今回は『【2024年最新】パナソニックホームズの特徴11選〜すべてがわかる!〜』というテーマでお話をしていきます。
皆さん、ハウスメーカーって世の中にたくさんありますよね?
「ネットで調べても違いがよくわからない!」「かといって、住宅展示場に行ったり、あるいは各ハウスメーカーに資料請求をしたりすると勝手に担当者がついて固定化されてしまう!」「だからうかつに動くこともできない!」
「もうどうすればいいんだ!」
そのように悩んでいる方も多いのではないでしょうか?
ですので今回は、私がパナソニックホームズの良い面も悪い面も忖度なく、全てお話をしていきます。
これから家づくりをされる方で、
- パナソニックホームズってどんな会社なのか知りたい
- パナソニックホームズを検討する上で注意するべきことは何かを知りたい
- 誰も知らないような情報をコッソリと教えてほしい
これらに該当する方は、ぜひとも最後までお読みください。
- パナソニックホームズの特徴1:言動一致のハウスメーカー
- パナソニックホームズの特徴2:繰り返しの地震に強い
- パナソニックホームズの特徴3:座屈拘束技術(制振技術)が使われている
- パナソニックホームズの特徴4:独自の地震あんしん保証が存在する
- パナソニックホームズの特徴5:エアコン一台で家の温熱環境を整えられる(通称:全館空調エアロハス)
- パナソニックホームズの特徴6:メンテナンスが一切かからない外壁がある(通称:キラテック)
- パナソニックホームズの特徴7:3つの工法が存在する
- パナソニックホームズの特徴8:鉄骨系のハウスメーカーの中では断熱性能がいい
- パナソニックホームズの特徴9:オール樹脂サッシが使用禁止になっている
- パナソニックホームズの特徴10:デザイン力が他のメーカーと比較してやや劣る
- パナソニックホームズの特徴11:思っていたよりも金額が高い
- 【2024年最新】パナソニックホームズの特徴11選〜すべてがわかる!〜のまとめ
パナソニックホームズの特徴1:言動一致のハウスメーカー
『さすがパナソニックブランド』
パナソニックホームズは、経営の神様とよばれている『松下幸之助さん』が『良い家』をつくることを目標にして生まれた鉄骨住宅専門のハウスメーカーです。
そのため、パナソニックホームズでは『良家(りょうけ)』という理念が掲げられています。
実際にパナソニックホームズのいう『良家(りょうけ)』とは具体的にどのような家なのかというと、それが
- 地震に強いこと
- 多くの人が生涯の負担が少なくなるように家を建てること
これら2つのことになります。
それぞれの詳しい解説は後できちんと行いますが、とにかくこれら2つのことを達成するために、いろいろな実験などを行い、商品に反映させているのです。
これはパナソニックホームズに対する私の素直な感想なのですが、他のハウスメーカーと比較した時に、ここまで理念に忠実に行動しているのは、パナソニックホームズくらいな気がします。
というのも、多くのハウスメーカーの理念は家にフォーカスしたものというよりは、もっと大きくて壮大なものになっているのです。
それが悪いことだとは思わないですし、各社それぞれの考えがあってのことなのでいいとは思うのですが、理念が壮大であればあるほど、各々が進む方向性も変わってきます。
例えばわかりやすく『世界平和』が理念だったとすると、ある人は『戦争をなくすことが平和につながる!』と言うかもしれませんし、
またある人は『貧富の格差を無くすことが平和につながる!』と言うかもしれません。
どちらも突き詰めたら確かに世界平和を達成できそうですが、やっていることがまるで違ってきます。
それと同じで、目指すものが壮大であればあるほど、各々が進む方向性や考え方も変わってくるわけです。
一方で、パナソニックホームズは『良家(りょうけ)』という理念です。
最近では『ワクワクする暮らしを、お客様へ、世界中へ』と変わりましたが、それでも家やそこに住む人の生活にフォーカスした理念になっているのが伝わってきます。
そういった背景もあってか、パナソニックホームズは他のハウスメーカーと比較したときに、多くの社員さんが理念に忠実に行動しているなと思うわけです。
こういうハウスメーカーは本当に少ないのです。
この話はあくまで私個人の感想にはなるのですが、とにかくパナソニックホームズでは『良家(りょうけ)』という理念が掲げられていて
- 地震に強いこと
- 多くの人が生涯の負担が少なくなるように家を建てること
これら2つを達成するために商品開発が行われているということを知っておいてもらえればと思います。
パナソニックホームズの特徴2:繰り返しの地震に強い
『明確な根拠のあるハウスメーカー』
パナソニックホームズの地震に対する強さ、これを一言で言い表すなら『繰り返しの地震に対する強さ』この一言につきます。
なぜなら、パナソニックホームズはハウスメーカーで唯一限界加振にも耐えられる住まいづくりをしているのです。
それがどういうことなのかというと、実は日本には耐震実験ができる施設が何箇所かあります。
その中でよく使われているのが『イーディフェンス』とよばれる国の実験施設です。
『E-ディフェンス』は兵庫県にあるのですが、『日本最大級』というのを売りにしている実験施設なのです。
では、何が最大級なのかというと、実は『敷地面積が日本最大級』という意味なのです。
ですので例えば『E-ディフェンス』で実験する場合、2棟横並びに家を建てて、どちらの家の方が強いのかという実験に向いているのです。
YouTubeでも「イーディフェンス 実験」と検索すれば、実験の様子が映された動画が出てくるはずです。
しかしこのイーディフェンスでは、阪神淡路大震災クラスの振動実験しかできないのです。
ですので純粋な強度実験となると、『E-ディフェンス』よりも他の実験施設の方がより正確な強度を知ることができるわけです。
ただこんな話をすると、「そこまでして建物の強度を測る必要があるのか?E-ディフェンスでも十分なんじゃないか? 」という言葉が返ってきそうですが、皆さんも思い返してみてください。
阪神淡路大震災がM7.3、東北地方太平洋沖地震がM9.0だったのです。
そう考えると東北地方太平洋沖地震に耐えられるくらいの家の強度があった方が絶対に安心ですよね。
また、2016年4月に起きた熊本地震は、日本で使われている震度階級では最も大きい震度7を2回観測した後に、最大震度6強の地震が2回、6弱の地震が3回発生した地震です。
また、地震発生から3ヶ月の間で、震度1以上を観測した合計は1,888回にも及んでいるのです。
当然それだけ頻繁に地震が発生していたわけなので、なかなか復興することもできませんでした。
さらに避難所に人が流れ込み過ぎて、プライベートスペースがなくなってしまったのです。
そのため車中泊を行う人も多くいたのですが、中にはエコノミークラス症候群を起こして死亡するという事例までも起きてしまったわけです。
想像するだけでもしんどい状況がイメージできますよね。
つまりここから皆さんに何を伝えたいのかというと、大きい地震に1回だけ耐えられるのでは意味がないということです。
大きい地震が何回来ても、その後に今までと変わらず住み続けることができなければ意味がないのです。
また、今後30年以内に太平洋の海域で、東海地震、東南海地震、南海地震という3つの巨大地震が発生すると予測されています。
可能性としては、東海地方から首都圏までの東海地震がM8.0で88%、中部から近畿・四国までの東南海地震がM8.1で70%、そして南海地震がM8.4で60%という非常に高い確率で3つの地震が起こるとされています。
しかもその確率が年々上昇しているのです。
さらに、1995年の阪神淡路大震災から内陸地震の活動期に入ったとされていて、だいたいそれから40年後に先ほどお話した3つの地震全てが起こる通称南海トラフ地震が起きるとされているのです。
専門家が出した数字は、2038年ごろからどんなに遅くても2050年までには確実に巨大地震が来るということを表しています。
このように状況を整理してみると、建物の頑丈さがいかに重要なのかがわかると思います。
そしてそのような状況の中で、パナソニックホームズは、大林組というゼネコンが所有している『ダイナミックス実験棟』という実験施設を使って、阪神・淡路大震災レベルの大地震を57回、さらに中地震83回、計140回揺らして繰り返しの地震に強いことを証明しました。
そしてその後に阪神淡路大震災の4.3倍、つまり限界加振とよばれる今日本で出せる最大級の震度に耐えられるということを証明しているのです。
これを証明しているのは大手ハウスメーカー何社もある中で、唯一パナソニックホームズだけなのです。
しかも、実験もリアルに再現していて、総重量4t近くあるキラテックとよばれるタイルをつけ、さらに陶器瓦とソーラーパネルを設置しているのです。
建物は重くなればなるほど、地震の影響を受けやすくなります。
ですのであえて不利な状態で実験しているのです。
あと地味なポイントですが、窓に鍵を閉めながら実験をしているところもポイントが高いです。
窓は地震による揺れが大きいとゆがみますし、窓ガラスが割れるのです。
ですのでどことは言いませんが、窓を開けながら実大振動実験をしているハウスメーカーもありますし、窓をアクリル板にしてごまかしているハウスメーカーも実際にあるのです。
このような感じで、意外と知られていませんが、パナソニックホームズは実は非常に地震に強いハウスメーカーなのです。
しかも実際にダイナミックス実験棟でパナソニックホームズの実験を見ていた大林組のお偉いさんは、パナソニックホームズの地震に対する強さに惚れ込んで、パナソニックホームズで家を建てています。
これに関してはさりげなくカタログに載っているので、気になる方は見つけてみてください。
ということで、パナソニックホームズの地震に対する強さ、それは言い換えると『繰り返しの地震に対する強さ』であり、ハウスメーカーで唯一今日本で出せる最大級の震度である限界加振、これにも耐えられる住まいづくりをしているということです。
そしてその実験を見ていた超大手のゼネコン大林組のお偉いさんも、パナソニックホームズで家を建てているというお話でした。
パナソニックホームズの特徴3:座屈拘束技術(制振技術)が使われている
『他ハウスメーカーの技術者も褒める制振技術』
先ほどパナソニックホームズの家が地震に強いことはお話をしましたが、「なんでパナソニックホームズがそんなに地震に強いのか?」と疑問に思った方もいると思います。
鉄骨で家を建てるのであれば、どこのハウスメーカーで家を建てても同じような気がしますよね。
「パナソニックホームズだけが特別、地震に強いみたいな言われ方をしてもなぁ。」と思ってしまう気持ちもわかるのですが、実はパナソニックホームズは、他のどのハウスメーカーの技術者もみんな口をそろえて「弱点がない」と言わしめるくらいの制振技術があるのです。
それが『座屈拘束技術』とよばれる制振技術なのです。
座屈拘束技術とは、高層ビルにも使われている制振技術のことをいいます。
パナソニックホームズでは、これをダウンサイジングして住宅に取り入れているのです。
この座屈拘束技術は意外と身近なところでも使われている技術で、例えば六本木ヒルズでも使われています。
というのも、昔の高層ビルは左右に3mくらい揺れながら地震の揺れを受け流す設計になっていました。
ただ六本木ヒルズには座屈拘束技術が使用されているので、東日本大震災クラスの地震でも揺れ幅が32cmくらい、そして2、3分でビルの揺れも止まったとされています。
すごくないですか?
あと、これはちょっとした小ネタなのですが、この業界は超レッドオーシャンなので、自社と他社を比較してどの部分が優っている、この部分は他者の弱点だからそっちに誘導するように話を展開した方がいいなど、そういう情報がけっこう現場で飛び交っているのです。
ただ実際にパナソニックホームズだけはどのハウスメーカーも「競合になるとやりにくい。」といっています。
要はそれだけパナソニックホームズには死角がないということです。
また、先ほどチラッと触れましたが、他のどのハウスメーカーの技術者もみんな口をそろえてパナソニックホームズの座屈拘束技術は「弱点がない」というくらいです。
そのような技術がダウンサイジングされてパナソニックホームズに入っているので、鉄骨の強度をもちつつ、木造並みに揺れ幅の少ない家をつくることができているのです。
パナソニックホームズの特徴4:独自の地震あんしん保証が存在する
『自信の表れ』
パナソニックホームズでは独自に『地震あんしん保証』という制度を展開しています。
『地震あんしん保証』とは、万が⼀パナソニックホームズの家が地震によって全壊、半壊してしまった場合、保証限度額5,000万円を上限に、パナソニックホームズが原状回復してくれるという制度です。
しかも保険のような掛け⾦も不要で、パナソニックホームズで家を購入したら確実に入れる保証なのです。
そしてこの補償があることで、震災によって「住まいを失う」という最も⼤きな精神的不安を解消できるわけです。
非常に魅力的な保証内容ですよね。
ただし一方で、この地震あんしん保証は年度で保証限度額が決まっています。
具体的にお伝えすると、
- 2020年度:2億円
- 2021年度:4億円
- 2022年度:6億円
- 2023年度:8億円
- 2024年度以降:10億円
といった感じで、毎年2億円ずつ保証限度額は増えているものの、その年度で使える金額が決まっているのです。
つまりどういうことかというと、例えば保証限度額が10億円の場合、仮に大地震が起きて「保証金額5,000万円フルで使う家が20棟」出てきたらそれでお金を全て使い切ってしまうということなのです。
さらにこのお金を使いきると、保証額を減額しますとも記載されています。
では一体いくらまで減額されるのかというと、これは謎なのです。
ただし、不確定要素が多い状態であるにも関わらず、大手ハウスメーカーがこういった商品を出すということは、何か根拠があるわけです。
そしてその根拠が、今まで説明してきた『繰り返しの地震に対する強さ』であり、さらにハウスメーカーで唯一『限界加振にも耐えられる住まいづくりをしている』ということになるのです。
また以前まで『地震あんしん保証』は家の引き渡し日から10年間という保証期限が設けられていたのです。
しかしそれが去年、35年まで伸びました。
ですので例えば、南海トラフ地震の影響をモロに受けそうな地域にお住まいの方や「とにかく地震が怖い、地震に対する対策が最優先だ!」という方は、パナソニックホームズを検討してみてもいいかもしれません。
ただし、津波や地盤沈下、あとは火災による被害は地震あんしん保証の対象外となるので、その点はご注意ください。
パナソニックホームズの特徴5:エアコン一台で家の温熱環境を整えられる(通称:全館空調エアロハス)
『通称:全館空調エアロハス』
今でこそ多くのハウスメーカーが全館空調を取り入れはじめましたが、パナソニックホームズはかなり昔から全館空調に力を入れてきたハウスメーカーになります。
そんな全館空調のパイオニアだからこそ、今まで積み上げてきた確かな信頼と実績があるわけですが、そんなパナソニックホームズの全館空調エアロハスを詳しく解説していきます。
まずそもそもの話として、全館空調とはその名のとおり、家全体の温度を均一にする機械設備のことをいいます。
ただこの説明ですとあまりにもざっくりしすぎているので、全館空調についてもう少し噛み砕いて説明をすると「換気システムと空調システムを足し合わせて、家全体に空気を供給するシステム」ということになります。
ですので、実際の画像を見てもらえるとわかるのですが、基礎の中にある設備機器が換気システムで、2階にある専用スペースが空調システムです。
これら2つの設備機器の合わせ技が、いわゆる全館空調というもので、これを入れることで、真夏・真冬も、24時間365⽇、家中を安定した温度に保つことが可能になるわけです。
全館空調を構成している換気システムと空調システム、それぞれ分けて詳しく説明していきます。
換気システム
まずパナソニックホームズの換気システムですが、ハウスメーカーの中でも非常に特殊な換気方法となっています。
なぜなら『基礎を活用した空気清浄』と『地熱の活用』これら2つを駆使して換気を行っているからです。
基礎を活用した空気清浄
『基礎を活用した空気清浄』ということに関しては、
パナソニックホームズでは基礎から空気を取り入れる際にHEPAフィルターというのを通して、空気を清浄してから室内に取り入れる仕組みになっているのです。
基礎は外気に比べて1/20の風量しかないため、そこで花粉やほこりが7割沈殿します。
そして残り3割の花粉やほこりをHEPAフィルターが99.97%カットしてくれるのです。
これにより、世界一きれいな空気とよばれるアイスランドの150倍きれいな空気を取り入れることができるといわれているのです。
また少し話がそれるのですが、この換気システムは全館空調と相性がいいという特徴もあるのです。
というのも、全館空調はよくデメリットとして、ダクト内部がカビるといわれるのです。
確かにダクト内がカビてしまったら、せっかく基礎下の空間とHEPAフィルターできれいにした空気がまた汚れてしまいます。
それでは意味がないですよね。
しかしパナソニックホームズの全館空調の場合は、ダクト内がカビる原因である空気の滞留、これを発生させないようにするために、換気システムのダクトを使って、常に空気が動き続ける設計になっているのです。
ですので通常の全館空調とは違い、ダクト内の空気が滞留せず、ダクト内がカビてしまうという心配をする必要がないのです。
ですので、基礎下の空間とHEPAフィルターできれいにした空気がダクトによって再度汚れることはなく、きれいなまま室内に行きわたるようになっているのです。
これが『基礎を活用した空気清浄』ということになります。
地熱の活用
次に『地熱の活用』についてです。
パナソニックホームズでは、基礎から空気を取り入れて、その際に『地熱』を利用することで空気の温度を調整しているのです。
ではなぜ地熱なのかというと、土の温度は寒冷地だろうと、温暖な地域だろうと、一定して約17℃だからです。
これがどういうことかというと、例えば冬の時期に外気が0℃だったとします。
その空気を基礎の中に取り入れると、基礎の中は地熱の影響でだいたい17℃で保たれているので、0℃の外気と17℃の内気が合わさって冬場は14℃の空気が室内に入ることになります。
逆に夏場は外気が38℃だとします。
そうすると、38℃の外気と、17℃の内気が合わさって、だいたい25℃くらいの温度の空気が室内に入るのです。
要は何が言いたいのかというと、地熱を利用することで「エアコンの稼働率が減る」ということなのです。
エアコンは、取り入れる空気と設定温度の差分が大きければ大きいほど消費電力が上がってしまいます。
そのため、エアコンの稼働率を減らす工夫として、地熱を活用すれば日々の電気代を削減できるわけです。
この辺りは人それぞれあるとは思いますが、聞くところによると、冬場4人家族でトータル3万くらい電気代が安くなるとのことです。
けっこうな金額だと思いませんか?
そういった理由もあって、パナソニックホームズは地熱を利用しているのです。
ということで、最初に外気を基礎から取り入れ、この時に『基礎を活用した空気清浄』と『地熱の活用』この2つを駆使して換気を行っているため、ハウスメーカーの中でも非常に特殊な換気方法だということでした。
空調システム
次に空調システムについてですが、換気システムによって清浄され引き上げられた空気は、2階にある全館空調の専用スペースを通ることになります。
そして中に入っている家庭用の8畳エアコン1台で、各部屋に暖かい空気や涼しい空気を行き渡らせるのです。
ただしこの時にポイントになってくるのは、全館空調を設置する場合「専用スペース」が必要だということです。
初めて見る方は少し驚かれると思うのですが、全館空調を設置するには畳一枚の半分くらいスペースが必要になります。
ですので例えば「全館空調が入る空間を収納空間にできるじゃん!」ということで、中には全館空調を入れるかどうか迷う人もいます。
実際に見てみるとわかりますが、エアロハスはけっこう大きいです。
その代わりに60坪以下の建物であれば、エアロハス内部の家庭用8畳エアコン1台で家全体を暖めたり、涼しくしたりすることが可能になるわけです。
ハウスメーカーの中にはエアコンを大量に入れて家の周りが室外機だらけになる提案をするメーカーもあります。
ですので、快適性をとって全館空調を設置するために全館空調専用スペースをつくるのか、部屋の広さや収納量をとって全館空調は入れないようにするのか、この辺りはしっかり検討する必要があるかと思います。
あとはその他に「理論理屈がわかったけど、実際のところエアロハスの使用感ってどうなの?」と思われている方もいると思うので、そこについても触れておくと、エアロハスは夏はとても快適です。
というのも、エアロハスは、夏場相対湿度40%をキープできる空調設備なので、梅雨や夏場の時期に湿気で床がぺたぺたするようなことはほとんどない印象です。
私はもう何十件もパナソニックホームズの優秀な営業マンとお客さんをつないできているのですが、どのお客さんも夏場は快適と言ってくださいます。
ただ一方で、冬場はどうしても乾燥しやすいです。
もちろん乾燥対策として、パナソニックホームズでは、石膏ボードの中に稚内産の珪藻土が練り込まれています。
これにより、夏場は湿気を吸い、冬場は湿気を吐き出してくれるはずなのですが、それでも乾燥はしやすいイメージです。
気になる方は加湿器が必要かもしれません。
またそれ以外にも、
- 建物の大きさが60坪以上の大きさになるとエアロハスが2台必要
- パナソニックの換気システムは月々400円くらいの電気代がかかる
- 空気の吹き出し口付近はどうしても暖かくなったり、涼しくなったりする
- トイレなど、吹き出し口が無いところは、やや温度変化がある
- エアロハスが壊れた時用に壁付けエアコンを設置する準備をしておく必要がある
- エアロハスを強運転にした場合、音や振動が気になる
といった気をつけなければならない点も存在します。
ただそれでも基本的には8畳エアコン1台で、真夏も真冬も24時間365⽇、家中を安定した温度に保つことが可能になり、さらには1系統のダクトしか使っていないため、メンテナンスもほとんどいらないつくりになっているわけです。
ですので「暮らしやすさ」を考えると、パナソニックの全館空調エアロハスは、非常に魅力的な商品かなと思います。
パナソニックホームズの特徴6:メンテナンスが一切かからない外壁がある(通称:キラテック)
『通称:キラテック』
パナソニックホームズには『キラテック』とよばれる光触媒のタイル外壁があります。
これは紫外線で汚れを浮かせて雨で洗い流せるので、きれいな外観を保てるという特徴があって、メンテナンスがほぼ必要のない外壁なのです。
ですので、何年経っても新築のようなきれいな外観を保てるのです。
これは誇張しているわけではなく本当にそうで、以前に私が住んでいたマンションの近所にもパナソニックホームズの家が何軒か建っていたのですが、最低でも築4年は経っているのに、汚れが一切目立ちませんでした。
さらにパナソニックホームズは、目地の上からタイルを貼っているため、目地の交換も不要なのです。
ですので例えば、目地による境目が気になる方や、外観をスタイリッシュに、かつメンテナンスいらずの家にしたいという方には非常におすすめの外壁材になります。
そして、キラテックの中で私がおすすめするのが『KDスタック』という新しい柄のキラテックです。
キラテックは、今まで全体的にツルッとしたタイルが多かったのです。
しかしこの『KDスタック』は、今までと違って少し陰影が出るのです。
これは今までのキラテックにはないデザインなので、これから検討する方はぜひとも採用していただきたいです。
ただし、この『KDスタック』もそうですが、キラテックはタイル外壁なので金額が高いです。
具体的にいうと、坪5万円は上がってしまいます。
また、コストダウンをするために、キラテックではなくサイディングにするとなった場合、パナソニックホームズでは選べるサイディングの数が少ないというデメリットもあります。
ですので、基本的にパナソニックホームズで家を建てることを検討する場合は、キラテックを採用する前提でいた方がいいかもしれません。
この点はご注意ください。
パナソニックホームズの特徴7:3つの工法が存在する
『メインはHS構法』
パナソニックホームズには3つの構法が存在します。
- 制震鉄骨軸組構造とよばれる『HS構法』
- 大型パネル構造とよばれる『F構法』
- 重量鉄骨ラーメン構造の『NS構法』
以上の3つになります。
これら3つの中から自分たちにあった構造を選び、打ち合わせを進めていくことになるのですが「それぞれ何が違うの?」と思うと思うので、順に深掘りして解説していきます。
HS構法:制振鉄骨軸組構造
まずは制震鉄骨軸組構造とよばれる『HS構法』についてです。
パナソニックホームズといえばコレというのがこの構法です。
HS構法は、正式名称『ハイパースペース構法』といい、この構法の特徴は、縦にも横にも15cmピッチで間取りの調整ができるということなのです。
つまり、それだけ細かく建物の高さと広さを調整できるため、どのような敷地形状の土地でも有効活用できるわけです。
さらに都心部の複雑な法規制にも柔軟に対応が可能なのです。
ですので例えば、2階や3階を高天井にすることで、ゆとりある広々としたリビングもつくれますし、
2階部分にせり出すオーバーハングもつくることが可能です。
ですので、駐車場上のスペースを有効に活用できるわけです。
このような感じで、縦と横に15cmずつ調整が可能なHS構法は、とても幅広いプラン提案が可能な構法になります。
F構法:大型パネル構造
続いて、大型パネル構造とよばれる『F構法』についてです。
こちらはHS構法に比べて比較的安価な構法になります。
具体的にはだいたい坪5万円くらい安くなるといわれています。
ではなぜ『HS構法』に比べてF構法は安いのかというと、それはF構法は「HS構法の性能をそのままにコスパよく建てる」というのがコンセプトだからです。
具体的に説明をすると、耐震性能や換気システム、珪藻土を使った石膏ボード、タイルなど、これらがHS構法と同じ性能になるように、コスパよくつくられているのです。
さらにF構法だけの強みとして、工場生産率が非常に高いため、現場での作業工程をかなり削減できるので、上棟工事が1日で完了します。
雨に濡れずサッと家が上棟するのは安心です。
また、鉄骨唯一のモノコック工法である特徴を活かして、外壁に耐力をもたせることで、建物の中の柱や壁をとにかく少なくすることが可能なのです。
ですので例えば、プランをいろいろと検討している時に「柱や壁が構造上どうしても抜けないため、思うように間取りがつくれない」という状況をなくすことができるのです。
コスパがいいだけではなく、こういったF構法ならではの強みもきちんと存在するのです。
また、以前までF構法は、断熱性能のグレードアップができないという制限があったのですが、断熱等級の制度変更に伴い、断熱等級6を取るための仕様として、ハイグレード断熱ⅡSという仕様が追加になりました。
具体的にお伝えをすると、例えば今までは屋根に普通のグラスウールが200mm入っていたのが、ハイグレード断熱ⅡS仕様にすると、高性能グラスウール210mmに変更になります。
また、基礎断熱部分の断熱材も、押出ポリスチレンフォーム90mmだったのが100mmに変更になります。
今までですと、人によっては「フォルティナを選んで大丈夫かな?」と思われていたと思うのですが、最近ではだいぶ性能も上がってきているので、十分に選択肢に入る工法になってきているのです。
「コストは落としたいけど、地震に強い鉄骨住宅を建てたい。」そう思われている方がいましたら、一度フォルティナを検討してみてもいいかもしれません。
NS構法:重量鉄骨ラーメン構造
最後に、3〜9階建まで対応可能な重量鉄骨ラーメン構造の『NS構法』、こちらは都心部などの、敷地は狭いけど、建物の高さが取れる土地に対して強みを発揮する構法です。
というのも、NS構法は、無足場工法という方法で、外部足場なしで建物をつくることができるのです。
これによって、3階建の場合は敷地境界からわずか30cmの隙間があれば建築ができるのです。
ですので、都心部の限られた敷地を限界ギリギリまで有効活用することが可能です。
これは他のメーカーではなかなかできないことなのです。
ですので、実際にパナソニックホームズでは、これを強みにして都心部で『Vieuno』という商品を販売しまくっています。
基本的に都心部で多層界住宅を建てるなら、パナソニックホームズか積水ハウス、ダイワハウス、ヘーベルハウス、この4択になっている気がします。
また、今話したこと以外にも限られた敷地を有効活用できる方法として『NS構法』では、張り出し幅が3.6mまで可能なオーバーハング、建物内に耐力壁を必要としない最大10.8mのビッグスパン、これらも可能となっています。
先ほどお話した『HS構法』もそうですが、パナソニックホームズは敷地対応力にかなり特化している印象です。
敷地の特性を活かした柔軟なプランニングを要望されている方は、一度パナソニックホームズを検討してみてもいいかもしれません。
ということで、パナソニックホームズの商品ラインナップ
- 制震鉄骨軸組構造とよばれる『HS構法』
- 大型パネル構造とよばれる『F構法』
- 重量鉄骨ラーメン構造の『NS構法』
以上の3つを解説しました。
簡単にまとめると『HS構法』は「パナソニックといえばコレ!」という工法で、ほとんどがHS構法での提案になります。
『F構法』はHS構法と比較すると価格が抑えられた工法です。
『NS構法』は3〜9階建まで対応可能な工法で、無足場工法という方法で外部足場なしで建物をつくれるので、敷地境界からわずか30cmの隙間があれば建築が可能な工法といった感じです。
パナソニックホームズで選ぶ場合、この3種類のどれかで建築することになるので、営業マンにすすめられた、あるいは自分達で選んだ工法はどれなのかは、しっかりと把握するようにしておきましょう。
パナソニックホームズの特徴8:鉄骨系のハウスメーカーの中では断熱性能がいい
『東京では一強』
この話は東京限定の話になってくるのですが、東京は『東京ゼロエミ』という補助金があります。
この補助金、かなり大きいお金がもらえるのです。
具体的には一番上のランクの水準3、これを取得できる断熱性能のある住宅を建築すると、210万円もの補助金が出るのです。
昨今の建物の価格高騰もあるので、この補助金が非常にありがたいわけですが、実は鉄骨系のハウスメーカーで、余裕で水準3が取れるのはパナソニックホームズくらいなのです。
他の鉄骨系のハウスメーカーですと、積水ハウスが裏技を使ってなんとか取得できるレベルで、それ以外のハウスメーカーですと超厳しいという感じです。
ちなみにエネファームを外してエコワンを入れた時点で、多くのハウスメーカーが水準3を取れません。
エネファームは金額が高いだけで入れる意味はないので、電気、ガスを併用するならエコワン一択なのですが、それを阻止されている感じなのです。
しかし、なぜだかパナソニックホームズだけは、エコワンを入れても余裕で水準3を取得できるという状況です。
なぜこのような状況になっているのか、ハウスメーカー内部にいない私には解明できなくて、明確な根拠を皆さんにお伝えすることができないのですが、とにかく東京でこれから家を建てる方がいましたら、パナソニックホームズは必ず検討した方がいいかもしれません。
パナソニックホームズの特徴9:オール樹脂サッシが使用禁止になっている
『今後変わるかも?』
ネットで情報を取集していると必ず
- オール樹脂サッシの方が性能がいい
- オール樹脂サッシを入れないハウスメーカーはあり得ない
というような書き込みや投稿が目に入ります。
確かにハウスメーカーが今標準で使っているアルミ樹脂複合サッシ、これよりも樹脂サッシの方が性能がいいというのは事実です。
それにも関わらず、ハウスメーカーの中でアルミ樹脂複合サッシが未だに主流なのも事実です。
では「オール樹脂サッシにすればいいじゃん。」という話なのですが、オール樹脂サッシは窓枠が太くなるので、アルミ樹脂複合サッシに比べて意匠性が落ちます。
一方でアルミ樹脂複合サッシは、オール樹脂サッシと比べて断熱性は劣るものの、耐久性・耐候性・デザイン性に優れているというメリットが存在するわけです。
双方一長一短あるので、見た目が重要なメイン所はアルミ樹脂複合サッシ、それ以外はオール樹脂サッシ、この組み合わせにするのが今私が推奨しているサッシの選び方になるのですが、パナソニックホームズは、そもそも樹脂サッシ自体の使用を禁止しています。
その理由はパナソニックホームズいわく、樹脂サッシは耐久性に問題があるから、とのことでした。
この回答に関しては私も腑に落ちなくて「なんだかなー。」という感じでした。
しかしパナソニックホームズ側もようやく重い腰を上げたようで、去年、エクセルシャノンという樹脂サッシメーカーを買収しました。
ここから予想できるのは、近いうち樹脂サッシの仕様が解禁されるのではということです。
特に2025年には『建築物省エネ法』という法律の改正が行われます。
これはあくまで私の個人的な予想ではあるのですが、2025年の建築物省エネ法の改正に合わせて、パナソニックホームズ側も対応してくるのではないかなと予想しているのですが、どうでしょう。
この辺りの速報はまた情報が入り次第、皆さんに共有したいと思うのですが、とにかく今現在のパナソニックホームズでは、オール樹脂サッシが使えないということは覚えておいてください。
パナソニックホームズの特徴10:デザイン力が他のメーカーと比較してやや劣る
『工業化住宅の宿命』
パナソニックホームズは正直、ハウスメーカーの中でもかなり頑張っている方なのですが、SNS映えするような家をつくるのは、どうしても苦手な印象です。
そもそもハウスメーカーが行っているのは住宅の工業化です。
つまりわかりやすくお伝えをするなら、本来のハウスメーカーのあるべき姿は、ユニクロやGUのように、同じ質のものをコピーアンドペーストで量産することにあるわけです。
一方で個々に合わせたものを創作しつつ、デザイン性を追求するのであれば、それは量産品とは正反対のオートクチュールになってくるわけです。
今の時代、選ばなければ誰もが家を購入できる時代になったので、多くの方が量産品ではなくオートクチュールを求めています。
しかし、世の中がオートクチュールを求めれば求めるほど、パナソニックホームズを含め、工業化住宅が源流のハウスメーカー各社にとってはレベルの高い、厳しい戦いを強いられることになるわけです。
パナソニックホームズもまさにその戦いの渦中にいるので、一部のデザイン性の高いハウスメーカーと比較をすると、見劣りする部分が出てきてしまっているのです。
ただパナソニックホームズは、大手ハウスメーカー各社の中で最底辺のデザイン力なのかといわれれば、そんなことはありません。
良くも悪くも失敗しないハウスメーカーというのが私の印象ですし、構造躯体も自由度がかなり高いため、ポテンシャル自体は十分にあると思っています。
ですので、担当者が誰なのか、皆さん自身の施主力がどのくらいあるのかでパナソニックホームズで建てる家が大きく変わってくるということは覚えておいてください。
パナソニックホームズの特徴11:思っていたよりも金額が高い
『全然安くない…』
ネットで調べていると、パナソニックホームズが「お手頃価格のハウスメーカー」というような言われ方をしていたりするのですが、全然そんなことはありません。
- F構法で坪100万円いかないくらい
- HS構法で坪130万円くらい
- NS構法で坪180万円くらい
というのがパナソニックホームズの建物のみの金額になります。
どうでしょう?
皆さんが思っている以上に高くないですか?
実際、エリアによっては、業界で一番高い積水ハウスよりも高い見積もりが出てきたりもします。
パナソニックホームズは決して安売りメーカーではないので、なめてかかると痛い目をみることになります。
ご注意ください。
【2024年最新】パナソニックホームズの特徴11選〜すべてがわかる!〜のまとめ
パナソニックホームズの特徴11個を紹介してきました。
まとめると
- 言動一致のハウスメーカー
- 繰り返しの地震に強い
- 座屈拘束技術(制振技術)が使われている
- 独自の地震あんしん保証が存在する
- エアコン一台で家の温熱環境を整えられる(通称:全館空調エアロハス)
- メンテナンスが一切かからない外壁がある(通称:キラテック)
- 3つの工法が存在する
- 鉄骨系のハウスメーカーの中では断熱性能がいい
- オール樹脂サッシが使用禁止になっている
- デザイン力が他のメーカーと比較してやや劣る
- 思っていたよりも金額が高い
以上の11個になります。
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