今回は『【2024年最新】気密性能が高い大手ハウスメーカーランキング』ということでやっていきます。
気密性能とは、家にどれだけ隙間が空いているのかを一言で言い換えたもので、気密性能が悪いと
- 換気がうまくできない
- 湿度調整がうまくできない
- 冷暖房効率が落ちる
- 断熱材の効果がきちんと発揮されない
といったデメリットが発生します。
ですので気密性能はいいに越したことはないのですが、今までハウスメーカーは気密性能は程々でいいとしてきたのです。
なんなら「やらなくても十分」と言い切っていたハウスメーカー、担当者もいたくらいです。
実を言うと、ハウスメーカー各社の気密性能は全体的に悪いのです。
「そんなことある!?」と思われると思うのですが、これ本当です。
私は気密測定協会というところに属していたり、2年前から各大手ハウスメーカーの住宅で気密性能を上げるためにはどうしたらいいのかをさんざん研究してきたりしているのですが、ひどい現場ですと木造住宅にも関わらず、C値7などがありました。
C値とは気密を表す数値ですが、これは1以下であることが重要とされているのですが、その中での7です。
これがどれだけヤバいのかというと、普通の住宅地に建築してC値が7だった場合、1時間で家の空気の約50%が勝手に入れ替わってしまうのです。
理論どおりで、そのC値7の現場は、断熱材が厚く入っていたのにもかかわらず超寒かったです。
ちなみにC値が1.5くらいで家の空気の約10%、C値が1くらいで家の空気の約8%が勝手に入れ変わってしまうとされています。
それだけ気密性能は重要なのですが、今回は私の公式LINEに登録してくださっている約18,000人を対象にアンケート調査を行い、その結果を元に気密性能が高い大手ハウスメーカーランキングを作成しました。
このランキングを見ていただければ、気密性能が高い大手ハウスメーカーがどこなのか、その世間的な認識を把握することができるはずです。
ただ一方で「そんなランキングは参考にならない!」という人もいると思うので、ランキングの発表と同時に気密測定協会に属している私が忖度なく意見を述べていこうと思います。
ぜひともハウスメーカー選びの参考にしてもらえればと思います。
- 気密性能が高い大手ハウスメーカーランキング10位:トヨタホーム
- 気密性能が高い大手ハウスメーカーランキング9位:セキスイハイム
- 気密性能が高い大手ハウスメーカーランキング8位:パナソニックホームズ
- 気密性能が高い大手ハウスメーカーランキング7位:ヘーベルハウス
- 気密性能が高い大手ハウスメーカーランキング6位:三井ホーム
- 気密性能が高い大手ハウスメーカーランキング5位:ミサワホーム
- 気密性能が高い大手ハウスメーカーランキング4位:住友林業
- 気密性能が高い大手ハウスメーカーランキング3位:ダイワハウス
- 気密性能が高い大手ハウスメーカーランキング2位:積水ハウス
- 気密性能が高い大手ハウスメーカーランキング1位:一条工務店
- 気密性能が高い大手ハウスメーカーランキングのまとめ
気密性能が高い大手ハウスメーカーランキング10位:トヨタホーム
トヨタホームは、スイッチ・コンセントの防気カバーや床下の下地をテープで覆うなど、最低限の気密施工をしてはいます。
してはいるのですが、ガッツリやっているわけではないので、気密性能はそこまで高くはありません。
感覚的には同じユニット工法のセキスイハイムと変わらない印象なのですが、今回は第10位という結果でした。
気密性能が高い大手ハウスメーカーランキング9位:セキスイハイム
セキスイハイムは最低限の気密処理は行っているのですが、本当に最低限なのです。
具体的にお伝えをすると、コンセントや照明のスイッチ部分の気密処理のみです。
それ以上の気密施工はできませんし、行いません。
そしてこれに関しては、鉄骨造のユニット工法も木造のグランツーユーも同様です。
ですので世間の認識どおりで、セキスイハイムに気密性能を求めるのは難しいかなと思います。
ただ一応カタログにはC値2になるようなことが書いてあるので、セキスイハイムの気密性能はだいたい2くらいになると思っていただけるといいと思います。
気密性能が高い大手ハウスメーカーランキング8位:パナソニックホームズ
パナソニックホームズは鉄骨系のハウスメーカーの中では気密性能が高い方です。
そもそも気密が取りやすい基礎断熱でつくられていますし、施工もすごく丁寧なハウスメーカーです。
実際に私の紹介で家を建てた方は、C値0.8を出すことができました。
さらに最近パナソニックホームズでは、新断熱仕様が登場したわけなのですが、その際に気密施工も改良が施され、よりパワーアップしたのです。
ですので尚のこと、鉄骨系のハウスメーカーの中ではパナソニックホームズの気密性能はいいと言い切ってもいいのですが、ランキングは第8位という結果でした。
ただこの話はパナソニックホームズの主力商品であるHS工法での話なので、F工法のフォルティナですとまた違う印象です。
工法によって気密性能は異なるわけですが、やはりパナソニックホームズで完璧を目指すのであれば、HS工法一択なのかなと個人的には思います。
気密性能が高い大手ハウスメーカーランキング7位:ヘーベルハウス
まさかのヘーベルハウスが第7位という結果でした。
ヘーベルハウスは床下断熱でつくられていたり、気密施工をほぼしていなかったり、建物の気密性能は正直よくない方なのです。
実際、ヘーベルハウスの家は冬場床がけっこう冷たかったりもします。
ですので対策として
- 針葉樹系の無垢床を入れる
- ウール系のカーペットを入れる
- コンセントや照明のスイッチは内壁に施工する
などなど、断熱気密をより向上させるための工夫が必須です。
必須なのですが、世間の印象としては、ヘーベルハウスの気密は鉄骨系ハウスメーカーの中ではいい方という見られ方のようです。
その辺はけっこう乖離があるかなと思うので、ヘーベルハウスで検討されている方は油断せず、きちんと強化をするようにしましょう。
ただし、最近発売されたヘーベルハウスの木造住宅Asu-haus(アスハウス)、
こちらは全棟気密測定をして、しかもC値0.2を確実に実現するという話なので、アスハウスを加味すると、ヘーベルハウスは間違いなくぶっちぎりで全ハウスメーカー1番の気密性能になります。
気密性能が高い大手ハウスメーカーランキング6位:三井ホーム
三井ホームの順位は、まぁまぁこのくらいかなという印象です。
というのも、三井ホームのプレミアムモノコック工法は、元から気密性能が高く出やすい枠組壁工法をベースに強化した工法なのです。
ですので、気密性能も高く出やすいのです。
さらに気密性能を向上させるためのオプションもあるので、それを入れればより確実に気密性能を高めることが可能です。
この辺の順位から安定してC値1前半から1を切るような数値を出せる印象です。
気密性能が高い大手ハウスメーカーランキング5位:ミサワホーム
ミサワホームは接着剤でガッチガチに構造躯体を固めて家づくりをしているハウスメーカーです。
さらに大手ハウスメーカー9社の中で数少ない気密確約オプションというものが存在するハウスメーカーでもあるわけです。
しかも気密確約オプションの価格も5万円〜コースと10万円〜コースの2つがあり、そのオプション金額も大した額ではありません。
本来ならミサワホームは気密性能だけでいえば順位はもっと上でもいいはずなのですが、可もなく不可もなくといった順位で、今回は第5位でした。
気密性能が高い大手ハウスメーカーランキング4位:住友林業
あまりイメージないと思うのですが、住友林業はパナソニックホームズと同様で、基本的に施工が丁寧なハウスメーカーなのです。
というのも、住友林業はしっかりと仕組み化を行っていて、隙間という隙間を埋める工事が標準で入っているのです。
また、照明・コンセントの防気プレートなどもしっかりと入っていて、抜かりがありません。
ですので私の紹介案件でもそうですが、住友林業はC値1をいつも下回っている印象です。
この話を聞いて「じゃあ、住友林業の家づくりって安心なんだ!」と思われる方もいるかもしれませんが、実はそんなことはなく、住友林業は断熱材にマグイゾベール社の耳付きグラスウールが入っているのです。
この耳付きグラスウールは断熱施工をしながら同時に気密施工ができるといったもので、簡易的に気密施工ができるという特徴があるのです。
確かに耳付きグラスウールは、室内の内側にビニールシートを貼っていく通常の気密施工と比較すると、簡易的に施工することができますし、手間も短縮できるわけです。
ただその反面、丁寧に施工しなければ
- 断熱材が機能しない
- 断熱欠損が起きる
- 気密が取れない
といったことも起こるのです。
そのため住友林業で家づくりをしようと考えている方は「住友林業で建てれば安心!」と思うのではなく、実際に工事現場に足を運び、きちんと丁寧に工事がされているのかは確認しましょう。
気密性能が高い大手ハウスメーカーランキング3位:ダイワハウス
まさかまさかの、ダイワハウスが第2位という結果でした。
確かにxevo GranWoodはきちんと気密施工をしますし、頑張ればC値1をギリギリ切れるかなといった印象です。
しかし鉄骨のxevoΣは頑張ってもC値1を切るのが難しく、C値1を切れたとしても超稀なのです。
では、ダイワハウスの鉄骨xevoΣは気密施工はされていないのかと言われればそんなことはなく、建物の内側にしっかりと気密シートが入っています。
本来気密性能を確保しにくい鉄骨住宅でも気密が取れるように、工夫はされているのです。
xevoΣがC値1を切れない原因を考えると、鉄骨住宅の限界と後は純粋に施工精度の問題かなといった感じです。
ダイワハウスの営業マンの中には「鉄骨住宅でも高気密住宅をつくれます!」「鉄骨住宅でも断熱性能は高くできます!」など、そういう説明をしてくる人もいます。
確かに断熱仕様をマックスまで上げて、気密施工も超絶丁寧にやれば、ダイワハウスの鉄骨でも断熱気密性能を上げられると思います。
ただ、どうしても鉄骨住宅には鉄骨住宅の限界というものがあるので、鉄骨住宅に過度な期待をしないようにしてください。
気密性能が高い大手ハウスメーカーランキング2位:積水ハウス
これがものすごく意外でした。
積水ハウスは確かにいろいろとカスタマイズしていけば気密性能を高められるのですが、そのカスタマイズの方法がかなりマニアックなのです。
そのため、現場の営業マンや設計士でも理解していないことが多いのです。
そしてそういう担当者に当たると「気密性能はほどほどでいいです。」「気密性能は上げても意味ないです。」「気密性能は標準でも大丈夫です、問題ないです。」などと言ってきたりするのですが、はっきり言います。
積水ハウスの標準の気密性能は悪い方です。
正直体感としては、ヘーベルハウスと変わらず、何もしなければ真冬はとても寒いです。
積水ハウスで気密性能を高めたいのであれば、きちんと諸々の強化をすることをおすすめします。
気密性能が高い大手ハウスメーカーランキング1位:一条工務店
一条工務店が第1位した。
これは当然の結果かなと思います。
一条工務店は全棟C値0.5を目指しているようなハウスメーカーですし、その辺は抜かりないような印象ですが、一条工務店は時々床下収納から気密測定をしている物件があるのです。
この場合は少し注意が必要です。
どういうことかというと、本来気密測定は、バスーカのような機器を窓に取り付けて行うのです。
ただ実は、このバズーカを床下収納に設置して、そこから気密測定をするという方法もあって、この方法で気密測定をすると、計算式に補正がかかるのです。
そしてそれによって、通常よりもC値がよく出てくるのです。
どうしても床下収納部分を使って気密測定をしなければならないなら仕方ないと思いますが、そうでないなら、普通どおり窓にバズーカを設置して気密測定をしてもらうことを強くおすすめします。
気密性能が高い大手ハウスメーカーランキングのまとめ
今回は『【2024年最新】気密性能が高い大手ハウスメーカーランキング』ということでやってきました。
まとめると、
- 第10位 トヨタホーム
- 第9位 セキスイハイム
- 第8位 パナソニックホームズ
- 第7位 ヘーベルハウス
- 第6位 三井ホーム
- 第5位 ミサワホーム
- 第4位 住友林業
- 第3位 ダイワハウス
- 第2位 積水ハウス
- 第1位 一条工務店
以上になります。
ぜひとも参考にしてみてください。
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