この記事はメグリエ運営事務局によって作成しました。
注文住宅を建てるうえで、まず考えるべき重要なポイントの一つが「何坪の家にするか」です。広ければ快適とは限らず、坪数は家族構成やライフスタイル、土地の条件などに応じて最適なバランスを見極める必要があります。
今回は、最新の平均坪数のデータをもとに、坪数ごとに実現できる間取りの例や、坪数を決める際に押さえておくべき考え方をわかりやすく解説します。注文住宅を建てる前に知っておきたい坪数の基準をぜひご確認ください。
注文住宅の平均坪数はどれくらい?

注文住宅の平均坪数は約36坪です。これは住宅金融支援機構が公表した「2023年度フラット35利用者調査」によるもので、面積にするとおよそ119.5㎡です。36坪の広さがあれば3LDK〜4LDKの間取りが可能で、夫婦と子ども2人のファミリーがプライバシーを確保しながら快適に暮らせる広さといえるでしょう。
なお、坪数とは「尺貫法」に基づく面積の単位で、1坪は約3.305㎡です。平方メートルから坪数を求めるには3.305で割り、逆に坪数を㎡に換算するには3.305を掛けて計算します。
多くのハウスメーカーでは30〜40坪の実績が豊富で、インターネット上でもさまざまな参考事例が公開されています。設計によってはやや部屋がコンパクトになることもありますが、4LDKや5LDKの間取りを実現することも可能です。
ただし、注意すべき点として「建ぺい率」があります。たとえば、建ぺい率が60%の地域では、36坪の家を建てるためには60坪以上の土地が必要になります。建ぺい率は都市計画法に基づき、用途地域ごとに上限が決まっているため、土地探しの段階から建ぺい率を確認しておくことが重要です。
注文住宅を建築する際の坪数の決め方

理想の注文住宅を建てるには、自分たちにとって最適な「坪数」を見極めることが欠かせません。坪数は大きければ良いというものではなく、家族構成やライフスタイル、そして予算のバランスをとりながら検討することが重要です。
坪数が大きくなれば建築費も高額になりますが、逆に予算を優先して必要以上に狭くすると、将来的に住みにくさを感じて後悔するケースもあります。ここでは、家づくりにおける坪数決定の鍵となる3つの視点から考え方を整理します。
家族構成
最初に考慮すべきは家族構成です。家に必要な広さは、住む人数によって大きく変わります。
国土交通省では、快適な住生活を実現するための住宅面積の目安として「25㎡ × 世帯人数 + 25㎡」という計算式を紹介しています。この式に基づくと、以下が快適な広さとされています。
- 単身者:約55㎡(18坪)
- 2人家族:約75㎡(約22.7坪)
- 3人家族:約100㎡(約32.8坪)
- 4人家族:約125㎡(約41坪)
こうした基準を参考にしながら、生活動線や将来の家族構成の変化も見据えて坪数を考えると、失敗の少ない家づくりが実現できます。
ライフスタイル
同じ人数であっても、暮らし方によって必要な坪数は異なります。
たとえば、収納が多く必要な趣味を持っていたり、ビルトインガレージや中庭、家庭菜園スペースなどの要望があったりする場合には、一般的な家族構成以上の坪数が必要になるでしょう。「子どもに個室を与えたい」「在宅勤務用の書斎を設けたい」というケースでも、広さの確保が求められます。
一方、駅近や都心部の利便性を優先する方、夫婦のみで子どもを持たない予定のご家庭などは、15〜20坪ほどの狭小住宅でも、間取りの工夫次第で快適な住環境を実現できます。
生活スタイルと将来設計に合わせて柔軟に坪数を検討することが大切です。
予算
最終的に坪数を決める際には、予算との兼ね合いが重要な判断材料となります。注文住宅の建築費用は「坪単価×坪数」で大まかに算出でき、坪単価は依頼するハウスメーカーによって大きく異なります。
たとえば、「ダイワハウス」や「パナソニックホームズ」「ヘーベルハウス」など大手ハウスメーカーでは、坪単価が100万円を超えるケースも一般的です。高坪単価の住宅では、自由設計の幅や設備のグレードが高くなる傾向があります。一方で、間取りがある程度固定された「規格住宅」を選ぶことで、同じハウスメーカーでも費用を抑えることが可能です。
また、建築費用だけでなく、土地の購入費や諸費用も含めた総予算を念頭に置いて計画を立てることが大切です。仮に予算を超えてしまった場合でも、坪数を減らすのではなく、建物の形状や設備仕様を見直すことで費用を抑えられる場合もあります。
理想の暮らしに必要な広さを維持しつつ、予算内に収める工夫をしてみましょう。
なお、各ハウスメーカーの坪単価を詳しく知りたい場合は、住宅系YouTuber「まかろにお」が運営するYouTubeチャンネル「まかろにお【大手ハウスメーカー攻略法】」内にある「【2025年最新】大手ハウスメーカー坪単価ランキング」をチェックしてみましょう。最新の坪数がわかります。
住宅系YouTuber「まかろにお」は、元大手ハウスメーカー勤務で住宅営業において全国No.1を獲得した経験を活かし、『人から始める家造りの重要性を世に広める』をコンセプトとした動画を配信しています。

どのハウスメーカーにも忖度せず、中立的な立場で注文住宅に関する幅広い情報を発信していることが特長です。2025年5月現在、チャンネル登録者数は13万人以上を誇ります。
坪数別・注文住宅の間取りイメージ
自分たちに合った坪数を検討するうえで、実際の間取り事例を確認することは非常に有効です。具体的なレイアウトを視覚的に把握できることで、坪数ごとの空間の使い方や生活のイメージがより明確になります。ここでは、当サイト「メグリエ(MEGULIE)」に掲載されている実例から、30坪・35坪・40坪の家の間取りイメージを紹介します。

「メグリエ(MEGULIE)」は、まかろにおが運営している有名ハウスメーカー公認の注文住宅オンライン相談サービスです。登録すれば、ハウスメーカー同士を比較・検討できることはもちろん、各ハウスメーカーの優秀な営業担当者に家づくりの依頼ができる点が強みです。
掲載事例の中で気になる間取りがあれば、詳細をチェックしてみてください。なお、登録後も無理な営業は一切なく、LINEの友達登録でイベント等の最新情報も受け取れます。
30坪の家
30坪の家は、コンパクトでありながらも暮らしやすさを確保できる、バランスのとれた広さです。
夫婦2人であれば余裕があり、子育て中の家庭にも対応しやすいため、2LDK〜4LDKまで柔軟な間取り設計が可能です。LDKは15〜20畳程度、個室は6畳前後が目安となり、2階建てにして1階をLDKと水回りに集中させれば、開放感のあるリビングも実現できます。
ただし、3人以上の世帯で収納量やガレージ付き住宅を希望する場合には、やや狭さを感じる可能性もあります。
たとえば、「ホテルライク×ナチュラルテイストの光を取り込む住まい」では、天井高を活かしたLDKの設計により、実際以上の広がりと明るさを感じられる工夫が施されています。



35坪の家
35坪の家は、注文住宅の平均的な広さであり、3~4人家族にとって暮らしやすい空間を十分に確保できます。ダイニングやキッチンはもちろん、子ども部屋や主寝室も無理なく配置可能です。収納スペースを広く取りたい場合は、LDKや個室の広さを調整するなど、間取りの工夫が求められます。必要に応じて3階建ての選択肢も検討できるでしょう。
たとえば、「家族が繋がる大空間の家」では、採光性に優れた大きな窓が魅力のLDKを備えています。


また、「軒の深い家」は夏の暑さを軽減し、室内の快適性を高める設計がなされています。


快適な暮らしを実現するには、間取りに関する知識と事例の比較が不可欠です。
40坪の家
40坪の家は、平均よりやや広めの設計となり、家族全員分の個室に加えて、大型LDKや収納スペース、ガレージ付き住宅などの希望を叶えやすい広さです。特に平屋住宅であっても圧迫感を感じにくく、子育て世代や高齢者にも配慮した住まいづくりがしやすいことが特徴です。
この坪数があれば、パントリーやファミリークローゼット、シューズクロークのような付加的な設備も無理なく取り入れられます。また、コの字型やL字型の住宅にして中庭を囲む設計にすることで、プライバシーと安全性を両立した空間も実現可能です。
たとえば、「【40坪】深い軒と大開口サッシのある平屋」では、明るく開放的なリビングが際立ちます。


また、「和モダンの平屋で深い軒があるデザイン重視な住まい」では、ホテルライクなインテリアと外観が高いデザイン性を演出しています。


注文住宅づくりを成功させるコツ

注文住宅を理想の住まいに仕上げるには、施主自身が積極的に情報収集を行い、明確なビジョンを持って進めることが成功の鍵です。特に坪数の決定や間取りの設計は、住宅の快適性や将来の暮らしやすさに直結します。最後に、注文住宅づくりを円滑に進めるために意識すべき3つのポイントを詳しく解説します。
注文住宅に関する知識を蓄える
満足度の高い家を建てるには、施主自身も一定の知識を持ち、主体的に家づくりに関わる姿勢が求められます。特に、坪数は家族の人数だけでなく、収納ニーズや将来的な住まい方によっても最適な広さが変わるため、平均値にとらわれず柔軟に判断することが重要です。
たとえば、少人数の家族でもビルトインガレージや大容量の収納を希望するなら、平均以上の坪数が必要になります。一方で、将来的に家族構成が変わる予定がある場合は、無理に広い家を建てる必要はないかもしれません。
営業担当者任せで受け身の姿勢を貫いてしまうと、見た目は良くても暮らしにくい家になるリスクがあります。せっかくの注文住宅ですから、自分たちの価値観を反映できるよう、主体的に関わりましょう。
「まかろにお」が運営するYouTubeチャンネル「まかろにお【大手ハウスメーカー攻略法】」内の動画をチェックすれば、注文住宅の知識が効率的に蓄えられます。「積水ハウス34坪の玄関の無い家がヤバイ」のようなお宅訪問の動画もあり、間取り設計の参考になるでしょう。
間取りの事例をたくさん確認する
同じ坪数でも、間取り次第で住み心地は大きく変わります。また、ハウスメーカーによって得意な設計スタイルや特徴も異なるため、複数の事例を比較して検討することが不可欠です。
気になる間取りを見つけたら、それを手がけたハウスメーカーや営業担当者を確認し、相談してみるのも良いでしょう。2〜3社に絞って比較検討すれば、より自分たちに合った家づくりのパートナーを見つけやすくなります。
「メグリエ(MEGULIE)」に登録すれば、豊富な施工事例をもとに、自分たちに合った間取りやハウスメーカーを効率よく探せます。また、掲示板では実際に注文住宅を建てた方のリアルな声が投稿されており、間取りで満足した点や後悔した点など、具体的な参考情報を得られるのも魅力です。
営業担当者とコミュニケーションをしっかりと取る
注文住宅において、営業担当者は施主の想いをカタチにするための重要な架け橋です。どれほど優れたハウスメーカーであっても、担当者との意思疎通が不十分であれば、理想通りの家は完成しません。
営業担当者の対応力や相性は千差万別であるため、違和感を覚えた場合は遠慮なく変更を打診することも視野に入れましょう。
当サイト「メグリエ(MEGULIE)」に登録すれば、施主がハウスメーカーの営業担当者に直接コンタクトを取り、家づくりを依頼できます。事例ベースで営業担当者を選べば、理想の住まいに対する認識を共有しやすくなり、打ち合わせの効率も格段に向上します。
信頼関係を築いたうえで進めることで、家づくりはよりスムーズに、そして満足度の高いものになるでしょう。
まとめ
注文住宅における平均的な坪数は約36坪であり、この広さがあれば3〜4人家族が快適に暮らせる間取りを確保できます。ただし、理想的な坪数は一律ではなく、家族構成やライフスタイル、さらには予算などによって最適な広さは大きく変わります。
注文住宅づくりをスタートする際には、まず「どのような暮らしをしたいか」を明確にすることが重要です。収納スペースや個室の数、ビルトインガレージ、中庭など、実現したい要素をリストアップすることで、自ずと必要な坪数の目安が見えてきます。また、利便性を重視して都市部に建てるのか、あるいは広さを重視して郊外に建てるのかといった立地の優先順位も、坪数の判断に大きく関わります。
さらに、間取りは後から変更できる場合がありますが、坪数は原則として土地の広さに依存するため、後から増やすことは現実的ではありません。建築後に「もっと広くしておけばよかった」と後悔してしまうと、住まいへの満足度が下がり、愛着も持ちにくくなるおそれがあります。
そのため、坪数の選定は単に予算に合わせるだけでなく、今の暮らしだけでなく将来の変化も見越したうえで、長期的に満足できる広さを考えることが大切です。理想の暮らしを叶える第一歩として、坪数の選択にじっくりと向き合いましょう。
注文住宅に関する理解を深めたり知識を蓄えたりしたければ、「まかろにお【大手ハウスメーカー攻略法】」内にある動画をチェックしてみてください。間取りの実例やさまざまな坪数で建てられた注文住宅を動画で見ることもできます。
また、当サイト「メグリエ(MEGULIE)」に登録すれば、サイトに掲載されている豊富な建築事例から、お気に入りの事例を探すことができます。そして、掲載された事例からハウスメーカーや営業担当者をチェックして、家づくりの依頼も可能です。
当サイト「MEGULIE(メグリエ)」を活用するメリット・デメリットは、こちらの動画で詳しく解説しています。一度チェックしてみてください。