この記事はメグリエ運営事務局によって作成しました。
家づくりを検討されている方の中には、「規格住宅とはどんな家?」「注文住宅と何が違う?」とお悩みの方もいらっしゃるのではないでしょうか。
規格住宅とは、ハウスメーカーがあらかじめ用意したプランや仕様の中から選んで建てる住宅のことを指します。注文住宅と比べて自由度は低くなるものの、コストを抑えて家を建てられることが特徴です。
今回は、規格住宅と注文住宅や建売住宅との違い、メリット・デメリット、規格住宅のハウスメーカーを選ぶポイントについて詳しく解説します。
規格住宅とは

規格住宅とは、あらかじめ用意された間取りや仕様、設備の中から選んで家づくりを進める住宅のことです。ハウスメーカーがプランをある程度パターン化しているため、設計や施工が効率化され、建築コストを抑えやすいことが特徴です。
標準仕様の中から、家族構成や暮らし方に合ったプランを選べるようになっており、住宅づくりに不慣れな方でも計画を進めやすくなっています。ハウスメーカーによって間取りの一部変更や設備のグレードアップなど、カスタマイズに対応している場合があり、柔軟性には幅があります。
ハウスメーカーの規格住宅について検討されている方は、「【最新2025年版】ハウスメーカーの注文住宅、規格住宅を予算別にまとめて解説してみました。」の視聴がおすすめです。
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規格住宅と他の住宅との違い
家を建てる方法には、規格住宅以外に次の選択肢があります。
- 注文住宅
- セミオーダー住宅
- 建売住宅
それぞれの違いを比較するために特徴をまとめると下の表のようになります。
項目 | 注文住宅 | セミオーダー住宅 | 規格住宅 | 建売住宅 |
---|---|---|---|---|
間取りの自由度 | 間取り・設備などすべて自由に選ぶ | 間取り・設備などある程度自由に選べる | 用意された選択肢から選ぶ | 選べない |
建築費用 | ・高め ・間取りや仕様で大きく変動する | ・注文住宅と規格住宅の中間 | ・抑えやすい ・プランで基本は決まっているが、オプションや外構で変動する | ・比較的安価 ・価格が決まっている |
工期 | 約1年~ | 約8ヶ月~ | 約半年~ | なし |
注文住宅・建売住宅との違い
まず、注文住宅と建売住宅との違いについて解説します。
注文住宅とは
注文住宅は、間取りや設備、外観、内装にいたるまで、すべて自由に決められる住宅です。完全な自由設計が可能で、理想の住まいを一からつくり上げられます。
ただし、自由度が高い分、設計や打ち合わせに時間がかかりやすく、建築費用も高くなる傾向にあります。こだわりが多いほど予算が膨らみやすいため、資金計画やスケジュールの管理も重要です。
建売住宅とは
建売住宅は、すでに建築済みの住宅を土地付きで購入する形式の住宅です。完成物件の内覧を通じて、気に入った物件を選び、比較的短期間で入居できることが大きなメリットです。また、価格も明確で抑えられていることが多いため、費用面を重視する方にも適しています。
ただし、建売住宅は間取りや仕様がすでに決まっており、購入時に変更はできず、要望を反映することはできません。
このように、自由度を最優先するか、それともスピードやコストを重視するかによって、選ぶべき住宅は変わってきます。
セミオーダー住宅との違い
セミオーダー住宅は、注文住宅と規格住宅の中間的な存在の住宅です。用意された基本プランをベースに、間取りや仕様の一部を変更できることが特徴です。
規格住宅とセミオーダー住宅は、どちらもある程度の選択肢が用意されている点では共通していますが、自由度や設計への対応範囲に違いがあります。
規格住宅は、決められた間取りや仕様の中から基本的にそのまま選ばなければなりません。たとえば、キッチンの型や壁紙の色など、いくつかのオプションが用意されている場合もありますが、間取りや仕様の大幅な変更には対応していないことが一般的です。
一方、セミオーダー住宅は、プランをベースにしながらも、壁の位置を動かしたり、水回りの配置を調整したりできる場合が多いです。採用できる設備の種類やグレードにも幅があります。
規格住宅は選ぶ家、セミオーダー住宅はアレンジする家というイメージが近く、設計の自由度や柔軟性において大きな差があるといえるでしょう。その分、規格住宅はセミオーダー住宅と比べても、コストを抑えやすくなっています。
規格住宅のメリット

ハウスメーカーの規格住宅には、主に次のようなメリットがあります。ここでは、規格住宅の主なメリットについて解説します。
建築コストを抑えられる
規格住宅の最大のメリットは、建築コストを抑えられることです。規格住宅は設計や打ち合わせにかかる時間や費用が最小限に抑えられるためです。
自由設計の注文住宅は、何度も打ち合わせを重ねたり、細かい仕様の変更を行ったりする分、どうしても設計費や人件費がかかります。一方、規格住宅は用意されたプランから選ぶため、打ち合わせ回数が少なく、効率的な家づくりが可能です。
また、ハウスメーカー側は資材や設備を一括で大量に仕入れることで、コストを抑えることができます。
このように、設計費・人件費・資材費のいずれにおいても効率がよく、建築コストを抑えられるようになっています。
工期が短い
規格住宅は、注文住宅に比べて工期を短くできることがメリットです。建築までの準備工程がシンプルで、迅速に着工できる体制が整っているためです。
注文住宅の場合、間取りや外観、設備などを一から決めていく必要があるため、設計や打ち合わせの期間が長くなり、工事開始までに半年以上かかることもあります。
一方、規格住宅は基本プランが整っているため、設計段階の検討事項が少なく、打ち合わせも短期間で完了します。また、使用する建材や設備も標準化されており、調達や施工の面でも無駄が少なく済みます。
引っ越しの時期が決まっている方や、できるだけ早く新生活を始めたい方にとって、工期の短さは大きなメリットになるでしょう。
間取りで失敗しにくい
規格住宅は、間取りで失敗しにくいこともメリットです。規格住宅で採用されているプランは、ハウスメーカーがこれまでの施工実績をもとに厳選して考えられた間取りが多いため、暮らしやすさや家事動線などが考えられて設計されているためです。
たとえば、家事動線がスムーズになるようにキッチン・洗面・リビングの配置が工夫されていたり、生活動線に合わせた収納スペースが随所に設けられていたりと、毎日の生活を快適にする工夫がされている間取りが多いです。
自由設計のように細部までこだわることは難しいですが、多くの方にとって使いやすい間取りが多いため、大きな後悔を避けやすいというメリットがあります。
規格住宅のデメリット

規格住宅には、注意しておきたい点もあります。ハウスメーカーの規格住宅における主なデメリットは次のとおりです。
間取りに制限がある
規格住宅は決められたプランをもとに建てるため、間取りの自由度が限られることがデメリットです。
一般的な規格住宅は、建物の形状や水回りの位置が決められているため、大きな変更は基本的にできません。間仕切りは多少変更できる場合もありますが、構造上、柱の位置や壁は動かせないことが多いです。
たとえば、将来の子ども部屋を最初から仕切っておきたい場合に壁を設けたり、独立した和室をつくるために壁を追加したりするような対応であれば、比較的柔軟に対応してもらえます。しかし、壁を抜いて大空間をつくりたい場合は難しく、柱や壁がどうしても出てきてしまい、それが邪魔になるということが多々あります。
このように、自由度の低さは規格住宅のコスト削減の裏返しでもあります。間取りへのこだわりが強い方にとっては、規格住宅は窮屈に感じる可能性があるため、事前にどの程度の調整が可能かを確認しておくことが大切です。
コンパクトな土地や特殊な形状の土地には対応していない
規格住宅では、一定の広さや形状を想定した標準プランが用意されているため、敷地に制約のある土地には対応しにくいことがデメリットの一つです。
たとえば、都心部の比較的コンパクトな土地、具体的には35坪未満の土地で家を建てる場合、規格住宅はほぼはまりません。土地に合わせて建物の大きさや形状を微調整することも基本的にできません。
コスパが良いという軽い気持ちで規格住宅を検討し始めたものの、希望の土地では規格住宅が入らず、結局、完全自由設計の注文住宅に切り替えざるを得なかったという事例も少なくありません。
敷地の形が特殊な場合や、土地の条件が厳しいエリアで検討している場合には、希望している土地に本当に建てられるかを早い段階で確認しておくことが大切です。
断熱性能・気密性能が低い傾向にある
規格住宅は、ほとんどのハウスメーカーが最低限の性能となっており、断熱性能・気密性能が低い傾向にあります。中には例外的に断熱材の変更ができる商品もありますが、非常に稀です。このような制約が生まれる理由は主に2つあります。
1つ目の理由は、規格住宅は打ち合わせの回数や時間を減らしてコストを抑えているためです。打ち合わせにかかる回数や時間を減らすことでコストを抑えているにも関わらず、断熱材の強化や気密施工を行って打ち合わせの回数や時間が増えてしまったら、規格住宅の意味がなくなってしまいます。
2つ目の理由は、ハウスメーカーが工業化住宅の仕組みを取っており、全国一律で断熱の仕様を決めているためです。そのため、特定の物件だけ個別に断熱仕様を上げるといった対応が難しいのです。
規格住宅は、コストを抑えられるメリットがある反面、断熱性や気密性などの住宅性能をある程度あきらめる必要があります。性能面に強いこだわりがある方や、1年を通じて温度差のストレスがなく快適に過ごしたいという方には、完全自由設計の注文住宅のほうが合っているでしょう。
なお、大手ハウスメーカーの規格住宅のデメリットについて、もっと詳しく知りたいという方は、「まかろにお【大手ハウスメーカー攻略法】」内の「【安さには裏がある】大手ハウスメーカーの規格住宅の落とし穴7選!!」をチェックしてみてください。
規格住宅はこんな方におすすめ

規格住宅は、コストや工期の面で無理のない家づくりが可能です。プランや仕様にある程度の制限はありますが、次のような方には規格住宅がおすすめです。
ある程度の希望を叶えながらコストを抑えたい人
間取りやデザインにある程度の叶えたい希望はあるものの、コストは抑えたい方には、規格住宅がおすすめです。
規格住宅は、用意された基本プランを選ぶ住宅ですが、外観デザインや設備など一部オプションで変更できる場合もあるため、希望を取り入れながらコストを抑えた家づくりが可能です。また、こだわりが強い方であっても、規格住宅に用意されたプランの中に理想に近い間取りが見つかる場合もあります。
複数のプランから比較・検討できるため、完全自由設計ではなくても、納得のいく家づくりがしやすいといえます。
用意された選択肢から選ぶ方が楽だと感じる人
家づくりにあまり時間をかけられない方や、一からの設計に負担を感じる方にも、規格住宅はおすすめです。あらかじめ用意された間取りやデザインの中から選ぶため、選択のストレスが少なく、家づくりに時間や労力をかけたくない方にも適しています。仕事や育児などで忙しい中でも、短時間でスムーズに家づくりを進められるのは大きな魅力です。
また、初めての家づくりで、デザインや間取りに自信がない方でも選びやすくなっています。迷う場面をできるだけ減らしながら、着実にマイホームを建てたいと考える方に向いています。
新居に早く入居したい人
規格住宅は、お子さまの入学や転勤など、引っ越しのタイミングがあらかじめ決まっている方にもおすすめです。注文住宅のように打ち合わせや設計に長期間をかける必要がないため、着工から完成までの流れがスピーディーで、短期間での入居が叶いやすくなっています。
一般的には、注文住宅よりも2〜3ヶ月以上早い入居が可能です。そのため、引っ越しの時期が迫っている方や、住み替えに時間をかけられない方には規格住宅が向いています。
規格住宅のハウスメーカーを選ぶポイント

規格住宅は、プランや性能に制約があるからこそ、ハウスメーカー選びが非常に重要です。最後に、規格住宅のハウスメーカーを選ぶポイントを解説します。
希望のデザインや間取りが叶えられるハウスメーカーを探す
規格住宅を建てる際は、決められたプランの中に、理想に近いデザインや間取りがあるかを確認することが大切です。
ハウスメーカーによって、選べるプランの種類やデザインは異なり、仕様やカスタマイズの範囲にも差があります。外観の雰囲気や内装のテイスト、生活動線の工夫など、自分たちの希望に合うかをじっくり検討しましょう。
そのためには、施工事例やSNSを活用し、複数のハウスメーカーを比較するのがおすすめです。
断熱性能や気密性能を確認する
規格住宅のハウスメーカーを選ぶ際は、断熱性能や気密性能など、住宅性能の確認も重要です。
多くのハウスメーカーでは、全国共通の基準で住宅性能が設定されており、後から断熱材や仕様を変更できない場合がほとんどです。そのため、契約前にUA値やC値といった性能指標を確認する必要があります。
ハウスメーカーによって標準仕様の性能レベルには差があるため、基本スペックが高めのハウスメーカーを選ぶようにしましょう。
トータルコストが予算に合うか確認する
規格住宅を建てる際は、建物本体の価格だけでなく、総額が予算内に収まるかを必ず確認するようにしてください。規格住宅は費用を抑えやすいという印象がありますが、外構や照明、カーテン、付帯工事、地盤改良など、建物以外にも多くの費用がかかり、当初の予想よりも大きな金額になることがあるためです。
敷地が広い場合は外構費用が高額になり、結果的に注文住宅とあまり変わらない価格になる場合もあります。そのため、規格住宅を検討する際は総額で見積もりを取り、規格住宅にする意味があるかを見極めることが大切です。
信頼できる営業担当者に依頼する
規格住宅のハウスメーカーを決める際は、信頼できる営業担当者への依頼が非常に重要です。自由設計と異なり、規格住宅は間取りや仕様に一定の制約があるうえ、ハウスメーカーから公表されている情報も少なく、一般の方が細かな違いや対応可能な選択肢を自力で見極めることが難しいためです。
選べる設備やカスタマイズ範囲はハウスメーカーごとに異なるため、的確に情報を伝えてくれる営業担当者に出会えるかが、理想の家づくりができるかを左右します。質問に対する回答があいまいだったり、説明に一貫性がなかったりする担当者には注意が必要です。対応スピードや、要望に対して真摯に向き合ってくれる姿勢も、大切なポイントです。
信頼できる優秀な営業マンに出会いたいという方は、当サイト「メグリエ(MEGULIE)」の利用がおすすめです。

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まとめ
規格住宅の注文住宅や建売住宅との違い、メリット・デメリット、規格住宅のハウスメーカーを選ぶポイントについて詳しく解説しました。
規格住宅は、決められたプランや仕様の中から選び、コストや工期を抑えて建てられる住宅です。ハウスメーカーによって選べる範囲は異なりますが、上手に選べば理想の住まいに近づけることができます。
また、住宅性能やトータルコスト、担当者との相性などに注意することで、後悔のない家づくりが実現できます。規格住宅についてしっかり理解し、自分に規格住宅が合うのかを見極めましょう。
なお、ハウスメーカーの規格住宅について検討している方は、まかろにお「【最新2025年版】ハウスメーカーの注文住宅、規格住宅を予算別にまとめて解説してみました。」の視聴がおすすめです。『人から始める家造りの重要性を世に広める』をコンセプトとした住宅系YouTuber「まかろにお」は、YouTubeチャンネル「まかろにお【大手ハウスメーカー攻略法】」を運営しています。
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