この記事はメグリエ運営事務局によって作成しました。
「積水ハウスとセキスイハイムは名前が似ているけれど、どのような違いがある?」「両社の関係性は?」といった疑問をお持ちではないでしょうか?
積水ハウスとセキスイハイムは、社名こそ似ているもののまったくの別会社です。価格帯や住宅性能、構造・工法、デザイン性、アフターサービスまで、それぞれに特徴があり、選ぶ基準によって最適なメーカーは変わります。
今回は、積水ハウスとセキスイハイム両社の関係性をわかりやすく解説し、具体的にどのような違いがあるのかお伝えします。
積水ハウスとセキスイハイムの違いは?
積水ハウスとセキスイハイムは、どちらも「セキスイ」という名前が入っており、混同されることが多いハウスメーカーです。しかし、実際には企業としての成り立ちや運営母体、家づくりのスタイルまで、まったく異なる特徴を持つ別会社です。
ここでは、両者の企業関係やブランドの成り立ちについて解説し、混同しやすいポイントを明確に整理していきます。
両者はまったくの別会社
最初に押さえておきたいのは、積水ハウスとセキスイハイムは完全に別会社であるという事実です。
セキスイハイムは、化学メーカー「積水化学工業」を母体とする住宅ブランドであり、積水化学工業の住宅事業部門が発展・独立してできたものです。
一方で、積水ハウスは、積水化学工業とは資本的な関係を一切持たない独立企業として成長してきた、まったく別のハウスメーカーです。
社名が似ていることから「同じグループ会社では」と誤解されることが多いですが、資本関係もグループ関係も一切ないため、比較・検討する際には両社を別ブランドとして捉えることが大切です。
積水ハウスとは

積水ハウスは、大阪府に本社を構える国内最大級の住宅メーカーであり、全国各地で幅広い住宅供給を行っている業界のリーディングカンパニーです。鉄骨住宅・木造住宅の両方に対応できる体制を整えており、その柔軟性と設計力から、長年にわたって多くの顧客から支持を得ています。
特にデザイン性の高さや自由設計の幅広さは群を抜いており、積水ハウスが手掛ける住宅は「邸宅」と称されるほど高級感と洗練された美しさを備えています。外観デザインから内装の細部に至るまで、素材選びや空間構成に強いこだわりがあり、機能性と芸術性がバランス良く融合している点も魅力です。
自由設計を前提としているため、ライフスタイルや家族構成、将来の暮らし方に合わせて間取りや仕様を細かく調整でき、オーダーメイド感覚での家づくりを楽しむことができます。
さらに、鉄骨造に加えて木造住宅の「シャーウッドシリーズ」も展開しており、耐震性や断熱性に優れた住宅を提供しています。鉄骨の強さと木造の温かみを選択肢として持てる点は、積水ハウスならではの大きな魅力といえるでしょう。
セキスイハイムとは

セキスイハイムは、積水化学工業の住宅部門として誕生し、現在ではユニット住宅に特化した独自の工法で広く知られるハウスメーカーです。
その最大の特徴は、住宅の大部分を工場で製造する「ユニット工法」にあり、部材や構造体を高精度で生産することで、現場施工にありがちな品質のばらつきを最小限に抑えています。こうした仕組みにより、常に安定した性能を発揮しながら、施工効率を高めることに成功しています。
ユニットを現場で組み立てる方式は、工期を短縮できることも大きなメリットです。天候の影響を受けにくく、計画通りに引き渡しが進むことから、入居スケジュールを重視する施主にとっても安心材料となります。
また、省エネ性や快適性にも配慮があり、太陽光発電や蓄電池、全館空調といったスマート機能を標準搭載したシリーズも多く、持続可能な暮らしを実現する点でも高い評価を受けています。
設計は規格型が中心となりますが、一定のカスタマイズも可能で、コストと性能のバランスを重視したい人には最適な選択肢といえるでしょう。効率性と品質管理を両立しつつ、最新の住宅性能を求める層に支持されているのがセキスイハイムの強みです。
積水ハウスやセキスイハイムについて詳しく知りたい方は、住宅系YouTuberの「まかろにお」が運営する「まかろにお【大手ハウスメーカー攻略法】」内にある、下記の動画の視聴がおすすめです。
運営者である「まかろにお」は、2025年8月時点で登録者数が14万人以上ある住宅系YouTuberで、多くのハウスメーカーの優秀な営業担当者とつながりがあることが強みです。

元ハウスメーカー営業マンとして全国1位の営業成績を誇ったこともあり、その後も不動産融資を扱う大手金融機関での実務経験を積みました。幅広いハウスメーカー事情に精通していることから、大手ハウスメーカーの特徴やメリット、デメリット、価格、注意点などハウスメーカーを選ぶ前に知っておきたい知識を幅広く発信しています。
積水ハウスとセキスイハイムの違い:住宅価格

注文住宅を検討する際に、真っ先に気になるのが「いくらかかるのか」という価格面でしょう。積水ハウスとセキスイハイムはどちらも大手メーカーでありながら、価格帯やコストのかかり方に明確な違いがあります。
ここでは、積水ハウスとセキスイハイム両社の住宅価格の傾向を比較しながら解説します。
積水ハウスの住宅価格
積水ハウスの住宅は、坪単価でおよそ120万〜150万円前後が相場とされています。これは大手ハウスメーカーの中でもトップクラスの価格帯であり、高級住宅志向のブランドであることがうかがえます。
設計の自由度が高く、敷地形状やライフスタイルに合わせた完全自由設計が可能なことから、細かい要望を取り入れるほど価格が上がりやすい傾向にあります。また、デザインや外装素材にもこだわりが反映されるため、「こだわりの家」を建てたい方ほどコストが膨らむ傾向があります。
その一方で、品質・満足度の面では非常に高い評価を得ており、価格に見合う価値があると感じる施主も多いことが特徴です。
セキスイハイムの住宅価格
セキスイハイムの住宅は、坪単価でおよそ85万〜110万円前後が目安とされています。規格化された設計や、ユニット工法による工場生産の効率性が反映されており、全体的にコストを抑えやすい仕組みになっています。
完全自由設計ではないものの、ある程度のカスタマイズも可能で、「ある程度こだわりたいけど、コストも抑えたい」というニーズには非常にマッチします。
また、太陽光発電や蓄電池などが標準装備されているプランもあり、初期費用に性能を含めた「総合的なコストパフォーマンス」は非常に良好です。
積水ハウスとセキスイハイムの違い:住宅性能
住宅選びで重要なポイントの一つが、「住宅性能」の違いです。断熱性や耐震性といった基本性能はもちろん、近年では太陽光発電やスマートハウス対応といった付加価値にも注目が集まっています。
ここでは、積水ハウスとセキスイハイムがそれぞれ提供する住宅性能の特徴を比較しながら解説します。
積水ハウスの住宅性能
積水ハウスの住宅は、高い断熱性と気密性を誇り、HEAT20のG2〜G3レベルにも対応可能な仕様を実現しています。これは、国内でも最高水準クラスの断熱性能であり、冬は暖かく、夏は涼しい快適な住環境をつくり出します。
また、独自開発の「ダイナミックフレーム・システム」などの構造技術により、耐震性も非常に高いことが特徴です。大地震にも耐えうる強靭な構造体を備えており、長期的な安心感につながります。

画像引用元:ダイナミックフレーム・システム(セキスイハウス)
さらに、ZEH(ネット・ゼロ・エネルギー・ハウス)対応や、IoT家電との連携を見据えたスマートハウス設計も進んでおり、省エネ性と未来的な利便性を兼ね備えた高性能住宅といえるでしょう。
セキスイハイムの住宅性能
セキスイハイムの住宅もまた、性能面で非常に高い水準を持っています。特に特徴的なのは、全館空調・太陽光発電・蓄電池といったスマート機能が標準搭載されるプランが多い点です。こうした設備によって、快適性とエネルギー効率を同時に向上させることが可能です。
また、ユニット工法による工場生産は、住宅の躯体(構造体)を常に安定した品質で供給できるという大きなメリットがあります。現場施工にありがちな精度のばらつきが少ないため、気密性や断熱性も高水準で均一に保たれやすいのが魅力です。

画像引用元:セキスイハイムの特長(セキスイハイム)
快適な温熱環境と、省エネ性を兼ね備えた住宅を、安定品質で効率的に建てたい方にとって理想的な選択肢となるでしょう。
積水ハウスとセキスイハイムの違い:構造・工法
住宅の構造や工法は、耐久性・快適性・設計自由度に大きく影響します。同じ鉄骨住宅・木造住宅であっても、ハウスメーカーごとに用いる構造体や建築方法が異なるため、しっかりと比較しておくことが重要です。
ここでは、積水ハウスとセキスイハイムの構造・工法の違いを比較しながら解説します。
積水ハウスの構造・工法
積水ハウスは、軽量鉄骨・重量鉄骨・木造(シャーウッド)といった複数の構造に対応しており、建て主の要望や敷地条件に応じて最適な構法を選択できる柔軟性が強みです。
鉄骨構造には、高い耐震性と開放的な空間設計を両立できる「ラーメン構造」を採用しています。柱と梁を剛接合で一体化させるこの工法により、柱の少ない大空間や大開口のあるデザインが可能になります。
また、木造住宅においては、積水ハウス独自の「シャーウッド構法」を用いており、高い耐震性と断熱性を確保しつつ、温かみのある木の風合いも楽しめる設計となっています。

画像引用元:木造軸組で唯一の構法(積水ハウス)
いずれの構法でも、敷地の形状や方角、周辺環境に合わせたオーダーメイドの提案が可能であり、自由度と性能を両立したい方に最適です。
セキスイハイムの構造・工法
セキスイハイムの構造は、鉄骨系ユニット構造が中心で、主に「ボックスラーメン構造」を採用しています。

画像引用元:ボックスラーメン構造(セキスイハイム)
これは、鉄骨ユニット(箱型構造体)を工場で精密に製造し、現場で組み立てるというスタイルで、生産効率と品質の安定性に非常に優れている点が特徴です。
この工法により、柱や梁の配置が規格化されているため、構造的な安全性や耐震性にばらつきが少なく、短工期での施工も実現しています。
さらに、構造体の約80%以上を工場で完成させてから搬入するため、現場での作業が少なく、天候の影響を受けにくいというメリットもあります。これにより、品質管理が徹底された家づくりが可能になります。
自由度の面では積水ハウスにやや劣るものの、高性能な住宅を効率良く建てたい人や、短期間で完成させたい人にとって非常に理にかなった構造・工法といえるでしょう。
積水ハウスとセキスイハイムの違い:デザイン
家づくりにおいて「どんな見た目の家に住むか」は、暮らしの満足度を大きく左右する重要な要素です。積水ハウスとセキスイハイムでは、デザインへのアプローチや自由度にも違いがあり、個性やこだわりの反映度合いに差が見られます。
ここでは、それぞれのブランドが提供する住宅の外観・内観デザインの特徴を比較しながら解説します。
積水ハウスのデザイン

画像引用元:シャーウッド(木造1~3階建て)(積水ハウス)
積水ハウスは、高級感と個性を重視したデザイン提案に強みがあります。外観・内装ともに、建築士と密に相談しながら進める自由設計スタイルが基本となっており、施主のライフスタイルや美的感覚に合わせた住まいを形にできます。
外壁材にもこだわりがあり、タイル貼りやサイディングなど多彩な外壁バリエーションが用意されており、重厚感・落ち着き・モダン・和風など、さまざまなテイストに対応可能です。
また、インテリアの提案力も高く、照明計画・造作家具・空間演出など空間全体をトータルでデザインする力に定評があります。「自分だけの個性的な住まいにしたい」「住宅に美しさやこだわりを求めたい」といった方にとって、非常に魅力的な選択肢です。
セキスイハイムのデザイン

画像引用元:グランツーユー(セキスイハイム)
セキスイハイムは規格型設計が中心で、外観や間取りの自由度には一定の制約があります。そのため、積水ハウスに比べると個性の反映度は控えめといえるでしょう。
とはいえ、外観デザインはシンプルかつ洗練されており、すっきりとしたモダンな佇まいを好む人にはマッチしやすい傾向があります。
また、外壁材には「磁器タイル」を使用したグレードの高いシリーズもあり、コストパフォーマンスを保ちながらも高級感を演出できる仕様も選べます。インテリアもある程度のカスタマイズは可能で、複数のスタイルパターンから選べるような設計が主流です。
「大きな主張はないけれど、バランスの取れた美しい家にしたい」という方には、セキスイハイムのデザイン性も十分に満足のいくものとなるでしょう。
積水ハウスとセキスイハイムの違い:アフターサービス・保証

住宅は建てた後こそが本当のスタートです。長く快適に暮らすためには、アフターサービスや保証制度の充実度が非常に重要なポイントとなります。積水ハウスとセキスイハイムでは、どちらも長期的なサポート体制を用意していますが、保証年数や点検体制、サポート窓口の仕組みなどに違いがあります。
ここでは、積水ハウスとセキスイハイムそれぞれのアフターサポートの特徴を比較しながら解説します。
積水ハウスのアフターサービス・保証
積水ハウスでは、構造躯体および防水に関して最長30年以上の保証が基本とされており、一定の条件を満たすことで60年保証制度に延長することも可能です。これは、定期的な有償メンテナンスなどを計画的に受けることで、保証期間を継続的に更新できる仕組みとなっています。
また、5年・10年・20年・30年目などのタイミングで点検が実施される仕組みがあり、必要に応じてメンテナンス提案や補修対応も実施されるため、長期にわたる安心感を得られます。
さらに、グループ会社によるリフォーム事業も展開しており、将来的なリノベーションやバリアフリー化にも柔軟に対応しています。「生涯にわたって付き合える住宅ブランド」としての信頼性が高いのも積水ハウスの強みです。
セキスイハイムのアフターサービス・保証
セキスイハイムは、「60年・長期サポートシステム」という明確な保証スキームを用意しています。
構造や設備に対して初期保証が設定されており、一定の条件下で20年目以降も定期診断と保証継続が可能です。この長期保証制度により、建ててから何十年も安心して住み続けられる環境が整えられています。
また、点検やメンテナンスの頻度も高く、20年目以降も5年ごとの定期診断が用意されている点が特徴です。加えて、住まいに関する相談を一括で受け付ける「おうちの相談窓口」のようなサポート体制も整備されており、住まいに関する悩みやトラブルにも迅速かつ丁寧に対応してくれます。
対応の丁寧さや、長期的なサポート制度の明快さにおいても、セキスイハイムは非常に信頼できるハウスメーカーといえるでしょう。
ここまで積水ハウスとセキスイハイムの違いをお伝えしましたが、それぞれについてもっと詳しく知りたいという方は「まかろにお【大手ハウスメーカー攻略法】」内の下記動画で解説していますので、ぜひチェックしてみてください。
積水ハウスとセキスイハイムの違いについてよくある質問

積水ハウスとセキスイハイムを比較する際、多くの人が抱く疑問は「価格はどちらが高いのか」「結局どちらを選ぶべきか」という点です。最後に、特に多く寄せられる質問とその回答を紹介します。
積水ハウスとセキスイハイムはどちらが高い?
結論からお伝えすると、積水ハウスの方が価格帯は高めです。完全自由設計を前提としているため、デザインや間取りのこだわりを反映するほどコストが上昇しやすい傾向にあります。
一方で、セキスイハイムはユニット工法による工場生産でコストを効率化しているため、同じ大手ハウスメーカーでも比較的抑えられた価格設定になっています。
そのため、「自由設計で理想の住まいを追求したい」なら積水ハウス、「予算重視で性能とコスパを取りたい」ならセキスイハイムという選び方が目安になります。
セキスイハイムと積水ハウスはどっちがいい?
「どちらがいいか」は、ライフスタイルや価値観によって変わります。
積水ハウスは、建築士と相談しながら細部までこだわることができ、デザイン性や高級感を大切にしたい方に選ばれています。
一方、セキスイハイムは、全館空調や太陽光発電などのスマート機能を搭載した高性能住宅を、比較的効率的なコストで建てられる点が魅力です。性能とコストパフォーマンスを重視する方に向いています。
つまり、自由設計と上質さを求めるなら積水ハウス、合理性とコスパを優先するならセキスイハイムという住み分けが適しています。
まとめ
積水ハウスとセキスイハイムは、社名が似ているため混同されがちですが、実際にはまったくの別会社です。
両者を比較すると、積水ハウスは自由設計を強みに、高級感やデザイン性を重視した住まいを実現できることが特徴です。一方で、セキスイハイムは、ユニット工法による効率的な建築をベースに、性能の安定性とコストパフォーマンスを両立している点に強みがあります。
つまり、理想のデザインや細部までのこだわりを大切にしたい人には積水ハウスが適しており、快適な性能とコストのバランスを重視したい人にはセキスイハイムが向いているといえるでしょう。
住宅は一生に一度の大きな買い物だからこそ、自分たちの価値観やライフスタイルに合った選択をすることが大切です。
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