木造住宅におすすめのハウスメーカー4選!メリット・デメリットを比較・解説

木造住宅 メグリエ編集部記事
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記事監修:まかろにお(MEGULIE運営者)

「人から始める家づくりの重要性を世に広める」をコンセプトに、中立的な立場から注文住宅・ハウスメーカー選びに関する実践的な情報を発信する住宅系YouTuber。YouTubeチャンネル「まかろにお【工務店&ハウスメーカー攻略法】」では、坪単価・総額・間取り・営業担当の選び方など、住宅検討者の意思決定に直結する内容を解説している。

元大手ハウスメーカーにて商品企画・住宅営業を経験し、営業では全国No.1を獲得。その後、メガバンクにて不動産融資業務に従事し、住宅・不動産領域における実務経験を有する。

これまでの経験とネットワークをもとに、注文住宅の相談サービス「MEGULIE(メグリエ)」を運営。大手ハウスメーカー本社公認のサービスとして、各社と連携しながら、住宅検討者が自ら営業担当を選べる仕組みを提供している。実際の相談データや建築事例をもとに、ハウスメーカーごとの特徴や価格帯を分析している。

また、書籍の出版を通じて住宅検討に必要な知識を体系化し、実務に基づいた情報提供を行っている。SNSでも最新の住宅情報や実務知見を発信している。

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注文住宅を作る際、木造と鉄骨造のどちらにしようか迷っている方は多いでしょう。

一般的に、木造住宅は「価格が安い」「自然素材ならではのぬくもりを感じられる」といったプラスのイメージがある一方、「シロアリの被害にあいやすいのでは?」「耐震強度が低いのでは?」といった不安を抱いている方もいるでしょう。

今回は、木造住宅の特徴やメリット・デメリットを解説し、木造住宅の建築を得意とするハウスメーカーを紹介します。ハウスメーカーの比較・検討をしている方にも役立つ情報をお伝えするので、ぜひ参考にしてください。

この記事のポイント
  •  デザイン性・温度差の少なさ・地震時の揺れにくさで、今の時代は木造が有利
  • 鉄骨が向くのは、隣家の倒壊や延焼から身を守りたい都心の狭小地・住宅密集地
  • 木造でも建物のみ坪90万〜100万円が相場で、「工務店=安い」は誤り
  • 木造が得意な大手は住友林業・積水ハウス・ダイワハウス・一条工務店の4社
  • 木造の耐久性は木材と釘で決まるため、ホワイトウッドは避けて国産材への変更を検討

大手ハウスメーカーでの注文住宅購入を検討中で、どのメーカーに絞ったらよいか迷っている方は、30秒でわかる「まかろにおのハウスメーカー診断」をご利用ください。

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木造住宅の特長

木造住宅

木造住宅は、柱や梁などの主要な部分の建材に木材を用いた住宅の総称です。

木材は日本の住宅に古来から用いられてきた建材であり、現在も一戸建てから小規模な共同住宅まで、幅広い建築物に用いられています。ここでは、木造住宅の特徴や現状について解説します。

日本の戸建て住宅の9割が木造建築

国土交通省の「建築着工統計調査報告」によると、2023年は全国で35万8,321件の一戸建てが建築され、 そのうちの32万8,221件が木造住宅でした。一方、鉄骨造の一戸建ては2万7,174件です。

大手ハウスメーカーには鉄骨造を主力商品とするところもありますが、まだまだ木造住宅の数には及びません。つまり、一戸建ての住宅の約9割が木造住宅です。

建てられる家の数が多いということは、木造住宅を建築するハウスメーカーの数も豊富で、選択肢も多いということです。大手ハウスメーカーはもちろん、中小のハウスメーカーや工務店も数多く木造住宅を取り扱っています。選択肢が多ければ、施主は比較・検討の幅が広がります。

施工方法が豊富

木造住宅は、複数の建築方法があります。主な施工例には次のものがあります。

木造住宅は歴史が長い分、さまざまな工法で家を建てられるのが特徴です。ハウスメーカーによって扱っている工法も異なるため、メーカー選びの指標にもなるでしょう。

木造軸組(在来工法)

木造軸組工法は「在来工法」とも呼ばれ、柱と梁によって建物を支えることが特徴です。日本で昔から取り入れられている工法で、開口部を大きく取れて間取りの自由度が高い一方、そのままでは耐震性や耐風性が低いことがデメリットです。

そのため、現在では筋交いや耐力壁を利用して耐震性が高められています。大手ハウスメーカーから、地域密着型の工務店まで多くの業者がこの方法で木造住宅を建築しています。

木造枠組壁工法(ツーバイフォー工法)

木造枠組壁工法とは、壁と床・天井で建物を支える工法です。北米から輸入された工法で、耐久性や耐震性、断熱性が高いことが特徴です。また、余計な梁や柱がないため、室内がすっきり見えるメリットもあります。

その一方で、間取りの自由度が低く、大規模リフォームがしにくいといったデメリットがあります。現在は在来工法と木造枠組壁工法を組み合わせた「パネル工法」を取り入れるところも増えました。

木造ラーメン工法

木造ラーメン工法とは、耐力壁や筋交いを使わず、柱と梁の接合部を鋼板やボルトを使って強固に接合した工法です。在来工法同様に間取りの自由度が高く、開口部を広く作れることがメリットです。

その一方で、建築費が高くなるケースが多い、工事を請け負える会社が少ないといったデメリットもあります。

木造住宅のメリット

デザインの自由度の高い家

続いて、鉄骨造や鉄筋コンクリート造と比較した場合の木造住宅のメリットを解説します。

木造住宅のメリットというと建築費が安いことがまず思い浮かぶかもしれませんが、今の相場は木造でも建物のみで坪90万〜100万円が普通にかかり、鉄骨造より大幅に安いわけではありません。木造の本当のメリットは、価格以外の部分にあります。

実際、今の時代は木造住宅を建てたほうが有利になることが多く、これまで鉄骨住宅ばかりを販売してきたダイワハウスは、2027年までに全体の7割を木造住宅に切り替える方針を社長自らが表明しています。

鉄骨系の代名詞ともいえるヘーベルハウスも、木造ブランド「Asu-haus(アスハウス)」を新たに立ち上げました。時代は木造住宅にシフトしているのです。

断熱性能・気密性能が高い

鉄は木に比べて約400倍も熱を伝えやすく、木材は熱を伝えにくいのがメリットです。室温が80℃や100℃のサウナに入れるのは、室内が全面木張りだからです。そのため、木造は鉄骨造に比べて温度差の少ない家をつくりやすく、費用を抑えて断熱効果を高めることが可能です。

また、木材は吸湿性が高いため、部屋の中や外の湿気を吸収してくれます。そのため、鉄骨造に比べて室内の湿度を適温に保ちやすく、室内にカビや結露が発生しにくい傾向があります。

さらに、気密性を高める工事も木造のほうが行いやすく、鉄骨住宅が木造住宅を上回る気密性能を得ることはできません。鉄骨は温度によって伸縮するため、どんなに丁寧に施工しても隙間ができてしまい、ほとんどの鉄骨系ハウスメーカーは気密施工(隙間を埋める施工)を行っていないからです。気密性が高い家は省エネ効果や遮音性が高くなり、より快適な生活ができるでしょう。

デザインの自由度が鉄骨造よりも高い

木造の家は、鉄骨造に比べてデザインの自由度が高く、施主の好みや希望を反映した家をつくりやすいこともメリットです。

鉄骨住宅は大量生産を前提とした工業化製品であるため、個人に合わせて小回りを利かせた設計が意外とできません。天井の高さや窓の大きさ、間取りの取り方などにこだわりがある方は、木造の注文住宅のほうが満足度の高い家づくりができるでしょう。

例えば、ダイワハウスの木造xevoGranWoodでは10mの大開口や2.8〜3.5mの天井高、積水ハウスの木造シャーウッドでは2階のクリアビューデザインやスキップフロアが可能ですが、同じ会社の鉄骨商品ではこれらができません。細かい点ですが、デザインを突き詰めていくと木造住宅のほうが有利になることが多いのです。

また、間取りの変更、減築・増築などのリフォームも木造住宅のほうが行いやすい傾向にあります。住人の人数や年代によって住みやすい家の間取りや設備は変わってきます。住人に合わせて家をリフォームできれば、長期間快適に住み続けられるでしょう。

ただし、ハウスメーカーによってデザインの自由度は変わってきます。木造で施主の希望を反映してくれる家を建築したい場合は、ハウスメーカー選びも重要です。

『人から始める家づくりの重要性を世に広める』をコンセプトとした住宅系YouTuber「まかろにお」が運営するYouTubeチャンネル「まかろにお【まかろにお【工務店&ハウスメーカー攻略法】では、各ハウスメーカーの特徴を詳しく解説しています。ハウスメーカー同士の比較や自分に合ったハウスメーカー選びを効率的に行えるので、ぜひ活用してみてください。

地震時に建物が揺れにくい

木造住宅は建物が軽いため、地震が来ても揺れにくい性質を持ちます。日本は大きな地震が発生しやすいため、家を建てる際に耐震性を重要視している方は多いでしょう。

ただし、「地震に強い」という言葉は非常に抽象度が高く、言い換えると「地震の後も住み続けられる家」のことです。

建物自体の頑丈さは鉄骨造のほうが上です。しかし、鉄骨造は建物が重く、揺れることで地震の力を逃す構造になっているため、地震が来るとかなり揺れます。そのため、震度が大きいと内装に大きな被害が出やすいのです。

一方、木造の家は揺れにくいため、地震後の内装被害は鉄骨造より圧倒的に少なくなるのがメリットです。これは特定のハウスメーカーの話ではなく、構造上そういうものです。多くの木造ハウスメーカーに制震装置が入っていないのも、入れる必要がないほど揺れないからです。

高価な家具や絵画など壊れては困るものを多く持っている方や、極力メンテナンスをしたくない方には、木造住宅がぴったりです。

木造住宅のデメリット

リフォーム工事

木造住宅にはメリットが多いですが、デメリットもあります。ここでは、木造住宅のデメリットについて解説します。木造住宅と鉄骨造の住宅を比較検討したい場合は、メリットだけでなくデメリットも把握しておきましょう。

鉄骨造と比較して全体的な強度が低い

木造住宅は鉄骨造の住宅に比べて、建物自体の頑丈さでは劣ります。ただし、注意すべきなのは自分の家が倒壊するかどうかだけではありません。

大きな地震では、隣の家が倒れかかってくる、隣の家が燃えて自分の家も燃えるといった周辺被害が起こります。鉄骨住宅は外壁が厚く頑丈なため、こうした周辺被害から家族の身を守るシェルターとしての役割は、鉄骨造のほうが圧倒的に有利です。

そのため、次のような立地に家を建てる場合は、鉄骨造も検討しましょう。

  • 都心部のコンパクトな敷地
  • 住宅密集地
  • 近隣に古い住宅が立ち並んでいる場所

反対に、広い敷地や新築が立ち並ぶ住宅街、田舎で家を建てる場合は、わざわざ鉄骨造で建てる必要はありません。特に平屋は地面に接する部分が多く、もともと地震に強いうえ、木造なら軽くて揺れにくいため、広い土地に平屋を建てるなら木造住宅が有利です。つまり、立地によって構造躯体を選ぶのが正解です。

木造と鉄骨造の選び方については、住宅系YouTuber「まかろにお」が運営する動画チャンネル「まかろにお【工務店&ハウスメーカー攻略法】」でも詳しく解説しています。

使う木材や釘で耐久性が大きく変わる

木造住宅の耐久性は、構造躯体にどの木材を使い、どんな釘で組んでいるかで大きく変わります。大手ハウスメーカーでも、初期仕様では外国産のホワイトウッドやレッドウッドの集成材が使われていることが多く、ホワイトウッドでの家づくりを、木材自体の耐久性の観点からおすすめしていません。

たとえば、積水ハウスのシャーウッドは基本的にホワイトウッドの集成材、ダイワハウスのxevoBeWoodもホワイトウッドがメインです。住友林業のビッグフレーム構法も、主体はレッドウッドという外国産の木です。坪数万円の追加にはなりますが、耐久性を考えると国産材の集成材への変更を検討しましょう。

また、木は加工すると酸性に変わる「木酸」という性質があり、法律上使ってよいとされている釘でも3か月ほどで錆びてしまいます。木酸に対応した釘を先回りして使っている大手系ハウスメーカーは、住友林業と一条工務店の2社しかありません。

「木造は耐用年数が短い」「鉄骨のほうがメンテナンス費用がかからない」というのは鉄骨系ハウスメーカーの営業担当者がよく使う説明ですが、実際には釘1本から構造材まで何を使い、どれだけ丁寧に施工されているかで家の耐久性は決まります。ハウスメーカー選びでは、この点を必ず確認しましょう。

木造住宅ハウスメーカーの選び方・比較のポイント

木造の注文住宅を作るなら、ハウスメーカー選びが重要です。木造住宅は多くのハウスメーカーや工務店が手掛けている分、選択肢が多すぎて迷う方もいるでしょう。ここでは、ハウスメーカーを選ぶ際のポイントについて解説します。

また、「まかろにお【工務店&ハウスメーカー攻略法】」を利用すれば、自分に合ったハウスメーカー選びがスピーディーに行えます。ハウスメーカー選びに悩んでいる方は、ぜひ活用してみてください。

ハウスメーカーの強み

ハウスメーカーには、それぞれ特徴や強みがあります。耐久性や耐震性といった機能性の高さを強みとしているハウスメーカーもあれば、デザインの自由さや高性能の設備を強みとしているハウスメーカーもあるでしょう。

ハウスメーカーを選ぶ際は、まずその特徴や強みを把握しましょう。ホームページを確認したり、住宅展示場で実際の住宅を見学したりするのも有効です。

ただし、展示場でアンケートに個人情報を記入すると、その場で接客した営業マンがそのまま営業担当者になってしまうため、記入は慎重にしてください。

予算

ハウスメーカーを選ぶ際は、予算も重要な基準の一つです。ハウスメーカーごとに建築費用は異なるため、坪単価を算出して比較してみましょう。

ただし、「工務店や中小のハウスメーカーなら安く建てられる」というイメージは誤りです。建材の仕入れ先は大手も中堅も地元の工務店もほぼ同じで、価格差が生まれにくい業界だからです。

現在の注文住宅の相場は、大手でも中堅でも工務店でも、建物のみの坪単価で坪90万〜100万円です。レベルの高い工務店ほど職人の手作業で小回りを利かせた家をつくれるため、つくり込むほどハウスメーカー以上の金額になります。

中堅・ローコスト系のハウスメーカーが安いのは、営業マンが間取りを描いてアフター対応まで担うなど一人で複数の役割をこなし、契約後の打ち合わせを短くしてコストを削っているからです。

一方、大手ハウスメーカーは施工精度が高く、完全自由設計で間取りをつくれ、専門のアフター部隊がいるため対応がいい傾向にあります。その分、人件費がかかるため価格は高めになります。

家は建てて終わりではなく、快適に住み続けるためにメンテナンスも必要です。予算内に費用を収めることも大切ですが、安さだけでハウスメーカーを選ばないように注意しましょう。

なお、建物の坪単価とは別に、外構費用や地盤改良費用、登記費用、家具家電などの諸費用が、今のご時世ではおよそ1,500万円かかります。予算は建物の坪単価だけでなく、土地代と諸費用を含めた総額で考えましょう。

建築したい注文住宅の種類

ハウスメーカーによって、実績が豊富な住宅の種類が異なります。平屋が得意なハウスメーカーもあれば、二世帯住宅に豊富な施工実績を持っているメーカーもあります。建築したい住宅の種類も、ハウスメーカー選びの指標になります。

ハウスメーカーのホームページを確認すれば、施工実績が写真付きで確認できます。また、当サイト「メグリエ(MEGULIE)」にも豊富な施工実績を掲載しています。自分が建てたい家に近い事例を探してみてください。

家の種類だけでなく、家を建てる場所も一緒に確認してください。都市部の狭小地に豊富な施工実績を持つメーカーもあれば、郊外の広い敷地に家を建てた実績が多いところもあります。

このほか、大手ハウスメーカーの中にも対応する地域が限られているところもあるため、家を建てる地域をハウスメーカーが対応してくれるかどうかも確認しましょう。

営業担当者との相性

満足する家づくりができるかどうかは、ハウスメーカーだけでなく営業担当者との相性も大切です。ハウスメーカーの営業担当者は力量に差があります

力量の高い営業担当者がついてくれれば、施主の意向をくみ取って満足度の高い提案をしてくれるでしょう。しかし、力量はあっても相性の悪い営業担当者もいれば、力量が不足している営業担当者がいることも事実です。

そのため、ハウスメーカー同様に営業担当者との相性も重要視しましょう。打ち合わせや相談をしてみて、「自分とは合わないな」と思ったら思い切って担当の変更依頼を出すことも大切です。

当サイト「メグリエ(MEGULIE)」を利用すれば、施主が自分で優秀な営業担当者を探せます。また、建築したい住宅の条件を示して、営業担当者の公募も可能です。ハウスメーカーはある程度決まったけれど、営業担当者の印象があまりよくないと悩んでいる方もぜひ利用してみてください。同じハウスメーカーの優秀な営業担当者と出会える可能性があります。

木造住宅が得意な大手ハウスメーカー4選

続いて、木造住宅の建築を得意としている大手ハウスメーカーを4つ紹介します。大手ハウスメーカーの特徴や強みを知りたい方や、中小のハウスメーカーや地元密着型の工務店と大手を比較したい方に参考になるでしょう。

住友林業

住友林業

住友林業は、2005年に国内で初めて「木質梁勝ちラーメン構法」(ビッグフレーム構法)で国土交通大臣の認定を取得しました。ビッグフレーム構法は、壁倍率22.4倍という強靭な壁を配置することで柱の本数を減らし、少ない部材で強度の高い家をつくる構法です。最大7.1mの連続した大開口がつくれ、天井高も最大約3.52mまで取ることが可能です。

長く住み続けられる木造住宅を建築したい方や開放感のある家を作りたい方に適したハウスメーカーだといえるでしょう。なお、前述のとおり構造材は外国産のレッドウッドが主体ですが、坪数万円の追加で国産ヒノキの集成材に変更できるため、耐久性を考えると変更がおすすめです。

また、住友林業は「涼温房」の考えに基づき、パッシブ設計(太陽光や風など自然の力を活かす設計)にも力を入れています。気密性能では、耳付きグラスウールで断熱と気密の施工を一度に終わらせる方式を採っており、他の大手ハウスメーカーに比べて気密が取りやすく、高気密住宅の水準であるC値(隙間の大きさを示す数値。小さいほど高気密)1以下を出しやすいメーカーです。

ただし、都内の狭小地ではC値1.8、ビルトインガレージ付きではC値2を超えることもあり、100%C値1を切るわけではありません。一方、断熱性能自体は業界の中では中の中程度で、より高い断熱性能を求める方は他社も検討したほうがよいでしょう。

このほか、住友林業は本社主導で初期仕様を明確に決め、誰が担当でも一定の「住友林業らしさ」が出る仕組みをつくっている点が、他の大手にはない強みです。造作家具の「チェスターフィット」シリーズや、床材とウッドデッキの幅を114mmでそろえた内外一体のデザイン提案など、製造と販売が一体だからこそできる細かい提案も魅力です。

ただし、住友林業は「住友林業」という世界観を売りにしているのであって、木を前面に出したデザインしかできないわけではなく、無機質でモダンな仕上げも可能です。提案されるデザインは結局担当者によって大きく変わるため、住友林業で建てれば自動的におしゃれな家になるわけではないことは覚えておきましょう。

住友林業の坪単価は建物のみで坪100万〜135万円が目安で、商品ごとの目安は次のとおりです。

商品坪単価の目安
MyForest BF(完全注文住宅)坪135万円
Forest Selection(半規格住宅)坪100万円
Premal(完全規格住宅)坪80万円

どの商品を選んでも構造躯体や断熱性能などのスペックは同じです。積水ハウスと比べると1,000万円ほど安く、相場を知っている人からすると至って相場どおりの価格設定です。土地から購入する場合は世帯年収1,500万〜2,000万円、土地がある場合でも最低1,000万円が目安になります。

住友林業の家についてもっと詳しく知りたいなら、「まかろにお【工務店&ハウスメーカー攻略法】」でまかろにおが住友林業について詳しく解説しているこちらの動画をチェックしてみてください。

積水ハウス

積水ハウス

積水ハウスは、木造住宅と鉄骨造の住宅の両方を扱っているハウスメーカーです。木造住宅は「シャーウッド」の商品名でシリーズを展開しています。

都心部や狭小地では鉄骨、敷地にゆとりがある場合や新築が立ち並ぶ住宅街では木造という住み分けをすすめており、断熱・気密が求められる今は、積水ハウスでも大半の人が木造を選んでいます。

シャーウッドは、強い耐力壁で地震による変形を抑える「モノコック工法」と、開口部を大きく取れる「ラーメン構造」を組み合わせた独自の「シャーウッドハイブリッド構造」で、平屋から3階建てまで対応しています。

専用外壁の「ベルバーン」は陶器製でメンテナンスが不要、強度も耐火性も高いのが特徴です。ただし、構造材は基本的にホワイトウッドの集成材のため、少し追加料金がかかっても国産材の集成材へ変更することを強くおすすめします。

保証については、建築途中に地震などの天災で現場が損壊した場合、補修費用を全額負担してくれるのが積水ハウスだけの強みです。それ以外の保証は他のハウスメーカーと同様で、何でも保証してくれるわけではないため、保証を過信しないようにしましょう。

また、積水ハウスは間取りの提案力がハウスメーカーの中でも随一で、ほぼ設計事務所と思うほど自由度が高いこともメリットです。建築家・國武氏がつくったデザインの文化を弟子たちが引き継ぎ、「ファミリー スイート」や「life knit design」といった考え方に沿って、家族全員が暮らしやすい設計を提案してくれます。

たとえば、子どもが小さいときに家を建てる場合、現在の住みやすさはもちろんのこと、子どもが成長した後でも住みやすい家を提案してくれます。

ただし、積水ハウスは日本で一番価格が高いハウスメーカーで、坪単価は建物のみで坪125万〜175万円が目安です。初期仕様のままでは断熱・気密・換気・空調のスペックが他社より低い傾向にあり、今の時代に合った性能にするにはカスタマイズが必須で、坪155万円前後になります。土地から購入するなら世帯年収2,000万円、土地があっても1,500万円は必要です。

そのため、間取りについて強いこだわりがあり、大手ハウスメーカーに依頼する安心感も欲しい方にとって適したハウスメーカーといえます。ただし、積水ハウスは特に自由度が高いため、どこまで行っても担当者次第です。担当者選びを誤ると、お金をかけたのに不満が残る家づくりになる恐れがあります。

積水ハウスについては、以下の動画でも詳しく解説しています。

ダイワハウス

ダイワハウス

ダイワハウスは、鉄骨造の「xevoΣ」と木造の「xevo GranWood」「xevo BeWood」を展開しているハウスメーカーです(このほか、建物1億円以上の方向けの「MARE-希-」があります)。木造の2商品は、平屋から3階建てまで幅広く対応しています。

ダイワハウスは、1955年に創業して以来さまざまな住宅技術を開発し、日本の住宅技術を牽引してきたハウスメーカーです。「確かな基本構造性能、豊かな居住環境性能、独自の先進技術」の3つを強みとしており、技術に裏付けられた高品質な住宅を求めている方に適しています。

なお、ダイワハウスはもともと「大和ハウス工業」という社名のとおり鉄骨住宅推しのメーカーでしたが、2020年の断熱等級の改正を皮切りに時代が変わりました。2027年までに全体の7割を木造住宅に切り替える方針を打ち出すなど、現在は木造住宅に力を入れています。

ダイワハウスの木造xevo GranWoodは、柱と基礎を直接緊結して地震の力を基礎へ流す構造で、構造材には国産杉の集成材(要望でヒノキに変更可)を使用しています。構造躯体の材質は積水ハウスのシャーウッドより上で、最大9mの大開口や3〜3.5mの天井高にも対応し、鉄骨以上に自由な空間構成が可能です。

保証も、防水30年保証にメンテナンスで15年延長、設備保証10年と、業界の中では手厚い部類です。

坪単価は次のとおりで、予算に応じて選べることも魅力です。

商品坪単価の目安
xevo GranWood坪100万〜148万円
(準規格のxevo GranWood LIMITEDは約100万円、完全注文住宅は約140万円)
xevo BeWood坪85万〜120万円
(規格住宅は約85万円、準規格住宅は約95万円、完全注文住宅は約120万円)
MARE-希-坪200万円〜
(建物1億円以上の方のみ)

なお、坪単価を抑えても耐震性に違いはなく、ほぼ全棟が耐震等級3です。xevo BeWoodは、メーターモジュール(基本寸法1m)のxevo GranWoodと違って尺モジュール(基本寸法約91cm)で設計され、外国産のホワイトウッドがメインで使われているため、価格が抑えられています。また、壁の厚さの関係で、最上位のプレミアムW断熱・ウルトラW断熱を選べない点も違いです(天井と床の部分強化は可能)。

ただし、ホワイトウッドは国産材に比べて耐久性が低いため、耐久性を重視するなら国産杉を使うxevo GranWoodを選びましょう。断熱性能を極めたい方には、断熱等級7(最高等級)に対応するxevo GranWoodのウルトラW断熱という選択肢もあります。

なお、ダイワハウスの本社には木造専門のサポート窓口があります。現場には今も「鉄骨最強」という考えの営業担当者が残っており、木造で検討しているのに鉄骨に誘導されそうになったら、「本社の木造サポート窓口と連携して進めてもらえませんか」と伝えましょう。

ダイワハウスについては、以下の動画でも詳しく解説しています。

一条工務店

一条工務店

一条工務店は木造住宅専門のハウスメーカーで、「ダントツの住宅性能」と「高いコストパフォーマンス」の2つを強みとしています。今、全国で一番売れているハウスメーカーであり、住宅業界のユニクロのような存在です。下手なミドルコスト系のハウスメーカーで建てるくらいなら一条工務店で建てたほうが間違いありません。

コストパフォーマンスが高い理由は、ほぼすべての建材を自社工場でつくり、中間マージンをカットしているからです。建材の仕入れ先はどのハウスメーカーもほぼ同じで本来価格差が出にくい業界ですが、自社工場で建材をつくれるのは全国で一条工務店だけです。

また、「省エネ大賞 経済産業大臣賞(最高賞)」をはじめ、機能に関わる公の賞を多く受賞しており、高い性能を客観的に証明しています。坪単価は建物のみで坪80万〜100万円が目安(主力のアイ・スマートで坪80万円、グラン・スマートで坪90万円程度)で、品質重視の家をコスパよく建てたい方に適しています。

一条工務店は、「壁」「床」「天井」を面で結びつけた箱型のモノコック構造で地震の力を分散するのに加え、全棟で許容応力度計算(建物にかかる力を部材ごとに詳細に計算する構造計算)を行い、耐震等級は基本的に3のみです。

1階部分のみ坪30万円で採用できる免震システム「一条アドバンス免震」や、他社にはできない耐水害住宅もあり、一条工務店ほど災害対策がされているハウスメーカーは他にありません。高耐震基礎・防腐防蟻処理も初期仕様に含まれています。

断熱性能も、MEGULIEの断熱性能ランキング(全18社105商品)で1位です。断熱材の厚さは他社と比べて圧倒的で、オプションの「断熱王」を付ければ、北海道でも通用する正真正銘の断熱等級7が本州でも取れます。

C値も0.59(中間測定)と、大手ハウスメーカーがC値1を切るのに苦戦する中で群を抜いており、窓もU値0.8の自社製トリプルガラスで日本トップの性能です。

商品は、2×6工法の「外内ダブル断熱構法」(グラン・スマート、アイ・スマート、アイ・キューブなど)と、木造軸組工法の「夢の家I-HEAD構法」(グラン・セゾン、セゾンA、ブリアールなど)の2パターンに分かれ、格安商品の「HUGme」もあります。より高気密高断熱を求めるなら外内ダブル断熱構法、間取りや天井高の自由度を優先するなら夢の家I-HEAD構法が有利です。

一方、デザインは一条工務店の弱点で、構造上の制約が多く、他社のように間取りをいじってデザイン性を高める家づくりには向いていません。一条工務店でおしゃれにするなら、建物の形はいじらず、マンションのように家具や照明などのインテリアで整えるのが必勝法です。

また、キッチンなど一条工務店オリジナル以外の製品を入れると保証の対象外になるため、オリジナル部材で家づくりをするのが基本です(オリジナル製品は不具合があれば10年間無料で交換してくれます)。

一条工務店については、以下の動画でも詳しく解説しています。

まとめ

木造住宅は現在の日本ではメジャーな住宅であり、大手ハウスメーカー以外にも、中小のハウスメーカーや地域密着の工務店まで、さまざまな業者が建築を手掛けています。その中でも、大手ハウスメーカーには施工精度が高い、完全自由設計で間取りをつくれる、専門のアフター部隊がいるなどの強みがあります。

木造住宅は温度差の少ない家をつくりやすい、デザインの自由度が高い、地震で揺れにくく内装被害が少ないといったメリットがある一方、隣家の倒壊や延焼から身を守るシェルターとしては鉄骨住宅に劣るというデメリットもあります。

立地に合わせて構造を選び、長期間快適に住み続けられる家をつくりたければ、木材や釘までこだわった家づくりができる大手ハウスメーカーがおすすめです。

大手ハウスメーカー同士を効率良く比較・検討したい、自分で担当営業者を選びたい、といった方は、住宅系YouTuberまかろにおのサポートも受けられる注文住宅オンライン相談サービス「メグリエ(MEGULIE)を利用してみてください。すべてのサービスは無料で利用できます。

メグリエ(MEGULIE)は大手ハウスメーカー本社公認のサービスです。木造の注文住宅を検討している方は、お気軽にご利用ください。

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