この記事はメグリエ運営事務局によって作成しました。
「ユニット工法の特徴を知りたい」「ユニット工法を利用するメリットや強みを知りたい」等、ユニット工法に関する疑問をお持ちでしょうか?
ユニット工法は、セキスイハイムやトヨタホームが取り入れている工法です。大手ハウスメーカーの中では取り入れているメーカーが少ないため、「ユニット工法は人気がないのではないか」と不安を感じている方もいるかもしれません。
今回は、ユニット工法の特徴やメリット・デメリット、ユニット工法の利用が向いているケースを解説します。ユニット工法のメリットだけでなくデメリットも把握していれば、ハウスメーカー選びの参考にもなるでしょう。
ユニット工法の特徴

ユニット工法とはプレハブ工法の一種で、建物をいくつもの箱体(ユニット)に分け、工場で工程の大部分を製造したうえで現場に運んで組み立てる工法です。工場ではドアや窓をはじめとする建具の取り付けや、設備の設置まで細かいところまで製造します。
そのため、現場では工場で製造されたユニットを組み上げるだけで家が完成します。ユニット工法は、従来工法に比べて家が完成するまでの工期が短く、現場で作業をする職人の技術で出来上がりの品質が左右されないことが特徴です。
ユニット工法には、構造部に使われる素材によって「木質系ユニット工法」と「鉄骨系ユニット工法」の2種類があります。木材でユニットをつくるか、鉄骨でユニットをつくるかによって価格や家の機能が異なります。
ユニット工法で注文住宅を建てることを検討している方は、素材の違いによる家の機能や価格の差も把握しておきましょう。
一般社団法人プレハブ建築協会が発表した「2022 年度プレハブ住宅完工戸数実績及び生産能力調査報告」によると、ユニット工法で建てられた住宅は2015年~2016年まで増加したものの、以降は2020年まで減少に転じました。しかし、2021年から再び増加しています。
ユニット工法のメリット

家を建築する工法には、ユニット工法のほか、「木造(鉄骨)軸組工法(在来工法)」「枠組壁式工法(2×4工法)」「パネル工法」などがあります。ここでは、他の工法に比べてユニット工法が優れている点について解説します。
工期が短い
ユニット工法はほかの工法に比べると、家の着工から完成までの工期が短いことがメリットです。
他の工法では、現場に家の建築に必要な材料を運んでから家を建てます。そのため、着工から完成まで約2~6ヶ月程度かかることが一般的です。住宅の設計や設備、間取りなどにこだわりがある場合、施工期間が10ヶ月を超える場合もあるでしょう。
一方、ユニット工法は工場でユニットを作成する期間が1ヶ月半~3ヶ月程度かかりますが、家を建てる現場にユニットを運んだあとは1日で大部分が組みあがります。また、ユニット工法は、工場でユニットを組み立てている間に基礎工事を並行して行えることもメリットです。
工期が短ければつなぎ融資を利用する期間が短くなり、返済金額を抑えられます。また、仮住まいを利用する期間も短縮できるため、家賃の節約もできるでしょう。
品質が安定している
ユニット工法は工場で家の大部分を製造するため、品質が安定しやすいことがメリットです。
大手ハウスメーカーを利用しても、工法によっては現場で働く職人の技術に家の出来上がりが大きく左右されます。また、近年は人手不足の影響で「現場で働く職人が集まらないから建築工事が進まない」といった事例もあります。
一方、ユニット工法は設備の整った工場で計画的に製造するため、高品質な製品を安定して製造することが可能です。高い技術を持った従業員を工場に集結させ、設備の整った場所で効率的に生産を行うことに力を入れているハウスメーカーもあります。
また、工場でユニットを生産すれば建築資材が現場で雨ざらしにもならないこともメリットです。それに加えて、現場で数日で組み立てを終了させられるため、必要な職人の数も少なく済み、人件費も抑えられます。
大きな部屋を作りやすい
ユニット工法を利用すれば、大きな部屋を作りやすいこともメリットです。
ユニット工法は箱を組み合わせて家を建築する性質上、フレームで建物を支える「鉄骨ラーメン構造」が採用されています。鉄骨ラーメン構造で家を建てると耐力壁が不要なため、耐震性能を下げずに大きな部屋や、開口部をつくれるのです。
そのため、家族の人数が多くリビングダイニングを広く取りたい場合や、開放感のある大きな窓を設置したい場合に最適です。また、1階を店舗、2階を住宅といった建物を建てたい場合も、大きな空間を確保できるユニット工法は適しています。
ユニット工法のデメリット

ユニット工法にはメリットだけでなくデメリットもあります。ユニット工法とほかの工法を比較検討したい場合は、メリットだけでなくデメリットも把握しておきましょう。ここでは、ユニット工法のデメリットを4つ解説します。
間取りの自由度が低い
ユニット工法はユニット(箱体)を組み合わせて家を建てるため、間取りの自由度が低いことがデメリットです。ほかの工法のように、施主の希望に合わせて柔軟な間取りを作ることは難しいでしょう。
また、小さなユニットを多く組み合わせるより、大きなユニットを少数組み合わせたほうが価格を抑えられるため、予算によっては間取りに無駄ができてしまう可能性もあるでしょう。
そのため、ハウスメーカーによってはあらかじめ間取りがいくつか決まっていて、施主はその中から希望に近い間取りを選ぶスタイルのところもあります。間取りにこだわりがある方は、別の工法を選択したほうが満足度の高い家づくりができるかもしれません。
間取りに制限がある
ユニット工法はユニットを組み合わせていく過程で、フレームの集合体ができます。フレームの集合体があるところでは、柱や窓、ドアなどを設置できません。
フレームの大きさを変えたり組み合わせ方を工夫したりすれば、ある程度の対応はできます。ただし、他の工法のように施主の希望通りの場所にドアや窓を設置するのは難しいでしょう。
リフォームしづらい
ユニット工法は間取りを変えるリフォームをしづらいこともデメリットです。ユニットを増やす形で増築は可能ですが、ユニットを減らしたりフレームの一部を取り外したりするリフォームは、大変困難です。また、大規模なリフォームは施工したハウスメーカーでないと依頼できないケースもあります。
しかし、間取りを変えずに設備を交換したり、フローリングを張り替えたりするリフォームは問題なく行えます。無難な間取りで家を建てておけば、住む人が変わっても極端に使いにくくなる可能性は低いでしょう。
狭小地は建てられない場合がある
ユニット工法は、一定の大きさがあるユニットをトラックで施工現場まで運びます。そのため、変形地や狭小地などはユニットの運搬や搬入が不可能なケースもあるでしょう。すべての土地に対応できないこともユニット工法のデメリットです。
そのため、都市部の狭小地や敷地は広いけれどそこまでの道が狭い場合は、別の工法をすすめられる場合もあります。また、クレーンなど特殊な器具を利用してユニットを敷地に設置した場合は、建築費用が高くなるケースもあるでしょう。
通常の方法でユニットの搬入が難しい場合、ハウスメーカーの担当者に別途運搬費用がかかるのかを確認することが大切です。
ユニット工法が向いているケース

続いて、ユニット工法で注文住宅の建築が向いているケースを3つ解説します。施主が希望する条件に多く当てはまっている場合は、ユニット工法の利用を検討してみましょう。
建築期間を短縮したい場合
「土地探しに思ったより時間がかかったので、できるだけ早く家を建てたい」「子どもの就学に合わせて家を建てたい」など、家を建築する期間を短縮したい場合は、ユニット工法が適しています。
家は、着工から完成までに時間がかかるほど施工費用も高くなることが一般的です。特に、注文住宅の場合は、引き渡しまで住む場所も確保しなければなりません。可能な限り家を建てる費用を抑えたい場合も、ユニット工法は適しています。
デザインより機能を重視したい場合
家に何を求めるかは施主によって異なりますが、デザインより機能を重視したい場合はユニット工法が適しています。
ユニット工法を取り入れているハウスメーカーは、デザインより耐震性や耐久性など家の機能を重視しているところが多いです。また、外見をシンプルで直線的なデザインにすれば、施工費用やメンテナンスにかかる費用も抑えられます。
長年快適に住み続けられてこそ、「家作りが成功した」といえます。デザインがシンプルでも機能が高い家であれば、地震や台風といった天災にも強く、メンテナンスにかかる費用も抑えられるでしょう。
一定の広さの土地に家を建てる場合
家を建てる敷地に一定の広さがあれば、ユニット工法のメリットである広い部屋を作れるメリットが活かせます。たとえば、郊外や地方に家を建てる場合は広い敷地も確保しやすく、ユニット工法のメリットを活かした家づくりができるでしょう。
どのハウスメーカーに注文住宅を依頼したら良いかお悩みの方は、『人から始める家造りの重要性を世に広める』をコンセプトとした住宅系YouTuber「まかろにお」が運営するYouTubeチャンネル「まかろにお【大手ハウスメーカー攻略法】」をチェックしてみてください。各ハウスメーカーの特徴を詳しく解説しているので、ハウスメーカー選びの参考になります。
ユニット工法で注文住宅の建築を依頼できるハウスメーカー
続いて、ユニット工法を取り入れているハウスメーカーとして「セキスイハイム」と「トヨタホーム」の2社について詳しく解説します。それぞれのメーカーが販売している家の特徴や、強み、弱みを解説するので、ハウスメーカーを比較検討している方も参考になるでしょう。
セキスイハイム

セキスイハイムは、鉄骨造と木造の両方でユニット工法を取り入れ、住宅を製造しているハウスメーカーです。
2022年からは住宅建築における全工程の85%を工場で生産しており、2030年までには100%工場で住宅を作ることを目指しています。工場では大型機械のほか、それぞれの工程に専門の職人を配置して品質の高い製品を製造していることも強みです。
工場で安定した品質で計画的に家を製造しているため、坪単価は85万円〜110万円/坪と大手ハウスメーカーの中では低めとなっています。
また、セキスイハイムはボックスラーメン構造体と高性能外壁の両方で耐震強度を高める「ハイブリッド耐震ガイアス」を使って地震に強い家作りをしています。さらに、太陽光パネルや蓄電池を設置した家の施工実績も豊富です。地震に強く省エネ性の高い家を費用を抑えて造りたいといった方に適しています。
その一方で、間取りの自由度が少ない、都市部の狭小地には利用できない、外観がシンプル過ぎるといったデメリットもあります。
セキスイハイムについてより詳しく知りたい場合は、「まかろにお【大手ハウスメーカー攻略法】」でまかろにおがセキスイハイムについて詳しく解説しているこちらの動画をチェックしてみてください。
トヨタホーム

トヨタホームはトヨタ自動車のグループ会社で、「ユニット工法」と「鉄骨軸組工法」の2つの工法を用いた商品を販売しています。そのため、ユニット工法と他の工法を比較したい場合は、利用を検討しても良いでしょう。なお、主力商品はユニット工法による「シンセ」と呼ばれるシリーズです。
トヨタホームは、自動車メーカーとしての実績と経験を住宅作りにも活かしています。先に紹介したセキスイハイム同様、工程のほとんどを工場で製造するため、高品質な家を坪単価85〜105万円/坪で建てられます。
また、鉄骨ラーメン構造を用いて高い耐震性を実現していることも強みです。さらに、電気自動車を電源として家に電気を供給したり、太陽光発電で作った電気を車に供給したりできる「エネトリオ」というシステムを設置できます。電気自動車を利用している方は、メリットが大きいでしょう。
その一方で、狭小地に建てるのが難しい、間取りの自由度が少ないといったユニット工法特有のデメリットがあります。
「メグリエ(MEGULIE)」を活用してハウスメーカーの特徴を比較しよう

ハウスメーカーは工法以外にも会社独自の工夫を凝らし、それぞれに強みを持った家を販売しています。注文住宅を建てる場合は、ハウスメーカー同士を詳しく比較、検討したうえで、施主の希望に合ったところを選びましょう。
ここでは、ハウスメーカーの比較検討に利用できる「メグリエ(MEGULIE)」や「まかろにお【大手ハウスメーカー攻略法】」を紹介します。
YouTube「まかろにお【大手ハウスメーカー攻略法】」でユニット工法をより深く理解しよう
「まかろにお【大手ハウスメーカー攻略法】」は、登録者13万人以上をほこる人気住宅系YouTuberまかろにおが運営しているYouTubeチャンネルです。「人から始める家造りの重要性を世に広める」をコンセプトにしており、大手ハウスメーカーやメガバンクで勤務してきた経験を活かして、ハウスメーカーの解説を行っています。
「まかろにお【大手ハウスメーカー攻略法】」は、どのハウスメーカーにも忖度せず、強みだけでなく弱みもしっかりと解説していることが特徴です。自分に合ったハウスメーカーを知りたい場合や、利用を検討しているハウスメーカーの強みや弱みを動画で知りたい場合は、ぜひチェックしてみましょう。
メグリエ(MEGULIE)に登録してハウスメーカー診断を受けよう
「メグリエ(MEGULIE)」は、まかろにおが運営している有名ハウスメーカー公認の注文住宅オンライン相談サービスです。有名ハウスメーカー公認であることや、会員自ら優秀営業担当に家づくりを依頼できることが特徴です。
注文住宅を建築する際は、担当する営業マンの実力で満足度が大きく異なります。また、大手ハウスメーカーほど営業担当者の人数が多いため、優秀な人材に出会えるかどうかは運次第です。
そこで「メグリエ(MEGULIE)」を活用すれば、施主から営業担当者にアクションを起こせるだけでなく、まかろにおが会員の家づくりを最後までサポートしてくれます。
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まとめ
ユニット工法は、住宅を完成するまでの期間を短縮できたり、全国で品質の高い家を建てられたりするメリットがある一方、間取りの自由度が低いといったデメリットもあります。ユニット工法の利用を検討している方は、メリットだけでなくデメリットも把握したうえで他の工法と比較してみましょう。
ハウスメーカー選びに迷ったり、メーカーの特徴を効率よく知りたかったりする場合は、YouTube「まかろにお【大手ハウスメーカー攻略法】」を視聴し、メグリエ(MEGULIE)への登録がおすすめです。有益な情報がたくさん得られるので、自分に合ったハウスメーカーを探せます。