この記事はメグリエ運営事務局によって作成しました。
「せっかく注文住宅を建てるなら、雑誌やSNSで見るようなおしゃれなインテリアにしたい」と願う一方で「何から始めたら良いかわからない」「決めることが多すぎて後悔しそう」と不安を感じていませんか?実は、注文住宅のインテリアで後悔しないためには、共通の失敗パターンと、成功に導くためのポイントがあります。
そこで今回は、家づくりの先輩たちが「知っておきたかった」と語るインテリアの基本から、具体的なステップ、おしゃれな実例までを紹介します。理想の暮らしを形にするためのヒントを見ていきましょう。
注文住宅のインテリアで失敗する人の共通点

せっかくの注文住宅だからこそ、インテリアで後悔はしたくないものです。しかし、家づくりを進める中で「こんなはずではなかった」と感じてしまう方がいることも事実です。
実は、インテリアで失敗する人には、共通点があります。事前にこれらのポイントを知っておくことで、多くの後悔を未然に防ぐことができます。まずは、注文住宅のインテリアで失敗する人の共通点について解説します。
理想のイメージを固めずに進めてしまう
理想のイメージを固めずに進めてしまうと、統一感のないインテリアになってしまうことがあります。なぜなら、SNSや雑誌で見かける素敵な写真を断片的に真似するだけでは、空間全体で見たときにチグハグな印象を与えやすいからです。
「カフェ風のキッチン」「ホテルのような寝室」など、個々の要素は良くても、家全体のコンセプトという軸がなければ、選択に一貫性がなくなり後悔につながります。
予算配分の計画が甘く費用が膨らんでしまう
予算配分の計画が甘いと、想定外の費用に悩まされることになります。
特にインテリアは、こだわり始めると費用が青天井になりがちな部分です。見える部分のおしゃれさばかりを優先し、断熱材や構造など、家の性能に関わる部分の予算を削ってしまうと、住み始めてからの快適性を損ないかねません。
こだわりたい部分とコストを抑える部分にメリハリをつけ、万が一に備えた予備費も考慮した計画的な予算配分が、後悔しない家づくりには不可欠です。
収納計画が不十分で生活感が出てしまう
収納計画が不十分だと、せっかくこだわったインテリアがモノであふれ、生活感のある空間になってしまいます。
収納は量だけではなく、「どこに」「何を」しまうかが重要です。使う場所の近くに収納を設ける「適材適所」の考え方ができていないと、片付けが面倒になり、結局出しっぱなしになってしまいます。
現在の持ち物だけではなく、将来の家族構成の変化や持ち物の増減まで見越して計画を立てましょう。
注文住宅のインテリアの変動要素

注文住宅のインテリアは、自分たちの好みだけですべてが決まるわけではありません。実は、ハウスメーカーの仕様や建築する地域の気候、さらには社会情勢など、さまざまな外部要因によって選択肢や費用が変動します。
これらの「変動要素」をあらかじめ理解しておくことは、予期せぬトラブルを避け、より現実的で満足度の高い計画を立てるために重要です。ここでは、注文住宅のインテリアの変動要素について解説します。
標準仕様とオプションの範囲
選ぶハウスメーカーによって、標準仕様で選べるインテリアの範囲は大きく異なります。
大手ハウスメーカーは標準仕様の選択肢が豊富で質も高い傾向にありますが、その分価格も高めに設定されています。一方で、ローコストメーカーは価格を抑えるために標準仕様を限定し、好みのものを追加するとオプション費用がかさむケースが少なくありません。
造作家具や間接照明といった高度な要望に対応できるかどうかもハウスメーカーの技術力次第となるため、契約前に標準とオプションの範囲をしっかり確認することが大切です。
建築地域の気候条件
住まいの快適性は、その地域の気候条件に大きく左右され、インテリア選びにも影響します。
湿度の高い地域では、調湿効果のある珪藻土の壁や無垢材のフローリングを採用すると、室内環境が快適に保たれます。反対に、寒冷地であれば、断熱性能の高い窓や床暖房の設置が、冬の暮らしの質を大きく向上させるでしょう。日差しが強い地域なら、遮光・遮熱性能の高いカーテンやブラインドが必須アイテムになります。
家族構成やライフスタイルの変化
家は何十年と住み続ける場所であり、その間に家族構成やライフスタイルは変化していきます。子どもの成長に合わせて部屋を仕切れるようにしたり、将来親との同居を考えてバリアフリー設計を取り入れたりするなど、変化に対応できる柔軟な設計が求められるでしょう。
近年では在宅ワークが普及し、書斎やワークスペースの需要も高まっています。新築時に完璧な状態を目指すだけではなく、将来の変化を見越してシンプルな内装にしておき、必要に応じて家具や間仕切りで対応していくという考え方も賢い選択肢の一つです。
予算配分によるインテリアのグレード
インテリアにかけられる費用は、建物全体の予算の中で決まります。当然ながら、予算が多ければ多いほど、選べる素材や設備のグレードは高くなり、選択の自由度も高まります。
限られた予算の中で理想を叶えるには、どこにお金をかけ、どこでコストを抑えるかという優先順位付けが極めて重要です。
建築時期によって材料費や人件費が変動する
インテリアに使用する建材の価格は、建築時期や社会情勢によって大きく変動することがあります。
たとえば、「ウッドショック」のように木材価格が世界的に高騰すると、フローリングや建具などの費用が当初の見積もりから大幅に上がってしまう可能性があります。また、原油価格の変動は、塩ビクロスや塗料といった樹脂系建材の価格に影響を与えます。
注文住宅でおしゃれなインテリアを実現するためのポイント

注文住宅で誰もが憧れるおしゃれなインテリアですが、いざ自分で決めようとすると「何から手をつければ良いかわからない」と悩んでしまうことも多いのではないでしょうか?実は、基本的なポイントを押さえるだけで、誰でも統一感のある洗練された空間をつくることができます。ここでは、注文住宅でおしゃれなインテリアを実現するためのポイントについて解説します。
人気のインテリアテイストから好みを決める
おしゃれな空間づくりの第一歩は、家全体の方向性となる「インテリアテイスト」を決めることです。木の温もりを感じる「ナチュラル」、直線的で生活感を抑えた「モダン」、シンプルで機能的な「北欧」など、代表的なテイストの特徴を知ることで、自分の理想が明確になります。
大切なのは、単に見た目の好みだけではなく、「どんな暮らしを送りたいか」という視点で選ぶことです。
配色の黄金比を使って全体を統一する
空間に統一感をもたらすためには、色の使い方が重要です。インテリアには「配色の黄金比」と呼ばれる基本的な法則があり、これを活用するだけで、まとまりのある美しい空間が生まれます。
具体的には、次の割合で配色すると良いでしょう。
- 壁や床などの広い面積を占める「ベースカラー」:70%
- ソファーやカーテンといった主役級の家具の「メインカラー」:25%
- クッションや小物で変化をつける「アクセントカラー」:5%
視線の先を考えたレイアウトを心がける
心地良く美しい空間は、視線の動きまで計算してつくられています。部屋に入ったとき、最初にどこに目がいくかを意識し、その先にフォーカルポイントとなる美しい壁面や素敵な家具を配置することが大切です。
たとえば、玄関のドアを開けた正面にアクセントクロスを貼ったり、お気に入りのアートを飾ったりするだけで、家の印象は格段に上がります。反対に、冷蔵庫やエアコンといった生活感の出やすい設備は、なるべく視線に入らない場所に配置する工夫が必要です。
注文住宅のインテリアを決めるステップ

理想のインテリアを実現するためには、やみくもに進めるのではなく、正しい順序でステップを踏んでいくことが成功への近道です。家全体のコンセプト固めから始まり、間取りとの連携、素材選び、そして最終確認と、一つひとつの段階を丁寧に進めることで、後悔のない選択ができます。
ここでは、注文住宅のインテリアを決めていく上で欠かせない、4つの具体的なステップについて解説します。
家全体のコンセプトとテーマを固める
インテリア決めの最初の、そして重要なステップは、家全体のコンセプトを固めることです。これは、この先続く長い家づくりの道のりにおける羅針盤の役割を果たします。「どんな雰囲気の家で、どんな暮らしを送りたいか」を家族でじっくりと話し合い、共通のイメージを持つことが大切です。
好きなインテリアの写真や雑誌の切り抜きを集めて「イメージボード」を作成すると、漠然とした好みが可視化され、設計士やコーディネーターにも伝えやすくなります。この軸がしっかりと定まっていれば、その後のクロスや家具選びで意見が分かれたときも、コンセプトに立ち返ることで、ブレのない意思決定ができるようになります。
間取りと合わせてインテリアの動線を考える
インテリアは、デザイン性だけではなく機能性も同じくらい重要です。そのため、間取りを考える段階から、家具の配置や人の動きを具体的にシミュレーションすることが後悔を防ぐコツです。図面の上に家具の寸法を書き込み、朝起きてから夜寝るまでの家族の動きを想像してみましょう。
ソファとテレビの位置関係、ダイニングテーブルの周りのスペース、収納扉の開閉スペースなど、実際に暮らしたときの使い勝手を考えることが重要です。また、窓からの光がどこに届き、風がどう通り抜けるかを考慮して家具を配置すれば、より快適で心地良い空間が生まれます。
なお、注文住宅の失敗パターンについて詳しく知りたい方は、住宅系YouTuberの「まかろにお」が運営する「まかろにお【大手ハウスメーカー攻略法】」内の「注文住宅で失敗する間取りの特徴【ハウスメーカー】」を参考にしてください。
運営者である「まかろにお」は、『人から始める家造りの重要性を世に広める』をコンセプトとした住宅系YouTuberです。元ハウスメーカー営業担当者として全国1位の営業成績を誇り、その後も不動産融資を扱う大手金融機関での実務経験を経て、幅広いハウスメーカー事情に精通しています。

大手ハウスメーカーの特徴やメリット、デメリット、さらに注文住宅を建てる前に知っておきたい知識を中立的な立場で発信しています。
クロスは室内の背景か建築部材との調和で選ぶ
クロスは部屋の印象を大きく左右する重要な要素ですが、選び方にはポイントがあります。
一つは、空間全体の雰囲気をつくる「背景」として選ぶ方法です。白やアイボリーといったベーシックな色を選べば、どんな家具やカーテンとも合わせやすく、部屋全体を明るく広く見せる効果があります。
もう一つは、キッチンや建具といった「建築部材」との調和を考えて選ぶ方法です。たとえば、キッチンの色に合わせてダイニングの壁一面だけクロスの色を変えるなど、空間にアクセントと統一感をもたらすことができます。特にグレー系のクロスは、スイッチやコンセントプレートとの色合わせが難しく、悪目立ちしやすいため、注意が必要です。
ショールームで実物を確認し最終決定する
床材や壁紙、キッチンなどの素材を選ぶ際は、カタログやWebサイトだけで判断せず、必ずショールームで実物を確認しましょう。小さなサンプルで見るのと、広い面積で施工された状態とでは、色味や質感の印象が大きく異なることがよくあります。
たとえば、木目のフローリングは、サンプルでは素敵に見えても、広い面積に貼ると木目のパターンが繰り返され、不自然に見えてしまうこともあるでしょう。ショールームでは、できるだけ大きなサンプルで確認したり、実際にその素材が使われている空間を見せてもらったりして、家全体の雰囲気と合うか、光の当たり方でどう見えるかなどを入念にチェックすることが、最終的な後悔を防ぐカギとなります。
注文住宅のおしゃれなインテリアの実例
ここまでインテリアづくりのポイントやステップについて解説してきましたが、実際の成功例を見ることで、より具体的なイメージが湧きやすくなります。ここでは、広さやテイストの異なる3つの注文住宅の実例を紹介します。それぞれのお住まいが、どのような工夫で理想の空間を実現しているのか、ぜひ参考にしてみてください。
【42坪】白いインテリアが美しく引き立つ吹き抜けリビングの家

白を基調とした内装は、空間に広がりと清潔感をもたらし、まるでホテルのような洗練された雰囲気を演出します。
このお住まいでは、壁や天井、さらには収納家具まで白で統一することで、吹き抜けから差し込む自然光を最大限に活かし、明るく開放的なリビングを実現しました。ただ白いだけではなく、グレーのソファやキッチンカウンター、温かみのある木目の床材といった異素材を組み合わせることで、空間に深みと上品さを加えています。
素材感の異なる要素をバランス良く配置することが、単調にならない、上質な空間づくりのカギです。
【35坪】明るい洋風インテリア

温かみのある洋風インテリアは、家族が自然と集まる居心地の良い空間をつくります。
こちらのお住まいでは、ナチュラルな木目調の天井クロスと白い壁を組み合わせることで、明るく優しい雰囲気を演出しました。床材や家具もベージュやグレーのトーンで統一し、上品なまとまり感を生み出しています。
空間を引き締めるアクセントとして、アイアン素材の照明器具やキッチンの取っ手などを効果的に使用している点もポイントです。こうした細部へのこだわりが、インテリア全体にメリハリを与え、おしゃれな印象を高めています。
【41坪】木の色味を生かした、さわやかなナチュラルテイストの家

木の温もりを存分に感じられるナチュラルテイストは、心からリラックスできる空間を求める方に人気です。
こちらのお住まいでは、天井にピーリング材を採用し、美しい木目が空間に立体感と心地よいリズムを生み出しています。壁はグレーと白を基本としながら、照明器具や家具にナチュラルカラーを取り入れることで、さわやかで統一感のある雰囲気になりました。
キッチンからダイニング、リビングまでが一体となった開放的なLDKは、視線が気持ち良く抜けていき、家族のコミュニケーションも自然と弾む、理想的な空間構成といえるでしょう。
注文住宅のインテリアに関するよくある質問

注文住宅のインテリアづくりを進めていると、さまざまな疑問や不安が出てくるものです。「いつから考え始めれば良い?」「部屋を広く見せるにはどうすれば良い?」など、多くの人が抱える共通の悩みがあります。最後に、そうしたインテリアに関するよくある質問とその回答を紹介します。
インテリアを考え始める最適なタイミングは?
インテリアを考え始める最適なタイミングは、ズバリ「設計段階」です。
間取りとインテリアは密接に関係しており、同時に検討を進めることが後悔を防ぐポイントとなります。なぜなら、置きたい家具のサイズや配置によって、必要なコンセントの位置や照明計画が変わってくるからです。
たとえば、ソファの横でスマートフォンを充電したい、ダイニングテーブルの上におしゃれなペンダントライトを吊るしたいといった要望は、間取りが決まった後では対応が難しくなる場合があります。
狭い部屋でも広くおしゃれに見せるコツは?
限られた空間でも、工夫で部屋を広くおしゃれに見せることが可能です。
効果的なのは、壁や床の色を白やベージュといった明るい「膨張色」で統一することです。これにより、空間全体が明るく、開放的な印象になります。
また、家具は背の低いものを選ぶと、視線が奥まで抜けて天井が高く感じられます。さらに、壁に大きな鏡を取り付けると、空間に奥行きが生まれて広く感じさせる効果も期待できるでしょう。
なお、リビングを広く見せる工夫について詳しく知りたい方は、住宅系YouTuberの「まかろにお」が運営する「まかろにお【大手ハウスメーカー攻略法】」内の「【素材編】狭いリビングを広く見せる工夫3選」を参考にしてください。
今ある家具を新しい家で上手に使う方法は?
愛着のある家具を新居でも活かしたいと考える方は多いでしょう。上手に使うための最初のステップは、設計段階で使いたい家具のサイズや写真を設計士に共有することです。そうすることで、その家具が収まるように間取りを調整したり、コンセントの位置を計画したりできます。
また、手持ちの家具のテイストや色を「軸」として、新しい家の内装を決めていくのも一つの良い方法です。ただし、すべての家具を持ち込もうとすると、新居の雰囲気を損なう可能性もあります。本当に必要で、これからも長く使いたいものだけを厳選する視点も大切です。
まとめ
注文住宅のインテリアで後悔しないためには、全体のコンセプトを固め、正しいステップで計画を進めることが重要です。今回お伝えした内容を参考に、あなただけの理想的な空間を実現させましょう。
注文住宅のインテリアで後悔しないための具体的なテクニックを、動画でさらに詳しく学びたい方は、YouTubeチャンネル「まかろにお【大手ハウスメーカー攻略法】」の動画をチェックして知識を身につけましょう。運営者のまかろにおが、おしゃれな空間を実現するためのポイントやハウスメーカー選びのコツを分かりやすく解説しています。

また、当サイト「メグリエ(MEGULIE)」では、家づくりの無料相談をLINEで受け付けています。「おしゃれなインテリアにしたいけど、総額がいくらになるか不安」「こだわりたい部分とコストを抑える部分のバランスがわからない」といった悩みを専門スタッフによる丁寧なサポートで解消できるでしょう。また、リアルタイムでの最新情報を受け取ることができます。
さらに、「メグリエ(MEGULIE)」に掲載されている豊富な建築実例から気になる施工事例を選び、その施工を担当したハウスメーカーや営業担当者に直接依頼することも可能です。自分の理想とするインテリアのイメージを深く理解してくれる担当者と出会えれば、家づくりの満足度は格段に高まります。
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一生に一度の大きな買い物だからこそ、情報収集を怠らず、後悔のない選択をしてください。