この記事はメグリエ運営事務局によって作成しました。
マイホームは多くの方にとって理想ですが「工務店とハウスメーカー、どちらにすれば良いのかわからない」と最初の大きな壁に悩んでいないでしょうか?「デザインはこだわりたいけど品質も不安」「費用は抑えたいけどアフターサービスも大事」など、考えれば考えるほどわからなくなってしまうものです。
今回は、後悔しないための工務店とハウスメーカーの選び方を解説します。それぞれの違いから、ご自身に合うのはどちらか、具体的な判断基準までわかります。最高の家づくりの第一歩を、ここから踏み出しましょう。
工務店とハウスメーカーの違い

理想の家づくりを始めるにあたり、多くの人が最初に直面するのが「工務店とハウスメーカー、どちらに頼むべきか」という問題です。この2つの選択肢は似ているようで、実は設計の自由度から価格、品質に至るまで、さまざまな面で大きな違いがあります。
まずはそれぞれの特徴を正しく理解し、ご自身の家づくりにおける優先順位と照らし合わせることが、後悔しないための第一歩となるでしょう。次の3つの観点から、工務店とハウスメーカーの違いについて解説します。
設計の自由度
設計の自由度においては、工務店がハウスメーカーを上回ることが一般的です。
工務店は、ゼロから間取りやデザインを創り上げる「完全自由設計」が基本であり、施主のこだわりを細部まで反映させることが可能です。たとえば、特殊な形状の土地を最大限に活かしたプランや、海外の建築雑誌で見たような個性的なデザインなど、規格にとらわれない家づくりを実現できます。
一方、ハウスメーカーは自社の商品をベースにカスタマイズしていくため、選択できる仕様や間取りに一定の制約があります。唯一無二のマイホームを追求したい方にとって、工務店の柔軟性は大きな魅力となるでしょう。
価格・コストパフォーマンス
価格面では、工務店の方がコストパフォーマンスに優れることが多いです。これは、会社の規模や運営方法の違いが関係しています。
ハウスメーカーは、テレビCMや住宅展示場の維持費、新技術の研究開発費などが建築費用に含まれますが、地域密着型の工務店の多くはこうした経費を抑えています。
結果として、同じ仕様や設備で比較した場合、工務店の方が見積もり金額が割安になるケースが少なくありません。その分の予算を、キッチンのグレードアップやこだわりの内装材に充てる柔軟な対応も期待できます。
費用を抑えつつ質の良い家づくりを目指すなら、工務店のコストパフォーマンスは大きなメリットといえます。
施工品質の安定性
施工品質の安定性という点では、ハウスメーカーに分があるといえます。
ハウスメーカーの家は、部材を工場で生産しマニュアル化された工法で組み立てる「工業化住宅」が主流のため、職人の腕による品質のばらつきが起こりにくいことが特徴です。全国どこで建てても一定水準の品質が保たれる安心感があります。
反対に工務店は、現場の職人の技術力に品質が大きく左右される側面があり、会社によって差が出やすいといえるでしょう。そのため、品質の安定性を重視するならハウスメーカー、工務店を選ぶ場合は施工技術をしっかり見極めることが後悔しないためのカギとなります。
工務店とハウスメーカー選びの判断基準

工務店とハウスメーカーそれぞれの違いを理解した上で、次に考えるべきことは「自分たちの家づくりで何を大切にしたいか」という判断基準です。設計の自由度、予算の考え方、そして建てた後のサポート体制など、優先順位は人それぞれ異なります。ここでは、自分たちに合った会社を見極めるための3つの判断基準を解説します。
設計へのこだわりレベル
設計にどれだけこだわりたいかは、工務店かハウスメーカーかを選ぶ上で大きな判断基準になります。
間取りやデザインをゼロから考え、唯一無二の家を建てたいのであれば、完全自由設計が基本の工務店が適しています。特殊な土地の形状や法規制がある場合も、工務店の柔軟な対応力が活きるでしょう。
反対に、実績のあるプランの中から自分たちの好みに合わせてカスタマイズしていくスタイルが良いなら、効率的に家づくりを進められるハウスメーカーが向いています。まずは自分たちが設計にどの程度のオリジナリティを求めるのかを明確にすることが大切です。
なお、注文住宅の間取りのポイントについて詳しく知りたい方は、住宅系YouTuberの「まかろにお」が運営する「まかろにお【大手ハウスメーカー攻略法】」内の「注文住宅で失敗する間取りの特徴【ハウスメーカー】」を参考にしてください。
運営者である「まかろにお」は、『人から始める家造りの重要性を世に広める』をコンセプトとした住宅系YouTuberです。元ハウスメーカー営業マンとして全国1位の営業成績を誇り、その後も不動産融資を扱う大手金融機関での実務経験を経て、幅広いハウスメーカー事情に精通しています。

大手ハウスメーカーの特徴やメリット、デメリット、さらに注文住宅を建てる前に知っておきたい知識を中立的な立場で発信しています。
予算と価格透明性
予算の考え方や価格のわかりやすさも、会社選びの重要なポイントです。コストパフォーマンスを重視し、建築費用をできるだけ抑えたい場合は、工務店の方が有利なケースが多くあります。ただし、仕様を一から決めていくため、最終的な金額がわかりにくい側面もあります。
一方で、ハウスメーカーは商品がパッケージ化されているため価格設定が明瞭で、予算内でどれくらいの家が建つのかイメージしやすい安心感があるでしょう。総額の安さを追求するのか、予算管理のしやすさを優先するのか、自分たちのスタンスをはっきりさせることが選択のカギとなります。
アフターサービスの重要度
建てた後の安心感をどの程度求めるかによっても、適した選択肢は異なります。大手ならではの充実した長期保証や、定期的な点検システムを重視するなら、ハウスメーカーのサポート体制は魅力的です。会社の信頼性や倒産リスクの低さも安心材料といえるでしょう。
一方、何かトラブルがあった際にすぐに駆けつけてくれるような、地域に根ざした迅速で小回りの利く対応を求めるなら工務店に軍配が上がります。どちらのサポート体制が、自分たちのこれからの暮らし方に合っているのかを検討することが後悔しないためのポイントです。
工務店を選ぶのがおすすめの人の特徴

ここまでの判断基準を踏まえ、具体的にどのような人が工務店での家づくりに向いているのでしょうか?ご自身の考え方や希望がこれから解説する特徴と重なる場合、工務店は理想の家をかなえるための良いパートナーになるかもしれません。ここでは、工務店を選ぶのがおすすめな人の4つの特徴を解説します。
設計の自由度とオリジナル性を重視する人
間取りやデザインに強いこだわりがあり、自分だけの家を建てたい人には工務店が向いています。工務店の「完全自由設計」なら、規格化されたプランでは実現が難しい個性的な要望にも柔軟に応えてくれます。
たとえば、変形地や狭小地といった土地の条件を最大限に活かした設計や、雑誌で見たようなこだわりの外観など、オリジナリティを追求することが可能です。
地域密着の丁寧な対応を求める人
家づくりのパートナーと顔の見える関係を築きたい人には、地域密着型の工務店がおすすめです。
工務店の多くは、社長や設計士と直接打ち合わせを重ねながら家づくりを進めていきます。その土地の気候風土を熟知した上での提案や、建てた後の迅速なアフターメンテナンスも期待できるでしょう。
コストパフォーマンスを重視する人
限られた予算の中で、できるだけ質の良い家を建てたいと考える人にも工務店は適しています。
工務店はハウスメーカーに比べて広告宣伝費やモデルハウスの維持費といった経費が少ないため、その分を建築費用に充てることができます。同じ仕様で比較した場合、建築費用を抑えられるケースも少なくありません。
時間をかけてじっくり家づくりを進めたい人
家づくりのプロセスそのものを大切にし、時間をかけて取り組みたい人にも工務店は向いています。
工務店との家づくりは、打ち合わせの回数や期間に厳しい制約がない場合が多く、施主のペースに合わせて進めてくれます。設計の段階で納得がいくまで何度もプランを練り直したり、細かな仕様を一つひとつ検討したりと、丁寧な家づくりが可能です。
ハウスメーカーを選ぶのがおすすめの人の特徴

反対に、ハウスメーカーでの家づくりが向いているのはどのような人なのでしょうか?品質の安定性や効率性、そして建てた後の手厚いサポートなど、ハウスメーカーならではのメリットに魅力を感じる人も多いはずです。ここでは、ハウスメーカーを選ぶのがおすすめな人の4つの特徴を解説します。
品質の安定性と安心感を重視する人
家づくりにおいて、品質の安定性や大手企業ならではの安心感を優先したい人にはハウスメーカーが適しています。ハウスメーカーの多くは、部材を工場生産し、マニュアルに沿って施工するため、全国どこで建てても品質が均一に保たれます。
また、厳格な品質管理体制や長期にわたる保証制度は、大きな安心材料といえるでしょう。
効率的でスムーズな家づくりを求める人
できるだけ手間をかけずに、スムーズに家づくりを進めたい人にはハウスメーカーが向いています。
住宅展示場のモデルハウスや豊富なカタログで完成形をイメージしやすく、仕様選びもシステム化されているため、迷う時間が少なくて済みます。営業、設計、施工と各部門の専門スタッフが連携して進める分業制も、効率的な家づくりにつながるでしょう。
充実したアフターサービスを求める人
家を建てた後の暮らしの安心を重視する人にとって、ハウスメーカーの充実したアフターサービスは魅力的です。
多くのハウスメーカーでは、法律で定められた期間を超える長期保証や、定期的な無料点検システムを用意しています。また、全国展開している企業であれば、将来的な転勤の際にも系列の支店でサポートを受けられる場合があります。
最新技術や住宅性能を重視する人
高い住宅性能や最新の設備にこだわるなら、ハウスメーカーが有力な選択肢となります。
ハウスメーカーは、自社で研究開発に力を入れており、優れた断熱性や耐震性、省エネ性能などを備えた商品を展開しています。全館空調や太陽光発電システムといった先進的な設備が標準仕様に含まれていることも少なくありません。
工務店・ハウスメーカーの選び方で失敗しないためのポイント

自分たちに合うのが工務店かハウスメーカーか、大まかな方向性が見えてきたら、次はいよいよ具体的な会社選びのステップです。しかし、どんなに良いタイプの会社を選んでも、最終的に巡り合う一社との相性が悪ければ、家づくりは後悔の残るものになってしまいます。
ここでは、理想のパートナーを見つけるために、絶対に押さえておきたい5つのポイントを解説します。
なお、注文住宅を購入する際の注意点について詳しく知りたい方は、住宅系YouTuberの「まかろにお」が運営する「まかろにお【大手ハウスメーカー攻略法】」内の「【2022年版】これから注文住宅を購入する人が気をつけるべきこと」を参考にしてください。
理想の暮らしと予算を明確にする
会社探しを始める前に、まずは自分たちの家づくりにおける「軸」を固めることが大切です。家族で話し合い、「開放的なリビング」「収納の多さ」といった譲れない条件や、理想の暮らしのイメージを共有しましょう。
同時に、自己資金と住宅ローンを考慮して無理のない総予算を設定することも重要です。この軸が曖昧なままだと、営業担当者の提案に流されたり、不要なオプションで予算を超えたりする原因になります。
候補会社のリストアップと情報収集をする
家づくりの軸が固まったら、Webサイトや住宅雑誌、知人からの紹介など、さまざまな方法で候補となる会社をリストアップしましょう。一つの情報源に頼るのではなく、多角的に情報を集めることで、自分たちに本当に合った会社を見つけやすくなります。
特に工務店を選ぶ場合は、その地域での施工実績や評判を複数の情報源から確認することがカギとなります。
見学会やモデルハウスで実体験する
候補の会社がある程度絞れたら、必ず見学会やモデルハウスに足を運び、実際の建物を体感しましょう。図面やカタログだけではわからない、空間の広がりや素材の質感、光の入り方などを自分の目で確かめることが必要です。
特に、実際に施主が建てた家を見学できる工務店の「完成見学会」は、リアルな暮らしをイメージする上で良い参考になります。
営業担当者との面談で相性を確かめる
家づくりは、営業担当者と二人三脚で進める長い道のりです。そのため、信頼できる営業担当者と出会えるかどうかは、家づくりの満足度を大きく左右します。
面談では、こちらの要望を丁寧にヒアリングしてくれるか、専門的な内容をわかりやすく説明してくれるかを見極めましょう。また、メリットだけでなくデメリットも正直に伝えてくれる誠実さも重要なポイントです。
複数社から見積もりを取得して比較する
最終的な契約先を決める前には、最低でも2〜3社から見積もりを取得し、内容をじっくり比較・検討しましょう。単に総額の安さだけで判断するのではなく、提案されたプランの内容や、使用される建材のグレード、標準仕様とオプション工事の範囲まで細かく確認することが重要です。わからない点は遠慮せずに質問し、各社の違いを明確に把握してください。
工務店とハウスメーカーの選び方に関するよくある質問

ここまで工務店とハウスメーカーの選び方について解説してきましたが、ほかにも細かな疑問点が出てくるかもしれません。家づくりは専門的な知識も多く、わからないことがあるのは当然です。最後に、会社選びの際によく寄せられる3つの質問とその回答を紹介します。
設計事務所との違いは何ですか?
設計事務所は、工務店やハウスメーカーとは異なり、建物の「設計」と「工事監理」を専門に行う会社です。施工は行わず、施主の代理人として複数の工務店から見積もりを取り、工事が設計図通りに進んでいるかをチェックする役割を担います。
設計と施工が分離しているため、より純粋にデザインや間取りを追求できることが特徴です。デザインへのこだわりが強く、建築家とじっくり家づくりを進めたい場合や、特殊な条件の土地で建築する場合に有力な選択肢となるでしょう。
地元工務店で後悔しないための具体的なチェックポイントはありますか?
信頼できる地元の工務店を見極めるには、確認すべき点があります。
まず、建設業の許可を得ているか、万が一の倒産に備える「住宅完成保証制度」に加入しているかは必ず確認しましょう。次に、過去の施工実績を確認し、可能であれば完成見学会などで実際の仕上がりを自分の目で確かめることも重要です。また、不動産業者や近隣住民から、その工務店の地域での評判や口コミを聞いてみることも良い方法です。
これらの点をチェックすることで、安心して任せられる工務店を選びやすくなります。
代表的なハウスメーカーや優良工務店の探し方は?
自分に合った会社を探す方法はさまざまです。ハウスメーカーを探す場合、まずは住宅展示場に足を運び、複数のモデルハウスを比較するのが効率的です。各社のWebサイトで商品の特徴を調べるのも良いでしょう。優良な地元の工務店を探すには、地域の住宅雑誌や情報誌、実際に家を建てた知人からの紹介などが有効な手段となります。
まとめ
工務店とハウスメーカー選びで後悔しないためには、それぞれの特徴を理解し、自分たちの優先順位を明確にすることが重要です。今回開設したことを参考に、理想の家づくりに向けた第一歩を踏み出しましょう。
大手ハウスメーカーそれぞれの特徴や価格帯をさらに詳しく知りたい方は、YouTubeチャンネル「まかろにお【大手ハウスメーカー攻略法】」の動画をチェックして知識を身につけましょう。運営者のまかろにおが、各社の強みや注意点をわかりやすく解説しています。

また、当サイト「メグリエ(MEGULIE)」では、家づくりの無料相談をLINEで受け付けています。「自分たちの予算に合う工務店やハウスメーカーがわからない」「建築費用を比較する際の具体的なポイントが知りたい」という悩みも、専門スタッフによる丁寧なサポートで解消できるでしょう。また、リアルタイムでの最新情報を受け取ることができます。
さらに、「メグリエ(MEGULIE)」に掲載されている豊富な建築実例から気になる施工事例を選び、その施工を担当したハウスメーカーや営業担当者に直接依頼することも可能です。実績のある優秀な営業担当者と出会うことは、家づくりの満足度を大きく左右する重要なポイントです。
なお、当サイト「メグリエ(MEGULIE)」を活用するメリット・デメリットは、こちらの動画で詳しく解説しています。一度チェックしてみてください。
一生に一度の大きな買い物で後悔しないために、じっくりと情報収集を進め、納得のいくパートナー選びをしてください。