最新のパナソニックホームズ徹底解説は下記をご覧ください。
【2023年最新】パナソニックホームズ徹底解説(特徴・強み、商品のおすすめ仕様を紹介)
今回は、これから注文住宅を検討される方に向けて『パナソニックホームズ』の特徴を分かりやすく解説していきます。
パナソニックホームズと聞いて皆さんは、どんなイメージを持たれていますか?
恐らく注文住宅検討初期の人からすると、『あんまりイメージが湧いてこない』っていう人が多いのではかと思います。確かに、積水ハウス、セキスイハイム、ダイワハウスと比べてCMを見る機会も少ないですし、注文住宅購入を検討し始めて、初めて『パナソニックホームズ』という住宅メーカーを知る人もいるのではないかなと思います。
ただ個人的には、パナソニックホームズは知れば知るほど魅力が溢れでてくる、そんなハウスメーカーであり、私としては、いろんな人にその良さを知ってもらいたいと思います。
そこで、今回はパナソニックホームズとはどんなメーカーなのか?というそもそもの部分と、新たに変更・追加された保証や外壁についてもお話をしていきます。 これから注文住宅を検討されている方で、かつパナソニックホームズ気になるという方は是非とも最後までご覧ください。
パナソニックホームズの会社概要
パナソニックホームズは経営の神様と呼ばれている『松下幸之助さん』が『良い家』を作ることに目標にして生まれた会社です。
では、パナソニックホームズの言う『良い家』とはなんなのか?と言う話ですが、それは『地震の後も帰れる住まい』のことを指しています。
と言うのも、実は震災って意外かもしれないですが、起きた直後より、復興までの時間を如何に耐え忍ぶかの方が大変なのです。
例えば、皆さんの記憶にも新しいかと思いますが、2016年4月に起きた熊本地震(くまもとじしん)と言う地震がありましたよね?熊本地震は日本で使われている震度階級では最も大きい震度7を2回観測した後に、最大震度6強の地震が2回、6弱の地震が3回発生した地震です。
また地震発生から3ヶ月の間で、震度1以上を観測した合計は1888回にも及んでいます。
だからパナソニックホームズでは『地震の後も帰れる住まい』と言うのをテーマに
- 『複数回、地震に耐えられる住まいである』
- 『復興後も、継続して住み続けられる』
この2つのポイントを『良い家』として住まい作りをしています。
もちろん、地震対策だけではなく、防音性や空気の綺麗さ、後はタイル外壁など、とにかく色んなところに特徴があるメーカーです。
一言で言い表すなら、機能面に非常に特化しているメーカーだと言うことになります。
では、これらの中身について詳しく説明するために、大枠である【パナソニックホームズの商品ラインナップ】から順に掘り下げていきます。
商品ラインナップと特徴
パナソニックホームズには3つの構法が存在します。
- 制震鉄骨軸組構造と呼ばれる『HS構法』
- 大型パネル構造と呼ばれる『F構法』
- 重量鉄骨ラーメン構造の『NS構法』
以上の3つになります。
これら3つの中から自分たちにあった構造を選び、打ち合わせを進めていくことになるのですが、それぞれ何が違うの?という疑問があると思いますので、それぞれ順に深掘りして解説していきます。
制震鉄骨軸組構造:HS構法
先ずは『制震鉄骨軸組構造』と呼ばれる『HS構法』についてです。パナソニックホームズと言えば、『コレ』というのがこの構法ですね。
『HS構法』の主な特徴は2つあり、
- 15cm単位での間取り変更が可能であること
- 繰返しの地震に強いということ
この2つになります。 順を追って見ていきます。
15cm単位での間取り変更が可能
先ずは1つ目の『15cm単位での間取り変更が可能であること』についてです。
これだけ聞くとどんな利点があるのかイマイチイメージが出来ないと思うのですが、深く知ることでその魅力がわかってきます。
と言うのも、このHS構法は正式名称『ハイパースペース構法』といいます。それで何がハイパースペースなのかというと、実はHS構法は縦にも横にも15センチ単位で間取りの調整が出来るのです。
つまりそれだけ細かく建物の高さと広さを調整できるため、様々な敷地形状の土地でも有効活用できるわけです。更に都心部の複雑な法規制にも柔軟に対応が可能なのです。
例えば、2階や3階を高天井にすることで、ゆとりある広々としたリビングも作れますし、2階部分にせり出すオーバーハングも作ることが可能です。
そのため、駐車場上のスペースを有効に活用することができたりもするわけです。
こんな感じで縦と横に15センチずつ調整が可能なHS構法は、めちゃくちゃ幅広いプラン提案が可能な構法なのです。
繰返しの地震に強い
続いて2つ目、『繰返しの地震に強い』と言うことについてです。
これは、会社概要でも説明しましたが、パナソニックホームズは『地震の後も帰れる住まい』これをテーマにしています。そのため、『限界加震にも耐えられる住まい作りをしている』のです。
これがどういうことなのか、少し大枠から説明させてください。
実は、日本には耐震実験が出来る施設が何箇所かあります。その中で良く使われているのが『Eーディフェンス』と呼ばれる国の実験施設です。
『Eーディフェンス』は兵庫県にあるのですが、『日本最大級』というのを売りにしている実験施設です。では、何が最大級なのかと言うと、実は『敷地面積が日本最大級』と言う意味なのです。
だから、例えば『Eーディフェンス』で実験する場合、2棟横並びに家を建てて、どっちの家の方が強いのか、と言う実験には向いているのです。YouTubeでも『イーディフェンス 実験』とかで検索すれば、実験の様子が映された動画が出てくるはずです。
でも、このEーディフェンスでは、阪神淡路大震災クラスの振動実験しか出来ないのです。そのため、純粋な強度実験となると、『Eーディフェンス』よりも他の実験施設の方がより正確な強度を知ることが出来るわけです。
ただ、このような話をすると、そこまでして建物の強度を測る必要があるのか?『Eーディフェンスでも十分なんじゃないか?』という言葉が返ってきそうなのですが、皆さんも思い返してみてください。
- 阪神淡路大震災がマグニチュード7.3
- 東北地方太平洋沖地震がマグニチュード9.0
でした。
そう考えると東北地方太平洋沖地震に耐えられる位の家の強度があった方が、絶対に安心ですよね。
そんな中でパナソニックホームズは、大林組というゼネコンが所有している「ダイナミックス実験棟」という実験施設を使って、阪神・淡路大震災のレベルの大地震を57回、さらに中地震83回、計140回揺らした後に阪神淡路大震災の4.3倍、東日本大震災の1.8倍、つまり限界加振と呼ばれる今日本で出せる最大級の振動実験に耐えられるということを証明しています。
そして、これを証明しているのは大手ハウスメーカー何社もある中で、唯一パナソニックホームズだけなのです。
しかも、実験もリアルに再現していて、総重量4t近くあるキラテックと呼ばれるタイルを付け、更に陶器瓦とソーラーパネルを設置しています。建物は重くなればなるほど、地震の影響を受けやすくなります。だから敢えて不利な状態で実験しています。
あと地味なポイントですが、窓に鍵を閉めながら実験をしている所もポイントが高いです。窓というのは、地震による揺れが大きいと歪み、窓ガラスが割れてしまいます。
そのため、どことは言いませんが、窓を開けながら実大振動実験をしているハウスメーカーもありますし、窓をアクリル板にして誤魔化しているハウスメーカーも実際にあります。
こんな感じで意外と知られていないのですが、パナソニックホームズは繰返しの地震に強いハウスメーカーで、正に『地震の後も帰れる住まい』を体現しているわけです。
「いやいやホントかよ!」って思われている方もいるかもしれませんが、実際に大林組の「ダイナミックス実験棟」のお偉いさんはパナソニックホームズで家を建てているそうです。
ということでここまでが大枠です。
では、なぜパナソニックホームズの家は繰返しの地震に強いのかというと、それが「座屈拘束技術」と呼ばれる高層ビルにも使われている制振技術をダウンサイジングして取り入れているからです。
この座屈拘束技術は身近な所でいえば、六本木ヒルズでも使われている技術です。
昔の高層ビルは、左右に3mくらい揺れながら地震の揺れを受け流す設計になっていたのです。ただ、六本木ヒルズには「座屈拘束技術」が使用されているので、東日本大震災クラスの地震でも揺れ幅が32センチくらいで2、3分でビルの揺れも止まったとされています。
そんな技術がダウンサイジングされて、パナソニックホームズには入っているわけなので、鉄骨の強度を持ちつつ、木造並みに揺れ幅の少ない家になっています。
ということで、
- 『15cm単位での間取り変更が可能であること』
- 『繰返しの地震に強いと言うこと』
これら2つが制震鉄骨軸組構造と呼ばれる『HS構法』のメインの特徴になります。
大型パネル構造:F構法
続いて、大型パネル構造と呼ばれる『F構法』についてです。こちらはHS構法に比べて比較的安価な構法になります。具体的には「大体坪5万円くらい安くなる」と言われています。
では、なぜ『HS構法』に比べてF構法は安いのかというと、それは、F構法は『HS構法の性能をそのままにコスパ良く建てる』というのがコンセプトだからです。
具体的に説明をすると、耐震性能や換気システム、後はこの後に説明する「珪藻土を使った石膏ボード」、「グリーンガード」、「タイル」、これらがHS構法と同じ性能になるようにコスパ良く作られているのです。
更にF構法だけの強みとして、工場生産率が非常に高いため、現場での作業工程をかなり削減する事が出来るので上棟工事が最短で1日で完了します。
雨に濡れずサッと家が上棟するのは安心ですよね。
また鉄骨唯一のモノコック工法である特徴を活かして、外壁に耐力を持たせることで建物の中の柱や壁をとにかく少なくすることが可能です。
例えば、プランを色々と検討している時に『柱や壁が構造上、どうしても抜けないため思うように間取りが作れない』みたいな状況をなくすことができます。コスパが良いだけではなく、こういったF構法ならではの強みもきちんと存在します。
また、今年に入ってからF構法はリブランディングされ、2つの商品が発売になりました。
具体的にお伝えすると今までF構法では採用することのできなかった
- 全館空調「エアロハス」を採用できるようになった「フォルティナX」
- 第一種換気システムの「エコナビ搭載換気システムHEPA+」採用型のフォルティナS
この2つの商品です。
確かに近年では、PM2.5 等の大気汚染物質による呼吸器・循環器などへの健康リスクが懸念されていますから、そういったことを気にする人にもピッタリの商品かと思います。
ただし、もちろんデメリットも存在します。
それが
- 間取りの自由度が最小45センチピッチでの変更しか出来ない
- エリアよっては扱っていない商品である
これらの制約があるということです。
そもそも全く違う構法なので比較すること自体が違う気もするのですが、HS構法と比較すると、どうしても見劣りしてしまう部分があるのも事実です。 ただし、この辺りの制約は特に気にならない!とにかくコスパ良くパナソニックホームズの家を建てたい!という方はF構法が良いかもしれません。
重量鉄骨ラーメン構造:NS構法
そして最後に重量鉄骨ラーメン構造の『NS構法』。
こちらは都心部などの敷地は狭いけど、建物の高さが取れる土地に対して強みを発揮する構法です。
というのも、NS構法には「無足場構法」という方法で、外部足場なしで建物を作ることが出来るのです。
これによって、3階建の場合は敷地境界からわずか30cmの隙間があれば建築が出来ます。例えば、都心部の限られた敷地を限界ギリギリまで有効活用することが可能になります。
これは他のメーカーではなかなか出来ないことで、実際にパナソニックホームズではこれを強みにして都心部で『Vieuno(ビューノ)』という商品をたくさん販売しています。
基本的に都心部で多層界住宅を建てるなら「パナソニックホームズ」か「ヘーベルハウス」、この2択になっている気がします。それだけ人気がある商品が『Vieuno(ビューノ)』です。
また、説明したこと以外にも限られた敷地を有効活用できる方法として『NS構法』では、
張り出し幅が3.6mまで可能なオーバーハング
建物内に耐力壁を必要としない最大10.8mのビッグスパン
これらも可能となっています。
先ほど説明した『HS構法』もそうですが、パナソニックホームズは敷地対応力にかなり特化している印象です。
敷地の特性を活かした柔軟なプランニングを要望されている方は一度、パナソニックホームズを検討してみても良いかもしれませんね。
ということで
【パナソニックホームズの商品ラインナップ】
- 制震鉄骨軸組構造と呼ばれる『HS構法』
- 大型パネル構造と呼ばれる『F構法』
- 重量鉄骨ラーメン構造の『NS構法』
以上の3つを解説しました。
ここまででも結構お腹いっぱいになっているかもしれませんが、パナソニックホームズの特徴はまだまだこんなものではありません。
続いて『その他の特徴』も見ていきましょう。
その他の特徴
その他の特徴として注目するべきポイントは主に3つです。
- 換気
- タイル
- 保証
この3つのポイントさえ押さえれば、ほぼ完璧と言っても過言ではありません。それではこちらも順を追ってみていきましょう!
換気
先ずは『換気』です。
最近だと積水ハウスも換気に力を入れ始めてきましたが、パナソニックホームズはそれよりもずっと昔から『換気』には力を入れています。
恐らく、ここまで空気環境に拘っているのはパナソニックホームズとセキスイハイムくらいだと思います。
では、パナソニックホームズが具体的にどのような工夫をしているのかというと、
- 『地熱の活用』
- 『基礎を活用した空気清浄』
この2つです。
それぞれ見ていきます。
地熱の活用
まず、『地熱の活用』に関してです。
実は、パナソニックホームズは『地熱』を使った換気システムになっていて、基礎から空気を取り入れています。では、なぜ地熱なのかというと、土の温度って寒冷地だろうと、温暖な地域だろうと、だいたい一定しているからです。
どういうことかというと、例えば冬の時期に外気が0度だったとします。その空気を基礎の中に取り入れると、基礎の中は地熱の影響で大体14度に保たれているので、0度の外気と14度の内気が合わさって15度の空気が冬場は室内に入ることになるのです。
逆に夏場は外気が32度だとします。そうすると、32度の外気と、25度の内気が合わさって、大体26度くらいの温度の空気が室内に入るのです。
要は何が伝えたいかというと、地熱を利用することで『エアコンの稼働率が減る』ということです。エアコンの稼働率が減れば当然、電気代が減るわけなので、日々のランニングコストを削ることが出来るわけです。
この辺りは、人それぞれあるとは思いますが、2021年度の省エネ大賞も受賞しているのでコスト削減効果は期待できるようです。
そういった理由もあって、パナソニックホームズは地熱を利用しています。これが一つ目のポイントです。
基礎を活用した空気清浄
続いて2つ目のポイントの『基礎を活用した空気清浄』についてです。
実はパナソニックホームズでは、基礎から空気を取り入れる際にHEPAフィルターと言うのを通して、空気を清浄してから室内に取り入れる仕組みになっています。
そもそも基礎は外気に比べて1/20の風量しかないため、そこで花粉やほこりが7割沈殿します。そして残り3割の花粉や埃をHEPAフィルターが99.97%カットしてくれます。
これにより、世界一綺麗な空気と呼ばれる、アイスランドのよりも150倍綺麗な空気を取り入れることが出来るのですね。※ただ、私はアイスランドに行ったことがありませんので、これが本当かどうかわからないです。アイスランドに行ったことがある方で、さらに今現在パナソニックホームズに住んでいるよ、という方は是非ともコメントで感想を聞かせてください。
さらに、この換気システムは全館空調と相性が良いという特徴もあります。
通常、全館空調は2系統ダクトが必要で、全館空調を止めてしまうと、片方のダクトの中に空気が滞留してしまい、ダクト内がカビてしまいます。そのため、全館空調は基本的には止めてはいけない、というデメリットがあります。
ただ、パナソニックの全館空調「エアロハス」は、元々の換気システムのダクトを使っています。そのため、仮に全館空調を止めても、空気が常に動き続ける設計になっているのです。だからダクト内の空気が滞留しません。
そのため、ダクト内がカビは抑制されます。さらに、室内に綺麗な空気を送り込みつつ、家全体の温度も無理なく一定に保つことができるわけです。
これがポイントの2つ目になります。
こういった特徴もあって、パナソニックホームズの換気システムはプリウスやリーフが受賞している、エコプロダクツ大賞の国土交通大臣賞を受賞している数少ない技術なのです。
ただし、ここでパナソニックホームズの換気についてどうしても触れておかなければならないデメリットがあるので、簡単に説明します。
換気システムは月々400円くらいの電気代がかかる
1つ目が、「パナソニックホームズの換気システムは月々400円くらいの電気代がかかる」ということです。今まで説明したようにパナソニックの換気システムは素晴らしいですし、月400円なので大した金額ではないかもしれないですが、チリも積もれば山となります。
場合によっては、太陽光発電を入れて相殺させる、と言うことを考えても良いかもしれません。
全館空調を入れる場合、2階に専用スペースが必要
続いて2つ目のデメリットですが、全館空調を入れる場合、2階に専用スペースが必要だということです。
パナソニックホームズの場合、家庭用エアコンを8キロに増やすだけで全館空調が使えるのですが、やはり専用スペースと少しの稼働音が聞こえます。
そのため、全館空調を入れる場合は間取りに注意をして作成する必要があります。
全館空調とはいえ温度差がある
そして3つ目のデメリットが『全館空調とはいえ温度差がある』ということです。
これは、仕方がないことですが、全館空調の吹き出し口、付近の方が、どうしても暖かいし、涼しくなります。反対にトイレ、吹き出し口が無いところは、やや温度変化があります。
また、真冬になるとエアコンの霜取り運転でしばらく暖かい空気が出ない場合もあります。そこはご注意ください!
室内が乾燥しやすい傾向にある
そして最後に4つ目ですが、『室内が乾燥しやすい傾向にある。』ということです。
というのも、パナソニックホームズの石膏ボードには稚内産の珪藻土が練り込まれています。この珪藻土は調湿性に優れているので、ジメジメとした湿気を吸い取ってくれます。
さらに、構造体内部の結露防止にもつながるので、例えば夏場や冬場の温度差によって、構造体内部が湿気でべちゃべちゃになる、ということを防いでもくれます。
構造体内部が湿気でべちゃべちゃになってしまうと、断熱材はカビますし、構造部材の鉄骨は錆びる可能性が出てきます。
そのため、梅雨場などの室内の環境を快適にしてくれつつ、壁内結露も守ってくれるので非常に理にかなった作りになっています。
これは良くパナソニックホームズのオーナーさんから聞く感想ですので、これからパナソニックホームズで検討される方は加湿器で調整をする、もしくは床暖房を入れる、ということを意識してみてください。
ここまでをまとめると、パナソニックホームズの特徴である『空気環境』は
- 『地熱の活用』
- 『基礎を活用した空気清浄』
この2つのこだわりから成り立っているということ。
ただしデメリットとして
- パナソニックの換気システムは月々400円くらいの電気代がかかる
- 全館空調を入れる場合、2階に専用スペースが必要
- 全館空調とはいえ温度差がある
- 室内が乾燥しやすい傾向にある
これらが『換気』に関する特徴でした。
タイル:光触媒のタイル外壁「キラテック」
続いて、タイルです。
パナソニックホームズには『キラテック』と呼ばれる光触媒のタイル外壁があります。
これは
・紫外線で汚れを浮かせて雨で洗い流せるので綺麗な外観を保てる
といった特徴があります。
そのため、何年経っても新築のような綺麗な外観を保てます。
これ、誇張しているわけではなく本当にそうで、実際に私の家の近所にもパナソニックホームズが建てた3階建てのマンションがあるのですが、築5年経っているのに汚れが一切目立たないです。
さらに、目地の上からタイルを貼っているため、目地の交換も不要です。
だから例えば、目地による境目が気になる方や、外観をスタイリッシュに、かつ、メンテナンス入らずの家にしたい、という方には非常にお勧めの外壁材になります。
KDスタック
そして、ここでつい最近登場した『KDスタック』という新しいキラテックについても少し触れていきます。『KDスタック』は一言で言えば、積水ハウスのダインコンクリートのような凹凸感が特徴のタイルです。
今までキラテックって全体的にツルッとしたタイルが多かったのですが、この『KDスタック』は、今までと違って少し陰影が出ます。
これは、今までのキラテックにはないデザインなので、これから検討する方は是非とも採用して頂きたいです。
ただし、この『KDスタック』もそうですが、キラテックはタイル外壁なので金額が高いです。具体的にいうと坪5万円は上がってしまいます。
また、コストダウンをするためにキラテックではなく、サイディングにするとなった場合、パナソニックホームズでは選べるサイディングの数が少ないというデメリットもあります。
そのため、基本的にパナソニックホームズで家を建てることを検討する場合は、キラテックを採用する前提でいた方が良いかもしれません。
保証
そして最後に『保証』です。
初期保証35年と有効となる条件
これに関しては改訂がありました。簡単にお伝えすると、
(改訂前)が、初期保証35年を有効にするためには、20年目の有料メンテナンス工事が必須
(改訂後)が、無料点検の結果、必要と判断した場合のみ有料メンテナンス工事を実施
これが改訂前と改定後になります。
そもそもパナソニックホームズは業界でも最長の35年保証を謳っているメーカーでした。しかしながら、先ほどもお伝えした通り、改訂前は『20年目の有料メンテナンス工事が必須』でした。
そのため、2021年に出した動画でそこは注意が必要ですよ!というお話しをしておりました。
そしたら、私の影響でまさかの改訂が行われ、2021年の10月頃に『無料点検の結果、必要と判断した場合のみ有料メンテナンス工事を実施』に変更になりました。
保証内容が変更するにあたり、本社の方が実物件のメンテナンス費用が実際にいくら発生しているかをかなり綿密にリサーチして、色々動いてくれたそうです。
いや、本当に申し訳ないと思う反面、これからパナソニックホームズで家を建てる人にとっては、さらに安心して家を購入することが出来るようになったので、良かったのかなとも思います。
皆さんも一度チェックをしてみてください!
あんしん倶楽部と地震あんしん保証
また、その他にもパナソニックホームズには「パナソニックホームズあんしん倶楽部」という10年で4万円かかるものの、出産などの一時金や災害時の見舞金、設備の修理費用のサポートを行ってくれる制度があったり、地震の揺れによる全壊時の建て替えや、半壊時の補修を約束する「地震あんしん保証」というのもあります。
「パナソニックホームズのあんしん倶楽部」はお得すぎるのでほぼ全員加入しているイメージです。
また、「地震あんしん保証」は制震鉄骨軸組構造(HS構法)・大型パネル構造(F構法)のみの適用で、かつ、年度毎に予算が決まっているものの、掛け金は不要の保証です。
正直、ここまで保証や制度が整っているハウスメーカーも珍しく、家の中の設備機器を全てパナソニックで統一すればアフターの窓口も一本で済みます。
これらのメリットは他のハウスメーカーにはない強みですので、今までの話に加えて保証や制度に魅力を感じた方は是非ともパナソニックホームズを検討してみてください。
パナソニックホームズの坪単価
最後にパナソニックホームズの坪単価についてです。
去年一年間で集めた各ハウスメーカーの資金計画書、合計2113枚の中から値引き後の建物本体価格と建物の坪数、これを割って坪単価を算出し、中央値を出しております。
もちろん地域の特性や、家族構成、中に入っている設備仕様によって金額は大きく異なります。
そのため、あくまで参考程度にしかなりませんが、それでもネットに掲載されているどこの情報よりも正確な情報になってくるとは思います。
その中でのパナソニックホームズの坪単価ですが90.4万円でした。
やはり、パナソニックホームズの顔ともいえる設備仕様である「キラテック」、「全館空調エアロハス」を入れている人が多かったので、その分、金額も上がってしまいます。
その辺りをどう捉えるかがポイントになってくると思います。
パナソニックホームズ以外の坪単価も含めた坪単価ランキングについてはこちらの記事をご覧ください。
「2023年 大手ハウスメーカー坪単価ランキング」
パナソニックホームズで注文住宅の購入を検討したいという方は、わたくし、まかろにおが提供している注文住宅オンライン相談サービス「メグリエ」で優秀営業担当を無料でご紹介しています。是非、無料会員登録の上で地域のパナソニックホームズの優秀営業担当を探してみて下さい。