今回は『よく選ばれる床材3選、後悔する前に知っておきたいデメリットとは』というテーマでお話をしていきます。
皆さんは、注文住宅を建てる時に必ずこだわらないと後悔するポイントってどこだか分かりますか?
実はそれというのが
- 床
- 壁紙
- 照明
この3つになります。
そして今日はこの中で床について深掘りをしていくわけですが、どうして床が重要なのかというと、床材は人間の、「触覚」、「嗅覚」、「視覚」これら3つに影響してくるからなのです。
例えば無垢床と呼ばれる本物の木で出来た床は、足触りも最高ですし、木本来の香りも楽しめます。更に自然素材なので部屋の中の雰囲気も暖かく、柔らかい雰囲気になってくれるのですよね。
これは「突板」と呼ばれる合板の上に本物の木を厚さ0.2mm程度にスライスした床材や、
「挽き板」と呼ばれる合板の上に本物の木を厚さ2mm程度にスライスした床材も、同様の感覚を得ることが出来ます。
ただそうは言っても、「突板」や「挽き板」は何か物を落として床が凹んでしまった場合、補修が出来ないというデメリットがあります。
一方で無垢床は物を落として凹んでしまっても、樹種によってはアイロンをあれてば凹みは直りますし、傷も紙ヤスリを使えば目立たなくなります。
ですので、個人的には無垢床を入れることがお勧めなのですが、、、高いのです。
何なら、「挽き板」も良い値段しますし、「突板」も決して安くは無いです。
だから床材の金額を見て恐らく多くの方が 『こんなに高いの!?』って、驚くはずです。
そして、その結果、『床材のグレードを落として金額を圧縮しよう』、『床材なんて何を選んでも変わらないでしょ。安ければ何でも良いや』とか、なってしまいがちなのですよね。
でも、ちょっと待ってください。
冒頭でもお話しした通り、床材は本当に重要です。
ここで失敗すると、それこそ一生後悔します。
私は住宅や不動産に全てを捧げてきた経歴があるからこそ、皆さんにお伝えします。
床材にはお金をかけてください。
しかしそうは言っても、
『予算も限られているし床になんてお金をかけられない』
『床にお金をかけるなら他のものにお金をかけたい』
そう思われている方もいるかと思います。
ですので今回は、もし仮に床材をケチった場合どうなるのか?選ぶと後悔する床材3選についてお話をしていきます。
恐らく床材をけちった人の多くがこれからお話する3つの床材を使うことになるはずです。
では、その3つの床材が一体どんな床材で、どんなデメリットがあるのかを解説していきます。
今回も貴重なお話になると思います!
これから注文住宅を建てる方は是非とも参考にしてみてください!
それではやっていきましょう!
よく使われる床材「タイルカーペット」のデメリット
先ず一つ目は『タイルカーペット』です。
タイルカーペットは床材の中で一番安いです。良く言えばコスパ最強ですね。
更に一枚一枚がタイル上になっているため、容易に交換が出来たり、後はフローリングに比べて室内のホコリが舞いにくくなるというメリットも存在します。
だから例えば、小さいお子さんのいる家庭や、頻繁に掃除ができない家庭なんかでは重宝される床材になります。
そういったこともあってか、家族以外の人目に触れない2階の床をタイルカーペットにする方も割といます。
ただやっぱりカーペットです。最初の方は汚れても拭き取れば綺麗になる感じはあります。
ただ1年も経つとジュースやお茶、醤油やドレッシングなど、シミになりやすそうなものがカーペットに付着すると、なかなか落ちません。
更にカーペットは1年くらい経過すると、へたってきます。
だから一部分だけ新しくすると、そこだけ、もこっとして変になってしまいます。
そのようなこともあり、結局交換するならある程度の範囲をまるっと交換する必要がほとんどです。
結果、メンテナンス費用が短いスパンで必要になってくる床材でもあります。
これをどう捉えるかだと思います。
一応、タイルカーペットの上位互換にあたる『テキスタイルフロア』というのも存在します。
テキスタイルフロアはポリエステル系の素材なので、水や汚れにも強い床材になります。
タイルカーペットよりは少し、金額が上がりますが、それでも床材の中では比較的安価な床材になります。
ただし足触りがビニールのような感触があるので、触り心地が少し冷ややかですので、そこは注意が必要かもしれません。
よく使われる床材「シート系フローリング」のデメリット
続いては「シート系フローリング」です。
これはもう最悪の床材です。
値段はフローリングの中ではダントツで安いのですが、
「メンテナンス性」「耐久性」「見た目」「触り心地」どれをとっても最悪です。
良くハウスメーカーの営業マンが、シート系フローリングのことを「高強度の床材です。」とか、
「メンテナンスフリーの床材です。」とか、うまーく説明してくるのですが、それは誇張された営業トークです。
では、それがどういうことなのか、「メンテナンス性」「耐久性」「見た目」「触り心地」それぞれ見ていきます。
シート系フローリングの「メンテナンス性」
先ずは「メンテナンス性」です。
確かにシート系フローリングはワックスがけなどのメンテナンスは必要ありません。
それは事実です。
だから一見すると楽はできそう!と思ってしまうのですが、実は補修が困難というデメリットが存在します。
というのも、シート系フローリングはインクジェットで印刷した木目調のシートを合板に巻きつけただけの床材なのです。
だから床材に傷が入ると白い線のような傷が入ってしまいます。
床材の色によってはこれがめちゃくちゃ目立ちます。
では、そういった傷が床材にできてしまった場合、どのように補修するのかというと、実は『傷消しクレヨン』というものを使って傷を塗りつぶして誤魔化すのです。
これ、驚きですよね?
私も過去にとある工事現場で大工さんが一生懸命クレヨンで傷消し作業をしているのを見て、衝撃を受けたのを覚えています。
またこの話をすると、『掃除ってどうするの?』って思われる方が非常に多いのですが、
実はシート系フローリングは原則、水拭き禁止の床材なのです。
そもそもインクジェットで印刷した木目調のシートを合板に巻きつけただけの床材ですから、水拭きをしてしまうと、インクが変色を起こします。
さらに当然の話ではありますが、クレヨンで傷を補修した場合、水拭きすると色が落ちて再度傷があらわになります。
だからシート系床材を採用したら水拭きって基本的に出来なくなります。
またスマホなどを落として床が凹んでしまったら、
それはもうリフォームで床材自体を丸々交換するしかありません。
確かに表面上はメンテナンスフリーの床材と言えるかもしれませんが、
それはあくまで表面的であるということはご理解いただけたのではないでしょうか。
シート系フローリングの「耐久性」
続いて「耐久性」です。
先ほども少しお伝えしましたが、シート系フローリングは強度が高いということがセールストークとして良く使われます。
ただしそれというのは、木目調のシートの下にある合板の話であってシート自体の話ではありません。
だから普通に傷は付きますし、傷も目立ちます。
また合板も言うほど強度は高く無いです。そのため、シート系の床材は強度が高いと言う営業トークをそのまま鵜呑みにしないようにしてください。
シート系フローリングの「見た目」
続いて、「見た目」です。
見た目に関してはどうしても安っぽさが出てしまうのがシート系フローリングです。
なぜなら、フローリングに木の凹凸感を感じることができないからですね。
これは実際に見てみれば分かると思いますが、シート系の床材と無垢床を比べてみると天と地ほどの差があります。
シート系フローリングを入れようとしている方は実例現場を見るなりして、しっかりと他の床材との比較を行なった上で、採用するかどうかを決めてください。
シート系フローリングの「触り心地」
最後に「触り心地」です。
これは最悪です。
シート系の床材の中で一番、良くないのがこの部分です。
というのも、「突板」「挽き板」「無垢床」と踏み比べて見ると分かるんですが、シート系の床材ってペタペタするのです。
だから独特の気持ち悪さが存在します。
更に床材の色が濃い茶系の床材だと、床に自分の足跡がくっきり残ってしまうのです。
これは自分の足汗が跡になって残ってしまうからなのですが、先ほどもお伝えした通り、シート系フローリングは水拭き不可です。
だからシンプルに不衛生なのです。
家族の中に一人でも足が蒸れやすい方がいたら要注意の床材ですね。
一応、ここまででシート系フローリングの
「メンテナンス性」「耐久性」「見た目」「触り心地」
これらの真実をお伝えしました。
唯一おすすめできるシート系フローリング「トリニティ」
今お話ししてきたことは私がシート系フローリングが嫌いだから言っているのではありません。
今まで色んな方の家づくりを見てきて後悔している人をたくさん見てきたからこそ、お伝えしている内容になります。
とはいえ、
『予算が厳しい』
『デメリットは分かったけど、その中でもお勧めの床材ってないの』
って思われている方もいると思います。
そんな方のために私が唯一お勧めするシート系フローリングがあります。
それが『トリニティ』です。
トリニティは本物の無垢床の質感に近い形で作られたシート系フローリングです。
だから見た目が抜群に良いです。
私が以前にコンサルしたお客さんも実際に採用してくれたのですが、『すごい良いですね!』と言う感想も頂いています。
ですので、予算に限りがある、でもおしゃれな家を建てたい、という方は是非ともトリニティ、採用してみてください。
ただしトリニティもシート系フローリングなので、床のぺたぺた感や補修方法は通常のシート系フローリングと変わりありません。
その点はご注意してください。
よく使われる床材「遮音フローリング」のデメリット
そして最後に紹介するのが「遮音フローリング」です。
遮音フローリングはその名の通り、フローリングに遮音機能を追加したものです。
ですので、床材の下に厚さ3~4ミリのクッション材が入っています。
そのため主な用途としては、2階に設置する床材になります。
ただこの床材、踏み心地がプニプニするのです。
だから何とも言えない踏み心地が足の裏から伝わってきます。
更に踏み場所によってはフローリングからピキピキと言う音が鳴ります。
音自体は微かな音ですし、耳をすまさないと分からないくらいの音量なのですが、一度気になり始めたら、ずっと気になってしまう、そんな音になります。
遮音フローリングも「突板」や「挽き板」、「無垢床」に比べたら安いですし、遮音性を高めたいという要望から安易に2階の床に採用しがちではあるのですが、、、
こういったデメリットがあるので遮音フローリングを採用するのはお勧めしません。
遮音性を考えたいなら、建物の作りに目を向けてください。
この遮音フローリングを入れるくらいなら、まだタイルカーペットやテキスタイルフロアを入れた方がマシです。
みなさん、是非とも参考にしてみてください。
ということで今回は『よく選ばれる床材3選、後悔する前に知っておきたいデメリットとは』というテーマでお話をしました。
そして、床材をケチったときに良く目にする床材として。
- タイルカーペット
- シート系フローリング
- 遮音フローリング
これらのお話をしました。
何度も言いますが、床材は家の中で1、2を争うほど重要なアイテムです。
悪いことは言いませんので、床材だけはお金をかけるようにしてください。
そうすることで、自分たちの家の満足度が一気に跳ね上がるはずです。
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