今回は『【2026年最新】住友林業の特徴9選~人気を支える圧倒的ブランド感~』というテーマでお話をします。

住友林業は積水ハウスを抜いて、今全国で2番目に人気のハウスメーカーとなっています。
幅広い商品ラインナップと圧倒的なブランド感、ここが人気のポイントなのではないかと思います。
住友林業という言葉の中には「住友」という財閥の名前が入っていますし、「林業」というなんとなく木の温かさを連想させるワードも入っているわけです。
大変失礼にはなってしまいますが、中小規模のなんとかホーム、なんとかハウスといったところと比べると、ものすごく安心感のある名前になっているかと思います。
しかも住友林業は、手の届く現実的な商品もラインナップとして存在しているので、どんな所得層にも刺さる、お客さん受けのいいハウスメーカーでもあります。
そんな住友林業とはどのようなハウスメーカーなのか、攻略法と呼べることはあるのかなど、住友林業のことを徹底的に解説していきます。
これから家づくりを始める方はぜひ参考にしてみてください。
住友林業の特徴1:構造躯体
住友林業の商品ラインナップと構造躯体の特徴についてお伝えします。
住友林業では、主にビッグフレーム構法(BF構法)というつくり方で家づくりを行います。

そしてそのビッグフレーム構法をベースに
- 完全注文住宅:MyForest BF
- 半規格住宅:Forest Selection
- 完全規格住宅:Premal
これら3つの商品が展開されています。
全商品で同スペックの家を建てられる
多くのハウスメーカーでは、規格住宅になると、断熱性能など建物のスペックが一部下がります。
そうすることによって価格を下げているわけですが、住友林業は一切そのようなことがありません。
そのため、MyForest BFで建てても、Forest Selectionで建てても、Premalで建てても、全ての商品で同じスペックの家が建てられるようになっているのです。
まずはこれが大きな特徴です。
ビッグフレーム構法
住友林業の商品を支えていると言っても過言ではないビッグフレーム構法とは一体どのような構法なのか、簡単にお伝えをするならば「ものすごく強い壁を使って数少ない部材で構成された工法」になります。
通常多くのハウスメーカーや工務店で採用されている工法が「在来軸組工法」と呼ばれるものですが、あれは結構な数の柱を使って家を建てることになるのです。

そのため、設計する側がきちんと在来軸組工法のことを理解していないと、大きな開口が取れなかったり、仮に大きな開口が取れたとしても「火打ち」と呼ばれる建物のねじれを抑制する突っ張り棒のような部材が室内に出てきてしまったりします。

つまり使う部材も多いですし、設計の上手い下手が露骨に現れるのが軸組工法です。
一方でビッグフレーム構法は、ものすごく強度の高い壁、具体的には壁倍率22.4倍という強靭な壁をつくって配置することで、柱の本数を減らし、さらには簡単に大開口がつくれる状態をつくっているのです。

具体的には、最大7.1mの連続した開口部を設計でき、

天井の高さも標準は2.4mですが、2.6m、2.8m、3.1mと調整できて、さらに床を約42cm下げることで、最大約3.52mの天井高を取ることも可能です。

こういった設計が簡単にできつつも使う部材が少ないため、現場での作業負担が軽減され、さらに強度の高い家をつくることができているのです。
ですので、住友林業のビッグフレーム構法は、簡単に言い表すと「ものすごく強い壁を使って数少ない部材で構成された工法」になります。
ただ都心部での建築となってくると開口幅も限られるため「ビッグフレーム構法である必要があるの?」という状態に陥ることもあります。
その場合は、他の部分で住友林業の魅力を見つけてもらった方がいいかもしれません。
レッドウッド
そんな特徴をもっているビッグフレーム構法ですが、構成されている木材は主に「レッドウッド」という外国の木になります。
一応、レッドウッドは外国の木の中ではいい方です。
ただ日本の気候に合わせた木を使いたいという場合は、国産のヒノキの集成材に変更することも可能です。
坪数万円の価格増にはなりますが、耐久性を考えると国産材への変更を推奨します。
釘
外国の木を使うにしろ、国産の木の集成材を使うにしろ、住友林業は他のハウスメーカーよりも優れている点が存在します。
それが建物の構造を成り立たせている釘です。
どういうことかというと、実は木というのは人工的な加工を施すと中性から酸性に変わるという性質を持ち合わせています。
これを木酸といって論文までしっかりと出ています。
ただ建築の法律上、これを使えばOKとされている釘は防錆性はあるものの、実は木酸には対応できないものになっているのです。
しかも木酸は思っている以上に強力で、大体3か月もあれば釘を錆びさせてしまうのです。
当然釘が錆びれば、いくら「地震に強いです」「性能に優れています」と言ったとしても、そんなものは机上の空論になってしまいます。
それにも関わらず、法律を建前にして「うちは法律にのっとって釘を使っているから大丈夫」としているハウスメーカーと、先回りして木酸にも対応できる釘を使っているハウスメーカーとにわかれるのです。
先回りして木酸にも対応できる釘を使っているハウスメーカーはどこかというと、私が知る限り、有名な大手系ハウスメーカーでは2社しかありません。
- 住友林業
- 一条工務店
です。
そういう意味でも、ビッグフレーム構法は最初だけではなく、芯に耐久性のある建物になっています。
「釘なんて…」と思うかもしれませんが、建物を支えている重要な一部分なので、これが強みというのは地味かもしれませんが、きちんとした家づくりをしている証拠ではないかと思います。
こういった情報はなかなか表に転がっていないので、初めて聞いたという方も多いかと思います。
こういうところが、住友林業の隠れた魅力だなと思います。
住友林業の特徴2:価格
商品別の価格を紹介します。
3つの商品
住友林業では、
- 完全注文住宅:MyForest BF
- 半規格住宅:Forest Selection
- 完全規格住宅:Premal
これら3つの商品が展開されています。
MyForest BF
完全注文住宅のMyForest BFです。

こちらは完全注文住宅の商品なので、基本的に何でもありだと思ってください。
- 住友林業はかなり厳格なハウスメーカーなので、構造躯体をいじることにつながる部分には制限がある
- キッチンなど、取引先として登録されている企業以外の部材は入れられない
といった制約があります。
どういうことかというと、例えば断熱材を規定値以上に厚くする、換気システムを住友林業指定のもの以外にするなど、そういったものは構造躯体をいじることになるので、NGになります。
この辺はどのハウスメーカーでも大体一緒ですが、例外なく住友林業もNGです。
一方で内装の設備系の話で、例えばキッチンなど住友林業本社が取引先として登録している企業以外の部材は入れられないという、結構強めの縛りがあったりします。
もし仮に住友林業本社が登録していない企業から無理やり部材を仕入れて入れるとなると、施主手配になったり、保証の対象外となったりと、かなりのリスクが発生するので、もし最初から何か使いたい部材があるのであれば、早い段階で確認しておくことをおすすめします。
Forest Selection
Forest Selectionは、1,000近くある間取りの中から好みのものを選び、制限の中で家づくりをしていく商品になります。

その制限内容は以下の通りです。
- 建物の面積を変更できない
- 階段の位置を変更できない
- サイディングのみしか選べない
- スレート瓦しか選べない
- ルーフィングの変更はできない
- 3階建ての間取りが存在しない
- 軒高、階高の変更不可
- 最大スパンの制限あり
- クロス巻き仕上げ不可
ただし、
- 窓のサッシやガラスの種類は変えられる
- 換気システムは選ぶことができる
- 耐力壁の位置は変えられるため、決められた箱の中なら自由度がある
といった柔軟性もあります。
そのため、ものすごく窮屈な商品かと言われればそんなことはありません。
この商品でも満足して選ばれる方は多いです。
Premal
Premalはプレミアム・ミニマルの略で、30坪くらいの間取りしか用意されていません。

また、仕様に関してもほぼ確定しているため、変更ができず、唯一変更できる床材もアッシュもしくはウォールナットしか選べません。

さらに選んだ床材に応じて、他の仕様も自動的に決定されてしまいます。
具体的には、照明やカーテンまでトータルコーディネートされてしまいます。
ただ、照明にルイスポールセンのPH5が入っているのは結構特徴的かと思います。
窓はLIXILのアルミ樹脂複合サッシで、ペアガラスの防犯仕様、屋根はスレート瓦のコロニアルグラッサ、外壁はシーサンドコートで固定になります。

3つの商品の価格の目安
それぞれの価格の目安についてお伝えします。
- MyForest BF:坪135万円
- Forest Selection:坪100万円
- Premal:坪80万円
となっています。
つまり、それぞれの商品で35坪の普通サイズの家を建てるとなった場合、
- MyForest BF:4,725万円
- Forest Selection:3,500万円
- Premal:2,800万円
となります。
ここに以下の諸費用、
- 外構費用:約300万円〜800万円
- 建物の組み立て費用:約200万円〜450万円
- 屋外給排水工事:約90万円〜150万円
- ガス引き込み費用:約30万円
- 住宅ローン保証料:約100万円〜200万円
- 地盤改良費用:0円〜1,000万円程度
- 火災保険料:約50万円
- カーテン、照明、エアコン、家具家電:約500万円
- 設計業務報酬料:約150万円
- 長期優良住宅性能表示制度申請費:約20万円
- 登記費用:約30万円
がかかることになり、土地から購入する場合は、さらに土地の仲介手数料が発生します。

3,000万円の土地を購入した場合、(土地の価格の3%+6万円)×1.1(消費税)が仲介手数料として請求されるので、さらに約106万円が追加されるイメージです。
これらを合計すると、諸費用で1,573~3,483万円がかかる計算になるのですが、諸費用は建築地やどの程度のレベル感で家を建てるのかで変動してきます。
特に地盤改良費用の1,000万円は、東京の一部の地域のみでしか見ない金額なので、あまり現実的ではありません。
ただ、今のご時世、ざっくり1,500万円は諸費用としてかかると思っておいた方がいいでしょう。
これを前提に考えると、
- MyForest BF:4,725万円
- Forest Selection:3,500万円
- Premal:2,800万円
これらにそれぞれ諸費用1,500万円と土地の価格3,000万円が追加されて、35坪の普通サイズの家を購入するだけでも
- MyForest BF:9,225万円
- Forest Selection:8,000万円
- Premal:7,300万円

くらいかかります。
以上が住友林業で家を建てる場合の目安の金額となります。
この金額感に対して、これから家づくりをする人たちからすると「高すぎるだろう!」と思われると思いますが、今のご時世、このくらいの金額が相場相応です。
建築業界の部材の仕入れ先は、大手のハウスメーカーであろうと、中堅規模のハウスメーカーであろうと、はたまた地元の工務店であろうと、どこも同じなのです。
窓はどこのメーカーもYKKAP、LIXIL、三協アルミ、これらから仕入れてきますし、外壁は、LIXIL、ニチハ、ケイミュー、屋根もLIXILやケイミューから仕入れることがほとんどです。
仕入れ先が同じなのに、数百万円も価格差が出るわけありません。
ですので、この業界はもともと価格差が生まれにくい業界で、普通に注文住宅を建てるとなると、ある程度の相場感というのは決まってきます。
そして現在の注文住宅の相場感というのは、建物のみの坪単価で坪90万円~100万円です。
価格が安いと思っている中堅規模のハウスメーカーであろうと、地元の工務店であろうと、建物のみの坪単価で坪90万円~100万円は普通にかかってくるのです。
そういう意味では、半規格住宅のForest Selectionは相場相応と言えます。
また、住友林業の中で一番金額が高い完全注文住宅のMyForest BFは、建物のみの坪単価で大体135万円ですが、こちらも今のご時世、SNS映えするようなつくり込みのある家をつくった場合、簡単にこのくらいの金額に到達します。
こちらも相場相応です。
そして完全規格住宅のPremalは仕様が固定されてしまっているので、見方を変えれば建売りです。
建物のみの坪単価で80万円なので、こちらも相場相応かなという感じです。
そのため、相場を知っている人間からすると、住友林業は至って普通、相場通りの金額で住宅を販売しているハウスメーカーだと思います。
金額を見て高いと思われた方もいるかと思いますが、本当に今のご時世、建物のみの坪単価で130万円~150万円はあっという間に到達します。
もちろん都心から外れた地方の方は、大工手間が安いので、つくり込んだとしても全体的にもう少し価格は安くなるかもしれませんが、淡い期待を寄せたとしても現実逃避にしかなりません。
そういう時代なのだと腹をくくった方がいいかと思いますし、そっちの方が潔いです。
住友林業の特徴3:耐震性能
住友林業の耐震性能を判断する上で一番重要なのは、建物を支えている基礎になります。

ただし多くの方が、各ハウスメーカーのホームページに掲載されている基礎の大きさや配筋の数、配筋の太さを比較して、そのメーカーの基礎が強いのか弱いのかを見極めようとするのですが、それは全く意味がありません。
なぜなら、構造計算をする際に耐震等級3を取るために、基礎の形状や配筋の数、配筋の太さを決めていくため、基礎はケースバイケースで変化するからです。
大手ハウスメーカー各社は、型式適合認定と呼ばれる制度を取得していますが、基礎の計算は認定内容に含まれていないことが多いので、大体が個別計算です。
こういった理由もあり、基礎はケースバイケースで変わってしまうので、ホームページに掲載されている基礎の大きさや配筋の数、配筋の太さを比較するのはほぼ無意味なのです。
ではどこを比較すればいいのかというと、基礎の設計基準強度が一番の比較ポイントだと思います。
住友林業の基礎の設計基準強度は24ニュートンです。
これは一般的な強度で、大体65年の耐久性を誇る基礎になります。
この設計基準強度は、コンクリートの打設時期の気温によって左右されることもあり、あらかじめ設計強度に一定の値を加えて施工されることもあります。
これを温度補正と言うのですが、その結果、現場によっては24ニュートンよりもやや強度が高く基礎が施工されている現場もあります。
ただ何にせよ、住友林業の基礎の設計基準強度は24ニュートンであることに変わりません。
また、住友林業では、基礎の設計基準強度を上げるということをやっていませんし、受け付けていません。
そのため約65年の耐久の基礎を耐久性が高いと見るのか、それともイマイチと見るのかは、人によって変わってきそうではあります。
ただ住友林業では、弾性モルタルと化粧トップコートの2層仕立てで基礎の表面が保護されています。
この工夫が施されているので、65年以上の耐久性はありそうかなとも思います。
これがどういうことなのか説明していきます。
実は基礎のコンクリート部分は、毎年約0.2mmずつ中性化が進むとされています。
コンクリートの中性化とは、空気中の二酸化炭素がコンクリートに侵入し、強アルカリ性であるコンクリートのアルカリ性が低下する現象のことです。
この現象によって、鉄筋を保護していた不動態皮膜というものが破壊され、コンクリート内部の鉄筋が腐食しやすくなるのです。
そのため、基礎のコンクリート強度は徐々に失われていくとされているのですが、住友林業では弾性モルタルと化粧トップコートの2層仕立てで基礎の表面が保護されています。
これにより基礎の中性化が抑制されているのです。
この工夫が施されているので、基礎の設計基準強度が24ニュートンであっても、65年以上の耐久性はありそうだなというのが、私の見解です。
住友林業は実大振動実験もやっています。

結局のところ、きちんと構造計算がされているか、そして耐震等級3が取れているかどうかが重要になってくるので、個人的には実験結果を見たとしても、あまり意味がないと思っています。
とはいえ、表面的な安心感という意味では、こういう実大振動実験は、多少の安心感にはつながるかとは思います。
各ハウスメーカーの耐震性能の比較は非常にしにくいポイントではありますが、基礎自体の耐久性や耐久性を上げる工夫は等しく比較できるポイントになるので、参考にしていただければと思います。
住友林業の特徴4:断熱性能
住友林業の断熱仕様は以下のとおりです。
【4・5・6・7地域仕様】
- 天井:天井断熱 高性能グラスウール24k 210mm
- 壁:充填断熱 高性能グラスウール24k 105mm
- 床:床下断熱 押出ポリスチレンフォーム3種 100mm

【1・2・3地域仕様】
- 天井:天井断熱 【3地域】セルロースファイバー25k 300mm
【1・2地域】セルロースファイバー25k 360mm
- 壁:充填断熱 高性能グラスウール24K 105mm
外張断熱 高性能フェノールフォーム20mm
- 床:床下断熱 押出ポリスチレンフォーム3種 100mm

昨今の断熱ブームで、住友林業で建てる場合、東北・北海道仕様で家を建てた方がいいのではないかと思い、本州であっても東北・北海道仕様で家を建てようとする方が多いですが、正直あまりおすすめしていません。

なぜなら、壁体内結露の可能性が大きくなるからです。
壁体内結露計算をしてみればわかるのですが、住友林業の東北・北海道仕様は、断熱材の厚さが正直中途半端なところがあり、壁体内結露という構造躯体内部で結露が起きる可能性があるのです。
そうなると、中のグラスウールや構造材までも腐って、シロアリにやられてしまいます。
本来、壁体内結露を防止するのであれば、外張り断熱部分の高性能フェノールフォームを最低でも40mm、安全値を取るのであれば60mmにしなければならないのです。
ですので、現在の仕様の20mmは、心もとない厚さなのです。
これを知らないで本州でわざわざ東北・北海道仕様で家を建てている方は、自ら家の耐久性を下げにいっているような状態です。
ちなみに、本州で東北・北海道仕様で家を建てようとすると、追加で200万円くらいかかるのですが、自ら建物の耐久性を下げにいっていて、さらにはそこまで大きく断熱性能が向上するわけでもないので、費用対効果がすごく悪いです。
その200万円を別のところに使った方がいいです。
ですので、住友林業で4・5・6・7地域で家を建てようとしている方は、無理に1・2・3地域仕様で家を建てないようにしてください。
住友林業の断熱性能も、業界の中でいったら中の中ぐらいではあるのですが、より断熱性能を求めるという方は、素直に他のハウスメーカーを検討した方がいいかもしれません。
住友林業の特徴5:気密性能
住友林業は他の大手ハウスメーカーに比べて、気密が取りやすいメーカーです。
というのも住友林業は「耳付きグラスウール」を使用していて、それを使うことによって断熱の施工と気密の施工を一度に終わらせるという方式を取っているのです。

これにより気密が取りやすくなっているのと、それ以外にも穴という穴を埋める処理がデフォルトで入っています。
そのため住友林業では、高気密住宅の水準であるC値1以下を簡単に出すことができるのです。
ただ、住友林業も完璧ではありません。
都内の狭小地ですと普通にC値1.8なども出てきますし、ビルトインガレージ付きの家ですと、C値2を超えてくることもあります。
そのため、他の大手ハウスメーカーに比べればだいぶ気密が取りやすいというだけで、100% C値1を切るわけではありません。
この点はご注意ください。
住友林業の特徴6:換気・空調
住友林業は、ダクトありの第3種換気が標準です。
オプションの第1種換気
オプションで、パナソニックの第1種換気、もしくはアズビルの第1種換e-kikubariに変更することが可能です。
パナソニックとアズビルの第1種換気の違いですが、ざっくり説明をすると、パナソニックがなんちゃって第1種換気で、アズビルの第1種換気が真っ当な第1種換気になります。
パナソニック
パナソニックの第1種換気は、2階建ての場合、熱交換器ユニットが1階と2階に1台ずつ、合計2台必要になります。
また、平屋の場合は熱交換ユニットを1台で済ませることができるため、2階建ての家よりも換気システムが安く入ります。
具体的には、
- 2階建て(35坪):100万円
- 平屋(35坪):70万円
くらいのイメージです。
ただし熱交換器1台につき給気口が6個まで接続可能なため、7個以上の給気口が必要になると、平屋であっても熱交換器が2台必要になります。
そうすると2階建てと近しい金額になってくるわけです。
アズビル
アズビルの第1種換気e-kikubariの方は、熱交換器ユニットを何台も付ける必要がなく、1台で建物全体の換気ができるようになります。
さらに空気清浄能力もパナソニックの第1種換気より格段に上がります。
価格に関しては、パナソニックの第1種換気の1.5倍くらい高いですが、アズビルの第1種換気の方がおすすめです。
全館空調
住友林業には、2種類の全館空調があります。
それが
- PRIME AIR
- エアドリームハイブリッド
です。
全館空調の仕組み
全館空調は、換気システムで空気をきれいにして、そのきれいにした空気を空調設備で温度調整し、送風機で家全体に空気を送り届けるというシステムです。
わかりやすく説明をすると「第1種換気×個別エアコン×送風機=全館空調」なのです。
ですので、全館空調というのは、ただの温度調整機器ではないのです。
そこには換気システムや送風機が連動しています。
この基礎的な知識がベースにあると、住友林業だけではなく、他のハウスメーカーの全館空調も読み解けるようになります。
PRIME AIR
PRIME AIRの仕組みについて見ていきます。
デシトップマルチベント
まず第1種換気であるデシトップマルチベントが、外気を給気するのと同時に室内の空気を排気します。

この時、給気した外気と排気した室内の空気を足し合わせてフィルターでろ過します。
それにより室内の温度に近い、きれいで新鮮な空気が完成します。
完成した空気は、デシトップマルチベントが夏は除湿、冬は加湿を行ってくれます。
このデシトップマルチベントは、デシカント換気と呼ばれている第1種換気で、この換気システムを入れることで、1年中室内の湿度を40~60%に保つことができるとされています。
ちなみにデシトップマルチベントは「東プレ」というところがつくっているもので、住友林業がオリジナルでつくっている換気システムではありません。
ありものを使って連結させているだけなのです。
このデシトップマルチベントという機械は、積水ハウスでもヘーベルハウスでも入れられます。
そして除湿・加湿されたきれいな空気は、空調機械室のフィルターボックスから出てきて、その出てきた空気はルームエアコンに取り込まれます。
ルームエアコンは住友林業用に多少改良されてはいますが、市販品とほぼ一緒です。
つまり、これもありものを使っているわけです。
ルームエアコンに取り込まれた温度調整された空気は、送風ファンを通じて各部屋に分配されることになります。
これによってルームエアコン1台で家全体の温度調整が可能になっているわけです。
まさに「第1種換気×個別エアコン×送風機=全館空調」という公式どおりになっていて、それがシンプルな流れで形成されています。
しかもこの全館空調は、ありものをただシンプルにつなげただけです。
ですので、非常に合理的なつくり方になっているわけです。
しかもこの合理的なつくり方をすることで、他のハウスメーカーではあまりない除湿・加湿機能のついた全館空調となっていて、

さらにシンプルな機構ゆえに、メンテナンスが少なくて済むようになっています。

この全館空調なら、ルームエアコン1台で家全体を暖かくしたり、涼しくしたりすることができますし、高効率エアコンを何台も入れるより、確実にコストが安くなります。
室外機の数も減るので、建物の意匠も間違いなくよくなります。
ですので、本当に素晴らしい商品だなと思います。
まとめると、
- 住友林業の全館空調PRIME AIRは、ありものを繋げただけの全館空調
- 機構が合理的でシンプルなため、メンテナンスがしやすい
- 除湿・加湿ができる
- エアコン1台で家全体の温度調整が可能
- エアコンや室外機の台数が少なくなり、意匠性が向上し、コストも抑えられる
これがここまでの説明になります。
ここまでを見ると、メリットだらけです。
弱点
PRIME AIRにも弱点があります。
まずPRIME AIRには施工条件があります。
採用可能地域は断熱地域の5~7地域のみです。

1~4地域は不可となるのでご注意ください。
理由はデシカント換気が凍結して、うまく作動しなくなる可能性があるからです。
これは住友林業側が決めたルールというより、デシカントを販売している東プレ側が決めているルールになります。
階数は平屋・2階建てのみ採用可能です。
地下室や3階建ては利用不可です。
また、塩害地域の場合は、海岸から2km以内は施工不可です。
防火仕様の家の場合は、省令準耐火仕様のみ採用可能です。
延床面積は平屋の場合32坪まで、2階建ての場合は38坪までの対応、また断熱等級で6等級ないと施工できないという条件もあります。
このような条件があるので、PRIME AIRの採用を検討されている方は、条件に合致するかどうかを確認してください。
条件から外れる場合は、今までの住友林業らしく、個別エアコンで対応することになります。
他の弱点ですが、使えるルームエアコンは、保証の関係で機種が絞られています。

さらにそのルームエアコンは、住友林業がカスタマイズを加えているエアコンなので、買い替えの場合は住友林業からしか購入できません。
日本の家電製品は、数十年経つと規格が廃盤になったり、新しいものを入れようとしても入れられなかったりということがあります。
それを考えると、間に住友林業が入ってくれるというのはありがたいことなのかもしれませんが、住友林業の言い値でエアコンを購入しなければならないというところは、人によって捉え方が変わってくるかと思います。
価格
PRIME AIRの価格についてです。
価格に関しては、高効率エアコンを4台入れるのと同等です。
規模によってダクトの長さや施工の手間が変わるため、一概に金額を出すことはできませんが、大体の金額の目安は、高効率エアコン4台分くらいだと思っていただければ大丈夫です。
エアドリームハイブリッド
もう1つの全館空調であるエアドリームハイブリッドについても簡単に触れておきます。

エアドリームハイブリッドは、空調室に第1種換気、個別エアコン、送風機、これらをすべてまとめた巨大な機械を入れることで、家全体の温度を管理しています。
そのため機械自体がかなり大きいです。
ただ機械は複雑になればなるほど、メンテナンスが発生します。
実際エアドリームハイブリッドを導入すると、年間約5万円かかるメンテナンス契約をしなければなりません。
そのため、そこそこコスト負担が発生します。
しかもPRIME AIRとは違い、除湿・加湿もできません。
そのため、エアドリームハイブリッドは今後ほとんど採用されなくなるのではないかと思っています。
住友林業で全館空調を入れるのであれば、PRIME AIR一択になります。
その特性からも、住友林業で家を建てるなら、全員が入れるべきシステムです。
住友林業の特徴7:デザイン
住友林業のことをよく「木のぬくもりを感じられるハウスメーカー」「自然を感じられるような家づくりが得意なハウスメーカー」など、そんなイメージで説明をしている住宅系インフルエンサーやネット記事を見かけますが、本質は全然違います。
住友林業でも無機質なモダンな感じに仕上げることもできますし、住友林業だけが無垢床などを使って木を全面に押し出したデザインができるというわけでもありません。

要は何が言いたいのかというと、住友林業は「住友林業」という世界観を売りにしているのであって、デザインに関しては何でもできてしまうのです。
そのため、結局誰が担当になるのかで、提案される建物のデザインが大きく変わってきます。
この辺は住友林業だけの話ではないですが、住友林業で建てれば自動的におしゃれな家を提案されるわけではなく、結局のところ担当者によるということは、ぜひ覚えておいてください。
ただ、実は注文住宅業界における世界観は、標準仕様に色濃く表れます。
なぜなら、ボリュームディスカウントの観点から、標準仕様がそのメーカーにとっての推しの商品だからです。
どういうことかというと、世の中には量をつくることによって単価を下げるという仕組みがあります。
ユニクロはまさにそうです。
なぜ量をつくることによって単価が下がるのかというと、量をつくることで人が動き、人が動くことで工場が動き、工場が動くことによって単価が下がるからです。
これはものづくりをする上で非常に重要な根本の考え方です。
注文住宅業界において量を取りにいくとなると、設備仕様を一極集中させて数を取りにいく動きをした方が、対象の商品を安く入れることができ、それによって競合他社との差別化ができるようになります。
逆に「何でも使えます」としてしまうと数がばらけるので、都度特注のような扱いになり、単価が高くなるわけです。
ボリュームディスカウントの観点から、標準仕様を設定し、数を集中させることで世界観をつくり込むと同時に、競合他社に価格競争で勝てる土台がつくれるのです。
住友林業はこの世界観づくりが非常にうまく、本社主導で標準仕様を明確に決めています。
誰が担当であっても、ある一定の住友林業感が出るように仕組みづくりがされているわけです。
大手系のハウスメーカーでこの辺りをうまくやっているメーカーはほとんどなく、唯一三菱地所ホームくらいかなと思うので、これは住友林業独自の強みと言ってもいいかと思います。
住友林業の特徴8:保証・メンテナンス
住友林業の保証は
- 構造躯体と防水の初期保証:30年

- 設備仕様の保証:10年

となっています。
ただ、よくある話ですが、保証を過剰に信用しすぎるのは危険です。
不具合があったら何でもかんでも無料で直してくれるのかといえば、そんなことはありません。
あくまでメインの保証は、構造躯体に関わる部分と防水のみです。
しかも、これも住友林業に限らずですが、メーカー側に落ち度があると証明できた場合にのみ保証が適応され、無料で対応してもらえます。
メーカー側の落ち度だと証明できなかった場合や、天災による破損、経年劣化による不具合は保証されません。
保証はメーカーを選ぶ際の安心材料ではありますが、過信は禁物です。
また、住友林業のメンテナンス性についてですが、これは結局どんな部材を使って家づくりをしたのか、そしてどれだけ丁寧に施工されているのかによって、大きく変わってきます。
これも住友林業に限った話ではありませんが、どのハウスメーカーの営業マンも、保証と絡めて「うちのメーカーはメンテナンス費用がかかりません」「だからこれだけ保証が長いんです」「金額は高いのは、メンテナンスがかからない家だからです」といった説明をしてきます。
ただ「住友林業だから」「○○のメーカーだから」と一括りにするのではなく、本当にメンテナンスのかからない家をつくるのであれば、釘1本から構造材まで、どのようなものを使っているのか、そしてその結果として、どんな家になっているのか、ここまで徹底的に調べた上で、さらに丁寧に施工されている土台が整っているかどうか、これを判断しなければならないのです。
こういったことをきちんと理解せず、表面的かつ言葉の雰囲気だけで保証をわかった気になっていると、後々になって「こんなはずじゃなかった…」と痛い目を見ることになるので注意してください。
保証はあくまでおまけ程度だと思った方がいいです。
住友林業の特徴9:客層
住友林業は、よく比較検討される積水ハウスと比べると、1,000万円くらい金額が安いです。
ただし、積水ハウスが高すぎるだけで、住友林業が安いわけではありません。
そのため、土地から購入して家づくりをする場合、世帯年収で1,500万円~2,000万円は必要になってきます。
土地をすでにもっている方でも、世帯年収で最低1,000万円はないと、厳しい計画になると思います。
幸い、住友林業は構造躯体のスペックを変わらずに商品を選ぶことができるので、自分たちの理想と予算に合わせて、無理のない範囲で家づくりをしてもらえればと思います。
住友林業の特徴のまとめ
今回は『【2026年最新】住友林業の特徴9選~人気を支える圧倒的ブランド感~』というテーマでお話をしてきました。
これから住友林業で家を建てようとする方が失敗しないよう、ギリギリのラインを攻めてお話をしました。
ぜひ参考にしてください。
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