今回は『平屋で後悔するポイント52選』というテーマでお話していきます。
よくYouTubeなどネット上に
- 平屋の後悔ポイント何選
- 平屋の落とし穴何選
- 危険な平屋の特徴何選
こういった内容の動画や記事がたくさんアップされています。
ただはっきり言って、全部は見切れないですし、仮に見切れたとしても情報を集約して1つにまとめるのは非常に面倒ですよね。
その気持ちはとてもわかります。
これから注文住宅を建てようと思っている皆さんは恐らく、忙しい仕事の合間を縫って家づくりの勉強をしたり、あとは、夜子どもを寝かしつけた後の貴重な時間を使って家づくりの情報収集をしたりしているはずです。
誰だって限りある時間を効果効率的に使いたいですよね。
だからこそ今回は、私が皆さんの代わりにネットで情報を収集し、これは重要だ!と思うものを厳選しました。
さらにそこに私自身の意見と経験を加えた『平屋で後悔するポイント52選』これをお話ししていきます。
実際に今回お伝えする内容を全て網羅できれば、完璧に近い平屋を建てることができるはずです。
私自身、自分が運営しているメグリエというサイトを使って、今まで全国で700棟以上の家づくりに携わってきています。
そんな私の家づくりのノウハウもギュっと凝縮されているので、
- 家づくりに失敗して後悔の念にさいなまれ続けながら住宅ローンを払いたくない
- 住んでから使いにくくて不便だと感じるような平屋を建てたくない
- 誰もが憧れる理想の平屋をつくりたい
そう思われる方はぜひとも最後までご覧いただければと思います。
- 平屋で後悔するポイント1:金額が高くなることを知らない
- 平屋で後悔するポイント2:小さく建ててしまう
- 平屋で後悔するポイント3:メンテナンス費用が安くなることを知らない
- 平屋で後悔するポイント4:光熱費が高い
- 平屋で後悔するポイント5:災害時に不利な場合がある
- 平屋で後悔するポイント6:屋根形状が適当
- 平屋で後悔するポイント7: 日射遮蔽・日射取得が配慮されていない
- 平屋で後悔するポイント8:太陽光パネルをのせない
- 平屋で後悔するポイント9:電柱の位置の確認不足
- 平屋で後悔するポイント10:デッキの高さが整っていない
- 平屋で後悔するポイント11:外水栓の位置や数
- 平屋で後悔するポイント12:洗濯物を外干しする場所が考えられていない
- 平屋で後悔するポイント13:勝手口がない
- 平屋で後悔するポイント14:庭の手入れが面倒
- 平屋で後悔するポイント15:日当たりが悪い
- 平屋で後悔するポイント16:玄関扉を隠せていない
- 平屋で後悔するポイント17:玄関部分の軒がない
- 平屋で後悔するポイント18:玄関扉の断熱仕様が考えられていない
- 平屋で後悔するポイント19:玄関が狭い
- 平屋で後悔するポイント20:玄関の段差が考慮されていない
- 平屋で後悔するポイント21:シューズクロークのニオイ対策ができていない
- 平屋で後悔するポイント22:玄関の温度対策が考えられていない
- 平屋で後悔するポイント23:トイレを1つしかつけていない
- 平屋で後悔するポイント24:トイレに手洗いが設置されていない
- 平屋で後悔するポイント25:トイレの収納が確保されていない
- 平屋で後悔するポイント26:トイレの止水栓と電源の位置が考えられていない
- 平屋で後悔するポイント27:窓から見える景色が考慮されていない
- 平屋で後悔するポイント28:外からの視線に配慮されていない
- 平屋で後悔するポイント29:カーテンレールの収まりが悪い
- 平屋で後悔するポイント30:防犯対策がイマイチ
- 平屋で後悔するポイント31:窓の性能が考慮されていない
- 平屋で後悔するポイント32:リビングが通り道になることに気がつかなかった
- 平屋で後悔するポイント33:プライベートスペースが確保できない
- 平屋で後悔するポイント34:リビングの音の問題が配慮されていない
- 平屋で後悔するポイント35:水回りの設置位置に配慮がされていない
- 平屋で後悔するポイント36:キッチンの設置位置が配慮されていない
- 平屋で後悔するポイント37:テレビ裏の空間が配慮されていない
- 平屋で後悔するポイント38:巾木が目立つ
- 平屋で後悔するポイント39:ハイドアになっていない
- 平屋で後悔するポイント40:ドアノブがチープ
- 平屋で後悔するポイント41:スタディスペース
- 平屋で後悔するポイント42:床材が熟考されていない
- 平屋で後悔するポイント43:床材の見切り材が目立つ
- 平屋で後悔するポイント44:間接照明が使われていない
- 平屋で後悔するポイント45:照明のスイッチが目立つ位置にある
- 平屋で後悔するポイント46:キッチン自体にコンセントがない
- 平屋で後悔するポイント47:キッチン前収納がついていない
- 平屋で後悔するポイント48:エアコンが効果効率的に効く位置に設置されていない
- 平屋で後悔するポイント49:エアコンの電源の位置が丸見え
- 平屋で後悔するポイント50:造作洗面がつくられていない
- 平屋で後悔するポイント51:お風呂の鏡
- 平屋で後悔するポイント52:お風呂の窓
- 平屋で後悔するポイント52選のまとめ
平屋で後悔するポイント1:金額が高くなることを知らない
これは当たり前の話ですが、平屋には
- 土地が広くないと建てられないため土地代がかかる
- 基礎や屋根の面積が増えるため金額が上がる
- 内装仕上げが妥協しにくく費用が上がる
これら3つの金額爆増要素があるのです。
もう少し詳しく説明をすると、例えば、普通の2階建30坪の家と平屋30坪の家を比較したとします。
わかりやすくするために、2階建の家は1階に15坪、2階に15坪、合計30坪だった場合をイメージします。
すると2階建の家の場合、当然、地面に接しているのは1階部分のみの15坪です。
一方で平屋は30坪全てが地面に接しているわけなので、2階建と平屋が同じ建坪でも、必要とする地面の面積は15坪と30坪で2倍違うということになります。
つまり、それだけ大きな土地でないと平屋は建築すること自体が難しいということです。
さらに今の例で言うのであれば、基礎の面積も屋根の面積も15坪分余計につくらなければなりません。
実は平屋のあなどってはいけないポイントがここにあって、基礎と屋根の仕上げは皆さんが思っている以上に高額なのです。
そのため平屋を建てるためにかかる費用を算出する場合、2階建の家の建物金額、これの1.1倍が目安となってきます。
ですので例えば、2階建で30坪、坪100万円の家を建てる場合、30坪×坪100万円で3,000万円が建物金額となります。
この金額の1.1倍が平屋を30坪で建てた場合の建物金額の目安となるので、3,000万円×1.1で3,300万円が30坪の平屋を建築する際の費用になります。
要は2階建の家と比較して、平家の方が300万円ほど高くなるということです。
ちなみに少し話が逸れるのですが、今お話ししたのはあくまで建物金額のみです。
ここにさらに諸費用約1,500万円+土地の取得が必要な方は土地代がかかってきます。
そのため土地の価格が2,000万円のところに30坪で坪100万円の平屋を建てると、30坪×坪100万円×1.1倍+1,500万円+2,000万円で、合計6,800万円かかるということになります。
この話をするとよく「諸費用に1,500万円もかかるわけがないだろ?」「根拠を出せ」などと言われるのですが、いい機会なので多くの住宅営業マンが隠したがる残酷な真実をお話しします。
先ほどの例と同様に、2,000万円の土地を購入して家を建てた場合の諸費用を計算すると、
- 土地の仲介手数料 約73万円
※仲介手数料=土地の価格×3%+6万円×消費税)
- 外構費用 約300万円〜800万円
- 建物の組み立て費用 約200万円
- 屋外給排水工事 約90万円〜150万円
※水道の本管取り出し工事の有無により変動
- ガス引き込み費用 約30万
(オール電化の場合必要なし)
- 住宅ローン保証料 約100万円〜200万円
(借入金額の2.2%が目安)
- 地盤改良費用 約200万円
- 火災保険料 約50万円
- カーテン、照明、エアコン、家具、家電 約500万円
※営業マンによって大きく変動/要注意
- 設計業務報酬料 約150万
※建物の大きさにより変動
- 長期優良住宅、性能表示制度 申請費 約20万
- 登記費用 約30万
※建物の大きさにより変動
合計で1,743万円約〜2,403万円、諸費用でかかる計算になります。
この金額はざっくりとした計算によるものなので1,500万円を超えていますが、きちんと計算するとだいたい1,500万円くらいに収まるイメージです。
あとは
- 外構工事を後回しにする
- カーテン、照明、エアコン、家具、家電を新調しない、ランクを落とす
- 火災保険を最低限にする
などやりくりをすれば、いくらか諸費用でかかる金額を下げることも可能です。
ただし諸費用1,500万円は、2階建を建てる場合であっても、平屋を建てる場合であっても、ほぼ必ずと言っていいほどかかる費用となります。
金額を安く出してくれる住宅営業マンを信じたくなる気持ちもわかりますが、私が皆さんに嘘をつく理由もないので、この辺は事実として受け入れてもらえればと思います。
むしろ住宅営業マンが1,500万円を下回る諸費用金額を出してきたら、それはヤバい営業マンだと思った方がいいです。
なぜなら、諸費用1,500万円を下回れば下回るほど、我慢に我慢を重ねる家づくりになってくるからです。
我慢ばかりの家づくりは本当に辛いのです。
そんな辛い家づくりをしないためにも、現実から目を逸らさず覚悟をするようにしてください。
話を戻しまして、とにかく平屋は2階建の家と比較して金額が高くなるということ、具体的に1.1倍、建物金額が高くなりますよという話でした。
平屋で後悔するポイント2:小さく建ててしまう
先ほど平屋を建てる際にかかる費用についてお話をしましたが、多くの方が
- 思っていたよりもお金がかかる
- 平屋を建てるのって怖い!
- 平屋を建てるなら坪数を小さくするしかない
そう思われたと思います。
ただはっきり言います。
その考え方は間違っているので、すぐに捨ててください。
実は平家には、建物を大きくすることでトータルの費用が割安になるという隠れ特性が存在するのです。
先ほども少し触れましたが、平屋を建てられるような場所は当たり前ですが、土地が大きいわけです。
つまり大きい土地に対して建物を小さく建ててしまうと、その分、外構工事の面積が増えることになるのです。
ですので、結果として家を小さく建てることで建物の金額を抑えられたとしても、その分、外構費用で金額が上がってしまうのです。
言われてみれば「なるほど!」と思うのですが、これ意外と見落としがちなポイントなのです。
実際に建物の金額を抑えることばかりに目を向けすぎていて、外構計画を後回しにした結果大失敗したという事例を私はいくつも見てきています。
今まで一番ひどかったのが、80坪くらいある縦長で長方形の土地に家を建てた人が、予算を抑えるために30坪下回るような小さな平屋を建てたのです。
ただ縦長で長方形の土地だったこともあって、玄関まで到達するのに敷地の中をけっこう歩かなければいけなかったのです。
ただそのアプローチをつくるお金がなかったので、土がむき出しの状態でしばらく過ごしていたわけです。
そのような状態だったので、梅雨の時期は本当に最悪で、ぐちゃぐちゃドロドロの、まるで田んぼの中を歩いているかのような状態で、ようやく自宅の玄関に辿り着く、あるいは外に出る、という感じになってしまっていました。
そのお客さんは、応急処置で工事現場などで見るようなゴムマットを引いてその場しのぎをしていましたが、それを見た時に私はとても心が痛くなりました。
この話は私が銀行員時代に見た、とあるハウスメーカーの物件での話なので、直接私と関係ないと言えば関係なかったのですが、それでも見ていてしんどかったです。
恐らく担当の営業マンが契約を取ることを優先して進めた結果、このような悲惨な状態になってしまったのかなと容易に想像ができるわけですが、平屋は大きい土地に家を建てるので、外構工事を甘く見ていると、今の話のように皆さんも痛い目を見ることになります。
そのため平屋を建てる場合は、必ず外構費用も含めたトータルの金額を見て検討すること、そして逆に建物を大きく建ててしまった方が外構費用を削れるため割安になるケースもあるということ、これらを覚えておいてもらえればと思います。
ただし、念の為注意事項についても触れておくと、外構工事をどの規模感でやるのかによっても変わってくるため、全てのパターンでこの考え方が当てはまるわけではありません。
しかし、ある程度しっかりと外構工事をする前提でいるのであれば、この考え方は確実に当てはまります。
建物の金額が上がることにビビって坪数を小さくするのは、自ら状況を悪くしている可能性もあるので、平屋で建てる場合は必ず建物と外構の費用をしっかりと出してもらい、バランスを見ながら調整するようにしましょう。
平屋の場合は絶対に外構を後回しにしてはダメです。
平屋で後悔するポイント3:メンテナンス費用が安くなることを知らない
平屋は2階建など縦に積み上がっている家と比較してメンテナンス費用が安くなるという魅力があります。
しかし、これを知らない人が意外と多い印象です。
どういうことかというと、通常2階建など縦に積み上がっている建物は、足場を組まなければ諸々のメンテナンスができません。
事実、2階建などの縦に積み上がっている家は、屋根のメンテナンスや外壁のメンテナンス、それに目地のメンテナンスも足場がなければ何もできません。
ただし、家の部材はそれぞれ違う素材でできています。
全ての部材が同じように劣化して、全ての部材が同じタイミングでメンテナンスが必要になるわけではないのです。
そのため本来であれば部分部分で少しずつメンテナンスをしていく必要があるわけですが、その都度補修のために足場を組んで作業をしていたら、とんでもないメンテナンス費用が発生してくるわけです。
つまり2階建などの縦に積み上がっている家はメンテナンスをするなら一斉にやる必要があるということなのです。
一方で平屋は足場を組まずともある程度はメンテナンスできるので、部分部分の補修がしやすいという特徴があります。
そのため、長期的な目線で考えた場合、平屋で家を建てる方が圧倒的にメンテナンスのかからない家をつくることが可能になるのです。
将来、家に対してあまりお金をかけたくない、という方にとっては平屋は実はぴったりな建て方となります。
これを知らず、表面的な考えだけで「平屋は高いから検討から外そう」と思ってしまうと、それはとても損です。
平屋はメンテナンス費用が安くて、長期的にみたら得!!
これはぜひとも覚えておいてください。
平屋で後悔するポイント4:光熱費が高い
ここまでの話を聞いて「考え方ややり方によっては平屋もいいんじゃないの?」と思われた方もいると思います。
ただ平屋を建てる上で根本的に解決しなければならない部分が存在します。
それが平屋は光熱費が高くなる傾向にあるということです。
というのも、平屋は同じ坪数の2階建の家と比較すると、屋根の面積も地面に接する床の面積も大きくなるわけです。
そのため、家全体の断熱性能がしっかりしていないと、外気の影響をモロに受けることになり、結果として光熱費が高くなりやすいのです。
例えば、屋根の断熱材を厚くすれば、夏の暑い熱から家の中を守りつつ、涼しい快適な環境をつくりやすくなります。
また床下断熱というつくり方で家づくりをしているハウスメーカーの場合、床下の断熱材を厚くすれば冬場の冷たい空気の影響を受けにくくなり、場合によって床暖房に頼らない暖かな空間をつくり上げることも可能になります。
建物の断熱性能はおろそかにするとろくなことにならないので、慎重に仕様を選ぶようにしてください。
ただし残念なことに、ハウスメーカーによっては、断熱性能を強化できない場合があります。
また、もし仮に断熱性能を強化できるハウスメーカーであっても、担当者のリテラシーがないと、どのように断熱性能を強化すればいいのかわからず、結果として「標準仕様で問題ありません」「断熱仕様の強化はオーバースペックです」などと言い始めます。
注文住宅は、デザインも性能も担当者のリテラシーによって大きく左右される商材です。
自分自身で知識を身につけるのも重要ですが、担当者の見極めもしっかりするようにしましょう!
平屋で後悔するポイント5:災害時に不利な場合がある
平屋は2階建てに比べて高さが低い構造のため、地震の際には揺れにくく、台風時の風圧の影響も受けにくくなります。
そのため日本の風土にあった家づくりの仕方だなと思う一方で、浸水した場合、建物内の2階以上に避難するいわゆる垂直避難ができません。
実際、3.11の地震の時に「家が2階建だったから津波が来ても助かった」という話もあります。
ですので平屋を建てる場合は、なるべく浸水リスクの少ない土地を選ぶことがポイントとなります。
そのためあくまで私個人の意見にはなりますが、
- 海が近い場所
- 川が近い場所
これらの地域で平屋を建てるのはあまりおすすめしていません。
もちろんどうしてもという場合には止めませんが、もしもの水害時に早めに避難できる体制を考えておくようにしてください。
平屋で後悔するポイント6:屋根形状が適当
これは平屋だけの話ではないのですが、建物の外観を決める一番の要素は屋根になります。
屋根はファッションでいうと靴のようなものです。
例えばですが、いくらスーツに身を包んでビシッときめていても、足元がビーチサンダルだったら変ですよね。
今のは極端な例かもしれませんが、仮にスーツを着て黒の革靴を履いていたとしても、先がすごく尖っている革靴だったらそれもそれで変ですよね?
要はそのような感じで、靴が微妙ですと服装全体の印象もイマイチになるわけです。
それと近い感覚で、家も屋根の形状が適当ですと建物の外観が非常に悪くなりますし、デザインに違和感を感じる建物になってしまうのです。
特に平家の場合は建物の形状がシンプルになりやすい都合上、外観のデザインにごまかしが効きません。
そのため、屋根形状を考えることを後回しにすると、確実に公民館のようなダサい外観になってしまいます。
価値観は人それぞれだとは思いますが、あえて言います。
少しでもカッコいい外観の平屋を建てたいのであれば、屋根の形状にはこだわるようにしてください。
ちなみに一流の設計士ほど、プランを書く際に屋根から描き始めます。
それだけ屋根が建物に与える影響が大きいからですが、順番的には屋根の形状を決め、窓の配置を決め、断面図を描き、最後に平面図を描くといった感じです。
この手順で設計できる人はどのハウスメーカーでも本当に数人で、一部の優秀な人のみが技術として持ち合わせているものになります。
感覚的には各ハウスメーカーに全国で数人というレベルです。
そういう設計士が担当になったという方は、そっと笑んでください。
皆さんは超絶勝ち組です。
そうでない方は、残念ながら担当ガチャに当たること自体が非常に難易度の高いことになるので、知識として、「設計をする場合は屋根から考えるんだ」ということを覚えておいてください。
そしてもし仮に自分の担当者が提案してきた間取りに満足がいかなかった場合は、「屋根から考えて設計してもらえませんか?」と伝えて間取りを描いてもらってください。
平屋で後悔するポイント7: 日射遮蔽・日射取得が配慮されていない
こちらも屋根に付随する内容になるのですが、日射取得・日射遮蔽というのは簡単に言い換えると、夏は日差しを室内に入れず、逆に冬場は日差しを室内に入れることになります。
これをすることで、いわゆるパッシブデザインと呼ばれるものになり、夏場は日差しを遮ることで冷房の効きやすい涼しい空間をつくれるようになります。
反対に冬場は日差しを取り入れることで、暖房に頼らずとも室内の温度を上昇させて、暖かい空間をつくることができます。
昨今、電気料金の高騰も騒がれているので、自然の力を使ってなるべくお金をかけずに快適な空間をつくれるというのは、非常に合理的で理にかなった家づくりなのです。
ただこの話だけ聞くと「そんなの当たり前じゃん!!」「別に自分達が意識しなくてもハウスメーカー側が勝手にやってくれるんでしょ」などと思われると思いますが、そもそも屋根の形状にこだわりがない時点で、日射遮蔽や日射取得は考えられていないと思った方がいいです。
時代が進むにつれて工業化が進み、いつからか量産型のとりあえず住めるだけの家をつくればいい、そのような家づくりが当たり前になってしまったのが今の日本です。
昔はそれでよかったのかもしれませんが、今はそういう時代ではないようにも思えます。
日射取得・日射遮蔽は工夫すればいいだけで、お金が余計にかかるものでもありません。
むしろ工夫しなければ損にすらなるので、屋根形状にこだわるのと同時に絶対に意識するようにしてください。
平屋で後悔するポイント8:太陽光パネルをのせない
先ほどからお伝えしているとおり、平屋は屋根の面積が大きくなります。
つまりそれだけ太陽光パネルをのせられるということでもあるわけです。
このチャンスを逃すのは非常にもったいないです。
というのも、一昔前まででしたら、太陽光パネルを4kwくらいのせておけば十分と言われていたのですが、今は電気料金の高騰もあって、4kwでは足りません。
電力の自家消費を考えると、最低でも7から8kwはのせなければ、太陽光パネルの発電メリットを感じられないのが今の時代なのです。
そういう意味でも平屋は非常にお得なので、予算が許す限り、最大限太陽光パネルをのせるようにしましょう。
平屋で後悔するポイント9:電柱の位置の確認不足
家で電気を使えるようにするためには、電柱から電線を引っ張って、家に接続する必要があるわけですが、平屋は建物自体が低いので、どこの電柱から電気を引き込むのか、その位置によっては、電線がたわむのです。
例えばこのような感じです。
これ、すごく見た目が悪くなりますし、何よりシンプルに危ないです。
個人的にはスッキリポールと呼ばれる住宅用電線引き込みポールを使って電線の長さを調整するか、もしくはお金はかかりますが、地中埋設工事をするか、何かしらの工夫は絶対に必要だと思っています。
この辺、担当者によっては適当に済ませてしまう場合もけっこうあり、実際に家が完成となってから「電線がたわんでるな」「これどうにかならなかったのかな」と思ったりするのです。
地味ですが、非常に重要な部分なので電線の引き込み位置はきちんと確認するようにしてください。
平屋で後悔するポイント10:デッキの高さが整っていない
平屋で建てる1番の醍醐味といったら、室内の床とデッキを繋げて半屋外空間をつくることですよね。
これをやることで、限られた室内空間でも広く感じることができるわけです。
だからこそやらない手はないのですが、これまた注意点があります。
そもそもデッキは、ウッドデッキとタイルデッキ、この2つのどちらかを選んで施工することになります。
そして実は、それぞれで注意点が異なります。
まずウッドデッキに関しては「室内床と繋がるようにフラットに施工してほしい」ときちんとはっきりと伝えてください。
これを伝えず、ウッドデッキはフラットに施工されるのが当たり前と勝手に思い込んでいると大失敗します。
というのもウッドデッキは一般的に、窓枠の下の部分と水切りと呼ばれる外壁と基礎の間にある部材、この間に入れ込むように施工するか、もしくは水切りの下に施工するのが一般的だからです。
これですと当然段差ができるので、室内床とウッドデッキをフラットに繋げることはできません。
ではなぜ最初からウッドデッキを室内床と繋げるようにフラットに施工してくれないの?と疑問に思うと思いますが、これは上手く施工しなければ雨水が基礎の土台部分に悪影響を及ぼすからです。
わかりやすく図解で表すと、要はこういうことで、
ウッドデッキを伝って基礎内部に雨水が入ってきてしまう可能性があるのです。
こうなると構造躯体に悪影響を及ぼしかねません。
ですので無難なウッドデッキの設置方法として、窓枠の下部分と水切りと呼ばれる外壁と基礎の間にある部材、この間に入れ込むようにウッドデッキを施工するか、もしくは水切りの下に施工するわけです。
ただウッドデッキに関しては雨水が抜けるように、少しの隙間をつくって施工すればいいだけですし、ウッドデッキ自体が独立して設置できるものなので、後は自分達がハウスメーカー側ときちんと目線合わせができているかどうか、それだけなのです。
ですので、そこまでハードルは高くありません。
一方でタイルデッキ、こちらを室内床と繋げてフラットにするのは究極にハードルが高いです。
というのも、普通に施工してしまうと完全に水切りを埋めてしまうことになります。
また外壁と基礎の間には基礎パッキンと呼ばれるものが入っていて、そこから基礎の中の換気が常にできる形になっているのです。
ただ何も考えず工夫しないで施工をすると、これも埋めることになるわけです。
そうなると構造躯体への悪影響や、シロアリの発生リスクを増やすことにもなるため、タイルデッキを室内床と繋げてフラットにするには、実はすごく気を遣って設計しなければいけないのです。
とはいえ、人によってはどうしてもタイルデッキと室内床をフラットに繋げられるように施工したいという方もいると思います。
ではどうすればいいのかというと、一番簡単な方法は、テラスグレーチングと呼ばれる換気口をつけてフラットにする方法です。
これなら水切りも基礎パッキンも潰さずにタイルデッキと室内床をフラットに繋げることが可能になります。
ただしこれですとテラスグレーチングが目立つので、完璧を目指すなら、私の自宅のように、スーパー裏技特殊施工をして、機能とデザインの両立を図ることもできなくはありません。
ですが、ここまでやるとなると、担当の設計士と営業マン、これらのレベルが相当高くないと正直無理です。
どこまで突き詰めるのかにもよりますが、とにかくウッドデッキであってもタイルデッキであっても室内床と繋げてフラットにするというのは、何も言わずともやってくれるものではありません。
皆さん自身から必ずハウスメーカー側に伝えないといけないということ、特にタイルデッキに関しては完璧を突き詰めれば突き詰めるほど難易度が上がるため、担当者のレベルが求められるということ、これらをよく覚えた上で打ち合わせに臨んでください。
平屋で後悔するポイント11:外水栓の位置や数
先ほどから何度もお伝えをしていますが、平屋は普通の2階建の家と比較をすると、地面に接している面積が大きくなります。
つまり平屋は建物の外周が長くなるため、外水栓を適当な位置につけると、そうとうホースを伸ばしてようやく水が使える状態になるということです。
特に外水栓はあまり見た目がよくないことや、そこまで重要視されないこともあって、建物の裏側に1つだけ設置することが多いのです。
しかし例えば、車の洗浄をする場合や庭に水を与える場合など、その他どのようなシチュエーションであっても、ホースを使って水を使う場面において、外水栓の位置や数が配慮不足ですと、それだけでストレスになります。
普通の2階建を建てる感覚で外水栓の位置や数を決めると後悔することになりかねないのでご注意ください。
平屋で後悔するポイント12:洗濯物を外干しする場所が考えられていない
最近ですと室内干しで完結させる人が多くなってきてはいますが、中には外干しをしたい!という方もいると思います。
平屋は外干しをする場合、
- どこで干すのか
- そこまでの動線は最短になっているか
- 洗濯物を干すスペースはきちんと確保されているか
- 目隠しは設置されているか
これらがきちんと考えられていなければ、まともな外干しスペースにならないのです。
なぜなら土地が広いからです。
土地が広いといたる所に洗濯物が干せるスペースがありそうな気がしますが、きちんと考えなければ、例えるならインドの洗濯風景のようになるのです。
ちなみにG7、つまりは主要7カ国であるフランス、アメリア、イギリス、ドイツ、日本、イタリア、カナダ、この中で洗濯物を外に干す習慣があるのは、日本とイタリアと南フランスの一部の地域のみです。
アメリカでは洗濯物の外干しを条例で禁止している都市もあるくらいです。
これを聞くと確かに洗濯物の外干しは見た目もよくないですし、外干しが当たり前と思っている日本人の感覚は少し特殊なんだなと思いませんか?
「日本は日本だろ!海外なんて知らん!」という方もいるとは思いますが、事実平屋で建てる場合、洗濯物を外干しするまでの動線や場所はしっかり考えなければ使い勝手も悪く、さらには本当にインドのような住まい方になってしまいます。
インドのような暮らしが悪いというわけではないですが、それがちょっと嫌だなという方、洗濯物を外干しする動線と場所、これは突き詰めて考えるようにしてください。
それが面倒なら室内物干しで完結する方向性で考えることをおすすめします。
平屋で後悔するポイント13:勝手口がない
私は基本的に勝手口はいらない派です。
なぜなら、勝手口をつけると余計な費用がプラスされるのに加えて、その部分の断熱性能の向上を考えなければならなくなるからです。
そのため限りある予算を効果効率的に使うために、私は勝手口をつけることに関しては、本当に後回しでいいと思っているのです。
ただしこの考え方には例外があります。
それは建物が大きくなった場合は、勝手口をつけることを検討した方がいいということです。
これがどういうことかというと、よほど大きな家を建てない限りは、動線はある程度は短くなるのです。
そういう意味もあって、普通の2階建の家では勝手口はいらないと言っているのですが、平屋の場合は別です。
平屋は地面に接している部分が大きい分、ショートカットをつくる意味合いで勝手口があった方が、日々のゴミ捨てが非常に楽になります。
ですので、皆さんも平屋を建てる場合は勝手口をつけることを柔軟に検討してみてください。
平屋で後悔するポイント14:庭の手入れが面倒
これはもうどうしようもないのですが、平屋は土地が大きくなる分、庭も広くなり、手入れが面倒になる傾向にあります。
そのため、なるべく庭の手入れをしないで済むように
- 建物の大きさを上げて庭部分の面積を削る
- そもそも手入れが少なくなるような庭の仕上げにする
といった配慮が必要になってきます。
私としては先ほどもお伝えしたとおり、「建物の大きさを上げて庭部分の面積を削る」この部分を最優先で検討し、家にかけるお金と庭にかけるお金のバランスの調整を図ることをおすすめします。
そしてそれを考えた上で、手入れが少なくなるような庭の仕上げを考えるわけです。
庭は最初は「きれいするぞ!」「頑張って手入れするぞ!!」と思うのですが、なかなか続かないのです。
庭に対してあまりこだわりがないのであれば、あまり手入れの必要がない芝生であるTM9を入れる、砂利を入れるといった極力手がかからない状態かつきれいな庭になるようなギリギリのラインを狙ってもらえればと思います。
平屋で後悔するポイント15:日当たりが悪い
平屋は地面に接する面積が大きくなるため、建物の大きさが大きくなればなるほど建物中心部分が暗めになります。
これはもう平屋の宿命のようなものなので、仕方ない部分なのです。
ただ仕方ないで終わらせるのも違うかなと思うので、対策をするとなると大きく分けて2つ
- 建物の形状で解決
- 建物中心部分に収納やキッチンを集約させて解決
これら2つのどちらかで解決することになります。
簡単にそれぞれ説明をしていくと、まず建物の形状で解決ということに関しては、平屋の形をロの字、コの字、L字にするということです。
こうすることでいろんな面から光を取り入れることが可能になるので、暗さの問題は簡単に解決できます。
ただし、建物の形状で暗さの問題を解決する場合、建物の端から端まで行く動線がどうしても長くなります。
そのため、部屋の配置や動線を入念にイメージした上で間取りを決めることをおすすめします。
続いて建物中心部分に収納やキッチンを集約させて解決ということに関してですが、これはそのままの意味で、キッチン収納を建物の中心に持ってきて、なるべくLDを広く明るくなるように配置するパターンです。
このパターンであれば、キッチン収納を中心としてそのほかの部屋を配置できるので、暗さの問題も比較的簡単に対処することが可能になります。
このような感じで、対策をすれば大したことはないのですが、逆に対策をしなければ、「こんなはずじゃなかった」となりやすいので、皆さんもご注意ください。
平屋で後悔するポイント16:玄関扉を隠せていない
玄関扉はコテコテの洋風住宅であれば外から見えていてもいいのですが、そうでないなら基本的には隠した方がいいのです。
なぜなら、その方が建物の外観がきれいに仕上がりますし、道路から玄関内部が丸見えということにもならないからです。
玄関扉の隠し方はいろいろあるので、自分達の好みに合ったやり方を選んでもらえればいいのかなと思うのですが、例えば
- シンプルに壁を建てて目隠しをつくるパターン
- 玄関部分に奥行きを持たせて玄関扉を隠すパターン
このような感じで玄関扉を隠す方法はたくさんあるので、見た目やプライバシーの観点からも、なるべく玄関扉は隠すようにしましょう。
平屋で後悔するポイント17:玄関部分の軒がない
これもごく稀ですが、玄関部分に軒がなくて、雨が降った時にずぶ濡れになってしまうような家が実際にあるのです。
間違いない担当者でしたらこの辺りの配慮は言わずとも当然やってくれますが、レベルの低い担当者ですと残念ながらその辺りの想像ができず、玄関部分の軒がない提案を普通にしてしまうこともあります。
先ほどお話しした玄関扉を隠すことと合わせて確認してみてください。
平屋で後悔するポイント18:玄関扉の断熱仕様が考えられていない
以外と盲点なのですが、玄関ドアの断熱性能はほとんどの方が気にされていないかと思います。
ただある時ふと気がついたことがあって、それが「あれ、玄関って意外と寒いし暑いな」ということだったのです。
それもそのはずで、玄関ドアはドアの中自体に多少の断熱材は入っているものの、壁の中の断熱材と比較したら大したことないのです。
これがどういうことかというと、例えば、ハウスメーカーが標準で入れている玄関ドアはYKKから発売されているヴェナートD30という商品にかなり近くて、断熱材の厚さは大体42mmくらいである場合がほとんどです。
それに比べて壁に入れる断熱材は、150mm前後から200mm前後くらいの厚さなのです。
比較するとわかりますが、壁と比べて玄関ドアの断熱性能が劣ってしまうというのは明白です。
しかし玄関ドアは言ってしまえば壁の仲間のようなものなわけです。
ですので、本来なら壁と同じくらいの断熱性能があった方がいいのです。
調べてみるとわかりますが、実は世の中には、ただの断熱ドアではなく、高断熱ドアというのが販売されていて、YKKからはイノベストD50という断熱材の厚さが70mmのものやD70という断熱材の厚さが82mmのものが発売されています。
これですと壁に入れ込む断熱材の厚さにかなり近づけられますし、それこそ今までのドアと比較して玄関の暑い寒いを防ぎやすくなるわけです。
そして体感してみるとわかるのですが、やはり全然違います。
このような感じで、実は玄関ドアの断熱は盲点なのですが、地味に重要な部分でもあるのです。
ただし、もちろん断熱性能の向上に伴って金額も上がってくるので、そこはお財布との相談にはなります。
現状のハウスメーカーの玄関ドアの仕様を知って選ぶのと、仕様を知らないで選ぶのとでは、心持ちが全然違うと思います。
ですので、皆さんもハウスメーカーが標準で使っている玄関ドアでいいのか、それともグレードアップが必要なのか、この辺りはしっかりと考えて玄関ドアを採用するようにしましょう。
玄関は本当に皆さんが思っている以上に暑くも寒くもなります。
ご注意ください。
平屋で後悔するポイント19:玄関が狭い
玄関は家の顔です。
玄関は不特定多数の人目に多く触れる場所でもあるのです。
例えば、友人、近所の方、親戚、宅配業者などなど、多くの人がリビングまでは上がらなくても玄関までは来ますよね。
つまり『玄関の印象=その家の印象』と言っても過言ではないのです。
それにも関わらず玄関が狭かったり、収納が少なくて散らかった玄関になっていたり、こだわりなく玄関をつくってしまうと非常に後悔することになります。
特に平屋は上下階の移動がないバリアフリーな住まい方、これができることが最大の魅力のはずです。
それを考えると、玄関が狭い平家というのは、バリアフリーと逆行した不便な家になってしまいやすいわけです。
ですので平屋を建てる場合は、なるべく玄関を広めにつくること、これを意識してください。
とはいえ、「そんなに大きな玄関つくれないよ!」という方もいると思います。
それもすごく共感できるので、その場合は『兼ねる』ということを考えてみてください。
兼ねるというのは1つの要素に複数の使用用途を組み合わせることを言います。
少し何を言っているかわからないと思いますが、具体的にお伝えすると例えばこちら。
こちらは玄関とリビングが兼ねられている家になります。
一見するとどこが玄関で、どこからがリビングなのかわからないと思いますが、こういう間取りをつくることで限られたスペースでも玄関を広くすることが可能になります。
1つ参考にしてみてください。
平屋で後悔するポイント20:玄関の段差が考慮されていない
玄関の段差とは具体的にお伝えすると、上がり框と呼ばれる部分のことになります。
この上がり框には、
- 家の外と内の空間を分ける役割
- 靴の脱ぎ履きで座る場所
といった役割が存在するので、高さを調整することで、玄関の雰囲気を大きく変えることが可能になるのです。
ですので例えば、通常の玄関框であれば15cmから18cm程度が多いのですが、これですと腰を掛けながら靴を履くことができる一方、家の外と内の空間が明確に分かれた状態になります。
そのため、場合によっては圧迫感を感じたり、玄関自体が狭いと感じたりするケースもあるのです。
また上がり框を通常よりも低い10cmくらいの高さにした場合、今度は家の外と内の空間の隔たりが緩和されて玄関自体が広く感じやすくなる一方で、腰をかけながら靴を履くということがやや困難になります。
このような感じで、上がり框の高さ自体に完璧な正解はないのですが、それでも高さを調整することで、玄関の見た目や使い勝手を大きく変えることができるのです。
そのため、玄関において「段差を考慮しているかどうか」これはとても重要なのです。
個人的には上がり框を10cm程度に下げつつ、玄関自体を広く感じられる工夫を取り入れた方がいいなと思いますし、私の自宅も上がり框はかなり低めに設定しています。
意外とこの部分は盲点だったりもするので、これから注文住宅を建てようとしている方は、上がり框の高さにはぜひともこだわってみてください。
平屋で後悔するポイント21:シューズクロークのニオイ対策ができていない
これはそのままの意味にはなりますが、玄関の特にシューズクロークの中は、思っている以上に臭いがこもりやすくなります。
例えば日頃から革靴を履かれている方が家族にいる場合、革靴のメンテナンスで靴墨を使うことがあると思いますが、靴墨はけっこう匂いがします。
ですので、シューズクロークの中に革靴があるだけでも靴墨の匂いがかなり充満してしまうのです。
またお子さんがいる場合は、靴自体が汗臭いということもあるかもしれません。
そういう意味でもシューズクロークの中の換気はしっかりと考えておくようにしましょう。
平屋で後悔するポイント22:玄関の温度対策が考えられていない
玄関は空調がないことがほとんどなので、夏は暑くて冬は寒いというイメージがありますよね?
しかし実は先ほどお話しした換気という概念を使うことで、玄関の温度対策ができるようになるのです。
ただこの話だけですと「換気って空気を入れ替えるものじゃん!!」「換気をすることで、それがどう温度対策に直結してくるんだよ!!」と思われると思います。
これがどういうことか、わかりやすく説明するために、なるべく簡潔に、大枠から説明していきます。
そもそも家の換気をする場合、給気口と呼ばれる外気を取り入れる穴と、排気口と呼ばれる室内の空気を外に出す穴を家に取りつけることになります。
そして排気口から室内の空気を外に排出する時は、排気口がある部屋の気圧が下がるのです。
気圧が下がるとそれを一定にしようとする力が働くため、空気が動くことになります。
これを負圧と言ったりしますが、この負圧を上手く活用することで、隣接しているリビングやダイニングの温かい空気や涼しい空気を玄関まで引っ張ることができるのです。
そしてその結果、玄関の温度を暖かくしたり、涼しくしたりできます。
「そんなこと本当にできるの?」と思われるかもしれませんが、建物の断熱性能、気密性能がしっかりとしていれば、わりと簡単に快適だなと思える温度まで普通に持っていけます。
私はそれを既に実証済みです。
ですので、しっかりと考えて玄関に排気口を設けることで、室内の温度ムラを緩和しつつ、冷暖房効率を上げることができるのです。
これについて考えられていない担当者がけっこう多いので、この点は要注意です。
ただしこの考え方は第3種換気と呼ばれる外気をそのまま室内に取り入れて、機械で室内の空気を排気する場合の話です。
第1種換気と呼ばれる機械で給気して、機械で排気する場合はまた別の考え方が必要になります。
こちらに関しては、この記事をご覧いただければと思います。
とにかく換気はただ空気を入れ替えるだけのものではないということ、これだけは覚えておいてください。
適当に設置すると後々必ず後悔します。
平屋で後悔するポイント23:トイレを1つしかつけていない
建物の大きさにもよりますが、平屋を建てる場合、基本的にトイレは2つつけるようにしてください。
2つつけないのは変です!
というのも、皆さん少しイメージしてみてください。
例えば皆さんが30坪の2階建ての家を建てるとしますよね?
トイレは何個付けた方がいいと思いますか?
2個ですよね?
30坪という大きさがいまいちイメージできなくても、恐らく何となく「1、2階でそれぞれトイレがあった方がいいな」と思いましたよね?
いや、もう絶対に思ったはずです。
にも関わらず、先ほどと同じ30坪という大きさの平屋、これを建てるとなった途端、トイレは1つでもいいとなるのです。
おかしくないですか?
平屋は地面に接する面積が大きい分、下手な位置にトイレを設置すると家の端から家の端まで行かないとトイレに入れない、というような状況にもなりかねないわけです。
動線的にすごく面倒ですよね。
経験の少ない住宅営業マンは、金額を高くして契約が遠のくのが嫌なので「平家ならトイレは1つでも十分ですよ」とスーパー無責任なことをよく言うのですが、「そんなわけあるかい!!」と私は思います。
もちろん夫婦2人で住む最小限の大きさの平家ならトイレは1つでもいいかもしれませんが、基本的にトイレは2つ用意する前提で考えましょう。
平屋で後悔するポイント24:トイレに手洗いが設置されていない
先ほどのトイレの話に付随する内容ではあるのですが、平屋は動線計画が命なのです。
当然ですよね?
何かある度に家の中をあっち行ったり、こっち行ったりしていたら面倒ですよね。
ですので、なるべく1箇所で複数の動作が完結できるようにした方が圧倒的に楽ですし、日々のちょっとしたストレスから解放されるわけです。
それを考えると、トイレに手洗いを設置するというのは非常に合理的かつ、ストレスから解放される1つの要素になるのです。
これはとても満足度が上がるので、ぜひとも試していただければと思います。
平屋で後悔するポイント25:トイレの収納が確保されていない
先ほどもお話ししましたが、重要なことなので何度もお伝えします。
平屋の場合、なるべく1箇所で複数の動作が完結できるようにした方が圧倒的に楽になります。
そのため手洗いもそうですが、トイレットペーパーやその他掃除道具など、トイレに必要となる様々な備品を1箇所に固めておいてすぐに取り出せるようにしておいた方がいいわけです。
ではどうすればいいのかというと、個人的には『ニッチ』をつくる、これが無難かなと思います。
ニッチというのは壁を一部くぼませて、そこに収納スペースをつくるもののことを言います。
これならそこまでお金はかからないですし、ちょうどそのくぼみを利用してトイレットペーパーを並べておくこともできます。
またニッチの深さや取り方によって、それ以外の物をしまっておくこともできます。
ただし一方で、トイレ自体の大きさを広くしてもいいから、見た目と収納量のバランスを確保したいという場合は、トイレの横を大体26cmくらい拡張する必要があります。
そうすれば収納を確保しつつ、手洗いもつけることが可能となります。
トイレ自体を26cmくらい拡張しても、敷地的にも予算的にも問題ないよという方は、こちらの方法を取り入れてもらえればと思います。
平屋で後悔するポイント26:トイレの止水栓と電源の位置が考えられていない
トイレの止水栓というのは、この床部分からニョキっと生えている銀色のもののことで、電源はトイレの便座を温めたりする時に使うものです。
これらは担当の設計士に美的センスがないと、すごく目立つ形で配置されてしまいます。
せっかくトイレをおしゃれな空間に仕上げたとしても、止水栓と電源が全てをぶち壊す状態になりかねないのです。
特にトイレは玄関の次に人目に触れる場所です。
ですので例えば、友人や親戚がトイレに入った際、トイレがダサかったら「あ、トイレにはお金かける余裕がなかったんだ」「見栄を張ってLDKにはお金かけてたんだな」と思われてしまうわけです。
要はそれだけ全てをぶち壊すだけの力がトイレにはあるということです。
少しでもおしゃれなトイレに仕上げたいのであれば、まずはお金をかけずにできる、どこに止水栓と電源をつけることになっているのかの確認、これは必ず行うようにしてください。
平屋で後悔するポイント27:窓から見える景色が考慮されていない
これは平屋に限った話ではないのですが、多くのハウスメーカー、多くの担当者が思考停止でとりあえず南側に大きな開口を設けておけばいいだろうという軽い考えで窓をつけてしまうケースがけっこうあるのです。
しかしこれですと、開口をつけることが目的となってしまっていて、その先のことまで考えられていないのです。
つまり何が言いたいのかというと、開口を設けた先の景色を室内に取り入れることこそが窓を設置する本質的な目的だということです。
光を取り入れるというのは、景色を室内に取り入れる際の副産物に過ぎないのです。
ですので、どこに開口を設けるのかは敷地によって正解が異なるのです。
北側に開口を設けた方がいい場合もありますし、もちろん原理原則にのっとって南側に設けた方がいい場合もあります。
ハウスメーカーから間取りを提案された際は、メインの窓から見えるその先の景色がどのようになっているのか、そしてそれはきちんと室内に取り入れることができているのか、これは確認するようにしましょう。
平屋で後悔するポイント28:外からの視線に配慮されていない
皆さん、1日中カーテンを閉め切った状態での生活は嫌ですよね?
先ほどの話に繋がる部分にはなりますが、例えばどんなに景色がよく、さらには日当たりがいい所に大きな開口を設けても、カーテンがずっと締め切られている状態だったら「何のために開口を設けたんだ?」という話になりますよね。
特に平屋の場合、家族がLDKに集まる回数や時間が多くなる傾向にあります。
そんなメインの大事な空間が1日中カーテン締切状態だったら、すごく悲しい気持ちになりますよね。
ですので、そうならないようにするためにも、外からの視線を遮るための弊や柵はマストで入れるようにしてください。
ただし最初の方でもお伝えしましたが、平屋を建てる場合は、必ず外構費用も含めたトータルの金額を見て検討すること、これが重要になります。
そのため、「外構は後回しでもいいや!」とは絶対に思わないようにしてください。
平屋で後悔するポイント29:カーテンレールの収まりが悪い
日中はカーテンを開けっぱなしにしていても、夜はカーテンを閉めたいと思われる方がけっこういます。
それもそのはずで、窓のその先の景色が真っ暗だとやはり少し怖いなと思ってしまうのです。
そのため夜用にカーテンを取りつけるというのは全然アリだなと私は思うのですが、ただここで注意をするべきなのが、なるべくカーテンレールが目立たなくなるように設置するということです。
どういうことかというと、例えばこのような感じでカーテンレールが目立つような施工をされてしまうと、それだけで見た目が悪くなるのです。
そうならないようにするためにはどうしたらいいのかというと、カーテンボックスをつくってあげることが重要になってくるのです。
実際に私の自宅は目立たないようにカーテンボックスをつくって、その中にロールカーテンが入るように施工しています。
とてもきれいですよね?
カーテンレールが隠れるように施工するのかしないのかで、空間のきれいさがかなり変わるので、この部分はハウスメーカーと入念に打合せして、細かく調整することをおすすめします。
平屋で後悔するポイント30:防犯対策がイマイチ
ハウスメーカーの場合、ほぼ必ずどの窓にも防犯ガラスが入ります。
防犯ガラスにはCPマークというのがついていて、これはハンマーなどを使った様々な侵入攻撃に対して5分間以上防御することができるかを実際に試験し、クリアしたものだけに使用が許されるマークです。
そのためCPマークがついている防犯ガラスであれば、基本は安心なのです。
安心なのですが、平屋の場合、1階部分に全ての部屋があるので、心理的に怖いなと思う部分もあります。
例えば寝室の外に誰かいて、侵入して来ないまでも部屋の中が覗かれているなど恐怖ですよね。
ですのでLDK以外の部屋に関しては、ハイサイドライトと呼ばれるいわゆる高窓をつけて対応することをおすすめします。
これならそう簡単に覗き込めませんし、防犯上の観点からも有利になります。
ただもちろん建物の外観的な問題やサッシの種類の問題などもあるので、全てハイサイドライトで対応するのは正直難しいです。
そのためあくまで防犯上の観点における完璧を求めるなら、ハイサイドライトの優先順位が高いというだけで、CPマークのある防犯ガラスであればどんな窓であっても一定の安心感があることに間違いはありません。
ですので総合的に勘案して、皆さんの好みに合わせて臨機応変に対応していただければと思います。
平屋で後悔するポイント31:窓の性能が考慮されていない
窓は室内に外の景色や光を取り入れるという意匠的な役割がある一方で、断熱としての役割も存在するわけです。
そして基本的に今の時代にあった家づくりをする際は、まずは断熱材を厚くすること、そしてその次に窓を強化することが重要になってくるわけです。
要は意匠ばかりに目を向けて窓の性能をないがしろにしてはダメですよということです。
では、結論として何をどう選べばいいの?という話だと思うので、私なりの答えを先にお伝えをすると、ガラスは基本的にトリプル推奨で、サッシつまり窓枠は、南面のメインはアルミ樹脂複合サッシ、それ以外の窓は樹脂サッシにするというのがベストな選択だと思っています。
というのも、サッシ、つまりは窓枠部分と、ガラス面の面積に着目してください。
アルミ樹脂複合サッシの最大の特徴は、樹脂サッシと比較して大開口をつくれるという点です。
そしてその大開口というのは、サッシ部分の面積とガラス面の面積を比較した場合、圧倒的にガラス面の面積の方が大きくなるわけです。
そのため大開口をつくる場合は、サッシ部分よりも窓ガラスの方が断熱に大きく影響してくるのです。
ですので窓ガラスをトリプルにして性能を上げることで、意匠性と断熱性の両立を図ることが可能になります。
ただハウスメーカーの中には、性能の悪いアルミ樹脂複合サッシを普通に使っているメーカーもあるので、各ハウスメーカーのアルミ樹脂複合サッシがどのようなつくりになっているのか、この部分の掘り下げは必須になってくるのでご注意ください。
一方で、南面の大開口以外の窓というのは、サイズ的にそこまで大きいものではありません。
ですので、サッシ部分とガラス部分の面積を比較すると、サッシ部分が占める面積の割合がかなり高くなるのです。
そのため、例えば主寝室や子ども部屋などにつける窓というのは、樹脂サッシにした方が断熱性能が高くなるわけです。
このような感じで、どこにどのくらいの大きさの窓をつけるのかを考えることで、それぞれの窓の適材適所の設置位置が何となく見えてくるようになります。
ですので、皆さんも迷ったら、南面の大開口はアルミ樹脂複合サッシにして、それ以外の窓に関しては全て樹脂サッシにする。
これをベースに窓選びをしてもらえればと思います。
ただしこの話をすると決まって
- トリプルは窓が重たく開け閉めするのが大変だからやめた方がいい
- アルミ樹脂複合サッシでも十分
というようなことを言ってくる人が出てきます。
しかしそんなのは無視してください!
トリプルは確かに重いですが、開け閉めに苦労するくらい重いわけではないです。
そもそも今の時代の家づくりは、気密断熱を高めて、24時間換気で窓を開けずに24時間ずっと換気するという家づくりになっています。
そのため、窓を頻繁に開け閉めする前提がそもそもおかしいですし、年に数回開け閉めするくらいなら、窓が多少重くてもよくないですか?
あとアルミ樹脂複合サッシでも十分ということに関しては、何を根拠にアルミ樹脂複合サッシでも十分と言っているのですかね?
アルミ樹脂複合サッシは、外気と室温の温度差が20℃の場合、室内の湿度が52%以上になると結露し始めるという特性があります。
つまり気密断熱を高めた家づくりをすればするほど、アルミ樹脂複合サッシは結露するリスクが増えるということです。
ちなみに樹脂サッシは、外気と室温の差が20℃の場合、室内の湿度が73%以上になると結露し始めます。
ですので、気密断熱を高めれば高めた分だけ、樹脂サッシの方が有利になるということです。
この辺りを説明した上でアルミ樹脂複合サッシでも十分と言っているならわかりますが、根拠なしの大丈夫は大丈夫ではないのでご注意ください。
平屋で後悔するポイント32:リビングが通り道になることに気がつかなかった
平屋はどうしてもリビングを経由してどこかの部屋に行くという間取りになりやすいのです。
これは平屋の特性上、どうしてもワンフロアで全てを完結させる間取りになるわけなので仕方のない部分になってくるのです。
ただ「平屋はリビングが通り道になりやすい」これを知っているかどうかで間取りの見え方が変わってきます。
例えば通り道となる都合上、テレビの前を通り過ぎることになるためテレビが見えにくくなるな、意外と落ち着いて過ごせるスペースが少なそうだななど、そういう見え方ができるようになるわけです。
そしてそういう見え方ができるようになると、落ち着ける居場所をつくるための工夫として、ピットリビングをつくる、ヌックと呼ばれるスペースをつくって窓際に居場所をつくる、そういう考えも浮かんでくるのです。
皆さん自身の思考が臨機応変に巡るようにするためにも、とにかく、平屋はリビングが通り道になりやすいということ、これは覚えておいてください。
平屋で後悔するポイント33:プライベートスペースが確保できない
これは平屋の後悔あるあるで一番よくある内容です。
というのも、平屋は建物の大きさにもよりますが、LDKに隣接して部屋が配置されることが多いのです。
ですので、常に家族と一緒にいるような感覚にどうしてもなりやすいわけです。
その結果、せっかく一戸建てなのにプライベートスペースが確保されている感じがしない、落ち着かない、となってしまうのです。
感覚的にはマンションやアパートに家族で住んでいるのとほとんど変わらない感覚です。
そうならないようにするためには、例えば、建物の右半分は寝室、真ん中は水回り、左半分はLDKのような感じで、完全に部屋を分ける間取りをつくるなど、何かしらの配慮が必要となってきます。
平屋で建てる場合、皆さんが思っている以上にプライベートスペースが確保できない問題は深刻な悩みになります。
間取りや仕様を含めて後悔のないように、入念に対策をするようにしてください。
平屋で後悔するポイント34:リビングの音の問題が配慮されていない
先ほどの話に付随する内容になるのですが、平屋は間取りによっては音が筒抜けになりやすいのです。
そのため、音の問題で強いストレスを感じたり、あとは気を遣う必要性が出てきたりするのです。
具体的にお伝えをすると、例えば自分の部屋にいてもリビングからテレビの音が聞こえてきてうるさい、
逆にリビングにいる側も、今音を立ててしまったら迷惑かな、
そのような感じで互いに気を遣うことになるということです。
そうならないようにするためには、先ほどと同様に間取りで解決するか、もしくはそれが厳しいのであれば部屋を防音仕様にするか、必ず何かしらの音対策をしてください。
平屋で後悔するポイント35:水回りの設置位置に配慮がされていない
こちらも音に関することです。
水回りと主寝室、子ども部屋を離すようにつくってください。
でないと、夜寝ている最中に
- お風呂の音が聞こえてくる
- トイレの音が聞こえてくる
- ドラム式洗濯機の振動と音が聞こえてくる
このような状況になりかねません。
特にドラム式洗濯機は振動も音も非常に強力です。
ドラム式洗濯機を使う場合は、なるべく寝室から遠ざけた位置に設置してください。
平屋で後悔するポイント36:キッチンの設置位置が配慮されていない
これも音に関することです。
リビングの音や水回りの音と比較すると大したことはありませんが、念には念を入れてキッチンと主寝室、子ども部屋の位置と距離は確認してください。
平屋で後悔するポイント37:テレビ裏の空間が配慮されていない
またまた音に関することです。
これは稀にあることなのですが、リビングにあるテレビ、この裏が主寝室や子ども部屋になっていることがあるのです。
これ、何も対策しないとテレビ裏の部屋にテレビの音がガンガン入ってくるので、正直地獄です。
なぜそのような間取りを提案できるのか、私にはさっぱりわかりませんが、そこそこの確率でテレビ裏に主寝室や子ども部屋がある間取りを見かけます。
個人的には、もしそういう間取りを提案されたら書き直してもらうことをおすすめします。
平屋で後悔するポイント38:巾木が目立つ
『巾木』とは、床と壁の境目に取りつけられる部材のことを言います。
これがあることによって、掃除機が壁に当たった時に傷から壁を守り、後は床と壁の隙間を埋めてくれるという役割があります。
ただこの『巾木』という部材、実はかなり目立つのです。
それもそのはずで、巾木と巾木に接している床と壁紙、これら3つの質感は当然のことながら違います。
そのため、下手な巾木を選ぶと、床と壁の境目に取り付けられる『巾木』が浮いてしまうのです。
わかりやすいように具体例を交えてお話をすると、例えばこちらの画像をご覧ください。
床、壁紙、巾木、それぞれの質感が違うため、巾木の色合いが浮いていることがわかると思います。
続いてこちらの画像をご覧ください。
今度は巾木の色を壁紙と同系色にしてみた部屋の場合です。
先程に比べてだいぶすっきりとした印象になっていると思います。
このような感じで、巾木のあるなしでその部屋に与える印象が大きく変わるのです。
それにも関わらず『巾木』は軽視されがちです。
なぜなら、シンプルに施工に手間がかかるぶん、施工料が高いからです。
ただし、きれいな建築をつくる上で非常に重要な部分です。
価格は多少高くなったとしても見た目がよくなり、さらに掃除する場所も減らせたりするので、考えてみると実はコスパが非常にいいのです。
ですので、できれば取り入れていただきたい部分です。
平屋で後悔するポイント39:ハイドアになっていない
そもそもドアには、枠ありのドアと枠なしのドア、この2種類が存在します。
それぞれ簡単に説明をすると、『枠あり』のドアの方が洋風建築よりのアイテムになります。
ですので、海外のようなおしゃれでかわいらしい雰囲気の内装をつくりたい場合には、ドアの枠、つまりはモールディングが役立ってくるわけです。
実際に画像のような感じで洋風の家をつくるのであれば、窓枠を通常よりもより厚くするといい感じの洋風テイストになります。
こういう装飾がたくさん施されている洋風の建築を『足し算の建築』と言います。
一方で『枠なし』のドアに関しては、当然枠がないのでモールディングと呼べるものがありません。
ですので、日本風の建築をする場合には、先ほどの巾木と同様に、窓枠も消した方がすっきりした空間に仕上げられるのです。
具体例を出すならこのような感じです。
先ほどと違って扉に余計な装飾がないのですっきりしていますよね。
これが日本風の建築である『引き算の建築』になります。
ですので、室内をきれいに仕上げるためには、洋風に寄せて枠ありのドアを選ぶのか、それとも日本風に寄せて枠なしのドアを選ぶのか、ここをまず決める必要があります。
皆さんはどちらがお好みでしょうか?
そしてここで日本風に寄せることを選択した人は、ハイドアを使うことでさらに空間をすっきり仕上げることが可能になります。
ハイドアというのは、天井まで高さのあるドアのこと言います。
そのまんまですが、このハイドアを使うことで、実は扉の存在感をなくすことができるのです。
これは設計図を書いたことがある人でしたら皆さん共感していただける部分だと思いますが、例えば左の画像では横のラインが天井、床、ドア上部で3つあります。
しかし右のハイドアの画像では、横のラインが天井と床部分の2つしかないのです。
一見すると大した差ではないように感じるかもしれませんが、このような感じでハイドアを採用することによって無駄な横のラインをなくすことができるのです。
結果、扉の存在感をなくして、空間に繋がりをもたせることができるのです。
実際に私も昔はよく図面をひいていたので、こういった横のラインに関してはけっこう気にして製図していました。
ただし、ハイドアは採用しようとするとコストが高くなります。
というのも、通常のドアに比べてハイドアはそれ自体の高さが高く大きいので、当然その分、金額が上がります。
さらに一部だけ通常のドアにしてしまうと、ドア同士の高さが合わず、チグハグな内装になってしまいます。
わかりやすくお伝えをすると、例えばこのような感じです。
それぞれの扉の高さがバラバラなので、何とも不恰好ですよね。
ですのでハイドアを採用した場合、他のドアも高さをおさえるためにハイドアにしなければならなくなります。
特に平屋の場合は2階建の家と違い、1階はお金をかけて2階はお金をかけないといったようなメリハリをつけることができません。
ですのでコストは上がりやすいのですが、やはりハイドアにした方がきれいでおしゃれな空間をつくりやすいです。
コストが上がるとはいえ、他のものと比較しても、そこまで金額が爆増するわけでもないので、基本的にドアはハイドアを選択することをおすすめします。
平屋で後悔するポイント40:ドアノブがチープ
手軽におしゃれな内装をつくる方法、その代名詞といえばドアノブです。
実はドアノブがおしゃれになるだけで、室内空間が一気にいい感じになるのです。
例えばこのような感じです。
普段そこまで気にしない部分だと思うのですが、取手が重厚かつ、質感のいいものですと、どことなく高級な感じが漂ってきます。
予算に余裕がある方はもちろんですが、予算が厳しい方でも多少のコストアップで済むので、ドアノブはきちんと選ぶようにしましょう。
平屋で後悔するポイント41:スタディスペース
昔はよくLDKの一角にスタディスペースをつくったのですが、今はあまりつくる人を見かけなくなりました。
というのも、例えば皆さんもその日の気分で勉強する場所や仕事をする場所を変えたくなりますよね。
それと同じで、スタディスペースは別にそこまで居心地のいい空間でもないので、わざわざずっとそこで勉強しようと思いにくいのです。
さらにスタディスペースはけっこう奥行きをつくってあげなければ、目の前の壁の圧迫感がきつくて集中できなくなります。
具体的には60cmくらいの奥行きが必要になってくるのですが、それですとけっこうスペースを取るので、だったらダイニングテーブルで勉強した方がいいんじゃない?となりますし、
それが嫌なら自分の部屋でよくない?
となってくるのです。
結果、最初は使われているけど、だんだん物置と化してくるというのがスタディスペースのよくある光景です。
スタディスペースもきちんとつくり込みがされているのであれば話は別ですが、そうでなく、ただ設置しただけのようなスタディスペースは本当にむだな空間にしかなりません。
ご注意ください。
平屋で後悔するポイント42:床材が熟考されていない
床材は絶対にこだわってください。
それだけ床は、我々に与える影響が大きいのです。
ではなぜ床がそこまで大きい影響力があるのかというと、それは理由として2つあります。
1つは床の面積が大きいからです。
考えてみれば当たり前の話ですが、床は家の全ての空間に敷き詰められているわけです。
そのため、床材の質感と床材の色味で家全体の雰囲気が決まると言っても過言ではないのです。
平屋の場合はなおさらです。
ですので例えば、床材をチークという樹種にすれば、品のいい空間をつくることができますし、
ウォールナットという樹種にすれば、引き締まった空間にすることができるわけです。
このような感じで、とにかく床材は面積が大きいので、使う素材の質と色味で部屋の雰囲気が大きく変わることになります。
そして床に大きい影響力がある2つ目の理由は触り心地です。
世の中には
- インクジェットで木目を模したシートを合板に巻きつけてあるだけのシート系床材
- 本物の木を、厚さ0.3mm程度に薄くスライスし、それを合板に貼りつけた突板
- 本物の木を、厚さ2mm程度に薄くスライスし、それを合板に貼りつけた挽き板
- 全て本物の木でできた無垢床
これら4種類の床材があるのです。
そして無垢床以外の床材は心なしか触った時の感覚がひんやりします。
特にハウスメーカー各社は床下断熱といって床の下に断熱材を入れる施工方法を採用しているので、床下の断熱材が薄ければ、当然床材も冷んやりするわけです。
今、ハウスメーカー各社は過渡期なので、床下の断熱材はそこまで厚く入っていないのです。
ですので、床下の断熱材を厚く入れられるハウスメーカーなら、突板と挽き板でもいいと思いますが、そうでないなら念には念を入れて無垢床にしておいた方がよかったりもします。
ということで、床の面積が大きいということ、あとは触り心地。
これら2つの理由があって、床には大きい影響力があるという話でした。
皆さん、床材には本当にお金をかけてください。
平屋で後悔するポイント43:床材の見切り材が目立つ
平屋はワンフロアで繋がっている都合上、内装材を妥協するというのが難しくなります。
ですので、本当であれば1種類の床材で家全体を構成してしまった方がいいのですが、例えば、水回りだけは床材を変えたいなどということがどうしても出てくると思います。
その場合、床材の種類を切り替える時に施工する見切り材というのが床に入ることになるのです。
しかし、見切り材は種類によってはとても目立ちますし、ダサくなるのです。
ですので、なるべく目立たない見切り材を使ってもらうようにしてください。
下手な担当者に当たるとこの辺りの美的センスがなく、太い見切り材を平気で入れてきます。
すると残念な床材の切り返しになりかねないので、きちんとご自身で確認するようにしてください。
平屋で後悔するポイント44:間接照明が使われていない
照明が空間の良し悪しに大きな影響を与えるということ、これは今更説明するまでもないかなと思います。
ただそれにも関わらず、コストが気になってダウンライトをいっぱいつけてしまう方がとても多いです。
ですので例えば、天井が穴だらけの住宅はけっこう存在するのですが、これって美しくないですし、ただただ眩しいだけで、居心地もあまりよくありません。
ですので照明は一見すると簡単そうですが、実は非常に奥深くて、一番慎重に考えなければいけない部分なわけです。
ではどうやって考えればいいんだ?という話だと思いますが、照明は「適光・適所・適時」この3つの要素を分解して、それぞれの役割に応じて照明計画をつくるのです。
もっとわかりやすく言い換えるのであれば、『見せる光』と『使う光』を分けるという話なのですが、
例えばダイニング。
ダイニングは主にご飯を食べるところなので『使う光』になります。
これを前提に「適光・適所・適時」を考えて照明計画をつくっていく感じです。
また、リビングに関しては間取りによりますが、『見せる光』と『使う光』のバランスが重要になってくることがほとんどです。
ですので、図面を見ながらそれぞれの「適光・適所・適時」、これらをバランスよく配置していくイメージです。
これでもけっこう、噛み砕いて説明している方ですが、なかなか難しいですよね。
私が皆さんに伝えたかったのは要はそういうことで、照明計画はそんな簡単にパパパっとつくれるものではないのですよということです。
また考えれば考えた分だけ、当然それ相応の照明が必要になってきて、そこに意匠性を加えようとすると、どうしても間接照明の割合が多くなります。
結果としてコストも上がってしまうわけです。
あまりこだわりがないという方は適当な照明計画でもいいと思いますが、最初にもお話ししたとおりで、照明は空間の良し悪しに大きな影響を与えます。
ですので多少コストが上がっても必要経費だと思って、なるべくしっかりと計画するようにしてください。
平屋で後悔するポイント45:照明のスイッチが目立つ位置にある
前々からお伝えしているとおり、壁は最大のインテリアです。
ですので壁をいかにきれいに残すのかが美しい室内をつくるための重要なポイントになるのです。
そしてそのためには、なるべくメインの空間となるLDKにスイッチをつけないようにする必要があるわけです。
では、LDKに照明のスイッチをつけないんだったら、どこにつけるんだ?という話ですが、平屋の場合、具体的には玄関ホール部分になるべくLDKの照明のスイッチを集約しましょう!というのがここでの話になります。
もう少し詳しく説明をすると、先ほどもお伝えしたように家のメインの空間はLDKです。
ですのでLDKを引き立てるために、ノイズになりやすい照明のスイッチ、これはなるべく玄関や玄関ホールに寄せるのです。
例えば実際に私の家でも玄関部分にLDKの照明のスイッチが集約されています。
そのためLDKには一切スイッチが存在せず、壁面のきれいさを最大限発揮できるつくりにしているのです。
一方でこの話を聞くと、中にはそんなことしたら不便なんじゃないの?と思う方もいるかもしれません。
ただ全くそんなことはなくて、きちんと動線を考慮してスイッチを配置すれば、むしろ使い勝手がいいとさえ感じるのです。
例えばLDKの照明のスイッチは、家に帰ってきた時と寝る前にオンオフをするのが一般的だと思います。
だからこそ玄関付近やあとは今回関係ないですが、2階建ての家でしたら階段付近にスイッチを集約させて配置しておくことで、LDKの壁面をきれいに見せつつ、さらに効率のいいスイッチの配置計画をつくることが可能になるのです。
そのような実体験もあり、玄関にスイッチを集約することは非常におすすめできる手法の1つですが、そこまで気を配って提案してくれる設計士や営業担当はなかなかいません。
ですので皆さん自身で1つこのポイントをおさえておいてください。
あと補足ですが、スイッチは通常、床から1,200mmの所に設置することが多いです。
しかしこれを950mmの位置に設置することで、スイッチがあっても壁面をすっきり見せることが可能になります。
参考まで覚えておいてください。
平屋で後悔するポイント46:キッチン自体にコンセントがない
さきほどの話を聞いて、「LDKにスイッチをつけないことできれいな室内になることはわかったけど、やっぱりコンセントがないと心配だな」と思われる人もいると思います。
その気持ちはわかります。
わかるので、LDKの壁面を汚さず、さらにはコンセントを設置できる場所をお伝えします。
それがキッチンです。
キッチンはある程度自分達の要望に沿ってカスタマイズできる商品があります。
そのため、キッチンにコンセントを追加で設置することが可能なのです。
それを利用してキッチンを電源ポートとして使うというのが今回のポイントになります。
そもそもキッチンは、調理器具でなんやかんやコンセントが必要になるので、余計にコンセントがあっても別に目立たないのです。
実際に私の家には、パナソニックのLクラスというキッチンが入っていますが、実はキッチンの一番下の所にコンセントをつけています。
あとはキッチン前収納の扉部分にも、カスタマイズでコンセントを入れた記憶があります。
このような感じで、キッチンを電源ポートとして使うと、非常に便利かつ、LDKの室内もきれいでおしゃれな空間にすることが可能となります。
これ、実は少しだけ難易度が高めなのですが、よかったら参考にしてみてください。
平屋で後悔するポイント47:キッチン前収納がついていない
先ほどの話に付随する内容になるのですが、なるべくキッチン前収納はつけるようにしましょう。
理由はシンプルで、この収納があるかどうかでLDKのすっきり度合いが大きく変わるからです。
特に平屋の場合は、2階建ての家と比較して収納できる場所が少なくなる傾向にあります。
それを補うという意味でもキッチン前収納が大活躍してくれるので、予算に余裕があるのであれば、キッチン前収納を取り入れてください。
平屋で後悔するポイント48:エアコンが効果効率的に効く位置に設置されていない
昨今の家づくりのトレンドは、高気密高断熱住宅です。
そのため、きちんと建物の性能を上げれば、少しのエアコンの力で家全体を涼しくしたり、温めたりすることができるようになるわけです。
しかも平屋の場合は、ワンフロアで全てが繋がっているので、なるべく扉をつけないように間取りをつくれば、普通のエアコン1台で家全体の温熱環境を整えることもできてしまうのです。
「そんなこと本当にできるの?」と思われるかもしれませんが、本当にできるのです。
事実、私の家は1、2階あわせて50畳くらいあるばかでかい吹き抜けがあるのですが、6畳用エアコン1台でこの夏を乗り切れました。
しかも風量はほぼ自動で、設定温度は24℃です。
それだけ建物の断熱性能と気密性能を上げると空調効率がよくなるわけです。
ですので、平屋の場合も当然、建物の断熱性能と気密性能を上げた上で、エアコンが効果効率的に効く位置に設置できれば、エアコン1台で家全体を涼しくすることも容易にできます。
ですのであなどらず、しっかりとエアコンの設置位置は決めるようにしてください。
また「そんなこと言うけど、扉で仕切られている子ども部屋や主寝室はどうするんだ」と思われると思うのですが、それに関しては、こちらの記事をご覧いただければ解決できるので、空調の極意を知りたい方は必ずご確認ください。
平屋で後悔するポイント49:エアコンの電源の位置が丸見え
これに関してはそこまで多いケースではないのですが、残念なことにハウスメーカーの中には「各部屋にとりあえずエアコンを設置しておけばいいんでしょ」というような人もいるのです。
ですので例えば、そういう担当者からすると、きれいにエアコンを設置するという概念がないので、LDKの目立つ位置に普通にエアコンを設置してしまうわけです。
当然エアコンのコンセント自体も目立つ位置にあることがほとんどです。
これだと他の部分できれいかつおしゃれな室内空間をつくれたとしても、エアコンのコンセントが全てを台無しにしかねません。
ですので、格子をつけてエアコンやエアコンのコンセントを目立たせないよう工夫するなどして、なるべくエアコンの電源の位置が丸見えにならないよう工夫をしてみてください。
平屋で後悔するポイント50:造作洗面がつくられていない
皆さん、実は造作洗面は固定資産税の調査対象外だと知っていましたか?
普通、家はこだわればこだわった分だけ固定資産税が加算されるのですが、なぜか造作洗面は、固定資産税加算の対象外になります。
しかも造作洗面は、つくり方によって金額がかなり変わるのです。
要は金額安くおしゃれにつくることもできますし、反対に金額高くおしゃれにすることもできるということです。
ですので、金額で妥協して既製品のダサい洗面所を入れるくらいなら、頭を悩ませながら造作洗面をつくった方が、正直安くておしゃれな洗面をつくり上げることができます。
そういうことを知っているので、私は既製品の洗面台をあえて入れようと思いません。
皆さんも「洗面台=既製品」というイメージがあるなら、それは一度頭の中から消し去っていただき、造作洗面にトライしてもらえればと思います。
あとこれは余談になるのですが、造作系全般的に、依頼する家具屋さんによって金額が大きく変動します。
なぜなら、造作物は1からつくるため、相場というものがないからです。
ですので、家具屋によって金額がかなり変動するのです。
そのため、ハウスメーカーから造作系の家具やら洗面やらの見積りが上がってきて、もし金額が高かったらそこで諦めず、別の家具屋で見積もりを取るようにハウスメーカーに指示してください。
気の利く担当者であれば言わずともやってくれるのですが、気の利かない担当者はこれをやってくれません。
ですので、本来安く済むにも関わらず、場合によっては高額な造作金額をそのまま払っている可能性があるわけです。
十分にご注意ください。
平屋で後悔するポイント51:お風呂の鏡
お風呂の鏡、あれはどんなにきれいに洗っても、乾いたら塩素の後が鏡に残りますよね。
それがどうも汚らしくて、解せないのです。
また、お風呂に入っている最中は、鏡が曇ってしまって自分の顔があまり見えないので、実用性もそこまでないわけです。
実際に私の自宅はお風呂に鏡を入れませんでしたが、なければないで気になりませんし、むしろ掃除する場所がなくなってよかったとすら感じます。
お風呂の鏡を入れないからといって、その分金額が極端に安くなるという話ではありませんが、日々の生活から感じる少しのストレスから解放されるためにもお風呂の鏡は入れないことをおすすめします。
ただし話をすると決まって「髭を剃る時どうするんだ」と、そのようなコメントが来ます。
そんなに髭を剃る場所に困るくらいなら、いっそのこと余計な毛を全て脱毛しちゃいましょう。
意外と毛は抜けますよね。
お風呂掃除を毎回している側からすると、それが非常に汚らしくて掃除も面倒だなと思います。
平屋で後悔するポイント52:お風呂の窓
これも定番ですが、浴室に窓をつけるのはおすすめしません。
というのも、浴室は気密が取れていないと浴室内の換気ができなくなるのです。
ですので余計に窓をつけてしまうと、そこから入ってくる空気で気流が乱れて浴室内の換気ができなくなります。
そして換気ができないと結果として浴室内にカビが発生してしまい、健康的にも衛生的にも非常によくない環境になってしまいます。
窓を開ければ換気ができると思い込んでいる方が非常に多くいますが、それは間違いだということです。
浴室内をきちんと換気させるのであれば、なるべく室内を密閉させる必要があります。
ですので窓は必要ないわけです。
ただしどうしてもお風呂場から外の景色を眺めたいという理由で窓をつける場合は、断熱性能の高い窓で、なおかつ窓が開かないFIXタイプの窓を入れるようにしてください。
平屋で後悔するポイント52選のまとめ
今回は『平屋で後悔するポイント52選』というテーマでお話をしてきました。
全てを網羅できれば完璧な平屋を建てることができるはずです。
ぜひとも参考にしてみてください。
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