【2024年最新】一条工務店の良い評判・悪い評判を辛口レビュー

一条工務店の良い評判、悪い評判を辛口レビュー はじめての注文住宅ノウハウ
この記事は約10分で読めます。

今回は『【2024年最新】一条工務店の良い評判・悪い評判を辛口レビュー』というテーマでお話をしていきます。

インスタグラムの機能を使って私のフォロワーさんに一条工務店の良いところと悪いところを聞きました。

それらを紹介していきつつ、私がそれぞれコメントをしていきます。

これから家づくりをされる方で、一条工務店を検討しようとしている方は、ぜひ最後までお読みください。

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一条工務店の良い評判

まずは良いところから紹介していきます。

良い評判①:コスパ最強

『コスパ最強』

コスパ最強

これに関しては本当にそのとおりで、下手なハウスメーカーで家を建てるのであれば、一条工務店で建てた方がいいと言い切れるくらい、一条工務店は価格も建物の性能面も優れているハウスメーカーになります。

これがどういうことなのか、詳しく解説するために大枠から説明していきます。

そもそもハウスメーカーという業態は、住宅の大量生産を前提とした企業です。

では、なぜ住宅の大量生産を前提とした企業なのかというと、それは日本が敗戦国だからです。

戦後日本は焼け野原だったので、そこから復興するべく、とにかく住宅を大量につくる必要性があったわけです。

戦後日本の焼け野原

さらにその後ベビーブームが到来したということもあって、当時は尚のこと住宅需要があったわけです。

だからこそ、その時代に職人の手に依存せず、さらには短い工期で大量生産によるコストメリットのある工業化住宅が誕生し、今にいたっているのです。

この時代背景からもわかるとおり、工業化住宅の本来の目的は

  • 短い期間で家を完成させること
  • 大量生産によるコストメリット
  • 職人の手に依存しない施工精度の高さがあること

この3つです。

わかりやすく一言でまとめると、工業化住宅を販売しているハウスメーカーという業態は、生産性を追求したユニクロやGUのような量産品を販売している企業だということです。

ただし一方で生産性を追求し過ぎると、型にハマった形しか提案できなくなるので、注文住宅とは呼びづらい商品形態となってしまうわけです。

この辺のバランスが非常に難しいところではあるのですが、そんな中で一条工務店は、工業化住宅を徹底的に突き詰めています。

例えば一条工務店では、工場で家の8割をつくった上で部材を現場に運び、残りの2割を現地でつくる方式をとっています。

工場生産率80%

また、フィリピンに自社工場を持っているため、建材に変な中間マージンも乗っていません。

ですので、グレードの高い内装材を格安で入れることも可能なわけです。

フィリピンに自社工場

そのような感じで、工業化に徹している一条工務店は、他のハウスメーカーと比較して非常にコストパフォーマンスに優れた企業となっています。

具体的な商品名ごとにざっくりとした金額感をお伝えすると、建物のみの金額だけで

  • HUGme:53万円〜
  • Ismile:65万円〜
  • Icube:70万円〜
  • Ismart:75万円〜
  • Gsmart:80万円〜
商品ごとの坪単価

となっています。

その他の大手ハウスメーカーがだいたい建物の金額だけで坪100万円〜150万円という時代なので、それと比較しても一条工務店はかなり安いということがわかると思います。

良い評判②:気密断熱がすごい


『気密断熱がすごい!』『玄関から家の隅まで一定の温度でなおかつ暖かい』

『気密断熱がすごい!』『玄関から家の隅まで一定の温度でなおかつ暖かい』

こちらに関しても否定のしようがありません

一条工務店は全館床暖房というのをやっています。

ですのでトイレの中、お風呂の中、家中どこにいても冬は暖かく過ごすことができます。

全館床暖房

ただこの話をするとアンチ一条工務店の人から「全館床暖房なんていらない。」「無駄にお金がかかりそう!」そのような話が出てきそうですが、違うのです。

断熱気密性能を高めた家にこそ床暖房が必要なのです。

これがどういうことかというと、そもそも建物の断熱気密性能が高くなると家の中の保温力が高くなるので、少しの冷暖房ですぐに家の中が温まり、涼しくなるのです。

ただ、冬に関しては室内の暖気は上へ上へと行きます。

ですので、室内の上の方がやたらと暖かくて足元が冷えるというような現象がどうしても起こってしまいます。

これは高気密高断熱住宅であっても起こる現象なので、何かしら対策が必要なのですが、その対策として一条工務店では全館床暖房を採用しているわけです。

ヒートポンプ式の床暖房を使っているので、ランニングコストがかかりにくく、つけっぱなしでも問題ありません。

ヒートポンプ式の床暖房

ですので、非常に快適な空間をつくれるわけです。

一条工務店は真冬であっても光熱費が月2,000円くらいで、なんなら太陽光でお釣りが来るくらいなので、ランニングコストのかからない家づくりをしたい方にはおすすめのハウスメーカーとなっています。

良い評判③:災害時に安心感がある

『災害時に安心感がある』

『災害時に安心感がある』

これも一条工務店ならではという感じで、否定のしようがありません。

というのも、一条工務店は過去に観測された地震を再現して、何回も実大振動実験を行っているという特徴があるのです。

実大振動実験

しかも全ての商品タイプで実験しているので、どの商品を買っても確実な安心が買える数少ないハウスメーカーなのです。

一条工務店はなぜそのようなことができるのか?他のハウスメーカーではなぜできないのか?

その答えは非常にシンプルで、一条工務店が工業化に徹しているからです。

これがどういうことかというと、住宅の工業化は生産性を追求することが目的であることから、生産しやすい形、つまりはある程度決まった形での家づくりになりやすい傾向にあるのです。

同じく住宅の工業化を追求しているセキスイハイムやトヨタホームもそうです。

ただ工業化住宅には工業化住宅のメリットがあるのです。

それが、毎年毎年確実に製品レベルを向上できるということです。

例えばユニクロのヒートテックを思い浮かべてみてください。

ユニクロのヒートテック

ヒートテックは、毎年毎年少しずつ型が変わります。

あれはなぜ変わるのかというと、工業化による同じものの大量生産をしていると、実は不具合箇所も同じところが出てくるのです。

ですので出てきた不具合箇所を直せば、次によりよいものを作れるという理由から、ユニクロのヒートテックは毎年毎年少しずつ型が変わるのです。

一方で完全オーダーメイドの商品ですとそうもいかず、出てきた不具合がどこで起こったものなのか、その原因の特定がしづらいのです。

注文住宅で例えると、発生した不具合は本当だったらハウスメーカー側の落ち度であったにも関わらず、知らぬ存ぜぬで逃げ切られてしまい、製品改善がされない可能性があるということです。

なかなか怖いですよね。

ただ、一条工務店は住宅の工業化を徹底しているので、ある程度決まった形での家づくりになりやすい傾向にあるがゆえに、不具合箇所が発生したら、それは全国で発生するということになります。

ですので、もし仮に不具合が発生したら、一斉にアフターフォローをかけることができますし、その次からは確実に不具合を改善した、より質の高い商品を世に送り出すこともできるわけです。

ここまで徹底して住宅の工業化に取り組んでいるのは、今現在日本で一条工務店だけなので、確実な安心を買いたいという方は、一条工務店を検討してみてもいいかもしれません。

一条工務店の悪い評判

続いて一条工務店の悪いところについていくつかコメントをピックアップしてお話をしていきます。

悪い評判①:デザインがダサい

『デザインがダサい』『似たような家になる』『ダサい』『オシャレ度は低め』

『デザインがダサい』『似たような家になる』『ダサい』『オシャレ度は低め』

圧倒的に多かったのが「ダサい」という意見でした。

これに関しては、確かにわかるけれど、比較検討先が積水ハウスや住友林業になっているからなのではないかなと思います。

というのも、先ほどからお伝えしているとおりで、一条工務店は工業化住宅を突きつめているハウスメーカーです。

この工業化住宅の形状は、戦後に登場した日本独自の形状なのです。

一方で、積水ハウスや住友林業は日本の伝統的な引き算の建築をベースにデザインされているものなので、デザインの系統が違うのです。

積水ハウスや住友林業

わかりやすく例えるのであれば、カレーとハッシュドビーフを比較しているようなもので、同じ家という商材の比較であっても、デザインのカテゴリが大きく異なります。

ですので一条工務店のデザインは確かに変わりばえしないものになりやすいですし、ダサいと言われればダサいかもしれません。

ただそれは一部の大手ハウスメーカーと比較したときの話であって、地元のビルダーやその他中堅ローコストメーカーと比較をすれば、一条工務店のデザインも悪くはないはずです。

それに今後、一条工務店はデザインにも力を入れていくというような話もあったりするので、もしかしたらそのうち大きく流れが変わるかもしれません。

悪い評判②:内装がチープ

『内装がチープ』

内装がチープ

こちらも工業化による弊害かなと思います

確かに一条工務店の展示場は、他のハウスメーカーの展示場と比べるとどこか薄いというか、チープに感じてしまうという気持ちもわからなくはありません。

その原因はなんなのかというと、それはいくつか原因があると思っていて、例えば全体的にシート材が使われているという点がけっこう大きい気がしています。

シート材はそれ自体非常に安いですし、一条工務店が使っているシート材は粘りもあるので耐久性も高めになっています。

コストパフォーマンスを考えると悪くはないのですが、どこまで行っても偽物は偽物なのです。

本物の木材を使った床、扉、階段などと比較すると、どうしても雰囲気が異なってくるわけです。

あとは造作家具がほとんどないということです。

デザイン性の高い家をつくるためには、家具から家づくりをしなければならないのですが、一条工務店は造作家具の提案をほぼしないのです。

造作家具というのは、テーブルや椅子だけではなく、収納、扉、障子

テーブルや椅子、収納、扉、障子などの造作家具

あとはエアコンを隠すための面格子なんかも特注でつくる場合、造作家具扱いになります。

エアコンを隠すための面格子

積水ハウスや住友林業のおしゃれな家は、この造作家具提案がけっこう入っているのですが、一条工務店はそれがありません。

そのため内装がチープに見えるのかなと思います。

実は一条工務店でも造作家具を入れられますし、床材も挽き板に変更できます。

この辺りは設計担当者次第かなと思います。

悪い評判③:設備の選択肢が少ない

『設備の選択肢が少ない。社外品も選択できなくもないが、統一感をもたせにくくなってしまう。』

『設備の選択肢が少ない。社外品も選択できなくもないが、統一感をもたせにくくなってしまう。』

こちらは確かにそのとおりなのですが、工夫次第でどうにでもなるかなといった感じです。

そもそも一条工務店は社外の部材を入れるときに、社内で稟議を書いて提出します。

そしてその社内稟議がとおれば、社外の部材を入れられるという方式なのです。

ただこのときに、

  • 現場の大工の手間がかかる可能性がある
  • 工期に影響を及ぼす可能性がある

これら懸念事項がある社外部材は、基本的に弾かれてしまうのです。

ですので例えば、内装に使う塗り壁なんかは工期もかかりますし、地震が来たときにひび割れる可能性があると言って採用することが難しいです。

また他のハウスメーカーがよくやるクロス巻き込み仕上げなんかも耐久性や手間の観点から却下されます。

そのような感じで

  • 現場の大工の手間がかかる可能性がある
  • 工期に影響を及ぼす可能性がある

これら懸念事項がある社外部材は、基本的に一条工務店では入れられないのですが、裏を返せばそのルールさえ把握してしまえば、どうとでもなるわけです。

例えばモダニズムを意識する、先ほど話に出た造作家具を使って空間をつくり込むなどです。

そういう建物に対する基本的なデザイン論を理解していれば、一条工務店でもおしゃれな家づくりは可能ですし、私が一条工務店を紹介する場合はその辺のサポートも行っています。

とにかくこちらに関しては、リテラシー次第でどうにでもなるというのが回答かなと思います。

【2024年最新】一条工務店の評判を辛口レビューのまとめ

今回は『【2024年最新】一条工務店の評判を辛口レビュー』というテーマでお話をしてきました。


一条工務店の特徴をまとめた記事については以下もご覧ください。

ハウスメーカー選びの1つの参考にしてみてください。

メグリエ

最後に、私が運営しているメグリエから私との無料個別面談を申し込んでいただければより詳しい情報を開示しますので、個別面談の予約をしていただければと思います。

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