【2025年最新】セキスイハイムの特徴9選〜これさえ見ておけば大丈夫!〜

2025年最新セキスイハイムの特徴9選 【2025年版】ハウスメーカー徹底解説
この記事は約22分で読めます。

今回は『【2025年最新】セキスイハイムの特徴9選〜これさえ見ておけば大丈夫!〜』というテーマでお話をしていきます。

セキスイハイム

今回は初心者用に、かなり簡単にサクッと内容をまとめています。

これから家づくりをしようと考えている方で「セキスイハイムには興味があるけれど、どんな企業なの?」「ざっくり企業の概要を知りたい。」と思っている方は、ぜひとも最後までお読みください。

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セキスイハイムの特徴1:評価

セキスイハイムの評価に関しては、こちらの通りです。

セキスイハイムの評価

そして、セキスイハイムで家を建てるメリット・デメリットを簡単にお伝えすると、

  • 大手ハウスメーカーの中では比較的価格が安い
  • ユニット工法により、施工精度が安定している
  • 建物の工期が短い
  • 構造躯体の耐久性が高い
  • メンテナンスがかかりにくい

といったメリットがあります。

一方でデメリットに関しては、

  • 前面道路が狭い土地などでは建築できない場合がある
  • 外観が箱っぽくなる
  • 間取りの自由度が低め
  • ユニット工法のデメリットを緩和できるかどうかは担当者のレベルによる

以上になります。

セキスイハイムは施工精度の高さを謳っているハウスメーカーです。

そのため、工場生産を強みとしていて、それゆえに他のハウスメーカーと比較して、デザインや間取りの制限が結構あるという特徴があります。

ただ、自分の担当者の力量によるものの、間取りの制限を回避する方法もあります。

こういった話も含めて、セキスイハイムの全体像から深掘りしてお話をしていきます。

好き嫌いがはっきり分かれる

積水科学工業という、もともとはプラスチックなどをつくっているメーカーの住宅部門、それがセキスイハイムになります。

ですので、同じような名前のハウスメーカーに積水ハウスというメーカーがありますが、これは完全に別会社です。

セキスイハイムは、正直言ってかなり好き嫌いがはっきり分かれるハウスメーカーになります。

そのため、早い段階でセキスイハイムを検討から外すという人も多いですし、逆にセキスイハイムのファンになり「もうセキスイハイムが一番!」となってしまう人もいるのです。

工場生産

セキスイハイムは、工場で家づくりをすることに重きを置いているハウスメーカーです。

工場で家づくり

というのも、一般的に家は大工さんの腕によって出来上がるものの良し悪しが変わってくるわけです。

大工さんの腕

これはどのハウスメーカー、どの工務店であっても同じで、最終的には人で家づくりをする以上、どうしてもヒューマンエラーは発生してしまいます。

また、皆さん想像しにくいと思うのですが、今、職人さんの数がものすごく少ないのです。

あと、今まで職人の棟梁として働いていた人たちも代替わりして腕が落ちたというようなことも普通にあるのです。

今後少子高齢化でますます職人不足が懸念されるわけですが、これをどうにかしなければ日本の家づくり自体が危ぶまれてしまいます。

そのような状況なので、セキスイハイムは工場でなるべく人の手を使わず、さらに精度高く家づくりをしようとしているのです。

実際に少し前までは、工場で80%をつくって、残り20%は現場で施工するという形式を取っていたのですが、2022年からは85%、2030年までにはほぼ100%、主要なものを工場で生産してしまおうとしています。

特におもしろいのが、セキスイハイムの家を構成している「ユニット」とよばれる鉄骨の箱があるのですが、これは、工場内部で回転しながら諸々施工されているのです。

ユニットが工場内で回転しながら施工される

実際に私もセキスイハイムの工場見学をしたことがあるのですが、天井や壁というのは、場合によっては施工しにくいところもあります。

上を向いて釘を打つなどです。

誰だって上を向きながら作業するのは首も痛くなりますし、作業しにくいというのはなんとなく想像できると思います。

それを解決するために、セキスイハイムでは大型の機械を使って都度ユニットを施工しやすい状態に回転させるのです。

こうすることによって施工のしやすい環境をつくり、工場内部にいる人たちが作業しやすい環境を整えています。

また、ユニットは溶接したりもするので、国家資格が必要です。

そのため、実はきちんと技術のある人が工場内にいます。

一部では「工業と職人の合わせ技、それがセキスイハイムだ!」という言い方をしている人もいるくらいです。

実際にセキスイハイムは「マイスター制度」というのもやっていて、工場内で働くための熟練者を生み出し、その熟練者たちがずっと快適に働けるように冷暖房の効いた快適な作業環境をつくっていたりもします。

マイスター制度

さらに、工場生産である都合上、雨への対策がきちんとされています。

というのも、普通に家を建てようと思うと、やはり天候に左右されてしまうわけです。

雨対策

断熱材が濡れた、構造躯体内部が濡れた、そういうことがあると後々になって木造が腐るなど、何かしらの不具合が出てきます。

セキスイハイムでは1日で大体4棟くらいのペースで家のパーツを組み上げてしまうのですが、

家のパーツを組み上げ

これを濡らさないように、移動梱包専用トラックで現場までしっかりと運んでくれるのです。

移動梱包専用トラックで現場まで運ぶ

こういうシステマチックな家づくりをしているのは、業界内でセキスイハイムとトヨタホームくらいです。

ですので、このような感じのメカメカしい家づくりがお好みの方は、セキスイハイムを候補として家づくりを進めてもいいかもしれません。

ただ、念の為お伝えしておきますが、工場生産は精度が高くなるというメリットは存在するものの工場生産特有の弱点が発生してきます。

こちらに関しては後ほど触れますが、これがセキスイハイムの大きな特徴であり、デメリットとなってきます。

セキスイハイムの特徴2:災害

災害についてです。

セキスイハイムの災害対策

ユニット工法

セキスイハイムはユニット工法という、鉄骨の箱と鉄骨の箱を組み合わせて家づくりをする方法を採用しています。

このユニット工法を採用することで、工期の短縮と、工場生産ならではの強度を発揮した構造躯体をつくり上げることができるのです。

具体的にお伝えをすると、例えばユニットの端を溶接する時に1箇所に2万Aの電気を使います。

スポット溶接

この2万Aというのはとんでもない電気の量で、400〜500軒くらいの家のブレーカーを吹き飛ばすくらいの電気量を使って溶接するのです。

この強い電気を使って合計8〜12箇所溶接をすることで、非常に強い鉄の箱をつくり上げているのです。

強い鉄の箱

昔はこのユニットをクレーン車で吊り上げ、それを落とすという実験をしていたのですが、今はその当時手配できたクレーン車が手配できなくなったという理由もあって、やっていないようです。

ユニットの落下実験

その時の映像を住宅営業マンが持っているかもしれないので、気になる方は確認してみるといいかもしれません。

そして、こういう実験をやっていることからもわかる通り、セキスイハイムのユニット工法はものすごく頑丈であり、地震にも強いということがうかがい知れるわけです。

GAIASS

鉄骨住宅は地震に強くても基本的には揺れます。

これはセキスイハイムだからというわけではなく、鉄骨住宅全般に言えることです。

そのため、他のハウスメーカーでは制震装置を入れて、揺れやすい鉄骨住宅を強制的に揺れないようにしているのです。

ただ、セキスイハイムの場合は制震装置が入っていません。

どのように鉄骨住宅特有の揺れを抑えているのかというと、それは通常の外壁よりも強度の高い外壁を施工することで地震の揺れを抑えるという方法を使っています。

これを「複合型・地震吸収システムGAIASS」といいます。

こういった仕組みで地震の揺れを抑えているのはセキスイハイムだけなので、かなり特徴的かなと思います。

太陽光パネル・蓄電池

セキスイハイムは太陽光パネルが非常に強いメーカーです。

太陽光パネル

それに加えて蓄電池の採用率もかなり高いハウスメーカーなのです。

蓄電池

ですので、光熱費を安くでき、さらに停電時でも快適に過ごすことができます。

蓄電池のメリット

他のハウスメーカーですと、太陽光を導入しても蓄電池は入れないところが多いです。

なぜなら、住宅営業マン的には金額が上がると契約が取りづらくなるため、余計に金額が上がるものは提案したくないからです。

住宅営業マン

そのため、蓄電池を提案することはなかったりするのですが、セキスイハイムは工場生産であることから、他の大手ハウスメーカーと比較して価格をかなり抑えられます。

それもあってか、セキスイハイムでは太陽光と蓄電池をセットで提案してくれることが多いです。

この点は、セキスイハイムの強みといえるでしょう。

VtoHeim

あと一応「VtoHeim」といって、車と接続して停電時に車の電気を使うことができるシステムもありますが、こちらは今現在、電気自動車が下火になりつつある世の中なので、個人的にはどうかな…という印象です。

VtoHeim

確かに車から電気を供給できれば災害対策になり、安心は安心かなと思いますが、電気自動車が普及するかどうかという問題もあります。

車から電気を供給

導入は、慎重に判断していただいた方がいいかもしれません。

セキスイハイムの特徴3:デザイン

デザインについてです。

セキスイハイムの家、外観

セキスイハイムのデザイン性は、非常に好みが分かれる印象です。

外観と内装について、それぞれ説明していきます。

外観

まずは外観についてですが、セキスイハイムの外観は一言で言えば「箱」です。

これは仕方のないことなのですが、ユニット工法でやっている都合上、どうしても建物に凹凸をつけてカッコよくするということはやりにくいのです。

セキスイハイムの外観

一応、建築する敷地が大きければ大きいほど、セキスイハイムであっても凹凸をつけることはできるのですが、そこまで大きな家を建てる人は今現在圧倒的に少数派です。

ですので、基本的にセキスイハイムで家を建てる場合、箱っぽい外観になることは覚悟してください。

ただ、この外観がデメリットかといわれるとそうでもなく、きちんとメリットもあります。

具体的には、

  • 1階、2階が同じ大きさの総2階になりやすく、耐震性の高い家になりやすい
  • 生産効率が上がる
  • 太陽光パネルをたくさんのせられる形状になりやすい

などです。

外観を犠牲にしているかわりに得ているものもあるので、このあたりはトレードオフかなと思います。

また、セキスイハイムの外壁はタイルが多く、主に磁気タイルを使っています。

一般的な外壁と磁器タイル外観の比較

そのため重厚感は出やすいのです。

ただ一方で、箱型かつ重厚な見た目が好みでないという場合は、セキスイハイムには「GRAND TO YOU」という木造の商品も存在します。

GRAND TO YOU

これなら洋風系のかわいらしい曲線的なデザインもつくれますし、モダン系のデザインもつくれるにはつくれます。

断熱性能に関しても木造の方が有利ということもあって、意外と地方の方では「GRAND TO YOU」を選ぶ方が多いので、1つ候補に入れてもいいかもしれません。

強い壁構造

内装

内装ですが、ネットでよく見る

  • 軒と天井を繋げる
  • 床とウッドデッキを繋げる
  • 巾木をなくす

といった細かい調整は苦手です。

おしゃれな家

セキスイハイムは工業化住宅を突き詰めているハウスメーカーなので、どうしても大味な感じにしかならないのです。

細かく調整して建築家のような家づくりをしたいのであれば、素直に他のハウスメーカーを検討した方がいいかと思います。

ただ、セキスイハイムで家づくりをする場合、おしゃれにできないのかといわれればそんなこともなく、家具をきちんと選んだり、コンセントの位置やスイッチの位置、さらにはエアコンの位置をしっかり調整したりすれば、それ相応におしゃれな家にすることは可能です。

個人的には、どのハウスメーカーにも共通して言えることで、家具から家づくりをしてもらえれば、どんなハウスメーカーであってもおしゃれな家づくりができると思っています。

ですので、セキスイハイムで家を建てる方で「おしゃれな家を建てたい。」と思っている方は、まずは家具から家づくりをすること、これを覚えておいてもらえればと思います。

セキスイハイムの特徴4:コスト

コストについてです。

セキスイハイムの外観

大体建物だけの坪単価で90〜110万円というのが、セキスイハイムの現在の金額感です。

例えば建物の大きさが35坪で坪90万円だった場合、35坪×坪単価90万円=3,150万円というのが建物の金額になります。

そこに土地代以外にかかってくる諸費用が乗っかることになるので、大体1,500万円が必要になります。

そうすると、合計が4,650万円になります。

この金額が土地以外にかかってくる総額の費用になり、ここに土地代が加算されるというイメージです。

仮に坪110万円で35坪だったら、建物金額が3,850万円で、諸費用を加算すると5,350万円、そこに土地代がかかるということになります。

このように見ると高いと思われるかもしれませんが、大手ハウスメーカーの中では割安です。

ですので、大手の安心感を得つつ、さらにコストパフォーマンスよく精度の高い家づくりをしたいということであれば、セキスイハイムを検討するのはアリかと思います。

また、セキスイハイムは工場生産なので、その特性を活かした割引があると言われています。

理屈としては、工場で流れ作業で家づくりをしているため、その流れを円滑にするために枠に空きがある場合は値引きをしますよという感じのものなのですが、これに関しては正直営業トークです。

各ディーラーの業績に合わせて工場の生産枠を分配する仕組みになっているので、枠が余るということは基本的にありません。

あと、値引きのしわ寄せは最終的に現場で家づくりをしてくれている職人さんたちに来ます。

ネット上で「セキスイハイムはたくさん値引きをしてくれる。」「その理由は工場生産でどうのこうの……。」といった話がありますが、あまり最初から値引きありきでセキスイハイムに足を運ぶのはしない方がいいかなと思います。

セキスイハイムに限った話ではないですが、値引きは自分たちの家の質を落とす行為に他ならないのでご注意ください。

セキスイハイムの特徴5:間取り

間取りについてです。

セキスイハイムの間取り

セキスイハイムは、間取りの自由度はそこまで高くありません。

なぜなら、工場生産でやっているからです。

工場生産でやるということは、工場生産しやすい形状や仕組みが必要なのです。

ですので、複雑な形状の家をつくるのは非常に難しいです。

事実、セキスイハイムはユニット工法という鉄の箱をつなげて家づくりをする方法で間取りづくりをするのですが、その箱の中でしか間取りを調整することはできないのです。

わかりやすく例えると、感覚的には弁当箱の大きさが最初から決まっているという話と同じで、本当はもっと食べたいのに弁当箱が小さかったら食材が入りきりません。

逆に弁当箱が大きすぎても余白ができすぎてしまい、うまく食材を収められないという感じです。

セキスイハイムでの家づくりはまさにこれと同じで、ユニットという枠が決まっていると、その中に納めるものの塩梅の調整が難しいのです。

実際セキスイハイムは、45cmピッチでしか間取りを調整できません。

商品によっては90cmピッチでしか動かせないというのもあります。

さらにユニットとユニットが重なる部分には大きな鉄の柱が出てきてしまうので、これも間取りに制限がかかる大きな理由となります。

ユニットが重なる部分に大きな鉄の柱

また、ユニットを運べる土地でないと施工すること自体が難しいので、都内などの狭小地ではそもそも建築できないというエリアも多いです。

一応、柱が重なる部分に出てくる大きな柱は別途60万円くらい払って補強工事をすることでなくすことができます。

そうすると最大10m80cm×4m50cmの約29畳の大空間をつくることも可能なので、どちらかというとセキスイハイムは郊外などの比較的大きめな土地で家を建てる方で、さらに大空間をつくりたいという方向きのハウスメーカーかなと思います。

セキスイハイムの大空間の間取り

セキスイハイムの特徴6:性能

性能についてです。

セキスイハイムの性能

セキスイハイムの性能は、過剰に期待しすぎてはいけないというのが結論かなと思います。

というのも、そもそもハウスメーカーがつくる家自体が平均点80点くらいの家を量産すること、これを目的としてつくられているので、100点満点にすることはかなり難しいのです。

さらに、セキスイハイムの家は工場生産であり、型式適合認定を取得している都合上、小回りをきかせて構造躯体のグレードアップ、つまりは断熱材の種類を変える、断熱材の厚みを厚くするなど、そういったことはできないのです。

ですので、セキスイハイムの家というのは、全館空調で強制的に快適な環境をつくる家、この解釈が正しいです。

断熱性能

実際にセキスイハイムの断熱仕様はこのようになっていて、前に比べればよくなりましたが、それでも業界的には性能はあまりよくありません。

セキスイハイムの断熱性能

ただし、全館空調の「快適エアリー」というのがあって、それを使うことで快適な室内環境をつくり上げているわけです。

少し言い方は乱暴になりますが、どんなに電気代がかかったとしても、太陽光パネルをたくさんのせておけばペイできます。

また、セキスイハイム快適エアリーは、足元から空気が出るのです。

セキスイハイム快適エアリー

通常、温かい空気は上へ上へと登ってしまうため足元が冷たかったりしますが、快適エアリーの場合は床にエアコンの吹き出し口が設置されるので、足元から温かくなるわけです。

また、快適エアリーは全館空調とはいっているものの、1階部分はつけて2階部分は消すというような小回りも効くのです。

ですので、人がいない時は2階部分のみ全館空調の動作を止めるということもできるわけです。

全館空調は工務店やハウスメーカーによっては、現場で施工慣れしていない大工さんがダクトを引いて機械を設置するということもあったりするのですが、セキスイハイムは工場生産なので、そういった全館空調のダクトの設置ミスというようなことはないですし、2009年からやり続けているということもあり、非常に安定感があるのです。

ですので、安心感があります。

ただ、こういう話をしたとしても「いやいや、そもそもの断熱性能が低いんだったら、空調をどんなに効かせても意味ないじゃん。」「いくら太陽光パネルをたくさんのせてペイできるからといって、それってどうなの?」と思う方もいるかもしれません。

確かにそうなのですが、おそらく、2025年中にセキスイハイムは新しい断熱仕様を出すと思います。

というのも、セキスイハイム以外のハウスメーカーもそうなのですが、型式適合認定の関係で、構造躯体のアップグレードをするためには型式適合認定の再取得が必要になるのです。

この再取得はものすごく時間がかかり、大体2年から3年くらいかかるわけですが、前回断熱等級の改正があったのは2022年の10月になるので、そこからすでに2年経過しています。

そろそろセキスイハイムも新しい断熱仕様を出してくる時期に差し掛かっているので、これから家づくりをされる方はセキスイハイムも含めてハウスメーカー各社の新しい断熱仕様の動向は、きちんと把握しておくことをおすすめします。

「いや、それっていつ出てくるの?」「そんなに待ってられないよ。」という方は「GRAND TO YOU」を選んでいただくと断熱性能がよくなるので、いいかもしれません。

GRAND TO YOU

実際に地方では「GRAND TO YOU」は人気で、割と出ている商品でもあるので、断熱性能が気になるという方は積極的に「GRAND TO YOU」を検討してみてください。

気密性能

家にどれだけ隙間があいているのかを表すC値、つまり家の気密性能について話をしますが、セキスイハイムはC値2を目指しているハウスメーカーになります。

気密測定

実際に測ってみてもC値2前後になることがほとんどなので、C値1以下になることはあまりありません。

ただ、ほとんどのハウスメーカーは気密測定をしていない中、セキスイハイムはきちんと測るので、その点は安心できるかなと思います。

換気システム

セキスイハイムの換気システムは、第1種換気になります。

セキスイハイムの第一種換気

第1種換気というのは、機械で外の新鮮な空気を室内に取り入れる際、なるべく室内の温度に近い状態にして新鮮な空気を取り込むというシステムです。

これによって室内の温度を一定に保ちやすくなり、冷暖房費用も抑えられるといわれています。

セキスイハイムの第1種換気は、熱交換率が85%です。

セキスイハイムの第1種換気は、熱交換率が85%

85%は業界的にはかなりいい方なので、性能は高いです。

また、セキスイハイムは外の空気を取り入れるのと同時に、ほこりや花粉もカットしてくれるフィルターも厚めなので、そこも特徴の1つかなと思います。

換気フィルターの機能

ただ、ここで1つ注意点ですが、換気性能がよくても気密が取れていないと完璧には換気できません。

隙間が発生しやすい箇所

よく「気密は悪い。でも換気システムの性能がいいから大丈夫。」という解説をする人がいるのですが、そんなことはなくて、気密が取れていないと完璧な換気はできません。

完璧な換気性能や空気の流動性を考えるのであれば、この辺りの理論や理屈は押さえておかなければ、後々後悔することになるのでご注意ください。

遮音性

遮音性についてですが、こちらはいいです。

セキスイハイムは基本的な遮音性は高めで、足音に関してもJBD工法という音の衝撃があまり伝わらないものになっています。

セキスイハイムの遮音性

気になる方は展示場で試してもらうといいと思います。

ということで、セキスイハイムの性能の部分をざっくりまとめると、断熱・気密性能はあまりよくないけれど、その分全館空調で補っているということ、また、遮音性もいいですよというお話でした。

セキスイハイムの特徴7:メンテナンス

メンテナンス性能です。

セキスイハイムの外壁

セキスイハイムのメンテナンス性能はかなりいいです。

屋根

セキスイハイムの屋根はステンレス製です。

ステンレス屋根材

そのため耐久性が非常に高く、これは他のハウスメーカーでは使えないものとなっています。

外壁

外壁に関してはタイルが主流ですが、それによってメンテナンスのいらない状態をつくり上げています。

セキスイハイムの外壁はタイルが主流

ただし目地の部分に関しては、他のハウスメーカーと同様にメンテナンスが必要です。

一応、セキスイハイム側も配慮していて、交換しやすいようにガスケットとよばれる目地を使ってはいるのですが、完璧にメンテナンスがかからないわけではないので、この点はご注意ください。

また、そもそも鉄骨住宅なので、基本的には地震が来た時に揺れます。

しかし、GAIASSがある程度揺れを抑えてくれるので、そこまで大きく揺れることがないというのもあります。

GAIASS

シロアリ

シロアリに関してですが、鉄骨造なのでシロアリ被害を気にする必要性はそこまでありません。

セキスイハイムの白アリ対策

また「ZAMメッキ」といって、140年錆びず、さらには鉄骨に傷がついても勝手に傷を補修してくれる塗装が施されています。

ZAMメッキ

このことから「リユースハイム」といって建物を分解して再利用できるのです。

建物を分解して再利用

このようなことをやっているのはハウスメーカーの中でセキスイハイムだけなので、世代を超えて家を引き継いでいくということもやろうと思えばできるわけです。

リユースハイム

こういった経緯もあって、セキスイハイムには「ホームドクター」というアフターフォロー制度があります。

これは5年点検が60年間無料なのです。

ホームドクターというアフターフォロー制度

他のハウスメーカーにはあまり見ない特徴で、基本的に点検は有償でやることがほとんどです。

しかもセキスイハイムは工場生産であるがゆえに、どんなパーツを使って家づくりをしたのか、家に使われる約2万5,000パーツの鮮明な記録まで残っています。

ですので、何かあった時もセキスイハイムに問い合わせをすれば迅速に修理対応をしてくれるわけです。

ただし逆を言えば、セキスイハイムでしか修理対応ができないということでもあるので、この辺をどう考えるのかというのはあるかなと思います。

換気フィルター

メンテナンス代が多くかかるのが換気フィルターですが、フィルター代は41,250円です。

換気フィルター

この金額を見ると高いと思われるかもしれませんが、5年に1回の交換なので、1年に割り戻すと年間8,250円という計算になります。

それを考えると普通かなといった感じです。

セキスイハイムの特徴8:太陽光パネル

セキスイハイムの太陽光パネルについてお話をしますが、セキスイハイムはとにかく太陽光をのせることを正義としているハウスメーカーです。

太陽光パネル

通常、他のハウスメーカーですと、4kWhなどそのくらいの太陽光の積載容量ですが、セキスイハイムですと8kWhは普通にのせます。

さらに蓄電池も10kWh超えの大容量のものを入れるケースが多い印象です。

金額は太陽光1kWhあたり30万円くらい、蓄電池は12kWhで190万円くらいになるので、そこまで安いというわけではありませんが、他の大手ハウスメーカーと比較をすると建物の価格が安いので、相対的にセキスイハイムが設備てんこ盛りのハウスメーカーに見えるという感じです。

さらに、セキスイハイムだけの特徴として、セキスイハイムが電気を買い取ってくれる「スマートハイムでんき」という制度があります。

スマートハイムでんき

これが何かというと、一般的に太陽光パネルで発電した電気は、余ったら10年間固定で電力会社が買い取ってくれるのですが、10年目以降は自家消費するか、あるいは小売電気事業者などに対して電気を売るかのどちらかを選択することになります。

この時、電気を売ることを選択した場合、大抵は電気の売電価格が下がるのです。

そうなると、太陽光発電で全然お金が入ってこないということになるので、セキスイハイムには10年目が過ぎてもセキスイハイムが電気を買い取ってくれるという制度があるのです。

スマートハイムでんき全体像

これが「スマートハイムでんき」という制度です。

非常にいい制度です。

セキスイハイム側としても買い取った電気を工場で使い、さらに住宅を量産していくという流れをつくることになるので、みんながウィンウィンになる仕組みです。

この制度は個人的にとても好きです。

セキスイハイムの特徴9:比較するべきハウスメーカー

ここまで説明してこなかったセキスイハイム独自の強みとして

  • 引っ越しが早く終わる
  • つなぎ融資の期間が短くなる

というメリットがあります。

トヨタホーム、一条工務店、パナソニックホームズ

トヨタホーム、一条工務店

こういったセキスイハイムの特徴を踏まえて比較するべきハウスメーカーをお伝えするなら、鉄骨メーカーでしたらトヨタホーム、木造でしたら一条工務店かなと思います。

これらのハウスメーカーなら金額帯も同じですし、比較検討しやすいハウスメーカーかなと思います。

パナソニックホームズ

もう少し金額が高くなってもいいのであれば、同じくメンテナンスがあまりかからないパナソニックホームズが候補に入ってきます。

ただし、パナソニックホームズは建物の坪単価だけで現在約148万円くらいなので、かなり高額なハウスメーカーです。

メンテナンスのかからない家で、かつ間取りの自由度のあるハウスメーカーを候補に入れる場合は、パナソニックホームズを視野に入れるといいかもしれません。

セキスイハイムでは少し役不足かなという風に思います。

セキスイハイムの特徴のまとめ

『【2025年最新】セキスイハイムの特徴9選』について解説しました。

セキスイハイムは断熱性能や気密性能に関してはそこまでよくないですが、それを補う形で全館空調や太陽光パネル、蓄電池などの設備機器が充実していて、さらにアフターサポートも手厚いハウスメーカーです。

そして、メンテナンスもあまりかからないハウスメーカーですよという話でした。


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