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注文住宅の購入でミサワホームを検討している多くの方は、どのような評判なのか気になっていることでしょう。
ミサワホームは、木質パネル接着工法を開発し、南極基地を建設した実績を持つハウスメーカーです。31年連続でグッドデザイン賞を受賞するなど、技術力とデザイン性の両面で高い評価を得ています。
しかし、近年では、耐震等級2になるケースがあることや、商品ラインによって価格帯に大きな差があることなど、気になる点も指摘されています。実際のところ、ミサワホームの評判はどうなのでしょうか?
今回は、ミサワホームの特徴や評判、メリット・デメリットを詳しく解説します。これから家づくりを検討している方は、ぜひ最後までお読みください。
ミサワホームの会社概要

ミサワホームは「単なる器としての『HOUSE』ではなく、ご家族の成長とともに、将来の暮らし方までトータルに考えられた住まい『HOME』を提供し続けたい。」という創業理念のもと、住宅業界に革新的な技術を生み出してきたハウスメーカーです。
特に、ミサワホームが開発した木質パネル接着工法は、木造住宅で初めて型式適合認定を取得した工法として注目されています。木質パネル接着工法は、木枠の中に断熱材を入れて構造用合板をサンドして1枚のパネルを形成し、高分子接着剤とよばれる接着剤を使って住宅を建てる工法のことです。
また、ミサワホームは世界でも特異な環境である南極で基地を建設した実績を持っており、その技術力の高さは広く認められています。厳冬期の最低気温がマイナス60度を超え、風速80メートルのブリザードも珍しくないという過酷な環境でも、木質パネル接着工法によって快適な居住空間を実現しました。
さらに、35年連続でグッドデザイン賞を受賞するなど、デザイン面でも高い評価を得ています。特に1996年には「蔵のある家」で業界初となるグッドデザイン大賞を受賞しました。機能性と意匠性を両立させた住まいづくりで、多くの施主から支持を集めています。
ミサワホームの特徴
ミサワホームの最大の特徴は、木質パネル接着工法です。木質パネル接着工法は、1棟の住宅でだいたい200種類のパネルを400枚使って建築を行います。工場でパネルを必要枚数生産し、現場では高分子接着剤を使って組み立てる合理的な建築方法により、高い品質と施工精度を実現しています。ここでは、ミサワホームの主な特徴を5つ解説します。
独自の木質パネル接着工法

木質パネル接着工法では、工場でパネルを必要枚数生産し、現場では高分子接着剤を使って組み立てるだけという合理的な建築方法により、高い品質と施工精度を実現しています。
特に、工場で品質管理された部材を使用するため、現場での施工ミスや品質のばらつきが少ないのが特徴です。他のハウスメーカーの工法と比較しても、品質の安定性が際立っています。南極基地の建設でも採用されたこの工法は、断熱性、気密性、軽量性、何より重要な施工性が非常に優れていると評価されました。
さらに、木材を無駄なく使用できる点も、この工法の大きな利点です。工場での生産により、木材の端材を最小限に抑えることができ、環境にも配慮した工法となっています。
高い耐震性能

ミサワホームは、地震による家の揺れ幅が極限に少ない家づくりを実現しています。具体的には、制震装置「MGEO(Mジオ)」と呼ばれる装置を入れることで、震度7程度の地震が来ても、建物は8.2mmしか揺れないとされています。
また、耐震等級3の取得も可能ですが、計算方法によっては耐震等級2になる場合もあるため、契約時には確認が必要です。
充実の収納力
「蔵のある家」に代表される収納設計は、ミサワホームの大きな特徴の一つです。蔵を取り入れた設計により、広い収納空間を確保することができます。また、この収納は単なる物置場ではなく、空間に広がりを持たせる設計上の工夫としても機能しています。
特に注目すべきは「蔵のある家」が、1996年にグッドデザイン大賞を受賞したことです。これは業界初の快挙であり、収納力と意匠性を両立させた画期的な設計が高く評価されました。
また、収納スペースの配置も工夫されており、生活動線を考慮した使いやすい設計となっています。家族構成やライフスタイルに合わせて、収納の使い方をカスタマイズすることも可能です。
全館空調システム

ミサワホームの全館空調システムは、複数のエアコンを統合制御することで、室内全体の快適さを維持します。一般的な個別空調と異なり、家全体の温度を均一に保つことができ、夏場の暑さ、冬場の寒さ対策として効果的です。
ただし、専用スペースとして畳一枚の半分くらいのスペースが必要になるため、広さや収納量をとるか、全館空調を設置するかの検討が必要になります。また、建物が大きくなると2台必要になるなど、いくつかの制約もあります。
保証制度
ミサワホームでは、長期にわたる充実した保証制度を用意しています。構造体については35年、防水については30年、シロアリについては10年という長期の保証期間を設定しています。これにより、長期間安心して住まいを使用することができるでしょう。
特に、構造体の35年保証は業界でもトップクラスの保証期間です。これは、木質パネル接着工法による高い施工精度と、工場での品質管理体制の充実があってこその保証期間といえます。また、保証期間中は定期的な点検も実施されるため、不具合の早期発見・対応が可能です。
さらに、アフターメンテナンスの体制も充実しており、保証期間が終了した後も必要に応じて修理や点検を依頼することができます。住宅は一生の買い物だからこそ、このような長期的なサポート体制は大きな安心感につながるでしょう。
ミサワホームの評判・口コミ分析

ミサワホームは木質パネル接着工法やデザイン性の高さで知られていますが、実際に家を建てた方々の評価はどうなのでしょうか?ここでは、アフターサービスや営業担当者の対応など、実際の評判や口コミを紹介します。
アフターサービスの評価
アフターサービスに関して、ミサワホームは比較的高評価を得ています。構造体35年、防水30年、シロアリ10年という長期の保証期間を設定しているだけではなく、保証期間中の定期点検も充実しているためです。
特に評価が高いのは、保証期間中の不具合対応の早さです。定期点検で不具合を発見した場合、速やかに対応してくれるという声が多く見られます。また、保証期間が終了した後でも、必要に応じて修理や点検を依頼できる体制が整っているため、長期にわたって安心して住み続けることができるでしょう。
営業担当者の対応評価
営業担当者の対応については、担当者による差が大きいという評価が目立ちます。特に「蔵のある家」など、ミサワホームならではの特徴的な設計について、十分な説明ができる担当者とそうでない担当者の差が指摘されています。
提案力に関しては、木質パネル接着工法やMGEOなどの技術的な特徴をわかりやすく説明できる担当者が多いという評価がある一方で、価格面での説明が不明確という声も見られます。商品によって価格帯に大きな差があるため、予算に応じた提案力が重要です。
アフターフォローについては、定期的な連絡や点検の案内など、きめ細かな対応をする担当者が多いという評価があります。ただし、担当者の異動や退職により、フォロー体制が変わってしまうケースもあるようです。
ミサワホームのメリット
ミサワホームには多くのメリットがありますが、特に地震への強さ、断熱性能、収納力、デザイン性の4つが大きな特徴として挙げられます。それぞれの特徴を詳しく解説します。
地震に強い家づくり

ミサワホームの地震に対する強さは、制震装置「MGEO(Mジオ)」による揺れの軽減効果が特徴です。先述したとおり、震度7相当の地震が来ても、建物は8.2mmしか揺れないとされており、これはボールペンの横幅と同じくらいの大きさです。
また、木質パネル接着工法は、接着剤で木材同士が溶接されているのと同等の強度を持ちます。これにより、地震の揺れに対して建物全体が一体となって抵抗することができ、高い耐震性を実現しています。
さらに、大地震後の内装被害を軽減できる点も見逃せません。揺れを抑えることで、家具の転倒を防いだり、壁や床の損傷を最小限に抑えたりすることができます。
優れた断熱性能

ミサワホームは付加断熱による高い断熱性能を実現しています。通常の充填断熱に加えて、外張断熱を施すことで、より高い断熱効果を得られます。工場で断熱材を入れ込むため、施工精度も高く、隙間のない確実な断熱施工が可能です。
この高い断熱性能により、夏場の暑さ、冬場の寒さを効果的に防ぐことができます。結露の発生も抑えられるため、カビやダニの発生を防ぎ、健康的な室内環境を保つことができます。
また、断熱性能が高いことで冷暖房の効きも良くなり、光熱費の削減にもつながるでしょう。長期的に見れば、ランニングコストの面でもメリットがあるといえます。
充実した収納設計
「蔵のある家」に代表される収納設計は、ミサワホームの大きな強みです。蔵を設けることで、季節品や大型家具など、たくさんの物を収納することができます。また、収納スペースは単なる物置場ではなく、空間に広がりを持たせる設計上の工夫としても機能するでしょう。
収納プランも豊富で、家族構成やライフスタイルに合わせて最適な収納計画を立てることができます。また、収納の使い方も柔軟に変更できるため、長期的な視点での空間の活用が可能です。
デザイン性の高さ

ミサワホームは35年連続でグッドデザイン賞を受賞しており、特に「蔵のある家」は業界初のグッドデザイン大賞を受賞するなど、デザイン面での評価も高いです。外観デザインも豊富なバリエーションがあり、和モダンから洋風まで、好みに合わせて選ぶことができます。
インテリアコーディネートも充実しており、専門のコーディネーターによるアドバイスも受けられます。収納や建具、照明など、細部にまでこだわったデザインを実現できる点も魅力です。
ミサワホームのデメリット
ミサワホームには多くのメリットがある一方で、いくつかの気になる点も存在します。ここでは価格面での課題や、施工における制約、設計の自由度、耐震等級の差について詳しく解説します。
価格面での課題
ミサワホームは、商品ラインによって価格帯に大きな差があり、見積もりがわかりにくいという特徴があります。基本仕様の価格帯は示されていても、実際には追加工事が必要になるケースが多く、当初の予算から大きく膨らんでしまうことがあります。
特に「蔵のある家」など、特徴的な設計を採用する場合は、標準的な間取りと比べて追加費用が発生しやすいでしょう。また、付加断熱工事やMGEOの採用など、性能面での追加オプションも価格上昇の要因となります。
そのため、予算管理が非常に重要になってきます。契約前に、追加工事や設備のグレードアップなどにかかる費用を細かく確認しておきましょう。
施工における制約
付加断熱工事を行う場合、ラフタークレーンというクレーン車を使用する必要があります。そのため、建築現場付近にクレーン車を駐車できるスペースがない場合や、道が狭い場合、建築現場上空に電線がある場合などは、付加断熱工事を行うことができません。
また、耐震等級の取得にも条件があります。簡易計算のブロックチェックシステムを使う場合と、確認ルート計算を使う場合で耐震等級が変わってくる可能性があります。さらに、工期についても、工法や仕様によって標準的な工期が異なってきます。
こういった施工上の制約は、建築場所や希望する性能によっては大きな制限となる可能性があるでしょう。
設計の自由度

木質パネル接着工法は、その特徴から間取りの自由度にある程度の制限があります。プランの制約条件として、パネルのサイズや構造上の制限があり、思い通りの間取りにできない場合があります。
カスタマイズ可能な範囲も限られており、たとえば大開口の設置や天井高の変更など、構造に関わる大きな変更は難しいです。また、間取り変更の際も、パネル工法の特性上、壁の位置や開口部の配置に制限が生じることがあるでしょう。
耐震等級の差
ミサワホームの建物は、計算方法によって耐震等級が変わってくる可能性があります。簡易計算のブロックチェックシステムを使用した場合、耐震等級2になることがあります。
これは、木質パネル接着工法の特殊性から、耐震計算がやや複雑になることが原因です。確認ルート計算を使用すれば耐震等級3を取得できますが、この計算方法の選択については、契約前に十分な確認が必要です。
ミサワホームの価格帯
実際にミサワホームで家を建てる場合、どのくらいの費用が必要になるのでしょうか?ここでは、商品ラインごとの価格帯や、追加で発生する費用について解説します。
ミサワホームの価格帯は商品によって大きな幅があり、一般的には高価格帯です。坪単価は商品により異なり、坪単価100万円以上となるケースもあります。
たとえば、35坪の2階建ての家を建てる場合、建物価格だけで3,500万円程度となります。ここにさらに、外構工事費用やカーテンや照明などの設備費用、地盤改良費用(土地の状態による)などが追加で必要です。
また「蔵のある家」など特徴的な商品を選択する場合や、付加断熱工事、MGEOの採用など、性能面でグレードアップを図る場合は、それぞれ追加費用が発生します。
値引き交渉に関しては、時期や地域、また商品のグレードによって変わってきます。ただし、ミサワホームは工場での生産による品質管理を重視しているため、極端な値引きは期待できないでしょう。
実際の価格については、土地の条件や地域性、また選択する仕様によって大きく異なってきます。具体的な金額は、住宅系YouTuber「まかろにお」のYouTubeチャンネル「まかろにお【大手ハウスメーカー攻略法】」をご覧ください。
ミサワホームがおすすめの人
ミサワホームは、どのような方に向いているのでしょうか?最後に、ミサワホームの特徴を活かせる4つのタイプの方々を紹介します。
収納力を重視する人
「蔵のある家」に代表される充実した収納力は、ミサワホームの大きな特徴です。大容量の収納スペースを確保したい方や、物の多い家族には特におすすめです。
たとえば、季節の衣類や思い出の品々、子どもの成長とともに増えていく荷物など、たくさんの収納スペースが必要な方に適しています。また、蔵のスペースは単なる物置場ではなく、空間の広がりを演出する設計上の工夫としても機能するため、おしゃれな収納空間を求める方にもおすすめです。
耐震性能にこだわる人
地震大国である日本で、家の耐震性能を重視する方には、ミサワホームは選択肢の一つとなります。制震装置「MGEO」により、阪神淡路大震災クラスの地震でも揺れ幅を8.2mmに抑えることができます。
特に、地震に対する不安が大きい方や、家族の安全を第一に考える方におすすめです。また、地震による家具の転倒や内装材の損傷を最小限に抑えられるため、家財の保護を重視する方にもおすすめです。
高いデザイン性を求める人
35年連続でグッドデザイン賞を受賞しているミサワホームは、デザイン性を重視する方に向いています。特に「蔵のある家」は業界初のグッドデザイン大賞を受賞するなど、機能性とデザイン性を両立させた住まいを提供しています。
和モダンテイストを好む方や、他にはない個性的な住まいを求める方、SNS映えする家づくりを目指す方には、ミサワホームのデザイン力は魅力的な選択肢となるでしょう。
保証や長期メンテナンスを重視する人
構造体35年、防水30年、シロアリ10年という長期の保証制度は、家の維持管理を重視する方に安心感を与えます。定期的な点検体制も整っており、不具合の早期発見・対応が可能です。
将来的なメンテナンス費用を考えて家づくりをしたい方や、長期にわたって同じ家に住み続けることを考えている方には、ミサワホームの充実した保証制度は大きなメリットとなるでしょう。
まとめ
ミサワホームの特徴や評判、メリット・デメリットを詳しく解説しました。
技術力の高さを示す南極基地建設の実績、35年連続のグッドデザイン賞受賞、独自の木質パネル接着工法など、ミサワホームならではの特徴が数多くあります。また、高い耐震性能や充実した収納力、長期保証など、多くのメリットを持つハウスメーカーです。
一方で、商品ラインによって価格帯に大きな差があることや、付加断熱工事における施工条件の制約、耐震等級が2になる場合があることなど、いくつかのデメリットもあります。ミサワホームで家を建てることを検討している方は、これらの特徴を踏まえた上で、ご自身の優先順位に合わせて判断することをおすすめします。
より詳しい家づくりの情報は、住宅系YouTuber「まかろにお」のYouTubeチャンネル「まかろにお【大手ハウスメーカー攻略法】」をご覧ください。ミサワホームを含む大手ハウスメーカーの特徴や、家づくりのノウハウをわかりやすく解説しています。
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