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多数あるハウスメーカーから自分に合うハウスメーカーを探している方であれば、セキスイハイムを検討している方も多いかもしれません。
セキスイハイムの注文住宅はそこまで高価な住宅ではなく、安定した品質がある住宅です。しかし、そのデザイン性などが意外にも好き嫌いが分かれるハウスメーカーでもあるのです。
今回は、セキスイハイムの注文住宅の坪単価やメリット・デメリットなどについて解説します。各ハウスメーカーの営業マンとつながりがある本サイト「メグリエ(MEGULIE)」ならではの情報をチェックしてみてください。
セキスイハイムの注文住宅の特徴

セキスイハイムの注文住宅にはさまざまな特徴がありますが、その中でも代表的なのは、次の3つの特徴です。
好き嫌いが分かれるハウスメーカー
セキスイハイムは、もともとプラスチック製品を手掛けていた積水化学工業の住宅部門として設立されました。そのため、他のハウスメーカーとは異なる独自のスタイルを持っています。
この特徴が評価される一方で、好みが分かれるケースも多く、早い段階でセキスイハイムを検討から外す方もいます。しかし、その独自性に魅力を感じ、早くからセキスイハイムを気に入る方も少なくありません。
好きな人にはかなりハマりますが、嫌いな人には全然ハマらないといった特徴があるハウスメーカーと言えるでしょう。
また、よく間違えられるハウスメーカーに「積水ハウス」があります。積水化学工業に関連している点では似ているようにも思えますが、積水ハウスとセキスイハイムはまったく特徴が異なるハウスメーカーなので、混同しないようにしましょう。
工場生産のユニット工法

セキスイハイムの家づくりは、工場でのユニット生産を中心に行う独自のスタイルが特徴です。この「ユニット工法」とは、鉄骨製の箱型構造を工場内で精密に製造し、それを現場で効率的に組み立てる工法です。
通常の家づくりでは大工の腕に家の品質が左右されることが多く、熟練度の差やヒューマンエラーが発生しやすい傾向があります。しかし、セキスイハイムは工場生産を採用することで、この問題を解消しています。
工場内ではユニットを回転させながら施工を進める仕組みを導入し、天井や壁などの施工が難しい箇所でも一貫した品質で製造が可能です。
また、ユニットの溶接には約2万アンペアという強力な電流を使用して接合を行い、頑丈な構造を実現していることも特徴だといえるでしょう。

過去にはクレーン車でユニットを吊り上げ、落下させても壊れない強度を確認するような実験も行われていました。
工場での生産は天候に左右されない点も大きな利点です。断熱材や構造躯体が雨で濡れるリスクを防ぐため、専用の梱包トラックで現場までユニットを運び、品質を保ったまま施工を進めることが可能です。
セキスイハイムのユニット工法は、工業技術と職人技術を融合させた画期的な家づくりの方法と言えるでしょう。
建物の工期が短い
工場生産とユニット工法を組み合わせることで、セキスイハイムの住宅は他社と比較して非常に短期間で完成します。一般的なハウスメーカーでは建築工期が3〜4ヶ月ほどかかる場合が多い中、セキスイハイムでは約2ヶ月程度で完成することが可能です。
工期が早いのは現場で一から建築する必要がないからであり、あらかじめ作ったユニットを運び込んで組み立てることで住宅が完成します。もともと工場生産で高品質なユニットを作成しているため、工期が短いからといって施工が雑になるわけでもありません。
むしろ現場職人の腕に依存しない一貫した品質となっているため、安心できるでしょう。工期が短いことは、引っ越しのスケジュール調整やコスト面でも大きなメリットとなります。
セキスイハイムのその他特徴について詳しく知りたい方は、『人から始める家造りの重要性を世に広める』をコンセプトとした住宅系YouTuber「まかろにお」が運営するYouTubeチャンネル「まかろにお【大手ハウスメーカー攻略法】」をチェックしてみてください。
セキスイハイムの注文住宅の坪単価
セキスイハイムの注文住宅の坪単価は、約95万円〜105万円程度です。大手ハウスメーカーの中では、中価格帯に位置しています。
価格帯としては、同じくユニット工法を採用するトヨタホームと似た水準です。工業化率が高いため大手の中では比較的安い印象でしたが、ここ数年はやや価格が上昇している傾向にあります。
とはいえ、積水ハウスが約140万円〜150万円程度、パナソニックホームズが約120万円〜130万円程度なので、そこまで高価格というわけでもありません。そこそこの価格で安定した品質があるため、コストパフォーマンスとしては高いほうだといえるでしょう。
他大手ハウスメーカーの坪単価もチェックしておきたい方は、住宅系YouTuber「まかろにお」が運営するYouTubeチャンネル「まかろにお【大手ハウスメーカー攻略法】」をチェックしてみてください。
セキスイハイムの注文住宅のメリット
セキスイハイムには多くのメリットがありますが、その中でも特に大きなメリットは以下の3つです。
各メリットについて、詳しくお伝えします。
大手ハウスメーカーの中で比較的価格が安い
先述したように、セキスイハイムは、大手ハウスメーカーの中でも比較的価格が抑えられていることが魅力の一つです。坪単価は約95万円〜105万円程度で、コストパフォーマンスが高い住宅を提供しています。
この価格帯でありながら、耐震性や断熱性といった住宅性能は十分に優れており、「予算に余裕があるわけではないけれど、そこそこの性能は欲しい」という方に特におすすめできます。
ただし、性能的に業界トップレベルを求める方にとっては、やや物足りないと感じるかもしれません。価格と性能のバランスを重視したい方には非常に良い選択肢といえるでしょう。
施工精度が安定している

セキスイハイムの家づくりは、工場生産をメインに行うユニット工法を採用しています。これにより、職人の腕に左右されることなく、安定した品質の家を提供できます。生産から施工までの一貫した体制を整えているため、ヒューマンエラーを最小限に抑えることが可能です。
2022年時点では、工場で住宅の85%以上を生産し、現場での作業は最小限に留められるようになっています。2030年にはほぼ100%、主要な部分のほとんどを工場で生産するような目標を立てています。
工業化でほとんどを製造・施工するため、住宅ごとに品質のばらつきが少なく、一定の高精度な施工が実現されることがメリットです。安定した品質を求める方にとって、大きな安心材料となるでしょう。
構造躯体の耐久性が高い
セキスイハイムの住宅は、耐震等級3を標準仕様としており、構造躯体の耐久性が非常に高いことが特徴です。耐震等級は3が最大値なので、それ以上のハウスメーカーはありません。
セキスイハイムは独自の「ユニット工法」により、鉄骨の箱型構造を強力な溶接技術で組み立てており、地震に対する高い耐性を備えています。また、工場生産により無駄を省き、効率的な生産体制を整えているため、高い耐久性を持ちながらもコストを抑えることに成功しています。

頑丈な構造となっているため繰り返しの地震にも強く、地震によるメンテナンス費用を削減しやすい点も魅力的です。初期費用はもちろん、長期的な視点で見ると経済的なメリットも大きいといえるでしょう。
セキスイハイムの注文住宅のデメリット
セキスイハイムにはさまざまな特徴やメリットがある一方で、デメリットがあることも事実です。具体的には、次の3つが挙げられます。ここでは、セキスイハイムの注文住宅のデメリットについて解説します。
外観が箱っぽい

セキスイハイムのユニット工法では、外観がどうしても箱型のデザインになりがちです。そのため、曲線を多用したデザインや木造の家っぽいデザイン、独特の外観などを求める方には不向きかもしれません。
ただし、この「箱っぽい」デザインには、次のようなメリットもあります。
- 耐震性が向上する
- コストを抑えやすくなる
- 太陽光パネルを効率よく配置できる
セキスイハイムの箱型構造では、1階と2階が同じ大きさになる総2階構造になりやすいため、上下のバランスが良く、耐震性が向上します。
また、繰り返しですが、この工法は生産効率が良く、コストを抑えやすいことが魅力です。
さらに、比較的平らな屋根が多く使用されているため、太陽光パネルを設置するのに適しています。実際、セキスイハイムは太陽光パネルに強いハウスメーカーとしても有名であり、蓄電池の採用率もかなり高いのです。
太陽光パネルと蓄電池をセットで提案してくれることも多く、デザインさえ問題なければ、箱型構造には多くのメリットがあります。
間取りの自由度が低め

セキスイハイムは工業化住宅であるため、自由設計の範囲が限られており、間取りの自由度は他のハウスメーカーに比べて低い傾向にあります。そのため、一般的な間取りから外れたユニークな設計や特殊な間取りを実現したい場合には不向きです。
実際、セキスイハイムで調整できるピッチ幅は45cmで、商品によっては90cmの場合もあります。そのため細かい調整が難しく、ある程度決まった間取りになってしまうことがデメリットです。
とはいえ、工業化住宅であっても内装デザインには幅広い選択肢が用意されており、おしゃれな空間づくり自体は可能です。間取りに強いこだわりがない方や、一定の設計範囲内で満足できる方には十分に良い選択肢となるでしょう。
前面道路が狭い土地などでは建築できない場合がある
セキスイハイムのユニット工法では、工場で作られたユニットを現場まで運び込み、組み立てる形で住宅が完成します。そのため、搬入経路が確保できない場合には建築が難しくなります。
特に、前面道路が狭かったり、敷地へのアクセスが制限されていたりする土地では、ユニットの運搬が物理的に不可能な場合があります。この点は事前に確認が必要で、土地の条件によっては別の工法を採用するハウスメーカーを検討する必要があります。
これから土地を探す予定で、セキスイハイムで建てる予定があるなら、なるべく搬入経路を広く確保できる土地を選ばなければいけません。
セキスイハイムのデメリットを知り、他のハウスメーカーを検討したいと思った方もいるかもしれません。このようにハウスメーカーはそれぞれ特徴があるので、自分にあったハウスメーカーを選ぶことが大切です。
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セキスイハイムの注文住宅に関する評判・口コミ
セキスイハイムの注文住宅には、次のような評判や口コミが寄せられていることが多いです。
良い評判
- 施工期間が短い
- 太陽光発電や蓄電池など環境に配慮している
- 耐震性能が高い
- 営業の対応が良い
良くない評判
- 納期が早いぶん設備を検討する時間が短い
- 引越し後には営業と連絡を取りづらい
- 予算をややオーバーした
施工期間や性能、営業の対応などについては非常に良い評判が多く、いくつかの気になる評判もありました。施工期間が早いのはメリットですが、そのぶん施主側もスピーディーな対応が求められる場面があるようです。
また、引越し後はアフターフォロー専門の担当がつきますが、営業と連絡が取りづらくなるのはやや寂しい気もします。
総じて、良い評判や口コミが多く、セキスイハイムに対して不満を寄せている声はそこまで多くありません。
セキスイハイムの注文住宅が向いている人
ここまで、セキスイハイムの特徴やメリット・デメリット、評判などについて解説しました。これらを踏まえると、セキスイハイムは次のような方におすすめできるハウスメーカーだといえます。
コストを抑えて安定した品質な住宅を建てたい
セキスイハイムの魅力は、価格と品質のバランスに優れていることです。
大手ハウスメーカーの中でも坪単価は95~105万円と比較的抑えられており、耐震性能や断熱性能といった住宅の基本性能は十分に高い水準を誇ります。工場で家の85%以上を事前に生産するユニット工法によって、品質にばらつきがなく、職人の腕に依存しない安定した施工が可能です。
初期費用を抑えたい方や、メンテナンス費用を含めた長期的なコストパフォーマンスを重視する方にとって、セキスイハイムは非常に魅力的な選択肢といえるでしょう。
また、地震や台風といった災害リスクが高い地域でも、耐久性に優れた住宅を手頃な価格で建てられる点は大きなメリットとなります。
間取りに強いこだわりがなく箱っぽいデザインが好き
セキスイハイムの住宅はユニット工法を採用しているため、外観がシンプルで箱型のデザインになる傾向があります。この点は好みが分かれるポイントで、間取りや外観に強いこだわりがある方は向いていない可能性があります。
箱型には耐震性能が高い、太陽光パネルを効率的、生産効率が高いなどのメリットがあるため、箱型のデザインが好きな方や間取りにそこまでこだわりがない方には、むしろおすすめの選択肢です。
「見た目よりも実用性を重視したい」「シンプルでモダンなデザインが好き」という方には、セキスイハイムの住宅が適しているでしょう。内装デザインに関しては、選択肢が豊富に用意されており、間取りの制約を補うおしゃれな空間づくりも可能です。
早く家を建てたい
セキスイハイムの大きな魅力の一つが、業界最速と言われる工期の短さです。工場で家の主要部分を生産するため、現場作業の工程を大幅に短縮でき、通常のハウスメーカーでは3〜4ヶ月ほどかかる施工期間を約2ヶ月程度で完了させることが可能です。
工期が短いと仮住まいの期間を減らせるため、結果的にコスト削減にもつながります。また、家の完成が早いことで、急な住み替えや転居のスケジュールに柔軟に対応できるでしょう。
さらに、工場生産では天候に左右されないため、計画通りのスケジュールで家づくりを進めやすいこともポイントです。雨や台風の影響で工事が中断される心配がなく、品質を損なうリスクもありません。
「すぐに新居での生活を始めたい」「仮住まいの負担を減らしたい」という方にとって、セキスイハイムはおすすめの選択肢となります。
逆にこれらのケースに当てはまらない方は、別のハウスメーカーが向いている可能性が高いです。
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まとめ
セキスイハイムの注文住宅のメリット・デメリットや、向いている人について解説しました。
セキスイハイムは、ユニット工法による安定した品質や短い工期、高い耐震性能を備えた構造が大きな魅力です。また、大手ハウスメーカーの中ではそこまで価格が高くない点でもおすすめできます。
「早く家を建てたい」「シンプルで機能的なデザインが好み」「予算内で安定した品質の家を建てたい」といった方に向いている可能性が高いでしょう。一方で、間取りやデザインの自由度が制限される点や、搬入経路が必要な土地条件など、一部デメリットもあります。
自分にとってのメリット・デメリットを比較し、他のハウスメーカーとも比べながら検討してみてください。ハウスメーカーによって価格や特徴はさまざまであり、自分に合わないハウスメーカーを選んでしまうと、後悔する可能性もあるでしょう。
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