この記事はメグリエ運営事務局によって作成しました。
注文住宅を契約後、追加費用が発生して予算をオーバーしたといった失敗は決して珍しくありません。
注文住宅を建築する際は、施主と営業担当者が相談のうえ、おおよその仕様を決めて見積もりを作成し、完成した見積もりを比較・検討して契約する流れが一般的です。しかし、見積もりで提示された金額は必ずしも確定ではありません。条件次第で追加費用が発生することもあります。
今回は、注文住宅建築の契約後に追加費用が発生しやすいケースや、予算内に注文住宅を建てる費用を抑えるコツを解説します。注文住宅を建築するときに動くお金は金額が大きいため、「多少の予算オーバーは仕方がない」と思いがちです。しかし、支払い額が多くなれば住宅ローンの支払いも大変になります。今回お伝えする内容を参考に予算を組んでみてください。
注文住宅の契約後に追加費用が発生するケース
はじめに、ハウスメーカーと注文住宅を建築する契約後に追加費用が発生するケースの一例として、次の4つについて解説します。
不可抗力で追加費用が発生するケースもありますが、施主が注文住宅づくりにあたって知識を蓄え、営業担当者としっかりコミュニケーションを取れれば防げるものもあります。
地盤の改良工事費用が高額になった場合
注文住宅を建てる際は、土地の地盤調査が必要です。地盤調査の結果次第では、地盤の改良工事に多額の費用がかかるケースもあります。見積もりに地盤の改良工事費が含まれている場合、追加費用が発生する可能性があるでしょう。
近年、多くのハウスメーカーが「耐震性」や「耐久性」を強みとした住宅を販売しています。しかし、建物の耐震性が高くても、地盤の状態が悪いと地震が発生した際に、液状化が起こったり、家が沈み込んだりする恐れもあります。
また、ハウスメーカーは注文住宅を建てる際、施主へ住宅瑕疵担保責任保険への加入要件を満たすために「地盤調査報告書」の提出を求めることも多いです。そのため、注文住宅を建てる費用を可能な限り抑えたいことを理由に「地盤調査を行わない」選択肢をとることは難しいでしょう。
過去に住宅が建っていた土地でも、現在の基準では地盤の改良工事が必要になる場合があります。
なお、地盤の改良工事は建物の部分だけ行う場合が多いため、地盤の調査はハウスメーカーを決定し、おおよそ家の間取りや広さ、デザインを決めてから実施することが一般的です。土地を購入する前や、ハウスメーカーと正式な契約を交わす前に実施するのは難しいでしょう。
このほか、次のような場合も追加費用が発生する可能性があります。
- 敷地内に高低差があり、それを埋める工事が必要
- 土地と歩道の間に高低差があり、縁石の切り下げ工事が必要
- 土地に木や草が茂っており、伐採後産廃処理が必要
- 地盤の改良工事を行っている際に、古い家の基礎や大きな岩などが出てきて処分が必要
注文住宅を建てる際は、土地の調査や地盤の改良工事に一定の費用がかかるものと考えて、まとまった費用を取っておくと良いでしょう。
間取りの変更をした場合

見積もりを作成してもらった後に間取りの変更をすると、追加費用が発生する可能性があります。「間取りの変更」というと、「部屋を増やす・減らす」「水回りの位置を変更する」など大がかりなイメージがあるかもしれませんが、次のようなものも間取りの変更に該当します。
- 家のバリアフリー化
- コンセントの位置の変更
- 間仕切りの設置・取り消し
- クローゼットの大きさの変更
- 扉や窓の位置変更
- 窓の大きさ変更
よく考えたつもりでも、注文住宅の間取りは具体的に設計図ができ上がってくると、「やっぱりここを変更したい」といった要望が出てくるケースもあります。
注文住宅は間取りや設置する設備が具体的に決まったら、必要書類を添えて確認検査機関や特定行政庁に「建築確認申請」を申請します。建築確認申請を行う前であれば、間取りの変更は比較的容易な場合もあるでしょう。ただし、建築確認申請を行う直前の場合、書類の作り直しが必要となるため、変更が難しくなる場合もあります。
ハウスメーカーによっては「間取りの変更はいつまでに、何回まで」と期日や回数の制限を設けているところもあります。契約をする際に確認してみてください。
建築確認申請を行った後にどうしても間取りを変更したい場合は、建築確認申請のやり直しが必要です。費用が余計にかかり、竣工までのスケジュールも変わってきます。
なお、「注文住宅の建築を検討しているが、間取りに悩んでいる」と悩んでいる方は、住宅系YouTuberの「まかろにお」が運営するYouTubeチャンネル「まかろにお【大手ハウスメーカー攻略法】」内にある「【2024年最新版】注文住宅のプロが解説する最新のオススメ間取り5選」を参考にすることがおすすめです。
住宅系YouTuber「まかろにお」は、大手ハウスメーカーの勤務経験を活かし、『人から始める家造りの重要性を世に広める』をコンセプトとした動画を配信しています。どのハウスメーカーにも忖度せず、中立的な立場で注文住宅に関する幅広い情報を発信していることが特徴です。
また、まかろにおが運営している有名ハウスメーカー公認の注文住宅オンライン相談サービスである当サイト「メグリエ(MEGULIE)」に登録すれば、サイトに掲載されている豊富な建築事例から、お気に入りの事例を探せます。自分が希望する間取りに近い事例を探すことができれば、何度も変更することなく理想の間取りを設計できるでしょう。
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設備を追加したりグレードを上げたりした場合
浴槽やキッチン、トイレなどの水回りや空調、床暖房などの設備を追加したりグレードを上げたりすると、追加費用が発生する可能性があります。ハウスメーカーによっては、「標準仕様」と「オプション仕様」の2つがあり、オプション仕様を選択するほど費用が上がっていく仕組みです。
また、設備はグレードが高いほど、機能が豊富で見栄えもします。高いグレードの設備と標準的なグレードの設備を比較すると、どうしてもグレードの高い設備を選びたくなる場合もあるでしょう。
このほか、住宅の設備にも流行があり、ハウスメーカーによっては流行している設備の設置を営業担当者が熱心にすすめてくることもあります。設備を追加したりグレードを上げたりすると、すぐに10万円、100万円と追加費用がかかるケースもあります。そのため、予算の上限を決めておくなどの対策が必要です。
なお、住宅系YouTuberの「まかろにお」が運営するYouTubeチャンネル「まかろにお【大手ハウスメーカー攻略法】」内にある「【新築には不向きです】絶対買わない新築向け設備50選」も参考になります。「営業担当者から熱心にすすめられたが、本当に設置が必要か迷っている」といった設備がある場合はチェックしてみてください。
工事期間が延びた場合
注文住宅の竣工が予定より大幅に延びた場合、追加で費用がかかる場合があります。工事期間が延びる主な原因には次のようなものが挙げられます。
- 人手不足:家を建てる際に必要な職人を確保できなかった
- 資材不足:予定通りに家を建てるのに必要な資材が確保できなかった
- 建築中のトラブル:施工不良が発生した・施主が希望する施工ではなかった
- 災害の発生:台風・地震・季節外れの降雪など
- 建築確認申請のやり直しが発生した
工事期間が延びたからといって、無条件で追加費用が発生するとは限りません。ハウスメーカーと契約を締結する際、工事期間が延びた場合、どのような理由ならば追加費用が発生するか確かめておくと安心です。
また、地域によっては台風が発生しやすい時期や、長雨が続きやすい時期などがあります。工事が順調に進むよう、工事時期を調整することも必要です。
注文住宅の契約後に追加費用の発生を抑えるコツ

注文住宅建築の契約後に発生する追加費用を完全にゼロにする方法はありません。注文住宅は施主の好みに合わせて設計・建築を行っていくため、予想外のことも起こりやすいのです。ただし、追加費用の発生を可能な限り抑える方法があります。ここでは、追加費用の発生を抑え、予算内に費用を抑えるコツについて解説します。
なお、住宅系YouTuberの「まかろにお」が運営するYouTubeチャンネル「まかろにお【大手ハウスメーカー攻略法】」内にある「【永久保存版】初めての家づくりで絶対にやってほしいこと」や「住宅価格高騰に備える!初期コスト大幅カット術10選」もチェックしておくと、理解が深まることでしょう。
契約前に必要な設備を入念に検討する
注文住宅の設計をする際、優先順位をつけて必要な設備を入念に検討してください。
前述したように、住宅設備にはグレードがあり、基本的に住宅設備の質や機能は値段に比例します。すべての設備を最上級にできるだけの予算があれば問題ありませんが、なかなか難しいでしょう。
また、ハウスメーカーおすすめだったり流行だったりする設備の中には、施主の家族構成やライフスタイルでは不要なものもあります。
設備の優先順位は、「絶対に必要なもの」「可能ならば設置したいもの」「予算に余裕があればつけたいもの」といったようにカテゴリー分けすることがおすすめです。また、毎日使う設備や、後付けの設置が難しい設備ほどグレードの高いものを選択すると、メンテナンスにかかる手間や費用を抑えられます。
逆に、使用頻度が低い設備は、一般的なグレードでも不便を感じにくいでしょう。後付けできて優先順位が低い設備は、新築の時は我慢してお金を貯めて後付けするといった選択もあります。
なお、必要な設備は家族全員で話し合って決めましょう。子どもがいる場合は、「今すぐには必要ないが、数年後に必要となる設備」が出てくる可能性があります。
契約前に入念な打ち合わせをする
契約前の打ち合わせは、複数のハウスメーカーと行う場合もあります。
その際、「まだ本契約ではないから」とあいまいな部分を残してしまうと、本契約後に大幅な変更が発生する可能性があります。特に、間取りや設備はある程度ハウスメーカーを絞れた時点で、具体的な打ち合わせをしておくと変更点が少なくなるでしょう。
工期が短いハウスメーカーを選ぶ
注文住宅の竣工までの工期はハウスメーカーによって異なりますが、工期が短いハウスメーカーを選ぶと、人件費や重機利用にかかる費用が抑えられます。不可抗力で工期が延長されても、予算を大幅にオーバーする可能性も低くなるでしょう。
工期が短いハウスメーカーの一つに、「セキスイハイム」が挙げられます。
セキスイハイムは工場で建物の大部分を製造し、現場では完成した建物のパーツを組み上げるだけの工法を採っています。現場での作業が少ない分工期が短く、人件費や重機の利用にかかる費用だけでなく、仮住まいの家賃も抑えられることがメリットです。
台風の通り道になりやすい地域や、冬は積雪が多い地域も工事をする時期によっては工期の短いハウスメーカーを選んだほうが、追加費用が発生しにくいでしょう。
ただし、工期が短いだけでハウスメーカーを選んでしまうと後悔する可能性もあります。工期が短いことを強みとしているハウスメーカーをピックアップしたら、他にどのような強みがあるか、他のハウスメーカーと比較した場合の弱みは何か、チェックしたうえで選びましょう。
住宅系YouTuberの「まかろにお」が運営するYouTubeチャンネル「まかろにお【大手ハウスメーカー攻略法】」内にある「これ一本で大丈夫!大手ハウスメーカー完全解説!!」が参考になるので、ぜひチェックしてください。
注文住宅契約後の追加費用発生に対して備えるべきこと

最後に、注文住宅建築の契約後に追加の費用が発生した場合に備えるべきことを解説します。予算内に収める工夫も大切ですが、不測の事態で追加の費用が発生する場合もあるため、いざというときに備えておくと安心して家づくりに取り組めます。
予算に余裕を持たせておく
ハウスメーカーに見積もりを作成してもらったら、記載してある費用より少し多めの予算を組みましょう。
設計が本格化したら、最初の見積もりに記載された費用より高くなる可能性は十分にあります。たとえば、見積もりに記載されている金額が3,000万円である場合、数十万円〜100万円程度予算がオーバーしても大丈夫なようにしておくと、追加の費用が発生しても安心です。また、「このくらいまでの金額に収まるように」と予算をあえて低く設定し、追加費用に備えても良いでしょう。
それに加えて、予算を決める際は無理をしないことも大切です。近年、新卒から定年まで同じ会社で勤務する方は少なくなりつつあり、年功序列で給料も上がりにくくなりました。そのため、「今は厳しいけれど、何年か経ったら給料も上がる」といった希望的観測をすると、ローンの支払いに行き詰まる可能性もあります。
ローンの上限は手取り年収の8倍といわれています。その範囲に収まるように予算を立てましょう。
このほか、当サイト「メグリエ(MEGULIE)」に登録していれば、「注文住宅質問掲示板」を利用できます。会員限定の掲示板なので、注文住宅を実際に建築した方や建築の計画中の方から有益な意見を聞けるでしょう。予算にどのくらい幅を持たせれば良いのかお悩みの方は、ぜひ利用してください。
予算がオーバーした際に備えて優先順位をつけておく
予算がオーバーした際に備え、「予算オーバーしたら諦めるところ」「削るところ」を決めておきましょう。
前述したように、設備は「絶対に必要なもの」「可能ならば設置したいもの」「予算に余裕があればつけたいもの」などに分類できます。「予算に余裕があればつけたいもの」を、さらに「後付けできるもの」「後付けが難しいもの」に分けておくと良いでしょう。そのようにしておくことで、予算に余裕があればつけたい設備の中で、後付け可能なものが最初に削るものであるとわかります。
また、外壁や屋根、断熱材などは、他の予算を削ってでもグレードの高い製品を設置することがおすすめです。外壁や屋根は定期的なメンテナンスが必要ですが、多額のメンテナンス費用がかかります。そのため、グレードの高いものを使用して耐久性を高めたほうが、長期的な目線ではお得です。
断熱材は家の住みやすさや光熱費にも直結するため、可能な限りお金をかけましょう。断熱性の高く全館空調が設置されている家の場合、大きい窓を作らなくても家に湿気がこもりにくいといったメリットもあります。
営業担当者としっかりコミュニケーションを取る
営業担当者と施主のコミュニケーションがうまくいかないと、注文住宅を建築している最中にトラブルが発生しやすい傾向にあります。たとえば、「施主の希望が現場に伝わっていなかった」「施主の描いているイメージが営業へ正確に伝わらず設計が難航した」といったケースがあります。
大手ハウスメーカーほど多くの営業担当者が在籍しており、能力に差があります。そのため、営業担当者の口コミや評判が良いハウスメーカーであっても、自分を担当する営業担当者と話が合わないこともあります。
本契約前であれば、営業担当者を変更できる可能性があります。営業担当者への不満は飲み込まず、施主の希望や要望を積極的に伝えたほうが、メリットが大きいです。
なお、当サイト「メグリエ(MEGULIE)」に登録すると、ハウスメーカーの優秀な営業担当者と直接コンタクトを取り、家づくりを依頼することができます。「家づくりにあたり、何件かハウスメーカーに相談したけれど、営業担当者とコミュニケーションがとりづらいことがあった」と悩んでいる方にもおすすめです。ぜひ「メグリエ(MEGULIE)」に登録してご活用ください。
まとめ
注文住宅契約後に追加費用が発生する場合は珍しくありません。予算を組む際、多少余裕を持たせておいたり、住宅設備の優先順位をつけておいたりすれば、追加費用が発生しても落ち着いて対応できます。
ハウスメーカー同士を比較する際に、営業担当者と入念に計画を立てておいても、追加費用が発生しにくいでしょう。また、施主が家づくりに関する知識を身につけておくことも重要です。
注文住宅は、施主の希望どおりの家がつくれるメリットがある一方、施主の知識が乏しいと営業担当者のすすめるままに設備を追加してしまい、費用がかかった割には不満が残る家づくりになる恐れもあります。
YouTubeチャンネル「まかろにお【大手ハウスメーカー攻略法】」には、これから家を建てる方にとってタメになる知識をわかりやすく動画で解説しています。ハウスメーカー選びから、間取りの選択、設備の選び方まで最新情報が満載です。チャンネル登録をして、ぜひ家づくりの勉強に役立ててください。
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