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近年、注文住宅の平屋が注目を集めています。階段がなく移動がスムーズで、将来的にも安心して暮らせる点が魅力です。
その中で「住友林業の平屋にはどのような特徴がある？」と気になる方も多いのではないでしょうか？住友林業は、木の温もりと洗練されたデザインに強みを持ち、平屋の人気も非常に高いハウスメーカーです。
今回は、住友林業の平屋専用商品「グランドライフ（GRAND LIFE）」の特徴や施工事例、おすすめの仕様などについて解説します。
住友林業とはどんな会社？
住友林業は「木と生きる幸福」をスローガンに掲げ、木を主軸とした幅広い事業を展開する企業です。ここでは、住友林業を理解するうえで重要な特徴について解説します。
住友林業の基本構造「BF（ビッグフレーム）構法」
住友林業の基本構造は「BF（ビッグフレーム）構法」という工法です。BF（ビッグフレーム）構法は、従来の木造工法である軸組工法や枠組壁工法の欠点を解消し、木造でありながら鉄骨なみの大開口や大空間を実現しつつ、鉄骨以上の自由度の高い間取りを可能にします。
BF（ビッグフレーム）構法の基盤となるのが「ビッグコラム」と呼ばれる幅560mmの大断面集成柱です。
画像引用元：BF構法（住友林業）
ビッグコラムは一般的な105mm角の柱に比べて約5倍の強度を持ち、家全体を支えています。
木の魅力を活かしたデザイン
住友林業は、木の魅力を活かしたデザインが特徴です。住友林業独自のアンケートでは、住友林業を選んだ理由として「木の質感」が1位に挙げられています。
住友林業の室内ドアや巾木、棚板など、さまざまな内装材の木材は、グループ会社である「住友林業クレスト」がすべて手掛けています。そのため、内装材に統一感があり、安定して住友林業らしい、洗練された雰囲気の空間を作りやすくなっているのです。
住友林業の坪単価
住友林業の注文住宅の坪単価は、約115万円〜130万円程度となっています。住友林業はじわじわと坪単価を上げてきていますが、値引きなどがあり坪120万円くらいで着地するというのが、ここ最近のパターンとなっているイメージです。
大手ハウスメーカーの坪単価について詳しく知りたいという方は、住宅系YouTuberの「まかろにお」が運営する「まかろにお【大手ハウスメーカー攻略法】」内の「まかろにお「【2025年最新】大手ハウスメーカー坪単価ランキング」」の視聴がおすすめです。
運営者である「まかろにお」は、『人から始める家造りの重要性を世に広める』をコンセプトとした住宅系YouTuberです。元ハウスメーカー営業担当者として全国1位の営業成績を誇り、その後も不動産融資を扱う大手金融機関での実務経験を経て、幅広いハウスメーカー事情に精通しています。
大手ハウスメーカーの特徴やメリット、デメリット、さらに注文住宅を建てる前に知っておきたい知識を中立的な立場で発信しています。
住友林業の平家「グランドライフ（GRAND LIFE）」の特徴
画像引用元：住友林業の平屋 GRAND LIFE（グランドライフ）（住友林業）
「グランドライフ（GRAND LIFE）」は、住友林業が手掛ける平屋専用の商品です。住友林業の契約者の約4割が平屋を選ぶほど人気を集めています。ここでは、グランドライフの4つの特徴について解説します。
大開口・大空間を実現できる
グランドライフは、木造でありながら鉄骨造のような大開口・大空間を実現できます。その理由は、住友林業オリジナルの「BF（ビッグフレーム）構法」にあります。
BF（ビッグフレーム）構法は、非常に大きな柱「ビッグコラム」を用いることで空間を支える工法で、従来の木造住宅の限界を超えた設計が可能です。
一般的な木造軸組工法では最大で3m64cmまでの開口しか取れないハウスメーカーが多いですが、BF構法では最大7.1mもの大開口が取れます。そのため、大きなLDKをつくったり、コーナーサッシという、壁の角まで窓にできたりするメリットがあります。
庭と一体感のある設計ができる
グランドライフは、庭との一体感を重視した設計が特徴です。
住友林業には「住友林業緑化」という外構工事を専門で行う部署があり、建物と庭をトータルで提案できる仕組みが整っています。そのため、窓からの景色や外観との調和を考えた外構のデザインが可能となり、住まい全体に統一感を持たせることが可能です。
たとえば、リビングから庭へと自然につながるウッドデッキや、四季を感じられる植栽を組み合わせることで、屋内外を自然につなぐように仕上げられます。
多くのハウスメーカーは建物の打ち合わせが終わってから最後に外構を考えることが多いですが、住友林業は、建物と外構を一緒に提案してくれる土台が整っているという強みがあります。
深い軒と水平ラインを活かした外観を作れる
グランドライフは、深い軒と水平ラインを活かした外観のデザインがつくれます。大開口の窓と軒が水平につながることで、建物に一体感が生まれ、美しい印象を与えられます。
深い軒のある屋根は重厚感や風格のある雰囲気に仕上げられるだけでなく、実用性の面でも優れています。軒下に広いスペースが確保されるため、雨の日でも外に出て庭を眺めたり、ちょっとしたバーベキューを楽しんだりできるのです。
さらに、夏は直射日光を遮り、冬は暖かな日差しを取り込む効果もあり、四季を通じて快適に過ごせます。
「プラスカイ」で1.5階の空間をつくれる
画像引用元：1.5階建てプラスカイ（住友林業）
グランドライフは、平屋でありながら「プラスカイ」と呼ばれる1.5階のような空間を設けられます。天井高1.4m以上のため、従来の小屋裏収納のように「低くて使いづらい」と感じることがなく、多目的に活用できることがメリットです。
たとえば、家族が集まるセカンドリビング、天窓を設けたスタディスペース、来客用の寝室や趣味の部屋など、自由度の高い空間づくりが可能です。平屋の開放感はそのままに、プラスアルファの空間を加えることで暮らし方の幅が広がります。
なお、住友林業の特徴について詳しく知りたいという方は、住宅系YouTuberの「まかろにお」が運営する「まかろにお【大手ハウスメーカー攻略法】」内の「【最新2025年版】住友林業の徹底解説！これさえ見ておけば大丈夫でしょ！」の視聴がおすすめです。
住友林業の平屋の実例
ここでは、三井ホームの平屋の実例を紹介します。
施工事例①：タイルの平屋で深い軒があるデザイン重視な住まい
こちらの建築事例は、タイル外壁と深い軒がマッチした平屋です。
内装はキッチンやエコカラットなどをグレーで統一することで、国産ナラの無垢床の美しさがより際立つ仕上がりになっています。
さらに、折り下げ天井やウッドデッキにより外と中のつながりを持たせ、より広く感じられる空間を実現しています。
施工事例②：木質感を楽しむ暮らしやすい平屋
画像引用元：木質感を楽しむ暮らしやすい平屋（住友林業）
こちらの建築事例は、水平ラインが美しく、木のぬくもりを存分に感じられる平屋です。玄関前の軒の出が深いため、車からの出入りの際にも雨に濡れません。
画像引用元：木質感を楽しむ暮らしやすい平屋（住友林業）
勾配天井を活かした開放的なリビングは、壁面のウッドタイルやアクアリウム用カウンターなど、こだわりが随所に表れています。
画像引用元：木質感を楽しむ暮らしやすい平屋（住友林業）
ダイニングは、敷地の南側に広がる田んぼの風景を楽しめるようになっており、かつフェンスが道路からの視線をカットしています。
施工事例③：開放的なLDKで木のぬくもり感じる平屋
画像引用元：開放的なLDKで 木のぬくもり感じる平屋（住友林業）
こちらの建築事例は、約31畳の大空間LDKを備えた開放的な平屋です。
画像引用元：開放的なLDKで 木のぬくもり感じる平屋（住友林業）
柱や間仕切りのない空間に大きな掃き出し窓を設け、庭と一体となったデザインはより広さを感じられます。
画像引用元：開放的なLDKで 木のぬくもり感じる平屋（住友林業）
床にはウォルナット、天井にはホワイトアッシュを採用し、自然素材の質感を活かしながら黒い窓枠や家具で空間を引き締めています。
画像引用元：開放的なLDKで 木のぬくもり感じる平屋（住友林業）
1.8mの深い軒下にはウッドデッキを設け、雨の日でも外の景色を楽しめる工夫がされています。
住友林業の平家「グランドライフ（GRAND LIFE）」で採用したいおすすめの仕様
住友林業には、独自の設計力や素材の魅力を活かしたおすすめの仕様があります。ここでは、「グランドライフ（GRAND LIFE）」で採用したいおすすめの仕様を3つ紹介します。
無垢材の床材
住友林業では、無垢材を採用するのがおすすめです。一本の木から切り出した無垢床は、足ざわりの柔らかさや木のぬくもりをしっかりと感じられ、人工的な素材では得られない豊かな質感があります。また、時間が経つにつれて色味や艶が深まり、住むほどに愛着が増していく点も魅力です。
住友林業はアッシュ、ウォルナット、チェリー、オークといった多彩な樹種が選べるため、インテリアスタイルに合わせやすいことが特徴です。さらに、スプーンカットやうづくり加工などの特殊な仕上げも選べるため、個性を出すことも可能です。
BF（ビッグフレーム）構法を生かした開放感のある空間
グランドライフでは、柱や壁の制約を最小限に抑えた、住友林業独自のBF（ビッグフレーム）構法を生かし、広々とした解放感のある空間づくりをおすすめします。
住友林業のBF（ビッグフレーム）構法は、従来の木造住宅に比べて柱や壁の制約を大幅に減らせるため、自由度の高いプランニングができます。具体的には、最大7.1mもの大開口を設けられる点や、標準の2.4mから最大3.52mまで天井を高くできるため、大きなLDKや視線が抜けるコーナーサッシなどと取り入れることが可能です。
3種の神器と呼ばれる内装材
住友林業には、「3種の神器」と呼ばれるオプションの内装材があります。
これらは、住友林業で家を建てたお施主さんたちが親しみを込めて「3種の神器」と呼んでいるもので、正式な名称ではありません。住友林業の中でもとくに人気で、ぜひおすすめしたいオプションアイテムです。
ウッドタイル
画像引用元：WOOD COORDINATES（住友林業）
ウッドタイルは、その名のとおり、木材を使用したタイルです。
ウッドタイルを取り入れることで、玄関ホールや廊下、リビングなどに木のぬくもりを感じられる空間を作り出せます。また、木材特有の質感によって落ち着いた雰囲気に加え、高級感もプラスされる点が魅力です。
ただし、ウッドタイルを採用する際には、室内の色合いや家具とのバランスを意識することが大切です。コーディネート次第で印象が大きく変わるため、センスが求められるアイテムでもあります。
スタイルシーリング
画像引用元：WOOD COORDINATES（住友林業）
スタイルシーリングは、木製パネルのような質感を再現したシート素材の天井パネルです。
下がり天井や目線に近い場所に取り入れることで、空間にアクセントを加え、洗練された印象になります。スタイルシーリングはカラーバリエーションが9色と豊富に用意されているため、床材や家具と組み合わせやすく、全体の統一感を損ないません。
施工事例でも多く取り入れられており、住友林業らしい上質な雰囲気を出せるアイテムです。
チェスターフィットシリーズ
チェスターフィットシリーズは、住友林業クレストという住友林業の関連会社が手がける収納シリーズで、住友林業に最適化されたアイテムです。
チェスターフィットシリーズは、サイズ展開や収納のバリエーションが揃っており、キッチンやリビング、寝室など、用途に応じた最適な収納を設置できます。さらに、住友林業の床材と調和するカラーや柄が多数用意されているため、住まい全体に統一感を持たせることが可能です。
仕様も幅広く、木目シートを使用した手頃なタイプから、突板や天然木を用いた高級仕様まで選べるため、コストとデザイン性のバランスを取りながら選択できます。
住友林業の平家「グランドライフ（GRAND LIFE）」を契約する前に知っておきたいこと
グランドライフは、契約前に知っておくべき注意点があります。契約してから後悔しないために、事前にしっかり確認しておきましょう。
契約前に5万円の申込金が必要
住友林業で注文住宅を建てる際には、契約前に5万円の申込金を支払う必要があります。この申込金は、敷地調査や間取りの提案、詳細な見積もり作成に使用されるため、具体的なプランを進めるための必要経費といえます。
申込金を支払うことで、住友林業での建築を本格的に検討している意志を示し、精度の高い提案を受けられます。また、この申込金は契約が成立した場合、契約金の一部に充当される仕組みになっているため、無駄になることはありません。
契約に至らない場合でも、敷地調査を行う前であれば返金される可能性もありますので、事前に担当者に確認しておくと良いでしょう。
施主支給できない場合がある
住友林業では、状況や製品によっては施主支給ができない場合があります。施主支給とは、施主自身が選んで購入した部材や設備を現場に持ち込むことを指します。
住友林業では、原則として特定の信頼できるメーカーや会社のみと取引をしているため、施主支給を断られることも少なくありません。特に水回りの設備は、水漏れなどのリスクがあるため採用が難しい傾向にあります。
また、施主支給は一見するとコストダウンにつながりそうですが、住友林業の保証対象外となるため、不具合が起きた場合には修理や交換にかかる費用をすべて自己負担しなければならない点に注意が必要です。施主支給に関する対応は支店や担当者によってばらつきがあるようなので、どうしても使いたい設備やこだわりの製品がある場合は、早めに担当者へ確認しましょう。
住友林業の特徴についてもっと詳しく知りたいという方は、住宅系YouTuberの「まかろにお」が運営する「まかろにお【大手ハウスメーカー攻略法】」内の「【最新2025年版】住友林業の徹底解説！これさえ見ておけば大丈夫でしょ！」の視聴がおすすめです。
住友林業の平屋に関するよくある質問
画像引用元：住友林業の平屋 GRAND LIFE（グランドライフ）（住友林業）
最後に、住友林業の平屋に関してよくある質問と、その回答を紹介します。
住友林業の平屋は価格が高い？
住友林業の坪単価は、約115万円〜130万円程度と、決して安価ではありません。
しかし、坪単価ランキングトップのハウスメーカーと比較すると、同仕様でも1,000万円程度安くなる場合もあり、木造系のハウスメーカーでブランド力や提案力などを総合的に見ると、非常にバランスのいいハウスメーカーでもあります。
そのため、さまざまなハウスメーカーを比較・検討した結果、ちょうど良い落としどころとして、住友林業を選ぶ方が多いです。
住友林業の平屋はどんな人におすすめ？
住友林業の平屋は、木の質感やぬくもりを重視する方におすすめです。グループ会社の住友林業クレストが手掛ける内装材を活用することで、空間全体に統一感を持たせながら、木目の美しさや質感を楽しめます。
また、BF（ビッグフレーム）構法によって大開口や大空間を取り入れやすく、解放感のある間取りを希望する方にも適しています。木のぬくもりを活かした住まいや、広々とした空間でのびのび暮らしたい方は、ぜひ住友林業の平屋を検討してみてください。
住友林業の平屋の外観はおしゃれ？ダサい？
住友林業の平屋は、おしゃれと評価されることが多いです。
深い軒や水平ラインを活かした外観デザインは、シンプルでありながら重厚感を感じさせる仕上がりになります。外壁には高級感のあるタイルを採用できるほか、軒天井や外壁の一部に木目調素材を取り入れることで、自然と調和した温かみのあるデザインに仕上げられます。
「ダサい」と感じるのは、デザインの選び方や周囲の景観とのバランスがうまく合わなかった場合が多いでしょう。外構や植栽まで含めてトータルで計画することで、完成度の高いおしゃれな平屋を実現できます。
住友林業の平屋で後悔しないためには？
後悔を避けるためには、コストと仕様のバランスをよく理解して計画することが大切です。
住友林業は標準仕様とオプション仕様が明確に決まっており、オプションを選びすぎると予算オーバーになりやすいため、優先順位を明確にして打ち合わせを進めましょう。また、外構と建物を一体で計画できる点が強みなので、庭やアプローチまで含めた設計を入念に計画すると満足度が高まります。
住友林業と比較するべきハウスメーカーは？
住友林業と比較するべきハウスメーカーは、「積水ハウス」「ダイワハウスの木造」「三井ホーム」の3つです。
積水ハウスは提案力が高く、デザイン面でも似た傾向があるため比較対象にちょうど良いといえます。
ダイワハウスの木造住宅は、間取りの自由度が高く、住友林業のように大空間や大開口をつくれます。そのため、「積水ハウスは価格が高すぎるから、もうちょっと価格を抑えられるハウスメーカーと比較したい」と考えている場合は、ダイワハウスの木造と住友林業を比較することがおすすめです。
三井ホームは、構造躯体が新しくなり、積水ハウスや住友林業、ダイワハウスの木造と同じく横に広い大開口・大空間がつくれるようになりました。構造躯体のポテンシャルは、住友林業と比較しても十分に遜色のないハウスメーカーといえます。
まとめ
住友林業の専用商品「グランドライフ（GRAND LIFE）」の特徴や施工事例、おすすめの仕様について解説しました。
グランドライフは、大開口・大空間を実現できるBF（ビッグフレーム）構法や、庭との一体感を意識した設計、深い軒による美しい外観など、平屋ならではの魅力をしっかり取り入れられる点が魅力です。また「プラスカイ」を利用すれば、1.5階のような空間をつくり、収納や趣味の部屋など多目的に活用できます。
価格帯は坪単価約115万〜130万円程度と決して安価ではありませんが、木質感あふれる空間をつくりたい方や、開放感のある空間をつくりたい方におすすめです。
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