注文住宅のこだわり|絶対に譲れない条件とは?

はじめての注文住宅ノウハウ
この記事は約9分で読めます。

今回は、注文住宅のこだわりを紹介します。

私が家を建てるんだったらこうするよという、絶対に譲れない条件を語りつくします。

即興で思いついたものをいくつか挙げていくので、ぜひ参考にしてください。

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注文住宅のこだわり1:断熱

断熱はとことんこだわりたいです。

天井部分に関しては、天井断熱ではなく屋根断熱の方が絶対にいいですし、

屋根断熱

壁に関してもできるなら付加断熱にしたいです。

付加断熱

予算的に難しい場合は外張り断熱でもいいですが、基本は付加断熱でやりたいです。

床下に関しては、つくる工務店やハウスメーカーによって変わってくるため何とも言えませんが、例えば床下断熱にするのであれば、その床下断熱で付加断熱になっているメーカーないしは工務店を探すのがおすすめです。

付加断熱のそもそもの考え方が「充填断熱」「外張り断熱」の合わせ技です。

「充填断熱」と「外張り断熱」

柱と柱の間に断熱材を入れるのが充填断熱、その外側に断熱材をぐるっと敷き詰めることを外張り断熱と言い、その合わせ技を付加断熱と言います。

この付加断熱という考え方は、壁でよくやります。

壁には柱があり、その間に断熱材を入れ込んで、さらに柱の外側に断熱材を巻いて合わせ技の付加断熱にすることが多いです。

この付加断熱の考え方を床下に転用することもできます。

床面に断熱材を敷き詰めて、その反対側に1枚大きい断熱材を敷き詰めることによって、床部分の付加断熱ができるのです。

床面に断熱材を敷き詰める

とにかく断熱に関しては、とことんこだわりたいです。

仮に充填断熱でやるのなら、ブローイング、吹き込み系の断熱材を使いましょう。

セルロースファイバーという新聞紙を綿のようにした断熱材があり、それをバズーカのようなもので吹き込むのですが、その吹き込み系の断熱材は、隙間までパンパンに詰めることができるので、断熱欠損(住宅の断熱層に隙間や不備がある状態)がなくなります。

セルロースファイバーという断熱材

充填断熱でやるなら、どちらかというと吹き込みでやりたいなと思います。

外張りに関しては、板状の断熱材で家を包み込むので、かなり理想に近い断熱構成になると思います。

金額は、恐ろしい額になるということはありません。

この断熱構成をやっているハウスメーカーや工務店もあるので、おかしなことを言っているわけではなく、現実的な話です。

そういう断熱構成ができたら1番です。

断熱は命です。

外気の影響をシャットダウンしつつ室内の保温力を担保するためのベースとなる素材なので、家を建てる時にはまず「断熱」にこだわるというのが1つです。

注文住宅のこだわり2:全館空調

これもこだわりたいです。

全館空調は、もう絶対に入れます。

なぜ全館空調を入れたいのかというと、断熱を高めると部屋の保温力が高くなるので、個別エアコンをそれぞれ設置してしまうと、やはり限られた空間がすぐに冷えたり暖まったりしてしまいます。

エアコン

それは不快です。

ですので、なるべく少ないエアコンでどれだけ家の中を涼しくするのか、暖かくするのかということを考えなければなりません。

この時に最適解になってくるのが「全館空調」です。

この全館空調をどうやって表現していくのかというのが結構課題だなと思っており、この空調に関する考え方はメーカーそれぞれなのです。

例えば長野に「ホクシンハウス」というところがあります。

ホクシンハウス

マイナーなので知っている人は少ないかもしれませんが、ここのハウスメーカーが出しているのが「FB-6」という全館空調です。

「FB-6」という全館空調

どういう全館空調かというと、壁の中に空気を這わすという全館空調です。

それによって、輻射熱で部屋を暖めたり涼しくしたりするという考え方があります。

壁の中にエアコンの空気が循環し、それによって部屋全体が輻射熱で暖かくなったり涼しくなったりする仕組みです。

直接風を送るわけではありません。

ですので、不思議な感覚になります。

家の中に入った瞬間「あれ?なんか涼しい」「なんか暖かい」と感じるのが全館空調FB-6で、これは特許なので、ホクシンハウスのみが使える全館空調です。

大きな全館空調という機械でどうにかしているわけではなく、通常の市販のエアコンで家全体を暖かくする、涼しくすると考えられている全館空調です。

ですので、コストパフォーマンスもいいです。

ホクシンは、家電量販店で売っている暖房機器や冷房機器を使って、どれだけ効果効率的に空調を整えるかというのを昔からずっとやってきているのです。

なぜそのようなことをやっているかというと、家電製品は、大体10年ごとに規格が変わってしまいます。

ですので、その都度対応できるように、そして対応する時に最小限のコストで済むように仕組みづくりをした結果、FB-6というのが生まれました。

そのような経緯もあり、お客様に寄り添った利便性とコスパを提供しています。

あと、小屋裏エアコンや床下エアコンというのもあります。

断熱などで有名な松尾先生という方がいるのですが、

断熱などで有名な松尾先生

その方がよく推奨している方法で、天井上と床下部分にエアコンを設置します。

2台で運用するわけです。

暖かい空気は上に上がります。


ですので、基礎下から温めて、暖かい空気を上に上げる、涼しい空気の場合は、天井部分にエアコンをつけることによって冷たい空気が下に下がっていくので、それで家全体を涼しくするという考え方です。

あとは、デシカント換気と連動させてエアコンを家全体に回す仕組みの全館空調もあり、例えばHELIOS(ヘリオス)という機械があります。

HELIOS(ヘリオス)という機械

これは普通に熱交換の換気システムなのですが、これとエアコンを連動させて室内全体を涼しくする、暖かくするという設計ができるような全館空調をつくれたりします。

全館空調は、第一種換気と送風機と通常の個別エアコン、この3つの項目の掛け算なわけです。

ですので、それらがうまく連動するように最初から施工してあげれば、全体空調がつくれてしまうのです。

ですので、ヘリオスという湿度調整をしてくれる熱交換器を入れて、それと連動させるようにエアコンをつけると、それだけで全館空調できますし、入れるのであれば、個別エアコンではなく全館空調一択です。

そういうところをきちんと考えなければ、やはり快適な家はつくれないなと思います。

個別エアコンをたくさんつけてしまうと室外機がとんでもなく出てきます。

エアコンの室外機

エアコンは下の方を見てもらえればわかりますが、基本「10年で買い替えてください」「10年で買い替えないと火災のリスクがあります」と書いてあります。

ですので、エアコンは基本10年で替えた方がいいのです。

ただ、4台、5台、6台もつけていたら、10年ごとに同じ台数を交換しなければなりません。

それはものすごく費用がかかることで、例えば高効率エアコンを選ぶと、1台40万円くらいします。

それが5台、6台ですと、200万、250万といった額が10年ごとにかかるわけです。

とんでもないランニングコストです。

それが1台でどうにかなるというなら、10年ごとに40万くらいで済むわけです。

ですので、

  • 断熱を上げる
  • 全館空調を使う
  • 数少ないエアコンで回す

というのは必ずやります。

注文住宅のこだわり3:グレーの床材

特に今ゴリ推ししているのが、コランダムという酸化アルミニウムの結晶からなる鉱石が練り込まれた床材です。

こんなきれいなグレーを出せるのは、この床材しかありません。

グレーの床材は、家具と合わせやすいです。

やはり空間は、家具によってだいぶ雰囲気が変わります。

お洒落な雰囲気の部屋

家具を引き立てることを考えると、グレーが1番いいです。

どんなテイストにも変えられます。

モダンテイスト、ジャパンディ、北欧テイスト、クラシックすべてに合うので最強です。

ですので、絶対にグレーの床材を入れたいです。

ただ、グレーの床材は、いい色味のものやきちんとした耐久性のあるものがあまりないのです。

ようやく見つけたのが、このコランダムが練り込まれている床材です。

絶対にこれを入れます。

注文住宅のこだわり4:漆喰

これは金額が高くなってしまうのですが、壁に関してはなんとか漆喰でやりたいです。

特に漆喰くるむがおすすめです。

漆喰くるむ

漆喰くるむは自社で職人さんを抱えているので、責任をもってしっかりとやってくれます。

職人のレベルも結構高いですし、漆喰くるむ自体の漆喰も、きちんとJIS試験を通しているので、消臭性や調湿性が認められています。

言ったもん勝ち漆喰というのが世の中にはたくさんあり、「消臭性があります」「調湿性があります」とネット上には書かれているけれど、JIS試験を通していないものもあります。

漆喰くるむの場合はきちんと通しているので、外壁に関しては漆喰くるむを選びます。

注文住宅のこだわり5:キッチン

これは当たり前という感じです。

LDKを支配するのはキッチンなので、そこがきちんと整っていないと、どんなにつくり込んでもおしゃれな空間にはなりません。

ですので、とにかくキッチンにはこだわりたいです。

食器にはいろいろあり、陶器でできているものは食洗機で洗えません。

ですので、しっかり飾っておくスペースが必要ですし、しまえる場所があるとストックできるので、キッチンをしっかりつくり込みたいと思います。

注文住宅のこだわり6:照明

照明は場を支配します。

間接照明で明かりを取った空間

まずは間接照明で明かりを取り、その次に必要な部分にグレアレスライトやダウンライトをつけて、

グレアレスライトやダウンライト

最後に装飾的な意味合いでペンダントライトをつける、これが照明設計の原理ですと伝えています。

「照明にこだわりたい」というのは、最後の装飾的な意味合いの照明のことで、ここが空間の個性を表す部分になるので、結構奇抜なものや人が使っていないものを使いたいです。

ペンダントライト

ペンダントライトは明かりではありません。

装飾です。

それで明かりを担保するのではなく、ただ見ていてきれい、この個性すばらしいなと思うためのペンダントライトなので、これから家づくりをされる方は、自分たちの色を出すための照明というのを見つけ、つけてもらえればと思います。

注文住宅のこだわりのまとめ

「注文住宅のこだわり」というテーマで、絶対に譲れない条件を紹介させていただきました。

一枚板や家具など、こだわりたいことは他にもたくさんありますが、これまで2,000棟以上の住宅を見てきた上で「自分だったら絶対に優先する」というものを挙げたので、ぜひ参考にしてください。

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