この記事はメグリエ運営事務局によって作成しました。
アイ工務店の断熱材は、充填断熱(硬質発泡ウレタン)と外張り断熱(フェノールフォーム)を組み合わせた独自の「ダブル断熱工法」です。標準仕様の「N-ees」に採用され、UA値約0.28・C値0.5保証(実績平均0.32)と、有名どころの大手ハウスメーカーが軒並み負けるほどの断熱・気密性能を、全国一律で実現しています。
これだけの高性能でありながら、住み心地は壁の断熱材だけで決まるわけではありません。窓のグレードや換気システム、間取りに合わせた空調計画まで含めて見なければ、せっかくの性能を活かしきれないこともあります。
今回は、アイ工務店の断熱材の種類や性能を具体的な数値とともに解説し、契約前に確認すべきポイントまで整理します。
▼この記事のポイント
- アイ工務店の断熱材は、充填断熱「硬質発泡ウレタン」と外張り断熱「フェノールフォーム」を重ねた独自の「ダブル断熱工法」
- 屋根は発泡ウレタン300mm・壁は発泡ウレタン100mm+フェノールフォーム45mm・床はポリスチレンフォーム90mmで、UA値約0.28・C値0.5保証(実績平均0.32)と大手各社が軒並み負ける高性能
- 注文住宅の商品は「N-ees」1種類のみ。標準の段階で高断熱・高気密を確保しており、北海道限定「N-ees H」・沖縄限定「N-ees U」は本州では建てられない
- ただし住み心地は断熱材だけで決まらない。契約前に窓・換気・気密測定・空調計画まで確認し、UA値・C値ベースで他社と住宅全体を比較するのが後悔しないコツ
アイ工務店の断熱材の特徴
アイ工務店の断熱材の正体は、充填断熱と外張り断熱を重ねた「ダブル断熱工法」です。壁の内側と外側の両方で熱をブロックすることで、外気の影響を受けにくい構造をつくり、高い断熱性と気密性を両立しています。

画像引用元:ダブル断熱工法(アイ工務店)
ダブル断熱工法が住宅性能を支えている
アイ工務店は、壁の内側と外側の両方で熱をブロックすることで、外気の影響を受けにくい構造をつくり、高い断熱性と気密性を実現しています。
充填断熱で柱と柱の間の隙間を埋め、さらに外張り断熱で柱の外側から家全体を覆うため、熱の逃げ道になりやすい柱まわり(熱橋)まで断熱でカバーできるのが強みです。
注文住宅の商品をN-eesの1種類に統一している
アイ工務店には、グレード違いの商品ラインナップがありません。N-eesがただ1つの注文住宅商品です。

これは「我々は複数の仕様をつくらない。これがベストだと思っているのに、より下の仕様をつくるのは、お金がないからこれを建てておけと言うのと同じ。だから仕様は1つでいい」という社長の考え方によるものです。
N-eesは標準の段階ですでに高断熱・高気密を確保しており、そこを起点に間取りやデザインを自由に設計していきます。
断熱材と窓と換気を組み合わせて快適性を高めている
アイ工務店は断熱材に窓・換気・屋根・床の仕様を組み合わせ、家全体の断熱性能を底上げしています。
アイ工務店の断熱性能は、UA値で約0.28です。これは断熱等級6(北海道基準)の家を全国一律で建てられる水準で、有名どころの大手ハウスメーカーが軒並み負けるほどの数字です。
ただし、この高いUA値・C値を実際の住み心地につなげられるかは、窓のグレードや換気方式、間取りに合わせた空調計画までそろって初めて決まります。断熱材の名前だけでなく、こうした住宅全体の仕様をセットで確認することが大切です。
アイ工務店の断熱材の種類と厚み
アイ工務店(N-ees)の断熱仕様は全国一律で、部位ごとに次の断熱材を使っています。
| 部位 | 断熱材と厚み | 断熱材方法 |
| 屋根 | 発泡ウレタン 300mm | 屋根断熱 |
| 壁 | 発泡ウレタン 100mm + フェノールフォーム 45mm | 充填断熱+外張断熱 |
| 床 | ポリスチレンフォーム 90mm | 床下断熱 |
この構成で、UA値は約0.28です。断熱等級6(北海道基準)の家を全国一律で建てられる水準で、有名どころのハウスメーカー各社が軒並みアイ工務店に負けるのも納得の性能です。
断熱材は、
- 現場で密着させる「硬質発泡ウレタン」
- 薄くても高性能な「フェノールフォーム」
- 発泡ウレタンの弱点を補う「気密シート」
の組み合わせで成り立っています。
硬質発泡ウレタン

画像引用元:高気密・高断熱(アイ工務店)
硬質発泡ウレタンは、現場で発泡させて構造材に密着させ、家の隙間を埋める断熱材です。柱まわりや配管まわりといった、ボード状の断熱材では対応しにくい複雑な隙間にも入り込むため、高い気密性を稼げます。実際、アイ工務店が発泡ウレタンを採用しているからこそ、隙間が埋まりC値が良く出る傾向にあります。
この発泡ウレタンには、吹き付け後に表面を削る工程で、断熱効果を担う「スキン層」が壊れやすいという弱点があります。ただしアイ工務店では、定常計算に基づいて気密シートを貼る対策を確実に行っているため、この点は問題ありません。他社と比べる際は、同じ発泡ウレタンでも「スキン層対策として気密シートをどこまで施工するか」を仕様書で確認しましょう。
フェノールフォーム(外張り断熱)

画像引用元:高気密・高断熱(アイ工務店)
フェノールフォームは、薄い状態でも熱を伝えにくく、確実に断熱性能を稼げる断熱材です。柱の外側に張ることで、熱の通り道になりやすいヒートブリッジ(熱橋)の発生を抑えられます。
ただし性能を出し切れるかは施工次第のため、外張り断熱の厚みや施工範囲は、営業担当者の口頭説明ではなく必ず仕様書で確認してください。
気密シートとスキン層対策

吹き付け系の断熱材は、法律上は繊維系断熱材として扱われ、壁内の結露計算(定常計算)の結果によっては気密シートを貼るよう義務づけられています。アイ工務店は、この定常計算に基づいて気密シートを確実に施工しているため、スキン層が削れて性能が落ちる心配はありません。
気密シートは断熱材の性能低下を防ぐだけでなく、壁体内結露を抑える役割も担う重要な仕様です。吹き付け断熱を採用するハウスメーカーは数多くありますが、ここまで保護対策を徹底しているかは会社ごとに差が出るため、他社比較の際は施工範囲を仕様書で確認しましょう。
アイ工務店の断熱材の性能と他社比較の見方(UA値・C値)
断熱材を他社と比べるときの物差しは、断熱材の種類や名前ではなく、UA値とC値です。
| 指標 | 概要 |
| UA値 | 室内からどれくらい熱が逃げやすいかを示す値。数値が小さいほど熱が逃げにくく、断熱性能が高い。アイ工務店は約0.28。 |
| C値 | 家全体にどれくらいの隙間があるか「気密性能」を表す値。数値が小さいほど隙間がなく、気密性が高い。アイ工務店はC値0.5を保証し、実績平均は0.32。 |
ただし、条件の違う数値を並べても意味がありません。必ず同じ延床面積・同じ地域条件にそろえたうえで、UA値とC値のシミュレーション結果を比較してください。
そして、この数値を実際の住み心地につなげられるかは、窓・換気・屋根の仕様や、間取りに合わせた空調計画までそろって初めて決まります。断熱材の名前だけを見て比べても、本当の性能は見えてきません。
窓は、住宅の中で最も熱が出入りする部位です。アイ工務店ではYKK APの「APW430」やLIXILの「TW」といった高性能な樹脂サッシを、トリプルガラス標準(ペアガラスは不可)で選べます。換気はパナソニック製のダクト型第1種換気を採用しています。
断熱材のスペックだけでなく、これらの仕様までセットで確認しましょう。
アイ工務店の断熱材と地域限定仕様(N-ees H・N-ees U)
アイ工務店には、北海道専用「N-ees H」と沖縄専用「N-ees U」という地域限定仕様があり、本州では建てることができません。Webで見た限定仕様の情報を、自分の建築地の標準仕様と混同しないことが第一歩です。
北海道限定「N-ees H」

画像引用元:N-ees(アイ工務店)
N-ees Hは、寒冷な北海道の気候に特化した地域専用仕様です。通常のN-eesとは断熱材の構成が一部変更されており、厳しい寒さに耐えられる構造になっています。
北海道以外のエリアで同じ仕様を希望しても、対応できない可能性があります。
沖縄限定「N-ees U」

画像引用元:N-ees(アイ工務店)
N-ees Uは、高温多湿な沖縄の気候に合わせて開発された地域専用仕様です。断熱材の構成だけでなく、外壁タイルや全館空調が標準採用されている点が大きな特徴です。
「N-eesには全館空調が標準でつく」と早合点すると、本州での見積もりの段階で話が食い違ってしまうため注意してください。
アイ工務店の断熱材を活かす間取り設計のポイント
アイ工務店は、1mm単位の自由設計と高断熱を両立できることが強みです。ただし、間取りの工夫だけで快適な家は完成しません。吹き抜けや大開口を採用するなら、次のポイントを必ずセットで押さえてください。
- 自由設計は空調計画とセットで考える
- 大開口の窓は日射取得と日射遮蔽をセットで考える
- 標準仕様とオプションの境界で総額が変動する
1mm単位の自由設計と断熱性能を両立している
アイ工務店の強みは、1mm単位の自由設計と高断熱を両立できることです。スキップフロアや吹き抜けなど立体的な空間も、高い断熱性能を土台に実現できます。

画像引用元:憧れのスキップフロアと理想的な動線を叶えた、高断熱の住まい(アイ工務店)
ただし、自由設計を優先しすぎると空調効率が落ちることがあります。デザイン性だけで間取りを決めず、「この間取りで各部屋の温度が均一になるか」を設計担当者に必ず確認し、性能と快適性のバランスを取りましょう。
大開口の窓は日射取得と日射遮蔽をセットで考える
大きな窓を入れるときは、日射取得と日射遮蔽を両輪で計画しましょう。大開口は圧倒的な開放感を生みますが、同時に熱の出入りが最も大きい場所でもあるからです。

画像引用元:大開口&吹抜で、開放感と明るさ、ゆとりを実現(アイ工務店)
高性能な窓を採用していても、窓の方角や庇(ひさし)の有無で室温は大きく変わります。窓の大きさや配置を決める際は、断熱性能だけでなく、夏の日射を遮り冬の日射を取り込む日射計画をあわせて検討することが欠かせません。
標準仕様とオプションの境界で総額が変動する
断熱材・窓・屋根断熱がどこまで標準に含まれるかで、総額は変動します。契約後の予算オーバーを防ぐには、標準とオプションの境界を先に押さえておくことが何より重要です。
地域専用仕様や追加仕様を希望する場合は、対応可否と追加費用の事前確認が必須になります。
契約前に確認したいアイ工務店の断熱材の項目
ここまでの内容を踏まえ、契約前に書面で押さえるべきは次の5つです。口頭説明だけで進めると、)入居後の快適性やメンテナンス費用で想定外を招きます。
| 確認項目 | ポイント |
| 断熱材の種類と厚み | 壁・屋根・床それぞれを標準仕様書で確認 |
| 気密測定の実施時期とC値 | 全棟測定。測定段階と目標未達時の補修対応 |
| 気密シートの施工範囲 | 図面・仕様書に明記されているか |
| 窓メーカーとガラスの仕様 | APW430・TWなど、どれが見積もりに含まれるか |
| 換気方式とメンテナンス費用 | 第1種換気のフィルター交換サイクルと費用 |
特に断熱材の種類と厚みは、通常仕様と地域限定仕様を混同しないためにも、営業担当者の口頭説明ではなく標準仕様書の数値で確認しましょう。
換気は第1種換気のため快適性は高い一方、定期的なフィルター交換や点検費用が発生します。

交換サイクルの目安とあわせて説明を受けておくと安心です。
実際の住み心地は、窓・換気・気密測定・日射計画・空調計画まで含めて決まります。住宅系YouTuberまかろにおの動画や「メグリエ(MEGULIE)」を活用し、アイ工務店と他社の差を「住宅全体」で整理すれば、正しい比較・検討ができます。

運営者である「まかろにお」は、『人から始める家造りの重要性を世に広める』をコンセプトとした住宅系YouTuberです。元ハウスメーカー営業マンとして全国1位の営業成績を誇り、その後も不動産融資を扱う大手金融機関での実務経験を経て、幅広いハウスメーカー事情に精通しています。

注文住宅の相談サービス「メグリエ(MEGULIE)」は、大手ハウスメーカー本社公認のサービスとして、各大手ハウスメーカーの特徴やメリット、デメリット、さらに注文住宅を建てる前に知っておきたい知識を中立的な立場で発信しています。
アイ工務店の断熱材に関するよくある質問

最後に、アイ工務店の断熱材に関してよくある質問と、その回答を紹介します。アイ工務店の断熱材や家全体の性能について、他社比較や仕様上の弱点など、検討中の方が疑問に思いやすいポイントを整理します。
アイ工務店と一条工務店の比較ポイントは何ですか?
「工場生産による安定性」対「設計自由度」のバランスが比較の軸です。
一条工務店は工場生産を主軸とし、圧倒的なコストパフォーマンスで「間違いない性能の家」を手に入れられる、いわば住宅業界のユニクロのような存在で、どの現場でも施工クオリティと仕様が安定している点が強みです。
一方アイ工務店は自由設計の対応力が高く、間取りの自由度を重視する方に向いています。断熱材の種類だけでなく、窓・換気・全棟気密測定の有無まで含めた家全体の性能で比較しましょう。
断熱材から見たアイ工務店の弱点は何ですか?
断熱仕様が高くても、間取りに合った空調計画がなければ温度ムラが出やすい点です。
アイ工務店は吹き抜けや大開口といった開放的な間取りを実現しやすい分、空調計画が甘いと部屋ごとの体感差が出ます。断熱材のスペックと同時に、空調計画まで設計担当者と詰めておくことが弱点をカバーするコツです。
まとめ
アイ工務店の断熱材は、充填断熱(硬質発泡ウレタン)と外張り断熱(フェノールフォーム)を重ねた「ダブル断熱工法」が核心です。
屋根は発泡ウレタン300mm、壁は発泡ウレタン100mm+フェノールフォーム45mm、床はポリスチレンフォーム90mmという構成で、UA値約0.28・C値0.5保証(実績平均0.32)と、大手ハウスメーカーが軒並み負けるほどの性能を、N-ees1商品・全国一律で実現しています。
ただし、北海道限定「N-ees H」・沖縄限定「N-ees U」は本州では建てられず、地域仕様の情報を混同しないことが第一歩です。そして、これだけの高性能でも、実際の住み心地は窓・換気・気密測定・空調計画まで含めて決まります。
後悔のない家づくりのためには、断熱材の名前や数値だけで判断せず、契約前に次の5項目を書面で確認し、UA値・C値ベースで他社と住宅全体を比較しましょう。
- 断熱材の種類と厚み
- 気密測定の時期とC値
- 気密シートの施工範囲
- 窓とガラスの仕様
- 換気方式とメンテナンス費用
アイ工務店の断熱材や標準仕様をさらに詳しく知りたい方は、YouTubeチャンネル「まかろにお【大手ハウスメーカー攻略法】」の動画をチェックして知識を身につけてください。運営者のまかろにおが、各ハウスメーカーの性能差や正しい比較基準をわかりやすく整理して解説しています。
また、大手ハウスメーカー本社公認の注文住宅の相談サービス「メグリエ(MEGULIE)」では、家づくりの無料相談をLINEで受け付けています。

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さらに、「メグリエ(MEGULIE)」に掲載された豊富な建築実例から気になる施工事例を選び、その施工を担当したハウスメーカーや営業担当者に直接依頼することも可能です。優秀な営業担当者に出会えれば、温度ムラのない快適な間取りや最適な空調計画を、安心して形にできます。
なお、当サイト「メグリエ(MEGULIE)」を活用するメリット・デメリットは、こちらの動画で詳しく解説しています。一度チェックしてみてください。
家づくりは一生に一度の大きな買い物です。後悔しないためにも、Webの情報だけで判断せず、建築予定地の正確な仕様を慎重に確認しながら進めましょう。