最新のセキスイハイム徹底解説は下記をご覧ください。
【2023年最新】セキスイハイム徹底解説(特徴・強み・商品のおすすめ仕様を紹介)
今回は『あったかハイム』のCMで有名なセキスイハイムについて一般的に知られている部分からマニアックな部分まで、セキスイハイムの特徴をまるっと解説していきます。
これから注文住宅を検討される方で、特にセキスイハイムが気になる!という方は是非とも最後までご覧ください!
セキスイハイムと積水ハウスは何が違う?
皆さんはセキスイハイムと聞いて積水ハウスと何が違うの?と思われたことはないですか?
ここ、非常にややこしいのですが、セキスイハイムと積水ハウスは元々同じ会社だったのです。
でも今は完全に別の会社なのです。
そのため販売している商品も積水ハウスの商品とは系統が全く異なっています。
両者の違いを簡単に言い表すなら、積水ハウスは日本らしさを取り入れ建物を作っているのに対して、
セキスイハイムは完全に独自路線を突っ走っているイメージです。
そのためメリットも大きいのですが、デメリットも大きくあるメーカーなのです。
では、その完全独自路線って具体的になんなのか?
セキスイハイムのメリット・デメリットとはなんなのか?
気になりますよね? はい、ということでこれから『セキスイハイムの商品特徴』と『その他の特徴』について順番にお話ししていきます。
セキスイハイムの商品特徴
それでは最初に『セキスイハイムの商品特徴』についてです。
セキスイハイムの家の作り方『ユニット工法』
セキスイハイムはユニット工法と呼ばれる鉄の箱と鉄の箱を組み合わせて家を作る方法を採用しています。
そしてこの方法で家を作ることで得られるメリットは大きく分けて2つあります。
ユニット工法のメリット1『施工の安定性』
一つ目は『施工の安定性』です。
ユニット工法で家を作る場合、約8割が工場で生産されます。
その後、できたパーツを現場で組み立てるという方式になります。
そのため、工期も業界最速で建物の基礎が完成してからおよそ2ヶ月で家が完成します。
これによって例えば、職人の腕によって家の出来が左右されてることがなくなるため、高品質で均一な質の家を作ることができるのです。
さらに工期も短いため、建て替えの場合は仮住まい先に支払う家賃負担を少ない金額で済ませられますし、フラット35でローン借りる場合はつなぎ融資の金利も多く払わずに済みます。
これが1つ目のユニット工法から得られる
『施工の安定性』のメリットになります。
ユニット工法のメリット2『構造躯体の強度が高い』
そして2つ目が『構造躯体の強度が高い』ということです。
そして外壁と構造躯体、双方の効果によって地震から家を守る仕組みを『ハイブリッド耐震「GAIASS(ガイアス)」』と呼んでいるのです。
つまり簡単に一言でまとめると、
『構造躯体×外壁=GAIASS(ガイアス)』
だということです。
では何故そのような仕組みになっているのかというと、それは構造躯体本体だけでは事足らない部分があるからなのです。
これがどういうことかというと、実は『鉄』でできた建物は、地震が起こると揺れるのです。
そして揺れることによって、その地震のエネルギーを逃そうとする性質があります。
だから鉄骨造の家に住む以上、ある程度の「揺れ」は覚悟しなければなりません。
ただし、ここで揺れの規模に着目してみてください。 例えば東北地方太平洋沖地震のような大規模地震であれば、住宅の倒壊や損傷を免れることが重要です。
だから、ある程度の建物の「揺れ」は仕方ないで済ませられると思います。
ですが、中規模程度の地震で住宅が必要以上に揺れるとなると、クロスなどの内装関係の損傷や、インテリアへのダメージが気になってくるわけです。
特に地震には周波というのがあります。
その周波の伝わり方によって鉄骨住宅は中規模地震でも、大きな揺れに感じることがあります。だから鉄骨住宅に住む場合って、油断できません。
つまり、全ての地震エネルギーをユニット構造体のみで対応させることは、揺れによる内装へのダメージを考えると、あまりにもリスクが大きいということです。
ですので外壁で、ある程度の地震波を受け止め、受け止めきれなかった地震エネルギーは、強力な構造躯体で対応するという住み分けが必要になってくるのです。
そしてこれらの対策をすることで、建物自体を強固なものにしているわけです。
ここまでがセキスイハイムの家の作り方の大枠です。
今までの話だけでも何となくセキスイハイムの凄さというのが伝わったのではないかなと思います。
では、今度はハイブリッド耐震「GAIASS(ガイアス)」を構成している『構造躯体』と『外壁』これをより詳しくそれぞれ見ていきましょう!
ハイブリッド耐震GAIASS(ガイアス)を構成している『構造躯体』
先ずは構造躯体。
これは冒頭でも説明したようにユニット工法と呼ばれるもので作られており、鉄の箱と、鉄の箱を組み合わせて家を作る作り方になります。
そしてこの構造躯体の特徴は大きく分けて2つあって、
- 1つ目が、60キロの人間が800人乗っても耐えられる強度がある
- 2つ目が、塗装が140年持つ
ということ、この2つになります。順を追って説明していきます。
60キロの人間が800人乗っても耐えられる強度
先ずは『60キロの人間が800人乗っても耐えられる強度がある』ということについて。
実はセキスイハイムのユニットは『スポット溶接』と呼ばれる特殊な溶接が行われます。
これをすることで1箇所あたり40knの強度が出るとされています。それが1つのユニットに平均12箇所、行われます。
ただこの説明だと凄いのかイマイチ分からないと思いますので、分かりやすく例えると、40knは約4トンの重みを支えることが出来るということです。
つまりそれが12箇所なわけですから、単純に1つのユニットで48トンの重さに耐えられるという計算になります。
これは60キロの人間が800人、4000キロのゾウが12匹乗っても耐えられる強度がセキスイハイムのユニットにはあるということになります。
こうやって聞くといかにセキスイハイムのユニット構造が強力なのかが、分かりやすくイメージできるのではないでしょうか。
実際にセキスイハイムでは『ユニット落下実験』なるものを行なっており、高さ5mのところからユニットを落とす、なんてこともしています。
セキスイハイムのユニットが本当に強いのかどうかを自分の目で確かめたい!
という方は一度、工場見学に行ってみると良いかもしれません。
その他にも適材適所に鉄骨を加工して配置しているので、縦の柱に使用される100mm角の鉄骨の柱は1本で4tもの重さに耐えることが出来るものが使われていたり、後は、床梁と天井梁にはたわみの生じにくいC型形状の鋼管が使用されていたりするのです。
だからセキスイハイムの構造躯体はとにかく強度にこだわって作られているのです。
これが1つ目の特徴です。
塗装が140年持つ
続いて2つ目、『塗装が140年持つ』ということについて、
セキスイハイムの鉄骨には全てに「ZAMメッキ」と言われる防錆処理がされています。
この防錆処理はキズに強く、万が一キズがついても自らの自然治癒能力で修復するという驚きのメッキ処理なのです。
だから例えば、施工現場で工事中に鉄骨に傷が入ってしまったとしても、自動で修復してくれるので錆びる心配がないです。これは安心ですよね。
一応仕組みとしては、ZAMメッキにキズが付くと、マグネシウムとアルミニウムの効果によりキズ面近くのメッキ層が酸化して溶け出し、保護皮膜を形成するという仕組みです。
ちょっと難しい話なので、とにかく『自動で傷を補修してくれるメッキを使っている』とさえ覚えてもらえれば大丈夫です。
これによりZAMメッキ鋼材の平均的耐用年数は、屋内環境において推定約140年と言われているのです。
これが特徴の2つ目になります。
ということで
- 1つ目が、60キロの人間が800人乗っても耐えられる強度がある
- 2つ目が、塗装が140年持つ
これがセキスイハイムの構造躯体であるユニットの特徴になります。
セキスイハイムの外壁
続いて外壁です。
外壁は高性能外壁と呼ばれる鉄製フレームに下地パネルとタイルを貼り付けた壁を構造躯体に設置しています。 ただしこの壁は直接構造躯体に取り付けられるわけではなく、「スプリングジョイント」という鉄製クッションを挟んで取り付けられます。
そうすることで、鉄製フレームが受けた衝撃をスプリングジョイントで吸収し、吸収しきれなかった力を構造躯体で吸収するというハイブリッド耐震「GAIASS(ガイアス)」を作り上げることができるのです。
この高性能外壁とスプリングジョイント仕組みが、セキスイハイム独自の外壁構造なのです。
説明すると非常にシンプルですが、中小地震の揺れを軽減させてくれる重要な核なのです。
以上がハイブリッド耐震「GAIASS」を構成している『構造躯体』と『外壁』それぞれの特徴で、セキスイハイムの『構造躯体の強度』が高い理由になります。
少し長くなってしまったので、ここまでの話を一回まとめてみましょう!セキスイハイムのユニット工法のメリットは
- 『施工の安定性』
- 『構造躯体の強度が高い』
ということ、この2つです。
そして、その中で構造躯体の強度を出しているのがユニットという鉄の箱と特殊な外壁の組み合わせ、通称GAIASS(ガイアス)だという話でした。
この作り方が全ての商品のベースとなっており、
・フラット屋根が特徴のパルフェ
・自由度が下がるけど価格が抑えられたパルフェBJスタイル
・屋根に勾配があり、古屋裏を作れるドマーニ
・フラット屋根+深い軒が特徴のスマートパワーステーションFR
・勾配屋根+深い軒が特徴のスマートパワーステーションGR
・外壁タイルの磁器タイルが選べなくなり自由度も少し下がりますが価格も抑えられたスマートステーションアーバン
・蓄電池、太陽光パネルとヘムスを採用しエネルギー自給率を6割から7割にできるグリーンモデル
これらの商品ラインナップがあります。
セキスイハイムのデメリット
これまではセキスイハイムの凄さについて語ってきましたが、実は他のメーカーに比べて大きく劣るところがあります。
これはセキスイハイムで注文住宅を建てる上で絶対に知っておかなければならないことですし、知らないと後々後悔する原因にもなります。
ですので、ここからはセキスイハイムのデメリットについてお話をします。
セキスイハイムのデメリットは簡単に一言で言うと、
『プランの自由度が他のメーカーに比べて低い』
ということです。
これがどういうことかなのか、大きく分けて3つのデメリットに絞って説明します。
デメリット1:工場生産が故に臨機応変さがない
先ず1つ目のデメリットが『工場生産が故に臨機応変さがない』ということです。
というのも、ユニットで家を作る場合、ある程度、決められた種類や決められた寸法で規格化された部材の中から家を作ることになるわけです。
ですので、例えば階段は基本的に決められた規格の中から選ぶことになるので、臨機応変に階段の勾配をいじることができません。
やるなら特注で対応する必要が出てきます。
階段の勾配を緩勾配にしたい、という方は追加費用を覚悟する必要があるかと思います。
また、無垢床に関しても選べるものと選べないものがあったりするので、その辺りも制約を受けます。
ですので、どの部材は使えて、どの部材が使えないのか、また部材のサイズはいじれるのか、いじれないのか、この辺りは詳しく聞いておかないと後々『こんなはずじゃなかった』となりやすくなります。
デメリット2:間取りの小回りが効かず、場合によってコスパが悪い
続いて2つ目のデメリットは『間取りの小回りが効かず、場合によってはコスパが悪い』ということです。
ユニット工法の特性上、鉄の箱を如何に少ない数で家を建てるのかが、安く仕上げるコツになります。
だから例えば小さなユニットを8個使って30坪の家を建てるより、大きなユニット3個で30坪の家を建てた方が金額が安くなる、ということです。
これだけ聞くと『安く仕上がるなら良いじゃん!』って思われる方もいるかもしれませんが、実はそんな単純な問題ではありません。
なぜなら、ジャストサイズの間取りが提案しにくいからです。
というのも、大きめのユニットを使えば安く仕上がるものの、無駄に廊下が広くなったり、トイレがやたら大きくなったりと、その他にも空間に無駄な部分が出やすくなるのです。
またその逆で、小さめのユニットを使えば今度は小回りが効きやすくなるものの、使う鉄骨の箱が増えるので金額が上がります。 更に鉄骨の箱が集まった部分にできる柱の束、これの多さも多くなるのですが、この柱の束を無くすためには更に追加で工事費用がかかるのです。
何よりこの後、話す間取りの制約を物凄くうけてしまうのです。
ですので、ユニットの数を多く使うのはとにかくコスパが悪いのです。
こういった理由からユニット工法は『間取りの小回りが効かず、場合によってはコスパが悪い』わけなのです。
デメリット3:間取りに制約がある
そして最後のデメリットが『間取りに制約がある』ということです。
実はユニットで家を作る場合、『階段と水回りはユニットを跨いではいけない』というルールがあるのです。
これはイメージしてもらえれば誰でもわかるのですが、鉄の箱と鉄の箱が組み合わさった部分には『梁』と呼ばれる、横方向の柱の束が存在する形になります。
この『梁』を貫通させることができないので、
例えばトイレやお風呂は配管の都合上、この梁を避けるように設置しないといけないわけです。
また階段も同様で、変な位置に階段を設置してしまうと階段を上がっている途中に梁が出てきてしまって頭をぶつける、もしくは二回に上がれない間取りが完成してしまうのです。
そのため、ユニットで家を作る時は『階段と水回りはユニットを跨いではいけない』というルールが存在するのです。
考えてみれば誰でもわかることなのですが、それでも言われないと気が付かないポイントかと思います。
ということで
- 『工場生産故に臨機応変さがない』
- 『間取りの小回りが効かず、場合によってはコスパが悪い』
- 『間取りに制約がある』
大きく分けてこれらの3つのデメリットがどうしても出てきてしまうのが、ユニット住宅なのです。
後は、
- 外観がどうしても箱っぽくなる
- ユニットの配置によってはやたらベランダが大きくなる
というちょっとしたデメリットなんかもあります。
ですので、これらを一言でまとめると『プランの自由度が他のメーカーに比べて低い』ということなのです。
「家の性能を優先させる」ならセキスイハイムがピッタリ
ただし、最初にお話しした通り、セキスイハイムの構造躯体は非常に施工精度が高く、そして強固な作りになっています。
今まで話してきたセキスイハイムの商品の特徴とメリット・デメリットはセキスイハイムを検討する上で非常に重要なベースの知識になります。
是非とも覚えておいてください。
セキスイハイムの『その他の特徴』
では、続いてセキスイハイムの『その他の特徴』についても触れていきます。
そのほかの特徴で知っておくべきは
- 『快適エアリーT-SAS』
- 『保証』
- 『磁気タイル』
これらになりますので、またそれぞれ説明していきます。
『快適エアリーT-SAS』
先ずは『快適エアリーT-SAS』です。
これは以前にあった『快適エアリー』というシステムが進化したものです。
どう進化したのかというと、
従来あった
- エアコン機能
- 換気機能
- 空気清浄機機能
これらに加えて抗ウィルス機能が追加されたものになります。
簡単にいうと、これが『快適エアリーT-SAS』なのですが・・・
この説明だけだと何だかぼやっとしているので、少し深掘りをしていきます。
そもそも快適エアリーは床に空いた穴から、冷暖房を行いつつ換気を行うことで室内を快適な温度かつ綺麗な空気の状態にする、というのがベースの機能なのです。
そのため、それらを行うために床下に
- 熱交換換気扇
- ヒートポンプ式冷暖房除湿ユニット
という2つの装置が設置されているのです。
それぞれ説明します。
85%の熱交換率で換気してくれるシステム『熱交換換気扇』
先ず熱交換換気扇は、冷暖房によって調整された室内の空気を85%の熱交換率で換気してくれるシステムです。
ですので、例えば室内の温度が20度で、外気が0度だったら、外気の温度を17度にまで上げて空気の入れ替えをしてくれる、ということです。
これは他のメーカーに比べて良い方です。
更に外気を取り入れる際に、
- プレフィルター
- HEPAフィルター
- NO2フィルター
これら3種類のフィルターを通った空気が熱交換される仕組みになっているのです。
だから空気中の花粉、PM2.5などを99.97%ブロックした状態で空気の入れ替えがされるのです。
ヒートポンプ式冷暖房除湿ユニット
続いてヒートポンプ式冷暖房除湿ユニットですが、これは室内に床に吹き出し口と吸引口を設置して空気を循環させながら、空気を冷やしたり、温めたりするシステムです。
では何故、床に空いた穴から冷暖房を行うのかというと、暖かい空気は上に上がる性質があるため、上から温めるよりも下から温めた方が効率が良いからです。
だから床に穴が空いていて、そこから冷暖房を行うのです。 そしてこの時に吸引口部分に、『抗ウイルス対応フィルター 』というのが設置されているのです。
これが今回新しくなった部分で、室内空気に含まれるウイルスが吸込口を通過する際、『抗ウイルス対応フィルター 』の力でウイルスの活動を抑制することが期待できるというものです。
だから
- 熱交換換気扇と
- ヒートポンプ式冷暖房除湿ユニット
これらの効果によって、常に綺麗な空気が循環し続け、更に室内の温度が一定で保てる仕組みが、『快適エアリーT-SAS』なのです。 CMであったかハイムと謳っているのはこのシステムから来ているのですが、これ体感してみると本当に暖かいです。
ただし、床に吹き出し口や吸引口が付く形になるので掃除はしっかりしないといけませんし、何か飲み物などをこぼしてしまってもアウトです。
見た目も結構目立つので、性能を取るのか、それとも意匠性を選ぶのか、この辺りは皆さん自身で判断してみてください。
快適エアリーT-SASの『保証』とその他の『保証』
続いて『保証』です。
先ほどの『快適エアリーT-SAS』の話を聞いて、『快適なのは分かったけど、壊れた時の保証ってどうなの?』って思われた方もいると思います。
確かにそうですよね。快適エアリーが壊れてしまったら、冷房も暖房もない状態になってしまいますからね。
なので、快適エアリーT-SASの『保証』と、その他の『保証』について触れていきます。
快適エアリーT-SASの『保証』
先ず『快適エアリーT-SAS』の保証ですが、これは設備保証で10年です。 そしてそれ以降は有償による修繕になります。
これを聞くと10年の保証ってどうなの?と思われそうですが、他の会社だと設備保証は5年のところが多かったりします。
だからセキスイハイムの設備保証10年は長い方なのです。
またそれ以外にもセキスイハイムの大きな特徴として、60年無料点検システムというのが付いてます。
これはお引渡しから2年目までの計3回の定期点検と、5年目から各5年ごとの定期診断を無償で60年間行うというものです。
これも他社より優れていて、一般的に他のメーカーは『50年間のアフターサービスが備えられています!ただし、(25年目以降は10年毎に有料点検になります)」みたいな表記があります。
そんな中、セキスイハイムであれば、60年間一貫して金額を支払わなくてもアフターサービスに来てくれるわけです。当然、『快適エアリーT-SAS』の点検も無料で行ってくれるので、その点も安心ですよね。
ただ、ちょっと分かりにくいので、もう一度お伝えしますが、保証は10年です。
つまり、『快適エアリーT-SAS』に何かあった時、無料で対応してくれるのは10年までということです。
それ以降、何かあれば修理費が発生します。
ただし、各5年ごとの定期診断を無償で60年間行ってくれるので、何かあっても未然に故障を防げます、というお話しです。
この辺りは非常にややこしいため、しっかりと整理をしてから『快適エアリーT-SAS』を導入するかどうかを検討してみてください。 あとこれは余談になりますが、快適エアリーのフィルターは5年ごとに3万円の出費が必要になります。
ご注意ください。
その他の『保証』
続いてその他の保証についても簡単にみていきましょう!
セキスイハイムは
- 構造30年
- 防水30年
- 外壁30年
の保証になります。
ただし外壁に磁気タイルではなく、SFCボードと呼ばれる外壁にした場合は防水保証が10年になります。 ですので、この点は注意が必要ですね。
総評すると、保証や点検に関してはかなり手厚いメーカーといえると思います。
特にセキスイハイムといえば『快適エアリー』みたいなところもあるので、そこと上手く連動して保証や点検の制度が組み立てられているのもポイント高いです。
磁気タイル
そして最後に『磁気タイル』。 セキスイハイムの磁気タイルって形状もそうなのですが、ユニット工法独自の特殊性というのがあるのです。
先ずタイルの種類ですが、
・レジデンスタイルG
・レジデンスタイルN
・ラスティックタイル
・Sラスティックタイル
・スクラッチタイル
以上の5種類があります。
それぞれのタイルが建物の商品ごとに使える、使えないが決まっているので、そこは注意が必要なのですが、とにかくここではセキスイハイムには「5種類のタイルがある」ということ、後は「特徴的な四角いタイルがある」ということさえ覚えてもらえれば大丈夫です。
四角いタイル外壁って他のメーカーでは見ない外壁ですから、人とあまり被りたくない、という人は選んでみると良いかもしれませんね。
それでこのタイルのメリットは
- メンテナンスフリーで将来かかる塗装工場費用を削減できる
- 汚れがつきにくく、目立たない
- 衝撃に強い
- 防火性能が高い
といったようなメリットがあるのですが、これらは一般的なタイルにもいえるメリットなのです。
だから例えば、〇〇ホームで使っているタイル外壁も、××ハウスで使っているタイル外壁も性能は一緒だということなのです。
セキスイハイムのタイル外壁のメリット
では、セキスイハイムでタイルを使うメリットは何なのかというと、
それは
『工場内で貼り付けるのでズレがない』
ということなのです。
もうこれに尽きます。
やはり通常現場で外壁って施工しますから、どうしても人の手で作業することになるのです。
いくら腕の良い職人であったとしてもヒューマンエラーは起きる可能性がありますから、工場で寸分の狂いなく外壁を設置してくれる、というのは非常に魅力的ですよね。
セキスイハイムのタイル外壁のデメリット
ただし、反面デメリットも存在します。
それが『早めにタイルの種類を決めなければならない』ということです。
というのも、構造躯体であるユニットの発注と同時に外壁の発注もしないといけないので、のんびり外壁を種類や色を選んでいられないのですよね。
だから例えば、内装やインテリア、外構の詳細を決める前に、ユニットを発注することになるため、トータルでのコーディネートが難しくなっていたり、後は後戻りができないことから外壁にお金をかけ過ぎて、外構やインテリアに予算をかけられない、みたいな状態も起こりやすいのです。
これはユニット工法独自のデメリットになりますので、ご注意ください。
ジオマイト外壁という選択も1つの方法
一応解決策として、予算の余白を確保しておくために、タイル外壁と、SFCボードと呼ばれる外壁の中間価格帯である『ジオマイト外壁』を選択する、という手もあります。
ジオマイトとは地質学のジオロジーと幾何学のジオメトリー、それと力強さを表すマイトを掛け合わせた造語です。
積水ハウスのダインコンクリート、へーバルハウスのヘーベル板の競合商品という位置付けだと思うのですが、深い彫りと陰影が特徴的な外壁なのです。
それで、価格的には
- 磁気タイルが松
- ジオマイト外壁が竹
- SFCボードが梅
みたいな感じでちょうど中間なのです。
だから磁気タイルは高い、でもSFCボードだとちょっと安っぽいかな、という方はジオマイト外壁を選んで、ある程度予算に余白を持たせておくのもアリかと思います。
ただし、ジオマイト外壁はメンテナンスフリーのタイルと違い30年に一度、塗装が必要です。
SFCボードが20年に一度塗装が必要なので、ちょうど中間のメンテナンス性能ですよね。
更に保証もタイルが30年なのに対して、ジオマイト外壁は10年になります。
ここに関してはSFCボードも保証は10年なので同じです。
ですので、価格以外にこういったちょっとした違いもあるので、セキスイハイムで検討される場合は、この辺り最初のうちから詳しくなっておくことをお勧めします。
ということで、そのほかの知っておくべき特徴
- 『快適エアリーT-SAS』
- 『保証』
- 『磁気タイル』
について解説させていただきました。
セキスイハイムの坪単価
最後に、セキスイハイムの坪単価についてです。
去年一年間で集めた各ハウスメーカーの資金計画書、合計2113枚の中から値引き後の建物本体価格と建物の坪数、これを割って坪単価を算出し、中央値を出しております。
もちろん地域の特性や、家族構成、中に入っている設備仕様によって金額は大きく異なります。
そのため、あくまで参考程度にしかなりませんが、それでもネットに掲載されているどこの情報よりも正確な情報になってくるとは思います。
その中でのセキスイハイムの坪単価ですが82.9万円でした。
セキスイハイムって全体的に金額が安いイメージがあったのですが、中央値はそんなこともなかったですね。
やはり大手ということもあって、坪単価80万円オーバーの物件ばかりでした。
セキスイハイム以外の坪単価も含めた坪単価ランキングについてはこちらの記事をご覧ください。
「2023年 大手ハウスメーカー坪単価ランキング」
昔から私はお伝えしているのですが、セキスイハイムは住宅業界のターミネーターです。
色々システマチックに仕組み作りをしているメーカーなので、デザインよりも機械的な仕組みが好き、という方は是非ともセキスイハイムを検討してみてください。
これから注文住宅の購入を検討したいという方は、わたくし、まかろにおが提供している注文住宅オンライン相談サービス「メグリエ」で大手ハウスメーカーの優秀営業担当を無料でご紹介しています。是非、無料会員登録の上で地域の優秀営業担当を探してみて下さい。