パナソニックホームズで後悔する事例とは?その理由とおすすめのケースをわかりやすく解説 

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注文住宅の購入を考えている方は、どのハウスメーカーにすれば良いのか悩むことでしょう。

パナソニックホームズは鉄骨住宅を専門としており、高い耐震性能や全館空調システムjによる快適さなどが人気の大手ハウスメーカーです。そんなパナソニックホームズで注文住宅を建てて後悔した人は、どういった点を後悔しているのでしょうか?

今回は、パナソニックホームズで注文住宅を建てた人が後悔したポイントや、パナソニックホームズで注文住宅を建てるメリット、パナソニックホームズがおすすめの人について解説します。パナソニックホームズで注文住宅の建築を検討している方は、ぜひ最後までご覧ください。

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パナソニックホームズで注文住宅を建てて後悔した事例

パナソニックホームズで注文住宅を建てて後悔した人は、どういった点に後悔しているのでしょうか?後悔しているポイントは、大きく次の3種類に分けることができます。

建築費用が高額

パナソニックホームズは、業界トップクラスの耐震性能や全館空調システム「エアロハス」、光触媒技術を活用した外壁材「キラテック」など、高い住宅性能を誇る一方で、その分建築費用も高額になりがちです。坪単価は約120万〜130万円であり、他のハウスメーカーと比較しても上位の価格帯に位置します。

特に、標準仕様でも高性能な設備が多く含まれるため、基本価格が高めに設定されています。また、オプションの選択や仕様変更によってさらにコストが上昇する可能性もあります。これらの費用を抑えるためには、初期段階からオプションの優先順位を明確にし、不要な追加工事や仕様変更を避けることが重要です。

また、見積もりの段階で総額がどの程度になるのか、オプションや保証制度を含めたトータルコストを事前に把握することが、予算オーバーを防ぐ鍵となります。高性能住宅を求める方にとってはその価格に見合う価値がある一方で、予算計画をしっかり立てることが満足度の高い家づくりにつながるでしょう。

全館空調システム「エアロハス」のスペース・機能

パナソニックホームズが提供する全館空調システム「エアロハス」は、家全体の温度や湿度を一定に保ち、空気の質まで管理できる優れた仕組みです。このシステムは、特に快適な室内環境を求める方に高い評価を受けています。

しかし、導入にあたって注意すべきポイントもあります。

専用スペースが必要になる

全館空調システム「エアロハス」を導入する際には、建物の2階に専用スペースを設ける必要があります。このスペースは畳半分(約90cm×90cm)ほどの広さを要します。しかし、このスペースの設置が収納や間取りの自由度に影響を及ぼす場合があります。

また、稼働中はわずかな機械音が聞こえるため、寝室やリビング近くに配置する際には注意が必要です。間取りの設計段階で、専用スペースの位置を慎重に検討することで、快適な住環境を保ちながら全館空調の利便性を最大限活かすことができます。

全館空調の温度調整に伴う課題

全館空調には部屋ごとの温度差が生じやすいという特性があります。たとえば、吹き出し口の近くは暖まりやすく冷えやすい一方で、吹き出し口のないトイレなどでは設定温度よりも少し冷暖房効果が弱まることがあります。

また、冬場の霜取り運転中は暖房の効き始めに遅れが生じる場合もあり、各部屋で独立して調節できる一般的なエアコンより細かい温度管理が難しい点が挙げられます。

冬場の乾燥が気になる

特に冬場は乾燥が気になるという声もあります。パナソニックホームズの施工ボードには、北海道・稚内産の珪藻土(けいそうど)が一部に使用されているためです。

珪藻土は調湿性に優れており、特に夏場はジメジメした空気からの吸湿性が高く、快適に暮らすことができます。反対に、特に冬場など外気の乾燥が強い季節の場合、室内も乾燥気味になる傾向があります。

ただし、エアコンを使う場合、どういった環境であっても冬場は乾燥するため、パナソニックホームズの「エアロハス」に限ったことではないともいえます。

建材の選択肢が少ない・おしゃれ度が低い

パナソニックホームズは、耐久性や機能性を重視した住宅設計を得意としていますが、建材や内装の選択肢は他のハウスメーカーと比べると限られる場合があります。特に、個性的でデザイン性を重視したい方には、選択肢が少ないと感じられるかもしれません。

一般的にハウスメーカーは、住宅を効率的に量産する仕組みを採用しており、オリジナルなデザインよりもコストパフォーマンスや工期短縮を優先する傾向があります。パナソニックホームズもその例外ではありません。

また、外壁材「キラテック」や全館空調システム「エアロハス」といった機能性に優れた設備との組み合わせにより、快適性を高めるデザインが可能です。SNS映えするような派手さを求める場合には物足りないと感じることもありますが、シンプルで機能的な美しさを重視する方には魅力的な選択肢といえるでしょう。

パナソニックホームズのメリット

ここまで、パナソニックホームズで注文住宅を建てた際に、後悔されたポイントを紹介しました。しかし、パナソニックホームズで注文住宅を建てる魅力は数多くあります。パナソニックホームズの主なメリットは次のとおりです。

地震に強い鉄骨造

パナソニックホームズは鉄骨造専門であり、地震に強いハウスメーカーです。「地震の後も帰れる住まい」をテーマにして家づくりをしており、地震対策に力を入れています。地震対策に強い主な理由は次のとおりです。

限界加震に耐えられるテストをしている

パナソニックホームズは、日本最大級の震度を想定した「限界加震テスト」を実施し、その耐震性能の高さを証明しています。

このテストでは、阪神淡路大震災の約4.3倍のエネルギー量を持つ東海地震を想定し、住宅がどの程度耐えられるかを検証します。これに加え、東日本大震災や中規模地震を繰り返し再現することで、長期間の耐震性能も確認しています。

特徴的なのは、外壁材「キラテック」を装着した総重量約4トンの建物を用い、実際の住宅に近い条件でテストが行われている点です。陶器瓦やソーラーパネルなどを備えた状態で試験することで、現実的な耐震性能を追求しています。

これらのテスト結果により、パナソニックホームズの住宅は、大地震や繰り返しの余震にも強い構造を持つことが実証されています。安全性を重視したい方には、信頼できる選択肢となるでしょう。

高層ビルに使われる耐震技術を採用している

パナソニックホームズでは、高層ビルに使用される制振技術である座屈拘束技術(アタックフレーム)を、ダウンサイジングして住宅構造にも使用しています。座屈拘束技術とは、地震の揺れに対して建物が変形しないようにする技術のことで、六本木ヒルズなどの高層ビルにも使用されています。

パナソニックホームズの住宅は鉄骨造です。鉄骨造は強度が高い一方で、剛性が低いため、地震時の揺れが長時間持続する傾向があります。座屈拘束技術を使用すると、鉄骨の強度を担保しながらも、木造なみに揺れを軽減することが可能になります。

全館空調システム「エアロハス」を採用できる

全館空調システム「エアロハス」は「後悔した事例」のところでも紹介しましたが、メリットが多くあります。エアコン1台で24時間365⽇、家中を安定した温度に保つことが可能です。

「エアロハス」は、「換気システム」と「空調システム」が組み合わされています。換気システムは床下の基礎部分に設置され、空調システムは2階に専用スペースが必要になります。

換気システム

パナソニックホームズの換気システムは、基礎部分と地熱を活用した独自の技術が特徴です。

基礎を通じて取り込む新鮮な空気は、床下で気流が少ないため約7割の花粉やホコリが自然に除去されます。その後、高性能な「HEPAフィルター」によって微粒子や浮遊物質がさらに取り除かれ、清浄度の高い空気が家全体に供給されます。

また、地熱を活用することで外気温の影響を抑え、約17度の安定した温度の空気を取り込めるため、エアコンの稼働率を低減できます。この仕組みにより、冬場の光熱費を4人家族で年間3万円程度節約できると言われています。

さらに、換気ダクトによる空気の循環で滞留を防ぎ、カビの発生を抑える効果も期待できます。これらの技術は、室内環境を快適かつ衛生的に保つことを目的としています。

空調システム

パナソニックホームズの空調システム「エアロハス」は、全館空調に必要な専用スペースが2階に設置されます。

この専用スペースの確保はデメリットとして挙げられる一方、室外機を1台にまとめられるメリットがあります。室外機が1台で済むため、庭や屋外スペースを有効活用でき、景観を損なう心配が減ります。

また、室内に個別のエアコンを設置する必要がないため、スタイリッシュで統一感のあるデザイン空間を実現できます。特にリビングやダイニングなど、おしゃれなインテリアを重視する方には大きな魅力です。専用スペースの位置や活用方法を工夫すれば、空調システムの利便性をさらに高めることができます。

外壁材「キラテック」を採用できる

パナソニックホームズの外壁材「キラテック」は、光触媒技術を活用した独自のタイルで、汚れを防ぎつつ雨で自然に洗浄されるセルフクリーニング効果が特徴です。この機能により、外壁を常に美しい状態に保ち、メンテナンスの手間や費用を大幅に削減できます。

さらに、目地を隠すシームレスなデザインにより、見た目がスッキリしているだけでなく、目地交換が不要になることで耐久性も向上しています。

ただし、他社の一般的な外壁材と比べると坪単価が約5万円高くなるため、建築費用に影響を及ぼす可能性があります。それでも、「キラテック」は高い耐久性と美観を両立したい方にとって魅力的な選択肢といえるでしょう。

パナソニックホームズが向いているケース

では、パナソニックホームズで注文住宅を建てるのに向いているのはどのような人なのでしょうか?最後に、パナソニックホームズをおすすめしたいケースを紹介します。

土地の形が変則的である場合

家を建てる土地の形が変則的な場合、パナソニックホームズの「HS構法」は最適な選択肢です。この構法は「制震鉄骨軸組構造」とも呼ばれ、縦横15cmピッチの設計調整が可能なことが大きな特徴です。狭小地や不整形地でも、土地の形状や法規制に柔軟に対応できるため、効率的に敷地を活用したプランが実現します。

また、パナソニックホームズでは、HS構法に加えて「F構法」(大型パネル構造)や「NS構法」(重量鉄骨ラーメン構造)も採用しており、それぞれの土地やニーズに応じた工法が選べる点が強みです。特にHS構法は、都市部の狭小地や複雑な地形に対応するだけでなく、耐震性能も高いため、安全性と機能性を両立した設計が可能です。

変則的な土地でも、これらの工法を活用することで、理想の住まいを効率よく実現できるでしょう。

土地が狭い場合

都市部や住宅密集地など、限られた土地面積で家を建てたい場合、パナソニックホームズは頼れる選択肢です。特に3階建てやそれ以上の多層階住宅を検討している方には、「NS工法」(重量鉄骨ラーメン構造)が最適です。

この工法は、最大9階建てまで対応可能で、耐震性や耐久性に優れるだけでなく、隣地境界線からわずか30cmの位置でも建築が可能な「無足場工法」を採用しています。この無足場工法により、都心部の狭小地でも土地を最大限に活用でき、他社では難しいプランも実現可能です。

また、パナソニックホームズの設計自由度を活かすことで、限られた敷地内で開放感や機能性を重視した住まいを作ることができます。

狭い土地でも妥協せず、快適で安全な住宅を実現できるのは、パナソニックホームズならではの強みといえるでしょう。

地震に備えたい場合

パナソニックホームズは、業界トップクラスの地震対策を誇るハウスメーカーです。耐震性能だけでなく、「地震あんしん保証」という独自の保証制度も充実しており、地震リスクを最小限に抑える取り組みがなされています。この保証は掛け金不要で、地震による全壊・半壊時に最大5,000万円の補償が受けられるため、万が一の場合にも安心です。

また、耐震性能については「限界加震テスト」を含む厳しい実験で確認されており、東日本大震災や阪神淡路大震災を超える規模の地震にも耐えうる住宅を提供しています。

さらに、「座屈拘束技術」などの高層ビル建設で採用される技術を住宅用に応用し、揺れを大幅に軽減する構造を実現しています。

ただし、「震あんしん保証」には年度ごとの補償限度額が設定されており、2024年度以降は10億円が上限です。そのため、同一年度内で大規模地震が多数発生した場合、補償に制限がかかる可能性がある点は理解しておく必要があります。

日本全国で大規模な地震が予想される中、耐震性能と保証を重視したい方にとって、パナソニックホームズは信頼できる選択肢です。

快適に暮らしたい場合

家での時間を快適に過ごしたい方にとって、パナソニックホームズの住宅には多くのメリットがあります。

特に全館空調システム「エアロハス」は、室内の温度や湿度、空気の質を年間を通じて一定に保ち、家全体で快適な環境を実現します。このシステムは花粉やホコリを大幅に抑え、アレルギー体質の方や小さなお子様がいる家庭にも最適です。

加えて、パナソニックホームズの鉄骨造住宅は、一般的に課題とされる断熱性能についても優れた設計を採用しており、冷暖房の効率を高めています。これにより、エアコンの稼働を抑えられるため、快適性と省エネ性能の両立が可能です。実際、冬場や夏場の光熱費を抑える効果も期待できます。

さらに、住宅全体で空気が循環する換気システムとの組み合わせにより、カビや結露を防ぎ、健康的な住環境を維持できる点も大きな魅力です。長時間家で過ごす方や、快適性を重視する方には非常におすすめです。

まとめ

パナソニックホームズで後悔しないためのポイントについて解説しました。

パナソニックホームズは、業界トップクラスの耐震性能や全館空調システム「エアロハス」の快適性、光触媒技術を用いた外壁材「キラテック」など、独自の技術と魅力的な商品を提供する大手ハウスメーカーです。しかし、それらの特徴を最大限活かすためには、計画段階で十分な検討が必要です。

とりわけ重要なのは、次の3つの後悔ポイントへの対策です。

  • 建築費用が高額:高性能ゆえの価格帯を理解し、予算内で実現可能なプランを検討する
  • 全館空調システム「エアロハス」のスペース・機能:専用スペースの必要性や稼働音、温度調整の特性を事前に把握する
  • 建材の選択肢が少ない・おしゃれ度が低い:標準仕様の制約と、デザイン面での妥協点を明確に認識する

これらの後悔を防ぐためには、商品ラインナップや技術の特徴を正確に理解し、自分たちのニーズに合った選択をすることが大切です。また、担当者との綿密な打ち合わせや見積もり内容の細かい確認を行うことで、理想の住まいを実現するための一歩を踏み出せます。

より詳しい家づくりの情報は、住宅系YouTuber「まかろにお」のYouTubeチャンネル「まかろにお【大手ハウスメーカー攻略法】をご覧ください。パナソニックホームズを含む大手ハウスメーカーの特徴や、家づくりのノウハウをわかりやすく解説しています。

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