この記事はメグリエ運営事務局によって作成しました。
家づくりは一生に一度の買い物になる方が多いでしょう。どのハウスメーカーを選ぶかは、その後の暮らしを大きく左右する重要な決断です。しかし、数多く存在するハウスメーカーの中から一社を絞り込むのは至難の業だといえます。
そこで今回は、注文住宅をご検討中の方が後悔することのないように、おすすめの大手ハウスメーカーとその選び方のポイントを解説します。よくある失敗例やその対策も交えて具体的に紹介するので、ぜひ最後までご覧ください。
【2025年】おすすめの大手ハウスメーカー5選
2025年の住宅市場をリードするであろう、特におすすめの大手ハウスメーカーを5社厳選しました。それぞれのハウスメーカーは独自の強みと特徴を持ち合わせており、ご自身の理想とする住まいを実現するための重要なパートナーとなります。各社の特徴を比較・検討し、ご自身にとって最適な一社を見つけましょう。
選定にあたっては、次の3つの基準を設けました。これらの基準を基に、おすすめのハウスメーカーを詳しく解説していきます。
- 住宅性能(耐震性・断熱性)の高さ
- デザイン性と設計の自由度
- アフターサポートの充実度
積水ハウス

積水ハウスは、世界で多くの住宅を建築してきた実績を持つハウスメーカーであり、その信頼性と実績は他の追随を許しません。長年の経験に裏打ちされた高い技術力と、顧客満足を最優先に考える姿勢は、多くの方に選ばれる理由の一つです。
また、積水ハウスでは、設計のプロフェッショナルであるチーフアーキテクト制度を導入し、顧客の要望を丁寧にヒアリングしながら、最適なプランを提案します。高い設計力は、デザイン性と機能性を両立させた、理想の住まいを実現するための強力なサポートとなるでしょう。

さらに、積水ハウス独自の設計手法である「ライフニットデザイン」は、空間の美しさと快適性を追求しており、自然光や風を最大限に活用することで、開放感あふれる空間を実現します。伝統的な日本建築の要素を現代に取り入れたデザインも得意とし、街並みに調和しながらも、プライバシーを確保した住まいづくりが可能です。

内装は、ローコントラストや自然素材を活かしたシンプルで洗練された設計が施され、高度なエアコンや照明の隠蔽設計により、見た目の美しさも損なうことはありません。積水ハウスでは、木造住宅の「シャーウッド」と鉄骨住宅の「フレキシブルベータシステム」という2つの構造を採用しています。
「シャーウッド」では、日本の伝統的な木造建築の美しさを追求しつつ、高い耐震性と耐久性を実現しています。「フレキシブルベータシステム」では、鉄骨ならではの大空間設計を可能にし、都市部の狭小地や変形地でも自由度の高いプランを実現します。
中でも「重量鉄骨フレキシブルベータシステム」は高額となりますが、その分、高品質な住まいが期待できるでしょう。

一条工務店

一条工務店は、業界トップクラスの断熱性能を誇り、特に断熱等級7を取得可能なその性能は他社を圧倒します。内外ダブル断熱工法や、自社生産の高性能断熱材の採用により、外気の影響を最小限に抑え、一年を通して快適な室温を保つことができるのが特徴です。

さらに、一条工務店は全棟で気密測定を実施し、その数値を公開することで高い気密性を担保します。隙間を徹底的になくすことで、熱損失を防ぎ、冷暖房効率を高めます。また、窓やドア、床材などの主要部材を自社工場で一貫生産することで、高品質でありながらコストを抑えた住宅の提供が可能です。

特注の床材や本物の木材と見分けがつかないシート技術など、標準仕様の充実度も魅力です。全館床暖房も自社オリジナルで開発しており、高い住宅性能を低価格で実現しています。

一条工務店は、性能を重視する方にとって、まさに最適なハウスメーカーといえるでしょう。
パナソニックホームズ

パナソニックホームズは、業界で唯一、限界加振実験でその耐震性を証明しているハウスメーカーです。繰り返し起こる大地震や余震にも耐えられる住まいを提供し、住宅の安全性を追求し続けています。

また、パナソニックホームズ独自の「座屈拘束技術」は、高層ビルにも使われる制震技術を住宅に取り入れたものであり、地震による建物の揺れを最小限に抑え、建物の変形や損傷を防ぎます。

さらに、パナソニックホームズの「エアロハス」は、パナソニックグループの技術力を活かした全館空調システムです。家全体の温度を均一に保ち、快適な室内環境を実現すると同時に、省エネ性能も高く、光熱費の削減にもつながります。

また、パナソニックホームズでは、独自の地震安心保証制度も設けています。万が一、地震によって建物が全壊した場合、保証限度額が5,000万円となっているため、掛け金不要で長期保証を受けられる点は大きな魅力です。
住友林業

住友林業は、木を熟知した専門集団として、長年培ってきた専門知識と技術力を活かした家づくりを行っています。「木のスペシャリスト集団」として、木材の多様性、デザイン性、耐久性を追求し、他社にはない、木の魅力を最大限に活かした家づくりを提案しています。
また、独自の「ビッグフレーム構法(BF構法)」は、柱や壁を減らし、大開口や高天井を可能にし、間取りの自由度を高めていることが特徴です。開放的なリビングや、自由度の高い間取り設計が可能となり、住む人の個性を活かした、オリジナリティ溢れる空間を実現できます。

さらに、無垢材や自然素材をふんだんに使用した、上質なデザインが特徴で、住友林業クレスト製の高品質な部材を採用し、統一感のある内装を実現しています。

自然な木目や色合いを生かした内装は、居心地のよい空間を創出し、高い天井と大きな窓からは、開放感とともに自然光を多く取り入れることができます。
ミサワホーム

ミサワホームは、そのデザイン性の高さで知られており、グッドデザイン賞を35年連続で受賞している実績が、その実力を証明しています。
特に「蔵のある家」は、ミサワホーム独自の空間設計力が光る商品で、独自の収納空間である「蔵」は、居住空間を圧迫することなく、効率的な収納力を実現します。
また、ミサワホームでは「木質パネル接着工法」という独自の工法を採用しており、工場で精密に製造された木質パネルを接着することで、高い品質と耐震性を実現しています。工場生産のため、品質が安定しており、現場での施工ばらつきが少ないことが特徴です。

さらに、地震の揺れを極限まで抑える「Mジオ(MGEO)」精神装置を搭載し、繰り返しの地震に対する強さも魅力です。

ミサワホームは、南極昭和基地の建設にも携わっており、過酷な環境に耐えうる技術力を有していることも、注目すべきでしょう。
大手ハウスメーカーの選び方のポイント
大手ハウスメーカーを選ぶ際に後悔しないためには、いくつかの重要な観点から慎重に検討を進める必要があります。初期段階での費用だけではなく、入居後のアフターサービスまで各項目を詳細に比較し、一つひとつの要素を丁寧に確認していくことが重要です。
それぞれの項目を深く理解することで、最適なハウスメーカー選びが可能になるでしょう。ここでは、大手ハウスメーカーの選び方のポイントについて解説します。
初期費用と住宅ローンの総支払額を確認する
住宅購入を検討する際、まず気になるのは費用でしょう。
一般的に坪単価の相場は100万円前後といわれることが多いですが、実際にはハウスメーカーによって坪単価には大きな差が生じるため、単純な相場だけで判断するのは危険です。建物価格だけではなく、登記費用や火災保険料などの諸経費、さらに庭や駐車場などの外構工事費用なども含めた総費用を考慮する必要があります。
また、住宅ローンの金利タイプや返済期間によって総支払額が大きく変動することも考慮しましょう。複数の金融機関の金利を比較・検討し、具体的な返済シミュレーションを参考にしながら、将来的な資金計画を立てていくことが大切です。
住宅性能をチェックする
住宅の性能は、入居後の快適性や安全性に直結するため非常に重要です。
耐震等級や断熱等級といった住宅性能表示制度における評価を理解し、各ハウスメーカーの住宅がどの程度の性能を備えているのか比較・検討してください。特に、地震が多い日本では耐震性能は必須で、断熱性能は冷暖房効率に関わり、光熱費にも大きく影響します。
全館空調システムや高断熱窓など、快適性に関わる設備の違いも確認する必要があります。ハウスメーカーによって、標準仕様として備わっている性能と、オプションで追加できる性能の範囲は異なるため、事前に情報収集を行い、自分にとって必要な性能を見極めるようにしましょう。
設計の自由度を確認する
理想の家を実現するためには、設計の自由度も重要な要素です。建築条件や敷地の形状、法的規制などによって、どのような制限があるのか事前に確認することが大切です。
規格住宅と自由設計では、間取りやデザインの自由度が大きく異なるため、それぞれのメリットとデメリットを理解し、どちらが自分の希望に合っているのかを検討しましょう。
間取りの自由度だけではなく、窓の位置や大きさ、収納スペースの確保など、細かな部分についても確認しておくと、後悔のない家づくりが実現できます。また、構造上の制約についても確認しておくと、デザインの幅が広がります。
アフターサービス体制を比較する
住宅を建てた後も安心して長く住み続けるには、アフターサービス体制の比較が不可欠です。保証期間だけではなく、保証内容の詳細についても各社の内容を比較・検討してください。
住宅の部位によって保証期間が異なる場合があるため注意が必要です。定期点検の頻度や内容、メンテナンスの費用についても事前に確認しておきましょう。
また、不具合が発生した場合の補修や修繕の対応体制や連絡窓口についても、事前に把握しておくことが重要です。アフターサービスの充実度は、ハウスメーカーの信頼性を示す重要な指標の一つです。
担当者のサポート力を見極める
家づくりは、担当者との協力体制が非常に重要です。営業担当者や設計担当者の経験値や提案力を確認し、打ち合わせ時の対応の丁寧さや提案内容の具体性を見極めましょう。担当者とのコミュニケーションが円滑に進むかどうかも、家づくりの満足度に大きく影響します。
また、担当者の交代を希望する場合の手続きや、どのような場合に交代が可能になるかについても確認しておくと、万が一の事態にも冷静に対応できます。担当者のサポート力は、家づくり全体の質を大きく左右するため、慎重に見極めましょう。
大手ハウスメーカーのメリット・デメリット
大手ハウスメーカーで家を建てることには、魅力的なメリットがある一方で、注意すべきデメリットもあります。メリットとデメリットそれぞれの側面をしっかりと理解し、ご自身の状況や希望に最適な選択をすることが重要です。ここでは、大手ハウスメーカーのメリット・デメリットそれぞれを解説します。
大手ハウスメーカーのメリット
大手ハウスメーカーのメリットには次の3点が挙げられます。
施工品質が安定している
まず挙げられるのは、長年の実績と経験に基づいた安定した施工品質です。多くの建築事例や技術的なノウハウを持っているため、安心して家づくりを任せることができます。
保証制度とアフターサポートが充実している
充実した保証制度とアフターサポート体制も大きな魅力です。万が一の不具合やトラブルが発生した場合でも、迅速かつ丁寧に対応してくれるため、安心して長く住み続けることができます。
住宅性能が高い
最新の技術や設備を積極的に導入しているため、高い住宅性能を実現できることも大手ハウスメーカーを選ぶ大きな理由となるでしょう。省エネ性能や快適性に優れた家を建てたいと考えている方には、大きなメリットとなります。
大手ハウスメーカーのデメリット
一方で、大手ハウスメーカーにはデメリットもあります。
価格が高め
中小企業と比較して、一般的に価格が高くなる傾向にあることは、予算を重視する方にとっては大きなデメリットとなります。
担当者によってサービスの質に差がある
担当者によってサービスの質に差が出る可能性があることも否定できません。経験の浅い担当者がついた場合、対応が遅れたり、情報伝達がうまくいかなかったりすることもあります。
デザインや間取りに制約がある場合がある
デザインや間取りに一定の制約があるケースがあることも考慮しておく必要があります。規格住宅の場合、自由度が制限されるため、オリジナリティの高い家を建てたいと考えている方は、不満を感じるかもしれません。
ハウスメーカー選びでよくある失敗例と対策
ハウスメーカー選びで後悔しないためには、実際に起こりがちな失敗例を事前に把握し、それに対する対策を立てておくことが非常に重要です。失敗例を参考にすることで、慎重にハウスメーカー選びを進めることができるでしょう。最後に、ハウスメーカー選びの際によくある失敗例とその対策について解説します。
初期費用だけで選んでしまう
初期費用だけでハウスメーカーを選んでしまうと、結果的に後悔することになるかもしれません。初期費用だけではなく、入居後のランニングコストも考慮に入れる必要があります。
たとえば、住宅の断熱性能が低いと、光熱費が高くついてしまい、長期的に見ると大きな負担になります。住宅性能による光熱費の違いを理解し、将来的なコストも考慮した上で、総合的に住宅投資を考えることが大切です。
初期費用だけではなく、ランニングコストも含めたトータルコストで判断するようにしましょう。
モデルハウスの印象だけで決めてしまう
モデルハウスはあくまでもモデルとして作られているため、実際の生活とは異なる場合があります。モデルハウスを見学する際には、デザインや広さだけではなく、収納スペースや生活動線など、実際の生活を想定した上で確認することが重要です。
標準仕様とオプションの違いをしっかりと理解し、オプションを追加するとどの程度の費用がかかるのかも把握しておきましょう。モデルハウスの印象だけで決めてしまわず、実際の生活をイメージしながら、慎重に検討することが大切です。
担当者との相性を軽視してしまう
先ほども触れたように、家づくりにおいては担当者との相性が非常に重要です。数ヶ月から数年におよぶ長い期間で一緒に家づくりを進めていくため、担当者とのコミュニケーションが円滑にできないと、ストレスを感じてしまう可能性があります。
担当者の提案力や対応力を見極めるだけではなく、相性も考慮しましょう。担当者の交代を依頼できる時期や方法についても確認しておき、万が一、担当者との相性が悪いと感じた場合に備えておくことが大切です。担当者は、家づくりのパートナーとなるため、相性を見極めることは非常に重要です。
まとめ
おすすめの大手ハウスメーカーを選ぶ際のポイントや注意点、よくある失敗例と対策について解説しました。
注文住宅を建てる際のハウスメーカー選びは、人生における大きな決断の一つです。ハウスメーカーを選ぶ際のポイントは、主に次の5点です。
- 予算
- デザイン
- 住宅性能
- アフターサービス
- 担当者のサポート力
何を最も重視するかによって、最適なハウスメーカーは大きく異なります。ご自身のライフスタイルや家族構成、将来設計を考慮し、それぞれの優先順位を明確にした上で、慎重に比較・検討を進めることが大切です。
後悔のない家づくりを実現するために、慎重に情報収集を行い、複数のハウスメーカーを比較・検討し、理想の住まいを完成させましょう。
より詳しい家づくりの情報は、住宅系YouTuber「まかろにお」のYouTubeチャンネル「まかろにお【大手ハウスメーカー攻略法】」をご覧ください。大手ハウスメーカーの特徴や、家づくりのノウハウをわかりやすく解説しています。
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