今回は、Instagramでセキスイハイムの印象について、意見を募集しました。

セキスイハイムの最大の特徴はユニットの工場生産です。
メンテナンスもいいイメージです。
鉄骨は本来地震が来た時に揺れやすいため、熊本地震の被災地でも鉄骨の方が被害が大きく、注意を示す紙を貼られている率が高かったです。

鉄骨住宅が頑丈だと思っている人が多いのですが、実際は木造の方が被害が少なく、構造計算をしても木造の方が強いのです。

本来は鉄骨住宅の方がメンテナンスがかかりやすいのですが、セキスイハイムはその辺をうまくやっていて、鉄骨住宅でもメンテナンスがかからないようにつくっているというのも特徴かと思います。

今回は集まったご意見の中から、セキスイハイムの印象・評判について辛口レビューを7個紹介します。
多くの方から忖度のない意見をいただいたので、ぜひ参考にしてください。
セキスイハイムの評判・印象レビュー1:ダサい

『ダサい…』
真四角な感じのデザインを、セキスイハイムの中では「近未来モダン」と言っています。

あの四角い形は仕方ありません。
セキスイハイムでかっこいい外観をつくるには、建物は極力シンプルに仕上げて外構計画でデザインするしかないかと思います。
あと、展示場のようにものすごく大きい家をつくるのであれば、ユニット工法でもあまり関係ありませんが、

35坪など一般的な建物を建てようと思うと、どれだけ少ないユニットの数で家をつくるのかがポイントになってくるでしょう。
ユニットは数をたくさんつくればつくるほど鉄骨をたくさん使うことになるので価格が上がり、大きいユニットを1個置いて、その中で家づくりをするという方法ですと、コストが下がります。
小さくなればなるほどユニットの数が減り、ユニットの数が減るとどうしても真四角な家にしかならなくなります。
一方で、土地が広ければ広いほど、大きなユニットを使ったとしてもそれを複数個置けるので、家に凹凸ができてかっこよくなりますが、はたしてそこまで大きい家をセキスイハイムで建てるのかという問題もあります。
60〜70坪くらいまで大きくしなければなかなかそのデザインはできないのですが、そこらへんまで大きくするのであれば、工業化住宅ではなく普通に家をつくった方がいい気がします。
工業化住宅は、多くの人たちにとって質の高いものを安く大量生産するというのが本来の目的であって、セキスイハイムが愚直にやっていることはまさにそれです。
ですので、あまり大きい家をつくるという感じではないかと思います。
大きいセキスイハイムの家は見たことがありません。
「ダサい」と言われれば確かにそうなのかもしれませんが、一方でコストパフォーマンスが優れている、メンテナンスがなるべくかからないようにつくっているといった魅力はあります。
断熱性能・気密性能はあまり高くはありませんが、セキスイハイムは太陽光パネルをたくさんのせますし、「フィット制度(固定価格買い取り制度)」といい、太陽光発電の買い取り制度がなくなったら、セキスイハイムの工場で電気を買い取るという制度もあります。
そう考えると、非常にお客さん思いで、いい仕組みができているメーカーかなと思います。
そこにデザイン性を求めるのではなく、セキスイハイムの仕組みのよさ、メンテナンスがかからないところ、そのような企業理念、商品の特性を理解した上でセキスイハイムを選んでいただいた方がいいかと思います。
おしゃれにつくるのであれば、外構でなんとかする、室内の家具でなんとかするなど、別の視点でおしゃれさを出していけば、セキスイハイムでもカッコ悪い家ではなくいい感じの家はつくれると思います。
積水ハウスや住友林業のように、建物の形でおしゃれさを出すのではなく、中身でおしゃれさを出すのがいいでしょう。
やはり工業製品の側面が強く、工場のメニューで連続の窓、格子などいろいろなオプションパーツがあるので、それを組み合わせてデザインしがちですが、極力なくした方がきれいなものにはなる気がします。
お皿は普通だけど上に乗せる料理の盛り付けを頑張るというような感じです。
そのイメージでやっていただくと、セキスイハイムでもおしゃれな家は建つと思います。
セキスイハイムの評判・印象レビュー2:設計さんは素晴らしい 営業マンが雑

『設計さんは素晴らしい 営業マンが雑でした』
これは人によります。
設計さんが前に出るイメージはあまりありません。
セキスイハイムは、営業マンが図面を書くイメージが強いです。
セキスイハイムはディーラー制なので、地域子会社が販売をやっていて、本社とは別のくくりで、地域ごとに別会社なのです。
「セキスイハイム東京」「セキスイハイム茨城」といったように別会社です。
そのため、同じ会社なのに競合することがあります。
他の会社ではあまりありません。
意外と地域をまたいだ別会社の方が金額が安いということはあります。
地域のディーラーごとに採用されている人のタイプも少し違ったりします。
決して全員がヘンテコなわけではなく、最終的には人、地域によるのかもしれません。
セキスイハイムはユニット工法なので、自由度があまりありません。

これは事実だと思います。
ただ、工夫次第でいろいろとカバーできるものもあります。
構成を自由に動かすという自由度はありませんが、空間を自由に使うという意味では、他のメーカーより優れているかと思います。
耐力壁がいらないという時点で、抜ける壁が全部抜けるわけです。

そういった意味では自由と言えると思うので、その中でどう壁を配置するのかというのはやりようがいろいろあると思います。
ただ、柱と梁の境目は厄介です。
そこをいかに間取りの中心から外すかということです。
鉄骨と鉄骨の箱が組み合わさっている部分に梁が出てきます。

その梁の上に水回りは置けません。
梁が邪魔して排水管が通らないからです。
階段もそうです。

ユニットとユニットを跨ぐように階段を設置してしまうと、階段を登っている最中に梁の部分が出てくるので頭をぶつけてしまいます。
ユニット工法ならではの特殊ルールはありますが、それを上手く回避すれば、他のメーカーとは違い、柱や壁が出てこないので自由度はあります。
ただ、出っ込み引っ込みをつけられない、梁が邪魔することが多いなど、他のメーカーにはない不自由さもあり、そこは何とか回避しなくてはなりません。
一応、床の高さを上げれば、水道管を通せます。
ですので、工夫次第です。
普通の建築とは違う考え方で、セキスイハイムならではの手法で考えなければならないと思います。
ユニットも、どういう規格があるのかなど、そこが頭にないとはめられません。
急に積水ハウスの人がやってできるかというと、それはできないと思います。
グランツーユーはものすごく難しいです。

2×6工法とユニット工法の掛け合わせのような間取りのつくり方は、すごく制限が出ます。
変に耐力壁や下がり壁が出てきますし、住宅業界の中で一番プランニングが難しいと思います。
それによって無難な間取りしかできないというのはあるかもしれませんが、大空間、大開口を求めなければ、グランツーユーでも普通に間取りをつくれます。
ユニット工法でも変なことを望まなければ、普通につくれます。
セキスイハイムの人は、家づくりに対する熱量があります。
「セキスイハイム=デザインはどうでもいいと思っている」というイメージが強いと思いますが、それはセキスイハイムに限った話ではなく、デザインが自由な会社でもデザインに興味がない人は結構います。
セキスイハイムは商品自体は自由度が高いわけではありませんが、家づくりへの熱量が高い人はたくさんいます。
ネットで目立っているようなハウスメーカーだけがデザインに対して、家に対して強い思いがあるわけではなく、ただただ売ればいいやという人もいます。
物売りになっている営業の人はあまりよくないと思っていて、例えば最初に鉄骨住宅は揺れやすいという話をしましたが、鉄骨系のハウスメーカーは揺れないようにするために制震装置を入れて商品を販売しています。
ただ、価格を落とそうと思ったら制震装置を抜いた方がいいです。
そのため、抜いて契約を取ってしまう営業マンもいます。
確かに抜いたら50〜60万円金額が下がるので表面上価格は落とせますが、それは果たしてお客さんのためなのかと言われたら、ためではありません。
他社が木造で提案しているので、あえて鉄骨で提案するというのは住宅業界あるあるです。
同じ土台で戦わないのです。
「うちの構造躯体は強いです。制震装置が入っているからさらに強いです。」というのは違います。
「揺れるから致し方なく制震装置を入れて揺れないようにしています。」が正解です。
もともと制震装置は鉄骨のブレース構造で、そのブレースの部分をより強固にして地震が来た時に強くなるように開発されたのが制震装置なわけです。

もともとは揺れないようにするためのものなので、それを無くすと当然揺れます。
お客さんも間違った説明を聞いて「制震装置なんかなくても構造躯体って強いんだ。しかもそれで金額が50〜60万円下がるんだったらいいか。」と思って契約したら最後です。
こういうのは本当によくないですが、よくある話です。
話が脱線しましたが、セキスイハイムに家づくりにあまり興味がない人が多いかと言われればそんなことはなく、本質をわかっておらず、契約を取るために訴求して家を建てて、あとは知らぬ存ぜぬという人は他のメーカーでもいくらでもいます。
ですので「セキスイハイム=家づくりに対して熱量が無い」とは思わないでいただきたいです。
セキスイハイムは制震装置が入っていませんが、GAIASSで何とかしています。

構造躯体をガッチガチにつくって揺れないようにしています。
ただ、3階建ては揺れるのでやめた方がいいです。
さすがに制震装置なしで3階建てはつらいです。
セキスイハイムの評判・印象レビュー3:構造上必要な柱があるため空間づくりが難しい

『構造上必要な柱があるため空間づくりが難しい』
ユニットが重なっている部分の柱の話です。
それを取るのには50万円くらいかかります。

その金額が高いということであれば、確かにそれは邪魔になります。
プラン提案、見積もりの出し方次第ではと思います。
最初から「この柱を取らなかったら50万円くらい安くなります。」「取ったら50万円の追加費用がかかります。」など言わなければいいと思います。
柱は抜く前提で「これはこういうものだから。」「こっちの方がお客さんにとって幸せだから。」と言ってあげた方がいい気がします。
「安く安く。」という心理が働いてしまうとそういう話もしてしまい、結果お客さんも「削減するために仕方ないか。」と柱をそのままにしてしまうということはよくあります。
また、セキスイハイムの人は普段からその柱を見ているため、逆にそんなに気にならなくなっている可能性もあるかと思います。
ただ邪魔であれば取ってもらった方がいいです。
セキスイハイムの評判・印象レビュー4:契約後の追加料金がとてつもなく高い

『契約後の追加料金がとてつもなく高い』
そういうことはありません。
営業マンの持っていき方次第かなと思います。
何でもありが注文住宅なので、営業マンがお客さんに対して何を訴求するのか、それによって積み上げる見積もりの内容が変わってきて、出てくる金額の内容も変わってくるという流れです。
ですので、セキスイハイムは初期仕様のようなものはありません。
見積もりを取る時に、必ずこれで一旦見積もりを取ってください、というようなことはないのです。
営業マンがすべてで、営業マンが指定したものが積もり積もって見積もりとして上がってくるので、担当の営業マンが金額の高い物件に携わったことがない場合、おそらく安く上がってくるかと思います。
日頃から高い金額ばかり扱っている人からすると、高く見積もるのが普通だからと言って、いいものを入れ込んで一旦契約して「契約後の打ち合わせで金額が下がるのはあなたの自由です。でも基本的にこれ以上は上がりません。」という感じで契約にもっていくパターンもあります。
営業マンによって標準が違うなと思います。
ものすごく高い物件を扱った経験があれば「最大限こういういい提案ができます。仮に予算が追いつかないのであれば、その廉価版として似たようなものをつくりこんでいきましょう。」という提案ができます。
しかし日頃2,000万、3,000万のものしか売っていない人からすると、そのような提案はできません。
結局営業マンにより、セキスイハイムだからといって契約後に金額が高くなるわけではありません。
セキスイハイムの評判・印象レビュー5:階段が急になることを当たり前かのように説明された

『検討していましたが階段が急になることを当たり前かのように説明されてしまいました』
そんなことはありません。
階段が急というのはネットでも言われていますが、揚げ足を取っているなという感じがします。
急勾配ではない商品もあるにも関わらず、急な階段しか使っていないと言ってしまうのは違うなと思います。
ただ、セキスイハイムは営業マンがプランニングすることが多いので、営業マンがわかっていない場合もあるかなと思います。
階段勾配は4モジュールのマス目の中でグルッと回すくらいしか頭になかったり、6モジュールで3掛けにマスを取って階段勾配をゆるくする、あとは造作階段で普通に直階段にするという発想がなかったりする人も多いです。

それに加えて、営業マンが間取りを書くため、金額を落とすためになるべくコンパクトに書きたいというのもあると思います。
階段は1つのパーツの金額が高いため、造作階段をつくろうと思ったら、場合によっては200 万円くらいかかるので、変にいじると金額が高くなるという心理が働きます。
営業マンのお金に対するキャパシティがないと「200万円上がった、どうしよう…これ値引かなきゃ。」となる可能性があります。
営業マンにとって、世帯の所得関係なく、契約前の100万円は誤差ですが、契約後の100万円は大ごとで、金額が上がる打ち合わせは地獄なのです。
マックスこのくらいでしょという感覚で契約をしているので、増額となったらお客さんがかわいそうで、心がしんどくなるのです。
解約しようと思うと解約金がかかって100〜200万円をロストすることになります。
契約前なら100万円上がっても、最悪他のメーカーにするという選択ができるため、契約前の数百万円は誤差だと割り切って提案してあげた方がいいものが生まれる気がします。
そこは営業マンのお金に対するキャパの問題になってくるでしょう。
階段の勾配はできるのだから、セキスイハイムの方には緩くつくってもらいたいです。
セキスイハイムの評判・印象レビュー6:工場生産は良い

『工場生産は良いと思う 今後大工が減ってくるので他より生き残る会社だと思う』
今は本当に職人さんが少ないです。
ハウスメーカーは地域の提携工務店に業務を委託して家づくりをやっているため「施工精度が悪い。」などと言われたりします。
一方で工務店は地域に根ざしている会社だから工務店で家づくりをした方が施工精度が高くなるとネットで言われることがあります。
しかし、工務店も結局大工を外注しています。
自社大工だけではないというのは意外で、工務店もやっていることはハウスメーカーと一緒なのです。
それを考えると「工務店の意味とは?」という話になってきますし、確かにハウスメーカーも地域の提携工務店に委託して家づくりをやっているという事実はありますが、それはそれで割り切って、その中でどれだけクオリティを上げるのかという家づくりをしているセキスイハイムは真っ当だと思います。
すばらしい会社だと思います。
聞くところによると、今工場生産率が大体85%で、数年後には100%にしていきたいという話もあります。
100%はすごいです。
内装や基礎まで工場でつくって持っていくということになると思います。
基礎までつくったら最強です。
展示場の家をそのまま移設するリユースハウスというのがあるのですが、基礎までは持っていけないので、基礎はつくり直しています。

ですので、基礎まで工場でつくるのは無理なのかなと思いますが、つくりたいという話は出ていました。
これから家を建てる人が思っている以上に職人さんの数が減っているので、そういう意味では生き残っていく会社というのはあながち間違っていないかと思いますし、これがセキスイハイムのよさだと思います。
セキスイハイムの評判・印象レビュー7:鉄骨大手の中では価格はかなり頑張ってる

『間取りの自由度は低いが鉄骨大手の中では価格はかなり頑張ってる』
それは頑張っています。
工場生産の強みです。
ただここ最近、セキスイハイムも結構金額が上がりました。
今で大体坪110万円くらいです。
5年前は坪80万円くらいで、一番高い商品が坪100万円くらいでした。
すべてのメーカーで金額が上がっていますが、積水ハウスは坪50万円も上がっています。
それに比べたら、セキスイハイムは頑張っています。
工場生産でやったとて全体的に価格が上昇傾向にあるのは事実なので、これから家を建てる人はなるべく早めに建てていただくことをおすすめします。
下がることはありません。
セキスイハイムの口コミ7選|評判・印象を辛口レビューまとめ
太陽光発電・蓄電池セットがあること、太陽光パネルを安く入れられるというのは、セキスイハイムの強みですし、いい仕組みをもっているなと思います。
工場でできるものがある程度ピックアップされていて、その中でつくっていくので、そういう仕組みを最大限うまく活用していただくといい家がつくれると思います。
熱量は他のメーカーに負けていないので、いい担当者さんと巡り合って家づくりをしていただければと思います。
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