この記事はメグリエ運営事務局によって作成しました。
注文住宅において、「もっと収納を考えておけば良かった」「コンセントの位置が不便」という悩みを抱える方は少なくありません。トイレは毎日使う場所だからこそ、小さな不満が大きな後悔につながりやすい空間です。せっかくこだわって建てたのに、住んでから使い勝手の悪さに気づくのは避けたいものです。
今回は、よくある失敗事例とその具体的な対策、理想の空間を実現するための計画のコツをわかりやすく解説します。計画の初期段階でポイントを押さえて、デザイン性・機能性ともに満足できる、家族みんなが快適なトイレづくりを始めましょう。
注文住宅のトイレで後悔しがちな7つのポイント

せっかくの注文住宅だからこそ、毎日使うトイレは快適な空間にしたいものです。しかし、「こうすれば良かった」という後悔の声が意外と多いのも事実です。
デザイン性だけではなく、収納や掃除のしやすさといった実用的な視点が抜けてしまうと、日々の小さなストレスにつながってしまいます。ここでは、失敗談から学ぶ、見落としがちな7つの後悔ポイントを解説します。
- 収納が足りず物があふれる
- コンセントの位置と数が不便
- 掃除がしにくい床材や便器を選ぶ
- 窓や換気扇の計画を怠る
- 照明や壁紙で暗い印象になる
- 意外と気になる音漏れ対策を見落とす
- 手洗い器の使い勝手を考えない
なお、トイレで後悔するポイントについて詳しく知りたい方は、住宅系YouTuberの「まかろにお」が運営する「まかろにお【大手ハウスメーカー攻略法】」内の「【地雷】タンクレストイレを付けても、それを台無しにするトイレの仕様」や「【要注意】トイレで後悔しないためのチェックポイント8選」を参考にしてください。
運営者である「まかろにお」は、『人から始める家造りの重要性を世に広める』をコンセプトとした住宅系YouTuberです。元ハウスメーカー営業マンとして全国1位の営業成績を誇り、その後も不動産融資を扱う大手金融機関での実務経験を経て、幅広いハウスメーカー事情に精通しています。

大手ハウスメーカーの特徴やメリット、デメリット、さらに注文住宅を建てる前に知っておきたい知識を中立的な立場で発信しています。
収納が足りず物があふれる
トイレの収納不足は、生活感が出てしまう大きな後悔ポイントです。
トイレットペーパーや掃除用品など、トイレには意外と多くの物を置く必要があります。これらの収納場所を具体的に決めずにいると、床に物があふれてしまい、見た目が悪いだけではなく掃除の妨げにもなります。
たとえば、12ロールのトイレットペーパーが丸ごと収まるか、掃除ブラシはどこに隠すかなど、計画段階でのシミュレーションが大切です。壁埋め込み式の収納や吊戸棚を検討すれば、空間を圧迫せずに必要な収納量を確保できます。
コンセントの位置と数が不便
コンセントの計画不足は、後からでは修正が難しく、日々の小さなストレスの原因になります。温水洗浄便座の電源さえあれば十分と考えがちですが、実際にはスマートフォンを一時的に充電したり、コード付きの掃除機を使ったりと、電源が必要になる場面は少なくありません。
コンセントは、便器の真後ろや目立たない側面など、水はねのリスクが低く見た目もすっきりする位置に2口以上設置するのがおすすめです。将来、自動開閉式のゴミ箱や小型ヒーターを置く可能性も考えると、多めに計画しておくと安心です。
掃除がしにくい床材や便器を選ぶ
掃除のしやすさは、トイレの快適性を維持するうえで非常に重要な要素です。トイレは家の中でも特に汚れやすい場所だからこそ、掃除が面倒な形状の便器や素材を選んでしまうと、毎日の家事負担が大きくなってしまうでしょう。
便器であれば、フチなし形状や、床との接地面が少ないフロートタイプを選ぶと、汚れてもサッと拭くだけで済みます。床材には、水やアンモニアに強く、継ぎ目が少ないクッションフロアやフロアタイルが適しています。
デザイン性だけではなくメンテナンス性も重視して設備を選ぶことが、きれいなトイレを長く保つ秘訣です。
なお、床材の選び方について詳しく知りたい方は、住宅系YouTuberの「まかろにお」が運営する「まかろにお【大手ハウスメーカー攻略法】」内の「【地雷】後悔する床材とおすすめの床材」を参考にしてください。
窓や換気扇の計画を怠る
換気と採光の計画を怠ると、臭いがこもりやすく薄暗い、居心地の悪い空間になってしまいます。
トイレは湿気や臭いが溜まりやすいため、適切な換気計画は欠かせません。窓を設置しない場合は、24時間換気システムや人感センサー付きの換気扇を導入し、常に空気を循環させることが大切です。
窓を設けるなら、外からの視線を気にせず光を取り込める高窓(ハイサイドライト)が人気です。換気扇のスイッチは入口すぐの押しやすい場所に設置すると、消し忘れを防ぎ、効率的に換気できます。
照明や壁紙で暗い印象になる
内装の選択を誤ると、トイレが狭く暗い、圧迫感のある空間に感じられてしまいます。
トイレは家の中でも限られたスペースだからこそ、照明の色や壁紙のデザインが空間全体の印象を大きく左右します。たとえば、壁紙は白やアイボリーといった膨張色をベースに選ぶと、空間を広く見せられるでしょう。
全面を柄物にするのではなく、一面だけアクセントクロスを取り入れると、手軽におしゃれな雰囲気を演出できます。照明は、リラックスしたいなら温かみのある電球色、隅々まで掃除しやすくしたいなら昼白色など、目的に合わせて選ぶと満足度が高まります。
意外と気になる音漏れ対策を見落とす
トイレの音漏れは、家族や来客がお互いに気を使ってしまうデリケートな問題です。特にリビングや寝室に隣接する間取りの場合、排水音や使用中の音が聞こえてしまうと、くつろぎの時間を妨げる原因になりかねません。
間取りを計画する段階で、リビングなどの居室から離してトイレを配置するのが最も効果的な対策です。それが難しい場合は、壁の中に防音材や吸音材を入れたり、ドアを防音仕様にしたりといった方法を検討しましょう。
手洗い器の使い勝手を考えない
手洗い器の設置場所やサイズを深く考えずに決めると、使いにくく衛生面でも後悔することがあります。トイレ内に手洗い器を設けるか、出てすぐの洗面所を使うかは、家族の動線や衛生観念によって最適な答えが変わるため、事前にしっかり話し合いましょう。
トイレ内に設置する場合、コンパクトすぎる手洗い器は水が周囲に飛び散りやすく、床や壁が濡れる原因になりがちです。ショールームで実際のサイズ感やボウルの深さを確認するのがおすすめです。
注文住宅で理想のトイレを実現するためのコツ

後悔しないトイレ空間をつくるためには、事前の準備と計画が何よりも大切です。理想のイメージを膨らませるだけではなく、それを実現するための正しいステップを知ることで、設計士やハウスメーカーとの打ち合わせもスムーズに進みます。
ここでは、理想のトイレを実現するために、家づくりのどの段階で、誰と、何をすべきか、3つのコツについて解説します。
トイレ計画を始める最適なタイミングを把握する
理想のトイレを実現するためには、計画を始めるタイミングを逃さないようにしましょう。
トイレの計画は、家全体の間取りを考える初期段階で同時に進めることが基本です。なぜなら、トイレの位置は、給排水管の配管経路や窓の配置、音漏れ対策など、家全体の構造に大きく関わるからです。
後から「やっぱりあっちにしたい」と思っても、大幅な変更は構造上難しかったり、追加で高額な費用が発生したりする可能性があります。設計士との最初の打ち合わせで要望をしっかり伝え、間取りと合わせて検討を進めることが、スムーズな家づくりのカギとなります。
家族全員の要望をリストアップする
家族みんなが快適に使えるトイレにするには、使う人全員の意見を反映させることが大切です。自分だけの視点で決めると、他の家族にとっては使いにくい空間になってしまう可能性があります。
まずは、子どもから高齢者まで、家族全員の意見を聞き、「絶対に譲れないこと」「できれば叶えたいこと」をリストアップして優先順位を決めましょう。
たとえば「掃除のしやすさを最優先するのは誰か」「来客が気兼ねなく使えるか」など、具体的な利用シーンを想像すると要望が明確になります。将来の手すり設置や介護の可能性といった、長期的な視点も忘れずに加えておくと、長く安心して使えるトイレになります。
情報収集で理想のイメージを具体化する
理想のトイレのイメージを具体的にしておくことで、設計士との打ち合わせが格段にスムーズになります。漠然とした要望だけでは、自分の思い描くイメージが相手に正確に伝わらないことがあります。InstagramやPinterestなどのSNS、住宅情報サイトを活用して、おしゃれなトイレの実例写真をたくさん見てみましょう。
また、TOTOやLIXILといった住宅設備メーカーのウェブサイトやカタログで、最新の機能やデザインを調べることもおすすめです。気に入った写真や情報はスクリーンショットやブックマークで整理して「こんな雰囲気にしたい」と打ち合わせで見せられるように準備しておきましょう。
【価格帯別】注文住宅トイレの費用相場と選び方

注文住宅のトイレづくりでは、理想を追求することと予算のバランスを取ることが大切です。トイレにかかる費用は、便器本体の価格だけではなく、手洗い器や内装材などのオプションによって大きく変動します。
ここでは、トイレ本体のグレード別の価格相場からオプション費用、そしてコストを賢く抑える工夫まで、費用感と選び方のポイントを解説します。
トイレ本体のグレード別の価格を比較する
トイレ本体の価格は、搭載されている機能によって大きく3つのグレードに分けられます。
最もシンプルなのは、温水洗浄機能などが付いていない便器で、価格は約10万円前後です。次に、温水洗浄や暖房便座といった基本的な快適機能を備えたミドルグレードが、約15万円から25万円で最も人気があります。さらに、便ふたの自動開閉や自動洗浄、除菌機能などを搭載したハイグレードモデルは、30万円以上が目安となります。
どの機能が自分たちの暮らしに本当に必要かを見極め、予算に合わせて最適なグレードを選ぶことが重要です。
手洗い器やカウンターなどのオプション費用を理解する
トイレ空間の費用は、便器本体の価格だけで決まるわけではありません。手洗い器やカウンター、内装材などのオプション費用を把握しておくことが、予算オーバーを防ぐカギとなります。
たとえば、トイレ内に手洗い器を新設する場合、本体と工事費を合わせて約5万円から15万円が相場です。また、おしゃれな造作カウンターを設ける場合は約5万円から20万円、選ぶ壁紙や床材によっては数万円の追加費用が発生します。
コストを抑えながら満足度を高める工夫をする
限られた予算の中で満足度の高いトイレを実現するには、賢いコスト配分が求められます。すべての要素を最高級にするのではなく、こだわりたい部分とそうでない部分にメリハリをつけることがポイントです。
たとえば、便器の機能はシンプルに抑え、その分の予算をアクセントクロスやおしゃれな照明といった内装デザインに回すのも一つの手です。また、1階のトイレは来客も使うためハイグレードに、家族しか使わない2階のトイレはミドルグレードにするなど、使用頻度に応じて仕様を変えるのも有効なコスト削減のコツです。
大手ハウスメーカー各社のトイレの仕様と特徴
注文住宅を建てる際、どのハウスメーカーを選ぶかによって、実現できるトイレの仕様やデザインは大きく異なります。各社それぞれに得意な工法や標準仕様、デザインの方向性があります。
最後に、代表的な大手ハウスメーカーである積水ハウス、住友林業、一条工務店を例に挙げ、各社のトイレに関する特徴やメリット・デメリットを比較し、理想のトイレづくりに役立つ情報を紹介します。
積水ハウス

積水ハウスのトイレは、家全体の快適性を追求する設計思想が反映されています。独自の高い設計力により、生活動線や音漏れに配慮したトイレの配置提案を得意としています。
特徴
積水ハウスのトイレは、快適性と設計の自由度を両立させていることが大きな特徴です。全館空調と連動した24時間換気システムにより、トイレ空間も家全体と同じく快適な温度と湿度に保たれます。
メリット
積水ハウスでトイレをつくる最大のメリットは、高い設計自由度を活かして理想の空間を実現しやすい点にあります。
高気密・高断熱な住まいのため、トイレ内でも温度差が少なく、一年を通して快適に過ごせます。また、使用される建具や内装材は品質が高く、耐久性にも優れているため、長期間にわたって美しい状態を維持できるでしょう。
デメリッ
積水ハウスのデメリットとして、標準仕様の設備は比較的オーソドックスなものが多く、おしゃれなデザインや高機能な製品を選ぶ場合は追加費用が発生する点が挙げられます。
また、家全体の品質が高い分、トイレ関連の工事費用も他のハウスメーカーに比べて高額になる傾向があります。
積水ハウスについてより詳しく知りたい方は、「まかろにお【大手ハウスメーカー攻略法】」でまかろにおが積水ハウスについて詳しく解説しているこちらの動画をチェックしてみてください。
住友林業

住友林業は「木の家」ならではの温もりと質感を活かしたトイレ空間の提案が特徴です。独自のビッグフレーム構法により、間取りの自由度が高く、トイレの配置や広さを柔軟に計画できます。
特徴
住友林業のトイレは、木材をふんだんに使用した温かみのあるデザインが最大の特徴です。独自構法により配管位置の自由度が高く、理想の間取りを実現しやすいのも魅力の一つです。
メリット
住友林業を選ぶメリットは、無垢材やオリジナルの木質系素材を使い、他にはないナチュラルで高級感のあるトイレを実現できることです。間取りの自由度も高いため、トイレの配置や大きさ、窓の位置などを柔軟に調整可能です。
また、住友林業クレスト製の高品質な建具や造作家具を合わせることで、まるでモデルハウスのような統一感と品格のある仕上がりになります。
デメリット
住友林業のデメリットとしては、木材を多用する仕様上、水回りでの耐久性やメンテナンスに配慮が必要なことが挙げられます。特に床材やカウンターに無垢材を使用した場合、水はねを放置するとシミの原因になることがあります。
また、こだわりの木材や造作家具を選ぶと、コストは高額になりがちです。
住友林業の家についてもっと詳しく知りたいなら、「まかろにお【大手ハウスメーカー攻略法】」でまかろにおが住友林業について詳しく解説しているこちらの動画をチェックしてみてください。
一条工務店

一条工務店のトイレは「家は、性能。」という理念に基づき、優れた快適性と機能性が標準仕様で提供される点が最大の特徴です。業界トップクラスの高気密・高断熱性能と、全館床暖房システムにより、冬場でもヒートショックの心配が少ない快適なトイレ環境を実現します。
特徴
一条工務店のトイレは、性能の高さを標準仕様で実現していることが特徴です。自社の工場で生産される高品質な部材を使用し、安定した品質のトイレ空間を提供します。
特に、全館床暖房はトイレの中まで暖かく、冬場の快適性は他のハウスメーカーを圧倒します。
メリット
一条工務店のメリットは、追加費用をかけずとも、標準仕様で高性能なトイレ環境が手に入ることです。特に全館床暖房の恩恵は大きく、冬の寒い日でも便座に座る際のひんやり感がなく、快適に利用できます。
また、工業化住宅であるため、どの家でも施工品質が安定しており「当たり外れ」が少ないという安心感があります。
デメリット
一条工務店のデメリットは、デザインや仕様の選択肢が比較的限られることです。同社独自の「一条ルール」により、間取りや設備のレイアウトに制約があり、自由な設計が難しい場合があります。
たとえば、好みの壁紙や床材、海外製のおしゃれな便器などを採用したいと思っても、標準仕様から外れると大幅なコストアップにつながるか、そもそも選択できないこともあります。
まとめ
注文住宅のトイレで後悔しないためには、機能性やデザインを計画初期から検討することが重要です。理想のトイレ空間を実現するために、まずは情報収集から始めてみましょう。
大手ハウスメーカーごとの特徴を比較検討し、賢く家づくりを進めたい方は、YouTubeチャンネル「まかろにお【大手ハウスメーカー攻略法】」の動画をチェックして知識を身につけましょう。運営者のまかろにおが、各メーカーの強みや注意点をわかりやすく解説しており、自分に合った会社選びのヒントが得られます。
また、当サイト「メグリエ(MEGULIE)」では、家づくりの無料相談をLINEで受け付けています。

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さらに、「メグリエ(MEGULIE)」に掲載されている豊富な建築実例から気になる施工事例を選び、その施工を担当したハウスメーカーや営業担当者に直接依頼することも可能です。経験豊富で相性の良い担当者と出会えれば、細かな要望も汲み取ってもらいやすく、後悔のない家づくりが実現できます。
なお、当サイト「メグリエ(MEGULIE)」を活用するメリット・デメリットは、こちらの動画で詳しく解説しています。一度チェックしてみてください。
一生に一度となる家づくりで後悔しないために、専門家の力も借りながら、じっくりと計画を進めていきましょう。