今回は『平屋に強いハウスメーカーランキングTOP5 おすすめポイントも紹介』ということで解説していきます。
これから平屋を建てるという方は、ぜひ最後までご覧ください。
平屋に強いハウスメーカーランキングTOP5
今回のランキングは、各社の販売棟数の内『平屋がどのくらいの割合を占めているのか』 という構成比の高いメーカーから上位5社を紹介します。
5位:ミサワホーム
ミサワホーム 構成比 11.4%
4位:パナソニックホームズ
パナソニックホームズ 構成比 14.9%
3位:積水ハウス
積水ハウス 構成比 15.3%
2位:一条工務店
一条工務店 構成比 20.5%
1位:住友林業
住友林業 構成比 25.7%
平屋に関して特に特徴の強い3社
『平屋に強い』とはいっても、各社どんな特徴があるのかはわかりにくいですよね。
そこで次の章からは、平屋に関して特に特徴の強い3社に絞って、各社の特徴やおすすめポイントを紹介します。
平屋に強いハウスメーカー「ミサワホーム」のおすすめポイント
ミサワホーム 構成比 11.4%
まずはミサワホームです。
ミサワホームの平屋の特徴は大きく分けて2つあります。
それが『企画型の平屋「スマートスタイル」』と『中二階のある平屋』です。
それぞれ簡単に説明していきます。
企画型の平屋「スマートスタイル」
まずは「スマートスタイル」と呼ばれる企画型の平屋があるということです。
そもそもミサワホームの商品は、
- 9割型形の決まっているベースプランを基に設備仕様をカスタマイズしていく『スマートスタイル』
- 5割型形の決まっているベースプランを基に設備仕様をカスタマイズしていく『ジーニアス』
- 完全自由設計の『センチュリー』
この3つでラインナップが構成されています。
今回お伝えするスマートスタイルですが、完全自由設計の『センチュリー』同様の設備仕様で建てられるにも関わらず、 価格が安いというメリットがあります。
なので例えば、「建物にかかる費用を抑えつつ、中の設備仕様を良くしたい!」という方には向いています。
特に平屋は二階建に比べて基礎と屋根が大きくなるため、値段が高くなりがちです。
しかしスマートスタイルの平屋であれば、大手ハウスメーカーの建物を比較的安く手に入れることができます。
ただし、その反面デメリットも存在します。
それが、9割型形の決まっているベースプランを基に設備仕様をカスタマイズしていくため、間取りの小回りが利かないということです。
例えば、30坪の家を少し大きくして31坪にしたいと思っても、それはできません。
更に建物の形が決まっているため、建てられるか建てられないかが、建築地に依存してしまいます。
そのため、よほど建築予定地が広くない限り、都市部には不向きな商品形態といえます。
メリット、デメリット双方を勘案する必要があり、 建築地が限定される商品にはなりますが、 『大手ハウスメーカーで平屋を建てたい人』、 『間取り自体に特別大きなこだわりがない人』にとっては良い商品でしょう。
中二階のある平屋
続いて、『中二階のある平屋』をつくれるということに関してです。
これはミサワホームが得意とする『蔵』を使った平屋のことで、 商品としては『スマートスタイル 』と『センチュリー』に該当してくる話になります。
『蔵』というのは、高さ1.1mから1.4mの収納スペースのことです。
そして、それがあることにより、平面的ではない立体感のある間取りをつくることができるのです。
これはいわゆる、ミサワホームが得意とする『空間設計』というものです。
実例を見ると、このような感じです。
天井がものすごく高いですよね?
実は平屋で『蔵』を取り入れると、高さ3m以上の天井高が取れるようになるのです。
これを聞くと『そんなに高い天井っているの?』と思われる方も多いかもしれません。
確かにそれも一理あるのですが、そもそも平屋は周りに高さのある家があると明るさを確保しにくい建物なのです。
なので例えば、住宅街に平屋を建てた場合、最初はリビングに光が入っていたけど、後々背の高い建物が近隣に建ち、光が入りにくくなってしまった、なんてことも大いにあるのです。
ただ、天井が高ければ、それだけ光を取り入れやすくなるので、 そういった不測の事態が起きても、家全体が暗くなることを避けられます。
実際にそれを危惧して、天井高3.9mの平屋を提案されたお客さんもいました。
ただやはり、 天井が高い分冷暖房の効きが悪く、照明の設置場所によっては電球の交換が困難になるケースも存在します。
このあたりは一長一短ではありますが、『普通に平屋を建てるだけじゃつまらない』 、『たくさん日の光が欲しいから、縦に広い大空間が欲しい』という方は、ミサワホームの蔵つきの平屋を検討してみても良いかもしれません。
平屋に強いハウスメーカー「一条工務店」のおすすめポイント
一条工務店 構成比 20.5%
続いて一条工務店です。
平屋のデメリットを補う設備仕様
一条工務店は平屋のデメリットを、得意の設備仕様によって補っているという特徴があります。
ではそれが一体どういうことなのか、大枠から説明していきます。
実は平屋は、『光が入りにくく、寒くなりやすい』というデメリットが存在します。
というのも平屋の間取りをつくってみるとわかるのですが、その特性上、部屋が隣あうケースが多いです。
そのため、プライバシーを確保しにくいのです。
そしてプライバシーを確保しようとすると、それに比例して廊下が増えるため、暗い場所が増えていき、結果として寒くなるわけです。
また、リビングを囲うような形で間取りが構成されるケースもあります。
この場合は単純に窓を確保できないので、部屋が暗くなりがちです。
日の光が入らないので、結果寒くなるのです。
なので普通に平屋の間取りをつくってしまうと、『光が入りにくく、寒くなりやすい家』になってしまいます。
ところが一条工務店は、得意の様々な設備仕様でそのデメリットを克服しています。
大容量の太陽光発電システム「夢発電」
一条工務店の設備仕様の1つに「夢発電」という大容量の太陽光発電を搭載するシステムがあります。
これは屋根の面積が大きくなる平屋と相性が良く、更に「全館床暖房」や「高気密・高断熱」という特徴も相まって、光が届きにくく寒くなりがちな平屋のデメリットを解消してくれます。
太陽光発電から得られる収益で電気代を賄いつつ、平屋のデメリットを克服できるので、非常に合理的かつお得ですね。
実際にそれも影響してか、構成比では住友林業に負けているものの、一条工務店は、平屋の≪販売棟数ランキング≫でここ数年1位を獲得し続けています。
照明計画や間取り・外観のデメリットあり
平屋の≪販売棟数ランキング≫で1位を獲得し続けている一条工務店ですが、少しデメリットがあります。
それは「照明計画を入念にする必要がある」ということと、「間取りや外観に個性がない」ということ、この2点です。
平屋のデメリットは『光が入りにくく、寒くなりやすい』とお伝えしましたが、一条工務店では寒さ対策はできても、明るさ対策はできません。
理由は先ほどもお伝えした通りで、プライバシーを確保しようとするとそれに比例して廊下が増えて、同時に暗い場所も増えてしまうためです。
更に独自の一条ルールというものが存在するため、オーソドックスな形の平屋しかつくれないというのも、光の入りにくさに拍車をかける形となっています。
ですので、一条工務店で平屋を建てる場合は、部屋が暗くならないように入念に照明計画を練ること、建物の外観と間取りに関しては、オシャレさや独自性は求めないこと、この2つは意識する必要があるかと思います。
一条工務店で平屋を検討する際はこのことを念頭に置いておいてください。
平屋に強いハウスメーカー「住友林業」のおすすめポイント
住友林業 構成比 25.7%
最後に住友林業です。
平屋の構成がよくわかる「GRAND LIFE(グランドライフ)」
平屋の構成比が最も高いハウスメーカーである住友林業は、他のハウスメーカーに先駆け、2003年から平屋に特化した商品「GRAND LIFE(グランドライフ)」を発売しています。
そして着々と販売棟数を伸ばして、現在平屋の構成比No.1を獲得しています。
「GRAND LIFE(グランドライフ)」とは一体どんな商品なのかというと、一言で言えば『視覚的にわかりやすく間取りを訴求してくれる商品』です。
というのも、「GRAND LIFE(グランドライフ)」という商品自体が、『多くの選択肢を顧客に提供できる』という特徴を売りにしているのです。
例えば、I型・L型・コ型・ロ型、この4つの分類から、顧客が平屋に何を求めるかによって形を変え、要望を実現するための間取りや空間の使い方を提案してくれます。
「GRAND LIFE(グランドライフ)」自体、通常の注文住宅となんら変わらない値段、設備、仕様ですが、それでも平屋を構成する要素が一つ一つ言語化されているので、わかりやすいのです。
なので今まで間取りに触れてこなかった人でも、いろいろ妄想を膨らませることができますよ。
更に、庭との繋がりがテーマの『グランドライフ テラススタイル』
将来の増改築に備えた『グランドライフ ステージ』
それぞれのコンセプトを基に、様々な平屋の形が参考としてWEBサイトやカタログに掲載されています。
これを見るだけでも、かなりの勉強になると思います。
ビックフレーム構法による大開口
わかりやすく平屋の間取りを『言語化』していることと合わせて、住友林業ならではのビックフレーム構法による大開口も大きな特徴です。
これらが組み合わさり、住友林業で平屋を建てることへの付加価値が出ます。
特に大開口などのデザイン性の部分に関しては、一条工務店には真似できない部分です。
例えば、『リビングの一部から見える景色をピクチャーウィンドウにする』
『軒を大きく出して、軒天材と天井、床とウッドデッキ、これらの素材感を統一して、リビングを広く見せる工夫をする』このあたりは住友林業の十八番であり、一条工務店やその他のメーカーにはできない内容です。
『建物の機能性も大事だけど、デザイン性も重要』 そう思う方は是非とも住友林業を検討してみてください。
「平屋に強いハウスメーカーランキングTOP5 おすすめポイントも紹介」のまとめ
『平屋に強いハウスメーカーランキングTOP5 おすすめポイントも紹介』についてお伝えしました。
平屋といっても、ハウスメーカーによって特徴が大きく異なります。
ライフスタイルに合った理想の平屋を建てられるよう、複数のハウスメーカーの特徴を比較検討しましょう。
これから注文住宅の購入を検討したいという方には、わたくし、まかろにおが提供している注文住宅オンライン相談サービス「メグリエ」で大手ハウスメーカーの優秀営業担当を無料でご紹介しています。
メグリエでは「平屋」に絞って各社の施工事例を検索することができ、担当した営業マンと直接商談することもできます。
是非、無料会員登録の上で地域の優秀営業担当を探してみてください。