ハウスメーカー選びで失敗する人の特徴7選

ハウスメーカー選びで失敗する人の特徴7選 はじめての注文住宅ノウハウ
この記事は約19分で読めます。
執筆者:まかろにお(MEGULIE運営者)

「人から始める家づくりの重要性を世に広める」をコンセプトに、中立的な立場から注文住宅・ハウスメーカー選びに関する実践的な情報を発信する住宅系YouTuber。YouTubeチャンネル「まかろにお【工務店&ハウスメーカー攻略法】」では、坪単価・総額・間取り・営業担当の選び方など、住宅検討者の意思決定に直結する内容を解説している。

元大手ハウスメーカーにて商品企画・住宅営業を経験し、営業では全国No.1を獲得。その後、メガバンクにて不動産融資業務に従事し、住宅・不動産領域における実務経験を有する。

これまでの経験とネットワークをもとに、注文住宅の相談サービス「MEGULIE(メグリエ)」を運営。大手ハウスメーカー本社公認のサービスとして、各社と連携しながら、住宅検討者が自ら営業担当を選べる仕組みを提供している。実際の相談データや建築事例をもとに、ハウスメーカーごとの特徴や価格帯を分析している。

また、書籍の出版を通じて住宅検討に必要な知識を体系化し、実務に基づいた情報提供を行っている。SNSでも最新の住宅情報や実務知見を発信している。

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今回は『ハウスメーカー選びで失敗する人の特徴7選』というテーマでお話をします。

ハウスメーカーのことを悪く言うつもりはないですが、この業界は本当に嘘でまみれているのです。

私も以前は大手ハウスメーカーで勤務していましたが、そこでも「自社が1番、それ以外はダメ」くらいの感じで社内教育がされていました。

社内研修も、業界の全体像から学んでいくというよりは、「うちの○○という方法が他のハウスメーカーよりもすごくて…」「競合他社でこんなメーカーが入ってきたらお客さんをこっちに誘導して、自分たちが有利に商談を進められるようにしていきましょう」といった各論的な部分を学ばされていました。

そういった教育を受けると、自然とお客様ファーストというよりも自社ファーストの考え方になっていきますし、「自分たちは名だたる大企業に務めているわけだからやってることは間違いない」「自分たちの商品は完璧なんだ、これを売ることこそがお客様のためなんだ」と思ってしまうのです。

ただ、私はそこに違和感を感じ、歴史を深く学んだり、いろんな住宅会社の社長さんのお話を聞くなどの経験を経て、私の中での住宅理論を完成させてきました。

しかしながら、この業界は、真実を学ぶことがなく、自社の商品をいかにして売るかしか考えていない研修ばかり行うのです。

それを素直に学んで盲目的に信じている人たちが住宅営業マンになっているので、住宅営業マンも悪意はないのです。

しかし、悪意がなければ間違った営業トークや過剰な営業トークをして、お客さんから契約をもらってもいいのかという話にもなるわけです。

正々堂々としていないなと思いますし、仮に自社の商品が時代遅れなのだとしたら、現場から声を上げて本社を動かすくらいの熱量がなければ、そもそも今のご時世どんどん衰退していくだけだと思います。

ですので、今回はそんな嘘だらけの住宅業界に切り込んでいくべく、住宅業界にはびこる嘘や真実を徹底的に洗い出していきます。

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ハウスメーカー選びで失敗する人の特徴1:保証を信頼しすぎている

ハウスメーカーと話をしていると、どのハウスメーカーも保証について話してくると思います。

ハウスメーカーの保証

例えば「うちの会社がつくる家は、保証が長いのが特徴です」「具体的には、長期保証で60年保証します。だから保証体制も万全なんです」「ただしその分建物の金額は高いのですが、それはそれだけしっかりとした建物である証拠なんです」といった説明をするわけです。

これに対して「確かに金額が高くて有名どころのハウスメーカーがつくってる家だから、いいものをつくってるに違いない」「保証が長いっていうのも安心だな」と思って、この保証に対する営業トークを信じてしまった方は格好のカモです。

営業トークを信じてしまうお客さん

なぜなら、「保証」という言葉に引っかかってしまう人は、雰囲気で保証について理解した気になっているだけだからです。

これがどういうことかというと、保証と聞くと、多くの人は何でもかんでも無償で直してくれると勝手に勘違いしてしまっていることが多いのです。

ですので、例えば「床に傷がついたら保証を使って無料で直せる」「建具の不具合が見つかったら保証を使って無料で直してくれる」「住宅設備が壊れたら保証を使って無料で直せる」という感じで、何でもかんでも保証の期間内であれば全て無償で直してくれると、勝手に脳内変換してしまっているわけです。

ただ、ハウスメーカーの長期保証というのは、構造躯体のみなのです。

つまり、建物の骨組みのみに対する保証ということです。

それが60年間の長期保証の対象になっているということです。

ただ冷静に考えると、壁の中は開けないとわからないので、構造躯体の不具合は確認できません。

しかも構造躯体も、天災による被害や経年劣化による不具合は保証の対象外になります。

一体何を保証するのかということですが、仕組みがわかると驚きで、各ハウスメーカーの掲げる長期保証の実態は、実はあってないようなものなのです。

ほとんどの場合、機能していないはりぼての制度になっているのです。

ですので、保証の意味を深く理解せず、雰囲気でわかった気でいる人は、ハウスメーカーの格好のカモになります。

一応ハウスメーカー側を擁護すると、例えば防水や設備の不具合は見つけやすいので、それに対する保証は、まだ機能することがあります。

ハウスメーカー側の条件に合致すれば、防水や設備の不具合が起きた場合でも、無償で対応してくれたりはします。

しかし、防水や設備の保証は、大体どこのメーカーも10年で、実は各ハウスメーカーでそこまで差はありません。

工務店も同様で、設備保証は大体10年です。

要するに、各ハウスメーカーで長期保証として謳っている構造躯体の保証は、確かに目を引きますが、結構行きすぎた誇大広告に近い表現なわけです。

これに関して、現場の営業マンも「保証について話はするけれど、実際その保証が発動されたところはほぼ見たことがない」という人ばかりです。

やはり「あれはあってないようなもの」というのが、みんなの共通認識なのです。

「長期保証を売りにしていたんじゃないの?」と思いますが、実際はそんなものだということです。

基礎に大きなクラックが入っても、屋根の垂木部分に質の悪い木材が使われていても、知らない間にコストダウンを図られていても、気密施工をする以前の問題で超絶雑な施工がされていても、結局どのハウスメーカーも「建物の強度に問題ないから保証の対象外です」と言うのです。

現場で働いている住宅営業マンも、言葉に出さずとも心の中で「ま、そうなんだよね。実際何か不具合があっても滅多に保証なんてしないんだけどね」と思っているはずです。

私は、どんなに大企業であろうと、保証なんてものは一切信じていません。

それよりも何よりも、根本の部分で耐久性の高い建物をつくることこそが重要なわけです。

ですので、「保証」という甘い言葉に騙されないでください。

保証は、あってないようなものだと思った方がいいです。

ハウスメーカー選びで失敗する人の特徴2:「金額が高い建物=メンテナンスがかからない」と思っている

住宅営業マンは「うちの会社がつくる家は保証が長いのが特徴で、具体的には、長期保証で60年間保証します」「だから保証体制も万全です」「その分建物の金額は高いのですが、それはそれだけしっかりとした建物である証拠なんです」というような感じの説明をよくしてきます。

金額が高い建物

世の中の心理的に「金額が高いもの=いいもの」という認識があると思います。

概ねその理解は間違っていません。

例えば、ルイ・ヴィトンやエルメスなどのブランドがなぜ高いかというと、基本的に一級品の素材を使って限定生産しているからです。

ルイヴィトンのバック

具体的にいうと、ウール100%のもので、しかもその中でスーパー160、180と呼ばれるものすごく細い糸で生成された洋服や、カシミヤの中でもさらに最上級の素材であるベビーカシミヤが使われている、コットンの中でもシーアイランドコットンと呼ばれているものすごく光沢感の強いものを使っているなど、洋服に関して詳しくない人からすると、そのような素材について話をされても意味がわからないと思いますが、ハイブランドの服は、基本的に最高級素材をベースにものづくりがされています。

それを数少なくそのシーズンに合わせて販売しているのです。

もちろんいくら高級素材とはいえ、原料は毛だったり綿だったりするので、原価で見たらたかが知れているわけです。

それにも関わらず、ハイブランドと呼ばれている服やカバンは、最終的にとんでもない販売金額になっています。

見方によっては、ぼったくってる、お金が無駄、そう思う人もいると思いますが、実際使っている素材は一級品で、間違いなく質は高いわけです。

ですので「金額が高いもの=いいもの」という認識は概ね合っているわけです。

一方で、ハウスメーカーの家がそんなに一級品の家になっているのか、建物の金額が高い分、しっかりとした建物になっているのかと言われれば、全然そんなことはありません。

例えば基礎に関しては、設計基準強度というのがあり、ハウスメーカーがよく使う基礎は24ニュートンです。

家の基礎

これは、耐久性としては大体60~65年くらいしか持たない基礎と言われています。

本当に耐久性の高い基礎をつくろうと思ったら、30ニュートン、33ニュートンといった100年持つ耐久性のある基礎をつくることもできるわけです。

しかし、24ニュートンになっていることが多いのは、長くても60年くらい持てばいいという前提で家づくりを行っているからです。

実際どのハウスメーカーも長期保証を謳っていますが、大体上限が60年です。

なぜ上限が60年であることが多いのかというと、そもそも基礎が60~65年耐久になっているからです。

どう見てもスクラップ&ビルド的な仕組みにしか見えません。

それと木造で家を建てる場合、よく「木は五重の塔でも使われていて、1000年持つ耐久性があることが証明されています」「構造躯体としては非常にいいんです」といった説明を営業マンから受けたり、カタログに掲載されているのを見たりすると思いますが、五重の塔などの歴史的建造物に使われている木材は全て国産の無垢材で、かつ天然乾燥材です。

五重の塔などの歴史的建造物

しかも、樹齢1000年以上の超一級品の材を使って建物がつくられているのです。

一方で、現在の日本の住宅は、外国の木で、集成材と呼ばれている木をのりで貼り合わせたもの、かつ人工乾燥材を使っているのです。

ですので、同じ木であっても全然違います。

もう少し具体的に説明をすると、国産無垢の天然乾燥材は、日本の高温多湿の環境かつシロアリに耐性を持っている杉やヒノキを、2年、3年かけてじっくりゆっくり太陽に当てて乾燥させます。

そうすることで、木の中に油分が残り、シロアリにも強く、そして強度の高い粘り気のある木材に加工できるわけです。

ただ、この工程がものすごく手間なのと、それゆえに数が出せないということから、一級品の木材ではあるものの、量を供給できないのです。

つまり金属で例えるなら、国産の無垢の天然乾燥材は金のようなものなのです。

しかし、今現在、日本の多くの住宅会社で使われているのは、外国の木で集成材と呼ばれている木をのりで貼り合わせたもの、かつ人工乾燥材です。

人工乾燥された外国の木でできた集成材

外国の木は主にホワイトウッド、レッドウッドと呼ばれるもので、欧州から持ってくる木なのですが、欧州は寒く、乾燥していて、シロアリもいない地域です。

日本と真逆の環境で育った木になります。

そのため、ホワイトウッドやレッドウッドは耐性が低く、日本の気候に合わないですし、シロアリにも弱いと言われています。

それをさらに急ごしらえで木材に加工し、大量生産を行っているわけです。

どう考えても一級品の材ではありません。

ただ、大量生産するためには、大量生産できる材料を使わなければ量産できません。

ですので、コスト的にも物量的にも、外国の木を使った方が多くのメーカーにとって都合がいいのです。

そのため、今現在多くのハウスメーカーでは、ホワイトウッドやレッドウッドが主に使われています。

要するに、ホワイトウッドやレッドウッドは、金属に例えると、量産がしやすく質もそれなりのアルミのような素材だということです。

こういった客観的な事実がわかってくると、見える世界は変わってくると思います。

多くのハウスメーカーが使っている材料はアルミなのです。

「根本がそこそこの質の建物なのに、メンテナンスがかからないなんてことがあると思いますか?」「いくらブランドがあるからといって、アルミに対して高額な金額を払えますか?」「同じ金額を払うのであれば、金の方がよくないですか?」という話です。

もちろんアルミであろうと使っている材の質がそこそこであろうと、それをきちんと理解して、どのようにデメリットを補っているのかなどを把握した上でその材を選んで家を建てるのならいいと思います。

ただ、雰囲気で「金額が高い建物=メンテナンスがかからない」と思って家づくりをすると確実にカモられます。

ハウスメーカー選びで失敗する人の特徴3:アフターを信頼している

これも保証に関連する話なのですが、「会社の規模が大きいとアフターがしっかりしていて安心」という風潮があると思います。

アフターがしっかりしていて安心する人

確かに何かあった時にすぐに駆けつけてくれる、そんなアフター要員がいたら安心ですし、いいなと思います。

しかしここにも落とし穴が存在するのですが、ハウスメーカーのいうアフター要員は、言い換えるとリフォーム営業なのです。

仕組みを考えたら誰でも気づくはずなのですが、気がつかない人が多いです。

これがどういうことなのかというと、よく「〇年目と〇年目と〇年目に点検します」などと、保証書に書いてあるわけです。

要はあの点検というのは、アフターという名目で営業マンが訪問するための口実なのです。

ハウスメーカーが社員として工事業者を雇っているわけではないので、何か補修作業をするとなると、大抵の場合中間マージンを取られて割高な補修費用を要求されることになります。

もっと具体的に詳細をお伝えすると、「アフター」という名目で、営業マンが点検を口実に訪問します。

家の補修箇所を発見したら、外部業者に見積もりを依頼します。

外部業者から上がってきた見積もりに対して、自社の利益を乗せてお客さんに見積もりを提示します。

自分が建てたハウスメーカーを通じて補修をしない場合は、保証の延長はしないと伝え、補修を迫ります。

このような流れです。

この流れからもわかるとおりで、ハウスメーカーは中間マージンを抜いているだけなのです。

ただ、そうであったとしても、確かに「自分が建てたハウスメーカーを通じて補修をしない場合、保証を延長しない」と言われてしまうと、何かあった時に頼れるところがないのはちょっとなと思ってしまいます。

そのため、少し割高でも補修費用を払ってしまうという気持ちもわかります。

しかし、そもそもの話、きちんとした耐久性の高い建物をつくっておけば、補修なんてほぼ必要ないわけです。

仕組みをきちんと理解しておけば、わざわざハウスメーカーに中間マージンを払わずとも、地元の業者に直接補修依頼をできるわけです。

この辺もきちんと勉強しなければ、未来永劫失敗するポイントになります。

ハウスメーカー選びで失敗する人の特徴4:根拠なく雰囲気で地震に強いと盲信している

どのハウスメーカーも口を揃えて「うちのハウスメーカーは地震に強いです」と言うわけです。

テーブルの下に隠れる親子

もちろんハウスメーカー側もビジネスでやっているので、「うちのハウスメーカーは地震に弱いです」ということは絶対に言わないですし、当然どのメーカーもきちんと地震に対する対策はしています。

ただ、地震に対する強さは、基礎の設計基準強度か、もしくは使っているアンカーボルトの強度、このくらいしか本質的に比較できる要素はないのです。

家の基礎

というのも、よくハウスメーカーのホームページに掲載されている基礎の形状や配筋の本数、配筋の太さはあくまでサンプルであって、実際は建築する建物に合わせて耐震等級3を取れるように、基礎の形状や配筋の本数、配筋の太さを決めます。

結局のところ、ケースバイケースで基礎の大きさや配筋の量、配筋の太さは変わってくるのです。

ただ唯一、基礎の密度を表す設計基準強度はそれぞれのメーカーで明確に違うものになっていて、当然設計基準強度が高ければ高いほど地震に対しても強くなるわけです。

また、基礎だけ強くてもダメで、構造躯体と基礎を繋いでいるアンカーボルトの強度も高くないと、地震が起きた時に基礎と建物の接合部分が破損してしまいます。

アンカーボルトとホールダウン金物

同じ理由で、一部のメーカーでは「壁倍率が高いから地震に強い」などと言っているハウスメーカーもありますが、壁倍率が高ければ高いで確かに強固にはなるものの、地震で揺れた時の余白がなくなるので、これまた基礎と建物の接合部分が破損する確率が高くなるわけです。

壁の構造躯体比較

このような感じで、建物は基礎と構造躯体、このバランスで成り立っていて、きちんとバランスが取れていることで、本当の意味で地震に強い家になるのです。

こういう理屈を知らない営業マンが大半で、大体気合いと根性と熱量だけで「自分が勤めているハウスメーカーの家は地震に強いです」というのをアピールして押し切るのです。

お客さんも、「そんなに自信満々に言うんだったら、きっと地震に強いんだろうな」と思ってしまうのです。

さらにそこに実大振動実験の様子やいつかの大地震で残った家の写真などを見せられた日には、「地震に強いのはこのメーカーしかない」くらいに思い、洗脳されてしまうわけです。

どのハウスメーカー、工務店であったとしても、耐震等級3を取るために基礎の形状を考え、配筋の数、配筋の太さを決めていきます。

耐震等級3さえ取れていれば、大して大きな差はないのです。

もちろん細かく見ていくのであれば、例えば、柱の強度と耐久性を調べる、さらには間取りごとに壁の配置がどうなっているのか、偏心になっているのかどうかというのを確認していくと、より地震に強い家なのかどうかが見えてきます。

ただここまで一般の方が理解して確認をしなくても、耐震等級3さえ取れていれば、どこもあまり変わらないのです。

よくわかっていない人ほど根拠なく雰囲気で「あそこのハウスメーカーは地震に強くて、別のあるハウスメーカーは実大振動実験をやっていないからそこまで地震に強くないはずだ」という独自理論を展開していることが多いです。

そういった理論は大間違いなので、本当に地震に強い家をつくりたいのであれば、本質的なところを調べて追求するようにしてください。

ハウスメーカー選びで失敗する人の特徴5:大開口・大空間をつくれないのに魅力を感じている

住宅展示場に行くと、大体どこのハウスメーカーも「大開口」という名前の大きい窓があります。

大開口・大空間の家

そしてその開放感に憧れを抱く方が後を絶たないのです。

それ自体はいいと思いますし、人それぞれ趣味嗜好があるのでいいのですが、現実問題そこまでの大開口をつくれますか?という話でもあるのです。

というのも、物価の高騰で今現在土地の価格も建物の価格も上昇しています。

ただ一方で、日本人の年収はそこまで上がっていません。

となると、土地を保有している地主さんたちも、今の年収で買えるくらいの土地の大きさで売りに出さなければ誰も買ってくれないわけです。

当然、売りに出る土地の大きさも年々小さくなっていくわけです。

特に都市部ではその傾向が顕著にあらわれています。

ただ、そんな小さい土地に家を建てるとなると、多くの人の場合、展示場のような大開口はつけられません。

また、それと同様に間取りに関しても、体育館のような超ビッグスパンを飛ばすのであればわかりますが、一般住宅においてそんなに大スパンは飛ばさないですし、展示場くらいの建物であれば、軸組工法でも十分な大空間をつくれます。

しかし、知ってか知らずか、多くの人が「○○というハウスメーカーは、大開口、大空間がつくれるのが強みで、間取りの自由度が高いのが特徴、だから私はそこのハウスメーカーに決めました」と言うわけです。

しかし、待ってください。

確かにそのハウスメーカーの強みは大空間、大開口かもしれませんが、それは本当に自分の家に反映できていますか?反映できていないのであれば、そのハウスメーカーを選ぶ意味はなくないですか?という話になります。

そのハウスメーカーの大空間、大開口に魅力を感じるのはいいことですが、必ずしも自分の家にそれが反映されるわけではないということ、そしてそれらをつくれないのであれば、他のメーカーでもいいのではないかという話になるので、盲目的にならないようにしましょう。

ハウスメーカー選びで失敗する人の特徴6:営業マンの人柄でハウスメーカーを決める

時々「営業マンの人柄でハウスメーカーを決めました」という人がいます。

人柄のよさそうな営業マン

契約した後も営業マンとの人間関係は続くので、当然、相性の合う人と家づくりをした方が間違いなく楽しいというのは理解できます。

ただ、営業マンの人柄、それをハウスメーカー選びの決め手にするというのは、結構違うと思います。

なぜなら、つくるのは友達ではなく家だからです。

家づくりはその人にとって、一生に1度あるかないかのことです。

だからこそハウスメーカーを決める際には、きちんと家の中身、つまりはスペックや見た目、価格など、それらを総合的に勘案した上で、きちんと腹落ちした状態になっていないと購入してはいけないと思います。

「そんなの当たり前じゃん」と思うと思いますが、営業マンと話を進めていくにつれて、だんだんと「この人は人柄もいいし、嘘は言ってなさそうだから大丈夫かな」「いいや、もう自分で学ぶのは面倒だし、この人いい人だから多分いい家になるだろう、全部任せちゃおう」となってくるのです。

特に住宅は複雑で、学ぶことも多い商材なので、なおのこと面倒で人任せにしたくなる気持ちもわかります。

しかし、住宅営業マンは昔からブラックオブブラックと呼ばれている職種なので、それを好き好んでやっている人間は、大体人がいいのです。

いい人なので、徐々に友達化していくのです。

ただ、つくるのは友達ではなく家です。

それで失敗しても、営業マンは責任を取ってくれません。

やはり、学ぶことを放棄してはダメなのです。

営業マンの人柄でハウスメーカーを決めること自体は悪いことではないとは思いますが、その前に自分が購入する家はどんな家なのか、きちんと腹落ちするまで納得するのが先だということ、これは忘れないでください。

ハウスメーカー選びで失敗する人の特徴7:ものづくりの仕組みを理解していない

ものづくりに携わったことがない人、あるいはものづくりに興味がないという人は結構多いと思いますが、そういう方は大体「つくれればいい」と思っている傾向にあります。

モノづくりの仕組みを学ぶ

例えば海外ですと、リブパネルというものを使って内装を整えることが流行っていたりするのですが、リブパネルは日本でつくることが難しいのです。

リブパネル

どういうことかというと、海外のリブパネルは本物の木を削り出してつくっていたり、特殊なシート剤を使って本物と見間違うくらいの質感のものをつくっていたりするのです。

一方で日本のリブパネルは超極太で、いかにも簡易的につくりましたというようなリブしかないですし、それしかつくれないのです。

「いやいや日本を馬鹿にしすぎでしょう」「海外みたいなリブパネルも本気を出せば日本でつくれるでしょう」など、そう思う人も多いと思います。

確かにつくれると思いますが、1個だけつくれても、ぶっつけ本番で施工することになるわけです。

それだと品質も安定しないですし、価格も高額になります。

そんな不安定なものを住宅につけないと思います。

価格を下げ、品質を安定させるためには、設備投資をして工場を稼働させる必要があります。

ただ、その設備投資を上回るくらいの儲けを出すのは大変です。

もし仮に、儲け度外視でものをつくったとしても、現場での施工はどうするのか、特にリブは線が入るので、割り付けの仕方によっては失敗する可能性もあるわけです。

しかも住んでいる中で、パネルが反ったり曲がったりし始めたら大変です。

そんな面倒なことを考えてまで、現場は施工してくれません。

しかし、これら全ての問題を解決して、ようやく、製品化はできるのです。

ですので、ものづくりは思っている以上に難しいのです。

特に住宅業界においてはなおさらです。

こういうことを知らない人たちは、造作で無茶な対応をして都度ぶっつけ本番でものづくりを行うため、失敗するケースが多いのです。

また、ボリュームをつくることで品質が安定する、価格が下がるというのはなんとなく知っている人もいるとは思いますが、それをきちんと使いこなして考えられる人は非常に少ない印象です。

例えばユニクロは、量をつくることで品質の高いものを手の届く価格で量産している企業の代表格です。

ユニクロの店舗

しかし、年間で8,000棟、9,000棟をやっている大手のハウスメーカーは、業界の中で価格が上位に来るほど高いのです。

大手ハウスメーカーの家

本来、量をつくっている方が安くなるわけです。

しかし、そうなっていないのがこの業界です。

ここのからくりや、実際に使われている商品の質に気がつかなければ、無駄に高額な買い物をする可能性が高くなります。

仕組みを理解していないほど搾取さられるというのは、どこの業態でも一緒です。

カモられないようにするために、しっかりと仕組みを学びましょう。

ハウスメーカー選びで失敗する人の特徴7選のまとめ

今回は『ハウスメーカー選びで失敗する人の特徴7選』というテーマでお話をしてきました。

この業界は本当に複雑で、浅い理解では攻略できない業界です。

知ることさえできていれば、そのハウスメーカーで足りない部分を補うような動きもできます。

ですので、これらの事実はしっかりと理解していただき、失敗しないようにしてください。

特に今は物価高騰が進んでいるので、「一事が万事」という言葉がありますが、そうならないようにご注意ください。

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