最新の大手ハウスメーカー坪単価ランキングは下記をご覧ください。
【2024年最新】大手ハウスメーカー坪単価ランキング
今回は『2022年 大手ハウスメーカー坪単価ランキング』ということで書いていきます。
これから注文住宅の購入をしようかどうか迷っている皆さんが、まず初めに考えることってお金のことだと思います。
そして、その中で特に各ハウスメーカーの価格帯というのは気になりますよね。
なぜなら、ハウスメーカーによって家の金額って全然違うわけですから、
- 『そもそも自分たちが買えるメーカーなのかどうか』
- 『いくらあれば良いのか』
これらについて何となくでもあたりを付けておきたいですよね。 その気持ちは分かります。分かるのですが、実はここで注文住宅ならではの落とし穴が2つ存在します。
注文住宅の価格に関する2つの落とし穴
1つ目:ネットの情報があまりにも適当すぎる
1つ目が
- ネットの情報があまりにも適当すぎる
ということです。
よくハウスメーカーの価格帯を調べるのに、『ハウスメーカー 坪単価』とかで調べるわけなのですが、出てくるサイトの殆どが安く表記されているのです。
そのため、全く参考にならないのですよ。
これは適当に書いてるからなのか、それとも情報が古いのか、このあたりは定かではないのですが、とにかく全くあてになりません。
これが1つ目です。
2つ目:注文住宅は明確な金額が定まっていない
そして2つ目。
- 注文住宅は他の商材と違って明確な金額が定まってない
ということです。
だから、最初から明確にいくらって出しにくいのです。
分かりやすく例えるなら、結婚式と形態がよく似ています。
結婚式は打ち合わせが全て終わった段階で、確定の金額が出されますよね。
注文住宅もそれと同じで全ての打ち合わせが終わった段階でないと、明確にいくらって出せないのです。
これが2つ目です。
まとめると、
- ネットに書かれている坪単価の情報が適当、もしくは古いのであてにならない
- そもそも注文住宅という商材自体が最初から明確に金額を提示できるものではない
これら注文住宅特有の2つの落とし穴が存在するわけです。
ただそうは言っても、どのくらいの金額がかかるのか、大まかでも知っておきたいじゃないですか。
そこで、去年一年間で集めた各ハウスメーカーの資金計画書、合計2113枚の中から値引き後の建物本体価格と建物の坪数、これを割って坪単価を算出し、中央値を出しました。
もちろん地域の特性や、家族構成、中に入っている設備仕様によって金額は大きく異なります。
そのため、あくまで参考程度にしかなりませんが、それでもネットに掲載されているどこの情報よりも正確な情報になってくるとは思います。 それではやっていきましょう!
第9位 トヨタホーム 80.1万円/坪
第9位 トヨタホームです。
トヨタホームの坪単価は80.1万円でした。
大手ハウスメーカーの中では比較的リーズナブルなメーカーですね。
トヨタホームはあのトヨタ自動車のグループ企業で『家』と『車』をうまく連動させて家作りをしようとしているハウスメーカーです。
どういうことかというと、トヨタホームには『エネトリオ』というシステムがあるのです。
これは家から車へ、車から家へと電気を移動させることのできるシステムの総称で、
- アクアやプリウス、その他の電気自動車から一部の部屋に給電することができる『クルマde給電』というシステム
・家と車を繋げ太陽光発電で作った電力や安価な深夜電力をクルマに蓄えることが出来る『V2Hスタンド』
・家に電気自動車用の充電器が設置される『かんたん充電』
これら3つから成り立っているから『エネトリオ』といいます。
この考え方は業界でもかなり特殊で、ここまで車と家の連動に力を入れているのは『トヨタホームだけ』です。
そのため、『車が好き』『今、電気自動車に乗っているよ』という方はトヨタホームを検討してみても良いかもしれません。
ちなみにトヨタホームでは、ユニット工法と呼ばれるシンセシリーズと 鉄骨軸組工法と呼ばれるエスパシオシリーズの2種類から家の作り方を選べます。
棲み分けとしては、ユニット工法と呼ばれるシンセシリーズがトヨタホームのメイン工法で
鉄骨軸組工法と呼ばれるエスパシオシリーズはユニットが入らない場所で家を建てる場合に使われます。
特にユニット工法はトヨタホームメインの工法と言うだけあって、車の生産技術が家にも応用されています。
そのため精度が高く、家の約8割を工場内で作ってしまうのです。
もちろんその反面、ユニット工法ならではの間取りの制限というのも出てくるには出てくるのですが、同じユニット工法のセキスイハイムと比べてトヨタホームでは、スキップフロアと呼ばれる1.5階の高さの空間を作れたりするのです。
そのため『家』も『車』も、両方とも拘りたいという方はトヨタホームを選んでみても良いかも知れません。
第8位 ミサワホーム 81.2万円/坪
続いて第8位 ミサワホームです。
ミサワホームの坪単価は81.2万円でした。
ミサワホームは
- 完全自由設計のセンチュリー
- ある程度、規格化されている準規格型のジーニアス
- 軽微な変更のみ可能なスマートスタイル
この3種類の商品ラインナップが存在します。
そして、それぞれの商品の価格帯を分かりやすくお伝えすると、
センチュリーが松
ジーニアスが竹
スマートスタイルが梅
みたいなイメージです。
ですので、選ぶ商品と中の仕様によってはもう少し金額を下げることも出来るかもしれません。
ちなみに商品によって金額を下げられるのはミサワホームが木質パネル接着工法と呼ばれる独自の作り方をしているからです。
この木質パネル接着工法では、木質パネルと呼ばれる合板と合板の間に断熱材が入った木の板を工場で作るのです。
そのため、ある程度規格化できれば商品の金額を下げられるわけなのです。
しかも、どの商品もデザインにかなり拘っていて、ミサワホームは32年連続でグッドデザイン賞を受賞していたりもします。
実は一時期、ハウスメーカーのデザインを牽引したのもミサワホームなのです。
だからその時、ミサワホームに勤めていた設計士は各ハウスメーカーから引く手数多だったのですよね。
そういった背景もあって、ミサワホームは『デザインのミサワ』なんて呼ばれていたりもします。
そんなミサワホームの特徴ですが、ミサワホームと言えば何と言っても蔵です。
蔵と言うのは、高さ1.1mから1.4mの収納空間のことを言います。
これがあることでミサワホームが得意とする空間設計が可能となるのですよね。
これは、展示場ではじめて見ると普段見慣れない非日常感が味わえるので結構感動すると思います。
ただ冷静に考えてみると、
1.1mから1.4mの高さで奥行きのある収納空間って使い勝手ってどうなの?とか、
物を詰め込みすぎて最終的には開かずの間になりそう、とか、
そう言った意見も良く耳にします。そのため、一長一短ではあるのですが、蔵があることで形成される空間に魅力を感じるようであれば検討してみても良いと思います。
第7位 三井ホーム 82.3万円/坪
続いて第7位 三井ホームです。
三井ホームの坪単価は82.3万円でした。
三井ホームは、ネットで調べると坪100万円とか出てきますけど、実は振れ幅がかなりあるメーカーです。
ですので、坪単価100万円を超えるような物件もあれば、坪70万円後半の物件もあるのです。
では、なぜそこまで振れ幅があるか?
という話なのですが、これに関しては一部のお金持ちが一気に坪単価を上げているような気がします。
というのも、これはあくまで個人的な見解にはなるのですが、実は三井ホームって東京では杉並区とか大田区で物凄く高いシェアを誇っているのです。
一方で、少し地方の方に行くと、そこがかなり集客力のある展示場であっても撤退していたりします。 つまり、三井ホーム特有の洋風デザインは都心部に住む高所得者層に人気があるのであって、田舎ではあまりウケが良くないのだと思います。
皆さんもイメージしてみてください。 あたりが畑一面の所に可愛らしい洋風のデザインの家が建っていたら少し違和感を覚えますよね?
やっぱりオシャレな住宅地にこそ、三井ホームは合うのであって、だからこそ一部のお金持ちが好んで建てているのではないかなと思います。
そしてその結果、平均的な坪単価が上がっているといった感じです。
ですので、三井ホーム=高い、と身構えなくても大丈夫です。実際に私は三井ホームの資金計画書を何枚も見てきてますから、断言できます。
では、そんな三井ホームの特徴ですが、三井ホームの特徴、主に2つです。
1つ目が先ほどもチラッと話に出た洋風のデザインです。
少し大枠から説明すると、建物のデザインは大きく分けると、和風のデザインと洋風のデザインに分けられるのです。 それで和風のデザインって、例えば神社仏閣のような家のことをいいます。
あれって『暗がりの中に美しさがある』という考えのもと作られているので、室内はあえて薄暗くさせて、外から取り入れる景色や明かりをメインにした空間構成にしているのですよね。
一方で洋風デザインの家は和風と逆で『明るさをたくさん取り入れる』という特徴があるのです。
だから、例えば洋風デザインの家は、吹き抜けを積極的に取り入れたり、あとは光が反射して空間が明るく、そして広く感じやすい白を基調とした家が多いのです。
これってまさに三井ホームじゃないですか。
ですので、
- 明るさを積極的に取り入れたい
- 白を基調とした清潔感のある家にしたい
と思われている方は三井ホームがピッタリなのです。
これが1つ目の特徴です。
ただここで、洋風デザインが光を積極的に取り入れるものだっていうのは分かったけど、吹き抜けは冷暖房効率が下がるし気が進まない、みたいな方もいると思います。
確かにそうなのですよね。吹き抜けは冷暖房効率が落ちてしまうのです。 でも三井ホームの場合は、そこを全館空調で補っています。この、全館空調が三井ホームの特徴の2つ目になります。
そもそも全館空調とは、エアコン一台で家全体の温度を調整するといったものです。 だから常に家全体を快適な温度にできるのが特徴なのですね。
そして三井ホームは、全巻空調の種類が他のメーカーと比べて豊富なのです。
具体的にいうと、
- 機械室や設置場所が割と自由な東芝製の加湿器付き全館空調スマートブリーズプラス
- 設置場所は床置きのみだがメンテナンスや掃除がしやすいデンソーエース製の加湿器付き全館空調スマートブリーズ・エース
- 40坪以下の家のみで導入可能でコスパは良いけど加湿器機能がないスマートブリーズワン
といった感じです。
すごくないですか。
ここまで全館空調に種類があるハウスメーカーはないですからね。
しかも全館空調でかかる電気代を抑える仕組みとして、『未来発電G』なるものもやっていたりするのです。
これに関して、今回は説明を割愛しますけど、とにかく三井ホームは全館空調に抜かりのないハウスメーカーなのです。
もちろん全館空調のデメリットとして、
- 細かな温度調整が難しいとか、
- 全館空調の可動音が気になる
とかあるのですが、そこは個人の感覚の問題なので、一度皆さんの目や体で確かめてみてください。
ということで、
- 洋風のデザイン
- 全館空調
これら2つが三井ホームの特徴です。
気になるという方は三井ホーム、検討してみてください!
第6位 セキスイハイム 82.9万円/坪
続いて第6位 セキスイハイムです。
セキスイハイムの坪単価は82.9万円でした。
セキスイハイムって全体的に金額が安いイメージがあったのですが、中央値はそんなこともなかったですね。
やはり大手ということもあって、坪単価80万円オーバーの物件ばかりでした。
セキスイハイムと言えば『あったかハイム』というCMで有名なハウスメーカーですが、特出するべき特徴が2つあります。
- 1つ目が『強固で精密な作りの構造躯体です』
セキスイハイムはトヨタホームと同様にユニット工法をいう、鉄の箱と鉄の箱を組み合わせて家を作る方法を採用しています。
そのため、基本的にはトヨタホームと同じ家の作り方なのでメリット・デメリットがそれぞれ明確に存在します。 例えば、工場で8割近く家のパーツを作り上げるので、ほとんど狂いのない家が作れる、というメリットや
工場で作るが故に臨機応変に対応するのが難しい、というデメリットとかですね。
ここについて詳しく説明してしまうと、時間がいくらあっても足りないので今回は割愛しますが、ざっくり説明するとこんな感じです。
では、同じユニット工法でもセキスイハイムはトヨタホームに比べて何が違うの?
という話なのですが、それは耐震に対する考え方に差があるのです。
どういうことかというと、セキスイハイムの家は地震の揺れを先ずは壁で受け止めるのです。
そして、受けきれなかった揺れを構造躯体で受け流すという、仕組みになっているのです。 この2重でバリアを張っているような構造をセキスイハイムでは『ハイブリッド耐震ガイアス』と読んでいます。
ではなぜ。このような構造になっているのかというと、室内の損傷を限りなく減らすためなのですね。
そもそも、鉄骨構造の家は木造の住宅に比べて、揺れやすい、とされています。
だから少しの振動でも揺れが増幅して、室内のクロスやインテリアを傷つけてしまうことがあります。
そうならないために、先ずは壁で揺れを塞いで、そして防ぎきれなかった揺れを構造躯体で受け止める、という構造になっているのです。
一方で、トヨタホームはクルマのサスペンション技術から生まれたT4システムという制振装置を使って地震に対する揺れを防いでいるのです。
だから同じユニット工法でも、
- 制振装置と構造躯体で地震の揺れを抑えるのか
- それとも、壁と構造躯体で地震の揺れを抑えるのか
こういった違いがあるのです。
ただ、これに関してはどっちが良いとか悪いとか、甲乙つけがたいので、仕組みとして同じユニット工法のハウスメーカーでも、そんな違いがあるのだなー程度に思っておいてくれればと思います。
ここで覚えておいてもらいたいことは、セキスイハイムは地震の揺れを一旦壁で受けて、受けきれなかった揺れを構造躯体で吸収する『ハイブリッド耐震ガイアス』というのがある、
ということです。
これが特徴の一つ目です。
そして2つ目の特徴が
- 『快適エアリーT-SAS』
です。
これは
- エアコン機能
- 換気機能
- 空気清浄機機能
- 抗ウィルス機能
これらの機能を併せ持った空調システムのことを言います。
CMで時々見かける『あったかハイム』というのはここから来ているのですよね。
では少し詳しく見ていきましょう!
『快適エアリーT-SAS』を設置すると床に空気の吹き出し口と吸気口が付きます。
だから床から暖かい空気や涼しい空気がゴーゴー出てくるのですね。
これが他のハウスメーカーにはない特徴なのですが、一体なぜ、床から空気が出るようになっているのかというと、暖かい空気は下から上へと上がるからです。
つまり、通常のエアコンのように上から空気を温めるのではなく、足元から温めた方が合理的だから、床から空気が出るようになっているのです。
凄いですよね。
これは他のハウスメーカーにはない特徴です。
ただしその反面、その見た目が独特なので、見た目的にちょっと嫌という人もいるでしょうし、メンテナンスももちろん必要です。
そのため一長一短ではありますが、
『快適エアリーT-SAS』
これはセキスイハイムだけの特徴になります。
ということで、
- 『強固で精密な作りの構造躯体』
- 『快適エアリーT-SAS』
これらがセキスイハイムの大まかな特徴になりますので、気になる方は是非ともセキスイハイムを検討してみてください。
セキスイハイムについてより詳しい内容はこちらの記事にまとめていますのでご覧ください。
第5位 住友林業 83.1万円/坪
続いて第5位 住友林業です。
住友林業の坪単価は83.1万円でした。
住友林業は社名の通り、木に力を入れている会社になります。
そのため、床材の樹種もかなり豊富なラインナップが存在するのです。例えば、 オーク、メイプル、アッシュ、クリ、チェリー、チーク、ウォルナット、カバ、ニレ、ナラ、オニグルミ、
といった感じですね。
これらの樹種の床材は他のハウスメーカーでは選ぶことができません。
また住友林業には3種の神器と呼ばれる、住友林業で建てた方のみが使える特有のアイテムも存在します。
それが
- ウッドタイル
- スタイルシーリング
- チェスターフィットシリーズ
この3つになります。
あくまでこの3種の神器と言う呼び方は公式が決めたものではなく、住友林業で家を建てたお施主さんたちが呼んでいるものになります。
だから人によっては、中身が多少違うのですが、調べる限り大体この3つに集約されるかな?といった感じです。
簡単に見ていきましょう。
ウッドタイルはその名の通り木のタイルです。
これを取り入れることで、玄関ホールや廊下、リビングなど室内の木質感が一気に上がります。
ただし室内の色や家具に合わせるのが非常に難しいアイテムでもあるので、採用する人のセンスが問われそうです。
次にスタイルシーリング
スタイルシーリングとは、実際の木製パネルに近い質感を演出したシート系素材のパネルになります。
下がり天井など目線に近い場所に採用することで、室内が一気にオシャレになるアイテムなのです。
カラーバリエーションは9色もあるため、ほとんどの床材に合わせられるのが魅力です。
最後にチェスターフィットシリーズ
チェスターフィットとは、住友林業クレストという関連会社が住友林業向けに製造している収納シリーズの名称です。 だから例えばなのですが、キッチンにチャスターフィットをつければこんな感じになりますし、
リビングにチャスターフィットをつければこんな感じになります。
サイズや収納部分の選択肢が豊富で、色や柄も住友林業の床材にあわせて豊富に用意されています。
木目シートの仕様に加えて突板や天然木仕様も用意されているので、
こだわりたい人はとことんこだわれる仕様になっているのですよね。
そのため、チェスターフィットシリーズはカスタマイズの幅がかなり広い、そんなオプションなのです。
ということで、
- ウッドタイル
- スタイルシーリング
- チェスターフィットシリーズ
これら3種の神器は住友林業で家を建てる人がよく使うアイテムなので、住友林業で家を建てようと考えている方は是非とも採用してみてください!
ただし住友林業には『きこりん税』と呼ばれる特殊な仕組みがあります。
これに関しては知っておかないと後悔する制度です。 YouTubeの動画と「住友林業の特徴を徹底解説【2022年版】」詳しく解説していますので、そちらをご覧いただければと思います。(2022年3月に廃止)
第4位 大和ハウス工業 87.3万円/坪
続いて第4位 大和ハウス工業です。
大和ハウス工業の坪単価は87.3万円でした。
大和ハウス工業はダイワマンや松坂桃李をCMで使っていることで有名なハウスメーカーですが、実は非常に合理的な家作りをしているメーカーなのです。
というのも、他のメーカーと比べて分かりやすいのですよね。
これがどういうことか少し大枠から説明すると、そもそもダイワハウスには基本商品となる
- 鉄骨造の『xevoΣ(ジーヴォシグマ)』
- 木造の『xevoGranWood(ジーヴォグランウッド)』
という2種類の商品があるのです。
そしてそれら基本商品をベースに、耐震性や断熱性、更には衣装性を引き上げると、
- 『xevoΣPREMIUM(ジーヴォシグマプレミアム)』
- 『PREMIUM GranWood(プレミアムグランウッド)』
といった商品になるのです。
つまり、ベース商品とパワーアップ商品が明確に明示されているので、最初からどういうパワーアップができるのかが理解しやすいのです。
例えば断熱材に注目をしてください。ベース仕様では壁の内部に隙間が空いていますよね?
これをパワーアップ仕様にすると、この隙間に断熱材が入って184mmという業界でも屈指の厚さを誇る断熱層になるのです。
また鉄骨造のxevoΣ(ジーヴォシグマ)に搭載される制振装置も基本商品だとD-NΣQST(ディーネクスト)ですが、
これがプレミアムだとKyureK(キュレック)になります。
分かりやすくないですか?
他のハウスメーカーもこんな感じで分かりやすかったら良いのですが、他のハウスメーカーは、グレードアップの仕様が社外秘で、一般の人では分からないようになっていることが殆どなのですよね。
例えば気密施行なんかもそうです。気密施行というのは、建物の隙間を埋めるための作業なのですが、大手ハウスメーカーでは気密施行をやっていない、とかいわれていたりします。 でも、実はやっているのですよね。
もちろんダイワハウスも気密施行をしていることは公式サイトにも記載があります。
この辺の情報がもっとオープンになれば良いのですけどね。
なぜかハウスメーカー側は、そう言った情報を社外秘にして表に出したがらないのです。
だからどのハウスメーカーも仕様が分かりにくいのですが、ダイワハウスはその点、非常に親切だなと思います。
また、ダイワハウスの構造躯体はどのハウスメーカーの構造躯体よりも新しいものとなっています。
そういった意味でもハウスメーカーの中では一番、今の時代に合っている工法だともいえるわけです。
気になる方は是非ともチェックしてみてください!
第3位 パナソニックホームズ 90.4万円/坪
続いて第3位 パナソニックホームズです。
パナソニックホームズの坪単価は90.4万円でした。
その理由としてパナソニックホームズの特徴とも言える商品、
- キラテック
- 全館空調エアロハス
これらを入れて契約されている方が非常に多かったからです。
やはりキラテックと全館空調エアロハスはパナソニックホームズの顔とも言える設備仕様なので、入れる人が多いのです。
ただしその分、金額も上がってはしまいますので、この辺りをどう捉えるのかがポイントになってくる気がします。
ではここで、そもそもパナソニックホームズってどんなメーカーなのか?
パナソニックホームズの特徴である、キラテックと全館空調エアロハスってどんな特徴があるのか、一応さらっと説明していきます。
パナソニックホームズは、経営の神様と呼ばれている『松下幸之助さん』が『良い家』を作ることに目標にして生まれた会社です。
『良い家』とは主に『地震の後も帰れる住まい』のことで
事実、パナソニックホームズでは大林組と言うゼネコンが所有している(ダイナミックス実験棟)と言う実験施設を使って、
阪神・淡路大震災のレベルの大地震を57回、さらに中地震83回、計140回揺らした後に阪神淡路大震災の4.3倍、つまり限界加振と呼ばれる、いま日本で出せる最大級の震度に耐えられると言うことを証明しているのです。
これを証明しているのは大手ハウスメーカー何社もある中で、唯一パナソニックホームズだけなのですよ。
しかも、その実験の様子を見て大林組のお偉いさんもパナソニックホームズで家を建ててるのです。
これはカタログにさりげなく掲載されているのでよかったら探してみてください。
そして、そんなパナソニックホームズを代表する2つの設備仕様が冒頭でもお話ししたキラテックと全館空調エアロハスなのです。
キラテックは汚れが付着しても太陽の紫外線と雨で汚れを綺麗に落としてくれるタイル外壁のことです。
しかもこのキラテックはタイルの下に目地がある構造になっているのです。
目地っていうのは外壁と外壁を繋ぐゴムみたいなもので、鉄骨住宅だとこの目地がすごい多くなってしまうのです。
だから各社、目地を隠すためのコーティング剤というのも持っていたりするのですが、パナソニックホームズではそもそも目地を外壁の下に入れて施行するため、外観に目地がでないシームレスな見た目を作ることができるのです。
つまり一言で言い換えると、デザイン性と機能性に配慮したタイル外壁だということです。
これがキラテックの特徴になります。
続いて全館空調エアロハスです。
全館空調エアロハスは、エアコン一台で家全体の温度を均一にするシステムです。 やはりリビングだけ快適な温度であっても、他の部屋や廊下が寒かったり暑かったりしたら、快適な住まいとは言えません。
何より急激な温度変化は体にも負担がかかります。
だからそう言ったこともあって最近では全館空調を入れる方が非常に多いのですよね。
ただし便利そうな全館空調でも導入するためにはそれなりの初期コストがかかります、さらに全館空調を入れると空気が乾燥しやすくなったりもします。
その他にも細々としたデメリットが存在するので、全てを把握した上で全館空調を採用するかどうかを決めることをお勧めします。
ということでサラッとパナソニックホームズのキラテックと全館空調エアロハスについてお話ししました。
その他にも知れば知るほど、魅力が分かるメーカーですので、興味がある方は検討してみてください。
第2位 旭化成ホームズ(ヘーベルハウス) 92.4万円/坪
続いて第2位 旭化成ホームズ(ヘーベルハウス)です。
旭化成ホームズの坪単価は92.4万円でした。
旭化成ホームズはヘーベルハウスの愛称で親しまれているハウスメーカーですが、都心部を中心に商品を展開しているのでどうしても坪単価は高めに出る傾向にあります。
さらにヘーベルハウスって何故だかドクターに好まれる傾向にあるのです。
だから、ここ一年間で小さな病院が建てられるのじゃないかってくらいたくさんのドクターから私のところに問い合わせがありましたね。
では、そんな医者が好むヘーベルハウスですが、どんな特徴があるのか、これを一言でまとめると
- 『8×3=1』
になるのです。
ちょっと意味がわらないと思うのですが、これがヘーベルハウスの特徴を一番よく表しているのです。
簡単に説明していくと、まず『8×3=1』の『8』についてですが、 これはヘーベル版と呼ばれる外壁が持つ8つの複合性能を表しています。
具体的にお伝えすると、
- 一般的なコンクリートの約10倍の断熱性能がある
- ヘーベル版内部にある独立気泡と直径0.05ミクロンから0.1ミクロンの細孔が調湿してくれる
- 比重0.6という水にも浮く軽さが住まいを軽量化、地震時の建物への負荷を軽減
- 60年以上もつ耐久性
- 表面を加熱後30分で842度、60分で945度に上昇させ続ける耐火試験をクリア。国土交通大臣認定の耐火構造部材である
- 10気圧の高圧蒸気と180度の高温で養生し、ヘーベル版を作成。化学変化も起こしにくい極めて安定した物質『トバもライ結晶』を形成
- 乾燥収縮率が0.05%以下で寸法安定性がある
- ヘーベル版内部の独立気泡が音を吸収。70dbの外の音を30db程度まで抑える
これら8つの複合性能を表しているのです。
そして『8×3=1』の『3』!
これはヘーベルハウスを構成している3つの核である
- 『基礎』
- 『構造躯体』
- 『断熱』
を表しているのです。
それぞれを詳しく説明すると非常に長くなるので、このあたりは別の記事で今後解説をします。
ただし『構造躯体』に関してのみ簡単に説明すると、
- 軽鉄とほぼコスパ変わらず重鉄2F作れる会社がない
- 重鉄で制振構造実現できているのはヘーベルハウスだけ
という特徴があるのですね、
要は『8×3=1』の意味というのは、ヘーベル版のもつ8つの強みと構造躯体の3つの特徴を掛け合わせてオンリーワンの住宅を作っていますよ。
という意味なのです。
ヘーベルハウスらしく言い換えるのだったら、それが『ロングライフ住宅だ』ということなのですね。
また余談ではありますが、最近ヘーベルハウスは規格プランを推しています。
これは通常の注文住宅と同じ構造でかなり安く作れるからなのです。
プランの数もかなり豊富にありますので、『ヘーベルハウスで家を建てたいけど、手が届きそうもないな』と思っている方は一度検討してみると良いかもしれませんね。
ただしこれだけ多くのメリットがあるものの、
- その反面、他のメーカーがやるような高い天井高を作ることが出来ない(軽鉄の場合のみ)
- 切妻屋根や片流れの建物ができないのでどうしても寄棟かフラット屋根の建物になる
- 壁厚が厚いので他のメーカーに比べて間取りが狭くなる傾向にある
とか、そういったヘーベルハウスならではのデメリットも存在します。 そもそもヘーベル版が特徴的な見た目をしていますから、その時点で好みに合わないという人もいると思います。
ただし、都心部に住んでいて耐震性や耐火性に重点を置きたい、ということであればヘーベルハウスを一度検討してみても良いかもしれません。
第1位 積水ハウス 95.1万円/坪
そして最後に堂々、第1位 積水ハウスです。
いや、さすがダントツで高かったです。坪単価は驚異の95.1万円でした。 その要因として、他のメーカーよりも値引率が極端に低いということ、
あとはそもそも積水ハウスで家を建てようとする人は、それなりの覚悟とお金を持って家作りをしている傾向にあるため、この坪単価になったのではないかなと思います。
ただやっぱり積水ハウスって死角がないですよね。
というのも一般的な事実として、建物のデザインと機能性って両立するのが非常に難しいです。
例えば、建物の機能性を取ろうとすると窓を小さくしなければならなかったり、あとは構造上の制約が出てきて、思ったような間取りが作れない、収まりが良くない、なんていうことも出てくるのですよね。
一方で、今度はデザインに寄せると、それはそれで耐震性や断熱性能が落ちるわけです。
もうこれって住宅業界の永遠のテーマで、デザインと機能、どっちを取るか、という論争って昔からあるのですよ。
ただ最近はSDGsの絡みもあって、世の中が性能によって来ています。
そんな中で、積水ハウスは細かく断熱仕様が選べるということ、あとは気密施行も行っていたりするのですよね。
このあたりの詳しい条件に関しては営業マンに聞いてもらえればと思うのですが、とにかく積水ハウスはできる幅が広いです。
そして、デザインと機能の両立、これが出来てしまうハウスメーカーなのです。
ただし、高い!
これが唯一のネックになります。
機能性も重要だけれど、建物のデザイン性も捨て難い、そんなことを思われている方は一度、積水ハウスを検討してみても良いのかもしれません。
ハウスメーカー坪単価ランキングのまとめ
はい、ということでまとめますと、
第1位 | 積水ハウス | 95.1万円/坪 |
第2位 | 旭化成ホームズ | 92.4万円/坪 |
第3位 | パナソニックホームズ | 90.4万円/坪 |
第4位 | 大和ハウス工業 | 87.3万円/坪 |
第5位 | 住友林業 | 83.1万円/坪 |
第6位 | セキスイハイム | 82.9万円/坪 |
第7位 | 三井ホーム | 82.3万円/坪 |
第8位 | ミサワホーム | 81.2万円/坪 |
第9位 | トヨタホーム | 80.1万円/坪 |
以上が『2022年 大手ハウスメーカー坪単価ランキング』でした!
一応、余談なのですが、この手の話をすると「なんで一条工務店が入っていないのですか」とかいわれるのですが、去年一年間で一条工務店の見積もりが私の手元に1枚も来なかったのでランキングから除外してます。
だからスウェーデンハウスも同様ですね。
流石に嘘をついてまでランキングを作る意味がありませんので、今回ありのまま発表したという形になります。ご了承ください!
この記事が皆さんの参考になれば幸いです!
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