今回は『【2024年最新】三井ホームの特徴10選〜すべてがわかる!〜』というテーマでお話をしていきます。
皆さん、ハウスメーカーって世の中にたくさんありますよね?
「ネットで調べても違いがよくわからない!」
「かといって、住宅展示場に行ったり、各ハウスメーカーに資料請求をしたりすると勝手に担当者がついて固定化されてしまう!」
「だからうかつに動くこともできない!」「もうどうすればいいんだ!!」
このように悩んでいる方も多いのではないでしょうか?
今回は、私が三井ホームの良い面も悪い面も、忖度なくすべてお話をしていきます。
ですので、これから家づくりをされる方で、
- 三井ホームってどんな会社なのか知りたい
- 三井ホームを検討する上で注意するべきことは何かを知りたい
- 誰も知らないような情報をコッソリと教えてほしい
これらに該当する方は、ぜひとも最後までお読みください。
- 三井ホームの特徴1:洋風建築が得意な唯一のハウスメーカー
- 三井ホームの特徴2:最近はモダンデザインにも力を入れている
- 三井ホームの特徴3:枠組壁工法を進化させた工法「プレミアム・モノコック構法」を採用している
- 三井ホームの特徴4:枠組壁工法ならではのデメリットが発生してくる
- 三井ホームの特徴5:型式適合認定を取得していない(全棟を構造計算)
- 三井ホームの特徴6:全館空調が得意
- 三井ホームの特徴7:トラバーチン仕上げが映える
- 三井ホームの特徴8:キッチンハウスとのコラボ商品(グランキッチン)がある
- 三井ホームの特徴9:3つの商品カテゴリがある
- 三井ホームの特徴10:商品カテゴリによって価格差がえげつない
- 【2024年最新】三井ホームの特徴10選〜すべてがわかる!〜のまとめ
三井ホームの特徴1:洋風建築が得意な唯一のハウスメーカー
『洋風と言えば三井ホーム』
そもそも論として、建築には
- 足し算の建築
- 引き算の建築
この2つの建築が存在します。
足し算の建築=洋風デザイン
まず『足し算の建築』についてですが、これは主に洋風デザインの建物のことを指しています。
具体的な特徴としては
- モールディングと呼ばれる、巾木や天井と壁の継ぎ目に使う廻り縁などを使い、建築物や家具などに凹凸をつけ、立体感のあるデザインをつくる
- 開口は小さめに取る
- 縦に大きい吹き抜けをつくって開放感ある空間をつくる
- 曲線的な装飾を施す
といった特徴が存在するのです。
ではなぜ洋風デザインの建物にはこのような特徴が存在するのかというと、それは一言で言って、建築材料に違いがあるからです。
もう少し詳しく説明をすると、海外は石がよく取れるのです。
実際にヨーロッパなどに行ったことのある人ならわかると思いますが、日本ではそうそう見ないような、ものすごい大きい石がそこらじゅうに転がっているわけです。
そういった石を使って建築が行われることになるのですが、石はそのまま使ったら、どこか無機質で無骨ですよね。
そのため、デザイン性を持たせるために装飾を施すようになっていったのです。
また、石を使って建築をする都合上、どうしても開口が小さめになってしまうため、それを補うように吹き抜けをつくったりして、室内空間に広さを出すようになったわけです。
引き算の建築=日本風のデザイン
『引き算の建築』に関してですが、こちらは主に日本風のデザインの住宅のことを指します。
こちらも具体的な特徴をお伝えすると、
- モールディングとよばれる巾木などの装飾の類は極力排除する
- 暗がりの中の美しさを大事にする
- 家と庭が一体となるように横に大きな開口を設け、外の景色を室内に取り入れつつ明るさを確保する
といった特徴が存在します。
具体例を出すなら、昔ながらの日本家屋や圓光寺、天授庵といった神社仏閣がイメージ的には近いかと思います。
これらの建築は木が多く取れる日本ならではの特徴で、
- 洋風建築とは対照的な大開口
- 横の吹き抜けとよばれる、天井をやや低めにしつつ横長にとった空間
- 装飾がほとんどないたたずまい
といった、完全に洋風建築とは真逆なのが日本の建築なのです。
三井ホームが得意なのは足し算の建築(洋風デザイン)
建物のデザインは
- 足し算の建築
- 引き算の建築
ざっくり2つに分けることができるわけです。
そして、三井ホームはどちらを得意としているのかというと、それは『足し算の建築』である洋風デザイン、こちらを得意としていて、これが他のハウスメーカーにはない強みになっているということなのです。
正直、洋風デザインの家を組織単位できちんと提案できるハウスメーカーは三井ホームくらいしかないため、もし「洋風系のかわいらしい家を建てたい!」
「装飾を施した家を建てたい」
そう思われるなら、まず間違いなく三井ホームが候補に入ってきます。
三井ホームの特徴2:最近はモダンデザインにも力を入れている
『ただし、カフェラテ』
先ほど、三井ホームは洋風デザインが得意ですという話をしたと思います。
しかし、三井ホームは洋風デザインしかできないのかと言われればそんなこともなくて、最近ではモダンデザインにも力を入れています。
例えば『イズム』という商品を出しています。
今までの三井ホームの商品と比べると、少し建物のたたずまいが違います。
このような感じで、三井ホームも最近はモダンデザインにも力を入れているわけです。
ただここで1つ皆さんに質問なのですが、モダンデザインとはなんですか?
住宅や建築を勉強していると、必ずと言っていいほど出てくる言葉で、直訳すると『現代的』となることから、なんとなく「今っぽい感じがモダンなのかな?」と思われている方が多いと思います。
確かにその解釈でもだいたいあっているのですが、非常に抽象的ですよね。
何がモダンなのか明確な基準がないので、すごくフワっとしていると思います。
ただこの状態ですと建築の本質が見えてこないので、建築業界におけるモダンに対する正しい解釈を皆さんにお伝えをすると、それは『装飾を排除する』という意味になります。
これがどういうことなのか、一旦話がそれるのですが、重要な話になるので、ポイントを絞ってお話をしていきます。
そもそも産業革命が起こる以前、つまり19世紀末から20世紀初頭にかけて、ヨーロッパではアールヌーボーと呼ばれるデザイン様式が流行っていました。
アールヌーボーとは超ざっくり説明をすると、職人によってつくられた1点もののモノづくりのことです。
1点ものであったため、希少性が高く、またデザインも複雑で魅力的だったことから、貴族たちの間で大流行したのがアールヌーボーと呼ばれるデザイン様式になります。
ちなみに様式というのは、ファッションでいう〇〇系のようなことです。
その後、産業革命が起きて、ものの大量生産ができるようになりました。
この時に登場したのが、アールデコとよばれるデザイン様式です。
今まで貴族中心に流行っていたアールヌーボーが、産業革命の大量生産によって庶民でも購入できるようになったわけです。
それがアールデコです。
ただ装飾品をずっと見ていると、なんだか胸焼けがしてくる感覚がわかりますか?
感覚的には、油コテコテのラーメンは最初はおいしいと思うかもしれませんが、食べているうちにだんだんと飽きてくるというような感じです。
それと一緒で、ゴテゴテとした装飾物が自分たちの身の回りに常にあるようになってくると、だんだんと飽きてくるようになったのです。
そこから「装飾を無くそうぜ!」という考え方が登場し、モダニズムが誕生したわけです。
そしてそのモダニズムという考え方は、現在の建築において全てのベースになっているのです。
この辺りを詳しく話すと歴史の話になり、どんどん脱線していくので、今はものすごくかいつまんで説明をしましたが、とにかくモダンあるいはモダニズムという言葉は、言い換えると「装飾を排除しよう」ということであって、つまりは「シンプルな空間をつくろう!」ということなのです。
三井ホームの話に戻します。
三井ホームは確かにモダンデザインに力を入れはじめてはいるものの、内装に関してはどこか装飾的な感じで、やはりベースは洋風建築なのです。
ですので例えるなら、三井ホームのモダンデザインは、カフェラテのような感じなのです。
カフェラテは、頑張ってコーヒーを牛乳で薄めても、どことなくコーヒーが香りますよね。
それと同じで、三井ホームもモダンデザインを頑張ってはいるものの、どことなく洋風が香ってくる内装になるのです。
中にはシンプルすぎるのも嫌だなという人もいるでしょうし、三井ホームくらいの装飾の排除感がちょうどいいという人もいるかもしれません。
ただ完全なモダニズムかと言われると、少しうなずきづらいデザインなのは事実です。
ただデザインの好き嫌いは、最終的に皆さんの感性次第なので、あくまで私の話は1つの参考程度にとどめておいていただき、ご自身の目で自分たち家族の好みに合うかどうかを判断していただければと思います。
三井ホームの特徴3:枠組壁工法を進化させた工法「プレミアム・モノコック構法」を採用している
『その名もプレミアム・モノコック構法』
三井ホームは『プレミアム・モノコック構法』というつくり方で家づくりをしています。
これは一般的に使われている枠組み壁工法、通称ツーバイフォー工法を三井ホーム独自に改良した工法となります。
では具体的にツーバイフォー工法のどこを改良したのかというと、それは屋根、床、壁、基礎、この4つです。
要は全部ということなのですが、それぞれ見ていきます。
屋根(タブルシールドパネル)
まず、屋根はダブルシールドパネル(DSP)とよばれるものに変更しました。
これは2.4tの荷重に耐えられる屋根であると同時に、芯材に発泡成形ポリスチレン(EPS)を使用しているため、日射熱を効果的に遮断してくれます。
壁(ブロック・アンド・シームレスウォール)
続いて壁です。
そもそもツーバイフォーはその名のとおり、2インチ×4インチの材木を使ってつくる家なのですが、これを2インチ×6インチのツーバイシックスに変更しました。
そうすることで、構造体内部に入れられる断熱材の厚さを、通常90mmのところを140mmに強化しています。
さらにブロック・アンド・シームレスウォールとよばれる三井ホームが独自に開発した外壁を使うことで、目地のないシームレスな外観にしつつ、「耐火性」「遮音性」「防水性」「対衝撃性」の機能を持たせています。
床(トラスフロア)
続いて床です。
三角形のトラス構造になっているので、強度が高く、さらにトラスの間に電気配線、空調ダクトなどを通せるため、全館空調との相性もよくなります。
どういうことかというと、全館空調はダクトを通す関係上、天井を下げなければならないのです。
しかし三井ホームの場合は、ダクトを通しやすい構造になっているため、極力天井を下げずにダクトを通すことができるのです。
少し話がそれるのですが、今私が『極力』天井を下げずにダクトを通すことができると言ったのは、プランによっては天井を下げる必要が出てくるからです。
つまり、いくら構造躯体と全館空調の相性がいいからといって、100%天井が下がらないのかと言われればそうではないということです。
ですので、全館空調を絶対に入れると決めている人は、はじめから担当者に要望をしっかり伝えておくとで、きれいにダクトを収められると思います。
この点はご注意ください。
基礎(マットスラブ)
最後に基礎です。
三井ホームの基礎は、マットスラブとよばれているベタ基礎になります。
この基礎は普通の基礎より鉄筋が約2.67倍使われているのが特徴で、1c㎡あたり約240kgもの荷重に耐える強度があるそうです。
これら屋根、床、壁、基礎にオリジナルの要素を加え、ツーバイフォーを強化したのが三井ホームのプレミアムモノコック構法になります。
基本的にどのハウスメーカーもオリジナルの工法で家づくりを行います。
例えば積水ハウスならシャーウッド構法、住友林業ならビックフレーム構法、ダイワハウスならグランウッド構法、ミサワホームなら木質パネル接着工法といった感じです。
このように、各ハウスメーカーオリジナルの工法になっているわけですが、考え方としてはどのハウスメーカーも日本に昔からある在来軸組工法と枠組壁工法、この2つの工法を合体させてつくっているのです。
ただこれだけ聞くと「じゃあ、どのハウスメーカーも同じなの?」という話になるのですが、実は各社、在来軸組工法と枠組壁工法の配合割合が違っているのです。
要は何が言いたいのかというと、三井ホームはその中でも珍しく、純粋に枠組壁工法を突き詰めているハウスメーカーだということです。
この辺りからなんとなくですが、三井ホームならではのこだわりを感じます。
ひとつ参考にしてみてください。
三井ホームの特徴4:枠組壁工法ならではのデメリットが発生してくる
『内装に要注意』
先ほど簡単にではありますが、どのハウスメーカーもオリジナルの工法を持っていて、その違いは在来軸組工法と枠組壁工法の配合割合だという話をしたと思います。
ただ、これはいい言い方をすれば『いいとこどり』と変換できるのですが、完璧なものは世の中に存在しないわけです。
つまり何が言いたいのかというと、配合割合によってデメリットの出方が変わってくるのです。
例えば在来軸組工法の入っている割合が多ければ在来軸組工法のデメリットが顕著に現れますし、枠組壁工法の入っている割合が多ければ、枠組壁工法のデメリットが顕著に現れてくるわけです。
そんな中、三井ホームは枠組壁工法純度100%になるので、もろに枠組壁工法のデメリットが出てくることになります。
具体的には
- 横に大きい開口をつくるのが苦手
- 天井に垂れ壁が出やすい
- 1階と2階の間に幕板が出てしまう
といった具合です。
正直言われないと気がつかない程度のものですし、担当の設計士がきちんとしている人であれば、この辺りのデメリットを感じさせないような間取り提案をしてくれます。
ただその辺の配慮がないと、当然デメリットの影響をモロに受けた間取りになってしまうわけです。
また、ちょっとしたネタばらしをすると、三井ホームが洋風住宅が得意なのは、この枠組壁工法のデメリットを隠すためのことでもあるのです。
これがどういうことかというと、例えば「横に大きい開口をつくるのが苦手」なのであれば、縦に大きい吹き抜けをPRすればいいわけです。
「天井に垂れ壁が出やすい」「1階と2階の間に幕板が出てしまう」これらのデメリットが発生してしまうのであれば、これらを装飾として扱えば、洋風住宅にとってはむしろプラスになります。
このような感じで、三井ホームはデメリットをうまくカバーして商品展開を行っているハウスメーカーなのです。
ちなみに、三井ホームといえば全館空調のイメージがあると思いますが、これも枠組壁工法の構造をうまく活用して取り入れているものになります。
ただ、発生してくるデメリットを目立たなくしたり、うまく活用したりしているとはいえ、デメリットであることには変わりありません。
ですので、三井ホームで検討する場合は、発生してくるデメリットを理解しつつ、最初からそれらをどう回避するのか、もしくは回避できるのか、これを念頭において打ち合わせに挑んでもらえればと思います。
三井ホームの特徴5:型式適合認定を取得していない(全棟を構造計算)
『全棟、構造計算を行っている』
工業化住宅をやっているハウスメーカー各社は、だいたい型式適合認定というものを取得しています。
これが一体どういうものか簡単に説明をすると、国が認めた構造躯体であれば、申請手順を省略してもいいですよ、というものになります。
基本的にはどのハウスメーカーも型式適合認定を取得していて、それによって住宅の大量生産を可能としているわけです。
ただし一方で、型式適合認定は構造計算を省略しているのです。
ですので中には、いくら国が認めた構造躯体であっても不安に感じられる方もいるのです。
確かに構造計算をしていないと言われると「本当に大丈夫?」と思いますよね。
しかし、三井ホームは型式適合認定を取得していません。
そのため三井ホームは、社内で1邸1邸構造計算を行っています。
さらに、大空間が必要な特殊な間取りに関しては、個別で構造計算事務所に許容応力度計算を依頼して設計をしているのです。
ですので安心感があるのです。
しかも三井ホームの構造躯体は、東日本大震災2,699ガル、岩手・宮城内陸地震4,022ガル、これらを大きく上回る5,115ガルの地震まで耐えることができたと実験でも証明されています。
この実験結果も、きちんと構造計算をした結果であるということなら、納得感があります。
ちなみに耐震性をより向上させる『Gウォール』や『制震システム VAX 』というオプションも存在するのですが、構造計算で強い梁を入れる方が手っ取り早いため、今はあまり使われていないようです。
とにかく、そういったオプションを使わずとも、型式適合認定を取得していなくても、十分に地震に強く、強固な家をつくれるのが三井ホームの特徴になります。
他のハウスメーカーにはない強みかなとも思うので、ぜひとも覚えておいてください。
三井ホームの特徴6:全館空調が得意
『三井ホームといったら全館空調』
三井ホームの家は、屋根にトラス構造とよばれる三角形がたくさんできる構造になっているのです。
このトラス構造は、三井ホームを象徴するものでもあるのです。
例えば熊本空港は三井ホームが手掛けているのですが、トラス構造を全面に押し出したデザインになっていて、柱や梁に可能性を見出して、神奈川県庁舎東館を設計した丹下健三や日本独自の素材や工法に着目して建築を行う隈研吾、これら有名建築家が行ってきた構造躯体を美しく見せるという建築手法を使って、トラスを美しく見せているわけです。
ですので、トラス構造は三井ホームを象徴するものでもありますし、三井ホームの今後の可能性を示しているものにもなるのですが、一般住宅においては、このトラス構造の隙間を全館空調のダクトを通すスペースとして有効活用しているのです。
先ほども少し説明をしましたが、三井ホームはデメリットをうまくカバーして商品展開を行っているハウスメーカーなわけです。
3種類の全館空調
では具体的に、三井ホームの全館空調はどのようなものなのかというと、
- 全館空調の設置場所が床置きのみの東芝製の加湿器付き全館空調スマートブリーズ・プラス
- 全館空調の設置場所を床置きか小屋裏、どちらかを選べるデンソーエース製の加湿器付き全館空調スマートブリーズ・エース
- 40坪以下の家のみで導入可能でコスパはいいけど加湿器機能がないスマートブリーズ・ワン
これら3つが存在します。
もう少し具体的に説明すると、スマートブリーズ・プラスとスマートブリーズ・エースは専用の機械を入れることになるので、設置スペースが必要になります。
設置スペースは、プラスが床置きのみで、エースは床置きか小屋裏どちらかを選べます。
またエースには部屋別温度調整機能、プラスには部屋別風量調節機能がついています。
ただし、エースもプラスも入居3年目以降に毎年25,000円のメンテナンス契約費用がかかるということや、故障時に最悪100万円前後の費用がかかってしまうというデメリットが存在します。
一方で、スマートブリーズ・ワンは家庭用のエアコンで家中を快適な温度にできるため、メンテナンスの年間契約が不要です。
さらに、壊れてもエアコン1台分の値段で交換ができるのでお得なのです。
しかし、スマートブリーズ・ワンは家庭用エアコンを使っているため、加湿ができません。
さらに各部屋の温度調節ができないというデメリットが存在します。
一応、これら3つの全館空調が存在するわけですが、全館空調だけでここまで種類のあるハウスメーカーは、正直かなり珍しいです。
ただ全館空調は「確かにエアコン1台で家中が快適になるのはいいけど、電気代ってどうなの?」と思うと思います。
未来発電G(エネファームと太陽光のダブル発電)
そのような悩みを解消するべく、実は三井ホームでは『未来発電G』なるものもやっているのです。
『未来発電G』とは、東京ガスが販売するエネファームを導入すると、太陽光パネルが無料でつくというものです。
これにより、エネファームと太陽光のダブル発電で電力会社から電気を買う量を減らせるだけではなく、災害などの非常時にも電気を活用できるのです。
もう少し具体的にお伝えすると、発電した電力はまずは自家消費されます。
そして余った電力は電力会社に売られ、売電収入となるのですが、その売電収入は、自分の手元に来るのではなく、10年間東京ガスの収入になるというものです。
要は簡単にまとめると、太陽光パネルが無償で手に入る代わりに、売電単価の高い10年間は売電収入を得られないということなのです。
ただしこれがあることによって、太陽光発電にかける初期投資を減らしつつ、さらに全館空調でかかる日々のランニングコストを抑えることができるのです。
この制度が損か得かは営業マンに聞いてシミュレーションを出してもらえればと思うのですが、一応ここでは「全館空調の設置で想定できる1つのリスクを回避できる方法がある」ということだけ覚えておいてもらえればと思います。
三井ホームの特徴7:トラバーチン仕上げが映える
『三井ホームといったら吹き付け』
外壁にはサイディング、ガルバニウム鋼板、タイル、吹き付けといったものがあるのですが、その中で三井ホームが得意としているのが吹き付けの外壁です。
吹き付けの外壁は、サイディングやタイルを採用する時に出てくる目地がないため、非常にきれいな外観に仕上がるのです。
三井ホームの標準の外壁は『SBフィニッシュ』という、スタッコ状と呼ばれる表面がごつごつした吹き付け外壁ですが、
プラス10万円くらいで『トラバーチン仕上げ』という仕上げ方法に変更することが可能になります。
トラバーチン仕上げは実はけっこう施工が面倒で、一度外壁材を吹き付けた後に、コテで引きずるように外壁表面をなでていくのです。
そうすることで外壁にきれいな陰影を出せるのです。
ただ、あくまで仕上げの方法が変わるというだけであって、外壁の性能が上がるわけではありません。
一応『SBフィニッシュ』は表面がゴツゴツしているのに対して『トラバーチン仕上げ』はコテで引きずるように外壁表面をなでて施工する都合上、表面がサラッとしています。
それもあってか『SBフィニッシュ』より『トラバーチン仕上げ』の方が汚れがつきにくくなります。
実は私の家の外壁も吹き付けなのですが、そのような理由もあって、トラバーチン仕上げにしました。
三井ホームは吹き付けが標準になっているので、せっかくなら『SBフィニッシュ』ではなく『トラバーチン仕上げ』にすることをおすすめします。
三井ホームの特徴8:キッチンハウスとのコラボ商品(グランキッチン)がある
『その名もグランキッチン』
グランキッチンは三井ホームとキッチンハウスのコラボ商品で、標準仕様のキッチンからの変更で、差額90万円くらいで入れることが可能になります。
本体自体の価格は165万円〜250万円くらいなのですが、通常、キッチンハウスのキッチンは350万円くらい平気でします。
それを考えるとかなりお得な商品だということはなんとなくわかります。
ただし、価格を抑えるためにキッチンのカスタマイズの幅が抑えられています。
ですので、人によってはグランキッチンをやめて、ハイグレードモデルの『オートクチュール』にするなんて人もいます。
この辺りはお財布と要相談ではありますが、後悔のないように選んでいただければと思います。
三井ホームの特徴9:3つの商品カテゴリがある
『わかりやすい!』
三井ホームは2023年4月から商品ラインナップの整理が行われました。
これがどういうことかというと、今まで三井ホームは『商品名×商品グレード』という形で運用がされていました。
それがとてもややこしかったのです。
もう少し具体的に説明をすると、三井ホームの商品は
- イズム
- スカール
- ルーカス
- グランフリー
などなど、このような感じで各商品のデザインごとに名前が決まっていました。
そして、元となる商品のデザインを選んで
- 地下室やビルトインガレージなど複雑な構造のプランに対応できる「エクセレントフリー」
- 複雑な構造を除いた完全自由設計の「フリー」
- 間取りと仕様に多少の制限がある「セレクトフリー」
- 規格型プランの「セレクトリアル」
この4つの商品グレードのどれかから選ぶという運用をしていたのです。
つまりイズムという商品を選んだら、
- エクセレントフリーのイズム
- フリーのイズム
- セレクトフリーのイズム
- セレクトリアルのイズム
といった感じで、4つのイズムが存在していたということなのです。
とても複雑ですよね。
複雑なので、ネットで三井ホームの「イズムで建てました!」「ルーカスで建てました!」といった書き込みがあったとしても、
それが
- エクセレントフリー
- フリー
- セレクトフリー
- セレクトリアル
この中のどのグレード帯なのか見極めなければ、きちんとした情報取得ができなかったのです。
何も知らない人からすると、これを見極めるのは相当ハードルが高いです。
下手したらネットを見て「え、三井ホームってこんな家しか建てられないの?」と思われてしまい、お客さんの検討からすぐに外されてしまう、そんな商品形態で今まで運用がされていたわけです。
ただし、最初にもお伝えしたように、三井ホームは2023年4月に商品ラインナップの整理が行われました。
具体的には
- 三井ホーム プレミアム
- 三井ホーム オーダー
- 三井ホーム セレクト
この3つの商品カテゴリをつくり、それぞれ運用していくことになったのです。
それでは順を追って解説していきます。
三井ホーム プレミアム
まずは『三井ホーム プレミアム』
こちらは建物価格が1億円以上の場合のみに検討できる商品帯です。
もう少しわかりやすくお伝えをするなら、ダイワハウスがやっているMARE-希-と同じ位置付けで、
- 木造
- 鉄骨造
- RC造
何でもできてしまうのが、こちらの三井ホームプレミアムという感じです。
三井ホームクオリティで、脱・工業化住宅を目指す方は選んでみるといいかもしれません。
三井ホーム オーダー
続いて『三井ホーム オーダー』です。
こちらが一般的な商品帯で、ボリュームゾーンとしては建物価格のみで2,000万円から4,000万円くらいの価格層になります。
基本的に三井ホームで注文住宅を建てるのであれば、こちらの三井ホーム オーダーを選択して、三井ホームが売りにしているプレミアムモノコック構法で家づくりをしていく形となります。
三井ホーム セレクト
最後に『三井ホーム セレクト』です。
こちらは完全な規格住宅なので、内装などの色味は変更できるものの、基本的には決まったプランを選び、そのまま家を建てる商品です。
具体的には今まであった
- ルーカススタイル
- シュシュスタイル
- ハクアスタイル
- オークリースタイル
- スパニッシュスタイル
- ソノマスタイル
- フォレストシティスタイル
これら7つのデザインを統廃合して新たに
- イズムに外観を寄せたモダンスタイル
- ルーカスに外観を寄せたウッディスタイル
- シュシュに外観を寄せたエレガントスタイル
これら3つの外観をベースとして間取りを選んでいく形です。
『三井ホーム セレクト』のボリュームゾーンとしては、建物価格のみで、2,200万円から2,800万円くらいの価格が多い商品帯です。
昨今、いろいろなものの価格が高騰しているので、少しでも価格を抑えて、なおかつかっこいい家を建てたいという方は、三井ホームの『三井ホーム セレクト』を検討してみてもいいかもしれません。
ということで、
- 三井ホーム プレミアム
- 三井ホーム オーダー
- 三井ホーム セレクト
今現在ある三井ホームの商品カテゴリはこの3つになります。
三井ホームを検討する上で基本的な知識になるので、必ず覚えるようにしましょう。
三井ホームの特徴10:商品カテゴリによって価格差がえげつない
『ここまで落差があるのは三井ホームだけ』
三井ホームはネットで見ると「坪120万円!」「大手ハウスメーカー各社の中で一番坪単価が高い!」などと言われていたりするのです。
確かにそれは間違ってはいないのですが、だからといって全部が全部合っているわけでもありません。
というのも、先ほど三井ホームの商品カテゴリとざっくりとした金額感を説明しました。
具体的には
- 『三井ホーム プレミアム』が建物価格が1億円以上
- 『三井ホーム オーダー』が2,000万円から4,000万円くらい
- 『三井ホーム セレクト』が2,200万円から2,800万円くらい
になります。
これ実は、三井ホームが公式に出している価格なのですが、この価格を例えば建物の坪数35坪で割ってみると
- 『三井ホーム プレミアム』が建物の坪単価285万円
- 『三井ホーム オーダー』が建物の坪単価57万円〜114万円
- 『三井ホーム セレクト』が建物の坪単価63万円〜80万円
となるわけです。
1億円以上の建物を35坪で建てることはないと思うので、『三井ホーム プレミアム』に関しては一旦無視して考えたとしても、三井ホームに関しては単価57万円〜114万円の価格幅が存在するわけです。
かなり差があることがわかりますよね?
三井ホームの坪単価が高いのは、一部の富裕層が坪単価の平均を押し上げているというのもここからわかるはずです。
ということで、三井ホームはネットに記載されているほど超高額というわけでもなく、商品カテゴリによって価格差がかなりあるということを覚えておいてください。
【2024年最新】三井ホームの特徴10選〜すべてがわかる!〜のまとめ
三井ホームの特徴10個を紹介してきました。
まとめると
- 三井ホームの特徴1:洋風建築が得意な唯一のハウスメーカー
- 三井ホームの特徴2:最近はモダンデザインにも力を入れている
- 三井ホームの特徴3:枠組壁工法を進化させた工法(プレミアム・モノコック構法)を採用している
- 三井ホームの特徴4:枠組壁工法ならではのデメリットが発生してくる
- 三井ホームの特徴5:型式適合認定を取得していない(全棟を構造計算)
- 三井ホームの特徴6:全館空調が得意
- 三井ホームの特徴7:トラバーチン仕上げが映える
- 三井ホームの特徴8:キッチンハウスとのコラボ商品がある
- 三井ホームの特徴9:3つの商品カテゴリがある
- 三井ホームの特徴10:商品カテゴリによって価格差がえげつない
以上の10個になります。
そしてここまで見ていただいた方にのみ告知させていただくのですが、現在私の公式LINEでは、各大手ハウスメーカーの攻略カタログを無料で配布しています。
こちらもかなりクオリティの高いものになっているので、公式LINEに登録していただき、ぜひともゲットしてみてください。
また私の作ったメグリエをご活用いただければ、私と直接無料面談ができます。
- どのハウスメーカーがいいのか、本当のところを知りたい
- 何から始めればいいのかわからない
そういった悩みをお持ちの方は、ぜひともメグリエから無料面談の申し込みをしていただければと思います。