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【2024年】積水ハウスの特徴11選〜すべてがわかる!〜
今回は、これから注文住宅を検討される方に向けて『積水ハウス』の特徴を分かりやすく解説していきます。
皆さんは、積水ハウスと聞いて、どんなことが思い浮かびますか?
おそらく、大半の人が、『会社の規模は大きいけれど、何が特徴なのかがさっぱり分からない』。そんなイメージの人が多い気がしています。
そこで、今回は有名だけど、謎に包まれた積水ハウスという企業の一般的に知られている部分からマニアックな部分まで全て解説していきます。
積水ハウスの会社概要
積水ハウスは1960年に設立され、従業員数は、15,017名です。
そのうち一級建築士は2.994名在籍しています。(2022年1月31日現在)
営業拠点は沖縄を除く全国に展開していて、2022年1月31日現在で累計建築戸数は2,544,849戸です。
物凄い規模です。それもそのはずで、実は積水ハウスは累計建築戸数世界一の企業なのです。そのため、国内外でたくさんの方に選ばれてきた企業でもあります。
ではなぜ、積水ハウスが国内外で選ばれ続けるのかというと、『住宅の設計に対する想いがどの企業よりも強いからです』。
積水ハウスにはチーフアーキテクトという制度があります。これは社内で一部の優秀な設計士に与えられる称号ですが、一級建築士が2994名いる中で282名(2021年4月1日現在)、上位8%しかいません。そのチーフアーキテクトが1988年から30年以上に渡り、積水ハウスの設計文化を作り上げてきました。
つまり言い換えれば積水ハウスのチーフアーキテクトは、設計・デザイン力が高いのはもちろんのこと、理想の設計・デザインの実現に向けて技術面を統括・指揮する、ディレクターでありプロデューサーでもある存在です。
ここからは少し私の私見が入りますが、積水ハウスのデザインは日本の昔ながらの住宅のデザインを上手く現在に反映させているようなデザインの住宅が多いです。
例えば、日本の神社仏閣を思い浮かべてもらいたいのですが、日本の昔ながらの建物は横に大きく開口を取る事が多いです。更に『陰翳礼讃』という言葉があるように、日本には『暗がりにこそ、美しさがある』という文化があります。
イメージしやすい所でいうと、一昔前に『そうだ、京都へ行こう!』というJRのCMがありました。そのCMに出てくる天授庵が正にそれです。
横に広く開口が設けられていて、更に部屋の中に暗がりがあるからこそ、外の景色が室内にいた時に映えるのです。要は、とにかく部屋の中を明るくすれば良いという問題ではないということです。
同様に、積水ハウスでは、日本独自のデザインを現代にうまく反映させつつ、耐震性・断熱性・機密性、これら住宅の機能性との両立を上手く図っています。
Instagramとかで積水ハウスの家がやたらおしゃれに見えるのは、こういう理由があるからなのですね。
それもこれも、30年以上に渡って社内で住宅の設計に対して真摯に取り組んだ結果ということです。
こういう話を聞くと、累計建築戸数が世界一というのも頷けると思います。
また、皆さんがよく疑問に思う「積水ハウス」と「セキスイハイム」の違いですが、設立が1960年積水化学工業の住宅部門が独立するということで始まった方が積水ハウスです。その後、積水化学工業で再度立ち上げられた住宅部門が今のセキスイハイムになります。
つまり、元を辿ると一緒ですが、今は全くの別会社であるということは覚えておいてください!
商品ラインナップ
積水ハウスは鉄骨造と木造、両方での商品展開を行っています。
鉄骨造には主にダイナミックフレーム・システムとフレキシブルβシステムの2種類の構法があります。
軽量鉄骨:ダイナミックフレーム・システム
1つ目が平屋、2階建てに採用されるダイナミックフレーム・システムです。
これは軽量鉄骨に制震ダンパーのシーカスが付いた構法になります。
制震ダンパーとは地震による建物の揺れを抑えてくれる装置のことです。
重量鉄骨:フレキシブルΒシステム
そして2つ目が鉄骨3、4階建てに採用される、梁勝ちラーメン構造のフレキシブルβシステムです。
これは高さ60メートルの高層ビルと同じ耐震基準で設計されており、地震に対して非常に強い作りになっています。
鉄骨造ではこの2つの構法が用いられています。
木造:シャーウッド構法
木造での構法は、シャーウッド構法です。
このシャーウッド構法は通称シャーウッドと呼ばれ、平屋から3階建まで対応しています。
つまり、
- ダイナミックフレーム・システム(軽量鉄骨)
- フレキシブルβシステム(重量鉄骨)
- シャーウッド構法(木造)
この計3種類の家の作り方から、自分達の理想にマッチした家の作り方を選んでいくことになります。
商品ラインナップの特徴
ここまでで商品ラインナップの大枠については理解して頂けたと思いますので、それぞれの商品の特徴について深掘りをしていきます。
軽量鉄骨:ダイナミックフレーム・システム
まずはダイナミックフレーム・システム(軽量鉄骨)についてです。ダイナミックフレーム・システムの主な特徴は3つあります。
- 『設計の自由度が高い』
- 『制震装置シーカス』
- 『外壁』
この3つになります。
設計の自由度が高い
1つ目の『設計の自由度が高い』について、ダイナミックフレーム・システムは、1階の天井高が最大2700mm取る事ができ、最大スパンはなんと7000mmも取る事が出来るのです。
また、2階の天井高は標準で2470mmですが、それより200mm低い2270mmも選択可能となっています。
つまり、1階の天井を高くしてその分、2階の天井は低く抑えるなど、建築規制の厳しい都内などのエリアでも柔軟に対応できる構法だという事です。
これだけ色々な調整が可能な構法なので、
ピットリビング
キャノピー
フルフラットバルコニー
スキップフロアなど
何でも出来てしまいます。
そのため、どのような提案をしてくれるかは担当の腕によって、大きく左右されるという側面も持ち合わせています。
この点は注意が必要です。
制震装置シーカス
続いて『制震装置シーカス』についてです。
シーカスは、地震の振動エネルギーを熱エネルギーに変えて吸収する、制震構造システムです。これにより、地震時の住宅の変形を2分の1以下に抑えることができます。
鉄骨住宅は木造住宅よりも揺れやすい、と言われているため、このような制震装置が付いているのは非常に安心です。
ここで一つ余談ですが、
実はシーカスは、最初からあったものではないのです。積水ハウスでは1997年から制震システムの研究を行っており、
- 鋼材ダンパー
- オイルダンパー
- 高減衰ゴムダンパー
- シーカス
といった形で、時代に合わせて制震装置を進化させ続けてきました。その結果、最終的に辿り着いたものがシーカスなのです。
ちょっとした小ネタですが、面白くないですか?
このように普段中々知ることのできない企業努力の裏側が分かると、何だか『安心感』や『納得感』が湧いてきます。
外壁
最後に3つ目の『外壁』についてです。
ダイナミックフレーム・システム(軽量鉄骨)には2つの外壁が用意されています。
それが、
- ダインコンクリート
- セラブリッド
この2つになります。
それで、それぞれ何が違うのかについてですが、基本的には値段だと思って下さい。
- ダインコンクリート(高)は金額が高く
- セラブリッド(低)はお手頃価格
といった感じです。
ただ、ダイナミックフレーム・システムを選ばれる殆どの方がダインコンクリートを選ばれるようです。 なので、ここではダインコンクリートについて少し深掘りをしていきます。ダインコンクリートは厚さが55ミリもある外壁材で、なんといってもその彫りの深さに特徴があります。
見ていただければ分かりますが、もはや彫刻ですよね。これは一般的に使われる厚さ16mmの外壁材では出すことの出来ない表情です。また、ダインコンクリートはガラス繊維が入っているため、強度自体も非常に高いという性質があります。
つまり、意匠性と耐久性、これらを上手く両立させたのがダインコンクリートだということです。
ダインコンクリートを使うと、どうしても石造のような家になるので、洋風建築のような外観が好みの方には非常にお勧めです。特にダインコンクリートは6種類の柄から選べますが、最近ではクラフトグレーやノーブルブラウンといった新色も出てきました。
また、ダインコンクリートは業界初のフッ素光触媒塗装というのを採用しております。
これは、東京スカイツリーのような簡単にメンテナンスができず、長期耐久性が求められる大型建造物の塗装によく使われるフッ素樹脂の効果と、有機分解作用と親水作用、更には藻やカビなどの微生物にも効果を発揮してくれる光触媒の効果、これら両方を併せ持った、凄い塗装です。 したがって、耐用年数が30年と非常に長いです。
ただし一方で、鉄骨住宅はどうしても目地が多くなってしまいます。目地は、外壁と外壁を繋ぐプニプニしたゴムのようなものです。
これは建物の作り上、仕方のないことですが、ダインコンクリートの美しさをより際立たせたいという方は、目地を隠すためのオプションも存在します。目地が気になるという方は是非とも選んでみてください!
ということで、ダイナミックフレーム・システム(軽量鉄骨)の主な特徴3つは、
- 『設計の自由度が高い』
- 『制震装置シーカス』
- 『外壁』
これらの特徴をお話ししました。
まだまだ続きます。
重量鉄骨:フレキシブルβシステム
続いて、フレキシブルβシステム(重量鉄骨)についてです。
フレキシブルβシステムは簡単に言うと、通し柱を必要としない構法です。
通常、3階4階建てを建てる時は『通し柱』と呼ばれる柱が必要になってきます。何故ならその方が効率的に地震の力を地面に逃がせるからです。その反面、どうしても間取りに制限が出てくるというデメリットがあります。
しかし、積水ハウスのフレキシブルβシステムは、通し柱を必要としない作り方が出来るため、構造のコーナーにも窓が設置できたり、250mm刻みでプランニングが可能だったり、こちらも軽量鉄骨のダイナミックフレーム・システムと同様に、都市の規制にも対応できる柔軟な設計が出来ます。
例えば、オーバーハングなんかも実現できます。
また交通振動や地震の揺れから建物を守ってくれる『マルチTMD』と呼ばれる専用の制震装置もつけることができます。
そうすることで地震の揺れはもちろん、交通振動も低減できます。つまり、都心部に住んでいる方で安全性、快適性、デザイン性、これらを全て高性能な水準で叶えたいという方にはピッタリの商品です。
ただしその分、どうしてもコストが高いです。恐らく積水ハウスの3階建、4階建はハウスメーカーの中でもズバ抜けて高いです。その点はご注意ください。
またフレキシブルβシステムの外壁は
- シェルテック
- SC25
この2種類から選べます。
どちらの外壁にするかは最終的には好みですが、価格差はおよそ150万円あります。それぞれ主な用途を考えたときに、シェルテックは耐火建築をする際に使い、SC25は準耐火建築をする際に使います。
ここら辺の話は詳しくするとややこしくなるので割愛しますが、簡単にお伝えすると、シェルテックは賃貸住宅で使われることが多く、
SC25は戸建てで使われることが多いです。
この辺りはマンションなどの賃貸住宅で使用される外壁を戸建てで使うのはオーバースペックなので、見た目だけに150万円かけるなら個人的にはSC25で十分だと思います。
木造:シャーウッド構法
そして最後に木造のシャーウッド構法です。
シャーウッド構法は、「木造軸組構法」と「モノコック構造」という2つの構造を組み合せた構法の総称です。大きな特徴は
- 『ラミナ』という部材を使っているということ
- 『接合部』の強度不足を解決したジョイントシステム
- 陶版外壁ベルバーン
- 窓枠のスリムさ
これら4つになります。
『ラミナ』という部材を使っているということ
先ずは『ラミナ』についてです。
実は積水ハウスで使われている構造用の木材は、北欧材であれば80年から120年。国産材であれば50年以上の歳月をかけて育つ、年輪の目が詰まった木をベースに作られています。
そして、それらの木材は『ラミナ』と呼ばれる挽き板に加工され、ミルフィーユのように重ることで一つの木材を作っています。
ただし、この時にただ重ねて木材を作るのではなく、ラミナ毎の強度に合わせて、どこに重ねると効果的な強度が出るのかを見極めて加工されています。
したがって、全ての木材が均等な強度を発揮できるようになっています。木もそれぞれで育ち方が違うため、当然強度もバラバラです。それを均等な強度にできるのは凄いことで、安心です。
『接合部』の強度不足を解決したジョイントシステム
続いて『接合部』の強度不足を解決したジョイントシステムです。
これは集成材を独自の構造用金物で緊結する「MJ(メタルジョイント)接合システム」と、基礎と柱を直接つなぐ「基礎ダイレクトジョイント」この2つのことを指しています。
そもそも木造は鉄骨と違い溶接することが出来ません。したがって、素材を完全に一体化させることが出来ないです。そのため、どうしても接合部分の強度が弱くなってしまいます。これが木造の弱点でした。
しかし、積水ハウスの「MJ(メタルジョイント)接合システム」は、接合部分を構造用金物で緊結することで、接合部分の強度を高めています。
さらに「基礎ダイレクトジョイント」と呼ばれる、基礎と柱を直接つなぐ作り方にすることで、地震の時に建物に加わる力を効果的に地面に流すように作られています。したがって、構造躯体が物凄く強固に作られています。
そのため、積水ハウスの木造はかなり自由度が高いです。鉄骨同様に大体、どのような間取りでも出来てしまいます。 ちなみに余談ですが、日曜日に「鉄腕DASH」というテレビ番組がやっていると思いますが、番組に出てくるダッシュ海岸の最寄り駅、『弁天橋駅』のホームも「基礎ダイレクトジョイント」で作られています。
神奈川県にお住まいの方は、機会があれば見てみてください。
陶版外壁ベルバーン
お次は『陶版外壁ベルバーン』です。ベルバーンはその名の通り陶器でできた外壁です。
したがって、メンテナンスも必要なく、強度自体も非常に高いため、釘などでこすっても傷ひとつつきません。また、積水ハウス側としてはベルバーンを世に広めたいため、今ならお得に採用することができます。お得かつオシャレな家を建てたい方はベルバーンの採用をお勧めします。
ただし、ベルバーン自体はメンテナンスフリーでも目地はメンテナンスが必要なので、この点はご注意ください。
またベルバーン以外にも、シームレスドライウォールという吹付や、その他にもサイディングの選択もできます。こちらはベルバーンとは違い、限定割引はありませんが、予算や好みに合わせてチョイスして頂ければと思います。
窓枠のスリムさ
そして最後は窓枠のスリムさです。
個人的にはここが一番のイチオシポイントです。
実は積水ハウスの鉄骨と木造とでは、窓枠のスリムさが違います。これ凄く細かいポイントですが、例えば外の景色を室内に入れることを考えた時に、窓枠がない方が綺麗に外の景色を室内に取り入れることが出来ます。
これは気にすると、『確かに』となるポイントだと思います。
さらに、シャーウッドの窓は鉄骨に比べて窓枠がシャープなので、デザインの良い家を作りやすいです。この窓の納まり方だけで、シャーウッドを選ぶ方もいるほどです。
したがって、棲み分けとして、耐震性能などの性能面をメインで拘りたい方は鉄骨をベースに、デザイン面をメインで拘りたい方は木造をベースに考えてみても良いのかもしれません。
といことで、シャーウッドの特徴として、
- 『ラミナ』という部材を使っているということ
- 『接合部』の強度不足を解決したジョイントシステム
- 陶版外壁ベルバーン
- 窓枠のスリムさ
これらを解説しました。
ここまでで、積水ハウスの商品ラインナップ
- ダイナミックフレーム・システム(軽量鉄骨)
- フレキシブルβシステム(重量鉄骨)
- シャーウッド構法(木造)
これらの説明が終わりました。
ここまででも『お腹いっぱい』という方もいると思いますが、まだまだいきます!
その他の特徴とよくある質問
ここからは積水ハウスの『その他の特徴』ということで、良く私のところにくる質問から掘り下げて積水ハウスの特徴を5つ解説します。
型式適合認定だから適当に家を建てられるのでは?
1つ目は『型式適合認定だから適当に家を建てられるのでは?』です。
ネットで調べてみると、この手の話がよく出てきます。そもそも型式適合認定とは、簡単にいうと『国からのお墨付き』です。
分かりにくいと思うので、具体的に説明します。通常、家は1軒1軒の建物の強度を計算した上で建築しないといけません。しかし、これには段階があります。
- 簡易的な『仕様規定』
- それよりも厳しい『性能規定』
- そして更により厳しい『許容応力度計算』
これらの段階があります。
この中で『許容応力度計算』は、費用や手続きに多くの時間がかかってしまいます。したがって、国の厳しい審査を受けて、国からのお墨付き、つまり『型式適合認定』を受けることで手続きを簡略化できます。
つまり、『型式適合認定』を受けているハウスメーカーは基本的に地震に強いと考えて問題ないですが、、、
ここで問題になるのが、『個別で計算はしていないのか?』という問題です。
ただし、この点に関して、積水ハウスでは『THOHFIK(ソーフィック)』と呼ばれる独自の構造計算システムによって、型式適合認定の規定から外れないように1邸ごとに安全性をチェックしています。したがって、『型式適合認定だから適当に家を建てられるのでは?』という心配はしなくても大丈夫です。
積水ハウスの換気ってどうなの?
2つ目は『積水ハウスの換気ってどうなの?』ということです。
積水ハウスは以前まで換気が少し弱かったですが、『スマート イクス』導入により一気にパワーアップをしました。
スマート イクスとは、第一種換気システムと呼ばれる機械で換気するタイプの『アメニティー換気システムⅣ』と天井付き空気清浄機『エアミー』、この2つの総称です。
それぞれ簡単に説明をすると、第一種換気システムである『アメニティー換気システムⅣ』は熱交換型の換気システムで、熱損失を約80%抑制してくれるシステムです。
例えば、室内の温度が20度で、室外の温度が0度だった場合、外から取り入れられた空気はそのまま0度で室内に入るのではなく、16度になって室内に入るということです。
また、外気を取り入れる際に『給気清浄フィルター』を通って室内に空気が入るため、花粉やpm2.5を95%以上、除去します。さらに、メンテナンスも5年に一回で良いという優れものです。
続いて、天井付き空気清浄機『エアミー』ですが、これはその名の通り天井に空気清浄機を取り付けたものです。
しかも手術室の空気清浄でも使われているHEPAフィルターを搭載しているため、部屋の中の花粉、臭い、ホルムアルデヒドを除去してくれます。通常の空気清浄機は置くとそれだけでスペースを取りますが、天井に付いているなら、邪魔にならなくて良いですよね。
そしてこれらを総称して『スマート イクス』と呼んでいます。
こう聞くと非常に良さそうですが、ここでも一つ注意点があります。それが天井面に穴が空いてしまう、ということです。これはデザイン性を重視する人に覚えていただきたいことで、スマート イクスを付けてしまうと、天井に吸気口ができてしまいます。そうすると、天井面が綺麗に見えないので、スマート イクスが若干のノイズになってしまいます。このことを気にして、スマート イクスを導入しないという方もいます。
この辺りは機能性を取るか、それともデザイン性を取るか、皆さん自身で判断してみてください。
積水ハウスを施工しているところってどうなの?
次に3つ目は、『積水ハウスを施工しているところってどうなの?』という質問です。
これも良く聞かれる質問です。
ハウスメーカーは、メーカー本体が商品の企画や仕組みを作り、それを組み立てるのは地元の工務店が行っています。したがって、最終的に家の出来上がりはどうなのか気になります。そういう背景もあり、頻繁に工事現場に足を運ぶお施主さんもいます。
実際に積水ハウスはどうなのか?と言う話ですが、100%子会社の積和建設や指定工務店にのみ工事を依頼しています。したがって、その辺りの仕組み化はしっかりとなされているので、建物の施工精度自体も高水準なものとなっています。
ただ、そうはいっても職人の腕に左右される部分も少なからずあるとは思います。これは積水ハウスに限ることではないですが、丁寧に作ってもらうためにも、都度、自分自身で現場に足を運びチェックをする、職人さんへの差し入れをするなどが良いかもしれません。
『プラットフォームハウスタッチ』ってどう思いますか?
続いて4つ目『プラットフォームハウスタッチ』ってどう思いますか?という質問です。
「PLATFORM HOUSE touch(プラットフォームハウスタッチ)」とは、業界初の間取りと連動したスマートフォンアプリで、外出先からエアコンなどの機器を確認・操作することができ、窓や玄関ドアの不正開放や、火災報知器の異常状態、家族の玄関ドア開閉操作などを外出先からでも確認することができるサービスです。
更にユーザーの住環境・使用データを蓄積し、分析することで、「PLATFORM HOUSE touch(プラットフォームハウスタッチ)」に磨きを掛けるとともに、今後は外部の事業者と連携したサービスの提供を行うなど、「プラットフォームハウス構想」の第2弾、第3弾を展開していく予定だそうです。
結構便利そうです。しかもこのアプリを介して、色々なメーカーの家電を動かすことができるそうです。これは他のハウスメーカーよりも頭ひとつ抜けていると思いました。
ただし、PLATFORM HOUSE touchの使用には月額2,200円の固定費がかかります。
まぁまぁ良い金額ですが、先ほどもお伝えした通り、PLATFORM HOUSE touchは窓や玄関ドアの不正開放や、火災報知器の異常状態が分かります。これは、考え方を変えるとセコムやアルソックと同じです。セコムやアルソックは月五千円くらいするので、それと比較するとお得ではあります。
いずれも、固定費はかかるので、お財布と相談する必要がありそうです。
積水ハウスでお勧めの仕様はありますか?
そして最後の5つ目は、『積水ハウスでお勧めの仕様はありますか?』です
これは個人的には2つあります。
- キッチンハウスの『プリフィーノキッチン』
- 『石張り』
住友林業がキッチンハウスと提携しているのは、有名な話ですが、実は積水ハウスも提携しています。したがって、住友林業と同様に比較的安く、キッチンハウスのオシャレなキッチンを入れられます。
もう一つの石張りは、正式名称SHストーンというもので、『積水ハウスの石』という単純なネーミングです。面白いですね。
石を外壁に貼り付けて建物の意匠性をアップさせるのが目的なので機能性とか全く関係ありません。
実物を見ると分かりますが、凄く高級感がありとても良いです。少しお金に余裕のある方は部分だけでも取り入れると良いかもしれません。
以上5つがここ最近、私のところに来る質問になります。本当に人それぞれ、色々悩まれているという印象です。ぜひ参考にしてみてください。
その他の工夫とこだわり
その他にも、積水ハウスの工夫とこだわりを一部紹介します。
- 玄関ドアは隙間を8mm設けることで、指が挟みこまれない仕様になっている。
- 玄関ドアには、しめ縄用のフックが最初から付いているため、リースなども飾ることができる。
- 積水ハウスのSAJサッシは、中空層16mmを確保し、熱橋対策として、樹脂スペーサーを使用している。
ハウスメーカーが使っているアルミ樹脂複合サッシの中で、一番性能が良いものです。このように、積水ハウスには細かなこだわりや工夫がたくさんあります。
積水ハウスの坪単価
最後に積水ハウスの坪単価についてです。
去年一年間で集めた各ハウスメーカーの資金計画書、合計2113枚の中から値引き後の建物本体価格と建物の坪数、これを割って坪単価を算出し、中央値を出しております。
もちろん地域の特性や、家族構成、中に入っている設備仕様によって金額は大きく異なります。
そのため、あくまで参考程度にしかなりませんが、それでもネットに掲載されているどこの情報よりも正確な情報になってくるとは思います。
その中での積水ハウスの坪単価ですが95.1万円でした。
積水ハウスの値引率は他のハウスメーカーと比べて極端に低いです。また、積水ハウスで家を建てようとする人は、それなりの覚悟とお金を持って家作りをしている傾向にあるため、この坪単価になったのではないかなと思います。
積水ハウス以外の坪単価も含めた坪単価ランキングについてはこちらの記事をご覧ください。
「2023年 大手ハウスメーカー坪単価ランキング」
今回積水ハウスの特徴的な部分は全てお伝えしたので、後は皆さん自身の目で確認し、判断してみて下さい。
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