皆さん、ついに来ました!ヘーベルハウスの新商品!
その名も『RATIUS|RD(ラティウス アールディー)』。
『RATIUS|RD(ラティウス アールディー)』は端的に説明すると、今までヘーベルハウスで発売されていた、「軽量鉄骨の商品ハイパワード制震ALC構造の特徴」と
「重量鉄骨の商品重鉄制震・システムラーメン構造の特徴」を併せ持った商品になります。
だからコストパフォーマンスと建物の機能性、両方を兼ね備えている構造躯体になっているのです。
特に最近、あまりにも地震が頻繁に起こるせいで南海トラフ地震がいよいよ来るのではないか、なんて言われていたりもします。
そして、そんな中で満を辞して登場したヘーベルハウスの新商品!
今後間違いなく、ヘーベルハウスの主力になっていく商品ではあるのですが、、、
では一体どんな特徴があるのか?
気になりませんか?
今回はそんなヘーベルハウスの新商品『RATIUS|RD(ラティウス アールディー)』の特徴について深掘りしていきます。
これから注文住宅を検討される方で地震に対してとにかく強い強固な家を建てたい方は是非とも最後までご覧ください。
また私は今まで築き上げて来た人脈を使って、ヘーベルハウスのセールスエキスパートと呼ばれるトップ営業マンの方々をご紹介しています。
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それではいきましょう!
新商品「RATIUS|RD(ラティウス アールディー)」とは
今回の解説記事ですが、一部、個人的な見解も含まれておりますので、その点はあらかじめご留意ください。
では、これを前提にお話をしていきます。
今回ヘーベルハウスから発売された新商品『RATIUS|RD(ラティウス アールディー)』は正式名称:重鉄制振・デュアルテックラーメン構造というもので、冒頭でもお伝えしたようにコストパフォーマンスと建物の機能性、
両方を兼ね備えている構造躯体になるのです。
では、これが一体どういうことかというと、実はヘーベルハウスって今まで丁度良い塩梅の商品がなかったのです。
具体的にお伝えするなら、今までのヘーベルハウスでは
- 軽量鉄骨の商品ハイパワード制震ALC構造
- 重量鉄骨の商品重鉄制震・システムラーメン構造
この2つの商品があったわけです。
ただ軽量鉄骨は
- 鉄骨を大量生産ができるため、製造単価を抑えることができる
というメリットがある反面、
- 重鉄に比べると耐久性が劣る、
- 柱を多くして壁に筋交いを入れる必要があるため間取りに制限が出てしまう
というデメリットが存在します。
一方で重量鉄骨は
- 耐久性が高い
- 軽量鉄骨造りの建築物に比べて柱の数が少ないため設計の自由度が高い
というメリットがあるものの、
その反面
- 鉄骨自体が分厚いためコストがかかる
というデメリットがあるのです。
そのため、お客さんからしたら、軽量鉄骨は重量鉄骨に比べたら強度は下がるし、かといって重量鉄骨にしたらオーバースペックで金額も上がってしまう、どっちにすれば良いのだろう・・・
という、なんとも悩ましい状況だったのですよね、
つまり一言で簡単にまとめるなら、今までのヘーベルハウスって両極端だったのです。 ただ『RATIUS |RD(ラティウス アールディー)』の発売により『丁度、中間に当たる商品』カテゴリが生まれたのです。
RATIUS|RD(ラティウス アールディー)の柱と梁
具体的にそれぞれの商品の柱と梁の太さを見ていくと、
柱は厚さ6mmの鉄骨、約56tの力に耐えられる
- 軽量鉄骨の商品ハイパワード制震ALC構造は厚さ3.2mmの鉄骨 約10トンの力に耐えられる柱を使用
- 今回の『RATIUS|RD(ラティウス アールディー)』の重鉄制振・デュアルテックラーメン構造は厚さ6mmの鉄骨を使い、約56tの力に耐えられる柱を使用
- 重鉄の商品重鉄制震・システムラーメン構造は厚さ9mmの鉄骨 約79tから約100tの力に耐えられる柱を使用
こんな感じで、それぞれの商品を比較してみると分かるのですが、丁度中間に当たる仕様になっているのです。
梁は重鉄制震・システムラーメン構造と同じ125mm幅のフランジ
更に梁についてなんですが、
- 軽量鉄骨の商品ハイパワード制震ALC構造はフランジと呼ばれる部分の幅が100mm
- 重量鉄骨の商品重鉄制震・システムラーメン構造はフランジと呼ばれる部分の幅が125mm
この2種類があったのです。
それで『RATIUS|RD(ラティウス アールディー)』の重鉄制振・デュアルテックラーメン構造で、重量鉄骨の商品の重鉄制震・システムラーメン構造と同じ125mm幅のフランジの梁が使われているのです。
建物の機能性、コストパフォーマンスを兼ね備えた「RATIUS|RD(ラティウス アールディー)」
つまり柱と梁の特徴をまとめると、
重量鉄骨の商品同様に大空間を作りやすく、自由度の高い間取りつくりを可能としているのです。
加えてコストパフォーマンスにも優れているので、『RATIUS|RD(ラティウス アールディー)』は建物の機能性、コストパフォーマンス、両方を兼ね備えている、ということなのです。
そのため、例えばですが、
- 軽量鉄骨だと強度が心配、だけど重量鉄骨だと価格が高いしどしよう、と悩んでいる方
- 重量鉄骨の大空間を取り入れつつ、金額を落としたい方
などなど。
こういう重鉄ならではの性能と価格、どっちも妥協できない方には『RATIUS|RD(ラティウス アールディー)』はピッタリの商品になっているのです。
こうやって見ると、『なんで今までなかったのだろう』と不思議に思えてくる商品帯ですよね。
重量鉄骨のRATIUS|RD(ラティウス アールディー)がマッチする条件
ただし、一方で何でもかんでも『RATIUS|RD(ラティウス アールディー)』を選べば良い、ということでもないのです。
というのも、『RATIUS|RD(ラティウス アールディー)』は重量鉄骨の商品です。
つまり、前提条件として重量鉄骨の特徴を最大限活かせる大きさの建物でないと反対にコスパが悪くなってしまう可能性があるわけです。
だから例えばなんですが、
建坪の小さい家で『RATIUS|RD(ラティウス アールディー)』のような重量鉄骨を選んでしまうと、重要鉄骨ならではの大空間を活かしにくくなりますし、同時に建築コストが上がってしまうということなのです。
それだったら軽量鉄骨の商品を選んだ方が良い場合もあるのですよね。
実際にヘーベルハウス側でも
- 40坪までの2階建てを軽量鉄骨の『キュービックや新台地』
- 40坪から60坪までの2階建てを『RATIUS|RD(ラティウス アールディー)』
- 「3階建て」や「防火地域」の建物を重量鉄骨の『フレックス』
こんな棲み分けでそれぞれの商品を推奨していたりするのです。
ですので『RATIUS|RD(ラティウス アールディー)』は、重量鉄骨ならではの性能と価格、どっちも妥協できない方にはピッタリの商品になっているためコスパが良い、ということ、
ただし一方で重量鉄骨の強みを発揮できる建坪で建てないと、反対にコスパが悪くなってしまう可能性があるので、何でもかんでも『RATIUS|RD(ラティウス アールディー)』』を選べば良い、というわけでもないというのがここでの話になります。
『RATIUS|RD(ラティウス アールディー)』の登場により、ヘーベルハウスの提案の幅が広がってお客さんは商品をより選びやすくなった感じがしますよね。
また、これは個人的な見解ではあるのですが、、今までヘーベルハウスが主戦場としていた都心部だと40坪から60坪の家ってそうそうお目にかかれるものではない気がするのです。
そのため、もしかしたら、
今後営業エリアを広げていくよ、
地方でもシェア取っちゃうよ、
というヘーベルハウス側の意思表示でもあるのかな、なんて勘繰ってしまいます。まぁ、あくまで予想でしかないのですけどね。
ちょっと最後は話が脱線しましたが、 これがヘーベルハウスの新商品『RATIUS|RD(ラティウス アールディー)』のメインの解説になります。
重量鉄骨用に制震装置 極低降伏点剛が最適化された「RATIUS|RD(ラティウス アールディー)」
そしてもう一つ、
『RATIUS|RD(ラティウス アールディー)』を解説する上で絶対に外せないのが、
へーベルハウスの制震装置 極低降伏点鋼(ごくていこうふくてんこう)です。
というのも実は『RATIUS|RD(ラティウス アールディー)』は、軽量鉄骨の商品ハイパワード制震ALC構造がベースになっているのです。
そこから先ほど説明したように
- 柱を重鉄に変更し、梁をパワーアップ
更に今から説明する
- 制震装置 極低降伏点鋼
これを重量鉄骨用に最適化した商品が『RATIUS|RD(ラティウス アールディー)』なのです。
それで、この極低降伏点鋼と呼ばれる非常にいかつい名前の制震装置なのですが、割とハウスメーカー界隈でディスられるケースが多いのです。
なぜなら、制震装置が鉄で出来ているため、繰り返しの地震に対応できないと考えられているからです。
確かに普通に考えたら、
『そもそも鉄が地震のエネルギーを吸収することができるの?』
とか思ってしまいますよね。
でも実は違うのです。
よく勘違いされがちなのですが、ヘーベルハウスの極低降伏点鋼はかなり凄いのですよ。
それを今から説明していきます。
ヘーベルハウスの極低降伏点剛とは
まず、ヘーベルハウスの極低降伏点鋼は日本製鉄と旭化成が住宅用にオリジナル開発したものになります。
この『オリジナル』というところがポイントで、実は極低降伏点鋼自体は割とメジャーな素材でもあるのです。
一般的な極低降伏点鋼
どういうことかというと、極低降伏点鋼には高純度鉄と呼ばれる炭素含有量が0.003%以下の金属が使われているのですが、鉄内部の炭素量が極端に少ないことから、『粘り強い』という性質を持ち合わせているのです。
だから例えば、ジェット機のランディングギアや発電機のガスタービン、ビルなどの高層建築物など、長期使用しても疲労破壊してはいけないような重要部分に使われている素材でもあるのです。
だから極低降伏点鋼自体、割とメジャーな素材で、知らないだけで意外と自分たちの身の回りで使われていたりするわけです。
へーって感じですよね。
ですので、もうこの時点で
『制振装置が鉄で出来ているため、繰り返しの地震に対応できない』
みたいな営業トークをしてくる人は勉強不足という話になってきます。
また少し話が逸れるのですが、極低降伏点鋼に使われている高純度鉄は一般のマーケットには流通しておりません。
日本では日本製鐵という企業だけが高純度鉄を作ることができないので、必要ならそこに依頼し、一から製造してもらわないといけなかったりするのです。
それだけ希少価値の高い金属で作られているのは、極低降伏点鋼というものになります。
ここまでが一般的な極低降伏点鋼の説明になります。
ヘーベルハウスオリジナルの極低降伏点鋼
そして先ほど、
『ヘーベルハウスの極低降伏点鋼は日本製鉄と旭化成が住宅用にオリジナル開発したもの』
という話をしたと思いますが、
ではどこがヘーベルハウスオリジナルなのか、というと、
- 化学成分
- 熱処理
この2つがヘーベルハウスの極低降伏点鋼のオリジナルな部分になります。
一応簡単に説明していくと、先ず化学成分に関しては、
- カーボン
- ニオブ
- シリコン
- マンガン
- リン
- 硫黄
- チタン
これらの化学成分がヘーベルハウス独自の配合比率で加えられているのです。
そして熱処理に関しては、極低降伏点鋼を製造後、熱処理をすることで更に靭性をアップさせ、よりエネルギー吸収量の高い素材に昇華させているのです。
イメージ的には料理の隠し味みたいな感じで『化学成分』と『熱処理』
この2つの要素を極低降伏点鋼に加え、住宅用としているわけです。
要はそれだけ、へーベルハウスの制震装置 極低降伏点鋼は高い技術力と細かいこだわりが詰まったものだということです。
重量鉄骨に最適化された極低降伏点鋼
それで、今回の新商品、『RATIUS|RD(ラティウス アールディー)』にもそれが搭載されているわけです。
わけなのですが、、、
皆さんもお気づきかもしれませんが、そもそも極低降伏点鋼は軽量鉄骨の商品にのみ付いていた制震装置です。
ですので、勘の鋭い方でしたら、
『柱が重鉄になったのに、軽量鉄骨の時に使っていた制震装置で大丈夫なの?』とか、
思われると思います。
確かにその通りなのですが、
今回の『RATIUS|RD(ラティウス アールディー)』ではアダプティブジョイントという技術を使うことで、極低降伏点鋼を最大限使えるようになっているのです。
ただし、重量鉄骨ではサイレスという制震装置が元々あったのです。
なのになぜ、わざわざ軽量鉄骨の制震装置 極低降伏点鋼を使えるようにしなければならなかったのか?
疑問に思われる方がいるかと思います。
これに関して、サイレスは3Fの狭い平面に一箇所、多くて二箇所付けるように設計されたものなので、2階建の40坪以上の大きい平面で四箇所も五箇所も付けるとコスパが悪いのです。
明らかにオーバースペックでそこまでいる?って感じでもあるので、
極低降伏点鋼が採用されてるのです。だからちゃんとした理由があるわけです。
なので、もし仮に「重鉄なのにサイレスがついてない!本当に大丈夫なの?」みたいなことを言ってくる他社営業マンがいたら、『そっと心の中で、契約取りたくて必死なんだな』と思っていただければと思います。
『RATIUS|RD(ラティウス アールディー)』その他の特徴
はい、ということで、今回はヘーベルハウスの新商品!『RATIUS|RD(ラティウス アールディー)』について解説しました!
一応その他の特徴として、『RATIUS|RD(ラティウス アールディー)』にはプランニングの自由性の話があります。
プランニングの自由性
従来「2階床のダウンフロア」や「通常の天井高と吹き抜けの間の天井高を作れるハイルーフユニット」など、いくつかのアイテムが重量鉄骨の商品「フレックス」限定になっていたのですが、
これらはRATIUS|RD(ラティウス アールディー)では採用可能です。
要は、2階建の建物で2階のダウンフロアをやりたい、というと今まではフレックスにするしかなかったのです。
実際にそういうお客さんもたくさんいたのですが、構造的には結構オーバースペックになってしまってそこまで求めてない。みたいなことが起きていた訳です。
ですので、40坪〜の住宅に割と多いその辺の要望をオーバースペックにならないように叶える目的が強いように思います。
そんなプランの自由度も『RATIUS|RD(ラティウス アールディー)』にはありますから、今後間違いなくヘーベルハウスの主力商品になってくると思います。
これから注文住宅を検討される方は是非ともチェックして頂ければと思います。
断熱性能について
ただ、個人的に残念だなと思ったのが、断熱方面の性能が従来の商品とあまり変わらなそう、という点ですね。
昔のヘーベルハウスはどうだか知りませんが、今のヘーベルハウスについてお話をすると断熱性能って良くも悪くも普通なのです。
まぁ、ヘーベルハウス自体が都心で家を建てることを想定して、耐震性や耐火性に重きを置いているので仕方のないことではあるのですが・・・
今のトレンドや世の中の流れ的に、今後断熱に特化した新躯体・新商品が出てきたら嬉しいな、なんて思いました。
皆さんはいかがでしょうか?
ヘーベルハウスについてさらに深く知りたい方は、ヘーベルハウスを徹底解説したこちらの記事をご覧ください。
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