今回は、「デザイン性の高いおしゃれなハウスメーカーランキング」をテーマに、デザイン性の高いおしゃれなハウスメーカーをランキング形式でお伝えしていきます。
実際、YouTubeやInstagram、PinterestなどのSNSには、おしゃれな家の写真や動画が数多く投稿されています。たとえば、
- 吹き抜けのある明るいリビング
- ウッドデッキのある広々とした庭
- 開放感のある大きな窓
こうした住まいを見ると、自分もこんな家に住みたいと感じるのは自然なことです。誰だって、暗くて狭い部屋よりも、明るくてきれいで快適な空間で暮らした方が生活の質は高まります。
ただし一方で、「どのハウスメーカーならおしゃれな家を建てられるのか?」「そもそも“おしゃれ”の基準って何だろう?」といった疑問も生まれるはずです。しかもハウスメーカーの数は非常に多く、これからマイホームを検討する人にとっては、各社の違いや特徴がわかりにくい部分もあります。場合によっては「どの家も同じに見える」と感じる人もいるかもしれません。
そこで今回は、デザイン性の高いハウスメーカーランキングを紹介します。このランキングは、私のYouTubeチャンネルで実施したアンケート結果と、コメント欄での反応をもとに順位付けをしたものです。つまり、多くの人が選んだ「デザイン性の高いハウスメーカー」をまとめたランキングとなります。
総投票数は3,608票。投票してくださった皆さん、本当にありがとうございます。それでは、早速ランキングを見ていきましょう。
デザイン性の高いおしゃれなハウスメーカー第7位:ダイワハウス

ダイワハウスのデザインはとてもユニークで、私自身も好感を持っているハウスメーカーの一つです。ただし、今回のランキングでは第7位という結果になりました。

私がダイワハウスのデザインを面白いと感じる理由は、さまざまなハウスメーカーのテイストが混ざり合っている点にあります。実際、ダイワハウスでは中途採用によって他社出身の社員を多く迎え入れています。そのため、積水ハウスに近いデザインもあれば、住友林業やミサワホームを思わせるようなデザインも見られるのです。

実際に見比べてみるとよくわかります。タイルの貼り分け方なんて、まさに積水ハウスのデザインそのものです。さらに、この部分はミサワホームのテイストにとても近いと感じますよね。

ダイワハウスのデザインを一言で表すなら、「さまざまなハウスメーカーの良いところを取り入れている」という点に尽きます。 実際に建物を見ていると、ミサワホーム出身の人が設計したのかなと思う部分もあれば、積水ハウスを感じさせるデザインもあり、そうした見え方ができるのが面白いところです。つまり、ダイワハウスは複数のハウスメーカーのデザインが入り混じった独特の個性を持っているのです。

ダイワハウスには、建物価格1億円以上の案件を専門に手がける「ZIZAI DESIGN OFFICE(ジザイ・デザイン・オフィス)」という設計チームがあります。そして驚くことに、ここに所属している設計士の多くは、設計事務所や積水ハウス、ミサワホーム、住友林業など、さまざまな会社を渡り歩いた末にダイワハウスへとたどり着いているのです。


まとめると、ダイワハウスは「どんなデザインの家でも対応できる」という強みを持ちながら、裏を返せば「担当者によって提案されるテイストが大きく変わる」という側面もあります。伸びしろのあるハウスメーカーであり、今後はさらに洗練されたデザイン住宅が登場してくると期待しています。ただし、現時点では第7位という評価となりました。

デザイン性の高いおしゃれなハウスメーカー第6位:三井ホーム

三井ホームは、洋風デザインの家が特徴のハウスメーカーです。

そもそも、「洋風のデザインってなんなんだ」と疑問に思われる方もいるかと思います。もう少し掘り下げて説明をすると、洋風のデザインとは「光をたくさん取り入れる設計」のことを言います。

洋風デザインの根本には、「光をどう取り入れるか」という考え方があります。海外では日照時間の短い冬でも室内を明るくするために、光を反射しやすい白を基調とした家づくりをしたり、吹き抜けを設けて開放的な空間をつくったりしています。 ただその一方で、外気の影響から建物を守るために窓を小さめに設計するケースも多いのです。

実際には洋風住宅は室内がとても明るく開放的なのですが、外観だけを見ると窓が小さいために「広さを感じにくい」「あまり明るそうに見えない」と思われがちです。ところが、一歩中に入ると、しっかりと光を取り込んだ開放的な空間が広がっているのです。

洋風デザインをまとめると、大きく3つの特徴があります。
- 縦に吹き抜けがある
- 白を基調としている
- 家と庭がそれぞれ独立している
日本のように一体的に扱うのではなく、家は家、庭は庭と分けて設計するのが海外住宅ならではの特徴といえます。

一方、日本の建築文化を一言で表すなら「暗がりの中に美しさを見出す」という点にあります。これは日本独自の建物づくりに根付いた価値観です。

たとえば、神社仏閣や昔ながらの日本家屋を思い浮かべてみてください。少し薄暗いイメージがありませんか?ありますよね?
ただ、その薄暗さを補うために横に大きな開口が設けられているという特徴があります。そうすることで、家と庭が一体となるので、外の景色を室内に取り入れつつ、明るさを確保できるのです。

まとめると、日本の建物には次の3つの特徴があります。
- 横に吹き抜けがあるイメージ
- 暗がりにこそ美しさがある
- 庭と家を繋げて考える
言い換えるなら、海外が縦方向の吹き抜けで光を取り込むのに対して、日本は横方向の開口で庭とつなげながら光と景色を取り込む文化だということです。これこそが日本らしい建築の魅力といえるでしょう。

本題に入ると、三井ホームが得意としているのは「縦に吹き抜けを取り入れ、全体を白でまとめた家づくり」です。つまり、海外的なデザイン要素を色濃く反映したスタイルに強みを持っているのです。

つまり、三井ホームはまさに洋風建築寄りのハウスメーカーといえます。この点については私の動画やブログでも繰り返しお伝えしているので、すでにご存じの方もいるかもしれません。それでも三井ホームを理解する上では欠かせない大切な知識ですので、ぜひ覚えておいていただきたいと思います。
デザイン性の高いおしゃれなハウスメーカー第5位:パナソニックホームズ

パナソニックホームズは、なんと言っても「シームレスな外観」が特徴のハウスメーカーです。

どういうことかというと、実はパナソニックホームズの外壁には目地がないのです。

外壁同士をつなぐゴムである「目地」は、実はかなり目立ってしまう部分です。そのため、どうしても建物全体のデザイン性を損ねる要因になりやすいのです。

鉄骨住宅は木造に比べて目地が多くなる傾向があるため、デザイン性を重視するなら特に注意が必要です。実際、積水ハウスやダイワハウス、ヘーベルハウスといった鉄骨メーカーも、目地を目立たせないためのオプションを用意しています。その一方で、パナソニックホームズはそもそも目地自体が存在しないのです。

そのため、パナソニックホームズではシームレスで美しい外観を実現できます。さらに特徴的なのが「キラテック」で、これは光触媒を利用したタイル外壁です。太陽光で汚れを分解し、雨によってその汚れを洗い流してくれるセルフクリーニング機能まで備わっています。

たとえば、私の自宅近くにもパナソニックホームズの家があるのですが、築5年ほど経った今でも外壁は新築のようにピカピカのままです。これは本当に驚くほどの性能だと思います。

「じゃあ一条工務店とパナソニックホームズの違いは何なの?」とよく聞かれますが、
- 目地が出るが一条工務店
- 目地がでないのがパナソニックホームズ
ということです。

タイルそのものの性能に大きな差はありません。違いがあるのは目地の有無ですので、その点を押さえておいていただければと思います。
デザイン性の高いおしゃれなハウスメーカー第4位:ミサワホーム

ミサワホームは「蔵のある家」で有名で、一時期はデザインのミサワと呼ばれるくらいデザイン性に優れていたハウスメーカーです。

昔、ミサワホームは三澤千代治さんという方が社長だったのです。

この方が、住宅業界で初めてデザインを言語化して社内試験を作ったのです。その影響もあり、当時ミサワホームに在籍していた設計士のレベルは非常に高かったのです。

しかし、ミサワホームが産業再生機構の管理下に入ったことをきっかけに、各ハウスメーカーが次々とミサワホームから設計士を引き抜きました。その結果、ミサワホームのデザイン思想がさまざまなハウスメーカーに受け継がれる形となったのです。具体的には、第7位で紹介したダイワハウスもその一例です。

住友林業にも、ミサワの設計思想が反映されていたりします。

現在のハウスメーカーにおけるデザインの基盤を築いたのはミサワホームだといえます。そして今のミサワホームはというと、なんと35年連続でグッドデザイン賞を受賞している唯一のハウスメーカーなのです。

そのため、今でもミサワホームにはデザインへの強いこだわりがしっかりと根付いています。さらに近年は規格住宅にも力を入れており、商品ラインナップが豊富で、大手ハウスメーカーの中では比較的価格が抑えられている点も特徴です。

気になる方は是非とも検討してみてください。
デザイン性の高いおしゃれなハウスメーカー第3位:ヘーベルハウス

ヘーベルハウスは、外壁のヘーベル版が特徴のハウスメーカーです。

ヘーベル板しか選べないという欠点はあるものの、彫刻建築のような外観は医療関係者に何故か良く好まれています。

私自身、ヘーベルハウスの中でも「セールスエキスパート」と呼ばれる優秀な営業マンたちとつながりがあり、その方々とお客様をおつなぎしています。実際、多くの問い合わせをいただくのですが、とくに医療関係者の方から「ヘーベルの営業マンを紹介してほしい」という依頼が非常に多いのです。

ヘーベルハウスが医療関係者に選ばれる理由は、白い外壁が生み出す清潔感や、鉄骨構造による高い安心感にあるのだと個人的には思っています。さらに最近では、私の動画の影響もあって、ヘーベルハウスで無垢床を採用するお客様も増えてきました。

ヘーベルハウスは外観こそクールな印象ですが、内装はそのイメージとは逆に温かみのある仕上がりが可能です。「鉄骨住宅=寒そう」という印象を持つ方も多いのですが、実際にはしっかりと暖かみのある内装にできます。気になる方は一度検討してみても良いでしょう。
デザイン性の高いおしゃれなハウスメーカー第2位:積水ハウス

第2位は積水ハウスでした。日本一の知名度を誇る大手ハウスメーカーですが、実は関東と関西では設計のレベルに少し差があるのです。

もう少し具体的にお伝えすると、建築家が建てるような納まりの綺麗な家を作れる人が関西には多いということです。

関東にもいないわけではないですが、そういう設計ができる人は非常に少ない傾向にあります。そのため、建築家が建てるような納まりの綺麗な家を建てたいと思ったら、どうしても関西方面が有利です。

確かに関東と関西で設計レベルに差があるのは残念な点ですが、今ではその格差をなくそうと動いている営業マンも出てきており、近い将来には改善されていくと考えられます。
さて、本題のデザインについて、積水ハウスの住宅は日本の昔ながらの住まいの要素を現代風にうまく取り入れているものが多いことが特徴です。

たとえば、日本の神社仏閣を思い浮かべてみてください。日本の昔ながらの建物って横に大きく開口を取っていることが多いですよね。
さらに、「陰翳礼讃」という言葉があるように、日本には「暗がりにこそ、美しさがある」という文化があるのです。

イメージしやすいものだと、一昔前に『そうだ、京都へ行こう!』というCMをJRがやっていました。 あのCMに出てくる天授庵なんかがまさにそれにあたります。

横に広く開口が設けられていて、さらに部屋の中に暗がりがあるからこそ、外の景色が室内にいた時に映えるのです。
つまり、「とにかく部屋の中を明るくすれば良い」という問題ではないということです。 それと同様に、積水ハウスは日本独自のデザインを現代にうまく反映させつつ、耐震性・断熱性・機密性、これら住宅の機能性との両立を上手く図っています。

Instagramなどで積水ハウスの家がとてもおしゃれに見えるのは、こういう理由があるからです。

気になった方は是非一度、検討してみてください。
デザイン性の高いおしゃれなハウスメーカー第1位:住友林業

映えある第1位は、住友林業でした!

住友林業は『木と生きる幸福』がキャッチコピーのハウスメーカーです。そのため、さまざまな樹種のフローリングが使えたり、あとはオシャレさを倍増させるためのアイテムがあったり、とにかくデザイン重視の方にはおすすめのハウスメーカーです。

そこで、オプション工事にはなるものの、住友林業で家を建てる方がデザイン性向上のために良く入れる「3種の神器」について簡単に紹介します。
住友林業の3種の神器
住友林業の3種の神器とは、次の3つを指します。
- ウッドタイル
- スタイルシーリング
- チェスターフィットシリーズ

「3種の神器」という呼び方は公式なものではなく、住友林業で家を建てたお施主さんたちの間で自然と使われている言葉です。そのため、人によって中身が多少異なる場合もありますが、調べてみると多くはこの3つに集約されるといえます。では、順番に見ていきましょう。
ウッドタイル
ウッドタイルは、その名のとおり木のタイルです。これを取り入れることで、玄関ホールや廊下、リビングなど室内の木質感が一気に高まります。

ただし、室内の色や家具に合わせるのが非常に難しいアイテムでもあります。そのため、採用する人のセンスが問われそうです。

スタイルシーリング
次に、スタイルシーリングとは、実際の木製パネルに近い質感を演出した、シート系素材のパネルです。
下がり天井など目線に近い場所に採用することで、室内が一気にオシャレになるアイテムです。

カラーバリエーションは9色もあるため、ほとんどの床材に合わせられることが魅力です。

チェスターフィットシリーズ
最後に、チェスターフィットです。
チェスターフィットは、住友林業クレストという関連会社が住友林業向けに製造している収納シリーズの名称です。

たとえば、キッチンにチェスターフィットをつければこのような感じになりますし、

リビングにチャスターフィットをつければこのような感じになります。

サイズや収納部分の選択肢が豊富で、色や柄も住友林業の床材に合わせて豊富に用意されています。木目シートの仕様に加えて突板や天然木仕様も用意されているので、こだわりたい人はとことんこだわれる仕様になっています。そのため、チェスターフィットシリーズはカスタマイズの幅がかなり広いオプションです。
これら3種の神器は住友林業で家を建てる人がよく使うアイテムなので、住友林業で家を建てる方は是非とも採用してみてください。

- ウッドタイル
- スタイルシーリング
- チェスターフィットシリーズ
まとめ
今回は、デザイン性の高いハウスメーカーをランキング形式でお伝えしました。まとめると次のとおりです。
第7位 | ダイワハウス |
第6位 | 三井ホーム |
第5位 | パナソニックホームズ |
第4位 | ミサワホーム |
第3位 | ヘーベルハウス |
第2位 | 積水ハウス |
第1位 | 住友林業 |
ただし、今回お伝えしたのはあくまでハウスメーカーの全体像の話であって、最終的に提案される間取りや仕様というのは現場の担当者の腕によって変わります。たとえるなら、『エクセル』の『出来る』が人によって違うのと一緒です。
VLOOKUPが使えるからエクセルができるといっているのか、それともマクロが組めるからエクセルができるといっているのか、同じ「できる」でも全然違いますよね。それだけ担当者によって変わってくるのが注文住宅です。この点はご注意ください。
注文住宅の購入を検討したいという方は、わたくし、まかろにおが提供している注文住宅オンライン相談サービス「メグリエ」で優秀営業担当を無料でご紹介しています。是非、無料会員登録の上で地域の優秀営業担当を探してみてください。