今回は『無垢床のデメリットの真実』という内容をお伝えします。
「傷や汚れが大変」「床暖房が使えない」といわれることがありますが、このデメリットの真実を探るべく実験、調査を行いました。
無垢床について熱く語っていきたいと思います。
デメリットだらけって本当?無垢床に対する勘違いの数々
実は今の住宅業界は無垢床に対する勘違いで溢れています。
どういうことかというと、大部分の住宅営業マンは契約が遠のくため、金額が上がるような提案はしたくないのです。
なので金額が上がるとわかりきっている無垢床はほとんど提案せず、むしろそっちに行かないようにするために『無垢床潰しの営業トーク』をよく使うのです。
例えば、『無垢床は傷がつきやすいです』や、『メンテナンスがかかるから大変です』といった営業トークです。
でもそれはほとんどの場合、無垢床を使ったことがない人が言う営業トークで、実は間違った解釈なのです。
確かに一般的に言われる無垢床のデメリットは実際にあるものの、正しく無垢床を理解している人からすると、無垢床のデメリットはあまりデメリットに感じないのです。
これがどういうことか気になりますよね?
これに関しては後できちんと説明していきます。
そして更に今回は、無垢床の良さをより正確にお伝えするために、私が大好きな床材メーカーのマルホンさんにお願いして、撮影・調査をさせていただきました。
もちろん、私からお願いをして撮影に行ったので、そこに金銭の授受は一切ありませんし、私が好きなために発信をしている内容になります。
急だったにも関わらず対応してくださったマルホンさん、本当にありがとうございます。
ということで、次の章からマルホンさん協力の元、無垢床の魅力を広めるために、『無垢床のデメリットの真実』についてお話をしていきます。
これから注文住宅を検討されている方は、是非とも参考にしてみてください。
無垢床の概要
まずはじめに『無垢床の概要』についてです。
床材の2つのカテゴリー
床材には「無垢材単層フローリング(無垢床)」と「複合フローリング」の2つのカテゴリーがあります。
無垢材単層フローリング(無垢床)
無垢床というのはご存知の方も多いと思いますが、一本の木からできているフローリングのことを言います。
複合フローリング
複合フローリングには、さらに3つのカテゴリーがあります。
1つは本物の木を厚さ0.3mm程度に薄くスライスし、それを合板に貼り付けた『突板』
2つ目は本物の木を厚さ2mm程度に薄くスライスし、それを合板に貼り付けた『挽き板』
そして3つ目に、木目を印刷したシートを合板の表面に貼り合わせた『シート系床材』
この3種類が存在します。
無垢材単層フローリング(無垢床)と複合フローリングの違い
『無垢材単層フローリング(無垢床)』と『複合フローリング』これらの床材は結局何が違うのかというと、『長期的に見て使える床材』か『そうでないか』ということです。
どういうことかというと、実は複合フローリングの『突板』『挽き板』『シート系床材』これらは先ほど説明した通り、合板の表面に厚さ0.3mm程度もしくは2mm程度に薄くスライスした木や、木を模したシートを貼ってあるだけなのです。
なので、表面に傷や凹みができた瞬間に下の合板が見えてきてしまいます。
ただ住宅営業マンはよく複合フローリングのことを『メンテナンスフリーの床材です』『高強度の床材です』と言うのです。
しかしそれは隠れているだけで、頭に『短期的に見たら』という枕言葉が隠れているわけなのです。
一方で無垢材は、一本の木からできている床材です。
そのため、えぐれても木しか出てきません。
つまり、無垢床は金太郎飴のような状態だということです。
なので補修しやすいのです。
ここまでの話をまとめると、「複合フローリングは、メンテナンスはいらないけれど、長期的に見ると使いにくく、無垢床はメンテナンスは必要だけれど、長期的に使用できる」ということです。
ただここまで聞くと
『そうは言っても凹んだら無垢床だろうと、複合フローリングだろうと関係ないじゃん!』
『複合フローリングの方が強度が高いし、汚れも落ちやすいですよ』
『無垢床は床暖房を使えないけど、複合フローリングなら床暖房を使えるし、やっぱり無垢床はないな』
と思われた方もいると思います。
確かに言いたいこともわかるのですが、今からとある実験をお見せします。
その実験とは、無垢床の汚れと凹み、傷の補修実験と、無垢床の床暖房対応実験になります。
これを見ると、よく無垢材のデメリットとしてあげられることがいかに表面的なことでしかないのかがわかるはずです。
つまり一言でまとめると、『無垢床のデメリットの真実』がわかるわけです。
次の章ではよく言われる無垢床のデメリット『凹みと傷』『汚れ』『床暖房』これら3つが実際どうなのかについて触れていきます。
実験!無垢床のデメリットの真実
無垢床のデメリット『凹みと傷』『汚れ』『床暖房』について確かめるため、実験をしました。
凹みと傷
まずは『凹みと傷』の『凹み』についてです。
こちらのカットサンプルを思いっきり殴りつけて、凹みをつくっていきます。
わりと柔らかめな床材を使ったのですが、あまり凹まなかったので、
今度はメジャーの硬い部分を使って凹ませていきます。
今度は凹みました。
凹んだ跡もかなりクッキリ残っているのがわかると思います。
実際に家でこんな凹みができたら、めちゃくちゃショックですよね。
次に、水を含んだガーゼを凹み部分にあてます。
そしてその上からアイロンを押し当てます。
すると、これわかりますか?
さっきまで凹んでいた穴が膨らんで元通りになっているのです。
最後に紙やすりをかけて表面を整えたら、凹む前とほとんど変わらない状態になっているというわけです。
すごくないですか?
なぜ元に戻るのかを解説する前に、まとめてもう一つの『傷』についてもみていきましょう!
これも先ほどと同様に金属のへらで思いっきり殴りつけていきます。
そして水を含んだガーゼにアイロンを押し当てて、
紙やすりで整えた後にワックスを塗ります。
さすがに傷なので、完全には直っていませんが、それでもだいぶ目立たなくなっていると思います。
この実験からもわかる通り、確かに無垢床は凹みますし、傷もつきます。
でも無垢床は複合フローリングでできない『補修』ができるのです。
ではなぜ、このようなことが無垢床だと可能なのかというと、実は『凹み』や『傷』というのは木の細胞が潰れている状態なのです。
なのでその潰れた細胞に水を染み込ませた後、一気に蒸発させることで、風船のように木の細胞が膨らみ元に戻るのです。
実は無垢床は、例えば小さいお子さんのいる家庭やスマホを良く落とす人にはもってこいの商品だったりするのですよ。
先ほども説明した通り、下が合板の複合フローリングでは補修ができません。
ただ無垢床の場合はアイロン、水、紙やすり、そして仕上げのワックスがあれば、ほぼ元通りに『補修』することができます。
これが一つ目のデメリットに対する真実です。
汚れ続いて『汚れ』についてもやっていきましょう!
汚れに関しては無垢床に油性ペンで落書きをしていきます。
それを大胆に紙やすりで削ってしまいます。
そうすると当然、油性ペンで落書きした部分は削れてなくなりますよね? そのあとは先ほどと同様にワックスを塗ってあげれば、
ご覧の通り元通りになるわけです。
こちらも例えばですが、子供が何かの拍子に床に落書きをしてしまった場合や、何かをこすった時なんかに使える補修方法になります。
見ていただいた通り、軽く紙やすりで削るだけです。
いうほどメンテナンスに手間はかからないということをわかっていただけたと思います。
ただしこれは先ほど説明した『凹みや傷』にも通じる部分ではありますが、樹種によって補修のしやすさというのは変わってきます。
例えば杉材は柔らかいので傷がつきやすいですが、その分、補習はしやすいです。
逆にイペ材のように硬い樹種は傷がつきにくい分、補修はしにくくなります。
そのため柔らかめの木材を選ぶのか、それとも硬めの木材を選ぶのか、この辺りによって補修のしやすさも変わってきます。
無垢床と一言で言っても、樹種がかなり豊富にありますからね。
この辺りはかなり頭を悩ませることになるはずです。
ただそうはいっても『無垢床は汚れたらどうしようもない』というようなイメージは払拭できたのではないかと思います。
ということで、これが2つ目のデメリットに対する真実です。
床暖房
そして最後に床暖房についてです。
本来、無垢床は床暖房を入れると温度変化と過度な乾燥が進んでしまいます。
そしてその結果、動きや反り・割れなどを引き起こしてしまうのです。
実際に普通の無垢床で床暖房を使ってしまうと、このような感じで溝ができます。
これだと溝にゴミが溜まりますし、場合によってはつまずきそうですよね?
そのため「床暖房を入れると無垢床は使えない」というのが定説でした。
ただし最近では、技術が進歩したことで、床暖房に対応している無垢床をつくり上げることに成功しているのです。
そのため「無垢床=床暖房は使えない」というのは言い方は悪いですが、嘘なのです。
これは少しマルホンさんの宣伝になってしまいますが、実際にマルホンさんがつくっている床暖房対応の無垢床は、通常のフローリングとは異なった加工や乾燥工程を経ることで、寸法の安定性を高めています。
また、最も高温になるガス式温水床暖房の試験をクリアしていたり、木の質感を活かすためのオイルフィニッシュに対応していたりします。
オイルフィニッシュというのは簡単に説明すると、乾きやすい油を無垢床に塗り、内部に浸透させる塗装仕上げのことです。
実際にさっきの実験で使っていたのがそうですね。
このオイルフィニッシュにも対応している床暖房対応の無垢床があるというのは、実は地味にすごいことなのです。
なぜなら、通常の床暖房対応の無垢床はウレタン塗装だからです。
ウレタン塗装というのは、樹脂を主成分とした塗料になりますが、これを使うことで木を呼吸できない状態にできます。
つまり、無垢床の動きをむりやり抑えて床暖房に対応させているということですね。
ただしこのウレタン塗装は、使うと床がテカテカしてしまい、無垢床っぽさがなくなってしまうというデメリットがあるのです。
しかしマルホンさんのオイルフィニッシュに対応した床暖房対応無垢フローリングは、「無垢床は床暖房に対応できない」という定説を打ち破り、更には木の質感まで担保しているわけです。
これはすごいですよ!
個人的にも今家を建てるなら、床暖房対応の無垢床で、かつオイルフィニッシュ仕上げの物を入れますね。
無垢床に関しては体感してみないとわからないことが多いため、是非とも一度、見て触れて、体感してみてください。
体感すれば床暖房対応の無垢床のよさが一発でわかるはずです。
ということで、この話をまとめると、「無垢床でも床暖房を入れられる」ということ、それに加えて、「床暖房対応の無垢床を入れる場合は、木の質感も大事な要素」というお話でした。
これが3つ目のデメリットに対する真実です。
無垢床のデメリットの真実のまとめ
いかがでしたでしょうか?
『凹みと傷』『汚れ』そして『床暖房』、これらは無垢床のデメリットとしてよく言われますが、実際はそこまでデメリットらしいデメリットではないということがわかったかと思います。
無垢床の多くの魅力に気づいていただけたら幸いです。
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