ハウスメーカーで鉄骨住宅を建てる意味

ハウスメーカーで鉄骨住宅を建てる理由 はじめての注文住宅ノウハウ
この記事は約8分で読めます。

今回は『ハウスメーカーで鉄骨住宅を建てる意味』というテーマでお話をしていこうと思います。

ハウスメーカーで鉄骨住宅を建てる意味とともに、鉄骨住宅の高気密・高断熱化についてもあわせてお伝えします。

注文住宅購入の参考にしていただければと思います。

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ハウスメーカーで高気密・高断熱化がブームになっている理由

最近、断熱等級の制度改正を皮切りに、住宅の高気密高断熱化が当たり前の時代になってきています。

断熱等級の制度改正

それではなぜ、住宅の高気密高断熱化がブームになってきているのかというと、気密性能や断熱性能を整えることで『健康に住まうことができるから』なのです。

どういうことかというと、例えば季節の変わり目は風邪を引きやすいですよね。

更に高齢者になると温度変化によってヒートショックと呼ばれることが起こって最悪死に至るわけですが、要はそれだけ温度変化に弱いのが人間だということなのです。

実際にヒートショックで亡くなる人の数は年間で約2万人と言われていますが、交通事故で亡くなる人の数は年間で4000人くらいです。

ヒートショックと交通事故の死亡者数比較

それだけ温度差によって亡くなっている人は多いのです。

これを聞くと驚きますよね?

家の断熱性能や気密性能を高め、家全体を均一の温熱環境にすることで、体に負担をかけにくい健康で快適な住環境を得られるようになるわけです。

更に断熱性能や気密性能を整えることで冷暖房にかかる費用を抑えることもでき、近年上昇傾向にある毎月の光熱費を削減することにも繋がってくるのです。

こういった理由があって、住宅の高気密・高断熱化が進んでいるのが現在の住宅業界になります。

ハウスメーカーの鉄骨住宅は高気密・高断熱化が難しい

高気密・高断熱化に対応するのが難しいハウスメーカーも実際に存在しています。

それが鉄骨系のハウスメーカーになります。

鉄骨系のハウスメーカー

というのも、鉄骨でつくられた住宅は木造住宅に比べて断熱性能や気密性能が劣ってしまうのです。

なぜなら、鉄は木に比べて400倍熱を伝えやすいため、その400倍の差分を埋める工夫が必要になってくるということと、あとは鉄骨という素材そのものの特性として温度によって伸び縮みするため、どんなに丁寧に施工をしても多少の隙間ができてしまうからなのです。

鉄骨は温度によって伸び縮みするため多少の隙間ができてしまう

また隙間を埋める気密施工をやろうと思っても、木造住宅のように簡単に気密施工ができないため、結果、鉄骨住宅は木造住宅を上回るような気密性能を得ることができないのです。

そんな理由もあってか、最近では「鉄骨で家を建てるな!」というような風潮がネットで拡散しているのです。

しかし、中にはこれから鉄骨住宅を建てようと考えている方もいるでしょうし、鉄骨住宅はあまり良くないといった発信を見て不安に思っている方もいるのではないかと思います。

ですので今回は、鉄骨住宅で建てる意味について深掘りをしていこうと思います。

ハウスメーカー選びをする際の一つの指標にもなるので、これから注文住宅を検討される方はぜひとも参考にしてください。

ハウスメーカーで鉄骨住宅を建てる意味

『ハウスメーカーで鉄骨住宅を建てる意味』これについての結論をお伝えしようと思います。

『ハウスメーカーで鉄骨住宅を建てる意味』これの結論は『短期的に見ても長期的に見ても、災害から自分達家族の身を守ることができる』、この一言につきます。

ただこれだけ聞くと『いやいや、木造住宅だって災害からは身を守れるじゃん』『何言ってるの』と思われると思います。

ですので『短期的とはどういうことなのか?』また『長期的とはどういうことなのか?』それぞれに分解してお話していこうと思います。

短期的に見て、災害から家族の身を守れる

短期的に見て災害から家族の身を守ることができる

まずは短期的ということについてですが、例えば皆さん少しイメージしてみてください。

3.11のような大きな地震がきたとします。

3.11のような大きな地震
写真はイメージです

そのような大きな地震があったら、当然自分達の家が地震によって壊れないかどうか心配になりますよね?

その気持ちはすごく分かるのですが、ここで忘れないでもらいたいのが、自分の家以外も同様に震災の被害を受けているということです。

何が言いたいのかというと、地震から身を守るというのは何も自分の家だけが無事であれば良いというわけではないということです。

だってそうですよね?

自分の家が大きな地震に耐えることができても、もしかしたら隣の家が地震の影響で壊れて、自分の家に倒れかかってくるかもしれません。

また、阪神淡路大震災の時のように、地震の後の二次災害で起こるとされている火災で隣の家が燃え、それによって自分の家も燃えてしまう可能性だってあるわけです。

火災で隣の家が燃え、それによって自分の家も燃えてしまう可能性がある
写真はイメージです

実際に隣の家との距離が約3m離れている状態で隣の家が燃えてしまった場合、約800度から900度もの熱が自宅に襲いかかってくるとされています。

隣の家との距離が約3m離れている状態で隣の家が燃えてしまった場合、約800度から900度もの熱が自宅に襲いかかってくる
写真はイメージです

ですので大きな地震があった場合は、自分の家が地震に耐えられればいいわけではないのです。

周辺被害から身を守れるかどうか、これもきちんと考慮しなければなりません。

これを考えた時に、鉄骨住宅は木造住宅に比べて外壁が厚くつくられているので、震災時に周辺被害から身を守ることを考えると圧倒的に有利になるわけです。

鉄骨住宅は外壁が厚くつくられているので、震災時に周辺被害から身を守ることを考えると圧倒的に有利

これが『短期的にみて、災害から自分達家族の身を守ることができる』ということになります。

長期的に見ても災害から家族の身を守れる

長期的に見て災害から身を守ることができる

ではもう一方の『長期的に見て災害から自分達家族の身を守ることができる』とはどういうことなのかというと、例えば、2016年4月に熊本地震が起きましたよね?

2016年4月の熊本地震
写真はイメージです

熊本地震とは、日本で使われている震度階級では最も大きい震度7を2回観測した後に、最大震度6強の地震が2回、6弱の地震が3回発生した地震なのですが、地震発生から3ヶ月の間で、震度1以上を観測した合計は1888回にも及んでいるのです。

そしてその結果どうなったのかというと、なかなか復興することができなかったのです。

更に避難所に人が流れ込み過ぎて、プライベートスペースがなくなってしまいました。

避難所に人が流れ込み過ぎてプライベートスペースがなくなった
写真はイメージです

そのため車中泊を行う人も多くいたのですが、そのような状況であったため、中にはエコノミークラス症候群を起こして死亡するという事例も起きてしまったわけです。

確かにイメージしてみると分かりますが、避難所で誰だか知らない人のいびきが夜中に聞こえてきて眠れず、夏は暑くて蒸し蒸ししていたり、冬はその逆で寒くて布団にくるまっていないと過ごせなかったりと、快適から程遠い環境で過ごさなければならないわけなので、ストレスがとてつもなさそうですよね。

私なら耐えられそうにありません。

というか、わざわざそのような環境で耐えるということ自体をしたくないです。

それは皆さんも同じかと思いますが、実際にそういうことが過去にあったのです。

ですので、自分が震災の時にそのような過酷な生活を送らないようにするためにも、地震を繰り返し受けても倒壊しない構造の建物、つまりは鉄骨住宅を選んだ方が、震災から復興までの時間を耐え忍ぶことができるわけです。

鉄骨住宅を選んだ方が震災から復興までの時間を耐え忍ぶことができる

鉄骨住宅が『長期的に見て災害から自分達家族の身を守ることができる』というのはこれが理由です。

ここ最近の高気密高断熱化のブームにより、鉄骨住宅で建ててはいけないような風潮になってきている気がするのですが、鉄骨住宅には鉄骨住宅で建てる意味というのがきちんと存在していて、それが『短期的にも長期的にも、災害から自分達家族の身を守ることができる』ということです。

鉄骨住宅の特性をきちんと理解した上で鉄骨住宅を建てるなら、それはそれでアリなのです。

ハウスメーカーの鉄骨住宅と木造住宅の選び方の基準

鉄骨住宅の特性を理解しないで『鉄骨住宅の方が強そうだし、安心でしょ』というような考え方で何となく家を建ててしまうと後悔することになるかもしれません。

そうならないようにするためにも、

  • 都心部のコンパクトな敷地に家を建てる場合
  • 住宅密集地に家を建てる場合
  • これから家を建てる場所の近隣に古い住宅が立ち並んでいる場合
都心部のコンパクトな敷地に家を建てる場合、住宅密集地で家を建てる場合、古い住宅が立ち並んでいる場合は鉄骨住宅がオススメ

これらに該当する場合は鉄骨住宅で建てることを検討して、そうでない

  • 広い敷地に家を建てる場合
  • 近隣に新しい住宅が立ち並んでいる場合
  • 田舎の方で家を建てる場合
広い敷地に家を建てる場合、近隣に新しい住宅が立ち並んでいる場合、田舎の方で家を建てる場合は木造住宅がオススメ

これらに該当する場合はわざわざ鉄骨住宅で建てる必要はないので、木造住宅を選ぶことをおすすめします。

つまり一言でまとめるなら、立地によって自分の家の構造躯体を選びましょう!ということですね。

ハウスメーカーの鉄骨住宅で気密性能・断熱性能を補うために行うべきこと

ここまでの話を聞いた人の中には『鉄骨住宅を建てる意味というのは何となく理解できたけど、じゃあ鉄骨住宅の欠点である気密性能・断熱性能を補うことってできないの?』と思われている方もいると思います。

確かにその気持ちも分かるので、対策をお伝えしようと思います。

鉄骨住宅の欠点である気密性能・断熱性能を補うために行うべきこと、それは『東北北海道仕様にする』この1点につきます。

東北北海道仕様にする

というのも、東北北海道仕様にすることで、入る断熱材の厚さを厚くすることが可能になりますし、鉄骨住宅でも気密施工をしてくれるようになります。

鉄骨住宅でも断熱材の厚さを厚くしたり気密施工も可能

どうしても鉄骨住宅で断熱仕様を上げて、更には気密性能も高めたい!そう思うのであれば、担当者の人に東北北海道仕様にしたい旨を伝えてください。

そうすることで鉄骨住宅の欠点である気密性能・断熱性能を補うことが可能になります。

ただし担当の営業マンによっては『気密は必要ありません』『今のままの断熱性能で十分です』と平気で言ってきます。

その場合は強い意志を持って『十分だと言える根拠、必要ないと言い切れる根拠を提示してください』と言ってみてください。

それで納得できる答えが返ってこないようなら、気密性能・断熱性能は上げてもらうようにしましょう!

ハウスメーカーで鉄骨住宅を建てる意味のまとめ

ということで今回は『ハウスメーカーで鉄骨住宅を建てる意味』というテーマでお話をしてきました。

鉄骨住宅の特性を理解した上で、木造住宅と鉄骨住宅のどちらが良いか、それぞれの環境によって正しい選択をしましょう。

是非とも参考にしてみてください!

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