積水ハウスの新提案『life knit design(ライフニットデザイン)』と新商品『重量鉄骨の高気密高断熱化』を解説

積水ハウスの新提案/新商品解説「life knit design」「重量鉄骨の高気密高断熱化」 ハウスメーカーの商品解説
この記事は約11分で読めます。

今回は積水ハウスがまた新しい商品を出したので、それをガッツリ解説していこうと思います。

以前に積水ハウスの解説記事を出しているので、そちらも合わせて読んでいただくと、積水ハウスという企業がどのような商品を販売しているのか、その特徴がよくわかると思います。

今回の積水ハウスの新商品は大きく分けて2つあります。

  • 重量鉄骨の高気密高断熱化
  • 新提案のlife knit design
積水ハウスの新商品
・	重量鉄骨の高気密高断熱化
・	新提案のlife knit design

この2つになります。

どちらかというと、今回のメインは2つ目のlife knit designの方になります。

ですので、1つ目の重量鉄骨の高気密高断熱化については、サクッと簡単に説明させていただいて、メインのlife knit design(ライフニットデザイン)の方を重点的に解説していきたいと思います。

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本記事を読んでいただくにあたっての注意事項

ここから先、この記事を読んでいただくにあたって注意事項があります。

それは2つ目に説明するlife knit designの解釈は私独自のものである、ということです。

というのもそもそもの話として、私は以前から一度も積水ハウスから企業案件の依頼を受けたことがありません。

積水ハウスロゴ

正式に積水ハウス本社から説明を受けてこの記事を作成しているわけではないのです。

ですので当然、独自の解釈を交えて説明する他ないわけです。

さらに今回のlife knit designは、デザインというだけあって、非常に抽象度の高いものとなっています。

life knit design

もちろんlife knit designという提案をしていくにあたって、どの担当者も同じくらいのレベル感で提案ができるよう、各論めいたものは積水ハウスの中でもある程度決まってはいるのですが、それはあくまで手段の羅列です。

このような手段を活用したからといって、それが完全に積水ハウスがやろうとしているlife knit designと呼べるのかというと、それもまた違います。

それは感覚的には「ピカソの絵を描くには絵の具と紙が必要だよ」と言われているのと同じです。

誰だって絵を描くのに絵の具と紙が必要なのはわかります。

しかし、絵の具と紙があったところで、誰でもがピカソのような絵は描けないですよね?

それと同じで、積水ハウスのlife knit designも、life knit designを構成するための最低限の武器は社内で言語化され、ツールとして用意されてはいるものの、その用意されている武器が全てではない、ということです。

ですのでlife knit designとか何なのか、本質を理解していないと応用が効かないですし、ただただ積水ハウス側が指定したアイテムを使えばlife knit designになるんでしょ?くらいの感覚にしかならないわけです。

こういった理由から、積水ハウスのlife knit designは抽象度が高くて、非常に説明が難しいため、現代アートのように人それぞれの解釈が発生してくるものになるのです。

積水ハウスのlife knit design例1
積水ハウスのlife knit design例2

しかも私は積水ハウスの社員ではありません。

ですので、私の説明が100%正しいとは思わないでください。

これが注意事項です。

私の解釈は恐らく間違ってはないと思いますが。

とにかく、life knit designは人によって大きく解釈が違うということ、そして当然、担当者のリテラシーによって大きな提案格差が出てくるということ、このことは念頭に置いておいてもらえればと思います。

積水ハウスの新商品:重量鉄骨の高気密高断熱化

積水ハウスの新商品:重量鉄骨の高気密高断熱化

まずは1つ目の重量鉄骨の高気密高断熱化、こちらについて解説をしていきます。

重量鉄骨にもグリーンファーストゼロ・スーペリア仕様が適用

そもそも積水ハウスには、

  • 軽量鉄骨のダイナミックフレーム・システム
  • 重量鉄骨のフレキシブルβシステム
  • 木造のシャーウッドハイブリッド構造
・	軽量鉄骨のダイナミックフレーム・システム
・	重量鉄骨のフレキシブルβシステム
・	木造のシャーウッドハイブリッド構造

以上の3種類の工法が存在します。

積水ハウスは、去年2022年10月の断熱等級の改正に合わせて、

2022年10月の断熱等級の改正

2022年11月から『グリーンファーストゼロ・スーペリア』という断熱性能と気密性能を特化できる仕様を出し、

グリーンファーストゼロ

2023年2月には『グリーンファーストゼロ・プラスアルファ』という断熱性能をマシマシにしつつ、デザインとの両立を図れる仕様を出しました。

ただしこれらの仕様は、軽量鉄骨のダイナミックフレーム・システムと木造のシャーウッドハイブリッド構造のみで使えた仕様で、重量鉄骨のフレキシブルβシステムでは使えなかったのです。

そして今回、待望の重量鉄骨の高気密高断熱化ということで、重量鉄骨のフレキシブルβシステムでもグリーンファーストゼロ・スーペリアが使えるようになったわけです。

重量鉄骨のフレキシブルβシステムでもグリーンファーストゼロ・スーペリアが使えるようになった

これはとてもすごいことで、重量鉄骨で気密施工をしっかり施しているのは、今、積水ハウスくらいな気がします。

一応、ヘーベルハウスも気密仕様が変わったという話は聞いていますが、施工方法は機密情報ということで、私自身も全ては確認できていないのです。

そのため自信をもって「大丈夫!」と言えるのは、今のところ積水ハウスくらいかな、という印象です。

重量鉄骨のグリーンファーストゼロスーペリア仕様の価格

「重要鉄骨なら積水ハウス一択だね!」となりそうですが、価格がとんでもなく高いです。

これは私の感覚値ではありますが、具体的にお伝えすると、建物だけで坪160万円くらいするイメージです。

ですので50坪の家を建てる場合、単純に50×160で8,000万円が建物のみの金額で発生してくるわけです。

50×160で8,000万円が建物のみの金額で発生してくる

そこからカーテン、照明、家具家電、エアコン、地盤補強費用、火災保険料、登記費用、銀行に支払う保証料、外構費用などなど、いわゆる費用が1,500万円はかかります。

建物代の他にも諸費用が1500万ほどかかる

つまり積水ハウスの重量鉄骨『フレキシブルβシステム』で50坪の家を建てる場合は、土地以外の費用で合計9,500万円必要だということです。

積水ハウスの重量鉄骨『フレキシブルβシステム』で50坪の家を建てる場合は、土地以外の費用で合計9,500万円必要

ここまでくると一般戸建というよりは、賃貸併用住宅、一部の富裕層のみが買える代物のようにも感じてきますね。

ですので、もし高気密高断熱を意識した重量鉄骨の建物を建ててみたい!ということであれば、積水ハウスの『フレキシブルβシステム スーペリア仕様』を検討してみてください!

積水ハウスの新提案:life knit design(ライフニットデザイン)

積水ハウスの新提案
『life knit design』

今回のメイン、積水ハウスの新提案『life knit design』についての解説です。

何度もお伝えをしますが、私独自の解釈が含まれているので、その点はご理解ください。

一回性に重きを置いた提案

一回性に重きを置いた提案

積水ハウスの新提案life knit design、これが一体なんなのかわかりやすく一言で言い換えると、一回性に重きを置いた提案をしていく、ということです。

一回性のものに美しさが存在する

一回性に重きを置いた提案をしていく、これがどういうことかというと、実は人間が再現できるものは、美しさに限界があります。

例えば工業化住宅は正にその典型例ですよね?

工業化住宅

工業化住宅は、戦後日本に家がない時に、効果効率的に住宅を大量生産するために生まれたものです。

大手のハウスメーカーもそこが出発点ではあるのですが、皆さんの家の周辺を見渡してみてください。

どれも同じような見た目の家ばかりではないですか?

確かに工業化住宅であれば、耐震性や断熱性能などの建物の性能や建物自体の品質を落とすことなく住宅を量産することはできます。

しかし一方で、そういった量産型の住宅は、誰でも再現が可能であるが故に、美しさには限界があるのです。

皆さんは街中にある代わり映えのしない建売住宅を見て「美しいなー」と思いますか?

街中にある代わり映えのしない建売住宅

思いませんよね?

どこにでもあるような間取りや内装を見て「オシャレだなー」と思いますか?

どこにでもあるような間取りや内装

それも思いませんよね?

要はそういうことで、再現できるものは全て、美しさやオシャレさを感じるということに対して限界が存在する、ということなのです。

思い返してみると確かにそうだと思いませんか?

動画や写真で日本各地や世界各地の絶景を見られるのに、わざわざ足を運んで現地に見に行こうとしますよね。

動画や写真で日本各地や世界各地の絶景を見られるのに、わざわざ足を運んで現地に見に行く

スマホがあればいつでもどこでも音楽を繰り返し聴けるのに、わざわざライブ会場に行って生で音楽を聴きに行きたいと思いますよね。

なぜそんな非合理的なことをするのかというと、シンプルに再現できるもの、今の例えで言うなら、繰り返し再生ができて代わり映えしないものは飽きるのです。

そのため、美しさもオシャレさも感じなくなるのです。

では、美しさとはなんなのか、オシャレさとはなんなのかというと、それが一回性、つまりは、その場その時にしか感じられないものにこそ、美しさが存在するということです。

坂本龍一さんがたどり着いた極地

これはアートを極めた人なら誰もがたどり着く極地だと私は思っていて、例えば今はもうお亡くなりになってしまいましたが、日本を代表する作曲家に坂本龍一さんという方がいます。

彼は最初シンセサイザーと呼ばれる電気の持つ「波」という特性を変換して音を出している「電子楽器」というのを使って楽曲を作っていたのです。

そこからずっと音楽活動を続けてきて、約39年後の2017年に出した『async』というアルバムでは、

2017年に出した『async』というアルバム

雨の音のような自然界の音や、都内のスクランブル交差点にいる時に聞こえるような雑多な音、

その場その時にしか出ない音を主役として楽曲を作るようになったのです。

やっていることが真逆ではないですか。

しかし坂本龍一さんは、自身の音楽活動を通じて、誰もが再現可能な電子音ではなく、自然の音の中にこそ美しさがあるということにたどり着き、その生涯を終えたわけです。

私は坂本龍一さんの探究心は本当にすばらしいなと思うのですが、積水ハウスが今回やろうとしていることは、正にそれと同じなのです。

life knit designの本質

積水ハウスは1960年から工業化住宅の走りでできた企業ですが、

積水ハウスロゴ

そこからおよそ63年後の現在、今まで培ってきた耐震性能や耐火性能、

今まで培ってきた耐震性能や耐火性能

断熱性能や間取りの可変性

断熱性能や間取りの可変性

といった再現性のある技術をベースとしつつ、今度は更にその先、一回性を感じられる住宅を提案することに力を入れていく、となったのです。

これが積水ハウスの新提案、life knit designの本質の部分なのではないかなと私は思っています。

事実、SNSを見ると積水ハウスの実際の家の写真や動画が大量に出てきますよね?

SNSを見ると積水ハウスの実際の家の写真や動画が大量に出てくる

そのどれもが美しい外観だったり、オシャレな間取りだったりしますよね?

一方でそういった実例が全く出てこないハウスメーカーもあるわけです。

おそらく積水ハウス本社の方達が、こういったトレンドに目をつけてマーケティング調査などを行った結果、こういう一回性のある建築をつくるために、全社的に取り組んでいこう!となったのではないのかなと私は勝手に想像しています。

自然素材系の部材を主に使った提案

ただここまでの話を聞いて「life knit designの抽象概念は理解したけど、実際にどんな提案になるの?」と思われている方もいると思います。

積水ハウス内観イメージ

ここら辺の具体的な手段に関しての話は、おそらく言ってはいけない部分が非常に多く、下手に解説すると、競合他社に情報をリークしている、という見られ方になる気がします。

積水ハウスさんからも怒られる気がするので、各論の詳しい解説はやめておきます。

ただざっくり一言で説明をするのであれば、life knit designは、自然素材系の部材を主に使って提案していく、というのがメインになるのかな、という感じですね。

例えば床で言えば、無垢床、挽き板、突き板、この辺りを提案するのはもちろんですが、『草木染』と呼ばれる染料で色付けしたフローリングの提案や、『ハンドスクレイプ』と呼ばれる表面に凹凸のあるフローリングの提案なんかもしていくようです。

また壁に関しては

  • ふりまき壁紙
  • 和紙壁紙
  • 織物壁紙
  • 珪藻土塗り壁
  • シラス壁

天井に関しては

  • 木質系の天井材

建具に関しては

  • 突き板建具

照明に関しては

  • 真鍮が使われているもの
床材
無垢床、挽き板、突き板、草木染、ハンドスクレイプ
壁材
ふりまき壁紙、和紙壁紙、織物壁紙、	珪藻土塗り壁、シラス壁
天井
木質系の天井材
建具
突き板建具
照明
真鍮が使われているもの

今例に出したのはあくまで1つの選択肢であって、必ずしも今お伝えをした部材を入れなければならないというわけではないのですが、これらを組み合わせつつ、一回性を感じる愛着のある住まいを提案していくみたいです。

これ以外にも建物を美しく見せるために、細かい収まりなどが変更になっているのですが、さすがにこれ以上の具体的な説明はできないので、公で言えるのはここが限界かなと思います。

より詳しく聞きたい!という方には、私が作ったメグリエというサイトから、私との個別面談を申し込んでもらえれば、より詳しく、どこが変わったのか、何を注意しなければならないのか、この辺りはきちんと説明させていただきます。

気になる方は、メグリエから個別面談の申し込みをしていただければと思います。

積水ハウスの新提案『life knit design(ライフニットデザイン)』と新商品『重量鉄骨の高気密高断熱化』を解説のまとめ

積水ハウスの新商品について解説をしてきました。

1つ目が重量鉄骨の高気密高断熱化、2つ目が新提案のlife knit design、この2つになります。

積水ハウスの新商品
1つ目が重量鉄骨の高気密高断熱化
2つ目が新提案のlife knit design

ただ勘違いしてほしくないのが、life knit designはあくまでデザイン思想の1つなので、自然素材しか提案しなくなるのか?と言われれば、それは違います。

あくまで提案の一手段として、新しくlife knit designが出てきた、というのを覚えておいてもらえればと思います。

また、結局のところ、これらを使いこなせるかどうかは担当者次第です。

ここまで複雑なことをやるとなると、今以上にリテラシー格差が広がるのではないかなと思います。

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