今回は『停電時に困る設備』ということでお話をしていこうと思います。
実はこの間、私の家一体が停電になりました。
しかも結構長い時間停電して、その時夜だったのですが、大体3、40分くらい、真っ暗闇の中で過ごしていたわけです。
そこで感じたのが、意外と停電ってしんどいなということで、電気が使えなくなった途端、日常生活のありとあらゆるものに支障をきたすのだということを身をもって体感しました。
正直、少しなめていた自分がいたなと反省しつつ、今回は皆さんに『停電時に困る設備』についてお話をしていこうと思います。
今後、南海トラフ地震が高い確率でくると言われていますし、停電対策はしておいて間違いないかなと思います。
また停電対策をしておくことで、結果的に電気代の削減にもつながるのです。
最終的にはお財布との相談にはなりますが、できることは今からやっておく、今すぐはできなくてもゆくゆく対応できるようにしておく、前もってそういう考えがあるのとないのとでは大違いですし、少しでも知識があれば、いざとなった時すぐに行動に移せるはずです。
ですので、自分達家族を守るためにも、私のようにこんなはずじゃなかったと思わないようにするためにも、本記事を最後までご覧いただければと思います。
停電時に困る設備:エネファーム
1つ目はエネファームです。
ここ最近、私はエネファームについてボロクソ言っていますが、やはり思ったより使えないなという印象です。
というのも、エネファームはざっくり説明すると、ガスを分解した時に出る電気と熱を使って発電や湯沸かしを行う給湯器です。
よく住宅営業マンが「災害時に停電になった場合、エネファームがあると発電してくれるので安心ですよ。」と言ってくるわけです。
それに関しては確かに本当ではあるのですが、ただエネファームってポンコツだなと思ったことが2つあります。
停電時専用コンセントからしか電気をもってこられない
1つ目が、停電時専用コンセントからしか電気をもってこられないということです。
先ほどもお伝えしましたが、よく住宅営業マンが「災害時に停電になった場合、エネファームがあると発電してくれるので安心ですよ。」と言ってくるので、
お客さんの中には「停電時、エネファームがあれば普通に生活できるんだ。」くらいに思っている方も多いと思います。
しかしそれは違っていて、『停電時専用コンセント』からしか電気をもってこられないのです。
ですので『停電時専用コンセント』がどこに設置してあるのかで使い勝手がだいぶ変わります。
更に場合によっては、延長コードがないと使い物にならないという、なんとも悲惨な状況になりかねないのです。
これは意外ですよね?
実際に私の家は冷蔵庫の近くに『停電時専用コンセント』があります。
それは冷蔵庫の中の食材を守るためにそこに設置しましたが、延長コードがなかったので、冷蔵庫専用のコンセントのような感じになってしまっていましたし、更にはスタンドライトもなかったので、明かりもスマホのライトしかありませんでした。
そのため思っている以上に不便で、エネファームを付ければ災害時安心、とはならないということが身をもってよくわかりました。
エネファームを付けるのであれば、『停電時専用コンセント』の位置と、あとは延長コードとスタンドライトは家の中に準備しておいた方がいいのではないかなということです。
エネファームが発電していない時に停電になるとただの置物
そしてエネファームがポンコツだなと思うポイント2つ目が、エネファームが発電していない時に停電になるとただの置物と化すということです。
これはそもそも論の話ですが、実はエネファームが発電をやめている時に停電すると、エネファームは完全に機能停止しているため、発電することができません。
つまり、エネファームが発電している最中に停電してくれないと、エネファームの発電機能は機能しないということなのです。
例えば「災害時にエネファームがあるから発電してくれるし、延長コードもスタンドライトもあるから快適に過ごせるぞ!」と思っていても、無意味になる可能性が十分にあります。
これは盲点ですよね?
ただ一応、エネファームを擁護すると、エネファームは一度起動さえできれば、後は燃料電池でつくった電気を使って自立運転することが可能です。
ですので、他から電源を引っ張ってきてエネファームに電気を流してやれば、止まってしまったエネファームを再度運転させることができるのです。
具体的にはエネファームはAC100Vの電源があれば起動するので、発電機や蓄電池、車のバッテリーなどの外部電源から電気を供給してやれば、使えるようになります。
「これで解決するんです!めでたし、めでたし。」とはなりませんよね?
「発電機?蓄電池?そんなもの用意してないよ!」という方がほとんどでしょうし、蓄電池が用意できるならオール電化で十分です。
またガスと電気併用で過ごすなら、エコワンと呼ばれるハイブリット給湯器と蓄電池の組み合わせもできるわけです。
ただでさえ高いのに、エネファームを付ける意味とは一体なんなのか?本当に疑問に思ってしまう給湯器です。
あくまで私個人の意見ではありますが、
- 『停電時専用コンセント』からしか電気をもってこられない
- エネファームが発電していない時に停電になるとただの置物と化す
この2つの理由から、停電時に困る設備としてエネファームを紹介させていただきました。
ハウスメーカー側もガス会社と癒着があるからか、エネファームを積極的に提案してきているような気がします。
あくまで私の予想に過ぎませんが、少しおかしいなと思うことがあり、エネファームは、パナソニック、アイシン、京セラ、この3社から出ています。
例えばですが、パナソニック製のエネファームを買ったら、普通パナソニックに製品の問い合わせをしたら対応してくれると思いますよね。
しかしエネファームに関しては、パナソニック製のものであっても、ガス会社に問い合わせをしなければ対応してくれないのです。
パナソニック製のものなのにパナソニックは対応しないのです。
なんか変ですよね?
考え過ぎかもしれませんが、エネファームを採用する場合は慎重に考えてから採用するようにしてください。
停電時に困る設備:タッチレス水栓
停電時に困る設備2つ目は、タッチレス水栓です。
タッチレス水栓とは手をかざすだけで水を出せる水栓のことを言います。
これ、スタイリッシュでとてもかっこいいですよね。
特にキッチンは家具みたいなものなので、ごちゃごちゃっとしているキッチンにするより、シンプルに仕上げた方が、空間がきれいにまとまるわけです。
そういう意味でもタッチレス水栓は非常に良いアイテムなのですが、停電時となると話は別です。
タッチレス水栓はセンサーで感知して水を流したり、止めたりしているので、電気が止まると水が使えなくなります。
これを知らずに採用してしまうと、停電時かなり面食らうかなと思います。
実際に停電した時に、私は夕飯で使った食器を洗っていたのですが、急に暗くはなるは、水が出なくなるはで相当焦りました。
ただ、停電時にタッチレス水栓が完全に使えなくなるのかと言われればそんなこともなくて、例えばシンク下のキャビネットを空けて、その中に入っている電源ボックスについている手動ハンドルを回せば水が一応出るようになるものや、
乾電池式で停電時に対応できるタイプのものもあります。
一応、停電時でも使えるには使えますが、使い勝手はあまり良くない、というのが事実です。
この辺りのことを考えた上で、タッチレス水栓を採用するかどうかを判断していただければと思います。
停電時に困る設備:タンクレストイレ
最後に停電時に困る設備3つ目は、タンクレストイレです。
こちらに関しても、タッチレス水栓と同様に知らなくて困る、という感じですね。
どういうことかというと、一般的にタンクレストイレは停電時に使えなくなるとは言われています。
しかしそんなことはなくて、各商品によって裏技のような操作方法があるのです。
それをすることで、水を流すことが可能になります。
例えばTOTOのネオレストには、停電時に水を流せるように手動レバーが便器の裏側についています。
もう少し具体的に説明をすると、便器に向かって左側のカバーを外すと、給水ホースと一緒に引っ張れる「糸がついた輪っか」がでてきます。
この輪っかを止まる位置まで引っ張って、約30秒静止すると、水が流れるようになります。
また、パナソニックのアラウーノの場合は、最初にアラウーノの上部にあるカバーを取り外します。
カバーを外すと電池を入れる電池ホルダーがあるので、取り外して電池をセットして、再び元の位置に戻します。
カバーの下にあるボタンの中に「停電排水5秒押し」というボタンがあるので、それを押すと「ピッ!」という電子音がして水が流れます。
あとはリクシルのタンクレストイレ、サティスの場合は、別売りの「停電時便器洗浄キット」を取り付けることで、停電時でもボタンひとつで水を流せるようになります。
ただしサティスの停電時便器洗浄キットですが、これを使うために単3乾電池が6本必要になります。
ですので、サティスを選んだ場合は、緊急用に備えて乾電池を用意しておいたほうがいいかもしれません。
その他にも、サティスのGタイプには停電時便器洗浄キットは取り付けることができず、SタイプやEタイプでも取り付けられる品番が限られているので注意が必要です。
このような感じで、停電時の対策としてそれぞれのメーカー、商品でいろんな解決策が実は存在しているのです。
そのため、知っていれば難なく対処できるのですが、知らなかったらそれこそ無駄にバケツに水を汲んで便器に水を流し入れるくらいしか対応できないのです。
タンクレストイレも非常にスタイリッシュでかっこいいのですが、事前知識をつけた上で選択するようにしてみてください。
停電時に困る設備―エネファーム・タッチレス水栓・タンクレストイレのまとめ
今回は停電時に困る設備ということで
- エネファーム
- タッチレス水栓
- タンクレストイレ
これら3つについてお話をしてきました。
今回お話ししたことを全てまるっと解決するためには、V2Hスタンド、蓄電池、それらをつけることこそが、停電時の一番の対策なのではないのかなと思います。
あった方が間違いなく便利ですしね。
金額は高めではありますが、これから家づくりをされる方は、この辺りも含めて家づくりをしてみてください。
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