家を建てることは、一生に一度あるかないかの大きな決断です。
念入りにハウスメーカーの担当者と打ち合わせをしながら進めてたつもりでも、実際に暮らしてみると不便を感じたり、あーしておけばよかった、こうしておけばよかった!と感じて後悔するケースがよくあります!
床材や屋根材、気密性能に関わる住宅設備や、照明計画や収納など決めなきゃいけないことが山盛りなので、なかなか実際の生活をイメージしきれずに決めてしまい、後悔してしまうことがあります。
そこで本記事では、注文住宅で家づくりをする際の新築設備関連の後悔事例を36個ご紹介します。
特に見落としがちな床材、コンセント、照明、収納に関して手厚く紹介していきますので、新築設備の失敗で後悔しないために、どのような点に注意を払う必要があるのかを確認しておきましょう。
- 新築設備の後悔1:床暖房で失敗
- 新築設備の後悔2:床材選びで失敗
- 新築設備の後悔3:床の見切り材が目立つ
- 新築設備の後悔4:床下点検口の位置で失敗
- 新築設備の後悔5:床材のはる向きで失敗
- 新築設備の後悔6:暑さ・寒さ対策が足りない
- 新築設備の後悔7:気密性能についてもっと考えればよかった
- 新築設備の後悔8:コンセントが足りない
- 新築設備の後悔9:コンセントの穴が足りない
- 新築設備の後悔10:目立たない場所にすればよかった
- 新築設備の後悔11:エアコンのコンセントの位置で失敗
- 新築設備の後悔12:玄関部分に設置した照明のスイッチが使いにくい
- 新築設備の後悔13:玄関が暗い
- 新築設備の後悔14:照明を調光できるようにすればよかった
- 新築設備の後悔15:照明のスイッチの位置で失敗
- 新築設備の後悔16:ダウンライトをつけすぎた
- 新築設備の後悔17:分散した照明計画にしなかった
- 新築設備の後悔18:センサーライトにすればよかった
- 新築設備の後悔19:収納が足りない
- 新築設備の後悔20:ウォークインクローゼットにすればよかった
- 新築設備の後悔21:家全体の収納が足りない
- 新築設備の後悔22:収納の使い勝手が悪い
- 新築設備の後悔23:階段下収納で失敗
- 新築設備の後悔24:床下収納がいらなかった
- 新築設備の後悔25:物を収納する場所で失敗
- 新築設備の後悔26:オープン収納にほこりがたまって面倒
- 新築設備の後悔27:エアコンの位置で後悔
- 新築設備の後悔28:カーテン・壁紙のデザイン・素材選びで失敗
- 新築設備の後悔29:耐久性の低い屋根材を採用してしまった
- 新築設備の後悔30:給湯器選びに失敗
- 新築設備の後悔31:換気を甘くみた
- 新築設備の後悔32:樹脂サッシにすればよかった
- 新築設備の後悔33:インターホンを2階でも出られるようにすればよかった
- 新築設備の後悔34:太陽光パネルをつけなかった
- 新築設備の後悔35:デッキが暑い
- 新築設備の後悔36:植栽を植えすぎた
- 新築設備の後悔事例36選のまとめ
新築設備の後悔1:床暖房で失敗
『力技の代名詞』
ハウスメーカー各社はとにかく床暖房を入れることをおすすめしてきます。
床暖房を入れたとしても、電気式床暖房は電気代が高いので、基本はガス温水式床暖房を入れることになるはずですが、ガスも決して安いわけではありません。
実は昔と比較してガスの金額がかなり上がっているのです。
例えば都市ガス料金の毎年1月における全国平均値の推移を見ると、2021年が5,876円、2022年が6,743円、2023年が8,905円となっていることがこの図表から読み取れると思います。
ここ2年間の上昇ぶりがいかにすさまじいかがわかりますよね。
このような状況なわけなので、床暖房に頼った家づくりをしてしまったら、間違いなく高額な請求が来てしまいます。
事実去年の冬、とある大手ハウスメーカーの家の光熱費が5万円を超えたという家庭が普通にありました。
何も対策をせず、床暖房だけに頼った力技で解決しようと思ったら、そうなるのも当たり前です。
皆さん、床暖房を入れる前に断熱材の強化をしましょう。
そちらが先です。
新築設備の後悔2:床材選びで失敗
『一事が万事』
床材は家全体に与える影響が一番大きい部材です。
そのため床材選びの失敗は、イコール家づくりの失敗と言っても過言ではないくらいです。
それだけ床材は重要なのです。
しかし、ハウスメーカー各社は、工業化住宅の流れで現在まできている都合上、シート系床材ばかり提案してきます。
シート系床材とは、インクジェットで木目を印刷したシートを合板に巻きつけてあるだけの床材です。
確かに今現在、本物の木の価値がどんどん上がっていっています。
さらには「地球環境に配慮しよう!」という流れから、本物の木を使うこと自体が悪というような風潮になりつつあります。
それを考えると、シート系床材をすすめるのもわかるのですが、とはいえやはり偽物なので、耐久性や触り心地がイマイチなのです。
唯一シート系床材のトリニティはまともなのですが、それ以外のシート系床材は、正直選ぶ価値はありません。
また、中途半端に本物の木を厚さ0.2mm程度に削って合板に巻きつけた突板や、
本物の木を厚さ2mmから3mm程度に削って合板に巻きつけた挽板を選ぶくらいでしたら、
全て本物の木でできた無垢床を採用することを私はおすすめします。
無垢床は高いは高いのですが、樹種によっては金額が安いですし、フローリングの幅を細くすれば、さらに金額を下げることができます。
何度も言いますが、床材ほど重要な部材はありません。
絶対に後悔しないように、これでもかというくらい検討に検討を重ねてください。
新築設備の後悔3:床の見切り材が目立つ
『一気に残念』
床材が切り替わる場所には、だいたい見切り材というのが入るのですが、これは担当者によってどんな見切り材を入れるのかが違うのです。
ですので、油断していると目立つ見切り材が入ってしまう場合がありますし、きちんとした人が担当なら、指定しなくても見切り材が目立たないように、もしくは見切り材が必要ないような形で設計をしてくれます。
この部分に関してはどれだけ設計士の方が配慮してくれるのかによるのですが、自分で自分の担当者を選べないのがこの業界です。
そのため、皆さんも一応知識として、見切り材は目立たない方がいいのだということを覚えておいてもらいつつ、いざという時は、皆さん自身で担当の設計士の方に「見切り材を目立たなくしてください。」とお伝えください。
新築設備の後悔4:床下点検口の位置で失敗
『キッチンにある確率高し』
家を建てる場合、必ず床下に点検口を設けなければならないのですが、デザインを気にしない人が自分の担当になると、だいたいキッチンに床下点検口が設置されてしまうのです。
これがとてもダサいのです。
確かに一昔前はキッチンに点検口を持ってくることで、床下収納と点検口の入り口を兼ねていたことがあったのですが、もうそれは一昔前の考え方です。
今はパントリーをつくる家庭が多くなりましたし、そもそも床下収納は使いにくいので、積極的に使おうという人はあまりいないはずです。
ただ昔の感覚でキッチンにつけてしまう設計士が多いのも事実なので、皆さんも知らず知らずのうちにキッチンに床下点検口をつけられていた、なんてことにならないようご注意ください。
新築設備の後悔5:床材のはる向きで失敗
『広さよりも広さ感』
床材をはる方向によっては、ウッドデッキと繋げて外と内の空間に一体感を持たせ、あとはあえてウッドデッキとは繋げずに別方向に床材をはることで、空間にメリハリをつけることもできます。
使い分けとしては、わりとコンパクトな家を建てる場合は床材とウッドデッキと繋げて、
大きめの家を建てる場合は、空間が間延びしてしまうので、ウッドデッキとは繋げず、別方向に床材をはるイメージです。
このような感じで、実は床材のはる方向によって、空間の見え方は大きく変わるのです。
そして、それが実際の広さよりも広く感じる『広さ感』に繋がってくるわけです。
床材のはる方向は必ず意識するようにしてください。
新築設備の後悔6:暑さ・寒さ対策が足りない
『断熱材は極力厚く入れろ!』
残念ながらハウスメーカー各社は、断熱性能に対する取り組みがかなり遅れています。
具体的にお伝えをすると、日本には断熱等級と呼ばれるものがあるのですが、断熱等級の最高等級はつい最近まで4でした。
ただ、断熱等級4が制定されたのは、1999年なのです。
そしてようやく2022年の4月に断熱等級の上限が4から5に、同年2022年の10月に断熱等級の上限が5から7に引き上がったのです。
つまり簡単にお伝えをすると、1999年から2022年までの約23年間、ほとんど技術革新が起こっていなかったのがこの業界なのです。
海外の住宅はどんどん性能がよくなっているのに、日本は置いてけぼりをくらっていたわけです。
普通だったらありえないですよね。
しかしこれが現実なのです。
皆さんは、例えば今の時代にわざわざ23年前の家電製品を買いたいと思いますか?
思いませんよね?
でしたら、断熱仕様はできるだけ上げてください。
もちろん断熱だけを上げればそれでいいのか?と言われればそれは違いますが、とにかく断熱仕様を上げないことには何も始まりません。
ご注意ください。
新築設備の後悔7:気密性能についてもっと考えればよかった
『時すでに遅し』
気密性能とは、家にどれだけ隙間が空いているのかを一言で言い表した言葉になります。
住宅の気密性能が悪いと、
- 換気が上手くできない
- 室内の湿度調整が難しくなる
- 冷暖房の効きが悪くなる
などなど様々な不具合が出てくるようになります。
ただ先ほどもお伝えしたように、住宅業界は約23年間、技術革新をほとんどしていなかったという現状があります。
そのため、高い気密性能を出すことができないハウスメーカーが多いというのが実情です。
仮に高い気密性能を出せる仕様があったとしても、現場の担当者がそれを知らない、気密施工の経験がないのでやりたがらないなど、現場には様々な課題がある状態です。
ではどうすればいいんだ?という話ですが、
- 気密施工をしてくれるハウスメーカーで検討をする
- 気密施工の経験や知識のある担当者を探す
この2つの条件をクリアできるところで家づくりをするしかありません。
気密が苦手なハウスメーカーもしくは担当者は、気密はほどほどでいい、気密を取りすぎると結露するなど、あの手この手を使って自分たちの都合のいい方向へ持っていこうとします。
そういうハウスメーカーや担当者の方たちは単に勉強不足です。
違和感を感じたら、検討から外すことをおすすめします。
新築設備の後悔8:コンセントが足りない
『コンセントが足りない=スマホの充電スペースがない』
「コンセントが足りなかった」これも昔からよく聞く後悔ポイントです。
ただ昔と比べて、掃除機もコードレスになってきていますし、コンセントが必要になる部分は限られているような気がします。
特に最近よく聞くのは、スマホの充電場所です。
これが圧倒的に多くて、例えばソファに寝そべりながらスマホを充電したい方は、床下にコンセントを設けることもあります。
あとはそれと同様に、キッチン部分でもスマホを充電したいからということで、それ専用のコンセントをつける人もいます。
ですので最近の「コンセントが足りない」というほとんどが、スマホの充電場所がないということなのかなと思います。
こちらに関してはあくまで私の私見なので、スマホの充電以外でもコンセントが足りないという人もいるかもしれません。
特にキッチン周りは使う家電も多いですからね。
そのため私としては、スマホの充電場所とキッチン周り、この2つさえしっかりイメージしてコンセントを設置すれば十分かなと思います。
ぜひとも参考にしてみてください。
新築設備の後悔9:コンセントの穴が足りない
『3口コンセントが便利』
先ほどコンセントの設置位置と数に関しては、スマホの充電場所とキッチン周りさえ押さえておけばだいたいクリアできるというような話をしたと思います。
ただプラスアルファの要素として検討していただきたいのが、コンセントを3口にするということです。
コンセントは通常2口ですよね。
それはそれでいいのですが、昨今のコンセント事情を勘案すると、どうしても電源が1箇所に固まるのです。
例えばキッチン、
テレビ周りや書斎周りもそうです。
とにかく1箇所に配線やら電源やらが集中してしまうのです。
ですので、コンセントは3口の方がわざわざ延長コードを使う必要がないため、便利なのです。
2口コンセントが当たり前、そう考えて思考停止でつけてしまうと、後々後悔するかもしれません。
ご注意ください。
新築設備の後悔10:目立たない場所にすればよかった
『コンセントはノイズ』
壁は最大のインテリアです。
そのため、壁面をいかにきれいに見せられるかで、室内の美しさが大きく変わります。
ただそれにも関わらずコンセントをバコバコつけてしまうと、せっかくの美しい壁面にノイズができ、台無しになってしまうのです。
わかりやすくお伝えするために例えるのなら、白いシャツに飛び散ったカレーのようなイメージです。
真っ白できれいなTシャツにカレーのシミができてしまったら残念な気持ちになりますし、台無しですよね。
それと同じ状況が室内の壁にも起きるわけです。
シンプルに嫌ですよね?
ですので、壁面はなるべくきれいに見せられるように配慮しましょう。
新築設備の後悔11:エアコンのコンセントの位置で失敗
『目立つ』
エアコンのコンセントの位置、これもまた普通だったら気にしない部分だと思います。
ただその他のコンセントの位置はこだわって設置したにも関わらず、エアコンのコンセントの位置が微妙だと全てが台無しになってしまいます。
感覚的にはせっかく手間暇かけて料理を作ったにも関わらず、配膳の途中で転んで全てをひっくり返してしまったような、そのような感じに等しいガッカリ度合いです。
設計士任せにするのではなく、念の為確認するようにしてください。
コンセントの位置を天井づけにすると、比較的目立たなくなります。
新築設備の後悔12:玄関部分に設置した照明のスイッチが使いにくい
『見えない、押せない、見つからない』
玄関は夜に帰宅したときに最初に明かりをつける場所でもあります。
それにも関わらず玄関が真っ暗ですと、例えば、どこに玄関照明のスイッチがあるのかわからない、というようなことが起きるわけです。
また、荷物をたくさん持っていたりすると、仮に玄関照明のスイッチを見つけたとしても、今度は押すのが難しいなんてことも起きかねません。
玄関は、センサーライトを採用するのがけっこう便利です。
センサーライトなら勝手について勝手に消えますし、仮に手が塞がっていたとしても問題ありません。
夜の玄関対策として、センサーライトの導入をぜひとも検討してみてください。
新築設備の後悔13:玄関が暗い
『老後心配』
玄関はやはり明るい方がいいです。
というのも、私の自宅の玄関はあえて暗めに設計しています。
これにはきちんとした理由があって、玄関を明るくしすぎると、LDKをそれ以上の明るさにしなければならないからです。
もう少し具体的に説明をすると、人間はどこかを基準として明るい・暗いを判断しているわけです。
そして、家に入ってすぐの玄関が明るすぎると、LDKをそれ以上の明るさにしなければ暗いと感じやすくなってしまうのです。
例えば日本の旅館は全体的に暗めにつくってあると思いますが、あれは室内に明暗の強弱をつけることで、重要な部分は明るく見せて、そうでない部分は少し暗くするというメリハリをつけているわけです。
それと同じ理由で、私の家の玄関も多少明るさを絞って、LDKをより明るく感じられるように設計したのですが、やはりもう少し明るくてもよかったなというのが感想です。
ただ明るすぎる玄関も考えもので、明るいと今度は病院や歯医者のような清潔感はあるものの、非常に疲れる空間になってしまうのです。
ですので玄関の明るさの調整は、個人的には非常に難しいなと思うのですが、なるべく玄関に窓をつけて自然の光で明るさの調整が効くような、そんな玄関をつくっていただくことが万人受けする玄関のつくり方なのではないかなと思います。
新築設備の後悔14:照明を調光できるようにすればよかった
『調光が全てを解決する』
照明は室内に与える影響がかなり大きいポイントになります。
ですので、照明のつけ方が下手くそですと、例えばドラッグストアのような白色電球が煌々としているただただ眩しいだけの室内空間になりかねないのです。
それだと落ち着かないですよね。
一方で照明を落としすぎると、それはそれで室内が暗くなってしまう可能性があるわけです。
確かに日本には陰翳礼讃とよばれる、暗がりに美しさを感じる文化があります。
事実、おしゃれなホテルや旅館に泊まると、必ずと言っていいほど照明が暗めになっています。
ですので、照明の照度を落とすことでできる光の強弱が、空間におしゃれさや落ち着く感じを演出してくれるのです。
しかしやりすぎると、暗いだけの洞窟のような空間になってしまうわけで、そのちょうどいい塩梅を見定めるのが非常に難しいのです。
これが照明の奥深さです。
そんな照明ですが、調光式の照明にしてしまえば簡単にこの問題を解決できます。
もちろん調光式にするなら間接照明ありきの照明計画にする必要がありますし、それはそれで設計士の腕が問われます。
しかし、失敗する確率は大きく減らせるかなとも思うので、なるべく調光式の照明を選択するようにしましょう。
新築設備の後悔15:照明のスイッチの位置で失敗
『意外とイメージできていない』
照明のスイッチの位置は、生活のしやすさに直結します。
そのため、本来なら動線に合わせてスイッチの位置を決めるべきなのですが、こちらも適当につくられていることがかなりあります。
例えば
- 寝室の照明を手元で消せるようにすればよかったのにそうなっていない
- LDKの照明を複数箇所でオンオフできるようにしておけば便利だったのにそうなっていない
などです。
特に、複数箇所から1つの場所の照明をオンオフできるのは非常に使い勝手がよくなるので、勝手な固定観念で1部屋1スイッチと思わず、動線に合わせて、1部屋2スイッチ、3スイッチ設置しておくことをおすすめします。
ちなみに私の自宅はLDKの照明を、玄関ホーム、階段ホール、パントリー、この3箇所から操作できるようにしています。
動線に合わせて使えるので非常に便利です。
新築設備の後悔16:ダウンライトをつけすぎた
『天井穴だらけ』
経験の少ない担当者が自分の担当になると必ず「暗くなるよりは明るい方がいいので、照明は多めにつけておきましょう!」などと言って、ダウンライトをたくさんつける提案をしてきます。
一見すると自分達のことを思って提案してくれているのかな?と思ってしまうのですが、これはどちらかというとメーカーよりの話で、要は失敗した時にクレームになるのが嫌なので、多めに照明をつけさせてください!ということなのです。
しかもダウンライトは安いです。
それもあってか、大量に設置されがちです。
壁面と同様に、天井面のきれいさも、室内を美しくするためには重要な要素です。
ですので、ダウンライトのつけすぎは、見た目も悪くなるし居心地も悪くなるしでいいことはないのです。
ダウンライトを採用する時は最小限にとどめるようにして、できることなら間接照明メインの照明計画にしましょう!
新築設備の後悔17:分散した照明計画にしなかった
『分散照明が空間を広く見せる』
ご存知の方もいると思いますが、照明計画には一室一棟照明と呼ばれる、1つの照明で部屋全体を照らす照明計画と、
多頭分散照明と呼ばれる、複数の照明で部屋全体を照らす照明計画、この2つがあります。
日本は戦後、住宅の普及に合わせて、明るさこそが富の象徴だという印象が一気に広がりました。
そこから1つの照明で部屋全体を照らす一室一棟照明の文化が根付いたわけですが、これは空間にメリハリがなくなるのです。
一方で多頭分散照明は、いくつかの照明で部屋全体を照らすのですが、ところどころに暗がりが発生するため、空間にメリハリがついて、さらに奥行き感というのが演出できるのです。
つまり簡単に一言でお伝えすると、照明計画を多頭分散照明にすることで、限られた空間でも広く感じられる空間に仕上げることができるということです。
そのため、多頭分散照明は、敷地の大きさが限られている方や予算の関係で建物を大きくできない方、これらに該当する方には確実に取り入れていただきたい照明計画になります。
「照明なんて適当でも大丈夫でしょ」とは思わないようにしてください。
新築設備の後悔18:センサーライトにすればよかった
『玄関、階段、廊下、トイレ、これらにあると便利』
センサーライトは近づくと勝手に点灯する照明のことですが、玄関、階段、廊下、トイレ、これらにあるとかなり便利な印象です。
例えば玄関に関しては、夜遅く帰ってきた時に勝手についてくれるので、暗い中スイッチを探す手間が省けます。
階段や廊下に関しても同様で、夜トイレに行く際など、非常に便利です。
トイレは汚れた手でスイッチのオンオフをせずに済むので、衛生的というのが魅力です。
このような感じで、玄関、階段、廊下、トイレ、これらにセンサーライトがあると日々の生活が多少楽になるので、気になった方はセンサーライトにしてみてください。
新築設備の後悔19:収納が足りない
『いくらあっても無限に足りない』
「収納が少ない。」「収納が足りない。」そんな話を私はもう500万回くらい聞いてきました。
大袈裟に言っているわけではなく、本当にそのくらい聞いてきた感覚なのですが、要するに、どれだけ対策をしても収納に対する悩みは消えることはないということです。
収納はあればあった分だけ、そこにものをしまってしまいます。
- いつか使うかもしれない
- まだ捨てるのには早いからしまっておこう
ついついそう思ってしまうわけです。
その気持ちは痛いほどわかります。
しかし、これから家づくりをされる方は、ものを増やさない努力をしていただきたいなと思います。
というのも例えばですが、これから家づくりをされる多くの方が、コンパクトな家づくりをすることになってくると私は思っています。
なぜならインフレによる物価の高騰や物価の高騰による実質的な増税、これらの影響で大きな家を建てること自体が困難になるからです。
実際に去年の今頃と今現在と比較して、坪単価が15万くらい上がっているハウスメーカーもあるくらいです。
これは今まで坪85万円だったのが坪100万円になったということで、35坪の家を建てたら坪85万円の時は2,975万円で、坪100万円になった今現在は3,500万円になっているということです。
ちなみに、ハウスメーカーの中でぶっちぎりに高いのが積水ハウスで、今現在では坪140万円〜150万円となっています。
続いてダイワハウスの木造が坪135万円くらいです。
つい2、3年前では考えられなかったくらい価格が高騰しているのが今の実情です。
そのためコンパクトな家づくりをせざるを得ない、そのような状況となってきているのです。
それにも関わらず、収納ばかりに面積を取れないですよね。
仮に収納空間を大きめに取ったとしても、そこが使わないものを押し込んでおくためだけの空間だったら非常にもったいないスペースになります。
いくらあっても収納は足りなかった、もっと欲しいかったとなりやすいので、まずはものを増やさない努力をしていただければと思います。
一軍で自分が気に入っているもの以外は全て捨てる、そのくらいの気持ちで断捨離しましょう!
新築設備の後悔20:ウォークインクローゼットにすればよかった
『洋服の特性を理解しろ』
よく、憧れからウォークインクローゼットをつくりたがる人がいます。
確かに一見すると、ウォークインクローゼットは収納量があるように思えますし、オシャレだと感じると思います。
ただウォークインクローゼットをつくるなら、クローゼットや洋服の特性を理解した上でつくらなければ使い勝手が悪くなってしまうのです。
これがどういうことかというと、そもそもクローゼットは、海外発祥の考え方なわけです。
日本はタンスですからね。
要は、洋服をしまうためのものがクローゼットだということですが、洋服は畳むとシワができてしまうので、かけてしまっておくものになります。
一方で和服は、畳んでもシワにならないつくりなので、きれいに折り畳んでしまっておくものになります。
こういう服自体の特性上、クローゼットをつくる場合というのは、基本的に洋服はかけてしまう目的でつくるのが正解で、下着や靴下、そういった小物類は畳んでしまっておいても問題ないものという分け方になるわけです。
さらにウォークインクローゼット、これはクローゼットの中に入って自分の姿を見ながら着替えられるというのが売りの収納空間になります。
そのため、
- 洋服はかけてしまう必要がある
- 自分の姿を見ながら着替えられるスペースが必要
これらを考えると、実は洋服の収納スペースはけっこうな広さが必要なのです。
ですので、安易にウォークインクローゼットをつくってしまうと、それはそれで失敗してしまう可能性があります。
奥が深いですよね。
ウォークインクローゼットをつくりたいなら、それ相応にスペースを確保できるのか、機能的に問題ないか、これらは確認した上で採用するかどうかを決めましょう!
ウォークインクローゼットは、ただつければいいわけではありません。
新築設備の後悔21:家全体の収納が足りない
『まずはものを減らす工夫をしよう!』
家づくりの後悔ベスト3に必ずといっていいほど入ってくるのが「家全体の収納が足りない」ということです。
例えば
- リビングに収納が足りず、家が片付かない
- ランドセル、教科書、ノート、掃除機を置く収納スペースがほしかった
- 室内に捨てる段ボールを一時的にストックできる場所がほしかった
- クローゼット内に洋服が入りきらず失敗した
- 大型収納が2階のロフトだけ、大きなモノもいちいち階段&はしごで運ばなければならず不便
この手の話は、多くの方が口をそろえて言う内容になっています。
確かに収納は多ければ多いほどいいですよね。
収納スペースがあれば、とりあえずそこにものを詰め込んでおけばいいわけです。
ただし、それにも限界があります。
ものは捨てなければ、どんどん増えていきます。
ですので、必ずどこかでものを減らす必要性があるのです。
この話をすると決まって耳を塞ぐ人が出てくるのですが、それでもあえて私は言います。
まずはものを減らす工夫や、ものを必要以上に増やさないためのルール決めから行ってみてください。
ちなみに私は「1軍で本当に気に入っているもの以外は捨てる」というルールを自分に課しています。
このルールを課しているからこそ、1軍入りしないものは買わなくなりましたし、仮に1軍落ちしたものが出てきたら迷わず捨てるようになりました。
1つの参考にしてみてください。
収納スペースをつくるのはその後です。
新築設備の後悔22:収納の使い勝手が悪い
『思っていたのと違う』
ここから先お伝えすることは、とりあえず収納をつけてみたものの「思っていたのとは違う」となりやすい収納ポイントになります。
まずは収納の使い勝手が悪かった例として、
- ウォークインクローゼットじゃなくて普通の収納にすればよかった
- 収納の奥行きが深くて不便、奥行きが浅い収納にすればよかった
これらがあります。
ウォークインクローゼットは歩いて入る部分がデットスペースになります。
そのため、通常の収納の方が収納スペースを確保できるのです。
また、限られたスペースに収納を設けた場合、ついつい収納スペースの確保を優先するあまり、奥行きについて考えることを怠ってしまいがちです。
なんなら「収納の奥行きがあればその分ものが入るし、まぁいいか。」なんて考えてしまう場合もあります。
ただハッキリ言います。
そんなのは一過性の考えであって、楽観視しているだけです。
実際、奥行きのある収納は想像の通りで、ものをしまっていくと古い物はどんどん奥に入ってしまいます。
これだととにかく使い勝手が悪いので、対策として例えば、奥の方にはシーズンものであまり使わないガスコンロやかき氷機のようなもの、あとは災害時に使うものなどを収納して、手前側は無印良品のファイルボックスを使って収納をする、そのような工夫をしてみるといいかもしれません。
新築設備の後悔23:階段下収納で失敗
『明るさが大事』
階段下の空間を活用して収納スペースをつくるのは非常に効率的ですし、私としてもいい方法だと思っています。
ただ階段下の収納は、照明や小窓がなければものを探しにくいのです。
ですので、ただ収納空間を設けるだけではしんどいかもしれないので、ご注意ください。
新築設備の後悔24:床下収納がいらなかった
『ほぼ使わない』
床下収納は今の家ではあまり見ないのですが、時々採用している家庭を見かけます。
ただ床下収納を設けたところでしまえるものも限られますし、あってもなくてもほとんど変わらない収納スペースです。
実際に床下収納をつけた方に話を聞いても、何となくつけはしたものの使っていないと答える方が大半です。
ですので、個人的にはつけなくていいかなと思いますが、感性は人それぞれなので、もしどうしても床下収納をつけたい人がいれば、使わなくなるリスクを承知の上、つけてみてもいいのではないでしょうか。
新築設備の後悔25:物を収納する場所で失敗
『憧れと実用性はノットイコール』
注文住宅を建てるとなると、ついつい非日常感に憧れを抱いてしまいます。
その中で、ロフトや屋根裏収納はワクワクしますよね。
ハシゴを使って登ったり、あとは1.4mくらいの高さの空間が何だか秘密基地に感じたりで「せっかくの注文住宅ならつけてみたい!」と思ってしまうのは無理はないのですが……、正直、ロフトや屋根裏収納は使いにくいです。
有効活用するのは難しいですし、重たいものを収納するのにも向いていません。
私は過去にロフトや屋根裏がある中古住宅を見学したことがあるのですが、収納スペースの中が、もう完全にゴミ置き場になっていました。
壊れた掃除機や使わないマットが放り投げてあり、それはそれはもうみるも無惨な状態でしたし、これを掃除するとなるとものすごい労力が必要だなと思ったくらいです。
ハウスメーカーによっては、1.4mの収納空間を使ったスキップフロアを売りにしている企業もありますが、個人的にはあまりおすすめはしません。
ロフトや屋根裏収納に関しては『憧れと実用性はノットイコール』だということ、これは覚えておいてもらえればと思います。
新築設備の後悔26:オープン収納にほこりがたまって面倒
『デメリットばかりではない』
オープン収納というのは、扉のついてない収納のことです。
確かに扉がないことでほこりが目立つようになりますし、それによって掃除が面倒になる、というのもわからなくはないです。
もしほこりが気になるということであれば、収納には必ず扉をつけて、隠す収納にするようにしましょう。
ただ隠す収納は生活上級者の方向きの方法です。
なぜなら、いくら隠せても中が整理されていなければ意味がないからです。
そもそもYouTubeやインスタグラムに掲載されている動画や写真のように、室内をずっときれいに維持する方が難しいのです。
多くの方はものが見える位置に置きっぱなしになっているはずですし、荒い生活になっていることがほとんどだと思います。
ただ私は、それはそれでいいと考えています。
オープン収納はほこりが溜まるかもしれませんが、それが目につくことで、掃除や整理整頓をする機会に直結することもあります。
何事にもメリット・デメリットがあるので、肩肘張らずに自分達に合った生活スタイルを突き詰めていただければいいのではないかと思います。
新築設備の後悔27:エアコンの位置で後悔
『空調設計が緊急課題』
昨今、高気密高断熱住宅が流行っています。
ただし、住宅の断熱気密性能を高くすると、今までのように各部屋に個別エアコンをつけることが難しくなります。
なぜなら、限られた空間で個別エアコンをつけてしまうと、部屋の中がすぐに冷えたり、温まったりするため、エアコンをつけたり消したりする機会が増えてしまうからです。
エアコンをつけたり消したりするのは非常に電気代がかかる行為なので、せっかく住宅の断熱気密性能を高めたにも関わらず、光熱費が無駄にかかる家になりかねないわけです。
そのため、住宅の断熱気密性能を上げたのであれば、いかに数少ないエアコンで家中を温めることができるのか、または冷やすことができるのかを考えて空調設計をする必要が出てくるのです。
ですので今のご時世、何となくでエアコンを設置するのは非常に危険なのです。
空調設計に関してはハウスメーカーの課題でもあり、各担当者が日々どれだけ真面目に家づくりをしているのかが露呈する部分でもあります。
エアコンの設置位置は慎重に決めるようにしましょう!
ちなみに室内の意匠性を上げるためにエアコンは隠した方がいいので、なるべくエアコンは隠すように設計してもらってください。
新築設備の後悔28:カーテン・壁紙のデザイン・素材選びで失敗
『極力シンプルに、そして素材感を意識すること』
カーテンや壁紙選びは洋服の選び方にかなり似ている部分があるなというのが個人的な感想です。
これがどういうことかというと、洋服は実は素材の良し悪しで同じ色、同じシルエットの服でも見た目が大きく変わってくるのです。
例えるなら、ユニクロってありますよね。
ユニクロは素材のユニクロと呼ばれているくらい、実はものすごく素材にこだわって洋服をつくっている企業なのです。
今の時代、ユニクロを馬鹿にする人はいないですよね。
それくらい素材が優れていると洋服のデザイン性も上がるわけですが、カーテンや壁紙も同様です。
素材がチープになればなるほど、室内もチープになってしまいます。
一方で、例えばリネンのカーテンや、
ふりまき壁紙、和紙壁紙、織物壁紙といった素材感をしっかりと感じられるものを入れると、空間が一気にオシャレになるのです。
これを知っているか知らないかで、どのようなカーテンや壁紙を選ぶのかが変わってきます。
失敗しないようにするためにも、素材感にはこだわるようにしましょう。
新築設備の後悔29:耐久性の低い屋根材を採用してしまった
『知らないと大損』
屋根は3層構造になっています。
1番下が野地板と呼ばれる構造用合板、2番目がルーフィングと呼ばれるゴムのような素材、3番目が瓦などの屋根材、この3層なのです。
そして屋根で1番気をつけなければならないのは、2番目のルーフィングです。
というのもルーフィングにはいろいろな種類があるのです。
具体的には
- アスファルトルーフィング
- 改質アスファルトルーフィング
- マスタールーフィング
これらになります。
それぞれの特性としては以下になります。
『アスファルトルーフィング』
これは価格が安く、性能も標準的で施工もしやすいことからよく使われるルーフィングです。
耐用年数が10年ほどです。
『改質アスファルトルーフィング』
アスファルトルーフィングよりも多少高いですが、耐用年数が20年~30年と、アスファルトルーフィングの倍、もしくは倍以上になります。
さらに止水性もぐんとアップしています。
『マスタールーフィング』
耐用年数は驚異の60年。
酸化劣化しやすいアスファルト層と劣化防止層を2重でつくっているため、アスファルトルーフィングと比較した時に劣化のスピードが遅く、60年というとんでもない耐用年数を叩き出しています。
ただし多くの営業担当者が金額を落とすために、『アスファルトルーフィング』もしくは『改質アスファルトルーフィング』を入れています。
つまり、耐用年数が10年のものか、耐用年数が20年~30年のものが入っていることがほとんどなのです。
これですと無駄にメンテナンス費用のかかる家になってしまいます。
家の大きさにもよりますが、大体20万円〜30万円程度で『マスタールーフィング』に変更できるので、ケチらないことをおすすめします。
新築設備の後悔30:給湯器選びに失敗
『エネファームは危険』
ハウスメーカー各社はエネファームをやたら推してきます。
それはシンプルに
- 会社から言われているから
- なんとなくよさそうだから
という理由から提案をしてきていることがほとんどです。
しかし実際に使ってみるとわかるのですが、エネファームはものすごいお金のかかる給湯器です。
エネファームをつけても全く元は取れませんし、なんなら日々の光熱費はかさむ一方です。
結論としては
- オール電化ならお日様エコキュート
- 電気ガス併用ならエコワン
このどちらかになります。
企業案件などではなく、本当にエネファームはおすすめしないので、絶対に入れないようにしましょう。
新築設備の後悔31:換気を甘くみた
『室内の空気を入れ替えるだけではない!』
「換気は空気を入れ替えるためのものでしょ、そんなの適当で大丈夫でしょ!」と思っていると100%失敗することになるので、今すぐ勉強してください。
確かに換気のメインの効果は空気を入れ替えることにありますが、それとは別に副次的な効果として
- 湿度調整
- 室内の空気の循環
これら2つの要素を兼ね備えているのです。
そのため適当な換気システムを選ぶと
- 湿度調整に苦労して快適とは程遠い室内環境になる
- 家1軒に対してエアコンを大量に設置することになる
これらを引き起こす原因となるわけです。
「たかが換気でしょ」と考えていると痛い目を見ることになりますし、換気システムはリフォームをしたとしても後々設置することができません。
しっかり勉強してベストな選択をするようにしてください。
新築設備の後悔32:樹脂サッシにすればよかった
『使い分け推奨』
サッシとは窓枠のことで、種類としては4種類存在します。
具体的には
- アルミサッシ 【性能:低】
- アルミ樹脂複合サッシ 【性能:中】
- 樹脂サッシ 【性能:上】
- 木製サッシ 【性能:極】
この4つになります。
そして多くのハウスメーカーがアルミ樹脂複合サッシを標準採用していて、樹脂サッシ、木製サッシは採用されることがほとんどないというのが実態なのです。
住宅の高気密高断熱化が進めば進むほど、樹脂サッシ以上の性能の窓が必要になってきます。
なぜなら、窓が結露しやすくなるからです。
というのもハウスメーカーが標準的に使っているアルミ樹脂複合サッシは、外気と室温の温度差が20℃の場合、室内の湿度が52%以上になると結露し始めるという特性があります。
樹脂サッシは外気と室温の差が20℃の場合、室内の湿度が73%以上になると結露し始めます。
つまり住宅が高気密高断熱になればなるほど、アルミ樹脂複合サッシでは結露リスクが高まるということです。
住宅営業マンによっては「アルミ樹脂複合サッシでも十分です。結露しません。」と言うのですが、それは裏を返せば「自分達は断熱性能と気密性能の悪い住宅を売っています。」と言っているのと同じなわけです。
サッシは家の断熱性能や冬場の快適性に大きく関わってくる部分です。
きちんと特性を理解した上で採用するようにしてください。
新築設備の後悔33:インターホンを2階でも出られるようにすればよかった
『あると便利』
こちらに関しては些細なことではあるのですが、日頃2階で過ごす時間が多い方の場合、2階にもインターホンをつけておくと、1階まで下りなくても誰が来ているのかがわかります。
ですので、例えば寝室にいる時間が長い、書斎にこもっている時間が長いというように、自分達の生活スタイルが2階にいる時間が長い場合は、2階にもインターホンをつけることを検討してみてもいいと思います。
ぜひとも参考にしてみてください。
新築設備の後悔34:太陽光パネルをつけなかった
『必ずつけろ!』
「太陽光パネルはつけない方がいい。」「売電価格も下がっているし、元が取れない。」そう思われる方が一定数います。
ただそんなことはありません。
太陽光パネルほど元がとれる投資はないくらいです。
確かに昔と比較して売電価格は下がってきています。
ただし、それと同時に太陽光パネル自体の価格も下がってきているのです。
つまり、太陽光パネルによって儲けられる割合は昔も今も変わらないということです。
また太陽光パネル自体が破損した場合は、火災保険でなんとかなることが多いですし、発電効率が極端に下がることもありません。
ですので、太陽光パネルの設置リスクはほぼないのです。
むしろ電気料金が高騰している昨今の状況を勘案すると、太陽光パネルはのせられるだけのせるというのがベストな選択となります。
正直、自給自足をすることを考えると、太陽光は7kgか8kgくらいはあった方がいいのですが、建物の大きさや屋根の形状によってものせられる量が異なります。
後悔のないように、できるだけ太陽光パネルはのせるようにしてください。
新築設備の後悔35:デッキが暑い
『夏場、地獄』
これから家づくりをしようと思っている方の多くが、ウッドデッキやタイルデッキをつけたいと思われていると思います。
それ自体は非常にいいことですし、私としてもつけられるのであればつけることを推奨しています。
ただ、考えなしにデッキをつけてしまうと「夏場暑い!」ということがよく起きます。
これがどういうことかというと、例えばよく使われる樹脂性のウッドデッキ。
これは樹脂でできているものになるので劣化することがなく、さらにメンテナンスも不要で価格も安いことから非常に人気のアイテムです。
ただ樹脂性のウッドデッキは熱を溜め込むのです。
ですので、日差しがガンガン当たるところに樹脂性のウッドデッキを配置すると、夏場予想以上に熱くなってしまい、とてもじゃないですが長時間その場にいられません。
一方で本物の木のウッドデッキは、日差しがガンガン当たっていてもそこまで熱くないのです。
こういう特性があるため、樹脂性のウッドデッキをつけるなら、夏場なるべく影になるところに設置することをおすすめします。
どうしても日差しがガンガン当たるところにウッドデッキを配置せざるえない状況なら、価格は高いですが、本物の木のウッドデッキを検討してもいいかもしれません。
またタイルデッキも同様です。
タイルデッキは夏場日差しが当たると、樹脂製のウッドデッキの5倍は熱く感じます。
それこそ焼肉が焼けるのではないかというレベルです。
ですので、タイルデッキをつける場合も、夏場なるべく影になるところに設置するようにしましょう。
新築設備の後悔36:植栽を植えすぎた
『塩梅が難しい』
庭の植栽をどれだけ植えるかで家全体の見た目が大きく変わります。
また仮に家の断熱性能気密性能の向上にお金を回すことができないなら、とりあえず大きい木を植えて日射取得・日射遮蔽に全力を注ぐことで、冷暖房効率の向上を図ることもできます。
ですので家の見た目を向上させるためにも、家の機能面を向上させるためにも、両方の意味から植栽は重要なのです。
ただ1つの懸念点が、手間がかかるということです。
木を植えれば少なからず虫は寄ってきますし、落葉樹であれば季節ごとに葉がよく落ちます。
それらの手入れをしてきれいに保たなければいけないので、まぁまぁな負担になってくるわけです。
こればかりはどうしようもないので、自分たちがどこまで許容できるのか、このギリギリのラインを考えて植栽を植えることをおすすめします。
個人的にはアオダモくらいでしたら、そんなに手間にならないかなと思います。
新築設備の後悔事例36選のまとめ
今回は、注文住宅で家づくりをする際の新築設備の後悔事例を36個紹介しました。
新築設備で後悔しないよう、これらをしっかり頭に入れておいていただければと思います。
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