今回は『【2025年最新】三井ホームの特徴8選〜これさえ見ておけば大丈夫!〜』というテーマでお話していきます。

今回は初心者用に、かなり簡単にサクッとまとめています。
これから家づくりをしようと思っている方で「三井ホームに興味があるけれど実際どんな企業なの?」「ざっくりどんな企業か知りたいな。」と思われている方は、ぜひ参考にしてみてください。
三井ホームの特徴1:評価
まず、三井ホームの評価に関してはこちらです。

三井ホームのメリット・デメリットを簡単にまとめると、メリットは
- 新工法のMOCX WALL工法は、枠組壁工法ベースの建物であるにも関わらず、デメリットがほぼない
- 洋風デザインが得意
- 型式適合認定外のため、自由度が高い傾向にある
- 幅広い商品ラインナップを用意している
以上になります。
一方、デメリットは
- 1階と2階の間に幕板が入る
- 規格住宅は、以前のプレミアム・モノコック構法のまま
- 最近はモダン系の住宅にも力を入れてはいるものの、内装が洋風に寄ってしまうことがある
- 外構提案があまり得意ではない
以上になります。
「洋風住宅といえば三井ホーム」というくらい洋風住宅に特化したハウスメーカーでしたが、最近ではモダン系の住宅にも力を入れ始め、昨年には待望の新工法も誕生しました。

ただ、大変失礼な話ですが、PRが下手くそだったということもあって、せっかくいいつくりになっているにも関わらず、新工法の魅力がいまいち世間に伝わっていないというハウスメーカーでもあります。
三井ホームの特徴2:デザイン
デザインについてです。

三井ホームを語る上で、デザインそのものを理解していないと魅力が伝わらないと思うので、まずここから簡単にお話します。
「クラシック」と「モダン」
そもそも、デザインには「クラシック」と「モダン」の2つが存在します。
これはどういうことかというと、人類は紀元前から長い間、職人がつくる格式の高い伝統的な装飾物を楽しんで暮らしてきました。
例えば、ゴシック様式やロマネスク様式、バロック様式などです。

その時代は、新しく建物を建てたいとなったら、例えば「教会を建てよう!じゃあゴシック様式だな。」「市庁舎を建てよう!じゃあ新古典主義様式だな。」という感じで、歴史の中から選んで建築スタイルを決めていたのです。

感覚的には、TPOに合わせて服装を選ぶような感じです。
これらの建築様式は全部まとめて「クラシック」とよばれ、西暦1800年代くらいまではずっとクラシックの世界でした。
しかし、産業革命が起きたことで鉄や工場が生まれ、生活が一変し、物の大量生産が可能になりました。
ただし、大量生産をするためには、大量生産しやすい形でなければいけなかったので、今までの装飾性の激しいデザインから、できるだけシンプルに新しいデザインを生み出そうとして「モダニズム」という概念が生まれたのです。
モダニズムとは、抽象化の概念でもあり、例えばこのような照明は、多くの人からすると気取った照明だなと思うと思います。

しかしこの照明は、ただかっこつけたデザインというわけではなく、クラシック時代の伝統的なシャンデリアをモチーフにしつつ、まず現代の技術でロウソクを電球化し、さらにその形状をシンプルにするために抽象化して再表現したものなのです。
つまり、ただかっこいいからこの形状になっているわけではなく、非常に順当な理屈でこの照明が生まれたことがわかるわけです。
このように説明されるとわかると思いますが、デザインの原点は「クラシック」なのです。
クラシックが理解できていないと、モダンについて語ることはできないわけですが、三井ホームが得意としているのは洋風デザイン、つまりクラシックです。
ですので、クラシックがわかっている三井ホームは、モダン系のデザインも得意であると言っても過言ではありません。
IZM(イズム)
昨今のトレンドもあり、三井ホームはモダン系のデザインも提案できるハウスメーカーへと変わりつつあります。
例えば、三井ホームには「IZM(イズム)」という商品がありますが、全然洋風という感じではありません。
このように三井ホームも方向転換をしてきてはいるのですが、ここでちょっとした弱点もあります。
それは、外観はモダンになっても、内装はどこか装飾的な要素が残っていることが多く、やはりベースは洋風建築のままだという点です。
たとえるならば、三井ホームのモダンデザインはカフェラテのような感じなのです。
カフェラテは、牛乳でコーヒーを薄めても、どことなくコーヒーの香りが残ります。
それと同じで、三井ホームのモダンデザインも、頑張ってはいるものの、どことなく洋風の雰囲気が香ってくるという内装なのです。

そのため、モダン系のデザインで家を建てたいと考えている方は、知らず知らずのうちに洋風に寄らないよう注意が必要です。
このあたりは、担当者のリテラシー次第です。
吹き付け外壁
三井ホームといえば吹き付け外壁が特徴のハウスメーカーです。

吹き付け外壁は、サイディングやタイルを採用する際に出てくる目地がないため、非常にきれいな外観に仕上げることができます。
三井ホームの標準の外壁は「SBフィニッシュ」というスタッコ状とよばれる表面がごつごつした吹き付け外壁ですが、プラス10万円程度で「トラバーチン仕上」という仕上げ方法に変更することも可能です。

トラバーチン仕上は、実は結構施工が面倒で、一度外壁材を吹き付けた後に、コテで引きずるように外壁表面を撫でていくのです。
そうすることで、外壁にきれいな陰影を出すことができるのです。
ただ、あくまで仕上げ方法が異なるだけで、外壁の性能自体は変わりません。
しかし一応、SBフィニッシュ(吹放し仕上)は表面がゴツゴツしているのに対し、トラバーチン仕上げはコテで引きずるように外壁表面を撫でて施工する都合上、表面がサラッとしています。
それもあってか、SBフィニッシュの「吹放し仕上(標準)」よりは「トラバーチン仕上」の方が汚れがつきにくくなります。
実は私の家の外壁も吹き付けなのですが、そのような理由もあってトラバーチン仕上げにしています。

三井ホームは吹き付けが標準になっているので、せっかくでしたらSBフィニッシュの吹放し仕上(標準)ではなくて、トラバーチン仕上にすることをおすすめします。
三井ホームの特徴3:災害
災害についてです。
災害については強いと思ってください。
MOCX WALL工法
そもそも三井ホームは枠組壁工法をベースとした構造躯体で家づくりをしているハウスメーカーなので、軸組工法系のハウスメーカーと比較すると耐震性能は上になります。

今まで三井ホームは、枠組壁工法を進化させたプレミアム・モノコック構法というつくり方で家づくりをしていましたが、

昨年構造躯体がリニューアルされ、MOCX WALL工法というものに変わりました。

この工法は、壁倍率11倍相当の強靭な壁を取り入れることで、今までのプレミアム・モノコック構法をさらに進化させた工法になります。
壁倍率といわれてもよくわからないかもしれませんが、通常の家は適度に耐力壁を入れることで地震に強い家づくりをしています。

この時の壁倍率は通常5倍、どんなに強固な壁でも7倍くらいがベストであるとされています。
では、なぜ5〜7倍がベストなのかというと、地震が起きた時に壁が強固すぎると、基礎と壁との設置面がベリっと剥がれてしまうからです。
そのため、多少構造躯体に粘りを持たせた方がいいという意味で、5〜7倍がベストであるといわれているのですが、今回三井ホームでは、11倍相当の壁倍率を持たせる構造躯体をリリースしました。
そうなると、基礎と壁との設置面はどうなっているのかという話になるのですが、かなりゴツい金物とアンカーボルトで引き抜きに対する力を抑え込むようになっているのです。
そして今までと同じく、三井ホームオリジナルのマットスラブとよばれている通常の基礎に比べて鉄筋の量が約2.67倍使われているベタ基礎を使うことで、以前の工法以上に地震に強い家づくりができるようになったのです。
そしてそれと同時に、今までのプレミアム・モノコック構法では弱点とされていた
- 天井面がボコボコになる
- 変なところで垂れ壁が出てくる
- 横に大きな開口が取れない
といったデメリットをなくせるようにもなりました。

三井ホームの今までの構造躯体は、デメリットがかなり致命的で、他のハウスメーカーと比較した時に結構内装部分で見劣りしていた部分があったのです。

それがなくなり、積水ハウスや住友林業のように天井と軒、床とウッドデッキをつなげるといったテイストもできるようになったのです。
ただしMOCX WALL工法は、今はまだ純粋な注文住宅限定の構造躯体で、規格住宅ではまだプレミアム・モノコック構法のままです。
いずれは規格住宅もMOCX WALL工法に変更されるようですが、しばらく先になりそうなので、規格住宅を選ぶ方はご注意ください。
一邸一邸行う構造計算
三井ホームは社内で構造計算を一邸一邸行っています。
さらに、大空間が必要な特殊な間取りに関しては、個別で構造計算事務所に許容応力度計算を依頼して設計しています。
ですので、安心感があるのです。
しかも、三井ホームの構造躯体は、東日本大震災で2,699ガル、岩手宮城内陸地震で4,022ガル、これらを大きく上回る5,115ガルの地震まで耐えることができたと実験でも証明されています。

この実験も、きちんと構造計算をした上での実験結果なわけです。
ちなみに、耐震性をより向上させるGウォールや、制震システムVAXというオプションも一応存在するのですが、構造計算で強い梁を入れる方が手っ取り早いため、今はほとんど使われていません。

そういったオプションを使わずとも、型式適合認定を取得していなくても、十分に地震に強く、強固な家をつくれるというのが三井ホームの特徴になります。
他のハウスメーカーにはない強みかなと思うので、是非とも覚えておいてください。
三井ホームの特徴4:性能
性能についてです。

三井ホームは、枠組壁工法をベースに家をつくっているハウスメーカーなので、耐震性能はもちろんのこと、断熱性能や気密性能もよくなる傾向にあります。
ダブルシールドパネル
三井ホームの屋根は「ダブルシールドパネル」とよばれるもので、これは以前からあるプレミアム・モノコック構法に引き続き、新工法でも継続して採用になっています。

ダブルシールドパネルとはどのようなものかというと、これは2.4トンの荷重にも耐えられる屋根であると同時に、芯材に発泡成形ポリスチレン(通称EPS)を使用しているため、日射熱を効果的に遮断してくれる建材です。

実際、以前に私は三井ホーム主催のイベントに参加したことがあったのですが、そこでダブルシールドパネルがいかに遮熱効果があるかを実験した展示スペースがありました。
ぱっと見、その実験ブースは電球のようなものでダブルシールドパネルを温めているだけだったので「どうせ大したことないんだろう。」と思いながら、その実験システムに触ってしまったのです。
そうしたら本当に熱くて、人が触ってはいけないレベルの熱さでした。
感覚的には、じっくり熱したフライパンに手を突っ込むくらいの危険な熱さだったのですが、そのような熱さであっても、ダブルシールドパネルの裏面は全然熱くなかったのです。
これはやらせやステマではなく、本当にシンプルにすごいなと思いましたし、屋根断熱の重要性を改めて思い知る機会でもありました。
ちなみに、多くのハウスメーカーがやっているのが天井断熱という施工方法で、この断熱方法は天井部分に熱気がこもるため、夏場暑くなりやすいのです。

一般的に、多くの方が戸建の2階部分は暑いというイメージがあると思いますが、あれは天井断熱になっていて、さらに天井に入っている断熱材が薄いために起こる現象なのです。
一方で、三井ホームのダブルシールドパネルのように、屋根面に沿って断熱材を入れ込む方法を屋根断熱といいます。
これは、屋根面の熱を直接遮断してくれるため、建物の断熱性能を上げるためには、屋根断熱の方が圧倒的に有利になります。
「じゃあ、他のハウスメーカーでも屋根断熱にすればいいじゃん。」と思うかもしれませんが、この業界は断熱に関する技術革新が遅れているのです。
そのため、簡単そうに見えて、意外と他のハウスメーカーではできないのです。
ですので、屋根断熱のダブルシールドパネルは、今現在三井ホームならではの特徴であり、強みになっています。
MOCX THERMO
三井ホームでは新たに「MOCX THERMO」という断熱仕様を出しました。

これは、断熱等級の最高等級である7を取得できる仕様で、壁部分を付加断熱仕様にできるものです。
具体的に説明すると、三井ホームのベースになっている断熱仕様は、充填断熱で高性能グラスウールが140mm入っている仕様なのですが、

ここにMOCX THERMOの仕様を追加すると、外張り断熱としてフェノールフォーム100mmが入るようになるのです。

これにより、合計で240mmの付加断熱仕様となり、さらに、先ほど説明したダブルシールドパネルを合わせると、断熱等級7が簡単に取れてしまう仕様なのです。
ただし、元々屋根の仕様はすごい、そして今回出たMOCX THERMOにより壁もすごくなった、では床下は?というと以前の断熱材の厚さのままで、MGファイバーという断熱材が89mm入っているだけなのです。

これは業界的には普通くらいもしくは普通より少し下くらいで、そこまでいいものではありません。
そのため、一度体感してみるといいかもしれません。
全館空調(スマートブリーズ)
床下の断熱性能について聞くと、室内の温熱環境に不安を感じる方もいるかもしれませんが、他のハウスメーカーに比べて三井ホームは全館空調が得意で、しかも3種類もあるのです。
具体的には、
- 全館空調の設置場所が床置きのみの東芝製の加湿機能付き全館空調「スマートブリーズ・プラス」

- 全館空調の設置場所を床置きか小屋裏どちらかを選べるデンソーエース製の加湿機能付き全館空調「スマートブリーズ・エース」

- 40坪以下の家のみで導入可能で、コスパはいいけれど加湿機能がない 「スマートブリーズ・ワン」

これら3つが存在するのです。

もう少し具体的に説明すると、スマートブリーズ・プラスとスマートブリーズ・エースは専用の機械を入れることになるため、設置スペースが必要です。

設置スペースは、プラスが床置きのみ、エースは床置きか小屋裏のどちらかを選べます。
また、エースには、部屋別温度調整機能、プラスには部屋別風量調整機能がついています。

ただし、どちらも入居3年目以降、毎年25,000円のメンテナンス契約費用がかかることや、故障時には最悪100万円前後の費用がかかってしまうというデメリットも存在します。
一方で、スマートブリーズ・ワンは、家庭用のエアコンで、家中を快適な温度にできるため、メンテナンスの年間契約は不要です。

さらに、故障してもエアコン1台分の値段で交換ができるため、お得です。
ただし、スマートブリーズ・ワンは家庭用エアコンを使っているため、加湿はできません。

各部屋の温度調整ができないというデメリットもあります。
これら3つの全館空調が存在していますが、全館空調だけでここまで種類のあるハウスメーカーは、正直かなり珍しいです。

そして、確かに床部分の断熱材は業界的に普通くらいか少し薄いくらいの厚さであっても、全館空調があるため、思っている以上に快適です。
ですので、ある程度安心してもらって大丈夫かなと思います。
三井ホームの特徴5:コスト
コストについてです。
三井ホームには、MITSUI HOME PREMIUM(プレミアム)、MITSUI HOME ORDER(オーダー)、MITSUI HOME SELECT(セレクト)これら3つの商品カテゴリがあります。

MITSUI HOME PREMIUM(プレミアム)
MITSUI HOME PREMIUMについてですが、こちらは建物価格が1億円以上の場合のみに検討できる商品です。

もう少しわかりやすくお伝えすると、ダイワハウスがやっているMARE-希-と同じ位置付けで、木造・鉄骨造・RC造(鉄筋コンクリート)など、何でもできるのがMITSUI HOME PREMIUMという感じです。
三井ホームクオリティで脱工業化住宅を目指すという方は、選んでみるといいかもしれません。
MITSUI HOME ORDER(オーダー)
MITSUI HOME ORDER、こちらは一般的な商品帯で、ボリュームゾーンとしては建物価格のみで2,000〜4,000万円くらいの価格になります。

基本的に、三井ホームで注文住宅を建てるなら、このMITSUI HOME ORDERを選択して、三井ホームが売りにしているMOCX WALL工法で家づくりをしていく形になります。
MITSUI HOME SELECT(セレクト)
MITSUI HOME SELECT、こちらは完全な規格住宅なので、内装などの色味は変更できるものの、基本的には決まったプランを選び、そのまま家を建てる商品です。

もう少し詳細をお伝えすると、以前あった
- ルーカススタイル
- シュシュスタイル
- ハクアスタイル
- オークリースタイル
- スパニッシュスタイル
- ソノマスタイル
- フォレストシティスタイル

これら7つのデザインを統廃合し、新たに
- イズムに外観を寄せたモダンスタイル
- ルーカスに外観を寄せたウッディスタイル
- シュシュに外観を寄せたエレガントスタイル

これら3つの外観をベースとして間取りを選んでいく形になっています。
MITSUI HOME SELECTのボリュームゾーンは、建物価格のみで2,200〜2,800万円くらいが多い商品帯です。
最近は物価が高騰しているため、少しでも価格を抑えつつ、かっこいい家を建てたいという方は、MITSUI HOME SELECTを検討してみてもいいかもしれません。
MITSUI HOME SELECTは標準で断熱等級6が取得できるという特徴もあります。
このように、現在三井ホームには、MITSUI HOME PREMIUM、MITSUI HOME ORDER、MITSUI HOME SELECTの3つの商品カテゴリーがあります。
三井ホームを検討する上で基本的な知識となるので、必ず覚えておきましょう。
三井ホームについてネットで調べると「坪単価120万円」などと書かれており、大手ハウスメーカーの中でも一番価格が高いといわれることもありますが、確かに高めではありますが、そこまで極端に高いわけではありません。
規格商品も含めると、比較的手の届きやすい商品もあります。
- MITSUI HOME PREMIUM:1億円以上
- MITSUI HOME ORDER:2,000〜4,000万円くらい
- MITSUI HOME SELECT:2,200〜2,800万円くらい
この価格を建物の坪数35坪で割ってみると、
- MITSUI HOME PREMIUM:285万円/坪
- MITSUI HOME ORDER:57〜114万円/坪
- MITSUI HOME SELECT:63〜80万円/坪
となります。
1億円以上の建物を35 坪で建てることはないと思うので、MITSUI HOME PREMIUは一旦除外したとしても、大体三井ホームの商品単価の幅は坪単価57〜114万円となり、かなり差があります。
三井ホームの坪単価が高いのは、一部の富裕層が坪単価の平均を押し上げているからだということがなんとなくわかると思うので、そのような解釈をしていただければと思います。
三井ホームの特徴6:間取り
間取りについてです。

今までのプレミアム・モノコック構法ではいろいろな制限がありましたが、MOCX WALL工法に変わってから、今までいろいろとあった三井ホームのデメリットがほぼなくなりました。
唯一の弱点といえば、1階と2階の間に幕板が入ることくらいで、それ以外は基本的に何でもできます。
新工法になったことで具体的にどのような部分が変わったのか、そのポイントをいくつか見ていきます。
フラットな天井、バルコニー
まずは、下がり壁やまたぎのないフラットな天井、バルコニーが可能になったということです。
画像を見てもらえればわかると思いますが、今まで三井ホームは、変な所に下がり壁が出てきていました。

そして、それをいかに目立たせないようにするかが、三井ホームでおしゃれな家づくりをするポイントだったのですが、MOCX WALL工法になってからは、この下がり壁が出なくなりました。
これにより、これまで装飾性のある洋風寄りの空間だったのが、最近流行りの伸びやかに視線が抜けるモダンな空間をつくりやすくなったのです。
さらに、以前の工法ではフルフラットバルコニーをつくる際にちょっとした制限がありましたが、これもなくなったため、段差のないバリアフリー仕様でリビングと一体化したバルコニーが実現可能になりました。
三井ホームは「スライラナイ」という名前の2階リビングの間取りを推しています。

そのため、都心部などで家を建てる方で2階リビングを建てる必要がある方は、今回の段差がなくなるというアップデートはかなりうれしいのではと思います。
開放的で自由なデザイン
続いてのポイントは、強化した壁により耐力壁を減らし、独立支持柱により開放的で自由なデザインが可能になったという点です。

壁倍率11倍相当の耐力壁を入れ込んだことで、今までの構造躯体に比べて耐力壁を約20%削減できるようになりました。
これにより、他のハウスメーカーが得意としている大空間・大開口が、三井ホームでも可能になったのです。
これまでの三井ホームを知らない人からすると「ふーん。」という感じだと思いますが、今までの三井ホームの構造躯体は、横に大きな開口を取ることができなかったのです。
どうしても縦に伸ばして空間をつくるしかなく、そのため洋風に寄っていたということがあったわけです。
ただ、新工法から横に広い大空間・大開口をつくることができるようになり、洋風が好きな方には引き続き洋風テイストでの提案ができ、モダン系のテイストが好みの方にはモダンに寄せて提案できるようになりました。
深い軒のバルコニー
さらに、独立支持柱があることによって、深い軒のバルコニーも提案できるようになりました。

こちらも昨今流行りの緩い勾配の屋根にして軒を深くするというテイスト、これができるようになったという話です。
これらのポイントが今回大きく変わったことで、他のハウスメーカーに引けを取らない間取りの自由度を獲得できるようになりました。

このように、三井ホームは今までと違って弱点がほぼなくなったため、気になる方は一度検討してみてもいいかもしれません。
三井ホームの特徴7:メンテナンス
メンテナンスについてです。

メンテナンスについては、普通という感じで、他のメーカーと大きな違いはあまりありません。
ただ、三井ホームには「グッドストック」という制度があり、この考え方や仕組みは他のハウスメーカーにはないものとなっています。

具体的には、
- キープウェル60
- 売却安心システム
- リ・ブライト
これら3つを組み合わせて掛け合わせたものをグッドストックとよんでいます。
では、それぞれどのようなものなのか、詳細をサクっと説明していきます。
キープウェル60
キープウェル60についてです。

これは60年保証システムのことで、定期点検の結果、必要な有料メンテナンス工事を実施することによって、基礎と構造躯体を最長で60年間保証するというものです。
点検ですが、建物引き渡し後60年にわたり、10年ごとに点検を実施します。

ただし、2年・10年・20年・30年の点検は無料となっています。
この無料点検というのは、結構良心的な方です。
売却安心システム
売却安心システムについてです。

これは、お客様が自宅を売却する際、三井ホームグループの三井ホームエステートが仲介を行い、万一サポート期間終了までに売却できなかった場合は、あらかじめ提示された買取価格で買い取りを行ってくれるという制度です。
これは、何かあった際にスムーズに売却ができるため一安心なのですが、条件があり、1都3県の三井ホームエステート営業可能エリアが対象地域となっています。
この制度自体はいいのですが、都心部で家を建てる方限定の制度になってしまっているのが非常に残念なところです。
リ・ブライト
リ・ブライトについてです。

これは、三井ホーム指定の点検と有料メンテナンス工事の実施を条件に、建物を10年間再保証するという制度です。
要は、保証が切れてもきちんと補修工事をしてくれれば、10年間再度保証しますよという制度です。
ということで、
- キープウェル60
- 売却安心システム
- リ・ブライト
これら3つの仕組みを掛け合わせたものがグッドストックとよばれているもので、三井ホームの保証体制のベースとなっています。
全体的に見ると、三井ホームの保証関係は決して悪くはないのですが、都心部寄りの保証になっているかなという感じです。
三井ホームの特徴8:比較するべきハウスメーカー
比較すべきハウスメーカーについてですが、正直木造系のハウスメーカーであればどこでも大丈夫かなと思っています。
新しいMOCX WALL工法によって、積水ハウスや住友林業のような、軒と天井、床とウッドデッキをつなげるということもできるようになりました。
もともと三井ホームは、㎥設計ということで立体的な空間提案も得意だったわけですが、それを考えるとミサワホームも比較対象に入ってくるという感じです。
ですので、基本的に木造メーカーであればどのハウスメーカーと比較しても問題ないかなと思います。
それに、三井ホームは他の大手ハウスメーカーと比べて価格が抑えられている方なので、場合によっては「あそこのハウスメーカーは価格が高いけど、三井ホームなら同じテイストで安く建てられるかも。」といった理由で三井ホームを候補に入れるのもアリかなと思います。
ぜひ参考にしてみてください。
三井ホームの特徴のまとめ
『【2025年最新】三井ホームの特徴8選』ということでお話してきました。
三井ホームの特徴を正しく理解し、後悔のないハウスメーカー選びをしていただければと思います。
そして最後に告知です。
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