今回は『【2025年最新】パナソニックホームズの特徴8選〜これさえ見ておけば大丈夫!〜』というテーマでお話していきます。

今回は初心者用に、かなり簡単にサクッとまとめています。
これから家づくりをしようと思っている方で「パナソニックホームズに興味があるけれど実際どんな企業なの?」「ざっくりどんな企業か知りたいな。」と思われている方は、ぜひ参考にしてみてください。
パナソニックホームズの特徴1:評価
まず、パナソニックホームズの評価に関してはこちらの通りになっています。

そして、パナソニックホームズで家を建てるメリット・デメリットを簡単にお伝えすると、メリットは
- 耐震性の高さ
- メンテナンス性の高さ
- 地震あんしん保障による安心感
- 都心部の狭小地にも柔軟に対応できる設計対応力
一方でデメリットは
- デザイン性に関してはやや苦手
- 価格が高め
以上になります。
パナソニックホームズは、経営の神様とよばれている松下幸之助さんが「良い家をつくること」を目標にして生まれた、鉄骨住宅専門のハウスメーカーです。
そのため、パナソニックホームズでは「良家」という理念が掲げられています。


パナソニックホームズのいう「良家」とは具体的にどういう家なのかというと、
- 地震に強いこと
- 多くの人が生涯の負担が少なくなるように家を建てること
これら2つになります。
パナソニックホームズの特徴2:災害
災害についてです。

パナソニックホームズは鉄骨住宅であるにも関わらず、繰り返しの地震に強いという特徴があります。
そもそも鉄骨住宅は重いということから、地震が来たときに揺れやすいとされています。
これは特定のハウスメーカーに限らず、鉄骨で家を建てる以上どうしても避けられない、いわば自然の摂理のようなものです。
そのため一般的に鉄骨住宅は、地震時の揺れによって建物にダメージが入るため、メンテナンス費用がかかりやすいといわれています。
しかし、パナソニックホームズは「座屈拘束技術」という他のハウスメーカーの技術者も「弱点がない」と言うくらいの制震技術で地震の揺れを抑えているのです。

これによって、鉄骨の強度を保ちつつ、木造並みに揺れ幅の少ない家をつくることができています。
「本当にそんなに強いの?」と思う方もいるかもしれませんが、きちんと根拠があり、パナソニックホームズはハウスメーカーで唯一限界加振にも耐えられる住まいづくりをしています。
これがどういうことかというと、パナソニックホームズは「大林組」というゼネコンが所有する「ダイナミックス実験棟」という実験施設を使って、阪神・淡路大震災レベルの大地震を57回、中地震を83回、合計140回揺らして、繰り返しの地震に強いことを証明しているのです。
さらにその後、阪神・淡路大震災の4.3倍、つまり限界加振とよばれる、今日本で出せる最大級の震度に耐えられるということも実証しています。
これを証明しているのは、大手ハウスメーカー何社もある中でパナソニックホームズだけです。
しかも、実験もリアルに再現していて、総重量4t近くある「キラテック」とよばれるタイルを付け、さらに陶器瓦やソーラーパネルを設置しているのです。
建物は重くなるほど地震の影響を受けやすくなります。
ですので、あえて不利な状況で実験をしているのです。
そして地味なポイントですが、窓に鍵を閉めながら実験をしている点も評価できます。
窓は地震の揺れが大きいと歪んだり、ガラスが割れたりするため、実は窓を開けながら実大振動実験をやっているハウスメーカーもありますし、窓をアクリル板にして誤魔化しているハウスメーカーもあります。
このように、意外と知られていないことが多いのですが、パナソニックホームズは非常に地震に強いハウスメーカーなのです。
しかも、実際にダイナミクス実験棟でパナソニックホームズの実験を見ていた大林組のお偉いさんが、パナソニックホームズの地震に対する強さに惚れ込んでパナソニックホームズで家を建てています。
そういう意味でも、安心できるハウスメーカーといえるでしょう。
パナソニックホームズの特徴3:デザイン
デザインについてです。

パナソニックホームズのデザイン性は、正直可もなく不可もなくといった感じです。
一応、パナソニックホームズにも「エキスパートデザイナー」という、パナソニックホームズ内の一部の精鋭に与えられる称号があります。

しかし、それはあくまでパナソニックホームズの中では精鋭ということであって、業界全体から見ると、そこまで突き詰めたかっこよさがないというのが正直なところです。
確かに、パナソニックホームズをネットで調べると、邸宅感のある重厚なデザインの住宅が多く掲載されていますし、軒が深くてかっこいい外観の建物も多く紹介されています。

少し前にはKDスタックという外壁が登場し、それまでのパナソニックホームズにはなかった、マットな黒系の外壁もラインナップに加わりました。

こういった点を見ると「パナソニックホームズって、結構かっこいい建物をつくれるんだな。」と思うかもしれません。
しかし、ネットに掲載されている建物と現場の状況は違っていて、実際に提案される間取りや建物の見た目は、やはり可もなく不可もなくといった提案が多いです。
例えば、照明の提案は、ダウンライトを大量に付けて光量を確保するパターンが多いです。

間接照明の提案はほとんどなく、言えば提案してくれるという感じです。
床材は、基本的にシート系の床材を推奨されることが多く、これも言えば提案してくれますが、突き板や挽き板、無垢材を最初から提案されることはほぼありません。

建物の外観についても、軒を深くしたような提案はほぼ見ないです。

また、パナソニックホームズは縦長の窓を連続して付けることが好きなハウスメーカーなので、やたら縦長の窓を付けて外観を整えようとします。
これは正直、ダサいです。
横に連続して縦長の窓が配置してあると、室内から見たときに牢獄のような印象になります。

そのため、ものすごくSNS映えするおしゃれな家を建てられるかと言われると、そうではありません。
ただ、言えばいろいろできるのは間違いないですし、建物のポテンシャルはあります。
パナソニックホームズで家を建てつつ、かっこよくデザイン的につくるのなら、お客さん主導でパナソニックホームズを引っ張っていけるような施主力が必ず必要です。

また、これは個人的な主観になりますが、パナソニックホームズで家を建てる方は、デザイン性よりも、パナソニックホームズが自慢としている耐震性や全館空調、保証、メンテナンス、アフターサービス、これらに魅力を感じた方たちがパナソニックホームズを選ぶ傾向にあるような気がしています。
それとパナソニックホームズの社員さんは、全体的に雰囲気が柔らかく、感じの良い人が多い印象があります。
そういうところに魅力を感じて、みなさんパナソニックホームズのファンになっている気がします。
パナソニックホームズの特徴4:コスト
コストについてです。
パナソニックホームズには3つの構法が存在していて、それぞれ価格が異なります。
その3つとはどのような構造躯体なのか、価格は一体いくらなのかという話だと思うので、順番に説明をしていきます。
HS構法
制震鉄骨軸組構造とよばれるHS構法についてです。

パナソニックホームズといえばこれ、というのがこの構法です。
価格は建物だけの坪単価で大体140万円になります。
つまり、35坪の建物を建てるとなった場合、建物だけの金額で4,900万円はかかるということです。
そこに諸費用と土地代がかかってくるイメージです。
よくパナソニックホームズのことを「安売り・お手軽ハウスメーカー」という言い方をする人もいるのですが、全然そんなことはなく、実際は超高級ハウスメーカーです。
HS構法は正式名称ハイパースペース構法といって、この特徴は縦にも横にも15cmピッチで間取りの調整ができるということです。

つまり、それだけ細かく建物の高さと広さを調整できるため、どんな敷地形状の土地でも有効活用できるわけです。
さらに、都心部の複雑な法規制にも柔軟に対応することが可能です。
ですので例えば、2階や3階を高天井にすることで、ゆとりのある広々としたリビングをつくることもできますし、

2階部分にせり出すオーバーハングもつくれます。

ですので、駐車場のスペースを有効的に活用することもできます。
このような感じで縦と横に15cmずつ調整が可能なHS構法は、非常に幅広いプラン提案が可能な構法になります。
こういった点は、他のハウスメーカーにはない強みです。
F構法
大型パネル構法とよばれるF構法についてです。

こちらはHS構法に比べて比較的安価な構法で、具体的には建物のみの坪単価で大体100万円になります。
F構法は、HS構法の性能をそのままにコスパよく建てるというのがコンセプトの商品で、耐震性や換気システム、珪藻土を使った石膏ボード、タイルなど、これらがHS構法と同じ性能になるようにコスパよくつくられているのが特徴です。
さらに、F構法だけの強みとして、工場生産率が非常に高いため、現場での作業工程をかなり削減することができるのです。

上棟工事は1日で完了します。
そのため、セキスイハイムなどと同様に、雨に濡れずサッと家が上棟するのです。
また、鉄骨系のハウスメーカー唯一のモノコック構法である特徴を活かして、外壁に耐力壁を持たせることで、建物の中の柱や壁をとにかく少なくすることが可能なのです。

ですので例えば、プランをいろいろと検討している時に、柱や壁が構造上どうしても抜けないため思うように間取りがつくれないといった状況をなくすことができます。
もしこの文章を読んでいる方の中で「コストは落としたいけれど、地震に強い鉄骨住宅を建てたい。」と思われている方がいたら、F構法を検討してみてもいいかもしれません。
NS構法
3階建てから9階建てまで対応可能な重量鉄骨ラーメン構造のNS構法です。

こちらは坪単価約180万円になります。
驚愕の値段だと思いますが、理由は重量鉄骨だからです。
これまで説明してきたHS構法やF構法とはつくり方が全然違うのです。
NS構法は、都心部などの敷地は狭いけれど建物の高さが取れる土地に対して強みを発揮する構法です。
これがどういうことかというと、NS構法は無足場工法という方法で、外部足場なしで建物をつくることができるのです。

これによって、3階建ての場合は敷地境界からわずか30cmの隙間があれば建築ができます。
都心部の限られた敷地を限界ギリギリまで有効活用することが可能なのです。
そういう特殊な施工ができるということもあって、パナソニックホームズは都心部で「Vieuno」という商品を販売しまくっています。

また、今お話したこと以外にも限られた敷地を有効活用できる方法として、NS構法では、張り出し幅が3.6mまで可能なオーバーハング、建物内に耐力壁を必要としない最大10.8mのビッグスパン、これらも可能となっています。

また、NS構法は去年の9月に断熱性能もアップしています。
今までが
- 天井:ロックウール1層
- 壁:ロックウール105mm
- 基礎:基礎断熱(基礎の立ち上がりに合わせてポリスチレンをI型に設置)
でした。
これが去年の9月からNS構法には、スタンダード断熱とハイグレード断熱というカテゴリができて、スタンダード断熱は、
- 天井:ロックウール1層
- 壁:ポリエチレンフォーム
- 基礎:基礎断熱(基礎の立ち上がりに合わせてポリスチレンをI型に設置)
ハイグレード断熱は、
- 天井:ロックウール2層
- 壁:ポリエチレンフォーム+フェノールフォーム
- 基礎:基礎断熱(基礎の立ち上がりと底面に設置)
となりました。

このような感じで、断熱仕様がパワーアップしたことによって、東京ではパナソニックホームズが無双しているのです。
東京には「東京ゼロエミ」という制度があるのですが、一番ランクが上の水準Aは、他のハウスメーカーですと今現在あまり取れないのです。

ただ、パナソニックホームズだとそれが余裕で取れるので、東京では「パナソニックホームズ一人勝ち」というようになっています。
このような感じで、パナソニックホームズには3つの構法が存在していて、予算や用途に合わせて構法をチョイスする形になっています。
パナソニックホームズの特徴5:間取り
間取りについてです。

パナソニックホームズにはマルチモジュールシステムといって、細かく間取り調整ができる仕組みが存在します。
ですので、先ほども少し触れましたが、メインのHS構法は15cm単位で設計が可能なので、縦横に柔軟に間取りをつくることができます。
具体的には、天井高は2m40cmを基準に、2m25cm、2m50cm、2m70cmの4段階で選べます。
横幅も2階部分がせり出すオーバーハングも可能なわけです。

これだけ聞くと、すごいのかよくわからないと思いますが、業界的に見てかなり小回りが効く方です。
そのため、特に都心部での建築を考えている方にはかなりおすすめのハウスメーカーになります。
また、パナソニックホームズは窓が弱点で、通常のアルミ樹脂複合サッシのペアガラスを選択すると、スペーサーもアルミになってしまいます。

これが、アルミ樹脂複合サッシのトリプルガラスにすると、スペーサーが樹脂になるのです。
ですので、基本的にはパナソニックホームズで家を建てる場合、アルミ樹脂複合サッシを選ぶのであれば、トリプルガラスを選ぶことがポイントになります。
また、パナソニックホームズは今まで樹脂サッシが使用禁止のハウスメーカーでした。
ただ、その規制が緩和され、平屋であれば樹脂サッシを採用してもいいことに変わりました。
これによって、平屋であれば樹脂サッシを使って大開口をつくることも可能になったのです。
ただし、平屋限定ですので、ここはご注意ください。
パナソニックホームズはかなりお堅い企業なので、例外はありません。
あと、マルチモジュールシステムとはいっても、基本的には尺モジュールでの設計になるので、階段勾配はややきつめです。
気になる方は、最初から緩やかになるように設計してもらった方がいいです。
また、軒と天井をつなげるフルフラットバルコニーをつくるなど、言えばやってくれますが、逆に言わないとやってくれません。

この辺りはパナソニックホームズにお任せしていると失敗することになるかもしれないので、要望のある方はきちんとオーダーするようにしてください。
総括すると、パナソニックホームズの間取りに関しては、鉄骨ならではの大空間や大開口をつくれるということ、さらにはパナソニックホームズ独自の細かい微調整による設計対応力が強みであるものの、施主側がきちんと要望を出す必要があるということになります。
パナソニックホームズの特徴6:性能
性能に関してです。

パナソニックホームズは全館空調を得意としているハウスメーカーです。
今でこそ多くのハウスメーカーが全館空調を取り入れ始めましたが、パナソニックホームズはかなり昔から全館空調に力を入れてきた、そんなハウスメーカーです。
全館空調のパイオニアだからこそ、今まで積み上げてきた確かな信頼と実績があるわけですが、そもそもどのような仕組みでパナソニックホームズの全館空調が構成されているのかというと、換気システムと空調システムをかけ合わせて家全体に空気を供給する仕組みになっているのです。
というのも、画像を見ていただければわかるのですが、基礎の中にある設備機器が換気システムで、2階にある専用スペースに空調システムが入っています。
これら2つの設備機器の合わせ技がいわゆる全館空調というもので、取り入れた空気をろ過して、ろ過した新鮮な空気を温度調整して家全体に送り届けるという仕組みなのです。

こうすることで、真夏も真冬も24時間365日家中を安定した温度に保つことができるわけです。
ただ、もう少し詳しく説明するために、全館空調を構成している換気システムと空調システム、それぞれに分けて説明します。
換気システム
パナソニックホームズの換気システムについてですが、この換気システムはハウスメーカーの中でも非常に特殊な換気方法となっています。
なぜかというと、基礎を活用した空気清浄と地熱の活用、これら2つを駆使して換気を行っているからです。
パナソニックホームズでは、基礎から空気を取り入れる際に、HEPAフィルターというのを通して空気を清浄してから家中に空気を送り届けるという仕組みになっています。

基礎は外気に比べて1/20の風量しかないため、そこで花粉やほこりの7割が沈殿します。
そして、残りの3割の花粉やほこりをHEPAフィルターが99.97%カットしてくれるのです。
全館空調はよくデメリットとして「ダクト内部がカビる」と言われたりします。
確かにダクト内がカビてしまったら、せっかく基礎下の空間とHEPAフィルターできれいにした空気がまた汚れてしまいます。
それでは意味がないわけです。
しかし、パナソニックホームズの全館空調の場合は、ダクト内がカビる原因である空気の滞留、これを発生させないようにするために、換気システムのダクトを使って常に空気が動き続ける設計になっているのです。
そのため通常の全館空調とは違い、ダクト内で空気が滞留せず、ダクト内でカビができるということがありません。
ですので、基礎下の空間とHEPAフィルターできれいにした空気がダクトによって再度汚れるということはなく、きれいなまま室内に空気が行き渡るようになっているのです。
そして、パナソニックホームズでは基礎から空気を取り入れる際に地熱を利用することで空気の温度を調整しています。

これもよくわからないと思いますが、実は土の温度は寒冷地であろうと温暖な地域であろうと一定して17℃なのです。

ですので例えば、冬の時期に外気が0℃だったとします。
その空気を基礎の中に取り入れると、基礎の中は地熱の影響で大体17℃に保たれているので、0℃の外気と17℃の内気が合わさって14℃の空気が冬場は室内に入ることになります。
逆に夏場、外気が38℃だとします。
そうすると、38℃の外気と17℃の内気が合わさって大体25℃くらいの温度の空気が室内に入るのです。
そのため、地熱を利用することでエアコンの稼働率が減るのです。
エアコンは、取り入れる空気と設定温度の差分が大きければ大きいほど消費電力が上がってしまいます。
ですので、エアコンの稼働率を減らす工夫として地熱を活用すれば、日々の電気代を削減することが可能です。
そういった理由もあり、パナソニックホームズは地熱を利用しているのです。
こういう基礎を活用した空気清浄と地熱の活用は、他のハウスメーカーではない特殊な換気方法です。
空調システム
空調システムについてですが、換気システムによって清浄され引き上げられた空気は、2階にある全館空調の専用スペースを通ることになります。

そして、中に入っている家庭用の8畳エアコン1台で、各部屋に温かい空気や涼しい空気を行き渡らせているのです。
ただ、この時にポイントになってくるのが、全館空調を設置する場合は専用スペースが必要だということです。
初めて見る方は少し驚かれると思うのですが、全館空調を設置するためには畳1枚の半分くらいのスペースが必要になります。

しかし、その代わりに60坪以下の建物であれば、エアロハス内部の家庭用8畳エアコン1台で家全体を温めたり涼しくしたりすることが可能になるわけです。
これに関しては私の個人的な主観にはなりますが、忖度なしにエアロハスは夏は非常に快適です。
というのもエアロハスは、夏場、相対湿度40%をキープできるという空調設備なので、梅雨や夏場の時期に湿気で床がペタペタすることがほとんどありません。
ただ一方で、冬場はどうしても乾燥しやすいです。
もちろん乾燥対策として、パナソニックホームズでは石膏ボードの中に稚内産の珪藻土が練り込まれています。

これによって、夏場は湿気を吸って、冬場は湿気を吐き出してくれるはずなのですが、それでも乾燥しやすいイメージです。
必ず加湿器は置いた方がいいと思います。
それ以外にも、建物の大きさが60坪以上になると、エアロハスが2台必要になってきます。
また、空気の吹き出し口付近はどうしても暖かいですし涼しくなります。
ですので、それによるちょっとした温度差が発生してきます。
あとは、エアロハスが壊れた時用に壁掛けエアコンを設置する準備をしておく必要があり、エアロハスを強運転にした場合は音や振動が気になることもあります。
こういったこともあるので、エアロハスを採用される方は一度確認をした方がいいかと思います。
それらを確認して問題ないということであれば、ぜひともエアロハスを導入してみてください。
基本的には、8畳エアコン1台で真冬も真夏も24時間365日、家中を安定した温度に保つことが可能になりますし、さらには1系統のダクトしか使っていないため、メンテナンスもほとんどいらないつくりになっています。
ですので、暮らしやすさを考えると、パナソニックの全館空調エアロハスは非常に魅力的な商品なのです。
ちなみに、この全館空調の話をすると決まって「気密性能はどうなの?」と聞かれます。
気密性能が悪くなると空調の効きが悪くなりますし、換気もうまくできなくなるからです。
正直なところ、テコ入れをすれば気密性能はよくなりますが、テコ入れをしないままですとC値1を切ることはまずありません。
ただ、一応パナソニックホームズの見解からすると「全館空調で室内が正圧になっているので問題ない」という話ではあります。
これに関してはどうなのかなという感じではあるのですが、気になる方は気密が取れるよう、個別で担当の営業マンと打ち合わせをしてみるといいかと思います。
パナソニックホームズの特徴7:メンテナンス
メンテナンスについてですが、パナソニックホームズはハイコスト系のハウスメーカーの中で一番メンテナンスのかからない家になっています。

キラテック
パナソニックホームズには「キラテック」とよばれる光触媒のタイル外壁があります。
これは紫外線で汚れを浮かせて雨で洗い流せるので、きれいな外観を保てるといった特徴があり、メンテナンスがほぼ必要のない外壁なのです。

ですので、何年経っても新築のようなきれいな外観を保つことができます。
これは誇張しているわけではなく本当にそうで、以前に私が住んでいたマンションの付近にもパナソニックホームズの家が何軒か建っていたのですが、最低でも築6年は経っているのに汚れが一切目立たなかったのです。
さらに、パナソニックホームズは目地の上からタイルを貼っているため、目地の交換も不要です。
ただし、キラテックはタイル外壁なので、金額が高いです。
具体的には、坪5万円は上がってしまいます。
また、コストダウンをするためにキラテックではなくてサイディングにするとなった場合、パナソニックホームズでは選べるサイディングの数が少ないというデメリットもあります。
ですので、基本的にパナソニックホームズで家を建てることを検討する場合は、キラテックを採用する前提でいた方がいいかもしれません。
保証
保証内容はこちらになります。

一般的な住宅や賃貸併用住宅は初期保証が35年で適用されていて、ホテルや店舗などの非住宅に関しては初期保証が20年となります。
ただし、ホテルや店舗であっても最上階にオーナーさんが住む場合は、初期保証が35年になります。
少しややこしいです。
また、パナソニックホームズの保証の注意点ですが、一般的な住宅や賃貸併用住宅は初期保証が35年となっていますが、防水の保証は30年で、非住宅の防水保証は15年になっています。
この部分が少しごちゃごちゃになってしまい「防水も35年保証ある」と思ってしまう方がいるのですが、ここは違うのでご注意ください。
ただ、全体的に保証の内容に関してはかなりいい方です。
さらに、パナソニックホームズでは独自で「地震あんしん保障」という制度を展開しています。

地震あんしん保障とは、万が一パナソニックホームズの家が地震によって全壊・半壊してしまった場合、保証限度額5,000万円を上限にパナソニックホームズが原状復帰してくれるという制度です。
しかも、保険のような掛け金も不要なので、パナソニックホームズで家を購入したら確実に入れる保証なのです。
そして、この保証があることによって「震災によって住まいを失う」という最も大きな精神負担を解消できるわけです。
非常に魅力的な保証内容だと思います。
さらに、地震あんしん保障は家の引き渡し日から35年という、とんでもない保証期限が設けられています。
ですので、南海トラフ地震の影響をモロに受けそうな地域にお住まいの方や、とにかく地震が怖い、地震に対する対策が最優先だという方は、パナソニックホームズを検討してみてもいいかもしれません。
ただし、津波や地盤沈下、あとは火災による被害は地震あんしん保障の対象外となるので、その点はご注意ください。

また、地震あんしん保障は保証できる限度額が決まっているので「それを超えたら保証できなくなるんじゃないの?」と他のハウスメーカーから指摘が入ったりします。
しかし、それもパナソニックホームズ側はきちんと考えていて、地震あんしん保障の保証限度額は全壊での被害額試算は現実的ではないので、半壊、つまり損害割合20%の発生リスクを想定して設定しているものになっています。
ですので、1回の地震につき1棟あたり建物価格または5,000万円のいずれか低い方の金額での保証、なおかつ年度保証限度額は総額いくらというのが決まっていますが、これは多くのパナソニックホームズのオーナーさんに平等に、かつ被害のあった人たち全員に保証を行き渡らせることができるのです。
こういう制度は本当にパナソニックホームズらしくて、パナソニックホームズの社員さんはみんないい人たちなのです。
そういう人の良さからきていて、きちんとお客様側に立った制度になっているのではないのかなと個人的には思っています。
パナソニックホームズの特徴8:比較するべきハウスメーカー
パナソニックホームズと比較するべきハウスメーカーについてですが、メンテナンスを軸に比較するのであればセキスイハイム、都心部で家を建てるのであれば積水ハウスと比較することをおすすめします。

セキスイハイム
セキスイハイムはメンテナンスがかからないようにいろいろと工夫しているハウスメーカーです。
ですので、パナソニックホームズと比較するのにちょうどいいハウスメーカーになります。
積水ハウス
積水ハウスは設計力が高いことで有名なハウスメーカーですが、パナソニックホームズは積水ハウスの構造躯体以上に敷地対応力が高いです。
さらに、断熱性能に関してもパナソニックホームズの方が取りやすいです。
もちろん、積水ハウスもきちんとつくり込めば断熱性能を高くすることができますが、かなり玄人向きで、非常に難しいのです。
そういう意味では、パナソニックホームズでしたらお手軽かなという感じです。
あと、パナソニックホームズの社員さんと積水ハウスの社員さんは、雰囲気が似ていることが多いです。
のんびりしていて人のいい感じの人が多い印象です。
そういう意味もあって比較検討しやすいかなという感じです。
現状パナソニックホームズと平等に比較検討できるハウスメーカーといったら、セキスイハイムと積水ハウスの2社かなと思います。
1つ参考にしていただければと思います。
パナソニックホームズの特徴のまとめ
『【2025年最新】パナソニックホームズの特徴8選』ということでお話してきました。
パナソニックホームズの特徴を正しく理解し、後悔のないハウスメーカー選びをしていただければと思います。
そして最後に告知です。
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