今回は『ハウスメーカー迷子にならない!大手・中堅・ローコスト・工務店の違いを解説』というテーマでお話をしていきます。
というのもここ最近、
- ハウスメーカー各社の違い
- ハウスメーカーと工務店の違い
この辺りがメチャクチャで、インフルエンサーも含めて多くの方が理解できていない状況なのです。
ではなぜ多くの方が理解できていないのかというと、多くの場合、きちんと歴史を理解していないからです。
特に建築の場合、今まで積み上げてきた文化があるので、その積み上げてきた建築の歴史を知っているのかどうかで住宅の見え方も大きく変わってくるわけです。
ただこれから家づくりをされようとしている皆さんからすると、一から歴史を学んで、さらにはそれを自分たちの家づくりに落とし込みをするのはなかなか大変なことだと思います。
ですので今回は、業界全体をポジションマップにしてみたので、そちらの解説と要所要所で歴史の話をしていきつつ、皆さんがハウスメーカー選びに迷わないようにするための知識を共有していこうと思います。
今回の記事を最後まで読んでいただければ、例えるなら地図を持って目的地に行くかのように、容易にハウスメーカー各社にどのような特徴があるのかを判断できるようになります。
その結果、ハウスメーカー迷子にならなくなりますし、自分自身でハウスメーカー各社の特徴がなんとなく読み解けるようになるはずです。
まずは結論ということで、住宅業界全体のポジションマップをお見せすると、このような感じになります。
縦軸が価格、横軸が手工芸と工業を表しています。
この話を聞くと「縦軸の価格はわかるけど、横軸の手工芸と工業って何?」という感じだと思います。
要はこの部分が歴史を知らなければ読み解けない部分で、歴史を知っているかどうかで、この業界の全体像が見えるかどうかが変わってくるのです。
ですので今回の話の構成として
- 手工芸と工業の歴史
- 工務店の特徴
- 中堅・ローコストメーカーの特徴
- 大手ハウスメーカー規格住宅の特徴
- 大手ハウスメーカー各社の特徴
- 工業と手工芸の両立の特徴
これらの順番でお話をしていきます。
手工芸と工業の歴史
まずは『手工芸と工業の歴史』についてです。
そもそも今でこそ日本は欲しいものがあればすぐに手に入れられる時代になりましたが、昔は貴族や王族などの上流階級の一部の人のみしかものを手に入れることができませんでした。
というのも、昔は何かものをつくる際に、職人が1つ1つ手作業でつくっていたわけです。
ただし職人が1つ1つものをつくるということは手間がかかりますし、優れた職人になればなるほどこだわりが強くなるので、価格が高くなります。
例えばこれ
あとはこのような感じなどです。
あきらかに手が込んだつくりになっていますし、つくりにくそうですよね。
ですのでこの時代のものは、貴族や王族などの上流階級しか買うことができませんでしたし、一般庶民は触れることさえできませんでした。
こういう1点もので大量生産できない時代の芸術品を「アールヌーボー」といいます。
アールヌーボーとは様式のことで、ファッションでいう〇〇系のようなものです。
しかしその後、産業革命が起きたことで、ものの大量生産ができるようになります。
これにより、アールヌーボーのように複雑なデザインではなく、大量生産がしやすい直線や幾何学模様をモチーフにしたものが登場します。
これがアールデコとよばれる様式です。
例えばこれ
これなどです。
そしてアールデコの登場によって、デザイン性の高いものが庶民の手にも渡るようになったのです。
比較してみるとわかりますが、アールヌーボーは曲線的な自然を連想するようなデザインになっていますが、アールデコはカチッとした印象で、いかにも機械でつくれそうという感じです。
これにはきちんとした理由が存在していて、アールヌーボーはウィリアムモリスという「機械大嫌い!職人による1点ものが最高!」という思想の人が流行らせた様式です。
ですので機械を否定する意味で、自然をモチーフにした形状になっているのです。
両者を比較すると、自然VS機械というようになっているわけです。
このような感じで、アールヌーボーVSアールデコ、自然VS機械のようになっていたわけですが、アールデコは「アールヌーボーを工業化しよう!」という思想の元できた様式でもあるのです。
もう少し噛み砕いて説明をすると、これまでの西洋芸術は先人たちが行っていたことと同じことを繰り返すのがすばらしいとされていたのです。
具体的には
- 黄金比
- 左右対象
- 模様によるリズム
- パターン
これらを使うのがいいとされていたのです。
ですので、アールヌーボーもアールデコも考え方の根本の部分は同じで、ただ生産しにくいアールヌーボーをなんとか工業化しようとしてアールデコというものが存在していたということなのです。
しかしそうではなく、せっかく産業革命が起こったわけなので「職人による手工芸と機械生産技術を組み合わせて、今までになかったデザインをつくろう!」さらには「工業化の精度をもっと上げていこう!」そう考える集団が出てきます。
それがドイツ工作連盟です。
そしてドイツ工作連盟のリーダーであるヘルマン・ムテジウスは、工業化がもたらす新たな時代の新たな美の基準、新たな芸術学問を教える場所としてバウハウスをつくり、
ヘルマン・ムテジウスの意志を継いだヴァルターグロピウスがバウハウスを開校させます。
バウハウスでは、先ほども少しお話した、先人たちが行っていたことと同じことを繰り返すのがすばらしいとされていた西洋芸術、それらを無しにして、ゼロから新しく美しいものをつくろうとしたのです。
さらに職人による手工芸と機械生産技術の両立を考え、
- 形状
- 色
- 材料
- テクスチャー
それらすべても、ゼロから考え直したのです。
その結果生まれたのが、派手な装飾をしない、シンプルで形状よりも機能に重きを置いた機能的なものたちでした 。
こうしてバウハウスを中心に、西洋の伝統芸術からの脱却を目指す一連の動きをモダニズムといい、建築業界ではこのモダニズムという言葉は『装飾のない建築物』という意味で使われるようになります。
そして『装飾のない建築物』を意味するモダニズム建築は、そのシンプルでかつ美しいフォルムから、世界的に流行していくことになるのですが、ある時を境にモダニズムは衰退していくことになります。
なぜなら、モダニズム建築はどれも画一的、つまりは同じような見た目、同じような内装にしかならなかったからです。
しかしモダニズムは完全に衰退したわけではなく、現代の建築におけるベースとなり、今現在はモダニズム、つまりは『装飾のない建築物』にその地域の特性をプラスさせた建築が、今の時代の建築のデザインの基盤となっているのです。
日本でいうと『和モダン』というものです。
和モダンは、皆さんも言葉くらい聞いたことがあるかと思いますが、言葉どおりのイメージをするなら、今らしい和室のある家をつくればいいのかな?と思ってしまうかもしれません。
しかし実は『装飾のない建築物』という意味のモダニズムと、日本らしさを表す『和』、これら2つの要素のかけ算が和モダンなのです。
そしてこの考え方は今現在、一般建築だけではなく、住宅にも降りてきているといった感じなわけです。
さて、ここまでで長々と歴史を説明してきたわけですが、要点を簡単にまとめると
- 「職人による複雑で細く作られた一点物が最高!」という時代があった
- 産業革命により、生産しやすい形をベースにしたシンプルなデザインが誕生した
- シンプルさにその地域の特性をプラスした建築が主流となった
これらになります。
この一連の流れがなんとなく頭にあるかどうかで、住宅業界全体の見え方が変わってくることになります。
ということで、ここからは先ほどお見せしたポジションマップに沿ってお話をしていきます。
工務店の特徴
『工務店の特徴』についてです。
この部分は住宅業界のアールデコエリアです。
というのも、工務店のイメージとしてなぜだか多くの方が「ハウスメーカーよりも安い」というイメージをもたれているのですが、本来は違うのです。
もちろん、安さを売りにしている工務店も世の中にはあるでしょうが、実際には先ほども歴史の話で説明したとおりで、アールヌーボーの時代と同じように、職人による究極の一点物、それの家バージョンをつくるのが工務店なわけです。
そのためレベルの高い工務店ほど、職人による手作業で小回りを効かせたデザインを提案できるのです。
例えばインスタグラムを見てみてください。
おそらく多くの方が「おしゃれだなー。」「いいなー。」と思う家の画像や動画をアップしているそのほとんどが、ハウスメーカーがつくった家ではなく工務店のはずなのです。
それがなぜかというと、先ほどからお伝えしているとおりで、職人による小回りを利かせた家づくりをしているからです。
そしてそういった小回りを効かせた設計は、工業化による大量生産を目的としているハウスメーカーでは、そのほとんどができないものになるわけです。
具体的には
- 巾木をなくす
- 窓枠を隠す
- 窓の納め方を海外方式にする
などです。
このような感じで、レベルの高い工務店ほど、職人による手作業で小回りを効かせたデザインを提案することができるのです。
そのため工務店での家づくりは、実は職人のレベルが高ければ高いほど金額も高くなるのです。
決して「工務店=安い」というわけではありません。
ただこの話を聞くと、「あれ?だったら工務店で家づくりをした方がいいのか?」と思ってしまうと思うのですが、もちろん工務店にもデメリットはあります。
例えば
- 職人の質がピンキリ
- 家の出来が職人の質やコンディションに左右される
- 家をつくり込もうとすればするほど、ハウスメーカー以上の金額になる
- 職人のキャパの問題で、工期が長くなる傾向にある
- 人気の工務店だとすぐに着工できず、待ちが発生する
これらのデメリットが存在します。
そういったこともあって、工務店はポジションマップでいったら、上下に広範囲に位置することになるわけです。
これはあくまで私の独断と偏見になるのですが、工務店で家づくりをされる方たちの多くが、懐が深い傾向にある気がします。
これがどういうことかというと、工務店は職人による完全手作業の家づくりなので、どうしても多少の不具合があったりするのです。
そういった不具合に対して「まぁ、手作業でやってるし仕方ないかぁ……。」くらい大らかな気持ちでいる方が多い印象です。
これは職人さんをリスペクトしているため、ある程度の不具合は許容できるのだと思いますし、職人による一点物が何たるかを理解しているからこその懐の深さなのだと思います。
中堅・ローコストメーカーの特徴
続いて『中堅・ローコストメーカーの特徴』についてです。
ここのエリアはアールデコのようなエリアで、今まで職人による家づくりがすべてだったのが、産業革命によって工業化に着手しはじめたというような感じのポジションです。
要は工業化になりきれていない工業化住宅ということなのです。
これがどういうことなのか、それも含めて中堅・ローコスト系のハウスメーカーの実態を解説していきます。
中堅・ローコスト系のハウスメーカーの特徴として
- 大手ハウスメーカーと比較して工業化率が低い
- 一人で複数の役割をこなす
- 標準仕様とオプション仕様が明確に存在する
これらの特徴が存在します。
そしてこれらの特徴があることで、価格が安くなっているわけです。
もう少し詳しく説明していきます。
大手ハウスメーカーと比較して工業化率が低い
まず『大手ハウスメーカーと比較して工業化率が低い』ということに関してですが、ハウスメーカーという業態である以上、求められることが「住宅の工業化率がどれだけ高いか」ということになってきます。
というのも、本来ハウスメーカーは、工務店のデメリットである
- 家の出来が職人の質やコンディションに左右される
- 家をつくり込もうとすればするほど、ハウスメーカー以上の金額になる
- 職人のキャパの問題で、工期が長くなる傾向にある
- 人気の工務店だとすぐに着工できず、待ちが発生する
これらのデメリットを解消するためにできた企業です。
そのためハウスメーカー各社は工業化による大量生産と仕組み化によって、コストパフォーマンスと建物の精度を高めているわけですが、中堅・ローコストメーカーは大企業と比較してそこまで資金力がないことや、そもそもの企業運営目的が、コストを抑えて家づくりをすることが最優先なので、大手ハウスメーカーと比較して工業化率はあまり高くないのです。
要はこの状態が工業化になりきれていない工業化住宅ということで、言い換えると工業化率が中途半端だということなのですが、その結果どうなっているのかというと、施工の精度は現場任せになっていることがほとんどだということです。
つまりやっていることは、工務店での家づくりと変わらないのです。
例えば最近ですと「中堅・ローコスト系のハウスメーカーは、大手ハウスメーカーよりも断熱性能や気密性能がいい!」と宣伝していたりします。
確かにその事実は間違いないのですが、それというのは、工務店での家づくりと同様に、工業化率を高めていないことによってできる小回りの利きやすさ、ここからきているものになるのです。
そのため、中堅・ローコスト系のハウスメーカー各社で家を建てる場合、どうしても現場任せの割合が高くなるので、施工の精度が悪くなったり、工事が雑になったりするリスクが付きまといます。
これはどうしようもないのです。
ただし、この話を聞いた人の中には「中堅・ローコスト系のハウスメーカーのやっていることが工務店と同じなのであれば、無理を言って丁寧につくってもらえば、価格が安くて、しかも質の高い最強の家ができるんじゃないの?」と思われた方もいると思います。
確かにそれができれば最強かもしれません。
しかし、残念ながらほぼ不可能です。
中堅・ローコスト系のハウスメーカーの特徴の2つ目である『一人で複数の役割をこなす』ここにつながってくるわけです。
一人で複数の役割をこなす
実は中堅・ローコスト系のハウスメーカーは、コスト削減のために一人で複数の役割をこなすようになっていることがほとんどです。
ここに関して具体的に説明するために
- 営業マン
- 施工業者
この2つに分けてお話をしていきます。
営業マン
まずは営業マンについてです。
中堅・ローコスト系のハウスメーカーはコストを下げるための工夫として、とにかく人件費を削ります。
そのため例えば、中堅・ローコスト系のハウスメーカーでは、当たり前のように営業マンが間取りを描いて提案をします。
設計士は間取りを描かないのです。
そして契約になったら、営業マンが主導で契約後の打ち合わせを行って、さらにはお客さんが家に住み始めた後のアフター対応まで営業マンが行うといった感じです。
いやいや『営業マンを働かせすぎだろ!』と思われたと思うのですが、中堅・ローコスト系のハウスメーカーではいたって普通のことです。
人件費をかけずに安く済ませるということは、それだけ人一人にかかるタスクを重くせざるを得ないのです。
ですので
- 営業マンではなく、経験豊富な設計士に間取りをつくってもらいたい方
- アフター対応など、きちんとした対応を求める方
これらに該当する方は、正直中堅・ローコスト系のハウスメーカー向きではないのです。
施工業者
続いて、施工業者についてです。
こちらも営業マンの負荷を増やしてコストを削減しているのと同じ理屈で、1つの施工業者に何件もの現場を掛け持ちさせるのです。
そうすることでコストを削減しているのです。
ですので、そんなハードワークな状態で施工業者に「自分たちの家のクオリティを上げてください!」と言っても通用しないのです。
施工業者からすると、他の現場も掛け持っていて納期も決まっていますし、力を入れて施工したところで貰える給料は変わらないですからね。
ということで中堅・ローコスト系のハウスメーカーの
- 営業マン
- 施工業者
は一人で複数の役割をこなす体制になっているため、コストを下げられるという話で、このような状況で無理を言ってもとおることはありませんよ、というお話でした。
標準仕様とオプション仕様が明確に存在する
そして最後に、中堅・ローコスト系のハウスメーカーの特徴の3つ目、標準仕様とオプション仕様が明確に存在するということについてです。
注文住宅という商材は、本来標準仕様もオプション仕様も存在しません。
なぜなら、なんでもアリが注文住宅だからです。
標準仕様とオプション仕様が明確に決まっているなら、本来それは規格住宅という扱いになるのです。
そのため例えば、
- 積水ハウス
- 住友林業
- パナソニックホームズ
- ダイワハウス
- ヘーベルハウス
- ミサワホーム
- 三井ホーム
- トヨタホーム
これらのハウスメーカーは事業を多角化しており、ある程度の財務体力があるので、基本的には標準仕様もオプション仕様も存在しません。
ただこの話を聞くと「いやいや、今検討中のハウスメーカーで標準仕様について説明受けたよ。」「住友林業やヘーベルハウスは標準仕様が明確に決まっているよ。」という意見が出てきそうですが、基本的に大手ハウスメーカーのいう標準仕様というのは、見積もりを取るための初期仕様のことを言っています。
住宅は部品数が多いので、その1つ1つを確認して見積もりを作っていたら時間がかかってしまいます。
ですのでハウスメーカーによっては、明確に初期仕様を決めているところもありますし、営業マン任せのハウスメーカーもあるわけです。
例えば、住友林業やヘーベルハウスは明確に初期仕様を決めているハウスメーカーです。
そのため見積もりが出てくるスピードが速い傾向にあります。
一方で積水ハウスは初期仕様が営業マン任せなので、営業マンのリテラシーによって入ってくる初期仕様が異なります。
またその特性上、見積もりが出てくるスピードはかなり遅めです。
このような感じで、ハウスメーカー毎に初期仕様に対する考え方の違いはあるものの、オプション仕様に制限はありません。
一方で中堅・ローコスト系のハウスメーカーは、標準仕様とオプション仕様が明確に決まっていることが多く、オプション仕様も選べる幅に限界があります。
ではなぜそのような仕組みになっているのかというと、契約後の打ち合わせを早く終わらせて、すぐに着工に取り掛かるためです。
というのも、契約後の打ち合わせの回数が多ければ多いほど、時間がかかればかかるほど、人件費がかさんでくるわけです。
しかも注文住宅という商材はざっくり説明すると、家が完成して初めてハウスメーカー側に全額利益が入ってくるという仕組みなのですが、そういった収益構造である都合上、家の完成が長引けば長引いた分だけ人件費がかかる他に
- 為替リスク
- 物価上昇リスク
これらのリスクにもさらされることになるのです。
ですので家のコストを下げるなら、契約後の打ち合わせを短くしなければならないわけです。
その仕組みとして、中堅・ローコスト系のハウスメーカーは、標準仕様とオプション仕様という枠組みを設けているのです。
また、他にも契約後の打ち合わせを短くするための仕組みとして
- 契約後の打ち合わせに回数制限を設ける
- キャンペーンなどの値引きで着工期限を設ける
- 間取りに大幅な制限をかける
これらの仕組みも同時に存在します。
これまでの話をまとめると、営業、設計、施工、これらすべてにおいてコストを削減する工夫が盛り込まれていたり、具体的には
- 一人に複数の役割をもたせる
- 早く家を完成させて引き渡す仕組みになっている
これらがあるので、中堅・ローコスト系のハウスメーカーは安いということです。
具体的に、中堅・ローコスト系のハウスメーカーというのはどこのハウスメーカーが該当してくるのかというと、
- アイ工務店
- アキュラホーム
- タマホーム
- 住友不動産
などなど、これらのハウスメーカーが該当してきます。
価格が安いのはそれ相応の理由があります。
その点を考慮しつつ、中堅・ローコスト系のハウスメーカーを選ぶようにしましょう。
大手ハウスメーカー規格住宅の特徴
『大手ハウスメーカー規格住宅の特徴』についてです。
中堅・ローコストメーカーと同様の運用形態で商品を販売しているのが、大手ハウスメーカーの規格型住宅になります。
というのも、そもそも大手ハウスメーカー各社は工業化率を高めて商品を展開しています。
そのため、基本的にどのハウスメーカーも施工の精度は高いのです。
また、施工業者に対して過剰に現場を持ち回らせるということも基本的にはしません。
では、あとはどこでコストを落とすのかというと、契約後の打ち合わせをいかに短縮するか、ここしかないわけです。
ですので例えば、大手ハウスメーカー各社の規格住宅、具体的には
- ヘーベルハウスのmyDESSIN(マイデッサン)
- 住友林業のForest Selection BF(フォレスト セレクションBF)
- ミサワホームのスマートスタイル
- 三井ホームのMITSUI HOME SELECT
などは、壁や扉を付けたり外したり多少調整できるものの、決まった間取りの中から家づくりをすることになります。
また、これら規格型住宅は、標準仕様とオプション仕様が明確に決まっています。
そのため決められた範囲内で設備仕様を選ぶことになるわけです。
そうすることで、契約後の打ち合わせを短縮して人件費を削り、価格を安くしているのです。
ただし、工業化率が高いということは、言い換えると小回りが利かないということでもあります。
そのため、中堅・ローコスト系のハウスメーカーと比較をすると、どうしても断熱性能と気密性能は落ちる傾向にあります。
これらの性能は、大手ハウスメーカー自体が商品全体のアップグレードを行わない限り、規格型商品に反映されることはありません。
ですので今現状、小回りの利く中堅・ローコスト系のハウスメーカーがよく見えてしまうわけです。
ただ先ほども説明しましたが、中堅・ローコスト系のハウスメーカーは、皆さんが思っている以上に制約が多く、人一人に対して多くの役割をもたせている都合上、どうしても雑な施工になりやすい傾向にあります。
そのため価格を抑えた家づくりをする場合、
- 施工精度やアフターは難ありだけれど、 小回りを利かせたことによる断熱性能・気密性能の高さを取って中堅・ローコスト系のハウスメーカーにする
- 施工の精度が高くアフターはいいけれど、工業化ゆえの小回りの利かなさから、断熱性能・気密性能がやや劣る大手ハウスメーカーの規格型住宅
このどちらかを選ぶことになります。
中には「中堅・ローコスト系のハウスメーカーでも、完全自由設計で自分なりにいろいろとカスタマイズできる!」そんなふうに思っている方もいるのですが、打ち合わせを進めていくと徐々にボロが出てきて「やっていることは大手ハウスメーカーの規格型住宅と同じじゃん!」というのがわかってきます。
コストを抑えた家づくりをしたいという皆さんは、
- 中堅・ローコストメーカー
- 大手ハウスメーカー規格住宅
どちらを選びますか?
じっくり考えてみてください。
大手ハウスメーカー各社の特徴
続いて『大手ハウスメーカー各社の特徴』についてです。
このエリアにいる大手ハウスメーカー各社は、もう何十年も住宅の工業化及び大量生産に取り組んできている企業になります。
そのため
- 施工精度が高い
- 完全自由設計で間取りをつくれる
- 専門のアフター部隊がいるため、対応がいい傾向にある
- 契約後の打ち合わせの時間が長く取れる
- 商品自体のコストパフォーマンスがいい
といった特徴があります。
特に大手ハウスメーカー各社は、中堅・ローコスト系のハウスメーカーと違い、一人で複数の役割をこなすような仕組みになっていません。
そのため、営業マンは営業、設計士は設計、アフターはアフター対応といったように、きちんとそれぞれの役割に沿って対応を行います。
ですので、家自体のクオリティを追求できる仕組みが整っていたり、手厚いアフターサービスが行える環境が整っていたりします。
ただし、大手ハウスメーカー各社は本来、工業化による商品自体のコストパフォーマンスはいいのですが、それぞれの役割に応じた人員配置をしっかりと行っている都合上、どうしても人件費が高くなり、結果として価格も高めになっています。
これがポジションマップ左上の大手ハウスメーカー各社の全体的な傾向になります。
ここからはハウスメーカー毎に解説していきます。
セキスイハイム・トヨタホーム
まずはセキスイハイムとトヨタホームです。
この2社は、主に鉄骨ユニット工法という方法で家づくりをするハウスメーカーになります。
ユニット工法は工場で8割つくり、残りの2割を現場で組み立てるという工法であることから、工業化率が非常に高いハウスメーカーになります。
工業化率が高いということは、施工精度が上がり、さらには建物の価格が抑えられるというメリットがある一方で、工業化に適した形から逸脱することが難しくなるため、間取りの制限や建材の使用制限が発生してきます。
そのため例えばユニット工法ですと、ユニットとユニットをまたぐ形で階段の設置ができなかったりします。
また、同じくユニットをまたぐ形で水回りをつくることもできません。
その理由は、ユニットとユニットが重なり合う部分に出てくる鉄骨の梁が邪魔するからです。
その他にもユニットという箱の中で間取りをつくる都合上、どうしてもトイレや廊下の大きさがいびつになったり、あとは入れられる床材などにも制限が出てきたりします。
これらは工業化率を高めているがゆえに出てくるデメリットになります。
また、一条工務店に関しては、今現在木造住宅で徹底的に工業化を進めている企業で、こちらも工業で8割つくった上で残り2割を現場で組み立てるようなつくり方をしています。
一条工務店に関してはフィリピンに自社工場をもっていることもあり、コストパフォオーマンスは業界一と言っても過言ではないのですが、セキスイハイムやトヨタホームと同様に、間取りや入れられる部材に制限が割とあるハウスメーカーになります。
パナソニックホームズ・ダイワハウスの鉄骨・ヘーベルハウス
続いてパナソニックホームズ、ダイワハウスの鉄骨、ヘーベルハウスについてです。
これらのハウスメーカー・商品は、セキスイハイムやトヨタホームのやっている鉄骨ユニット工法とは違い、鉄骨軸組工法という方法で家づくりを行っています。
そのため、セキスイハイムやトヨタホームよりも間取りの自由度が高いのがパナソニックホームズ、ダイワハウスの鉄骨、ヘーベルハウスになります。
ただし、ここでいう間取りの自由度とは、家という箱のつくりやすさの話であって、箱の中のつくり込みに関しては
- セキスイハイム
- トヨタホーム
- パナソニックホームズ
- ダイワハウスの鉄骨
- ヘーベルハウス
どのハウスメーカーも基本的には苦手になります。
つくり込みというのは、工務店が得意とするような
- 巾木を無くす
- 造作家具をつくる
- 窓枠を隠す
そういった諸々の手工芸のことで、元々大手ハウスメーカー各社は戦後、家がない時代に大量生産する前提で家づくりを行ってきたこともあり、どうしても画一的で建売や賃貸のような間取り提案、内装提案になってしまいがちなのです。
そういった背景もあって、デザイン性に関しては、その他木造系の大手ハウスメーカーにはどうしても勝てない印象です。
しかし、今の話を聞いて「いやいやヘーベルハウスはデザイン的にカッコいいじゃん!」「何、嘘ついてるの?」と思われた方もいるかもしれません。
確かにそれはそのとおりで、ヘーベルハウスはモダニズムとよばれる建築の形をしっかりと踏襲しているので、デザイン的でカッコよく見えるのです。
少し話が逸れますが、ヘーベルハウスがなぜおしゃれに見えるのか、それをお話すると、ヘーベルハウスは1972年に誕生したハウスメーカーなのですが、1930年〜1955年くらいの間で、世界ではモダニズムという建築様式が流行りはじめていました。
モダニズムというのは簡単に一言でお伝えすると『建物の装飾を無くそう』という動きです。
というのも、昔の建物は装飾が至る所にあったのです。
そこに住む人の権威性や威厳性を表すために装飾が施されているわけなのですが、見てのとおり、職人がつくり込む必要があるので、どうしてもつくり終えるのに時間がかかってしまいます。
これはなにも建築に限った話ではなく、とにかく昔のものはなんでも複雑な装飾が施されていたのです。
ただ産業革命により、ものを大量生産できる時代に突入したことから、だんだんとものにシンプルさが求められるようになりました。
当然、建築にもその流れが来て、有名建築家であるル・コルビジェが建物のモダニズム化、つまりは装飾を無くす建築を世界に推奨していくことになります。
有名なところでいうと、例えばル・コルビジェが建てた建物にサヴォア邸というのがあります。
見ていただければわかりますが、非常にシンプルな建物です。
こういう装飾のないモダニズムな建物が世界で流行していくわけです。
そんな中、1960年代高度成長期の日本の大都市圏は、深刻な住宅不足の状況にありました。
そのため、旭化成は建材事業へ参入し、1972年11月に「旭化成ホームズ株式会社」が誕生しました。
そして、ヘーベルハウスは当時流行っていたモダニズムの形状を踏襲して、日本にモダニズム住宅を普及させていくわけです。
一応、こういう歴史的背景があって今のヘーベルハウスがあるわけなのですが、ル・コルビジェが建てた建物とヘーベルハウスの建物は形状がそっくりです。
ここからもわかるとおり、ヘーベルハウスのデザインはル・コルビジェからきていて、さらにこのモダニズムを徹底した建物は、ミッドセンチュリーとよばれる家具、具体的には
- Wassily Chair
- Grand Confort Chair
- Barcelona Chair
こういった家具たちと非常に相性がいいのです。
それもそのはずで、ミッドセンチュリーの家具はモダニズム系の建物に合わせてつくられた家具なのです。
そのため必然的にヘーベルハウスとの相性もよくて、ミッドセンチュリーの家具をヘーベルハウスに入れると自然とカッコよく、おしゃれに見えるわけです。
ただ、そんなヘーベルハウスも突き詰めると間取りに制限が出てきたりします。
またその他の
- セキスイハイム
- トヨタホーム
- パナソニックホームズ
- ダイワハウスの鉄骨
これらのハウスメーカーはデザインが独自のもので、なおかつ今まで住宅の大量生産を前提に家づくりをしてきた経緯があるため、どうしても画一的で建売や賃貸のような間取り提案、内装提案になってしまいがちなのです。
ネット上にこれらのハウスメーカーの実例写真がほぼないのもこれが理由になります。
ミサワホーム・三井ホーム
続いてミサワホームと三井ホームに関してです。
この2社は枠組壁工法というつくり方をベースにして、より構造躯体を強固に進化させたハウスメーカーです。
枠組壁工法ベースなので、耐震性や断熱性能、気密性能は高くなる一方で、コーナーサッシや横に広い大空間をつくるのは原則苦手になります。
そのため、軸組構法をベースにつくられた積水ハウス、ダイワハウスの木造グランウッド、住友林業、これらのハウスメーカーよりも間取りの自由度はどうしても劣ります。
ただし鉄骨造よりかは小回りが利きやすく、つくり込みがしやすいため、やや手工芸よりのポジションとなっています。
特にミサワホームのカタログではなく建築実例を見ていただくとわかりやすいと思うのですが、ミサホームがつくる家の外観は「家」という感じで、言い方は悪いのですが、そこまでおしゃれというわけではないのです。
ただ、内装に関してはけっこうおしゃれな感じになっていることが多く、内装の雰囲気だけでいえば、積水ハウスや住友林業にひけ劣らない場合もあります。
三井ホームも同様で、外見はカチっとしていることが多く、内装はおしゃれな印象です。
これは工業化色の強い枠組壁工法をベースにして家づくりをしているため、どうしても仕方のないことになるのですが、多少外観を犠牲にしてでも「地震に強くておしゃれな内装が提案できるハウスメーカーにしたい!」という方は、三井ホームやミサワホームを選んでみてもいいのかもしれません。
ちなみに余談にはなりますが、一条工務店の間取りの制限が厳しいというのは、会社の運用ルールの問題というのもあるにはあるのですが、つくり方のベースがミサワホームや三井ホームと同じ枠組工法だからです。
また、一条工務店の家とミサワホームの家の外観が似ている時があるのですが、これは一条工務店の家のデザインを元ミサワホームの人間が監修しているからです。
ということで話を戻しまして、ここまでで大手ハウスメーカー各社の特徴についてお話をしてきましたが、簡単にまとめるとポイントは3つです。
1つ目が大手ハウスメーカー各社は中堅・ローコスト系のハウスメーカーとは違い、一人で複数の役割をこなすような仕組みになっておらず、
- 営業マンは営業
- 設計士は設計
- アフターはアフター対応
といったように、きちんとそれぞれの役割に沿って対応を行うため、価格が高めであるということ。
2つ目が、鉄骨系の大手ハウスメーカー各社は、工業化による住宅の施工精度が高い反面、元々が住宅の大量生産が目的で発足した企業であるため、どうしても画一的で建売や賃貸のような間取り、内装提案になりやすい傾向にあるということ。
3つ目が、ミサワホームと三井ホームに関しては木造であるため、鉄骨系の大手ハウスメーカー各社に比べるとつくり込みがしやすい傾向にあるものの、枠組壁工法ベースのつくり方であるため、軸組工法ベースの積水ハウス、ダイワハウスの木造xevo GranWood(ジーヴォグランウッド)、住友林業と比較をすると、間取りの自由度は劣るということ。
これら3つになります。
工業と手工芸の両立の特徴
最後に工業と手工芸の両立、ここのポジションの解説です。
最初に歴史の話を少ししました。
そしてこれまで工務店の解説から始まり、ポジションマップを時計回りで説明してきたわけですが、「歴史は繰り返している」というのがなんとなくわかります。
途中で説明した部分もありますが、
- 工務店がアールヌーボーで職人による手作業最強だった時代
- 中堅・ローコストメーカーがアールデコでアールヌーボーを機械生産しようとしていた時代
- 大手ハウスメーカーの規格住宅がモダニズム初期でバウハウスが登場した時代
- 大手ハウスメーカー各社がモダニズム全盛期で世界的に工業化が流行った時代
というような感じです。
では、その次に来るのはなんなのかというと、歴史のパートでもお話したとおりで、工業化による装飾のない建築を表すモダニズムに、その地域の特性をプラスした建築ということになります。
要は和モダンなどがそれに該当してくるわけですが、そういった住宅をつくるためには、工業と手工芸の両立がどうしても必要になってくるのです。
具体的には、建物の外側である構造躯体は工業化による精度の高いつくり方を用いて、建物の内側である内装は職人による手工芸で小回りを利かせてきれいな内装をつくり込む、そうすることで、多くの人が「おしゃれだなー。」「美しいなー。」と憧れる、そんなSNS映えする家づくりをすることができるということです。
積水ハウス
積水ハウスに関しては、設計力の高さもさることながら、造作家具の提案や、設計士が自ら現場に足を運んで職人に指示出ししながら家づくりをしています。
そもそも住宅の大量生産を行ってきたハウスメーカーからすると、造作家具の提案なんてほとんど行わないですし、むしろ「造作家具?なにそれ?」というような人ばかりなわけです。
しかし本来、建築は建物に合わせて家具をつくるものなのです。
これはモダニズム全盛期に、建物に合わせてミッドセンチュリーという家具がつくられたのと同じ理屈です。
ですのできれいな建築をつくるのであれば、絶対にその家に合わせた家具が必要なのです。
そして、どういった家具を入れて、どのようにしてつくり込むのか、これは、その建物を設計した設計士のみがわかることなのです。
ですので設計士が自ら建築現場に足を運ぶのです。
ただもちろん、積水ハウスもすべての設計士が建築現場に足を運ぶわけではありません。
一部の優秀な人のみそういった行動をしているのですが、一部でもそういった文化が根付いているというのが積水ハウスの強みであり、工業と手工芸の両立が図れる所以なのです。
ちなみに造作家具と聞くと一般的にいすや机を思い浮かべると思います。
確かにそれらも家具ではあるのですが、収納や扉、洗面、あとはエアコンを隠すための面格子なども造作家具に含まれます。
住友林業
続いて住友林業についてですが、住友林業は会社の規模が大きいというのもあって、製造と販売が一体になっている企業です。
製販一体になっていることで、工業と手工芸の両立を図っている企業だということです。
例えば住友林業の3種の神器の1つに、チェスターフィットシリーズというものがあるのですが、これはわかりやすく言い換えると、先ほど説明した造作家具なのです。
要は造作家具をつくる仕組みづくりを会社として取り入れているので、その家にあった家具を提案できるわけです。
建築の歴史において、建物に合った家具をつくる重要性をさんざん伝えてきているので、この仕組みがいかに優れたものであるかが皆さんでしたらわかると思います。
また、住友林業の床材は、一番きれいに見える大きさとして、厚みと幅が1:8になるようにつくられていて、厚みが14.25mm、幅が114mmになっているのです。
そして、住友林業のウッドデッキも床材と同様に、幅が114mmにそろえられているため、床材とウッドデッキを繋げた内外一体のデザイン提案を可能としているのです。
こういった細かい提案ができるのは、製造と販売が一体である住友林業ならではの特徴で、仕組み化によって工業と手工芸の両立をしているわけです。
ダイワハウスの木造
最後にダイワハウスの木造、xevo GranWood(ジーヴォグランウッド)についてですが、こちらはここ数年でダイワハウスが力を入れはじめた商品です。
そのため、まだまだ建築実例は少ないですし、今まで工業化住宅一辺倒だったダイワハウスが大きく方向転換をした商品でもあるため、商品のスペックの高さや今時代に求められていることに対して、現場がまだまだついていけていないという状況でもあります。
ただ前々からお伝えしているとおりで、ダイワハウスの木造xevo GranWoodは軸組構法ベースでの建物であることから、間取りの自由度も高く、さらには断熱性能、気密性能も非常に高いのが特徴です。
正直、建物カタログスペックだけなら積水ハウスや住友林業に引け劣らないとても優れた工法でもあるのです。
ですので本当にもったいないなという感じではあるのですが、ダイワハウスの木造でも一部の地域は非常に提案のレベルが高いので、今後にかなり期待を持てるそんな商品です。
ということで、今現在積水ハウス、住友林業、ダイワハウスの木造xevo GranWood、これらが時代の先端を走っている工業と手工芸の両立を図ることのできるハウスメーカーになります。
ハウスメーカー迷子にならない!大手・中堅・ローコスト・工務店の違いを解説のまとめ
住宅業界全体のポジションマップをベースにそれぞれの解説を行ってきました。
いろんなインフルエンサーがいろんなことを言っていて、それが独自の解釈であることがほとんどなのですが、歴史をしっかりと理解した上で全体像をきちんと把握すると、ポジショントークに左右されない本質の部分が見えてくるようになります。
こういう状況が見えているからこそ、私は下手な中堅・ローコストメーカーで建てるくらいなら、似た運用をしている大手ハウスメーカーの規格型住宅の方がいいと思っています。
もちろん、中にはいい感じの家づくりをしている中堅・ローコストメーカーもあるとは思うのですが、裏事情を聞いてしまうと、ほとんどいいことを聞かないのです。
また今の時代、デザインも性能もどっちつかずの中途半端な家づくりをするくらいなら、工業化に完全に寄せた家づくりをする、手工芸に完全に寄せた家づくりをすると割り切ってしまった方がいい家がつくれるような気もします。
この話に関しては私個人の意見になるのですが、皆さんはどのように思われますか?
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