【2025】注文住宅に和室は必要?つくり方や費用の目安、メリット・デメリットを解説  

注文住宅に和室は必要? メグリエ編集部記事
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この記事はメグリエ運営事務局によって作成しました。

「注文住宅を建てるなら、和室はあったほうが良い?」「子どもの遊び場や来客用にも便利そうだけど、つくってから物置になったらどうしよう」と注文住宅の和室について悩んでいませんか?なんとなくの憧れで和室をつくると、後悔につながることも少なくありません。

今回は、和室をつくるメリット・デメリットを解説するとともに、家族にとって本当に必要かを見極める5つの判断基準について解説します。後悔のない家づくりのために、ぜひ最後までご覧ください。

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  1. 注文住宅に和室が必要か判断する5つの基準
    1. 来客用の部屋は本当に必要か
    2. 子育て期間中に活用シーンがあるか
    3. 日常的な家事や趣味で利用するか
    4. 老後の暮らしの変化に対応できるか
    5. 他の部屋の広さや機能を優先したいか
  2. 注文住宅に和室をつくるメリット
    1. 多目的な空間として柔軟に活用できる
    2. 子どもの安全な遊び場やお昼寝スペースになる
    3. 洗濯物を畳んだりアイロンがけをしたりする家事室になる
    4. 来客用の寝室としてすぐに使える
    5. リビングの延長として空間に広がりが生まれる
    6. 畳の調湿効果やリラックス効果を得られる
    7. 仏壇を置くための厳かな空間を確保できる
    8. 小上がり収納で収納力をアップできる
  3. 注文住宅に和室をつくるデメリット
    1. 結局使わなくなり物置部屋になってしまう
    2. 畳の日焼けや傷みが気になりメンテナンスが大変
    3. リビングが狭くなり圧迫感が出てしまう
    4. 小上がりの段差が将来の負担になる可能性がある
    5. 他の部屋とのデザインの調和が難しい
    6. カビやダニの対策に追加の手間がかかる
  4. 注文住宅の和室の建築の実例
    1. 【40坪】開放感のある平屋の住まい
    2. 【66坪】SQUARE SQUARE SQUARE
    3. 【146坪】和モダンの2階建で深い軒がある開放的な住まい
  5. 注文住宅の和室に関するよくある質問
    1. 和室をつくるのに費用はどれくらいかかりますか?
    2. 和室と畳コーナーの違いは?
    3. 和室の広さは何畳がおすすめですか?
  6. まとめ

注文住宅に和室が必要か判断する5つの基準

注文住宅の和室

「注文住宅に和室をつくるべきか」は、多くの方が悩むポイントです。なんとなく憧れで設けてしまい、後から「物置になってしまった」となるケースは少なくありません。ここでは、自分たちの暮らしに和室が本当に必要かを見極めるための5つの判断基準について解説します。

来客用の部屋は本当に必要か

来客用という目的だけで和室をつくるのは、物置化するリスクがあるため、慎重な判断が求められます

年に数回しか使わない部屋を確保するのは、スペースの効率が良いとはいえません。普段使わない空間は、どうしても一時的な荷物置き場になりがちです。

たとえば、両親や友人が泊まりに来る頻度を具体的に考えてみましょう。もし年に数回程度であれば、近隣のホテルを手配する選択肢もあります。本当に頻繁な来客が見込まれるのか、冷静に見極めることが後悔しないための第一歩です。

子育て期間中に活用シーンがあるか

子育て中の家庭にとって、和室は安全なキッズスペースやお昼寝の場所として重宝します

フローリングよりも柔らかい畳は、赤ちゃんがハイハイしたり転んだりしても安心です。また、布団を敷くだけですぐにお昼寝スペースになり、家事の合間に親も一緒に横になれる手軽さがあります。

リビング横に和室を配置すれば、キッチンで料理をしながら子どもの様子を見守れます。ただし、子どもが成長した後の使い道もあわせて考えておくと、将来的に「使わない部屋」になるのを防げるでしょう。

日常的な家事や趣味で利用するか

和室は、洗濯物をたたんだりアイロンがけをしたりといった日常の家事スペースとしても役立ちます。広いスペースを確保できる和室なら、家族分の洗濯物を一度に広げて効率良く作業を進められます。

家事だけではなく、書斎やヨガ、趣味の作業スペースといった明確な目的を持って活用するのも良い方法です。たとえば「週末はここで趣味の裁縫をする」など具体的な利用シーンを思い描いてみましょう。複数の使い道を想定しておけば、ライフスタイルの変化にも対応しやすくなり、和室を活かすためのカギとなります。

老後の暮らしの変化に対応できるか

将来の暮らしを見据えたとき、段差のない和室は夫婦の寝室としても活用できる可能性があります

年齢を重ねると、ベッドからの起き上がりが負担になることもあります。布団であればその心配が少なく、介護が必要になった場合もスペースを柔軟に使いやすくなるでしょう。

親との同居を考えている場合も、和室が一部屋あると便利です。反対に、小上がり和室の段差は将来的に負担になる可能性も考慮しましょう。老後の変化まで考えることで、長く愛用できる和室になります。

他の部屋の広さや機能を優先したいか

和室をつくるかどうかは、限られた面積の中で他の要素を優先するかの選択でもあります。和室を設けるスペースがあれば、その分リビングを広くしたり、大きな収納を確保したりできます。家全体の機能性を考える上でのトレードオフの関係にあるのです。

たとえば、家族が過ごすLDKをできるだけ広く開放的にしたい、という希望が強いのであれば、和室を設けない判断も十分に考えられます。和室がなくても後悔しないライフスタイルもあるため、家族で優先順位を話し合ってみましょう。

注文住宅に和室をつくるメリット

和室のメリット

注文住宅に和室を設けることには、暮らしを豊かにするさまざまメリットがあります。多目的なスペースとして柔軟に使えるだけではなく、子育てや家事の効率化、来客時の対応など、多くの場面でその価値を発揮します。ここでは、和室がもたらすメリットについて解説します。

多目的な空間として柔軟に活用できる

和室の大きな魅力は、一つの用途に縛られず多目的に使える柔軟性です。机やソファといった家具に縛られないため、座ったり寝転がったりと自由な姿勢で過ごせます

たとえば、昼間は子どもの遊び場、夜は夫婦の寝室、来客時には客間というように、時間帯や状況に応じて部屋の役割を変えることが可能です。可動式のテーブルをしまえば空間を広く使えるなど、空間効率が良いこともメリットといえます。

子どもの安全な遊び場やお昼寝スペースになる

畳の部屋は、子育て中の家庭にとって安全で快適な空間となります。適度なクッション性がある畳は、フローリングと比べて柔らかく、子どもが転んでしまった際の衝撃を和らげてくれます。また、い草の性質上ホコリが舞い上がりにくく、衛生的な環境を保ちやすいのも嬉しいポイントです。

洗濯物を畳んだりアイロンがけをしたりする家事室になる

和室は、日々の家事をスムーズにするユーティリティスペースとしても活躍します

広い床面を使えば、家族分の洗濯物を一度に広げて効率良く畳めます。椅子を用意しなくても、床に座って気軽にアイロンがけができるのも便利なポイントです。

間取りを工夫してファミリークローゼットを隣接させれば、「洗濯→乾燥→畳む→収納」という一連の流れが一か所で完結し、家事動線が格段に良くなります。

来客用の寝室としてすぐに使える

普段は別の用途で使いながら、必要なときだけ寝室にできることも和室のメリットです。

両親や友人が泊まりに来た際には、布団を敷くだけで快適な寝室に早変わりします。専用の客間を常設するのではなく、普段使いの部屋と兼用することで、限られたスペースを無駄なく有効活用できます。

リビングの延長として空間に広がりが生まれる

リビングに隣接する形で和室を設けると、空間全体に広がりと奥行きが生まれます。普段は扉や仕切りを開け放しておくことで、リビングと一体化した開放的な大空間として利用できます。視線が奥まで抜けるため、実際の面積以上に部屋が広く感じられる効果が期待できるでしょう。

なお、リビングを広く見せる素材について詳しく知りたい方は、住宅系YouTuberの「まかろにお」が運営する「まかろにお【大手ハウスメーカー攻略法】」内の「【素材編】狭いリビングを広く見せる工夫3選」を参考にしてください

運営者である「まかろにお」は、『人から始める家造りの重要性を世に広める』をコンセプトとした住宅系YouTuberです。元ハウスメーカー営業マンとして全国1位の営業成績を誇り、その後も不動産融資を扱う大手金融機関での実務経験を経て、幅広いハウスメーカー事情に精通しています。

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畳の調湿効果やリラックス効果を得られる

畳に使われるい草には、空間を快適に保つ自然の力が備わっています。湿度が高い梅雨の時期には湿気を吸収し、空気が乾燥する冬には水分を放出する「調湿効果」があります

また、い草特有の香りにあるのは、まるで森林浴をしているかのようなリラックス効果です。断熱性や保温性にも優れており、夏はひんやりと涼しく、冬は足元の冷えを感じにくいのも特徴です。

仏壇を置くための厳かな空間を確保できる

仏壇を安置する場所として、和室はふさわしい空間といえます。床の間や地窓といった和室ならではの設えは、仏壇を置くのに適しており、厳かな雰囲気をつくり出します。リビングなどの賑やかな生活空間と区切ることで、落ち着いた気持ちでお参りができるでしょう。

小上がり収納で収納力をアップできる

小上がり和室は、デザイン性の高さだけではなく、収納力を向上させるという実用的なメリットも兼ね備えています。床面の段差部分を有効活用し、大容量の引き出し収納などを設けることが可能です。これにより、季節ものの家電や衣類、かさばる子どものおもちゃなど、普段使わないものをすっきりとしまえます。

注文住宅に和室をつくるデメリット

和室のデメリット

和室には多くのメリットがある一方で、後悔につながりかねないデメリットも存在します。憧れだけでつくってしまうと「こんなはずではなかった」と感じるかもしれません。ここでは、和室をつくる際に知っておくべきデメリットを解説します。

結局使わなくなり物置部屋になってしまう

和室をつくったけれど後悔したという理由で一番多いのが「使わなくなり物置部屋になった」というケースです。明確な目的がないまま「あったら便利そう」という理由でつくると、この典型的なパターンに陥りがちです。特に他の部屋とのアクセスが悪い場所に孤立して配置すると、自然と足が遠のいてしまいます。

なお、注文住宅の間取りについて詳しく知りたい方は、住宅系YouTuberの「まかろにお」が運営する「まかろにお【大手ハウスメーカー攻略法】」内の「注文住宅で失敗する間取りの特徴【ハウスメーカー】」を参考にしてください

畳の日焼けや傷みが気になりメンテナンスが大変

畳はフローリングと比較して、メンテナンスに手間とコストがかかる点に注意が必要です

自然素材であるい草の畳は、日光によって変色しやすく、重い家具を長期間置くと跡がついてしまいます。そのため、数年から10年単位で畳の表面を張り替える「表替え」や、畳自体を交換する必要があり、その都度費用が発生します。

リビングが狭くなり圧迫感が出てしまう

LDK全体の広さとのバランスを考えずに和室をつくると、本来広く使えたはずのリビングが狭くなり、圧迫感が出てしまうことがあります。限られた床面積の中に壁で仕切られた空間をつくるため、空間の広がりが損なわれるのが原因です。

なお、最悪なリビングにならないための解決策について詳しく知りたい方は、住宅系YouTuberの「まかろにお」が運営する「まかろにお【大手ハウスメーカー攻略法】」内の「【間取り解説】最悪なリビングの特徴3選と解決策」を参考にしてください

小上がりの段差が将来の負担になる可能性がある

デザイン性が高く人気の小上がり和室ですが、その段差が将来の生活の負担になる可能性も考慮すべきです。若い頃は気にならなくても、年齢を重ねると段差の上り下りが大変になることがあります。また、ロボット掃除機が使えない、つまずくリスクがあるなど、日々の生活への影響も考えられます。

他の部屋とのデザインの調和が難しい

モダンな洋風のリビングの隣に、伝統的な和室を設けると、デザインがちぐはぐな印象になってしまうことがあります。空間全体のインテリアテイストを統一しないと、和室だけが浮いて見えてしまうでしょう。

カビやダニの対策に追加の手間がかかる

畳は湿気を吸いやすい性質があるため、フローリングに比べてカビやダニが発生しやすく、衛生管理に注意が必要です。特に、気密性の高い現代の住宅では、意識的に換気を行わないと畳に湿気がこもってしまいます。

注文住宅の和室の建築の実例

メリットやデメリットを理解しても、実際にどのような和室になるのか、具体的なイメージが湧きにくいと感じる方もいるかもしれません。理想の和室を叶えるためには、さまざまな実例に触れてインスピレーションを得ることが大切です。ここでは、まかろにおが手掛けた注文住宅の中から、素敵な和室のある建築実例を3つ紹介します。

【40坪】開放感のある平屋の住まい

【40坪】開放感のある平屋の住まい1

こちらの平屋の住まいでは、庭の緑とつながる開放的な和室を実現しました。和室には大きな窓が設けられており、外に広がる庭の景色を眺めながら過ごせるため、自然との一体感を楽しめます。

【40坪】開放感のある平屋の住まい2

障子を通した柔らかな光と畳の組み合わせが、落ち着きと開放感を両立した心地よい空間を演出しています。リビングに隣接した配置は生活動線も良く、普段使いはもちろん、来客時のおもてなしスペースとしても活躍する多目的な空間です。

【66坪】SQUARE SQUARE SQUARE

施工事例詳細【66坪】SQUARE SQUARE SQUARE

和のテイストをスタイリッシュに取り入れた、モダンなデザインが印象的な和室です。床に敷かれた正方形のタイルと、天井に見える梁がアクセントとなり、伝統的な和室とは異なる洗練された雰囲気を醸し出しています。

空間全体が落ち着いたトーンでまとめられ、北側に設けられた大きな開口部からは安定した柔らかい光が差し込み、心安らぐ癒やしの場として機能します。来客時や家族の団らんなど、さまざまなシーンで使える「ちょうど良いサイズ感」も魅力です。

【146坪】和モダンの2階建で深い軒がある開放的な住まい

【146坪】和モダンの2階建で深い軒がある開放的な住まい

リビングとの一体感と、屋外とのつながりを両立させた畳スペースの実例です。このお住まいでは、畳スペースをリビングと連続するように配置し、空間の広がりと日常的な使いやすさを実現しました。

南北に設けられた大きな窓からは心地よい風が通り抜け、深い軒が強い日差しを和らげてくれます。庭に隣接しているため、室内にいながら外の気配を感じられる、落ち着いた和の空間に仕上がっています。まるで縁側でくつろいでいるかのような時間を過ごせる設計です。

注文住宅の和室に関するよくある質問

和室

注文住宅の和室について検討を進めていると、費用や広さ、畳コーナーとの違いなど、さまざまな疑問が出てくることでしょう。計画を具体的に進める前に、これらの疑問点を解消しておくことが、後悔のない家づくりにつながります。最後に、和室に関するよくある質問とその回答を3つ紹介します。

和室をつくるのに費用はどれくらいかかりますか?

和室を設置する際の費用は、仕様や仕上げ内容によって大きく異なります

畳の種類だけを見ても、縁付き畳の場合は1枚あたり約10,000〜12,000円が相場で、6畳なら60,000〜72,000円程度が目安です。一方、縁なしの琉球畳は半畳サイズのため枚数が倍になり、同じ6畳でも120,000〜144,000円ほどかかることがあります。さらに、ふすまや障子、塗り壁などの内装を本格的に仕上げる場合は、総額が数百万円にのぼるケースもあります。

費用の目安はあくまで参考値にすぎず、ハウスメーカーやプランによって異なるため、具体的な金額を知りたい場合は複数の施工会社に見積もりを依頼し、仕様や構成を比較・検討することが大切です。

和室と畳コーナーの違いは?

和室と畳コーナーの大きな違いは、空間が「部屋」として独立しているかどうかです

和室は、壁や扉などで仕切られた一つの「部屋」を指します。一方、畳コーナーはリビングなどの一角に畳を敷いただけの「スペース」であり、明確な仕切りがありません。

一般的に、畳コーナーの方が壁や建具が不要な分、コストを抑えられ、開放的な空間をつくりやすい傾向にあります。

和室の広さは何畳がおすすめですか?

和室に最適な広さは、その部屋を「何のために使うか」という目的によって異なります

たとえば、来客用の寝室や子どもの遊び場として使うのであれば、布団一式を敷ける4.5畳が一般的で使いやすい広さです。将来的に寝室として使ったり、仏間を兼ねたりする可能性がある場合は、ゆとりのある6畳を確保しておくと安心です

まとめ

注文住宅で和室をつくるか悩んでいるなら、メリット・デメリットの理解が不可欠です。この記事を参考に、家族のライフスタイルに合うか慎重に判断しましょう。

後悔しないハウスメーカー選びの知識を深めたい方は、YouTubeチャンネル「まかろにお【大手ハウスメーカー攻略法】」の動画をチェックして知識を身につけましょう。運営者のまかろにおが、プロの視点で各ハウスメーカーの特徴や間取りづくりのコツを解説しています。

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なお、当サイト「メグリエ(MEGULIE)」を活用するメリット・デメリットは、こちらの動画で詳しく解説しています。一度チェックしてみてください。

後悔のない家づくりのためには、和室が本当に必要か、家族の将来を見据えてじっくり検討することが大切です。

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