この記事はメグリエ運営事務局によって作成しました。
一条工務店のメンテナンス費用は、「外壁塗装がいらないから安く済む」と思われがちです。しかし、塗装費用は抑えられても、シーリングの打ち替えや防蟻処理、ロスガード90の交換といった一条工務店ならではの維持費が発生します。
一条工務店は「住宅業界のユニクロ」と言えるほど高い性能を標準仕様で実現していますが、その裏返しとして、独自部材に縛られる維持コストがあります。今回は、一条工務店のメンテナンス費用を項目別に整理しながら、長期的な維持費を最小限に抑える具体策について解説します。
▼この記事のポイント
- 外壁塗装は不要だが、シーリング打ち替えは1回100万円以上、防蟻処理は10年ごと15万〜30万円が確実にかかる
- ロスガード90は部品交換が1万〜2万円程度、デシカント換気システムの交換は30万円以上
- 最長30年保証の維持には一条指定の有償メンテナンスが必須で、他社製品を入れると保証対象外になる
- 一条工務店の家を直せる外部業者はほぼ存在せず、修理は一条に直接依頼するのが原則
【項目別】一条工務店のメンテナンス費用
一条工務店のメンテナンス費用は、「抑えられる項目」と「確実にかかる項目」がはっきり分かれます。ここを混同すると資金計画が一気に崩れるため、まずは項目ごとの費用感を正確につかむことが、長期コスト削減の出発点です。
まずは、一条工務店で建てたあとに必要となる主なメンテナンス費用を、項目別に解説します。
外壁シーリング

外壁シーリングの打ち替えには、1回あたり100万円以上の費用がかかります。
人気のハイドロテクトタイルは外壁の塗装が不要というメリットがあります。しかし、タイル同士のつなぎ目を埋めるシーリング材まで劣化しないわけではありません。
シーリングは紫外線や温度変化で確実に劣化するため、定期的な打ち替えは避けられません。目地の劣化を放置すれば、隙間から雨水が侵入し、構造体を腐食させる原因になります。
防蟻処理

画像引用元:適材適所の防腐・防蟻処理(一条工務店)
シロアリ被害を防ぐための防蟻(ぼうぎ)処理は10年ごとに必要で、費用の目安は15万〜30万円です。
木造住宅である一条工務店では、構造を守るためのシロアリ対策が前提になっています。新築時の防腐防蟻処理にも効果の期限があり、その効力を維持するために10年ごとの再処理が目安となります。
屋根と防水工事

屋根一体型太陽光パネルを採用すれば、一般的な住宅で避けられない大規模修繕費を大幅に減らせます。
一般的に、屋根の塗装や葺き替えには15〜20年周期で100万〜200万円程度かかります。一条工務店で屋根一体型太陽光パネルを選んだ場合、この出費を大きく圧縮できるのは間違いないメリットです。
ロスガード90

画像引用元:ロスガード90(一条工務店)
換気システムのロスガード90は、日常の清掃やフィルター交換だけでなく、将来の部品・本体交換まで見込んでおく必要があります。故障した部位によって、修理・交換費用は大きく変わります。
軽微な部品交換で済むこともあれば、心臓部の故障でまとまった金額になることもあります。
| 修理・交換対象 | 費用の目安 |
| 簡易な部品交換 | 1万〜2万円程度 |
| 天井サーキュレーター交換 | 1台あたり約3万円 |
| 室外機・制御基盤(心臓部)の故障 | 10万円を超える高額修理 |
| デシカント換気システム交換 | 30万円以上 |
本体全体を交換するとなれば、当然まとまった費用が発生します。ランプの点滅や異音が出たときに放置するのは禁物です。
一条工務店のメンテナンス保証とアフターサービス

画像引用元:アフターサポート(一条工務店)
一条工務店は、長期保証と手厚いアフターサポートを完備しています。延長の条件とトラブル時の連絡先を正しく理解しておくことが、引き渡し後の安心に直結します。
適切なタイミングで点検と指定の有償メンテナンスを受ければ、建物の資産価値を守れるでしょう。ここでは、一条工務店のメンテナンス保証とアフターサービスを紹介します。
- 構造と防水の保証は最長30年まで延長できる
- 10年目・15年目・20年目に定期点検を実施している
- 水漏れなどの緊急トラブルに24時間受付で対応している
- 専用アプリのi-サポで依頼や購入ができる
構造と防水の保証は最長30年まで延長できる
一条工務店では、定期点検と指定の有償メンテナンスを受けることで、構造と防水の保証を最長30年まで延長できます。初期保証が切れたあとも、必要な補修工事を計画的に実施することで住まいの価値を維持できます。

画像引用元:アフターサポート(一条工務店)
ただし、無条件で延ばせるわけではありません。延長には明確な条件があり、対象となる工事範囲と有償メンテナンスの内容を契約前に押さえておくことが、後悔を防ぐ確実な対策になります。
10年目・15年目・20年目に定期点検を実施している
一条工務店では、引き渡し後の10年・15年・20年の節目に、専門スタッフによる定期点検が行われます。住まいの状態を継続的にプロの目で見てもらえるため、不具合の早期発見につながります。
ただし、点検の案内が届いてから、流れに任せて「お願いします」で終わらせてはいけません。実施が必要な補修工事と、その費用がいくらになるのかを、必ず営業担当者に直接確認してください。
水漏れなどの緊急トラブルに24時間受付で対応している
水漏れなどの急なトラブルは、お客様サポートセンターが24時間受付で対応します。いつでも相談できる窓口があるのは、住み始めてからの大きな安心材料です。
ただし、夜間や休日は対応範囲が限られる場合があります。そのため、起きた不具合が「いますぐ対応すべきもの」なのか「翌営業日でも問題ないもの」なのかを切り分けたうえで連絡することが、スムーズな解決につながります。
専用アプリのi-サポで依頼や購入ができる
専用アプリ「i-サポ」を使えば、消耗品の購入やメンテナンス依頼をスマートフォンからいつでも行えます。不具合箇所の写真を添付して相談できるため、口頭では伝わりにくい状況を正確にメーカー側へ届けられます。

画像引用元:アフターサポート(一条工務店)
便利な一方で、急ぎのトラブルをアプリだけに頼るのは危険です。緊急時は電話窓口も併用し、対応を急がせることが確実な解決策になります。
一条工務店と一般的な住宅とのメンテナンスに関する違い
一条工務店は、一般的な住宅と比べて外装の維持費を大きく抑えられる構造です。その代わり、専用設備や長期保証を維持するための指定工事に、特有のコストが発生します。
外装だけでなく設備全体を含めた資金計画を立てることが、長く住むうえでの分かれ目です。ここでは、一般的な住宅と比較した際の、一条工務店のメンテナンスに関して解説します。
- 高耐久な外装材で外壁塗装費用を抑制している
- 屋根材の大規模修繕費用を抑制している
- 保証延長のための有償メンテナンスが発生する
- 機械設備の交換費用が発生する
高耐久な外装材で外壁塗装費用を抑制している

画像引用元:ハイドロテクトタイル(一条工務店)
ハイドロテクトタイルなどの高耐久な外装材を採用することで、一般的な住宅でかかる外壁塗装費用を大きく抑えられます。外壁塗装が不要になるケースもあり、ランニングコストの面では明確に有利です。
ただし、タイル外壁であっても、つなぎ目のシーリングや下地の点検・補修は必須です。塗装費がかからないからといって、外装のメンテナンス費用がゼロになるわけではないという点は誤解しないでください。
屋根材の大規模修繕費用を抑制している
屋根一体型太陽光パネルを採用することで、一般的な屋根材で必要となる大規模な葺き替え費を減らせます。通常の住宅では避けられない100万〜200万円規模の屋根修繕を抑えられるのは、長期で見れば相当大きなアドバンテージです。
陽光パネル本体の寿命が長くても、電力を変換するパワーコンディショナーなどの関連設備は別途交換が必要になる点には注意が必要です。
保証延長のための有償メンテナンスが発生する
保証延長の維持費として、シーリングの打ち替えや防蟻処理などがかかってきます。ここで費用を惜しんで保証対象の工事を他社に投げると、一条工務店の保証から外れるという結末を招きます。
長期保証を担保したいなら、決められたタイミングで一条に有償工事を依頼しましょう。
機械設備の交換費用が発生する
全館床暖房やロスガード90などの専用設備には、部品交換や本体交換の費用が発生します。住宅設備の寿命には限りがあり、エコキュートなどの水回り設備は10〜15年で交換時期を迎えます。
一条工務店は全館空調や床暖房といった大型機械設備を標準搭載している分、一般的な住宅にはない設備費用まで含めて維持費を見積もりましょう。
一条工務店のメンテナンスを左右するオリジナル部材と保証・修理の関係

画像引用元:アフターサポート(一条工務店)
一条工務店の家は、自社のオリジナル部材で組み上げられています。これらは手厚い保証の対象になる反面、デザイン重視で他社製品を入れると、保証や修理の場面で施主が不利益を被り、想定外の修理費や自己負担という形でメンテナンス費用に跳ね返ります。
一条工務店が「住宅業界のユニクロ」と呼ばれる強さは、この徹底した標準化に支えられている一方で、独自仕様ゆえの縛りも生みます。
- オリジナル部材は10年間無料交換に対応している
- 他社製品を導入すると保証対象外になる
- 一条工務店の家を修理できる外部会社はほぼ存在していない
オリジナル部材は10年間無料交換に対応している
一条工務店のオリジナル部材は、不具合が発生した場合に10年間無料で交換してもらえます。
ただし、保証の対象や条件は部材ごとに異なります。「全部タダで直してもらえる」と思い込むと後でトラブルになるため、契約前に保証の適用範囲を営業担当者へ確認しておきましょう。
他社製品を導入すると保証対象外になる
デザインや価格を優先してオリジナル部材以外の他社製品を入れると、一条工務店の保証対象から外れます。この保証の「すき間」にはまると、施主が板挟みになったうえ、修理費を全額自己負担する事態にもなりかねません。
家の性能と長期保証を守りたいなら、安易な他社製品の導入は避けましょう。
一条工務店の家を修理できる外部会社はほぼ存在していない
一条工務店の家は工場生産による特殊な作り方をしているため、構造を正しく修理できる外部会社はほぼ存在しません。費用を浮かせようと外注に逃げても、結局は直せず、遠回りした分だけ余計な費用と手間が積み上がります。
一条工務店の家のメンテナンスや修理は、最初から一条に直接依頼することが確実で、結果的に安い方法となるでしょう。
一条工務店のメンテナンス費用が増える工業生産の注意点

一条工務店は自社工場での大量生産によって、高品質な住宅を安定して供給しています。しかし、この生産方式には見落としやすい注意点があります。
新商品に安易に飛びつくと、予期せぬ不具合に見舞われ、将来のメンテナンス費用が膨らむことです。ここでは、工業生産だからこそ知っておきたい注意点を解説します。
- 新商品には初期不良や収まりの悪さが起きやすい
- フロントオープン型食洗機でも不具合が発生している
新商品には初期不良や収まりの悪さが起きやすい
発売されたばかりの新商品を導入すると、初期不良や部材の収まりの悪さが起こりやすくなります。理由は単純で、一条工務店は建築部材を工場で大量生産する仕組みを採っているからです。
現場での施工実績や実際の生活環境での運用データがない新商品は、導入直後に不具合や収まりの悪さが出やすいです。たとえ魅力的に見えても、稼働実績が安定するまで採用を見送ることが、長期コストを抑える確実な判断になります。
フロントオープン型食洗機でも不具合が発生している
過去に導入されたフロントオープン型の食洗機でも、登場当初は実際に不具合が発生しています。新しい設備は便利に見えても、実際の使用環境では予期せぬ課題が出るものです。
採用事例の少ない設備を選ぶなら、「不具合は起こり得る」という前提で構えておきましょう。
一条工務店のメンテナンスの依頼方法

画像引用元:アフターサポート(一条工務店)
一条工務店のメンテナンス依頼は、トラブルの緊急度に合わせて窓口を使い分けるのが解決への近道です。連絡手段を正しく選べば、無駄な待ち時間をなくし、被害を最小限で食い止められます。
- 緊急トラブルはお客様サポートセンターに連絡する
- 急ぎではない相談はi-サポやWebフォームで依頼する
- 軽微な不具合はメンテナンスマニュアルで対応できる
- 相談前に症状やエラーコードを準備する
緊急トラブルはお客様サポートセンターに連絡する
水漏れや設備故障など緊急性の高いトラブルは、まずお客様サポートセンターへ電話してください。夜間や休日でも受付対応してもらえるため、万が一の事態にも備えられます。
電話前に、症状や発生時期をメモにまとめておくと、やり取りが一気にスムーズになります。
急ぎではない相談はi-サポやWebフォームで依頼する
急ぎではない相談や消耗品の注文は、専用アプリ「i-サポ」やWebフォームを活用しましょう。不具合箇所の写真を添付できるため、口頭では伝わりにくい状況を正確に届けられます。状況が悪化する恐れがある緊急時は、迷わず電話連絡を優先してください。
軽微な不具合はメンテナンスマニュアルで対応できる
引き渡し時に渡されるメンテナンスマニュアルを見れば、軽微な不具合は自分で解決できます。ロスガードのランプ点滅といったよくある症状は、マニュアルの手順どおりに動くだけで対応できる場合が多くあります。
ただし、マニュアルに載っていない作業や無理な自己修理に手を出すと、一条工務店の保証に悪影響が及びます。判断に迷ったら自己流で進めず、サポート窓口へ相談しましょう。
相談前に症状やエラーコードを準備する
窓口へ相談する前に、発生している症状やエラーコードを正確に伝える準備をしておきましょう。「いつから・どこで・どんな症状が出ているか」を時系列で整理し、リモコンなどにエラーコードが表示されていれば、その番号を一字一句正確に控えておきます。
あわせて保証書や図面、不具合箇所の写真を用意しておくと、担当部門の判断が早まり、解決までの時間を短縮できます。
一条工務店のメンテナンス費用を安く抑える方法
一条工務店のメンテナンス費用を抑える秘訣は、新築時の仕様選びから引き渡し後の計画的な修繕まで、一貫した戦略を持つことです。
前述のとおり、新築時にオリジナル部材を基本とし、発売直後の新商品は様子を見ることが、保証と不具合リスクを抑える大前提になります。そのうえで、引き渡し後に維持費そのものを下げる具体策が次の4つです。
- 日常的なセルフメンテナンスで設備の寿命を延ばす
- 足場が必要な工事を同時に実施する
- 設備交換の時期を事前に計画する
- メグリエ(MEGULIE)で優秀な営業担当者を指名する
日常的なセルフメンテナンスで設備の寿命を延ばす
日常的なセルフメンテナンスの徹底は、機器の寿命を延ばして修繕費を削るもっとも手堅い方法です。
ロスガード90の排気口清掃やフィルター交換は、日々の費用削減に直結します。換気設備や水回りをこまめに掃除するだけでも、機器は確実に長持ちします。
小さな不具合の放置は、大きな修繕費の元です。
足場が必要な工事を同時に実施する
シーリングや屋根周りなど足場が必要な工事は、まとめて実施することで足場代を確実に抑えられます。
工事時期を分けると、高額な足場代が何度も発生します。ただし、まとめすぎると一度の支払い負担が重くなるため、優先順位を決めて計画を立てることが大切です。
設備交換の時期を事前に計画する
住宅設備の交換時期を前もって把握し、資金計画に組み込んでおけば、無駄な出費を防げます。
エコキュートやロスガード90などは、10〜15年以降に交換費用が重なってきます。壊れてから慌てて交換しようとすると、選択肢が狭まり、割高な費用を払う羽目になるでしょう。
メグリエ(MEGULIE)で優秀な営業担当者を指名する
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一条工務店のメンテナンス費用に関するよくある質問

最後に、一条工務店のメンテナンス費用に関してよくある質問と、その回答を紹介します。一条工務店のメンテナンス費用について、多くの方がつまずくポイントをまとめました。引き渡し後に慌てないためにも、疑問は先につぶしておきましょう。
一条工務店の10年点検費用はいくらですか?
10年点検そのものは、無料で受けられるケースが多いです。
ただし、点検後に必要と判断された補修や部品交換は有償になる場合があります。「無料点検」と「無料修理」はまったくの別物だと考えてください。
一条工務店のメンテナンスは高いですか?
一般的な住宅と比べて、一部の修繕費が高く感じられる場面はあります。理由は、オリジナル部材や専用設備が多く、外部の修理会社に頼りにくいため、修理先の選択肢が限られやすいからです。
ハイドロテクトタイルで外壁塗装を抑えやすいメリットがある一方、設備交換や保証延長工事の費用を見込む必要があります。
まとめ
一条工務店のメンテナンス費用を抑える秘訣は、次の2つに尽きます。
- オリジナル部材の採用
- 計画的な資金準備
一条工務店は「とりあえず候補に入れておきたい」と言えるほどコストパフォーマンスに優れたハウスメーカーですが、その強さは独自仕様の徹底によって成り立っています。だからこそ、維持費もその構造に沿って考える必要があります。
一条工務店の特殊な構造や保証制度をさらに深く理解したい方は、YouTubeチャンネル「まかろにお【大手ハウスメーカー攻略法】」の動画をチェックしてみてください。まかろにおが発信する情報を参考にすれば、長期的なコストを抑える具体的な対策が見えてきます。
また、大手ハウスメーカー本社公認の注文住宅の相談サービス「メグリエ(MEGULIE)」では、家づくりの無料相談をLINEで受け付けています。

「将来の修繕費を含めた資金計画の立て方がわからない」「保証を維持するための費用がいくらかかるか不安」といった悩みも、専門スタッフの丁寧なサポートで解消できます。リアルタイムで最新情報を受け取れるのも強みです。
さらに、「メグリエ(MEGULIE)」に掲載された豊富な建築実例から気になる施工事例を選び、その施工を担当したハウスメーカーや営業担当者に直接依頼することもできます。メンテナンスの知識が豊富な優秀な担当者に任せれば、引き渡し後も安心して長く住み続けられます。
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一生に一度の買い物で後悔しないために、建てる前の初期費用だけでなく、将来のメンテナンス費用まで見据えて、慎重に家づくりを進めていきましょう。