今回は『クリナップのキッチンの特徴は?実際にショールームに行ってみた』というテーマで実際にクリナップのショールームに行ってきた内容についてまとめてお伝えします。
注文住宅や家づくりにおいて「どのメーカーのキッチンを選ぶべきか」は、住まい全体の満足度を大きく左右する大切なポイントです。海外ではキッチンをインテリアの中心と捉え、キッチンから逆算して間取りや内装を決めていくアプローチが主流となっています。
今回は、キッチンメーカーのクリナップのショールームにて実際の主力シリーズや最新設備をチェックしました。今回はクリナップのキッチンの魅力やおすすめシリーズの比較、失敗しないための人気設備・仕様についてわかりやすく解説します。
本記事はYouTubeの「まかろにお【工務店&ハウスメーカー攻略法】」チャンネルの以下動画をもとにポイントをまとめております。
システムキッチンの生みの親「クリナップ」の特徴

画像引用元:憧れを、よろこびに変える。クラフツマンシップが紡ぎ出す品質と洗練されたデザイン
クリナップは、日本で初めて「システムキッチン」という名称をつけて取り入れた、キッチン界のリーダーであり専業のシステムキッチンメーカーです。昔の一体型キッチンが主流だった時代から海外の流行を取り入れ、箱を並べて天板を乗せる現在のシステムキッチンのスタイルを確立しました。
また、引き出し収納の最下段など、これまでデッドスペースになっていた部分を効率的な収納として活用できる構造を日本で初めて考案したのもクリナップです。
クリナップ最大の強みは「ステンレス」にあります。耐久性が高く、染み込みや匂いの発生を防ぐステンレス素材と、長年培われた高い加工技術が同社製品の核となっています。
クリナップのキッチンシリーズ比較
クリナップのメインとなるキッチンシリーズには、「rakuera(ラクエラ)」「STEDIA(ステディア)」「CENTRO(セントロ)」の3つのグレードが存在します。
ショールームでは、3つのグレードを実際に見て比較できます。

基本グレードのrakuera(ラクエラ)

引用元:キッチンは家具、と考える。
rakueraは、クリナップの主要ラインナップにおける基本グレードです。

内部構造(躯体)については、上位グレードのSTEDIAやCENTROがステンレス仕様であるのに対し、rakueraは一般的な白い木製構造となっています。
レールはSTEDIAと同じ海外製の非常に性能の良いものが採用されており、引き出しの有効スペースもSTEDIAと同じ高さ18.5cmとなっています。
バランスの優れたSTEDIA(ステディア)

引用元:PLAN 16 フラット対面I型 アイランド class 5/ルオントセピア
STEDIAは、性能と価格のバランスが最も優れている主力シリーズです。

一般的なキッチンでは木製の構造(躯体)が多い中、STEDIAは標準でキャビネットの中までステンレス構造が採用されています。ステンレス構造は調味料などがこぼれても液体や匂いが染み込む隙間がなく、高い耐久性を誇ります。
デザイン面では、天板の厚みが40mmとなっており、遠くから見ても柔らかい印象を与えるスタイリッシュなレイアウトが特徴です。

よりこだわりたい方にはCENTRO(セントロ)

最上位グレードのCENTROは、こだわりたい方に向けたシリーズです。STEDIA同様にキャビネット内部までステンレス構造となっているほか、より細く高品質なレールを採用しています。

レールの形状により引き出し内の収納幅がSTEDIAの18.5cmから22.5cmへと広がり、ラップ1本分多く収納できるスペースが確保されています。

デザイン面では天板が薄く仕上げられており、天板と扉の間に2cmのモールが入ることでスタイリッシュでかっこいい印象を与えます。

私はこだわりたいタイプなので、これを見て間違いなくCENTRO一択だと感じました。
クリナップキッチンの人気設備と注目機能
クリナップのキッチンには、家事の効率化やメンテナンス性を高める独自の設備・仕様が多数用意されています。
自動洗浄レンジフードの「洗エールレンジフード」
クリナップのメイン商品の1つ、自動洗浄機能を搭載したレンジフードです。約2ヶ月に1回、汚れが溜まるとセンサーがお手入れランプで通知します。

レンジフードの奥側にある給湯トレイに蛇口からのお湯をセットして洗浄ボタンを押すと、約10分間ドラム式洗濯機のように内部でお湯を循環させて自動洗浄を行います。

レンジフードは定期的なお手入れを怠ると油が固まって吸い込みが悪くなるため、クリナップではセンサーの通知に合わせて2ヶ月に1回定期的に洗浄ボタンを押して手入れすることを推奨しています。
自動運転(オートムーブ)付き吊り戸棚

手で下ろすタイプの吊り戸棚だけでなく、完全自動で昇降する「オートムーブ」機能がついた吊り戸棚が用意されています。ボタンを押すだけで自動で上げ下げができる点が特徴です。
機能性や価格面から高頻度で選ばれる設備ではないものの、珍しさやこのようなギミック・仕掛けが好きなユーザーから選ばれています。
流レールシンク

「流レールシンク」は、水を使うと手前のレールに沿ってゴミや汚れが自然と排水口へ集まるよう設計された構造です。通常のお皿洗いの流れで汚れが集まるため、清掃の手間を軽減します。

勝手にクリントラップ
「流レールシンク」とあわせて採用されている排水口構造「勝手にクリントラップ」は、排水口のぬめりや菌の繁殖を防ぐ機能です。通常、配管からの匂いを防ぐために排水口のS字部分に溜まっている水は循環しにくく菌が繁殖しやすい環境になり、匂いがでやすくなってしまいます。

「勝手にクリントラップ」では8時間に1回(1日に3回)、自動で中の水を丸ごと流して綺麗な水に入れ替えます。
ショールームには珍しい、リアルなキッチンコーディネートが確認できる比較コーナーも

ショールーム内には、天板・取っ手・キッチンパネル・扉色などの本物素材を並べ、コーディネートを一覧でまとめて比較・確認できる専用コーナーが設置されています。
照明の色調(光の色)による見え方の違いまで踏まえてリアルにイメージが掴めるようになっており、直感的に好きな組み合わせを選んで確認することが可能です。

クリナップの強み、ステンレス天板もチェックできる
クリナップはステンレスの加工技術に非常に長けています。特に天板などの角(コーナー)部分の加工精度が圧倒的に高く、きれいに丸く仕上げられている点が大きな特徴です。

表面仕上げには、傷が目立ちにくく光沢を抑えたヘアライン加工やバイブレーション仕上げのほか、CENTRO限定でダーク色に着色した「バイブレーションダーク」なども用意されています。

特に角の加工が圧倒的に綺麗で、他のメーカーのステンレス天板より角が圧倒的に綺麗なので、ショールームに来たら絶対に見るべきポイントです。
ステンレス用特殊コーティング「美コート」も
ステンレス天板には特殊コーティング「美コート」を施すことが可能です。美コートは水に馴染みやすい性質を持ち、汚れと天板の間に水が入り込んで汚れを浮かせるため、軽く拭くだけでお手入れが完了します。

セラミックの天板は仕入れ先や素材、加工方法も他社と大体同じになりがちです。だからこそクリナップでセラミックを選ぶのではなく、あえてメーカーの最大の強みであるステンレスを生かすことをおすすめします。
上位モデル用のオプションもご紹介
サーボ機能(CENTRO限定)

CENTRO限定のオプションとして、扉を軽く叩く(ノックする)だけで自動で開く電動開閉システム「サーボ(SERVO)」が選択可能です。取っ手をなくしたノックオープン式にすることで、よりフラットでスタイリッシュなデザインを実現できます。
デッキシンク(CENTRO限定)

こちらも最上位シリーズ「CENTRO」で選べるオプションで、ワークスペースを自在にスライドさせることができる仕様です。
シンク上の空間にワークスペースを設置・スライドさせることで、その場所で直接お魚をさばくなどの調理作業を行うことが可能となります。実際にお料理をよくされる方や、釣りが趣味の方などに多く選ばれています。

側面には隙間を考慮したクッション材が入る設計となっています。
シンク下オープンタイプ(STEDIA、CENTRO限定)

シンク下の収納部分をあえて取り払い、オープンスペースとして活用できるレイアウトです。
キッチン全体の収納量が充実した3段収納構造になっているため、収納スペースに困っていない方を中心に「ゴミ箱設置スペース」として活用するご依頼が多くなっています。
注文住宅の建築後に気づきやすいゴミ箱の置き場所問題を解消できる設計であり、後から置き場所に困るリスクを防げる点も大きなメリットです。
多様な天板の選択肢
ステンレス以外にも、以下のような多様な素材が用意されています。
フォルテックス(人工大理石)
セラミックのような質感を持つ人工大理石です。

触ったときにセラミックという人が多いそうです。人工大理石の良さは何と言ってもセラミックより価格が抑えられるところ。シンクも同じフォルテックス素材で揃えることで、天板とシンクの継ぎ目が一切目立たないシームレスな仕上がりになり、手入れが容易になります。

価格を抑えたい方にはおすすめです。
天然木天板

朝日ウッドテックとの協業により開発された、天然木素材を採用した天板です(カラーは3色展開)。
水まわりでの使用に対応するため表面にはがっつりとコーティングが施されており、一般的な天然木よりもツルツルとした手触りで、クォーツストーンに近しい質感に仕上げられています。木素材ならではの温かみを感じられる一方、石のような冷たさはなく、パッと見ではフローリングをそのまま貼ったかのようなデザイン性が特徴です。
クリナップのキッチンの特徴は?のまとめ
今回は『クリナップのキッチンの特徴は?実際にショールームに行ってみた』というテーマでお話をしました。
クリナップのショールームにて各製品や仕様を確認した結果、最も際立っていた魅力は同社が誇る「ステンレス技術」の高さです。
特にヘアライン仕上げやガンメタリックの色味は非常にデザイン性が高いです。扉の面材までステンレスで統一するコーディネートも魅力的です。
また、角(コーナー)部分の加工精度と美しさは他社メーカーと比較しても圧倒的であり、クリナップのショールームを訪れた際には必ず実物を確認すべき注目ポイントと言えます。
注文住宅やリフォームでキッチンを選ぶ際は、セラミック天板だけでなく、あえてクリナップの最大の強みであるステンレスの機能美や加工技術を活かした仕様を検討することをおすすめします。
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