今回は『最新!注文住宅おすすめ間取り5選』というテーマでお話をしていきます。
というのも、4〜5年前と比べて、だいぶ注文住宅の情報が世に出回ってきたなという印象なのですが、ここ最近、間取りのつくり方が根本の部分から変わってきているような気がします。
例えるなら、ファッションで以前はスキニーのような細いズボンが流行っていたのに、
いつの間にかバギータイプの少し太めのズボンが流行り始めたような感覚に近いです。
別に流行りだからといって、今もスキニータイプのズボンを履いていても何ら変ではないですし、普通に過ごせます。
ただ、意識すればなんとなく世の中の流れがバギータイプの少し太めのズボンになっているなくらいの感覚は得られると思います。
注文住宅においてもそのような感じで、わざわざ流行に乗らなくても普通に家を建てられるのですが、それだといわゆるSNSでよく見るようなおしゃれな家にはならないのです。
そのため、なんとなくネットと現実のギャップを感じてしまう感覚に陥ってしまうわけです。
ですので、皆さんがそんなギャップに悩まないようにするためにも、今回は間取りの各論的な部分をお話するのではなく、もっと総論的な間取りづくりの根本の部分でおすすめする間取りを5つ紹介します。
SNSに載っているようなおしゃれな間取りづくりをするために必要な要素にもなるので、ぜひ参考にしていただければと思います。
注文住宅おすすめ間取り1:高さを使い分けた間取り
まず、注文住宅おすすめ間取りの1つ目が『高さを使い分けた間取り』です。
段差をつくった場合のプラン
間取りをつくる場合、なんとなく「段差がない方がバリアフリーになるしいいのかな。」「段差があると転びそうだから段差のない家をつくろう。」といったことを思ってしまいがちです。
確かに心配になる気持ちもわかるのですが、そもそも老後、段差を上がるのが辛いと思うくらい足腰が弱っている状態は、相当やばい状態だと思うのです。
そういう足腰の弱った状態にならないようにするために、今から運動をする、食事に気をつける、そういう前向きな努力をした方が私は健全だと思います。
それにも関わらず、いきなり段差をなくすこと前提で間取りづくりをしてしまうと、自ら選択肢を狭めていることに他なりません。
例えば、こちらの絵のように床面の高さを変えることで、腰掛けスペースをつくることができます。
それによって居場所をつくれたり、その段差を利用して収納スペースをつくれたりできるわけです。
ただし居場所と聞くと「そんなの必要?」と思われる方もいるかもしれません。
でも皆さんも少し、小学校や中学校にあった体育館をイメージしてみてください。
体育館は広くて開放的な空間ですが、居心地がいいかと言われればそんなことはありません。
家づくりもこれと同じ感覚で、ただただだだっ広い空間をつくればいいかと言われればそんなことはなくて、適度に広かったり狭かったり、あとは高低差をつけることで居心地のいいメリハリの効いた空間になるのです。
また、段差をうまく活用して設計しようとすると、立面を意識して設計することになるのです。
それによって窓辺の高さを上げて外からの視線をカットするなど、外構計画も含めた敷地全体を意識した設計をすることが可能になります。
ですので「段差=悪」というわけではないのです。
具体例として、間取りを書くとこのような感じになります。
赤字で+0と書かれている部分が普通の床の高さで、+200と書かれている部分が通常の床の高さから20cm上がっているステージのようになっているイメージです。
さらに軒下空間が繋がるようにうまく調整することで、SNSでよく見るような内と外が繋がっている空間に仕上げることが可能になるわけです。
これが段差をつくった場合のプランです。
天井高を上げた場合のプラン
天井高を上げた場合のプランについても書いていきます。
それがこちらです。
このプランは、先ほどの床を下げて段差をつくるというテクニックを使って、リビングの床を下げつつ上部に吹き抜けをつくったパターンです。
これによってリビングにいた時に開放感を感じることができます。
また一方で、キッチンやダイニングにいる時は天井が通常の高さとなるので、落ち着いた空間の中で食事をすることができるわけです。
このような感じで、いろいろな高さを使い分けることで間取りにメリハリを持たせつつ、居心地のいい空間をつくれるのです。
ただ、今の話を聞いた人の中には「それでも段差が嫌だ」という人も一定数いるのではないかと思います。
その場合、居場所をつくるための方法として「天井の高さを変える」「家具を配置して居場所を確保する」この2つのどちらかの方法を取り入れていただく必要があります。
天井の高さを変える
まず居場所をつくるための方法の1つ目の方法である『天井の高さを変える』ということについてですが、天井の高いところから低いところに移動する場合、こもり感をつくれるので落ち着ける空間をつくりやすくなります。
また、天井の低いところから高いところに移動する場合、天井の高さがより強調されるので開放的な空間を演出することが可能になるのです。
さらに天井の高低差は立体的な空間の流れや視線の伸びをつくれるので、そういう意味でも空間にメリハリをつくれるわけです。
家具を配置して居場所を確保する
居場所をつくるための方法の2つ目である『家具を配置して居場所を確保する』ということについてですが、これはそのままの意味です。
どのような家具を入れて家づくりをするのかを最初の段階から想定し、その上で居場所をつくりつつ空間を仕上げていく方法になります。
極端な例ですが、例えば世の中にはこのような家具があるわけです。
誰がどう見てもわかりますが、これは間取りづくりをする最初の段階で入れることを考えておかなければ、後になってからですと入れられません。
家具から家づくりをするというのは家づくりの基本中の基本になりますが、一方できちんとした家具を入れようと思うとそれ相応にお金がかかります。
ですので、コストを抑えつつ空間にメリハリを持たせたい場合は、最初から建物自体に段差をつけてしまった方がいい場合もあるのです。
ただ、どうしても段差が嫌だという場合は、コストはかかるものの、こういった家具を使って居場所をつくれるというお話でした。
ここまでの話を一旦まとめると、段差や天井の高低差をつけることで空間にメリハリをつけられるということ、そしてどうしても段差が嫌だという方の場合は、居場所をつくるための方法として、天井の高さを変える、家具を配置して居場所を確保する、この2つがあるということでした。
最近ですと段差をつくって居場所をつくったり、家具から家づくりを始めたりという上級者の方も出てきているので、皆さんも1つ参考にしてみてください。
注文住宅おすすめ間取り2:内外の中間領域をつくった間取り
注文住宅おすすめ間取りの2つ目が『内外の中間領域をつくった間取り』です。
中間領域とは、外のような空間であり、またそれと同時に室内のような空間でもあるような曖昧な空間のことを指します。
そして中間領域をつくることで、
- 室内にいても外にいるような感覚を得られる
- 実際の広さ以上の広さを感じられる間取りになる
- 普通の間取りではつくることのできない居心地のいい居場所をつくれる
といったメリットを得られるのです。
ですので最近、SNSを見るとこの手の間取りや提案が増えています。
その肝心な中間領域のつくり方なのですが、実は主に2つあり、実際に絵で描くとこのような感じになります。
中間領域のつくり方の1つ目が左の絵のように室内側に中間領域をつくる場合です。
そして中間領域のつくり方の2つ目が右の絵のように軒下空間をつくる場合です。
中間領域をつくる場合は主にこの2つの方法を使ってつくるわけですが、中間領域のつくり方の2つ目である「軒下空間をつくる」というのは簡単です。
軒とよばれる屋根部分を伸ばせばいいだけです。
ただ、中間領域のつくり方の1つ目である室内側に中間領域をつくる場合に関しては、
- 窓辺の土間を介して外につなげる
- フローリングからいきなり外にしないことで距離感を曖昧にする
- モルタル、タイル、砕石などの外部素材を室内に持ち込むことで境界を曖昧にする
これら3つの手法のどれか、もしくは複合的に使うことで中間領域をつくることができるのです。
例えば、間取りに起こすとこのような感じです。
あくまで1つの参考例ですが、玄関を玄関で終わらせるのではなく、玄関自体の面積を大きくしてまずは土間にします。
そうすることで、
- 窓辺の土間を介して外につなげる
- フローリングからいきなり外にしないことで距離感を曖昧にする
- モルタル、タイル、砕石などの外部素材を室内に持ち込むことで境界を曖昧にする
といった全ての条件を一気に満たした中間領域のある間取りに仕上げることができます。
また、キッチンやダイニングから見える部分に軒下空間を設けることで、そこにも中間領域をつくることができます。
これでまた1つ居心地のいい場所をつくることができたわけです。
このような感じで、最近「内外の中間領域をつくった間取り」が増えてきている印象です。
普通とは異なった少しおしゃれな間取りにしたいという方は、ぜひとも取り入れていただければと思います。
注文住宅おすすめ間取り3:たまり場がある間取り
注文住宅おすすめ間取りの3つ目が『たまり場がある間取り』です。
「たまり場」と聞くと、ヤンキーのたまり場のようなイメージが湧いてくるかもしれません。
ですので、言葉の印象が少し悪い気もしますが、ヤンキーも自分たちの居心地のいい居場所を見つけてそこにたまっているわけです。
要は、そういうたまれる場所を意図的につくって間取りに落とし込んでいこうという考え方が「たまり場のある間取り」です。
具体的に絵で描くとこのような感じです。
例えば左側の絵のように窓辺に「ヌック」とよばれるこもれるスペースをつくることで、空間としてのたまり場をつくることができ、そこが1つの居場所となるわけです。
また、たまり場は人がたまれる場所という意味以外にも「余白がたまれる場所」という意味があるのです。
そして、その余白のたまり場をうまく使うことで、非常にきれいな空間に仕上げることができるのです。
それを表しているのが右の絵になります。
最近ですと、やたらとコスパを求めて玄関ホールや廊下を削り、LDKがみっちり詰まったカツカツな間取りを提案する営業マンや設計士がいます。
確かに、そういうカツカツな間取りはコストを抑えられますし、家族とのコミュニケーションが取りやすいというメリットもあります。
しかし一方で、どこかせわしない感じのする、落ち着ける場所のない間取りにもなりやすいのです。
私も住宅営業マンの時に、玄関ホールや廊下が削ってあり、さらにはリビングに階段のある間取りというのを嫌というほど見てきているわけですが、正直住みたいか?と言われれば住みたいと思わなかったですし「居心地いいな。」「ここにいて安心するな。」といった気持ちにはなれませんでした。
感覚的には、効果効率的に生活することを強制された自由のない小屋のような感じです。
ただ、先ほどお見せした絵やこちらの間取りのように、余白をつくることを意識して間取りをつくると「ゆとり」を感じる空間に仕上げることができるわけです。
ですので、コスパを求めて玄関ホールや廊下を削り、LDKがみっちり詰まったせわしない感じのカツカツな間取りをつくるくらいなら、多少でもゆとりを感じることのできる「たまり場がある間取り」を意識してつくることをおすすめします。
注文住宅おすすめ間取り4:窓を絞った間取り
注文住宅おすすめ間取りの4つ目が『窓を絞った間取り』です。
窓を絞った間取りがここ最近非常に流行っているのですが、これから家づくりをする人からすると「窓って多ければ多いほどいいんじゃないか。」「窓が少ないと換気できないんじゃないか。」そのようなことを思われると思います。
ただ、はっきり言います。
その考え方は昭和の家づくりの仕方です。
今は令和です。
ですので、今の時代に合った窓の配置方法というのがあるのです。
では具体的に、今の時代に合った窓の配置方法とはなんなのか、その説明を大枠から徐々に掘り下げる形で解説していきます。
日本には昔から「通風信仰」というものがあり、風が抜けるようにしなければ湿気が抜けない、湿気が抜けないと家の中がカビるという考え方から、東西や南北など直線で風が抜けるように窓を配置することがあります。
これに関しては、賃貸の間取りでもそうなっていることが多いですし、もしかしたら今現在間取りの打ち合わせ中という方も、東西や南北など直線で風が抜けるように窓が設置されているかもしれません。
しかし今の時代の家づくりは、建物の断熱性能と気密性能を上げた上で24時間換気システムを使って換気することで、窓を開けずとも24時間365日家の中を換気できるようになっているのです。
ですので、そもそも窓を開ける必要性はないのです。
しかも皆さんもイメージしてもらえればわかると思いますが、今の日本は高温多湿な環境です。
そのため、窓を開けて外の空気が気持ちいいと感じる期間はあまりにも短すぎるわけです。
事実、11月から2月の外気は寒くて乾燥した空気であるため、寒いし乾燥するしで窓を開ける人はほとんどいないはずです。
3月から4月は暖かくなりはするものの、3月はスギ、4月はヒノキの花粉が飛びます。
家族に1人でも花粉症の人がいたら窓は開けられないはずです。
5月はかろうじて開けられるかなという感じで、6月は梅雨に入るので、窓を開けた日には室内の湿度が90%というようなことも十分にあり得ます。
7月〜9月は夏で気温が高く、湿度も梅雨と大差ない状態なので、基本的にエアコンを使って過ごしているはずです。
10月は天気がよければ開けられるかと思いますが、台風が多い時期です。
このように見てみると、まともに窓を開けられるのは5月くらいしかないはずです。
10月も多少窓を開けることはできますが、それでもだいたい1年のうち10か月は窓を開けられない期間なのです。
こういった事実があるにも関わらず、皆さんは通風のためにわざわざ高額な費用を払って窓をつけようと思いますか?
はっきり言いますが、窓を開けて湿度コントロールをする、通風をよくするという考え方は、先ほどもお伝えしたように昭和の家づくりの仕方です。
今は令和です。
令和のこの時代に昭和の家づくりをしてどうするんですかという話でもあるので、これから家づくりをされる方は、換気目的の窓が入っていないかどうかは必ず確認してください。
もし仮に換気目的の窓が入っていたら排除して、窓を絞るということをやってみてください。
ただ、ここで「換気目的の窓を排除した方がいいというのはわかったけれど、窓の設置の仕方を考えるのって難しそうだな。」と思われた方もいるかと思います。
確かにそう思われる気持ちもわかるのですが、実はポイントさえ押さえればそこまで難しいものではありません。
ですのでここからは、窓を設置する際のコツである「南の窓を大きくして東西北の窓はできるだけ小さくする」「南の窓は断熱型の窓を設置して東西北には遮熱型の窓を設置する」これら2つを順番にお伝えします。
南の窓を大きくして東西北の窓はできるだけ小さくする
『南の窓を大きくして東西北の窓はできるだけ小さくする』ということについてです。
これはそのままの意味ですが、窓の配置は南の窓を大きくして東西北はできるだけ小さくする、これがセオリーになります。
なぜなら通風という目的がないのであれば、基本的に東西北の窓は設置する必要がないからです。
南側の窓をとにかく大きくして、そこからたくさん光を取り入れることができるなら、わざわざ東西北の窓を設置する必要はないのです。
それにも関わらず東西北の窓を設置してしまうと、例えば夏場西日がきつくて家の中が熱くなりやすくなります。
高気密高断熱住宅をつくった場合、その高気密高断熱住宅というのは言い換えると保温力の高い家ということなのです。
そのため、変な位置に窓を設置してしまうと家の中が熱くなりやすくなるので、それだけエアコンの効きが悪くなります。
また、冬場は冬場で致命的で、そもそも窓はそれをつけるだけでかなり家の断熱性能が落ちるのです。
具体的に説明すると、よく使われる窓に
- 樹脂サッシのトリプルガラス
- 樹脂サッシのペアガラス
- アルミ樹脂複合サッシのペアガラス
これら3つがあるわけですが、それぞれの窓の熱貫流率と熱抵抗値を出して、住宅の壁によく使われる高性能グラスウール24K 100mmに換算した場合、
- 樹脂サッシのトリプルガラス…30.3mm
- 樹脂サッシのペアガラス…17.8mm
- アルミ樹脂複合サッシのペアガラス…12.7mm
となります。
窓をグラスウールに換算すると、いくら窓の性能を上げたとて壁の断熱性能には勝てないということがわかるかと思います。
そのため、窓は無駄につければつけた分だけ家の性能が落ちてしまい、冬場は家の中が寒くなりやすく、夏場はその逆で家の中が暑くなりやすいわけです。
ですので「南の窓は大きくして東西北の窓はできるだけ小さくする」、このセオリーを守ることが重要になってきます。
南には断熱型の窓を設置して東西北には遮熱型の窓を設置する
『南には断熱型の窓を設置して東西北には遮熱型の窓を設置する』ということについてです。
実は、窓は2種類あるのです。
それが「断熱型」と「遮熱型」です。
それぞれ説明をすると、断熱型の窓は日射取得がしやすい一方、室内からの熱損失が大きいという特徴があります。
一方で、遮熱型の窓は日射取得がしにくい一方で、室内の熱損失が少ないという特徴があるのです。
ただ、少し言葉が難しいので、もっとわかりやすく言い換えると、日射取得をしたい南の窓は断熱型、東西北の日射取得としては適さない場所は遮熱型の窓を採用するようにしましょうということなのです。
こうする理由は、建物の南側から効果効率的に日差しを取り入れて室内や構造体を温めなければ、いくら断熱性能がいい家でも冬は寒くなるからです。
ですので、南面には日射取得のしやすい断熱型の窓が必要になってくるわけです。
反対に東西北の窓は、例え窓をつけたとしてもそこから熱の影響を受けたくないので、遮熱型にする必要性が出てくるわけです。
断熱型と遮熱型それぞれを使い分けて設置する必要が出てくるのですが、この辺に疎い担当者、あるいはあまり重要だと考えてない設計士が担当者になると、めちゃくちゃな提案になります。
これに気がつかずにそのまま窓を設置してしまうと「断熱性能を上げたのに思ったよりも暑いしエアコンも効きにくい」そういったことになりかねないので、本当にご注意ください。
窓を設置する際のコツは
- 南の窓を大きくして東西北の窓はできるだけ小さくする
- 南には断熱型の窓を設置して東西北には遮熱型の窓を設置する
この2つになります。
とにかく、ここ最近では窓を絞った間取りというのが流行っているので、今お伝えした基本的なポイントである「南の窓を大きくして東西北の窓はできるだけ小さくする」「南の窓は断熱型の窓を設置して東西北には遮熱型の窓を設置する」この2つのポイントは確実に習得していただき、あとは皆さん自身で応用を効かせてみてください。
注文住宅おすすめ間取り5:テレビレスな間取り
最後に、注文住宅おすすめ間取り5つ目が『テレビレスな間取り』です。
最近、テレビを見る人がかなり減ってきている印象です。
実際に私もテレビはほとんど見なくなりましたし、本当に必要ないなとつくづく思います。
では、なぜテレビが必要ないと感じるのかというと、プロジェクターでの生活が思っている以上に快適だからです。
例えば、プロジェクターを使うことできれいな壁面を残すことができるのです。
きれいな壁面が残ることで変にごちゃつかないため、純粋に意匠性が上がる他、場合によっては家具を置くためのスペースとして活用できるのです。
一言でまとめると、テレビレスにしてプロジェクターを使うことで、その場その時で柔軟性のある生活ができるということです。
そのため便利なのです。
一方で、テレビを置こうとするとテレビの本体はもちろんのこと、テレビボードなども置かなければなりません。
そうすると、意匠のパターンとしてはかなり限られます。
また、テレビの配置を変えようと思ってもなかなか変えられなかったりすると思います。
ですので、テレビを置く想定で間取りをつくってしまうと、一生テレビを置く必要性のある間取りになってしまうため、柔軟性が欠けるのです。
特に家は、基本的に一生に一度だけ買うようなものです。
だからこそ、今後何十年も先の予測不可能な事態に対応するための余白を残しておいた方がいいわけです。
あともう1つどうしてもお伝えしたいことがあり、それが「プロジェクターはテレビと比べると圧倒的に安い」ということです。
実は、Amazonで1番高いプロジェクターを買ったとしてもだいたい25万円くらいです。
対してテレビは高いものですと80万円、場合によっては200万円など平気でします。
比較するまでもなく、圧倒的にプロジェクターの方が安いです。
先ほどお話した家に余白を持たせて、将来柔軟に対応できるようにするということもそうですが、こういった諸々のことを考えると、テレビをなくしてプロジェクターで生活をするというのは、非常に理にかなった生活の仕方になるのです。
ただし、プロジェクターにも弱点があります。
それが、やはりある程度空間の照度が低くないと画面の映りが荒くなるということです。
特に「ポップインアラジン」など、少し安めのプロジェクターは画質も荒いですし、空間もけっこう暗くないと画面がよく見えません。
ポップインアラジンの画質は、例えるなら小学校や中学校、高校、大学などで使うような「ザ・プロジェクター」という画質になるのです。
ただ、AnkerのNebula Cosmos Laser 4Kという25万円くらいするプロジェクターがあるのですが、このプロジェクターは昼間でもそこそこの画質で画面を見ることができます。
さらに音質もすごくいいです。
そのため、テレビレスにしてプロジェクターで生活することを選ぶなら、25万円くらい出す覚悟でしっかりとしたものを買うようにしましょう。
中途半端なプロジェクターを買うくらいだったら、もしかしたら普通のテレビを購入した方がいいかもしれないので、ぜひ参考にしてみてください。
注文住宅おすすめ間取り5選のまとめ
今回は『注文住宅おすすめ間取り5選』というテーマでお話をしてきました。
まとめると、
- 高さを使い分けた間取り
- 内外の中間領域をつくった間取り
- たまり場がある間取り
- 窓を絞った間取り
- テレビレスな間取り
以上の5つになるので、ぜひ参考にしてみてください。
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