【2025】注文住宅の鉄筋コンクリート造の特徴は?価格相場とメリット・デメリットを解説

メグリエ編集部記事
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この記事はメグリエ運営事務局によって作成しました。

注文住宅を選ぶ際に、建物の構造にはさまざまな種類があり、どれを選ぶか迷う方も多いかもしれません。その中でも、鉄筋コンクリート造は優れた耐震性とデザイン性を持ち、近年人気を集めています。

一方で、「鉄筋コンクリート造は高額」といったイメージを抱いている方も少なくないでしょう。今回は、注文住宅における鉄筋コンクリート造の特徴を、仕組みやメリット、デメリットを交えて詳しく解説します。また、費用相場やハウスメーカー選びのポイントも紹介するので、注文住宅を検討している方にとって有益な情報となるでしょう。

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鉄筋コンクリート造とは

RC造

鉄筋コンクリート造(RC造)は、鉄筋とコンクリートを組み合わせた構造で、鉄筋の型枠にコンクリートを流し込むことで、コンクリートの圧縮強度と鉄筋の引っ張り強度を組み合わせ、高い強度を持っています。

鉄筋コンクリート造には、主に「ラーメン構造」と「壁式構造」の2種類があります。これらはマンションや高層住宅でよく使われる構造で、法定耐用年数は47年と長期間使用可能で、定期的なメンテナンスを行うことで、さらに長く住み続けることができます。

鉄筋コンクリート造の仕組み

鉄筋コンクリート造には、ラーメン構造と壁式構造の2種類があり、それぞれに特徴があります。

ラーメン構造は、柱と梁を接合して強固な枠組みを形成し、建物を支える構造です。柱が中心となるため、壁の位置を比較的自由に変更でき、間取りの自由度が高いという特徴があります。また、リフォームや間取り変更も容易に行えます。

一方、壁式構造は、壁や床、天井などの面で建物を支える構造です。建材が重いため、5階以上の高層建物には適していませんが、柱や梁が見えず、圧迫感がなく、家具の配置もしやすいというメリットがあります。

壁式構造はラーメン構造よりも費用が安くなる傾向がありますが、壁を中心に建物を構成するため、間取りに制限が出る可能性があります。それぞれの特徴をまとめると下の表のようになります。

構造特徴注意点
ラーメン構造柱と梁で建物を構成・大空間が作れる。
・間取りの自由度が高い。
・増改築や解体が容易。
・狭小地に適している。
壁式構造(WRC造)壁と床の面で建物を構成・断熱性や遮音性が高い。
・強度が高く、耐震性に優れる。
・ラーメン構造より安価。

注文住宅で鉄筋コンクリート造を選ぶ際、壁式構造がよく使用されます。

資産価値のある法定耐用年数

耐用年数とは、資産が使用可能な年数を示したもので、住宅の構造に応じて異なります。

構造法定耐用年数
木造22年
軽量鉄骨造25年
鉄骨造34年
重量鉄骨造35年
鉄筋コンクリート造47年

鉄筋コンクリート造の法定耐用年数が長いことがわかります。これは建物の寿命ではなく、価値が保たれる期間を指し、鉄筋コンクリート造は木造の約2倍の法定耐用年数を持ちます。

建築費用は高いかもしれませんが、長期的に見れば、メンテナンスや建て替えにかかる費用を大幅に抑えられ、価値が落ちにくいため、将来的な資産としても非常に安心です。住まいの構造を選ぶ際には、建築費用だけでなく、資産価値やメンテナンスのしやすさなども重要な要素として考慮しましょう。

鉄筋コンクリート造と他の構造の違い

建物の構造には複数の種類があり、それぞれに特徴やメリットがあります。主要な構造の違いをまとめると下の表のようになります。

構造材料仕組み耐用年数特徴
鉄筋コンクリート造
(RC造)
鉄筋とコンクリート鉄筋の型枠にコンクリートを流し込んで作る47年・耐震性
・耐久性に優れ、遮音性
・気密性が高い。
・間取りの自由度が高い。
鉄骨鉄筋コンクリート造(SRC造)鉄骨、鉄筋、コンクリート鉄筋コンクリートの内部にさらに鉄骨を埋め込んで作る47年・耐震性
・耐久性に優れ、中高層の建物に適している。
鉄骨造(S造)鉄骨柱や梁に鉄骨を使用する34年・強度
・耐震性が高く、工期が短い。
木造(W造)木材柱や梁に木材を用いて作る22年・調湿性
・通気性
・断熱性に優れている。

鉄筋コンクリート造と鉄骨鉄筋コンクリート造の大きな違いは、コンクリート内部に鉄骨が埋め込まれている点です。鉄骨を加えることで、鉄骨鉄筋コンクリート造はより高い耐久性と耐震性を持ちます。

上記の表を参考にして、どの構造を採用するかを検討してみてください。

鉄筋コンクリート造のメリット

コンクリート

注文住宅で鉄筋コンクリート造を採用するかどうかを決める際、重要なのはそのメリットをしっかりと理解することです。ここでは、鉄筋コンクリート造のメリットについて解説します。

デザインの自由度が高い

鉄筋コンクリート造は強度が高いため、木造よりも柱を少なくしても安定感があります。そのため、デザインの自由度が高く、広々とした大空間や、曲線や円形など、他の素材では作りにくいデザインが可能です。個性的なデザインや開放的な空間を求める方には最適です。

耐久性・耐震性に優れている

鉄筋コンクリート造は重量があり、縦横方向の圧力に強い特性を持っています。これは、コンクリートの圧縮強度と鉄筋の引っ張り強度を組み合わせているためです。そのため、地震などの災害に強く、優れた耐震性を発揮します。

地震時には、横方向を鉄筋が支え、縦方向をコンクリートが支えることで、建物全体の重量を均等に分散し、倒壊リスクを低減します。また、鉄の酸化や熱に弱い特性は、コンクリートで覆うことで予防できるため、変形やサビが防止されます。

さらに、木造と比較して経年劣化が少なく、耐久性に優れ、住宅の寿命も長く保たれます。

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まかろにおは大手ハウスメーカーやメガバンクで勤務してきた経験を活かし、どのハウスメーカーにも忖度せず、メリットだけでなくデメリットやおすすめできない点もしっかりと紹介するなど、忌憚ない意見を述べていることが特徴です。2025年4月現在で登録者は約13万人を超え、住宅系チャンネルの中では最大規模です。

防音性・遮音性が高い

鉄筋コンクリート造は、その重量により振動を発生させにくく、また伝えにくい特徴があります。また、コンクリートで作られているため、木造住宅に比べて気密性が高く、防音性・遮音性にも優れています

これにより、交通量が多い道路や線路に面していても、室内外の音を遮断できるため、快適に生活しやすい環境が得られます。ただし、完全な防音性は確保できないため、より高い防音性を求める場合は追加の防音工事が必要となることもあります。

室内の音が外に漏れにくいため、小さなお子様がいる家庭や楽器・映画鑑賞の趣味がある方に最適です。

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気密性・断熱性が高い

コンクリートは高い気密性を誇り、木造住宅よりも柱と壁に隙間ができにくいため、外部からの影響を受けにくい構造です。この特性により、断熱性が優れ、空調効率が良く、年間を通じて快適な住環境を維持できます。

また、気密性と断熱性が高いため、光熱費の削減にもつながり、ランニングコストの抑制が可能です。さらに、24時間換気システムにより無駄な漏気を防ぎ、換気効率が良好です。これにより、新鮮な空気を常に取り込むことができ、シックハウス症候群の予防にも効果的です。

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耐火性に優れている

鉄筋コンクリートは高温に強く、1,000℃の高温にさらされても数時間は強度が低下しません。この特性により、火災が発生した際に全焼や延焼、倒壊を防ぐことができます

一方、鉄骨造は熱に弱く、540℃程度で変形し始め、太陽光や紫外線によって劣化することもあります。これにより、鉄筋コンクリート造は他の構造よりも耐火性に優れています。

また、鉄筋コンクリート造は建築基準法により耐火建造物として認められており、木造住宅よりも火災保険料が安くなります

耐用年数が長い

先ほど解説したように、鉄筋コンクリート造は木造住宅よりも耐久性が高く、法定耐用年数も長いです。法定耐用年数は、税法上で定められた資産としての価値を持つ年数です。

鉄筋コンクリート造は、木造住宅の約2倍の法定耐用年数が定められています。これにより、鉄筋コンクリート造は他の構造よりも長期間の使用が可能であり、建て替えの頻度も少なく済みます。

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メンテナンスしやすい

鉄筋コンクリートは耐久性が高く劣化しにくいため、入居後のメンテナンスの手間を大幅に削減できます。経年劣化による補修は必要ですが、木造住宅よりもメンテナンスが容易です。

メンテナンスでは、結露対策とクラック(ひび割れ、傷)対策が重要です。現在、24時間換気が義務付けられていますが、寒さや電気代を理由に換気を止めてしまうことがあります。これが湿気を引き起こし、結露やカビの原因となるため、日常的な換気を心がけることが大切です。

また、クラックが発生すると、そこから雨水が侵入し、鉄筋を腐食させる可能性があります。メンテナンス時にクラックのチェックを忘れないようにしましょう。

鉄筋コンクリート造のデメリット

RC造の工事

鉄筋コンクリート造には数多くのメリットがありますが、選択する際にはデメリットもしっかりと理解しておくことが重要です。ここでは、鉄筋コンクリート造のデメリットについて解説します。

工期が長い

鉄筋コンクリート造の工期は約半年と、木造住宅の約3ヶ月に比べて長い傾向にあります。工期が長くなることで、建築費用だけでなく、工事期間中の仮住まいの費用も発生するため、総額が増加します。

木造住宅は建材を組み立てていくのに対し、鉄筋コンクリート造では型枠にコンクリートを流し込んだ後、規定の強度が出るまで固まるのを待つ必要があります。この固化過程を待つため、工期が長くなることを認識しておくことが大切です。

建築費用が高い

鉄筋コンクリート造は、他の構造に比べて高い性能を持つ分、建築費用も高くなる傾向があります。しかし、法定耐用年数が47年と長く、定期的なメンテナンスを行うことで、それ以上の年数住み続けられる点を考慮すると、総費用が決して割高とはいえません。

資金計画を立てる際には、初期費用だけでなく、将来的にかかる維持費やメンテナンス費用も考慮することが重要です。予算オーバーを防ぐために、性能とコストのバランスを見ながら検討しましょう。

「初期費用をなるべく抑えたい」という方は、住宅系YouTuberの「まかろにお」が運営するYouTubeチャンネル「まかろにお【大手ハウスメーカー攻略法】」内にある「住宅価格高騰に備える!初期コスト大幅カット術10選」をチェックしてみてください。

地盤改良が必要なことがある

鉄筋コンクリート造は木造や鉄骨造よりも重いため、土地の地盤が弱い場合には補強工事が必要となります

地盤が緩い場合、地盤改良工事が必須となり、これが追加の費用を引き起こす可能性があります。地盤補強の必要性は土地の状況によって大きく変動するため、事前に地盤調査を行い、土地の状態をしっかりと確認しておくことが重要です。

結露やカビが発生しやすい

鉄筋コンクリート造は気密性が高い反面、湿気がこもりやすく、結露が発生しやすいというデメリットがあります。結露はカビの発生原因となり、健康面や住環境に悪影響を及ぼすことがあります。

これを防ぐには、定期的な換気が重要です。また、建築時に適切な断熱材を充填するなど、結露対策を講じることが必要です。

換気システムを導入しているハウスメーカーもあるため、結露やカビが心配な方は、設計時に相談し対策を講じましょう。

固定資産税が木造よりも高い

固定資産税は、家屋の評価額に基づき計算されます。鉄筋コンクリート造は木造住宅よりも法定耐用年数が長く、経年劣化しにくいため、固定資産税が高くなる傾向があります。

鉄筋コンクリート造の法定耐用年数は最大47年と定められており、その分、固定資産税評価額が高くなることが考えられます。

建築会社選びが難しい

鉄筋コンクリート造は、木造住宅と比較して取り扱っているハウスメーカーが少ないです。施工には特殊な技術が必要であり、品質管理や適切な配合などの専門知識が求められるため、対応できるハウスメーカーが限られます。

「ハウスメーカーについて詳しく知りたい」という方は、住宅系YouTuberの「まかろにお」が運営するYouTubeチャンネル「まかろにお【大手ハウスメーカー攻略法】」内にある「これ一本で大丈夫!大手ハウスメーカー完全解説!!」をチェックしてみてください。

注文住宅で鉄筋コンクリート造を建てる場合の費用相場

鉄筋コンクリート造は、耐震性や耐火性など住宅性能に優れ、デザインの自由度も高いですが、他の構造よりも建築費用が高くなりがちです。ハウスメーカーや工法、規模などによって金額は変動しますが、坪単価が100万円を超える場合もあります。費用相場は下の表のとおりです。

構造費用相場(坪単価)
木造70万円
鉄骨造115万円
鉄筋コンクリート造125万円~

規模が大きくなるほど、総費用も増加します。また、コンクリートが固まるまでの時間が必要なため、必然的に工期も長引きます。建材費だけでなく、施工費用や仮設費用も増えるため、坪単価が高くなる点も考慮しましょう。

ただし、耐用年数や住宅性能を踏まえれば、単純に高いわけではありません。これらを加味して選択を検討しましょう。

「ハウスメーカーの坪単価を詳しく知りたい」という方は、住宅系YouTuberの「まかろにお」が運営するYouTubeチャンネル「まかろにお【大手ハウスメーカー攻略法】」内にある「【2025年最新】大手ハウスメーカー坪単価ランキング」をチェックしてみてください。

鉄筋コンクリート住宅を依頼するハウスメーカーの比較ポイント

ハウスメーカーの比較

鉄筋コンクリート造については既に解説しましたが、実際に依頼するハウスメーカーによって、その特徴や仕上がりには差があります。ここでは、ハウスメーカーを選ぶ際に確認すべきポイントを紹介します。選定時の参考にしてください。

建築実績

まず、各ハウスメーカーが手掛けた鉄筋コンクリート造の実績を確認しましょう。

創業年や施工件数だけでなく、鉄筋コンクリート造にどれほど注力しているかも重要なポイントです。木造住宅をメインに扱っているハウスメーカーと、鉄筋コンクリート住宅を主力としているハウスメーカーでは、提案力や対応力に違いがあります。

これらの情報はハウスメーカーのホームページで確認できます。デザインや間取りの好みに合うかも併せて確認しましょう。

構造・工法

鉄筋コンクリート造には、主に以下の構造と工法があり、それぞれに特徴があります。

構造ラーメン構造柱や梁で枠を作り、建物を支える構造間取りの自由度が高い。
壁式構造壁や天井などの面で建物を支える構造柱や梁が張り出さない、すっきりとした空間に仕上がる。耐震性に優れている。
工法プレキャスト工法コンクリートを工場で製造する工法きれいな仕上がり。天候に左右されず作業できるため低コスト。
現場打ち工法コンクリートを建設現場で製造する工法オーダーメイド製品を作れる。

鉄筋コンクリート造でも使用する構造や工法によって特徴が異なるため、それぞれの特性を理解した上で検討することが大切です。

保証期間・アフターメンテナンス

安心して長く暮らすためには、アフターメンテナンスや保証が充実していることが不可欠です。これらは建物の寿命にも大きな影響を与えるため、しっかり確認しておきましょう。

鉄筋コンクリート造は頑強で耐久性に優れていますが、定期的な点検とメンテナンスを行わないと、その性能を最大限に活かせません。法定耐用年数は47年ですが、適切にメンテナンスを行えば、鉄筋コンクリート造は約68年、場合によっては150年近く使用できるといわれています。

保証内容については、どのようなアフターサービスを提供しているか、長期保証を利用する条件や有償点検の範囲、保証対象部分などを確認することが重要です。耐久性の高い構造を選んだ上で、長期的に安心して暮らせるサポート体制が整っているハウスメーカーを選ぶことが大切です。

鉄筋コンクリート造が得意なハウスメーカー①:ダイワハウス

ダイワハウス

ダイワハウスは、重量鉄骨住宅「DRF」を提供しています。DRF工法は、信頼性の高い接合技術と最適な設計によって、高い強度と自由なプラン設計を実現しています。

DRF工法

画像引用元:耐震性|安心・安全の技術力|skye~スカイエ(ダイワハウス)

この工法では、柱と梁の接合部に「完全溶け込み溶接」を採用し、国土交通省から認可を受けています。この技術により、優れた耐震性を発揮します。また、使用される部材や建材はすべて工場で全数検査を受けており、品質が安定しているため、安心して利用できます。これらの技術により、高強度の構造体が構築されています。

xevoΣ(ジーヴォシグマ)

xevo Σ(ジーヴォシグマ)

画像引用元:xevoΣ(ジーヴォシグマ)(ダイワハウス)

xevoΣ(ジーヴォシグマ)は、ダイワハウスが提供する鉄骨造の住宅で、震度7クラスの地震を繰り返し受けても倒壊しない耐震性を備えています。さらに、エネルギー吸収型耐力壁「D-NΣQST(ディーネクスト)」と基礎技術を組み合わせ、持続型耐震構造を実現しています。

xevoΣ PREMIUM(ジーヴォシグマプレミアム)

xevoΣ PREMIU

画像引用元:xevoΣ PREMIUM(ダイワハウス)

「xevoΣ(ジーヴォシグマ)」をさらに強化したモデルが「xevoΣ PREMIUM(ジーヴォシグマプレミアム)」です。

▼主な強化点

  • エクストラV断熱仕様が標準装備
  • 持続型耐震構造「D-NΣST」が新型耐力壁「KyureK」に進化

これらの進化により、地震のエネルギー吸収能力が1.3倍に向上し、内外装材の被害を抑えることができます。断熱性能を維持しながら、耐震性と耐火性もさらに強化されています。

ダイワハウスについて詳しく知りたい方は、住宅系YouTuberの「まかろにお」が運営するYouTubeチャンネル「まかろにお【大手ハウスメーカー攻略法】」内にある【最新2025年版】ダイワハウスの徹底解説!これさえ見ておけば大丈夫でしょ!」をチェックしてみてください。

鉄筋コンクリート造が得意なハウスメーカー②:パナソニックホームズ

パナソニックホームズ

パナソニックホームズでは、制震鉄骨軸組構造「HS構法」と重量鉄骨ラーメン構造「NS構法」の2種類を提供しており、それぞれに特徴があります。

制震鉄骨軸組み工法:HS構法

HS構法

HS構法は、パナソニックホームズの代表的な工法で、次の特徴があります。

  • 15cm単位で間取りの変更が可能
  • 繰り返し起こる地震にも強い

HS構法は「ハイペース構法」とも呼ばれ、縦横15cm単位で間取りの調整ができるため、建物の高さや広さを柔軟に調整可能です。このため、幅広い敷地形状に対応でき、都心部の複雑な法規制にも適応します。

さらに、パナソニックホームズでは「座屈拘束技術」を取り入れており、これにより鉄骨の強度を保ちつつ、木造住宅のように揺れ幅を小さく抑えることができます。この技術は高層ビルでも使用されている制震技術で、安定した耐震性を提供します。

重量鉄骨ラーメン構造:NS構法

NS構法

重量鉄骨ラーメン構造「NS構法」は、無足場構法を採用しており、外部足場なしで建物を作成できるのが特徴です。そのため、敷地が狭くても建物の高さを確保しやすく、土地を最大限に活用できます。

敷地境界からわずか30cmの隙間があれば建築できるため、限られた敷地においても有効にスペースを活用できる点が大きなメリットです。

「パナソニックホームズについて詳しく知りたい」という方は、YouTubeチャンネル「まかろにお【大手ハウスメーカー攻略法】」内にある【最新2025年版】パナソニックホームズの徹底解説!これさえ見ておけば大丈夫!」をチェックしてみてください。

鉄筋コンクリート造が得意なハウスメーカー③:積水ハウス

セキスイハウス

積水ハウスは、軽量鉄骨造「ダイナミックフレーム・システム」と、重量鉄骨造「フレキシブルBシステム」の2つの構法を提供しています。それぞれに独自の特徴があります。

圧倒的な設計の自由度:ダイナミックフレーム・システム

ダイナミックフレーム・システム

画像引用元:ダイナミックフレーム・システム(積水ハウス)

「ダイナミックフレーム・システム」は、積水ハウス独自の軽量鉄骨造で、ダイナミックな空間設計を実現する工法です。このシステムは工業化住宅として型式適合認定を受けており、高い耐震性能を備えています。安全で快適な住まいを提供することができます。

▼「ダイナミックフレーム・システム」の主な特徴

  • 設計の自由度が非常に高い
  • 独自の制振装置「シーカス」を搭載
  • 高耐久性を誇る最高級外壁「ダインコンクリート」を使用

さらに、セキスイハウスは、標準梁の約5倍の強度を持つ「ダイナミックビームR」や、標準梁の約10倍の強度を持つ「ダイナミックK」を開発しており、強度面でも優れた性能を発揮します。

重量鉄骨造「フレキシブルβシステム」

フレキシブルβシステム

「フレキシブルBシステム」は、重量鉄骨造を採用しており、通し柱を必要としない構法が特徴です。このため、建物のコーナー部分にも窓を設けることができ、250㎜刻みでプランニングが可能です。

また、軽量鉄骨造の「ダイナミックフレーム・システム」と同様に、都市の厳しい規制にも柔軟に対応できる設計が可能で、さまざまな土地や条件に合わせた住まいを提供します。

「セキスイハウスについて詳しく知りたい」という方は、YouTubeチャンネル「まかろにお【大手ハウスメーカー攻略法】」内にある【最新2025年版】積水ハウスの徹底解説!これさえ見ておけば大丈夫でしょ!」をチェックしてみてください。

まとめ

鉄筋コンクリート造は、住宅性能の高さとデザイン性に優れた構造ですが、建築費用が他の構造に比べて高くなる傾向があります。しかし、そのコストは耐用年数やメンテナンスの点から見れば、十分に納得できるものであり、コストパフォーマンスが悪いわけではありません。

このような高い建築費用を正当化するためには、住宅の品質を大きく左右するハウスメーカー選びが非常に重要です。適切なハウスメーカーを選ぶことで、将来的な満足度も大きく変わるため、しっかりと比較し検討することが求められます。

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