この記事はメグリエ運営事務局によって作成しました。
注文住宅を購入する際、最も重要に感じる部分の一つが間取りです。もちろん、ハウスメーカーや予算に関することも気になる点ですが、住宅ローンを問題なく組める状況や自己資金の準備が整っていれば、最終的にはどのハウスメーカーでも注文住宅を建てることが可能です。
そのため、まずは間取りをしっかりと考えることが先決です。「この間取りが良い」「この間取りは避けたい」といった意識が明確になると、自分たちの理想とする住まいが具体的に見えてきます。
今回は、注文住宅の間取りでよくある後悔や失敗例を紹介し、後悔しないための具体的なポイントを解説します。これから家づくりを始める方や、間取りを検討中の方にとって有益な情報をお伝えしますので、ぜひ参考にしてください。
注文住宅の間取りで後悔が多いのはなぜ?

注文住宅の大きな魅力は自由度の高さですが、それがかえって落とし穴となることも少なくありません。完成形が見えないまま進めるため、イメージと異なる結果になったり、自分たちの知識だけで決めて専門的視点が欠けたりすることがあるでしょう。ここでは、自由度が高いからこその落とし穴や、失敗談が後を絶たない背景を解説します。
自由度が高いからこその落とし穴
注文住宅の大きな魅力は、自分たちの理想の家を自由に設計できることです。しかし、この高い自由度がかえって落とし穴となることがあります。
まず、完成形が見えないまま進めることになるため、イメージと実際の出来上がりに差が生じることがあります。図面や3Dパースで確認しても、実際に住んでみると想像していた雰囲気と異なることも少なくありません。
また、自分たちの知識や経験だけで決めてしまうと、専門的な視点が欠けることになります。「こうしたい」という希望はあっても、それが実際の生活で使いやすいかどうかの判断は難しいものです。
よく聞く「失敗談」が後を絶たない背景
注文住宅の失敗談が後を絶たない背景には、共通点があります。
最も大きな要因は、実際に住んでみないとわからないことが多い点です。どんなに綿密に計画しても、実際の生活の中で初めて気づく不便さや問題点は必ずあります。
次に、過去の失敗例から学んでいないことも挙げられます。他の人の失敗談を「自分は大丈夫」と思い、同じ轍を踏んでしまうケースは少なくありません。
また、プロの意見を聞かずに自己判断で進めてしまうこともあります。設計士やハウスメーカーのアドバイスを軽視し、自分たちの希望だけを優先した結果、後悔することになります。
【場所別】注文住宅の間取りの後悔例
住まいの各スペースには、それぞれ固有の落とし穴があります。これらの失敗例を知っておくことで、自分たちの住まいづくりで同じミスを避けることができるでしょう。ここでは、場所別に注文住宅の間取りの後悔の例を紹介します。
玄関

玄関は家の顔であり、毎日使う重要な場所ですが、後悔しやすい部分でもあります。よくある失敗例としては、次のようなことが挙げられます。
- 収納スペースが不足している
- 採光のための窓がなく、暗くなりがち
- 来客時に玄関から室内が丸見えになる
- 靴のニオイや湿気がこもる
- 手洗い場がなく、帰宅後すぐに手を洗えない
近年では衛生面への意識が高まっているため、玄関近くに手洗い場を設けることの重要性が増しています。
収納

収納不足は、注文住宅において最も一般的な後悔の一つです。特に次のようなことが挙げられます。
- 必要な場所に収納がないため、リビングや玄関に物が散らかりやすい
- デッドスペースを活用した収納が使いにくい
- 収納の奥行きが深すぎて、奥の物が取り出しにくい
収納スペースの量だけでなく、使いやすさを重視した設計が求められます。
お風呂

お風呂は一日の疲れを癒す大切な場所ですが、次のような問題が発生しやすいです。
- 窓の位置や浴室の配置が不適切で、音が漏れる
- タイルの壁が掃除しにくい
- 脱衣所との動線が悪く、冬場は温度差によるヒートショックの危険がある
お風呂の設計では、プライバシーや掃除のしやすさ、動線の良さを重視することが重要です。
トイレ

トイレは面積が小さいですが、設計を誤ると後悔しやすい場所です。よくある失敗例は次のとおりです。
- リビングの近くにトイレがあり、音やにおいが気になる
- トイレが狭すぎて、圧迫感がある
- 手洗い場がなく、不便に感じる
トイレ内に手洗い器を設置するか、近くに手洗い場を確保することで、使い勝手が向上します。
洗面所・脱衣所

洗面所・脱衣所では、収納や動線に関する問題が多く発生します。次のようなことがよく挙げられます。
- 収納が足りず、物が散乱している
- 朝の身支度時に混雑する
- 家事動線が悪く、洗濯がスムーズに行えない
家族のライフスタイルに合わせた設計が、使い勝手を大きく改善します。
リビング

リビングは家族が最も長い時間を過ごす場所であり、設計には十分な配慮が必要です。よくある失敗例は次のとおりです。
- 広すぎて落ち着かない、または狭すぎて窮屈
- 窓が大きすぎて家具の配置が難しい
- 日当たりが悪く、気分が落ち込む、または日差しが強すぎて暑い
リビングは家族の人数や生活スタイルに合わせた広さを確保し、採光とのバランスも考慮することが重要です。
吹き抜け

吹き抜けに関しては、次のような問題がよくあります。
- 冬は寒く、夏は暑く、温度管理が難しい
- 音が反響しやすく、テレビの音などがうるさい
- 冷暖房効率が悪く、光熱費がかかる
断熱性能や空調設備を考慮した設計を行い、快適な空間を作ることが求められます。
寝室

寝室では、次のような問題がよく起こります。
- ベッドを置いたらスペースがなく、圧迫感を感じる
- 広すぎて落ち着かない
- 隣の部屋の音が気になり、安眠できない
寝室の広さや配置を考慮し、リラックスできる環境を作ることが大切です。
注文住宅の費用やハウスメーカーに対する後悔

住まいづくりにおいて、計画段階と実際の暮らしにはギャップが生じることがよくあります。特に費用面では、「せっかくの注文住宅だから」とオプションを追加しすぎて予算オーバーになることや、見積もりに含まれていない諸経費が発生することも少なくありません。
これらの金銭的・人的な後悔を避けるためには、家づくりを総合的に捉え、長期的な視点で計画することが重要です。ここでは、注文住宅の費用やハウスメーカーに対する後悔の例について解説します。
要望が膨らんで予算オーバーになる
注文住宅では、「せっかくの注文住宅だから」といった気持ちから、予算を超えてしまうことがよくあります。
最も典型的な例は、オプションの追加による予算オーバーです。標準仕様から少しずつグレードアップしていくうちに、気づいたら大幅に予算を超えてしまうことがあります。
また、希望する広さを確保するために予算をオーバーしてしまう場合もあります。広さと品質、機能性のバランスを考慮した計画が必要です。
土地にお金をかけすぎて建築費が足りない
土地購入と建物のバランスは、家づくり全体の満足度に大きく影響します。特に人気エリアで家を建てる場合、土地代が高額で建物に十分なお金をかけられなくなることがあります。そのため、土地と建物の予算配分を慎重に行うことが重要です。
希望する間取りが実現できなかった場合、長期的な満足度に影響を及ぼします。予算内で実現可能な間取りをしっかり見極めることが大切です。
光熱費が想定以上に高い
住宅設計段階で見落としがちなのが、光熱費の問題です。オール電化にしたものの、光熱費が想定より高くなり後悔するケースは、電気料金の値上がりを受けて増えてきています。エネルギー源の選定は慎重に行う必要があります。
また、太陽光発電を導入したものの、発電量が期待を下回り、費用対効果に対するギャップが後悔を招くこともあります。発電効率や設置条件を事前に十分に検討することが重要です。
営業担当者との相性が悪い
家づくりは長期的なプロジェクトであり、営業担当者との相性は非常に重要です。
営業担当者の知識不足は、計画段階から施工、アフターフォローに至るまでさまざまな場面で問題となります。ハウスメーカーや工務店選びと同様に、担当者選びも慎重に行うべきです。
また、契約を急かされる状況では、じっくりと考える時間が取れず、後悔につながることがよくあります。自分たちのペースで決断できる環境を整えることが大切です。
このような営業担当者選びの失敗を避けるには、住宅系YouTuber「まかろにお【大手ハウスメーカー攻略法】」の「注文住宅は営業担当者が住宅の性能を決める!」の動画が参考になります。特に営業担当者との相性を見極めるためのポイントを詳しく紹介しているので、家づくりを始める前にぜひご覧ください。
運営者である「まかろにお」は、『人から始める家造りの重要性を世に広める』をコンセプトとした住宅系YouTuberです。元ハウスメーカー営業マンとして全国1位の営業成績を誇り、その後も不動産融資を扱う大手金融機関での実務経験を経て、幅広いハウスメーカー事情に精通しています。
大手ハウスメーカーの特徴やメリット、デメリット、さらに注文住宅を建てる前に知っておきたい知識を中立的な立場で発信しています。
注文住宅の間取りで後悔しないためのポイント

後悔のない家づくりのためには、家族構成やライフスタイルをじっくり洗い出し、現在だけでなく将来の変化も見据えた計画が欠かせません。また、住宅展示場やモデルハウスの見学、ハウスメーカーの勉強会への参加、建築家への相談など、専門家の知見を積極的に活用することも重要です。
日当たりや風通し、騒音、周辺の建物状況、交通量、治安など、周辺環境や土地の条件を入念にチェックすることで、長く快適に暮らせる住まいを実現できるでしょう。最後に、注文住宅の間取りで後悔しないためのポイントを解説します。
家族構成・ライフスタイルをじっくり洗い出す
間取りを考える前に、まず自分たちの家族構成やライフスタイルをしっかり洗い出すことが重要です。
家族の人数、年齢は、必要な部屋数や広さを決める基本的な要素です。家族それぞれの趣味やライフスタイルも考慮しましょう。趣味のスペースや、在宅勤務の増加に伴うワークスペースなど、各自の生活を豊かにする要素を取り入れることが大切です。
専門家の知見を活用する
家づくりは、専門知識が必要な大きなプロジェクトです。さまざまな形で専門家の知見を活用しましょう。
住宅展示場やモデルハウスを見学することは、実際の空間を体感する貴重な機会です。図面だけではわからない空間の広がりや光の入り方、素材の質感などを確認できます。
ただし、住宅展示場に足を運んだ際、個人情報は渡さないようにしてください。個人情報を渡してしまうと、新入社員や若手社員が担当になったり、住宅展示場の接客が雑になったりする可能性があるためです。
また、住宅展示場に個人情報を提供すると、当サイト「メグリエ(MEGULIE)」のサービスをご利用いただけなくなる場合もあるためご注意ください。
優先順位を明確にした資金計画を立てる
家づくりには多くの選択肢があり、すべてを叶えることは難しいです。優先順位を明確にした資金計画が重要です。
まず、予算を明確にすることが全ての出発点です。建物本体だけでなく、外構や諸費用も含めた総額を把握し、無理のない範囲で計画を立てましょう。
優先順位をつけることで、限られた予算の中で最大の満足を得られます。家族にとって本当に大切なものは何か、将来のライフスタイルを見据えて判断することが大切です。
周辺環境・土地の条件を入念にチェックする
家は、建ててしまうと簡単には動かせません。周辺環境や土地の条件を十分に検討することが重要です。
日当たり、風通しは、住みやすさに直結する重要な要素です。季節や時間帯による変化も考慮し、年間を通じた環境を予測しましょう。
騒音、振動については、実際に異なる時間帯に土地を訪れて確認するのが望ましいです。道路や鉄道、商業施設などの近くは特に注意が必要です。
周辺の建物の状況(日影、視線)も、プライバシーや日当たりに大きく影響します。今後の開発計画なども含めて調査することが重要です。
まとめ
注文住宅の間取りで後悔しないためには、事前の情報収集と計画を入念に行うことが何よりも重要です。自分たちの生活スタイルや優先順位を明確にし、それに基づいた設計を進めましょう。
家族全員で話し合い、意見をまとめることも大切です。家族それぞれの希望を尊重しつつ、全体のバランスを考えた決断ができるよう、コミュニケーションを密に取りましょう。
家づくりは人生で何度も経験することではありません。だからこそ、十分な準備と検討を重ね、後悔のない家づくりを目指しましょう。今回紹介した失敗例や成功のポイントが、皆さんの理想の家づくりの参考になれば幸いです。
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注文住宅は高価な買い物であり、後悔することになってしまっても、簡単に買いなおすことができません。しっかりと専門的な知識を身につけ、理想の注文住宅を実現しましょう。