注文住宅営業マンがよくつく嘘ランキング-TOP12

注文住宅営業マンがよくつく嘘ランキングTOP12 はじめての注文住宅ノウハウ
この記事は約33分で読めます。

今回は『住宅営業マンがよくつく嘘ランキング』ということで、住宅営業マンがよくつく嘘を勝手にランキング形式にしてお伝えします。

というのも、この業界は間違った知識が本当のことであるかのように営業トークとして使われていることがよくあります。

これは住宅営業マンが悪気があってやっているのではなく、悪気なくやっているのです。


ですので、住宅営業マンを擁護するのであれば「企業勤めである以上、ポジショントークを言わざるを得ないから仕方ない」という話になるのですが、これから家づくりをする人たちからするとそんなことは関係なく、ただただ本当のことを知りたいと思います。


その上で商品を購入したいはずです。

その人を信頼して5,000万円、6,000万円といった高額な金額を払ったにも関わらず、それが嘘だったというのが後でわかったら普通にショックなはずです。


しかも家なので、修正したくてもそう簡単にはできません。

だからこそ、知識もあって家づくりが好きな顧客満足度の高い優秀な住宅営業マンが、最初から自分の担当だったらいいのですが、優秀な人は実はそんなにいないのです。

私はインフルエンサーで唯一、各大手ハウスメーカーの本社公認で「メグリエ」という優秀住宅営業マン紹介サイトを作成・運営しています。

ですので、各大手ハウスメーカーの本社さんと一緒になって人選をして、優秀な住宅営業の紹介を行っています。

また、私が詳しい主要都市圏であれば、ハウスメーカー本社を介さずに、私と直接面識のある仲のいい住宅営業マンを皆さんに紹介するということも行っています。

今まで約5,000組、紹介件数だけでいえば約18,000件もの紹介を行っていて、実際に私の紹介で家を建てた方が全国で今、1,500組を超えるような状態となってきています。

その経験上わかるのですが、本当に知識がある人、真っ当に営業活動をしている人は少ないのです。


多くの営業マンが、とにかく売ること前提の、インセンティブや出世目的の家づくりになってしまっているのです。

これは仕組み上仕方ないのですが、そのような状況だからこそ、今回は住宅営業マンがよくつく嘘を勝手にランキング形式にしてお話をさせていただき、「なぜそれが嘘なのか」「何が本当なのか」きちんと根拠を持って説明します。

本記事を読んでいただければ、あまり知識と経験のない営業マンに当たったとしても、自分自身でどうにか対処できるようになるはずです。

ただし、「それが面倒」「最初からきちんとした人を自分の担当者にしたい」ということであれば、メグリエから無料の個別面談を申し込んでいただくか、あるいは公式LINEからお問い合わせをいただければ、全力で私自身が皆さんをサポートしつつ、数少ない優秀な住宅営業マンを紹介させていただきます。

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住宅営業マンがよくつく嘘ランキング12位:他社の外壁は割れる

他社の外壁は割れる

これは、自社オリジナルの外壁を持っているハウスメーカーで時々出てくる営業トークです。

割れた外壁


要は、こういう営業トークをすることで「自社の外壁は堅牢でかつ強固であり、さらにはメンテナンスもかからない」と訴求して、自社有利に進めたいわけです。

確かに「他社の外壁は割れる」と言われたら、「え、それは嫌だな」となりますし、だったら少し金額は高くても強固でかつ堅牢そうな外壁のあるハウスメーカーにしようかなと思ってしまいます。

住宅営業マンは、商談で使う「アプローチブック」と呼ばれる営業資料をまとめたデータを持っていて、それには自社製品の特徴をアピールするための情報が詰め込まれているのです。


人によっては、最近はiPadを使っていたりもします。

そして、その「アプローチブック」と呼ばれる資料は個人ごとにアレンジが加えられていて、耐震性や断熱性、気密性、デザイン性など、自社の製品と他社の製品を比較する構成になっているのですが、大体どの住宅営業マンも共通して

  • 他社の外壁がひび割れている写真
  • 他社の断熱材がカビている写真
  • 他社の住宅が倒壊している写真

こういう資料をファイリングしているわけです。

それを見てしまった純粋な人は「あ、他社って耐久性が低くて危ないんだ」などと思ってしまうのです。


感覚的には「国が言っていることに嘘はない」と盲目的に信用してしまうのに近いです。


「大手が言ってるんだから間違いない」「大手だから嘘はない」と、無条件で思ってしまうのと同じ感じです。

ただ、実際のところどうなのかというと、そういった資料に載っている他社情報のほとんどが、

  • 割れている外壁や汚れている断熱材は、20年以上前の商品
  • 他社の写真は30年前の住宅、自社の写真は10年前の住宅と、条件が全く異なる比較

になっています。

つまり、実際には同じ条件での比較がされておらず、過去の商品を持ち出して「他社の製品よりも自分たちの製品が優秀である」という印象を与えようとしているのです。

また、こうした資料は住宅営業マンの間で代々使い回しにされていて、最新の情報にアップデートされていないという場合も珍しくありません。

ですので、そういう他社下げ系の画像や資料を見せられたら、「この写真はいつのものなのか?」「どのハウスメーカーのどの製品か?」「それが何年くらい前のものなのか?」これらを聞くことで、住宅営業マンがどれだけ正確な知識を持っているか、それを判断できます。

もし仮に明確な回答が得られないなら、その情報の信憑性は低いです。

また、住宅営業マンが他社製品を否定することに重点を置いている場合、その営業マンはいい家づくりができない可能性が高いです。

なぜかというと、自分たちが本当にいいものを提案していると思っているのなら、他社のことなんて気にならないはずだからです。

他社のことを気にしている時点で、自分たちに余裕がない証拠なのです。

そういう営業マンが自分の担当になってしまったら、他社を否定するトークや根拠のない資料に惑わされず、正しい情報を自分で取得して、自分で進む道を切り開いてください。

家づくりも何でもそうですが、よほど信頼できる人でない限り、他人任せはNGです。

住宅営業マンがよくつく嘘ランキング11位:他社だと床材は選べない

他社だと床材は選べない

ハウスメーカーによっては、ポジショントークとして「うちのハウスメーカーでしか無垢床は選べない」「挽き板や突き板は選べても、そこまで種類はない」「だから、ほとんどのハウスメーカーの場合、床材を選ぶことはできません」といった営業トークをする営業マンがいます。

床材選び


そういう説明をされると「ああ、そうなんだ」とシンプルに思ってしまいますが、そんなことはありません。

本来、注文住宅は「何でもあり」が注文住宅です。


基本的には、どのハウスメーカーであっても、無垢床・挽き板・突き板・シート系床材など何でも使えます。

ではなぜこの営業トークが生まれたのかというと、その背景には2つの理由が存在します。

ハウスメーカーは工業化住宅をつくっている

1つ目は、ハウスメーカーは工業化住宅をつくっているからということです。

ハウスメーカーという業態は、戦後から続く住宅の大量生産に力を入れている業界になります。

そして、大量生産をするためには安い必要がありますが、「新建材」と呼ばれる偽物系の素材を使った方が安く仕上がるわけです。

例えば、シート系床材。

シート系床材

これは木目を模したシートを合板に巻きつけただけの床材です。

見た目は木でも本物ではありません。


シートはニトリの家具などによく使われているので、使ったことがある人ならその質感をイメージできると思います。

また、ビニールクロスも新建材です。

今までハウスメーカーはこうした新建材をずっと使っていて、それによって住宅を安く大量生産してきました。

そのため、大量生産とは真逆の価格が高くなる無垢床などは、コロナ以前はどのハウスメーカーでもほとんど提案されてこなかったのです。

その名残から「うちのハウスメーカーでしか無垢床は選べない」「挽き板や突き板は選べてもそこまで種類はない」という営業トークが生まれ、一部のメーカー、特に年齢が高めの営業マンは、今でもそのような説明をしていたりします。

価格が高くて売るのが怖い

2つ目は、価格が高くて売るのが怖いからという理由です。


普段全然お金を使わない人が高い金額のものを売ることはできませんし、高いものの価値をきちんと訴求することもできません。

なぜなら、人には「お金に対するキャパ」があるからです。


普段、数十万円しか使わない人は、数十万円のキャパしかないので、それ以上のお金を動かすとなると怖くなってしまい、金額を下げたくなるのです。

つまり、先ほど述べた「ハウスメーカーは新建材ばかり使ってきたという文化がある」という話に付随する内容にはなるのですが、やはり安い新建材を提案した方が住宅営業マンにとっても気が楽ですし、提案しやすいのです。

普段提案しない価格が高いものは怖いのです。


ですので、本来大手ハウスメーカー系であれば、ほぼ全てのハウスメーカーで全ての種類の床材を使えます。

しかし、文化的な背景から安い床材ばかり提案してきたので、結果的に「うちのハウスメーカーでしか無垢材は選べない」「挽き板や突き板は選べても、そこまで種類はない」というような営業トークが生まれて、今もなお一部のハウスメーカーの営業マンのポジショントークとして使い続けられているわけです。

ただ、先ほどもお伝えしましたが、大手ハウスメーカー系であればほぼ全てのハウスメーカーで全ての種類の床材を使えます。

ですので、ポジショントークに惑わされて「ここのハウスメーカーでしか無垢床、挽き板、突き板、これらの床材は使えないんだ」と思わないようにしてください。

マルホンという会社から床材を仕入れれば、豊富な樹種の中から選ぶことができますし、もう大体がどうにかなります。

住宅営業マンがよくつく嘘ランキング10位:第3種換気で十分です

第3種換気で十分です

もう正直、今の時代は「第1種換気」一択です。

換気システム

なぜかというと、第1種換気を選択することで、

  • エアコンの効率を上げることができる
  • 家の気密性を向上させることができる

以上の2点があるからです。

一方で第1種換気というのは、通常よく使われる第3種換気と比較して電気代がかかるにはかかるのです。

そのため「第1種換気はランニングコストがかかる」というのは、あながち間違ってはいないのですが、それは第1種換気の電気代のみにフォーカスした話になります。

家全体で考えた時には、むしろ第1種換気を入れることの方が得られるメリットが大きいのです。

これがどういうことなのか、大枠から説明していきます。

そもそも換気には、第1種換気、第2種換気、第3種換気、第4種換気という4種類の換気が存在します。

換気の種類


そのうち住宅で使う換気は、第1種換気か第3種換気です。

第1種換気と第3種換気、それぞれどんな違いがあるんだという話ですが、第1種換気は、まずは機械で室内に外気を取り入れ、その後、機械で室内の空気を排気するタイプのことをいいます。

さらに第1種換気には2種類のタイプがあって、それが「全熱型」「顕熱型」です。

第1種換気には2種類のタイプ

全熱型は、機械で室内に外気を取り入れる際に、取り入れた外気を室内の温度に限りなく近い温度にするのと同時に、加湿と除湿を行ってくれるもののことをいいます。


顕熱型は、外気を室内に取り入れる際に、取り入れた外気を室内の温度に限りなく近い温度にして取り入れてくれるだけのものをいいます。

つまり、温度調整と加湿・除湿を行ってくれるのが全熱型で、ただ温度調整を行うのが顕熱型ということです。

一方で第3種換気は、自然に外気を室内に取り込み、機械で室内の空気を排気するタイプのことをいいます。

第3種換気の仕組み


そのため「自然給気」「機械排気」と呼ばれていますが、要は除湿や加湿もしないまま、ただただ外気を室内に取り入れる換気のことなので、夏は高温多湿の空気を室内に入れることになりますし、冬は乾燥したカラカラの空気をそのまま室内に取り入れることになるわけです。

しかしこれは冷静に考えてみるとわかりますが、外気をそのまま室内に入れるわけです。

そのため、室内の温熱環境を整えることが難しくなるというのは、皆さんでもなんとなくイメージできるはずです。

要は、第1種換気にかかる電気代以上に、エアコンなどの冷暖房器具を使わなければ、室内の温湿度が調整できなくなるということです。

さらに第3種換気は、家の外壁部分にたくさんの給気口と排気口がつく形になります。

家の外壁部分にたくさんの給気口と排気口がつく


つまり、そこから家の中に外気が入ってきやすくなるわけです。

特に強風の時は、ビュービュー室内に風が入ってくるので、最悪です。

一方で第1種換気の場合ですが、ハウスメーカーが採用している第1種換気は「ダクト式の第1種換気」というものになります。

ダクト式の第1種換気

これを採用することで、第3種換気と比較した時に、外壁部分の給気口と排気口の数が大幅に少なくなるため、家の気密性を保持しやすくなるのです。

そのため、トータルで見ると、第3種換気を入れるよりも第1種換気を入れた方が圧倒的にメリットが大きくなるのです。

電気料金がどれだけかかっても気にならないからガンガンエアコンを使いたい、昔の日本の住宅のように、寒い日はこたつやストーブの前で肩を寄せ合ってコミュニケーションを取るのが理想、夏は暑くて冬は寒くても大丈夫、各部屋に温度差のある家で暮らしたい、そんな時代と逆行した暮らし方や家づくりが理想というのであれば話は別ですが、そうでないのであれば、住宅営業マンにすすめられるがまま、第3種換気を取り入れないようにしてください。

住宅営業マンがよくつく嘘ランキング9位:社内の優秀な設計士が間取りを書きました

社内の優秀な設計士が間取りを書きました

これは、結構な割合で嘘であることが多いです。

設計士が間取りを書く


そもそもこの話がどういうことなのかというと、まずハウスメーカーは、大量生産住宅をつくるために誕生した企業です。

これは、ハウスメーカーという企業であれば企業の大小に関わらず全てそうなのですが、それであるがゆえに、基本的に住宅営業マンが間取りをつくるという文化なのです。

では、設計士は何をしているのかというと、設計士は建築確認申請と呼ばれる書類の作成や申請業務をメインで行っているのです。

通常、ハウスメーカーの設計士はお客さんの前に出てきて間取りを書いたりはしないのです。

この基本的な仕組みは、積水ハウスであっても住友林業であっても、アイ工務店であっても、タマホームであっても同じです。

ただ最近ですと、ハイコスト系のハウスメーカーは、クオリティを追求するために、最初から設計士が出てくることもあります。

しかしそれはハイコスト系ハウスメーカーの中でもかなり稀なケースです。

というのも、本当に優秀な設計士は多くのお客さんを抱えているので、わざわざ契約前からお客さんの面前に出てくることは少ないのです。

また、社内で巻き込み力のない営業マンは、そもそも設計士の方に同行をお願いすることすらできません。


設計士側からすると、やらなくてもいい業務をやらされて自分の手元の仕事は完全にストップするわけなので、よほど頼まれても仕方ないなと思える住宅営業マンからの依頼でないと、営業マンに同行することはしないのです。

そういう巻き込み力のない営業マンはどんなトークで切り抜けるのかというと、本当は自分で間取りを書いたのに「社内の優秀な設計士が間取りを書きました」というトークを使って、その場を切り抜けるのです。

あとは、過去に誰かに提案した間取りを左右反転させて提案したりしているわけです。

ですので、設計士が面前に出てこない状態で「この間取りは優秀な設計士が書いた間取りです」という営業トークを言われても、それは確実に怪しいと思った方がいいです。

住宅営業マンがよくつく嘘ランキング8位:アルミ樹脂複合サッシは結露しません

アルミ樹脂複合サッシは結露しません

そもそも論として「サッシ」つまりは窓枠の種類を把握しておかなければ、もうこのことが何を言っているかわからないと思います。

サッシの断面


まずは全体像を把握するために、サッシの種類についてお話をします。

世の中に出ているサッシは、大きく分けて4つ存在します。


それが

  • オール木製サッシ
  • 樹脂サッシ
  • アルミ樹脂複合サッシ
  • オールアルミサッシ
サッシの種類

以上4つです。


上に行けば行くほど断熱性能がよくなります。

そして一番下のオールアルミサッシについては、今の時代ほとんどハウスメーカーでは使われておらず、今はどこぞの建売業者がつくった超安安仕様の建売で稀に使われているというイメージです。


ですので、基本的に今ハウスメーカーでは、下から2つ目のアルミ樹脂複合サッシが標準で入ってくるのです。

アルミ樹脂複合サッシが主流になっている理由

このアルミ樹脂複合サッシですが、知識のない住宅営業マンは必ずといっていいほど「アルミ樹脂複合サッシは耐久性の高いアルミと断熱性能の高い樹脂を組み合わせてつくられたものです。そのため耐久性と意匠性の両立ができ、結露もしません。」と言ってくるのです。

しかし違います。


確かにアルミ樹脂複合サッシは耐久性が高いです。

また、アルミという強度の高い素材を使うことから、サッシ自体も細く仕上げることが可能です。


それにより、建物の意匠性を上げられます。

さらに最近では、アルミ樹脂複合サッシも進化し続けていて、熱の伝わりやすいアルミ部分を極限まで減らすことで、熱の伝わりやすさを最小限にするという商品も出てきています。

そういう背景もあって、日本では現在アルミ樹脂複合サッシが主流になっているのです。

アルミ樹脂複合サッシのデメリット

アルミ樹脂複合サッシはなんだかよさそうに聞こえるかもしれません。


ただし実はデメリットが2つも存在するのです。

結露する

それが何なのかというと、まず1つ目のデメリットは、結露するということです。

2025年になっても、今もなお9割近くの住宅営業マンが「アルミ樹脂複合サッシは結露しません」と言ったりしますが、もうそれは真っ赤な嘘です。

というのも実は、アルミ樹脂複合サッシは外気と室温の温度差が20℃の場合、室内の湿度が52%以上になると結露し始めるのです。

アルミ樹脂複合サッシの結露条件

ちなみにオール樹脂サッシは、外気と室温の差が20℃の場合、室内の湿度が73%以上になると結露し始めます。

樹脂サッシの結露条件

要は私が何を言いたいのかというと、今までの住宅はそもそも断熱性能が低かったです。

外気と室内の温度差が20℃になりにくく、さらに住宅の気密性能も低かったため、室内の湿度も低かったというわけです。


ですので、アルミ樹脂複合サッシでも結露しなかったのです。

つまり住宅営業マンの「アルミ樹脂複合サッシは結露しません」という営業トークは、言い換えれば「私たちが販売している住宅は断熱性能と気密性能が悪いので、サッシが結露しないんです」と言っているようなものなのです。

一方で、昨今人気の高気密高断熱住宅は簡単に外気と室内の温度差が20℃になってしまいます。


また室内の温度の維持管理も比較的簡単にできてしまうのです。


ですので、高気密高断熱住宅にアルミ樹脂複合サッシを入れてしまうと、冬場は速攻で結露します。


このことは必ず覚えておいてください。

コールドドラフトが起きる

そして2つ目のデメリットは、コールドドラフトが起きるということです。

床を裸足で歩く人

冬場、アルミ樹脂複合サッシのアルミ部分によって冷やされた空気は、床を這うようにして流れていきます。


その結果、足元の寒さを感じることになるのです。

ですので、床下の断熱材を厚くしたり基礎断熱にしたりして床の底冷えを防ぐことも重要なのですが、実はサッシ部分にもしっかりと意識を向けなければ、床の底冷えを完全に防ぐことができないわけです。

これは小学校の理科でも習うようなことなので、考えてみれば誰でもわかることなはずです。


しかし、対策せずに考えなしに力技で床暖房を入れて解決しようとする方が多い印象です。

ということで、アルミ樹脂複合サッシには

  • 結露する
  • コールドドラフトが起きる

以上の2点がデメリットとして存在します。

このデメリットはアルミ樹脂複合サッシを入れる上で、必ず知っておく必要のある知識なので、皆さん是非とも覚えておいてください。

ただここで、「そんなにデメリットがあるんだったらアルミ樹脂複合サッシじゃなくて、次に性能のいいオール樹脂サッシにすればいいんじゃないか」と思われる人もいると思います。

ただ実は、そんな簡単なことではないのです。

素材の使い分け

オール樹脂サッシは強度を出すためにサッシ部分、つまりは窓枠部分がかなり太くなるので、意匠性が落ちてしまいます。

樹脂サッシを使った窓


さらに、強度の問題でオール樹脂サッシはアルミ樹脂複合サッシと比べて、大開口もつくりにくいのです。

ですので、何でも樹脂サッシにすればいいわけではありません。

そのため個人的な意見にはなるのですが、素材の使い分けが重要かなと思っています。

例えばアルミ樹脂複合サッシのメリットは、

  • 意匠性が高い
  • 大開口をつくれる
  • アルミの強度によってサッシ部分の面積が少なくなる、それにより大開口をつくる場合、アルミ樹脂複合サッシの方が家全体で考えた時の断熱性能は高くなる

という傾向があります。

一方でデメリットは

  • 外気と室内の差が20℃の場合、室内の湿度52%で結露する
  • コールドドラフトが起きる
アルミ樹脂複合サッシのメリットデメリット

ことです。

オール樹脂サッシのメリットは

  • 外気と室内の温度差が20℃の場合、室内の湿度73%で結露をするものの、アルミ樹脂複合サッシと比較すると結露しない
  • コールドドラフトが起きにくいため、床の底冷え対策になる

ということです。

一方でデメリットは

  • 窓枠が太くなるので意匠性が悪くなる
  • アルミ樹脂複合サッシのような大開口がつくれない
オール樹脂サッシのメリットデメリット

これらになります。

ですので、これらのメリット・デメリットを把握した上で使い分けをするのであれば、建物南側に設置するようなメインの大開口についてはアルミ樹脂複合サッシを選択、ただしガラス面は強化しなければ意味がないので、南側の窓はトリプルガラスを採用することをおすすめします。

メインの大開口以外で見た目を気にする必要がない場所、例えば主寝室や子ども部屋などはオール樹脂サッシを選択。


もちろんこちらもガラスはトリプルを採用することを推奨します。

これが現在ハウスメーカーで家づくりをする場合のベストな窓の使い分けの仕方かなと思います。

「見た目もこだわりたいし性能も妥協したくない」という方は木製サッシを使うという手もありますが、こちらは価格が非常に高いです。


ただ、最近少しずつ木製サッシを入れる人も増えてきています。

それぞれの特性を理解した上でサッシ選びをしてください。


「アルミ樹脂複合サッシは結露しません」という営業トークは間違いなく嘘です。

住宅営業マンがよくつく嘘ランキング7位:値引きに関するキャンペーン

値引きに関するキャンペーン

はっきり言います。

値引きのキャンペーンなんて存在しません。

値引き

どのハウスメーカーも大体「今月は決算で大幅な値引きができるのでお得になります」「今月ならこれだけ安くなるので今月中に契約をお願いします」、「〇〇キャンペーンが見事当選したので今月に契約してください」など、何かにつけて値引きをして、それを理由に契約を迫ってくるわけですが、体感でいうと、99%は契約を取るためのきっかけ作り、そしてそのための嘘です。


基本的にハウスメーカー本社が主導でやっている施策以外は、ほぼ嘘だと思って間違いないです。

あと、ハウスメーカー各社によって値引きの上限値は決まっているのですが、その上限値を超えなければ値引きの内訳、値引きの名称は適当に営業マンがいじれるのです。

具体的にお伝えすると、値引きの上限値が建物本体価格の10%だとしたら、5%特別値引き、3%オーナー様紹介割引き、2%キャンペーン値引きといった感じで、上限値の10%を超えなければ適当なキャンペーンや適当な値引き項目を捏造できるということです。

ですので、この業界の値引きは別に特別なものではなく、法人提携割引きもオーナー様紹介割引きも、全てあってないようなものなのです。

例えば、この前とんでもない見積もりを提示しているミドル・ローコスト系のハウスメーカーがあり、それがなんと「オプション半額キャンペーン」というものでした。

内容を見てみると、標準仕様からオプション仕様で上がった金額約4,000万円を半額にできるというもので「今月末に契約をしてくれたらこの金額半分にしますよ、どうですか?」というものでした。

皆さんこれに何か違和感を感じませんか?


まずオプションで4,000万円は相当高額です。

どんなものを入れたら4,000万円も増額するんだという話です。


あと、それを半額にして2,000万円にする、それもそれで変です。

普通に採算合いません。

そんな値引きができるわけありません。

これに関してどういうカラクリかというと、営業マンがありもしない金額を乗せて値引きをしているということです。


これもある種のキャンペーンの捏造です。

こういうのが普通にあり得るのがこの業界です。

ですので、キャンペーンというもの自体、基本的には信用しない方がいいです。

ちなみに「展示場に行ったら展示場の出店代金が見積もりに加算される、だから紹介を受けた方が建物の金額が安くなる」など、もうとんでもない情報がネット上に転がっているのですが、それは真っ赤な嘘です。

値引きの上限値はハウスメーカーごとに決まっていて、どの媒体からハウスメーカーにコンタクトをしたとしても、見積もりや値引き金額に変化はありません。

また値引きもゴリゴリやりすぎると、家づくりに携わってくれる職人さんの報酬が削られて、それが値引きの金額に加算されることになります。

そうなると家の質が下がることになりかねないので、過度な値引き交渉はおすすめしません。

例えば皆さんが今お勤めの企業から毎月40万円の給料をもらっているとします。


それで、来月急に会社から「あなたの給料は今月10万円です。10万円ですが、今までと同じ仕事のクオリティで成果物を提供してください」と言われたら、やる気が起きないですよね。

過度な値引きというのは、要は職人さんにとても負担をかけているということなのです。

それにも関わらず「丁寧に施工してください」「気密はきちんと担保してください」などと言っても無駄なのです。

値引き交渉はしない方が間違いなく職人さんはハッピーですし、自分も最終的にはハッピーになるわけです。

本当に過度な値引き交渉、これだけはおすすめしません。

住宅営業マンがよくつく嘘ランキング6位:C値は古いです 今はUA値です

C値は古いです 今はUA値です

これもいまだにこの業界にはびこっている嘘の1つです。

カーテンが揺れる窓際


「C値」と「UA値」は全くの別物です。

それにも関わらず「C値は古いです、今はUA値です」と言ってくる営業マンは、もう「うどんとそばは似たようなものです」と言っているのと同じくらいトンチンカンな発言をしているわけです。

住宅営業マンの意見に押し通されてしまうと皆さんが不幸になってしまうだけなので、一応念のため「C値」と「UA値」それぞれの違いを簡単に説明していきます。

まずC値というのは、住宅の気密性能を表す数値のことです。


もう少し具体的にお伝えすると、その家の大きさ、つまりは面積に対してどの程度の隙間が存在するのかを表した数値のことで、数値が小さければ小さいだけ建物の気密性能がいいということになります。

では、気密性能が高い住宅というのはどのようなメリットが存在するのかというと、

  • 電気代などの光熱費を安く済ませられる
  • 建物に隙間風が入りにくいため、温度差の少ない家づくりが可能になる
  • 湿度調整がしやすくなる

こういったメリットが存在します。

一方で「UA値」というのは何なのかというと、こちらは正式名称「外皮平均熱貫流率」といって、住宅の内部から床、外壁、屋根、そして開口部などを通過して外部へ逃げる熱量を外皮全体で平均化した値です。

つまり熱損失の合計を外皮等の面積で除した値で、計算で出てきた値が小さければ小さいほど、熱が逃げにくく省エネルギー性能が高い住宅になるということを表します。

「UA値=水筒の保温力」と思っていただけると、イメージしやすいのではないかと思います。

水筒は性能のいいものですと、朝に温かいお茶を入れて夕方に飲もうと思っても温かいです。


一方でおもちゃみたいな水筒ですと、すぐに冷えてお昼時にはキンキンに冷えているということもあるわけです。

住宅もそれと同じで、家の保温力を表したのが「UA値」になります。

まとめると「C値」は家の隙間がどれだけ空いているのかを表した値で、「UA値」は家の保温力を表した値になります。

ですので「C値は古いです、今はUA値です」と言ってくるのは、言い換えると「穴だらけの水筒が今の時代の最先端です」と言っているのと同じなのです。

ということで、「C値は古いです、今はUA値です」という営業トークを耳にしたら、これも真っ赤な嘘なのでご注意ください。

住宅営業マンがよくつく嘘ランキング5位:断熱性能はこのままで十分です

断熱性能はこのままで十分です

断熱等級の改正もあって、最近断熱性能や気密性能を高めようとする動きが活発になっています。

断熱性能や気密性能を高めようとする動き

ただこれは、これから家を建てようとしているお施主さん側の話であって、ハウスメーカーの営業マンはいまだに「今の断熱仕様で十分です」「断熱仕様を上げるのはオーバースペックです」などと言ってきたりします。

なぜなら自社の商品の断熱性能を上げるのが難しいからです。


そのため苦し紛れに「今の断熱仕様で十分です」「断熱仕様を上げるのはオーバースペックです」と言うのです。

これもこの前すごいことがあり、とある大手ハウスメーカーのトップ営業マンの話なのですが、そのトップ営業マンは商談のために展示場でお客さんを待っていたのです。


それで、そのトップ営業マンはお客さんを待っている間に商談予定の部屋のエアコンを30℃の強風運転にしてガンガンに暖めて、お客さんが展示場に来たらエアコンを消すというようなことをしていました。

お客さんには「うちのハウスメーカーの建物は、暖房をつけなくてもここまで暖かいんです。だから標準的な断熱仕様で十分です」と言って説明しているのです。

もう詐欺ですよね。

実際、正直なところ営業マンは

  • わからない
  • 知識がない
  • 今までと違う進め方や今までと違う段取りをするのがめんどくさい

この3つのどれかしらの理由から、苦し紛れで「オーバースペックです」と言っているだけで、本当にオーバースペックだとは微塵も思っていないということがほとんどです。

ですので「今のままの断熱仕様で十分です」「断熱仕様を上げるのはオーバースペックです」と言ってきたら、知識がない担当者に当たってしまったのだと思ってください。

また、わからないことをごまかす癖がある人というのは、他のことでも大かれ少なかれ同様のごまかしをしてくるので、これも要注意です。

住宅営業マンがよくつく嘘ランキング4位:耐震等級3取れているから大丈夫です

耐震等級3取れているから大丈夫です

これは、木造住宅を検討している人向けの話なのですが「耐震等級3取れているからって本当に大丈夫ですか?」と私は皆さんに問いたいです。

机の下に避難する親子

なぜなら建物に使われている構造材にどんなものが使われているのか、それをほとんどの方は知らずに家を建てているからです。

なぜ食品は産地を気にするのに、自分の家の建物の構造材の産地は気にならないのか、私は疑問で仕方ないです。

大手ハウスメーカーだから安心、有名どころのハウスメーカーだから一級品の構造材を使っているに違いない、そう勝手に思っていませんか?

この部分はきちんと理解しておかなければ後々痛い目を見るので注意が必要なポイントです。

基本的にハウスメーカーは大量生産前提のつくり方になっています。

そのため安い北欧材であるホワイトウッドやレッドウッドと呼ばれる木を使って家をつくっているのです。

ただホワイトウッドもレッドウッドも加工した当初は強度が出ますが、耐久性、こちらは低いです。

なぜなら、日本と真逆の環境で育った木なので湿気にも弱いですし、シロアリにも弱い木なのです。

強度と耐久性は別の観点です。

ですので、ホワイトウッドやレッドウッドは、現地北欧でも3年持てばいいといわれている材なのです。

そういうデメリットを補うために、シロアリ対策で薬剤散布が必要になってきます。

ただ一方で、日本に昔から自生している木であるスギやヒノキは、日本の気候に合っている木なので、薬剤に頼らないシロアリに強い構造をつくり上げることができるのです。

ですので、強度だけではなく、長期耐久性も高くなります。

さらに、人工乾燥ではなく自然乾燥を施した木材はレア中のレアです。

人工乾燥で木材を乾燥させた場合、本来木が持っているシロアリを寄せつけないための油分までも飛ばしてしまいます。

一方で、自然乾燥の場合はゆっくりゆっくり乾燥させて木の強度を出していくので、油分がきちんと木材に残るのです。

そしてその油分がシロアリを寄せつけないようにしてくれるのです。

ただすごく手間がかかるので、自然乾燥の木材を使って家づくりをしているハウスメーカーは、もう日本中探してもほとんどありません。

現実的なことを考えると、人工乾燥でさらにスギやヒノキを構造材に使えるハウスメーカーを選んだ方が、もう本当の意味で長期耐久性のある住宅をつくれます。

耐震等級3というのはあくまで理論値であって、実際の数値ではありません。

長期的に見て安心といえる指標でもないのです。

「耐震等級3取れているから大丈夫です」とはならないので、木造で本当に強固な家をつくるのだったら、長期耐久性のある木造住宅を本当につくるのだったら、材からこだわって家づくりをしてみてください。

ちなみに積水ハウスや住友林業の場合はオプションにはなりますが、国産で人工乾燥を施したヒノキ材を使って家づくりをすることが可能です。

ダイワハウスのxevoGranWoodは、最初から総ヒノキ仕様の家づくりをすることが可能です。

知っているか知らないかで同じハウスメーカーで建てた家でも、長期耐久性が全く異なってくるので、この辺はぜひとも注意していただければと思います。

住宅営業マンがよくつく嘘ランキング3位:ライフプラン全般

ライフプラン全般

住宅営業マンと話を進めていると、途中で「FP(ファイナンシャルプランナー)を紹介しますので、それで予算を決めましょう」そのような流れになることがありますが、大体その紹介されたFPは裏でそのハウスメーカーと繋がっています。

お金の相談

そのため、FPに話したことは全部住宅営業マンに共有されていると思ってください。

例えば、勤務先、自己資金、年収、月々の出費、これら諸々です。


住宅営業マンが聞きにくいことをFPだったら聞いてくれるので、その情報が裏で住宅営業マンに全てリークされているというイメージです。

あとよくあるのが「競合先どこですか?」というような話です。


FPの人が第三者的な立場を装って「私は第三者なので、どこのハウスメーカーで比較検討しているのか、競合先って今どんな感じなのかちょっと教えてもらっていいですか?」と言って話をするのです。

その聞いた内容を住宅営業マンにフィードバックして競合対策を裏でするというようなことが今もなお行われています。

大体なのですが、住宅営業マンが紹介してきたFPは、その営業マンのいるハウスメーカーから転職した営業マンで、その正体は保険屋です。

そしてその保険屋というのは、第三者の立場を使って紹介元のハウスメーカーで成約になるようサポートするのです。

昔から思っていたのですが、もうこれは本当に集団詐欺のような感じです。

こんなことをいったら元も子もないかもしれませんが、ライフプランは皮算用です。

10数年後のことなんてわかりません。

離婚するかもしれませんし、子どもがさらに生まれるかもしれません。


あるいは悲しい話になりますが、誰かが亡くなるかもしれません。

本当に何十年先なんて予想することはできないのです。


やるだけ無駄だと思っています。

FPを紹介してくる営業マンは大体怪しいムーブを裏でかましているので、本当に要注意だと思います。

まともな住宅営業マンは、FPは使いません。

住宅営業マンがよくつく嘘ランキング2位:メンテナンスフリー

メンテナンスフリー

住宅営業マンの本当によくある常套トークの1つに、何かにつけて「メンテナンスフリー」という言葉を多用するというのがあります。

家の外観

私はこの「メンテナンスフリー」という言葉を聞くと、日本人って本当に貧しいマインドだなと思ってしまい、すごく悲しくなります。

というのも、メンテナンスフリーのものは世の中には存在しないからです。

皆さん目覚めてください。


メンテナンスフリーというのは、メンテナンスできないからメンテナンスフリーなのです。

例えば100均の品物はメンテナンスできないですし、そもそもメンテナンスして使うものではないので、メンテナンスフリーなのです。


UNIQLOやGUの服もメンテナンスフリーです。

一方で貴金属や機械式の腕時計、住宅でいったら無垢床や塗り壁などの自然素材は確かにメンテナンスは発生してきますが、長く使い続けることができますし、それと同時に価値のあるものなのです。

この本質に気がつかないと、日本人はどんどん貧乏マインドになってしまうなと思うのです。

私は冒頭でもお伝えしましたが、「メグリエ」というサイトを運営しています。


そこから皆さんの個別無料面談を受けているのですが、海外駐在の方から連絡が来ることも結構多いのです。

そういう方たちや、あとは外国人の方も稀に連絡してくるので、いろいろお話をしていると、日本人の家は「貧しい」「貧乏」と本当によく言われるのです。

これはもう戦後から続く住宅の大量生産が日本の住居のベースになってしまっているのでもう仕方ないなと思う一方で、やはりなんだか悔しいのです。

そういう家づくりが日本に根付いてしまった1つの要因に、メンテナンスフリーという言葉があると思っています。

実際にかなり多くの人が、メンテナンスフリーという聞き心地のいい言葉にやられていて、例えば住宅営業マンをよく「うちのハウスメーカーが金額が高いのはメンテナンスのかからない家だからです。だから最初は金額が高いと思うかもしれませんが、それは初期投資に必要な費用です」というような説明をするわけです。

そういう説明を聞くと「確かに有名どころのハウスメーカーは金額が高いし、金額が高い分メンテナンスがかからないのも当然か」と妙に納得してしまうのです。

しかし、そんなわけはありません。


高級な車も高級な時計も高級なバッグも高級な服も、全て高級品はメンテナンスが必要です。


メンテナンスが必要ない高級品なんて存在しません。

家も同様です。


結局外壁にタイルを使ったとしても、タイルをつなぐメジのメンテナンスは必要になってきます。

屋根も、カラーベストを使えばメンテナンス頻度は高めになります。


またルーフィングも30年耐久であれば、30年後に交換が必要になります。

結局メンテナンスはかかるのです。

メンテナンスできないものをメンテナンスフリーと言うのです。

反永久的にお金がかからないものは、この世の中には存在しません。

変な営業トークに惑わされないでください。

住宅営業マンがよくつく嘘ランキング1位:〇〇年保証だから安心

〇〇年保証だから安心

「メンテナンスフリー」という言葉と抱き合わせでよく使われるのが「〇〇年保証だから何かあっても安心」という営業トークです。

営業トーク

これも詐欺のようなものなのではっきり言いますが、保証なんてあってないようなものです。

なぜなら、どのハウスメーカーも保証の対象は構造躯体であって、何かあった時に何でも無償で直してくれるというわけではないからです。

例えば60年保証と聞くと、自然災害が起きた時の建物の損傷はハウスメーカー側が負担してくれるのだろうと思ってしまいがちですが、これは免責事項といって、自然災害で建物が損傷してもハウスメーカー側は負担してくれません。

保証してくれないのです。

地震も火災も津波も全部そうです。

では、ハウスメーカー側の保証は何なのかというと、あくまで構造躯体に何かしらの不備があって、それがハウスメーカー側の落ち度であったと立証された場合、保証の対象になるというものです。

つまりハウスメーカー側の落ち度かどうかわからない場合は保証の対象外になりますし、構造躯体は壁を開けてみないとどうなっているのかがわかりません。

壁の中を逐一確認できないので、仮に何かあったとしてもそれはハウスメーカー側の問題だったのか、それともお施主さん側の住まい方の問題なのか立証できません。

ですので、結局保証はあってないようなものになっているのです。

大体お施主さん負担になります。

そのため保証に絶大な信頼を寄せていて、保証ありきでハウスメーカー選びをすると痛い目を見ることになるので本当にご注意ください。

実際に私もハウスメーカーに勤めていた経験もありますし、ハウスメーカーで家を建てたこともあります。


そういった経験からも断言できますが、もう無償で対応してくれることなんて99.999%ないです。

ハウスメーカー側に落ち度があっても超嫌な顔をして全然対応してくれません。

こういった自分自身の経験もそうですが、それ以外にも保証の対象になってハウスメーカー側が何かを行った、何かをやり直したというケースはほとんど見たことないです。

過去いろいろなトラブルを聞いているので、全くもって何も対応してくれないかと言えばそうでもないですが、例えば建築した建物が傾いていたから全部壊してやり直したというのはありました。


それもいやいや対応していたような印象です。

あとは基礎にクラックが入っていたケースです。

誰がどう見てもこれはまずいでしょうというレベルのクラックもハウスメーカー側は「問題ない」の一点張りで、結局ホームインスペクションを入れて検査した結果、まともな強度が出なかったというのが証明されてしまったので、しぶしぶやり直したというような案件も過去ありました。

結局それが証明される間、3ヶ月くらい工事がストップして、ハウスメーカーとお客さんの間で言い争っていたというのがありました。

実態としてはそのような感じです。

今の話は中堅・ローコスト系のハウスメーカーではなく、大手のハウスメーカーで起きたことです。

ですので「保証」は聞き心地のいい言葉ですが、惑わされないようにしてください。

それよりも何よりも

  • 構造材はきちんとしたものが使われているのかどうか
  • 施工精度はしっかりと担保されているのかどうか

こちらの方がはるかに重要です。

なんとなくの雰囲気だけで安心した気にならないようにご注意ください。

住宅営業マンがよくつく嘘ランキングまとめ

『住宅営業マンがよくつく嘘ランキング』ということでお話をしてきました。あらためて、以下が勝手にランキングの結果となります。

  1. 他社の外壁は割れる
  2. 他社だと床材は選べない
  3. 第3種換気で十分です
  4. 社内の優秀な設計士が間取りを書きました
  5. アルミ樹脂複合サッシは結露しません
  6. 値引きに関するキャンペーン
  7. C値は古いです 今はUA値です
  8. 断熱性能はこのままで十分です
  9. 耐震等級3取れているから大丈夫です
  10. ライフプラン全般
  11. メンテナンスフリー
  12. 〇〇年保証だから安心

これらの営業トークはハウスメーカー内で大体受け継がれている謎の営業トークです。

最初にも言いましたが、営業マンも悪気があって言っているわけではありません。

これを言うと「悪気がなければ何をしてもいいのか」みたいな話になってきてしまう気もしますが、そんなこと言っても仕方ないので、そういうものなのだと思っていただき、自分の身は自分で守るためにもきちんとした知識を身につけるようにしてください。

そして最後に告知です。

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