今回は『【2023年最新】平屋が得意な大手ハウスメーカーランキング』ということでお話をしていこうと思います。
今回のランキングは、正直私調べになります。
「いやいや、何言ってんの?そんなの正確じゃないじゃん!」といった感じだと思いますが、それはおっしゃるとおりです。
ただある程度正確な数値を出そうとすると、どうしても1年前、2年前の数値をベースにランキングをつくることになるわけです。
つまり、今の実態とはかけ離れたランキングにならざるを得ないのです。
それはランキングする意味あるのかなとも思いますし、速報性を求めるなら、結局のところ私自身で調べるしかないのです。
ただ幸いにも、私はメグリエというサイトを運営している都合上、ある程度サンプルは集めやすい立ち位置にいるので、今回は独自に各ハウスメーカーの傾向を調べた形となります。
私、各ハウスメーカーの建物本体の金額、諸費用がどのくらい計上されているのかなど、けっこうニアピンで当てることができるのです。
そういうすごくニッチな特技を持ち合わせているのですが、今回もそのような感じで良い線いってるのではないかなと個人的には思っています。
正直、ピッタリ賞を狙う必要はないですし、傾向がわかればそれで十分なのです。
なぜなら、最終的にはどのハウスメーカーであっても自分の担当者が誰なのか、ここが重要になってくるからです。
イメージしてもらえれば何となく伝わると思いますが、例えばどんなに高級食材を用意したとしても、料理を作る人が素人だったらでき上がる料理のクオリティは低くなりますよね?
逆に普通に売っているスーパーの食材であっても、スーパー料理人だったら、とてもおいしい料理が作れるわけです。
住宅もそれと同じです。
どのメーカーを選んだとしても、最終的には誰が自分の担当になるのか、ここで決まるのです。
ですので、今回のランキングはあくまで傾向として参考にしていただきつつ、エンタメ要素強めと捉えてもらえればと思うのでよろしくお願いします。
- 平屋が得意な大手ハウスメーカーランキング第9位:ヘーベルハウス
- 平屋が得意な大手ハウスメーカーランキング第8位:三井ホーム
- 平屋が得意な大手ハウスメーカーランキング第7位:セキスイハイム
- 平屋が得意な大手ハウスメーカーランキング第6位:トヨタホーム
- 平屋が得意な大手ハウスメーカーランキング第5位:ミサワホーム
- 平屋が得意な大手ハウスメーカーランキング第4位:ダイワハウス
- 平屋が得意な大手ハウスメーカーランキング第3位:パナソニックホームズ
- 平屋が得意な大手ハウスメーカーランキング第2位:積水ハウス
- 平屋が得意な大手ハウスメーカーランキング第1位:住友林業
- 【2023年最新】平屋が得意な大手ハウスメーカーランキングのまとめ
平屋が得意な大手ハウスメーカーランキング第9位:ヘーベルハウス
ヘーベルハウスは正直、平家がかなり苦手なハウスメーカーです。
というのも、ヘーベルハウスは外壁に使っているヘーベル板の関係で、屋根を切妻や片流れにすることができないのです。
切妻や片流れはヘーベルハウスではつくることができなくて、
寄棟かフラット屋根の家しかつくれないのです。
そのため平家の提案の幅が非常に限られるのが、ヘーベルハウスになります。
そもそもヘーベルハウスは都心部を中心とした販売戦略を行っている都合上、平屋を売るということをあまり想定していないのではないかなと思います。
やはりヘーベルハウスと言ったら、2世帯住宅、3階建といったイメージが強いですからね。
もしヘーベルハウスで平屋をつくりたいなと思っている方がいましたら、できなくはないですが、メーカー的に苦手分野だということは覚えておいてください。
ヘーベルハウスの特徴については以下の解説記事もご覧ください。
平屋が得意な大手ハウスメーカーランキング第8位:三井ホーム
三井ホームも平屋はほとんど見かけないです。
やはり『三井ホーム=洋風住宅』というイメージが強いので、三井ホームで平屋を建てようと思われる方は少ないのではないかなと思います。
また最近では、モダン系のデザインの住宅にも力を入れてきているのですが、三井ホームのモダンデザインの住宅は、イメージ的には例えるならカフェラテのような感じなのです。
どういうことかというと、カフェラテは頑張ってミルクでコーヒーを薄めたとしても、完全にはコーヒー感は消えないですよね。
それと同じで三井ホームも頑張ってモダンに寄せる努力をしているのですが、どことなく洋風テイストが残っている、そんな感じのデザインの家になりがちなのです。
例えばこの2つは似ていますよね。
こうやって見てみるとわかるのですが、やはりどことなく洋風が香ってくるのです。
もちろん、それが好きという方もいるとは思いますし、洋風テイストを否定しているわけではありませんが、あえて洋風の平屋を建てる人は少ないのではないかなということで、全体的に平屋の数が少ないのだと思います。
三井ホームの特徴については以下の解説記事もご覧ください。
平屋が得意な大手ハウスメーカーランキング第7位:セキスイハイム
セキスイハイムは都心部ではほぼ見かけないのですが、岐阜、広島、あとは山口など、地方の方に行くとけっこう見かけます。
その理由として、セキスイハイムはユニット工法と呼ばれる鉄の箱を積み上げてつくる家づくりの方法を採用しているのですが、この工法は比較的開けた土地でないとユニットを搬入することができないのです。
要は狭い土地ではセキスイハイムで家を建てられないということです。
またユニット工法は、ユニットを8個使って35坪の家をつくるよりも、ユニットの数を減らして6個で35坪の家をつくった方が金額的に安く仕上げることができるのです。
こういった諸々の特殊な特性がある都合上、セキスイハイムは大きい家をコスパよくつくるのには向いていますが、反対にコンパクトな家だとユニットのよさが活かしきれない住宅にどうしてもなってしまうわけです。
地方に行くとセキスイハイムはよく見かけますし、セキスイハイムで平屋を建てる人がそこそこいるのもそういう理由があるからだと思います。
あとセキスイハイムは、断熱気密性能の低さを補ってか、全館空調を入れることと、太陽光発電を大量に載せること、これらをよく提案する傾向にあります。
確かに鉄骨住宅は木造と比較をするとどうしても断熱性能と気密性能が落ちるので、セキスイハイムのように、もう振り切って完全に設備に頼り切った家づくりをするのもアリなのではないかなと思います。
特に平屋の場合、屋根の面積が通常の2階建の家よりも大きくなるので、いろんな意味でセキスイハイムの良さを感じることのできる、そんな平屋をつくれるわけです。
地方にお住まいの方は、セキスイハイムを1つの選択肢に入れてみてもいい気はします。
セキスイハイムの特徴については以下の解説記事もご覧ください。
平屋が得意な大手ハウスメーカーランキング第6位:トヨタホーム
意外と平屋率が高かったのがトヨタホーム。
セキスイハイムと同じユニット工法で家づくりをしているため、家の特性はセキスイハイムと非常に近いです。
断熱気密はよくないけれど、全館空調で室内の温熱環境を整えて、
かかった電力は太陽光で全て賄うような、
そんな家づくりになっているということです。
ただそれだけだと「セキスイハイムと同じじゃん」「セキスイハイムと何が違うの?」といった感じだと思いますが、実はトヨタホームは、メーターモジュールを使って家づくりをすることになるのです。
これがどういうことかというと、そもそもの設計手法として、建築には
- 910mm×910mmのマスを積み上げてつくる尺モジュール
- 1,000mm×1,000mmのマスを積み上げてつくるメーターモジュール
があります。
そしてメーターモジュールをメインで使っているメーカーは、実は積水ハウス、トヨタホーム、そしてダイワハウスの木造(xevoGranWood)、これらのメーカーしかないのです。
では、尺モジュールとメーターモジュールとでは、何がどう違うのかというと、尺モジュールでつくられた家というのは『限られた空間』が狭くなり、メーターモジュールでつくられた家というのは『限られた空間』が広くなるという特徴があります。
限られた空間というのは、洗面、廊下、トイレ、お風呂、階段、これらのことを言うのですが、
これがどういうことなのかというと、例えばトイレをつくる場合、2マスの正方形を積み上げてつくります。
つまり
- 尺モジュールの場合は910mm×1,820mm
- メーターモジュールの場合は1,000mm×2,000mm
となるのです。
そしてここからもわかるように、尺モジュールとメーターモジュールとでは幅は9cm、奥行きは18cm違いが出てくることになります。
けっこう違いますよね?
もっとイメージしやすいようにこの違いを具体例を出してお伝えすると、尺モジュールとメーターモジュールとでは、飛行機のエコノミークラスとビジネスクラスくらい差があるのです。
そしてこれはトイレに限ったことではなく、先ほどもお伝えした廊下、お風呂、階段、これらの場所にも違いが出てくるということなのです。
特に尺モジュールでつくられた家の階段に関しては、勾配がかなり急になります。
一方で、メーターモジュールでつくられた家の階段は、勾配がかなり緩やかになります。
尺モジュールでつくられた家というのは『限られた空間』が狭くなり、メーターモジュールでつくられた家というのは『限られた空間』が広くなるわけです。
そのため例えば
- 家族の中で車イスに常時乗っている方や介助が必要な方がいる場合、もしくはそれらを見据えて家づくりをする場合
- 勾配の緩い階段にしたい人の場合
これらに該当する方はメーターモジュールでの家づくりがピッタリなのです。
そんな魅力的なメーターモジュールですが、先ほどもお伝えしたように、メインでメーターモジュールを使っているのは、積水ハウス、トヨタホーム、そしてダイワハウスの木造(xevoGranWood)、これらのメーカー、商品しかありません。
しかもメーターモジュールの設計は本来価格が高くなるのですが、トヨタホームはセキスイハイムと同様に、工場でほとんどのパーツをつくってから現場で組み立てる方式を採用しているので、メーターモジュールの割には価格が安めにできるという特徴があります。
もちろん、先ほどもお伝えしたように、断熱気密に関してはかなり劣っている部分ではありますが、振り切って太陽光マシマシにして、全館空調をバンバン使っていくという方針で家づくりをしていくならアリなのではないかなと思います。
平屋が得意な大手ハウスメーカーランキング第5位:ミサワホーム
ミサワホームの平屋はけっこう出ているイメージでしたが、集計してみてやはり人気があるなと改めて思いました。
というのも、ミサワホームは『蔵』と呼ばれる天井高1.4m以内の収納空間をつくって空間設計をするのが得意なのです。
もう少し蔵について具体的かつわかりやすく説明するために、一旦話が逸れるのですが大枠からお話をすると、そもそも普通に家を建てると、天井断熱といって文字通り天井に断熱材を詰め込む方式で家を建てることになります。
天井断熱のメリットは、天井に断熱材を詰められるだけ詰められるので、
- 断熱材の厚さに制限がない
天井面だけに断熱材を入れればよくて、施工範囲が限られることから
- コストが抑えられる
天井から下の空間だけを冷暖房すればいいので
- 冷暖房費が抑えられる
これらのメリットがある一方で、
天井に断熱材が入っているため
- 小屋裏空間の活用ができない
天井を隙間なく断熱材を敷き詰める必要があるため
- 丁寧な施工が必要
天井断熱の場合は小屋裏全体の空気が熱せられるため輻射熱で
- 2階の部屋が暑くなりやすい
これらのデメリットも存在します。
これだけ聞くと、何だか一長一短という感じで、あまりピンとこないと思います。
「他に天井面の断熱方法ってないの?」という話だと思いますが、実はもう1つ断熱方法があって、それが『屋根断熱』になります。
屋根断熱は天井断熱とは違って屋根の真下に断熱材を入れる方式です。
そのため、天井断熱ではできなかった屋根裏空間を活用できるのです。
また、屋根断熱の場合は天井断熱と違って輻射熱の心配がほとんどいりません。
つまり天井断熱の家と比較すると、断熱材の種類や厚さにもよりますが、2階の部屋が暑くなりにくいのです。
ですので実は
- 家の中の空間を無駄なく使える
- 室内の温熱環境を無理なく整えられる
これらを勘案すると、天井断熱よりも屋根断熱の方が優れていることの方が多いのです。
もちろん屋根断熱にも、
- 屋根真下全体に断熱材を入れる必要があるため工事費用が高くなる
- 入れられる断熱材の厚さに制限がある
一応そういうデメリットもあるにはあるので、100%屋根断熱がいいというわけではないのですが、どちらかといえば屋根断熱の方が諸々有利かなというイメージです。
話を戻しまして、ミサワホームはというと、屋根断熱を採用して家の空間全体を無駄なく活用する方式を取り、さらに本来屋根の真下につくるはずの屋根裏空間を、なんと1階部分に持ってきて空間設計をしているのです。
この本来屋根の真下につくるはずの屋根裏空間を1階につくっているのが『蔵』の正体で、これがあることによって普通と少し違った魅力的な空間デザインを実現しています。
特に平屋はどうしても間取りが単調になりやすいので、蔵があることで住まい方に変化が出て、非常におもしろい間取り構成にできるのです。
私が個人的におすすめな商品として、『MISAWA ONE GF』という商品があるのですが、デザイン的にミースファンデルローエのファンズワース邸のようで非常にカッコいいですし、蔵があることで家全体が1つの空間としてつながるので、断熱気密を上げれば、全館空調を入れずとも、エアコン1台で家全体の温熱環境を整えられるのではないかなと思います。
直近の受注速報を見るとマイナスが多くて、ミサワホーム自体の人気が落ちてきているという非常に残念な状況ではあるのですが、この話を聞いて少し気になった方は、一度ミサワホームを検討してみてもいいかもしれません。
平屋が得意な大手ハウスメーカーランキング第4位:ダイワハウス
直近でダイワハウスの平屋がかなり増えてきました。
もともとダイワハウスは平屋のイメージがそこまでなかったのですが、恐らくxevo GranWood、この商品の良さに多くの人が気づいてしまって、平屋の割合が増えているのかなと思います。
「商品の良さってどういうこと?」と思われた方は、過去にダイワハウスの解説記事を出しているのでそちらをご覧ください。
ただ、全体的にダイワハウスは他のメーカーと比較をすると提案力が低めです。
もちろん地域差もあるので、例えば関西でも本当に極々一部の地域は提案力がけっこう高かったりします。
ですので、ポテンシャルはあるのです。
特に今、大手ハウスメーカーの中で断熱等級7を取れる商品があるのは、ダイワハウスだけです。
担当者によるあたりはずれがとてつもなく大きかったり、その地域のきちんとした人でも、他のメーカーと比較すると提案力がイマイチだったり、課題の部分もありますが、断熱を気にされる方は一度ダイワハウスの木造を検討してみてもいいと思います。
ダイワハウスに限らずですが、私は各大手ハウスメーカーの本社と連携して、きちんとした人を紹介できる仕組みを構築しています。
ですので、もし検討してみたいけど担当者が心配という方は、メグリエや公式LINEからお気軽にお声がけいただければと思います。
平屋が得意な大手ハウスメーカーランキング第3位:パナソニックホームズ
パナソニックホームズも意外と平屋が多かったです。
パナソニックホームズに関しては、昔から平屋の構成比が高いハウスメーカーなので、個人的には「なんでかな?」とけっこう疑問に思っていました。
一般的な2階建の家と比較すると、平屋は基礎が大きくなりますよね。
ですので、そもそも平屋という時点で、構造躯体が木造だろうと鉄骨だろうと関係なく地震に強いわけです。
あえて鉄骨で、しかもパナソニックホームズで平屋を建てる意味は何があるのかなと考えていたのですが、結論、パナソニックホームズで平屋を建てることで、究極にメンテナンスのかからない家がつくれるということに私は気がついてしまいました。
これがパナソニックホームズで平屋を建てる意味なのではないかなと思います。
もう少しこのことについて詳しく説明をすると、例えばパナソニックホームズにはキラテックと呼ばれるタイル外壁がありますが、
これは紫外線で汚れを浮かせて雨水でその汚れを洗い流す機能がついているタイルなのです。
しかも普通の家でしたら外壁に目地と呼ばれるゴムのようなものがあるのですが、パナソニックホームズだとそれがないのです。
ですので本来、数10年に1度、目地のメンテナンスが必要で当然費用も発生してきますが、パナソニックホームズの場合それがかからなくなるわけです。
もし仮にメンテナンスが必要になっても、平屋の場合、2階建、3階建の家と比べて足場の仮設工事が最小限で済みます。
そのため費用も抑えられるのです。
さらに平屋という時点で階段がなく、掃除がしやすい間取りに絶対になります。
こういう理由からパナソニックホームズで平屋を建てることで、究極にメンテナンスのかからない家がつくれるのではないかなと思います。
あと、そもそも論として、鉄骨系のハウスメーカーはあまりデザインが得意ではないのですが、パナソニックホームズはその中でけっこう頑張っている方です。
正直、同じ鉄骨系のハウスメーカーで、自由度とカスタマイズの幅が広すぎる積水ハウスには勝てないことが多いですが、
それ以外のダイワハウス鉄骨、セキスイハイム、ヘーベルハウス、トヨタホーム、これらと比較をすると、けっこうパナソニックホームズが優位に立っているような印象です。
ですので、もし仮に見た目も良く、さらに究極にメンテナンスのかからない平屋をつくりたいのであれば、パナソニックホームズを検討するのはアリだと思います。
パナソニックホームズの特徴については以下の解説記事もご覧ください。
平屋が得意な大手ハウスメーカーランキング第2位:積水ハウス
積水ハウスは平屋率がすごく高いです。
なぜなら、積水ハウスは業界で一番高いメーカーなので、少しでも割安感を感じてもらうために、平屋を提案しているケースが多くあるからなのです。
これを聞くと「平屋なのに割安?」「どういうこと?」と思われると思います。
その気持ちはよくわかるので、もう少し具体的にお話をしていきます。
実は積水ハウスは今、建物金額だけで坪130万円から140万円くらいするのです。
仕様などを最小限に抑えてペラッペラにした場合、あとは地方に行けば多少単価が落ちるので、建物金額だけで坪110万円くらいになるケースもなくはないです。
ただどの道、高いことには変わりないのです。
35坪の家を建てるとなった場合、
- 坪140万円…4,900万円
- 坪130万円…4,550万円
- 坪110万円…3,850万円
です。
しかも今計算した金額は、2階建の建物の価格のみを想定しているので、平屋の場合この1.1倍の金額が必要になります。
つまり地域差や仕様の差はあれど、35坪の平屋を建てると、建物だけで約4,230万円から5,000万円くらいかかるということなのです。
そしてそこに諸費用1,500万円が加算され、土地を購入する人はさらにそこに土地代が上乗せされることになります。
ですので土地代が2,000万円だった場合、2,000万円+1,500万円+4,230万円〜5,000万円ということで、合計7,730万円〜8,500万円が積水ハウスで35坪の平屋を建てるときに必要になってくるのです。
とても高いですよね。
「これのどこが安いんだ!」という感じだと思いますが、実は平屋を建てられるような場所は、当たり前ですが土地が広いのです。
つまり広い土地に対して建物を小さく建ててしまうと、その分外構工事の面積が増えることになります。
結果として家を小さく建てることで建物の金額を抑えられたとしても、その分、外構費用で金額が上がるのです。
ですので例えば、先ほど35坪の平屋を建てる想定で地代が2,000万円だった場合、2,000万円+諸費用1,500万円+建物価格4,230万円〜5,000万円で合計7,730万円〜8,500万円かかるという話をしましたが、
35坪の2階建の場合、建物価格を3,850万円〜4,550万円に下げることができるものの、結局外構費用が高くなるので諸費用1,500万円の部分がさらに上がるということです。
一応、今は諸費用1,500万円の内訳として外構費用は500万円の想定で計算していますが、ここからさらに追加で400万円くらいかかるイメージです。
外構をしっかりつくり込むならという前提はありますが、実は広い土地に家を建てる場合を比較してみると
35坪の平屋で合計7,730万円〜8,500万円
35坪の2階建で合計7,750万円〜8,450万円
という計算になって、実は平屋で建てた方が割安になってくるわけです。
この考え方に関しては積水ハウスに限らず、他のメーカーでもある程度経験を重ねていれば気がつく部分ではあるのですが、積水ハウスのこの考え方を多くの方が多様しているイメージです。
そのため、平屋の受注頭数が多いのではないかなと私は思います。
積水ハウスの平屋は軒が深かったり、オシャレな家が多かったり、SNSでも目につくものがたくさんあるので、もし積水ハウスの家に憧れがあるなら、一度検討してみることをおすすめします。
積水ハウスの特徴については以下の解説記事もご覧ください。
平屋が得意な大手ハウスメーカーランキング第1位:住友林業
いろいろと計算して集計してみたところ、住友林業が圧倒的に平屋の割合が多かったです。
こちらも「何でかな」と理由を考えてみたのですが、正直イメージですね。
これが住友林業で平屋が売れている理由なのではないかなと思います。
というのも、私はメグリエの個別面談でいろんなお客さんとお話をしますが、住友林業で検討したいという方にけっこうな確率で「なんで住友林業を検討したいんですか?」と聞いています。
するとほぼ100%の人が「木の温もりを感じられそうだから」ということで、イメージから住友林業を候補に入れているのです。
しかしある程度家づくりの話を進めた人であれば、そのうち気が付きはじめると思うのですが、別に住友林業のみが無垢床を使えるわけではないですし、住友林業の家が特別木質感が感じられるかと言われればそれもまた違います。
正直、どこのハウスメーカーでも無垢床は入れられますし、どこのハウスメーカーでも木質感のある内装はつくれます。
ただし、それが真実であったとしても、住友林業で家を建てた方がなんとなく木を感じることができそうですし、なんとなく安心感を感じられますよね。
そういう企業側のイメージ戦略も立派なマーケティングの1つですし「さすが上手いな」という感じです。
あと少し話が逸れるのですが、上手いといえば住友林業は仕組みづくりが上手くて、会社的にきちんと標準仕様を定めているのです。
これ、言っている意味がわからないと思うのですが、よく標準仕様とオプション仕様という言葉を耳にすると思います。
何となく皆さんの中でも注文住宅にはそれらがあると思われていると思いますが、本来注文住宅には、標準仕様もオプション仕様も存在しないのです。
なぜなら「注文住宅だから」という理由で、注文住宅は何でもアリだから注文住宅なのです。
標準仕様やオプション仕様があるなら、それは規格住宅という扱いになります。
「なるほど!」と思いますよね?
しかし何でもアリと言われてもわかりにくいと思います。
ですので、明確に標準仕様とオプション仕様を分けているハウスメーカーもあって、その内の1つが住友林業になります。
そして、標準仕様とオプション仕様を明確に分けるということは、マニュアル化されているのと同じことなので、どのような営業マンが担当になったとしても、一定の住友林業らしさを担保できるように仕組み化されているということなのです。
これが住友林業の仕組みづくりの上手さになります。
こういう住友林業の戦略的なところが私はけっこう好きなのですが、平屋で1位を取っているのも偶然ではなく、実は必然なのではないかなと思っています。
住友林業の特徴については以下の解説記事もご覧ください。
【2023年最新】平屋が得意な大手ハウスメーカーランキングのまとめ
今回は『【2023年最新】平屋が得意な大手ハウスメーカーランキング』ということで発表してきました。
- 第9位 ヘーベルハウス
- 第8位 三井ホーム
- 第7位 セキスイハイム
- 第6位 トヨタホーム
- 第5位 ミサワホーム
- 第4位 ダイワハウス
- 第3位 パナソニックホームズ
- 第2位 積水ハウス
- 第1位 住友林業
以上になります。
正確なランキングとは言い難いですが、速報ベースでのランキングとして、あくまで傾向を知る、というくらいの感覚で参考にしてみてください。
これから注文住宅の購入を検討したいという方は、わたくし、まかろにおが提供している注文住宅オンライン相談サービス「メグリエ」で大手ハウスメーカーの優秀営業担当を無料でご紹介しています。
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