家を建てることは、一生に一度あるかないかの大きな決断です。
しかし、水回りの仕上がりに後悔してしまうケースは少なくありません。
念入りに準備をしたつもりでも、予期せぬ落とし穴が待ちかまえていることもあります。
そこで本記事では、注文住宅で家づくりをする際の水回りの後悔事例を25個紹介します。
水回りの失敗で後悔しないために、どのような点に注意を払う必要があるのかを確認しましょう。
- 水回りの後悔1:キッチンの高さで失敗
- 水回りの後悔2:食洗機がほしかった/小さかった
- 水回りの後悔3:オープンキッチンで失敗
- 水回りの後悔4:タッチレス水栓にすればよかった
- 水回りの後悔5:キッチンのコンセントが足りない
- 水回りの後悔6:キッチンの換気扇をケチらなければよかった
- 水回りの後悔7:パントリーをつければよかった
- 水回りの後悔8:洗面所設備で失敗
- 水回りの後悔9:洗面・脱衣を分ければよかった
- 水回りの後悔10:洗面の照明の色で失敗
- 水回りの後悔11:脱衣所が狭くて室内物干しスペースがない
- 水回りの後悔12:洗面・脱衣所の収納が少ないもしくは遠い
- 水回りの後悔13:脱衣所の位置で失敗
- 水回りの後悔14:洗面・脱衣所にコンセントがほしかった
- 水回りの後悔15:洗面・脱衣所が寒い
- 水回りの後悔16:お風呂に窓をつけなければよかった
- 水回りの後悔17:お風呂の洗い場だけが大きくなってしまった
- 水回りの後悔18:浴室乾燥機がいらなかった
- 水回りの後悔19:お風呂の設備で失敗
- 水回りの後悔20:2階トイレが必要だった/いらなかった
- 水回りの後悔21:トイレの収納が少ない/使いにくい
- 水回りの後悔22:トイレの位置が悪い
- 水回りの後悔23:トイレの音が気になる
- 水回りの後悔24:トイレの換気扇を目立たせないようにすればよかった
- 水回りの後悔25:トイレの設備で失敗
- 水回りの後悔事例25選〜キッチン、洗面所、お風呂、トイレで失敗しないために〜のまとめ
水回りの後悔1:キッチンの高さで失敗
『計算式に騙されるな!』
キッチンの高さは自由に決めることが可能です。
そのため、自分たち家族に合ったキッチンの高さに調整できるのですが、よく言われるキッチンのベストな高さは『(身長÷2)+5㎝』になります。
ただし、この通りにキッチンの高さを調整して「計算式通りの高さにしたし、大丈夫だろう。」と楽観的に考えていると痛い目を見ることになります。
なぜなら『(身長÷2)+5㎝』この計算式はひじの可動域が考慮されていないからです。
そのため『(身長÷2)+5㎝』こちらの計算式は、背筋をのばして料理したいから、ワークトップは高めがいいという方向きのものであって、少し低めに設定して使いやすさを重視したいという方には実は向いてなかったりするのです。
では、ひじの可動域を考慮した場合のキッチンのベストな高さを算出する計算式はなんなのかというと『床からひじまでの高さ(cm)―10cm』これがベストな高さを算出する計算式になります。
個人的にはこちらの計算式の方がおすすめです。
とはいえ、人によってベストな高さは違うと思うので『(身長÷2)+5㎝』もしくは『床からひじまでの高さ(cm)−10cm』このどちらが自分たちにとってベストなのか、きちんと把握した上でキッチンの高さを決めるようにしましょう!
水回りの後悔2:食洗機がほしかった/小さかった
『頑張れ日本製!』
食洗機をケチってはダメです。
食洗機があるのとないのとでは、生活が大きく変わります。
私の家にはミーレの食洗機が入っているのですが、これがとにかく便利です。
恐らくですが、食洗機を使って食器類を洗うのと、
使わないで洗うのとでは、
食器を片付け終えるのに15分くらい差がでる気がします。
食洗機は、とりあえず包丁以外でしたら何をぶち込んでも大丈夫ですし、汚れに関しても意味がわからないくらいきれいに落ちます。
私が特に驚いたのが銀色のトレーです。
これ、手洗いで洗うとどうしても塩素の跡が残ってしまって「洗ったのになんか汚いなー。」と毎回思っていました。
ただミーレを使うと塩素の跡もなく、まるで鏡のようにきれいな状態になるのです。
これには本当に感動しました。
ですので皆さんもミーレ、もしくはミーレ以外の海外製の食洗機をぜひとも入れてください。
ただし、日本製の食洗機、これはダメです。
実は日本製の食洗機は、水切りラックの延長でできたものなのです。
そのため、洗浄力に重きを置いてつくられていないのです。
私も以前までは日本製の食洗機を使っていたのですが、残念ながら全然汚れは落ちないですし、容量も少ないので、海外製の食洗機ほど満足度は高くなかったです。
悪いことは言いませんので、皆さんも海外製の食洗器の導入をぜひとも検討してみてください。
水回りの後悔3:オープンキッチンで失敗
『ズボラには向かない』
オープンキッチンにしたことでよく失敗したと言われるのが『片付いてないのが見えてしまう』ということです。
確かにネット上にアップされているオープンキッチンの画像は、ものすごく整理整頓されているものが多いので、「新居になったら自分もきれいに保つことができるのかなー。」と思ってしまうわけです。
しかし、現実はそんなに甘くありません。
やはり時間が経過すると、エントロピーの法則によって、どんどん無秩序なものの配置となっていってしまいます。
こればかりはもうしょうがないです。
ですので、ズボラな皆さんはいさぎよく諦めましょう!
では諦めたらどうするのか?というと、キッチンを個室にしてしまうという方法と、あとはキッチン後ろの収納空間を全て隠してしまうという方法、この2パターンが存在します。
キッチンを個室にするという方法は、人によっては「ちょっと抵抗があるな。」と思われると思いますが、個人的にはけっこうありな提案だと思っています。
確かにキッチンからリビング全体を見渡すということはできないのですが、汚れていても気にならないですし、何よりキッチンがないことでリビングの美しさがより際立つようになります。
例えばこちらの間取りなんかがまさにそれです。
そしてもう1つ、キッチン後ろの収納空間を全て隠してしまうという方法についてですが、これに関してはこのようなイメージです。
これなら中がどんなに散らかっていても、きれいな見た目を保つことができますよね?
このような感じで最初から諦めてしまえば、いろいろと対策できるわけです。
ありのままの自分を受け入れた上で、間取りをつくりましょう!
水回りの後悔4:タッチレス水栓にすればよかった
『隣の芝は青く見える』
タッチレス水栓というのは、手をかざすだけで水を出したり止めたりできるもののことを言います。
これを採用することで、食器洗い中の泡だらけの手や料理中に油がついた手でも、水栓に触れずに水を出したり止めたりできるので非常に衛生的なのです。
ですので、よく「ケチらないでタッチレス水栓にすればよかった。」という声を聞くのですが、私個人としては、正直そこまで重要なものではないような気がしています。
というのも私の自宅のキッチンはタッチレス水栓なのですが、使っていてそこまでの感動はないです。
なんなら手をかざしても上手く反応せず水が出ない時もあるので、ちょっとモヤモヤする時もあるくらいです。
しかもタッチレス水栓は電気が止まると水が使えなくなります。
そのためこれを知らずに採用してしまうと、停電時かなり面食らうかなと思います。
実際、以前停電した時に、私は夕飯で使った食器を洗っていたのですが、急に暗くはなるは水が出なくなるはで相当焦りました。
ただ停電時にタッチレス水栓が完全に使えなくなるのかと言われればそんなこともなくて、きちんと対処法を知っていれば、一応停電時でも水を使えます。
具体的にはシンク下のキャビネットを開けて、その中に入っている電源ボックスについている手動ハンドルを回せば水が出るようになるものや、乾電池式で停電時に対応できるタイプのものもあります。
ですので、タッチレス水栓も停電時でも使えるには使えるのですが、使い勝手はあまりよくないというのが事実です。
この辺りのことを考えた上で、タッチレス水栓を採用するかどうかを判断していただければと思います。
水回りの後悔5:キッチンのコンセントが足りない
『キッチンは電源ポート』
書き出してみるとわかるのですが、キッチンはかなり多くのコンセントが必要になる場所なのです。
例えば
- 炊飯器
- 電子レンジ
- オーブントースター
- ハンドミキサー
- 炭酸水メーカー
- コーヒーメーカー
- パンメーカー
- 加湿・除湿器
- AIスピーカー
- スマホの充電器
これらはキッチンで使う可能性が非常に高い家電製品です。
ですので、少なくともこれらの家電製品を使うことを想定してコンセントの配置をしておかなければならないわけです。
加えてキッチンは、電源ポート的な役割を果たす代物でもあるわけです。
これがどういうことかというと、室内を美しくきれいな空間に仕上げるためには、極力ノイズをなくすことがポイントになってきます。
壁は最大のインテリアです。
このことを知らず、目立つ位置にコンセントやスイッチをつけてしまうと、そこの壁面全体が台無しになってしまうのです。
そうなると一気に空間の美しさがなくなってしまいます。
ですので、そうならないようにするためには、極力目立たない位置にコンセントをつける必要があるわけですが、ではどこにつけるのか?
それがキッチンなのです。
キッチンはものにもよりますが、コンセントを増設することが可能なのです。
ですので、目立たない位置にコンセントをつけてあげると、キッチンが電源ポートとして使えるようになります。
実際、私の家のキッチンは下の目立たない位置にコンセントをつけています。
これ、けっこう便利です。
キッチンは何かとコンセントをつける必要がある部分です。
ですので、コンセントをつける位置や数は皆さんもしっかりと考えるようにしましょう!
水回りの後悔6:キッチンの換気扇をケチらなければよかった
『掃除の手間がなくなります!』
キッチンの換気扇は各メーカー、いろいろなグレードを出していて、高額になればなるほど性能がよく、掃除もしやすくなっていきます。
例えば私の自宅にはパナソニックのエルクラスを入れているのですが、エルクラスには『ほっとクリーンフード』という換気扇があります。
この『ほっとクリーンフード』は油汚れを毎回自動で掃除してくれるものになっていて、1年に1回洗えばいいというものになっています。
しかも、食洗機で洗うこともできるのです。
普通の換気扇なら、1年も放っておけば油汚れでベッタベタになっているところ、それがないというのは本当に楽です。
そのような経験もあって、個人的にはキッチンの換気扇は、お金をかけてでも掃除がしやすいものを選ぶのがいいと思っています。
水回りの後悔7:パントリーをつければよかった
『必ずつくれ!』
パントリーは今の時代、絶対にあったほうがいいです。
というのも、最近だとAmazonやネットスーパーで食材などを一気に自宅に届けてもらう機会が増えてきたからです。
当然、一気に自宅に届けてもらったらそれをしまっておく場所が必要になってくるわけですが、その時に必要になってくるのがパントリーです。
ただし、パントリーもつくればいいというわけではありません。
例えばパントリーの棚の奥行きを取りすぎると、小さい食材や古い物がどんどん奥に隠れてしまうので、意外と使いにくかったりします。
また、事前にどのようなものをしまうのかを想定してパントリーをつくっておかなければ、雑にものをしまうことになります。
ですので「迷ったらパントリーはとりあえずつけておけ!」というのは大前提なのですが、余裕があったら、どんなものをしまうのかは考えておくようにしてください!
水回りの後悔8:洗面所設備で失敗
『小さな失敗が大きなストレス』
洗面設備は大きく失敗することは少ないのですが、細かく失敗して、それが積み重なることで大きなストレスになってくる場所なのです。
具体的にどのような失敗が多いのかというと、例えば
- 洗面ボウルが小さい、もしくは底が浅くて水ハネがひどい
- タッチレス水栓にすればよかった
- 窓をつけなかったから洗面所が暗い
- 造作で洗面をつくれることを知らず既製品を入れた結果、ダサい洗面所になってしまった
- 電動歯ブラシ用の電源をつくり忘れた
などです。
このように一覧にしてみると、1つひとつはどれも大したことなさそうですが、全部が重なるとけっこう気になってきますし、同時にそれがストレスになってくるというのが想像できると思います。
特に
- 水ハネ
- 造作洗面
- 電動歯ブラシの電源
この辺りの対策はしっかりと考え込んでおくことをおすすめします。
水ハネは夫婦喧嘩の原因になりますし、造作洗面に関しては、つくり方によっては、おしゃれでかつコストを抑えた洗面をつくることができます。
また電動歯ブラシの電源は、きちんと想定してつくるのとそうでないのとでは、洗面のすっきり度合いが大きく変わってきます。
ちょっとしたところでストレスを感じないようにするためにも、設備は自分にとって使いやすい高さ・大きさ・明るさなど、しっかり考えておくようにしましょう。
水回りの後悔9:洗面・脱衣を分ければよかった
『最近の流行り』
今まで「洗面所兼脱衣所」というのが普通だったと思いますが、コロナの影響もあってか、おうち時間が増えたことを背景に、洗面所と脱衣所は分けた方がよかったと思う人が増えてきました。
最近ではその流れから、洗面所と脱衣所を分けるのがスタンダードになりつつあるような気さえします。
確かに異性の兄弟がいる場合やお客さんが宿泊にくる場合などを考えると、洗面所と脱衣所を分けるというのはアリかなと思います。
ただし、ただ分ければいいというわけではなく、きちんと機能的になるように考えなければ、逆に使い勝手が悪くなってしまいます。
例えば脱衣所には洗濯機やちょっとした収納スペースは必ずつけるようにする、
あとは振り切って脱衣所にウォークインクローゼットのような空間をつくってしまうなどです。
この辺りは考え方次第で使い勝手や見た目がかなり変わってきます。
後悔のないような配置を考えましょう!
水回りの後悔10:洗面の照明の色で失敗
『オシャレと使い勝手は紙一重』
よくオシャレさを意識するあまり、洗面所の照明の色をオレンジ系にしてしまう方がいます。
確かにオレンジ系の電球色はリラックスできたり、オシャレに見えたりで、一見するといいのですが、反面、ものがはっきり見えないというデメリットがあります。
そのため例えば、化粧をしたい女性からすると、非常にストレスのたまる洗面になってしまいます。
人それぞれあるとは思いますが、個人的には洗面は普通に白色の電球色にすることをおすすめします。
水回りの後悔11:脱衣所が狭くて室内物干しスペースがない
『意外と盲点』
先ほど、洗面所と脱衣所は分けた方がよかったという後悔が多いですという話をしたと思います。
それに付随してくる話ではあるのですが、洗面所と脱衣所を分けたことで
- 室内物干しスペースがない
- 室内物干しスペースが狭くて使えない
これらの不満を持たれている方がけっこう増えてきています。
そもそも洗面と脱衣所を分ける間取りは、流行り始めてまだそんなに時間が経っていないので、こういう後悔が散見されても仕方ないのかなと思います。
確かに考えてみれば、物干しスペースをどうやって確保するかで、日々の家事動線が大きく変わるわけです。
そのため、洗面所と脱衣所を分けた間取りをつくろうとしている方の中で、室内干しスペースをつくろうと考えているのであれば
- 干したらどうなるのか
- どのくらい干せるのか
これは確認するようにしてください。
水回りの後悔12:洗面・脱衣所の収納が少ないもしくは遠い
『家事動線の究極形』
洗濯動線は『洗う→干す→たたむ→しまう』この4つの動作が最短で完結する動線がすごく便利なのです。
ですので、洗面所と脱衣所内でこれらの動作が完結するように間取りをつくってあげると非常に使い勝手がよく、満足度の高い洗濯動線ができあがります。
さらに『洗う→干す→たたむ→しまう』これを考えるうちに、自然と収納量が確保できる間取りになってきます。
ただし、『洗う→干す→たたむ→しまう』これをぶつ切りにして考えていたり、あとはそもそも流れを意識せず、なんとなくで洗濯動線をつくっていると、どこかでつまずくことになります。
それこそ、洗面・脱衣所の収納が少ない、それぞれの距離が遠いなどです。
そうならないようにするためにも、何度も言いますが、洗濯動線を意識して楽をしたい方は『洗う→干す→たたむ→しまう』この4つの動作が最短で済むように間取りをつくるようにしましょう!
水回りの後悔13:脱衣所の位置で失敗
『とりあえずでつくるな!』
今までお話ししてきたように、洗面所と脱衣所を分ける間取りは最近流行っているわけですが、流行っているからこそ「とりあえず脱衣所があればいい」くらいの軽い気持ちで脱衣所をつくってしまう人も実際にいるわけです。
その結果、余ったスペースに無理やり脱衣所が配置され、
- 脱衣所がリビングに隣接している
- 玄関から脱衣所が見える
- 室内物干しスペースから遠い場所に脱衣所が配置されている
という脱衣所の位置関係のことで失敗している方もちらほら見かけます。
基本的には間取りはパズル合わせのようにつくるものではないので、もし脱衣所が必要だと後から気がついたのなら、最初からつくり直してもらうなどして、しっかりと整合性の取れた間取りをつくってもらうようにしてください。
水回りの後悔14:洗面・脱衣所にコンセントがほしかった
『圧倒的盲点』
これは私も想像ができなかったことなのですが、以前にお客さんから、洗面・脱衣所で扇風機、除湿機、加湿器これらの機械を使うためのコンセントを設置してくれと言われたことがありました。
確かに言われてみれば必要かなとも思うのですが、私は扇風機、除湿機、加湿器これらの機械を使うという頭がそもそもなかったので、お客さんからそういう要望をもらってはじめて気がついた内容になります。
これはおそらく私だけではなく、いろんな人が見落としているポイントなのです。
というのも、自分が普通だと思っている生活と、他の人が普通だと思っている生活はかなり乖離があるからです。
ですので、自分達の生活をしっかり言語化して伝えなければ、どこかで抜け漏れがあり、その抜け漏れが失敗につながるのではないかなと私は考えています。
皆さんも、扇風機、除湿機、加湿器、これ以外にも何か日々使っているもので、それを洗面・脱衣所で使いたい場合はきちんと伝えるようにしてください。
自分達にとっての普通と、相手にとっての普通は違います。
水回りの後悔15:洗面・脱衣所が寒い
『とにかく断熱仕様を上げろ!』
日本の住宅の断熱・気密性能は海外と比較すると大きく遅れています。
その結果、交通事故で亡くなる確率よりも、ヒートショックで家の中で亡くなる確率の方が高くなってしまっているというのが日本の住宅事情です。
各住宅メーカーの営業マンはだいたい「今のままの断熱仕様で十分です。」「断熱仕様を上げるのはこの地域にはあっていません。」など訳のわからないことを言って、その場をどうにかやり過ごそうとします。
ただハッキリ言います。
そのような言葉は信用しないでください。
必ず断熱仕様はグレードアップしましょう。
水回りの後悔16:お風呂に窓をつけなければよかった
『機能性皆無』
よくお風呂に窓をつけたがる人がいるのですが、個人的にはあまりおすすめしていません。
その理由は4つあります。
- 換気が上手くできなくなるから
- 断熱性能が落ちるから
- 窓から音が入ってくる、もしくは漏れるから
- 家の防犯性能が悪くなるから
これらの理由があるからです。
特にお風呂に窓をつけることで換気ができそうなイメージがありますが、実は窓をつけてしまうと気流が乱れて、逆に換気ができなくなるのです。
その結果、お風呂場がカビやすくなるのです。
カビの掃除は究極に面倒ですし、嫌ですよね。
ですので、諸々のことを考えると、お風呂に窓はいらないのです。
ただお金持ちの方や、あるいはどうしても外の景色を楽しみながらお風呂に入りたいという方、これらに該当する場合は、先ほどお伝えしたリスクを承知の上で、お風呂に窓をつけてもいいかとは思います。
水回りの後悔17:お風呂の洗い場だけが大きくなってしまった
『寸法は必ず確認すること』
「足を伸ばしてゆったりと浴槽に浸かりながら毎日の疲れを癒す」、せっかく注文住宅を建てるのであれば、そんな生活に憧れますよね。
その気持ちは痛いほどわかります。
私も無類のお風呂好きで、長い時は平気で2時間くらい入っています。
これ、誇張しているわけではなく、本当にそうで『エプソムソルト』という入浴剤を使ってお風呂に入るのが私のお気に入りです。
発汗作用がとてもあるので、私のように健康志向の方はぜひともAmazonで買ってみてください。
企業案件ではありません。
話を戻します。
よくお風呂でゆったりと過ごすために、お風呂場を大きくしたがる人がいるのですが、浴槽のサイズはそのままで、洗い場だけが大きくなってしまったという人が時々います。
具体的には1坪サイズのお風呂スペースを1.25坪サイズに変更したことで、洗い場も浴槽も大きくなっていると錯覚してしまっている状態です。
実は浴槽はきちんと要望を出さなければ、それ自体が大きくなることはないのです。
これは担当者の配慮がないことで起こることで、お客さんは平面図だけだと、洗い場だけ大きくなっていることに気がつかないのです。
この場合本当に悲惨で、無駄に洗い場が広くなるだけで、掃除が面倒になりますし、居心地も悪くなります。
お風呂を大きくしたい方は、洗い場だけが大きくなっているのか、それとも洗い場、浴槽、両方ともに大きくなっているのか、この辺りは必ず確認するようにしましょう。
水回りの後悔18:浴室乾燥機がいらなかった
『金食い虫』
浴室乾燥機は、使うとかなりの電気代がかかります。
さらに設置費用で10万円くらいかかるので、個人的には金食い虫だと思っています。
浴室乾燥機をつけるくらいなら、例えば全館空調の吹き出し口や第一種換気の吹き出し口を室内洗濯物スペースの上部に設置しておけば勝手に乾きます。
これを知らない人が非常に多くて、無駄に浴室乾燥機をつけてしまっている状態のことが多いのです。
「どうしてもつけたい!」という方は止めませんが、浴室乾燥機をつけなくても洗濯物を乾かす手段はあるということは覚えておいた方がいいかもしれません。
水回りの後悔19:お風呂の設備で失敗
『必ず起こる不測の事態』
これもあるあるなのですが、よかれと思ってつけた設備が思いのほか使えなかったり、万全をきしたつもりでも足りないものがあったりと、お風呂の設備は不測の事態が起きやすいのです。
例えば
- 開かない窓にすればよかった
- 手すりがなくて不便
- 床が冷たかった
- 黒がかっこいいと思ったけど、汚れが目立つ…
- お風呂のドアは折れ戸はやめておけばよかった
- 開き戸の方が掃除しやすかった
- 掃除が大変になるのでお風呂の壁につける収納棚と鏡はいらなかった。
- お風呂の照明はオレンジ色にすればよかった。白だと落ち着かない
- お風呂の換気扇の力が弱い
などです。
よく聞くお風呂の設備の後悔はこの9個かなと思います。
最低限この9個を避けるようにお風呂の設備をつければ、限りなく後悔のないお風呂にできるかと思います。
ぜひとも参考にしてみてください。
水回りの後悔20:2階トイレが必要だった/いらなかった
『結論、人による』
最近の傾向として、実は2階にトイレは必要ないのではないかという人がちらほら出てきています。
そして、そういう方のポジショントークなのか、そうではないのかわからないですが、ネット上には「2階にトイレは必要ない!」「1個で十分!」と言っている人もまぁまぁいる状態です。
確かに人によってはそれでもいいと思いますし、トイレのスペースを1つ削減できればそれだけで数十万円というお金を削れます。
そのためコストダウンを図りたい人にとっては、トイレが1つで済むような工夫を間取りに取り入れてもいいのかなとは思います。
ただ正直、これに関しては人によるのではないかなというのが私の回答で、必ずしもトイレを1つにすることが正解ではないように思えます。
コストダウンを優先するのか、日々の使い勝手を優先するのか、周りの意見に左右されず、自分達の生活にフォーカスして慎重に考えてみてください。
水回りの後悔21:トイレの収納が少ない/使いにくい
『甘く見るな!最大限考えろ!』
意外と見落としがちなのが、トイレの使い勝手です。
ポイントとしては、実際にトイレを座って使うとき、これをイメージして、トイレットペーパーのホルダーの位置と収納スペースを決めましょう。
この「座って」というのが非常に重要で、用を足している最中にトイレットペーパーが切れて立ったり座ったりするのはなんか嫌ですよね。
意外と見落としがちな部分なので注意してください。
水回りの後悔22:トイレの位置が悪い
『完璧はない!優先順位を考えよう』
これに関してよく聞く後悔ポイントは
- トイレまでの距離が遠すぎる
- 玄関横にトイレを設置したものの、来客時に使いにくい
- リビングダイニングの近くにトイレを設置したら、音や匂いが気になる
大きく分けてこの3つかなと思います。
確かにどれもあったら嫌だなと思ってしまうポイントではあるのですが、ただ正直、優先順位にもよります。
例えば
- リビングを広く取りたい方
- 階段をリビング階段にしたい方、またはそうではない方
いろいろな要望があるかと思います。
それらを叶えるためには、ある程度優先順位が必要になってくるので、場合によっては先ほどお伝えしたデメリットを受け入れてもらった上でトイレを配置し、家を住みこなす覚悟も必要になってきます。
多くの方が完璧な間取りを求められると思うのですが、間取りづくりにおいて、どうしても優先順位が必要になってきます。
この辺りは柔軟に検討してもらえればと思います。
水回りの後悔23:トイレの音が気になる
『実はよく響く』
- トイレからトイレットペーパーをまわす音が聞こえる
- トイレが部屋の近くにあるため音が気になる
- リビング横トイレにしたら音が気になった
- 寝室や居室の上にトイレがあるので、水を流す音が寝室に響く
これらは実際に私が今までトイレの音に関する後悔で聞いたことのあるもの、これをまとめたものです。
言われてみれば「確かに。」という感じだと思いますが、こういうのは平面図だけではわからないのです。
ただトイレの音は思ったよりも響くので、気になる方は、というか大半の方は気になると思うので注意してください。
水回りの後悔24:トイレの換気扇を目立たせないようにすればよかった
『設計士のセンスが問われる』
トイレの換気扇はけっこう目立つのです。
それが目立つのか、それとも目立たないのかでトイレの雰囲気がだいぶ変わります。
実際に私の家のトイレも換気扇が目立たないように施工されているのですが、すっきりしていてきれいですよね?
たったこれだけの配慮ですが、やるかやらないかでトイレのオシャレさが大きく変わってくるのです。
また、トイレは家族以外の人目に触れる機会が多い場所でもあるため、できるだけこだわっておいた方がいいのです。
換気扇を隠すだけなら大して費用はかからないので、できるだけ目立たないように施工してもらうようにしましょう。
水回りの後悔25:トイレの設備で失敗
『雰囲気でつけるな』
ここまででトイレに関する後悔ポイントをたくさんお伝えしてきたのですが、トイレの設備に関する後悔ポイントもたくさんあります。
例えば
- トイレの手洗いをお湯が出るようにしたけどいらなかった
- トイレの窓は開けることがないため、FIX窓がよかった
- タンクレストイレにすればよかった
- 安いトイレにしたら汚れがつきやすかった
- ペーパーホルダーを使いにくい位置に配置してしまった
などです。
他にも正直あげればキリがないほど、トイレの設備に関する後悔は多いのですが、どれも「なんとなく必要そう」という軽い気持ちで設備を選んだため失敗しているようなイメージです。
トイレ以外でもそうですが「なんとなく」という雰囲気で設備を選ぶと大抵痛い目を見ることになります。
その設備は本当に必要かどうか、しっかりと考えた上で採用するようにしましょう!
水回りの後悔事例25選〜キッチン、洗面所、お風呂、トイレで失敗しないために〜のまとめ
今回は、注文住宅で家づくりをする際の水回りの後悔事例を25個紹介しました。
水回りの施工で後悔しないよう、これらをしっかり頭に入れておいていただければと思います。
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